さやか「転校生が風邪で休み?」(170)

まどか「ごめんね、すぐ帰ってタツヤの子守しなきゃいけなくて」

さやか「ええー…あたしがプリント持ってくのぉ?」

続きオナシャス

終わらないでよぉ

さやか「もー、なんであたしが行かなきゃいけないのさー」

さやか「大体、こういうのはまどかの役目なのに」

さやか「……いや、そのまどかが来れないからあたしが行くんだけどさ」

さやか「正直、転校生って苦手なんだよねー」

さやか「なんか打ち解けないっつーか……仲良くできないって言うか……」

さやか「……別に無理に仲良くしたいわけじゃないんだけどさ」

さやか「……独り言をつぶやいてるうちに到着っと」

さやか「あー、もー、緊張なんてガラじゃないんだけどなー」

さやか「……すー、はー」

ピンポーン



さやか「……返事が無い。ただの屍のようだ」

さやか「……って、シャレにならないよ!?」

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン……

ガッチャッ

ほむら「おんぎゃああwww^q^」

シュボッ

さやか「ギャアアアァァアアアアア!!?もえるうううううううああうあうあうあうwww^q^」メラメラ

ほむらちゃん??

さやか「マジで反応無い……実は学校サボって遊びに行ってるのかー?」

さやか「それならポストに入れて帰ればOKだよね」

さやか「……」



さやか『おーい、転校生、生きてたら返事しろー』テレパシー

ほむら『……? 美樹さやか……?』テレパシー

さやか『あ、いた。いるんならインターホンに出てよ』テレパシー

ほむら『……ごめんなさい、ちょっと動くのしんどくて……』テレパシー

さやか(あの転校生が素直に謝った!? これは重症だ……)

ほむら『……何の用かしら……?』テレパシー

さやか『あ、えーと、まどかが今日来れなくてさ。プリントとか持ってきたんだけど……』テレパシー

ほむら『……そう、ありがとう……』テレパシー

さやか(あの転校生がお礼……だと……)

ほむら『ポストにでも入れておいてくれればいいわ……』テレパシー

さやか『ねえ、その……大丈夫なの?』テレパシー

ほむら『……』テレパシー

さやか『……ほむら?』テレパシー

ほむら『……あ、ごめんなさい。ちょっと意識が飛んで……』テレパシー

さやか『……本当に重症じゃん』テレパシー

ほむら『ちょっと風邪をこじらせて……魔法少女だから死ぬことは無いと思うけど……』テレパシー

さやか『じゃあ大丈夫だね。感染ったら嫌だからあたしはこれで』テレパシー

ほむら『ええ……また明日……』テレパシー



さやか『……って、帰っちゃうほど、あたしは薄情ではないのだよ。カギ、開けてくれる?』テレパシー

ほむら『……?』テレパシー

さやか『看病……とは言わないけど、ちょっとだけお世話してあげるからさ』テレパシー

ほむら『……わかったわ。なんとか玄関まで向かってみる……』テレパシー

ガチャ

さやか「お、開いた開いた。おじゃましまー……うわっ!」

ほむら「……」

さやか「こんなところで力尽きて寝てないで、ベッドに戻りなよ」

ほむら「…………」

さやか「……自分で立てる?」

ほむら「……」フルフル

さやか「……歩くのも無理っぽいね」

ほむら「……」コクン

さやか「A.肩を貸す B.お姫様抱っこ どっちがいい?」

ほむら「……」

さやか「あ、冗談言ってる場合じゃないね」

さやか「歩けないんじゃ肩を貸しても一緒に転ぶのがオチだし……」

さやか「しょうがない、特別サービスだ。よい……っしょお!」

さやか「くっ、転校生なら軽いと思ったけど……脱力した人間って重い……」フラフラ

ほむら「……」

さやか「ちょっとタイム」ドサッ

ほむら「……無理……しなくていいわよ……」

さやか「そう言われて引き下がったら女がすたるってもんよ」ヘンシン

さやか「これで余裕余裕ー」ヒョイ

ほむら「……」

さやか「あ、早くしないとしんどそうだね」

さやか「はい、お姫様。ベッドに到着ですよ、っと」

ほむら「……ありがとう。助かったわ……」

さやか(そう素直に返されると反応に困るって言うか……張り合いがないなぁ)

さやか「あとなんかして欲しいことってある?」

ほむら「……迷惑はかけられないわ……」

さやか「病人が意地を張るなっての」

ほむら「……でも……」

さやか「気にするなって。大丈夫、借りは元気になってから返してもらうからさっ☆」

ほむら「……ありがとう」

さやか「だから気にするなっての」

ほむら「……じゃあ……その……何か食べたい……」

さやか「何も食べてないの……って、このざまじゃしょうがないか」

ほむら「カロリーメイトはあるんだけど……」

さやか「あー、なんか食べやすいもの探してくるよ。なかったら買ってくる」

ほむら「ありがとう……」

さやか「お、お礼は後でまとめてでいいからさ。なんか……照れる」

ほむら「……ふふ。でもこの状態じゃお礼くらいしか言えないもの」

さやか「調子狂うなあ。じゃ、食べ物用意してくるから、それまで休んでなよ」

ほむら「……ありがとう」

さやか「だからもー///」

――――
――

さやか「お待たせー」ガチャ

ほむら「zzz……」

さやか「あ、寝ちゃってるや。……うーん」

さやか「寝かせておいた方がいいような気もするけど……」

さやか「ご飯食べて薬飲んだ方がいいような気がする」

さやか「せっかくレンジで温めてきたお粥ももったいないし」

さやか「……こういう時に自分で起きてくれると助かるんだけど……」

さやか「……寝たふりしてるのはわかってるんだぞ」

ほむら「zzz……」

さやか「うん、起きないね」

さやか「転校生、起きろー」

さやか「ほむらちゃん、起きてー」

さやか「暁美ほむら、起きなさい」

さやか「暁美さん、起きたらどうかしら」

さやか「ほむらー、起きろー」

ほむら「zzz……」



さやか「……手は尽くした。あたしにできることはもうない……」

さやか「こうやって物まねしてみると……」

さやか「あたしだけ転校生を名前で呼んでないんだよね」

さやか「でもなんか呼び方変えるタイミング逃しちゃったしなー」

さやか「転校生もあいかわらずフルネーム呼びだしね」



さやか「……呼び方変えたら、もう少し仲良くできるのかな」

ほむら「……んっ……あれ? 戻ってたの……?」

さやか「あ、うん、さっきね。起こしたんだけど、なかなか起きなかったから……」

ほむら「……川の向こうから私の名前を呼ばれた気がしたんだけど……」

さやか「そっちは行っちゃダメな方だ!」

ほむら「……呼んでたのは貴女だったのね」

さやか「呼んでたって言うか、起こしてたんだけど」

ほむら「そう……」

さやか「あ、それでお粥作ったんだけど……食べる?」

ほむら「ええ……いただくわ……」

さやか「ぐっすり寝てたみたいだけど、体調はどう?」

ほむら「少しは楽になったわ」

さやか「やっぱり風邪には寝るのが一番だね」

ほむら「それもあるけど……一人じゃないっていうだけで、ずいぶん違うものよ」

さやか「あー、確かに病気のときに一人でいるのはつらいよねー」

ほむら「精神的にも参ってくるから……本当に今日は助かったわ……」

さやか「ま、まあ、あたしはまどかに頼まれただけなんだけどね。……あ、お粥ちょっと冷めちゃってるかも」

ほむら「それでいいわ。私猫舌だし」

さやか「そうだったのか」

ほむら「意外?」

さやか「どっちかって言うとイメージどおり、かな」

さやか「お盆に載せてきたから……ひっくり返すなよ?」

ほむら「そんなへまは……と言いたいけど、正直自信が無いわ……」

さやか「……スプーンくらい持てるよね」

ほむら「持つだけなら……」

さやか「……いや、病人相手だから特に意識することは無いんだけどさ」

ほむら「?」

さやか「非常にベタな展開だけど、まあ、あたしが食べさせてあげるわ」

ほむら「……お願いするわ……」

さやか「えぇっ!? 拒否しないの!?」

ほむら「……嫌なら無理にとは言わないけど……」

さやか「いや、あたしから言い出したことなんだけどさ」

ほむら「……少しは楽になった、って言っても、気休め程度なのよ……」

さやか「あ、ごめん。そこまでとは思ってなかった」

ほむら「まだ視界もぼやけてるし……そのせいで貴女の顔も美人に見えるわ」

さやか「軽口叩ける程度には元気になったかな」

ほむら「無理すればね」

さやか「……じゃ、無理しなくていいから、今日はおとなしくあたしに看病されなさい」

ほむら「……お願いするわ、み……さやか」

さやか「あ……うん、さやかちゃんに任せとけー」

さやか「それじゃ……あーん」

ほむら「あむ」モグモグ

さやか「どう……って、あたしが作ったわけじゃないけどさ」

ほむら「お粥はいいわね……美味しいわ……」

さやか「レンジで温めるだけのお粥とか便利だよね。はい、あーん」

ほむら「便利ね……はむ」モグモグ

さやか「……しかし、この家にカロリーメイトとカップ麺しかないとは思わなかったよ。あーん」

ほむら「こういう時困るわ……あむ」モグモグ

さやか「もうちょっと食生活は見直したら? あーん」

ほむら「そうするわ……はむ」モグモグ

さやか(何この素直な生き物。超カワイイ)

まどか「じゅるり」

さやか「全部食べたね」

ほむら「……思ったよりも食べられたわ」

さやか「さやかちゃんが食べさせてあげたおかげかなっ☆」

ほむら「そうね……助かったわ」

さやか「……素直すぎて眩しい……」

ほむら「?」

さやか「あ、なんでもないよ。えーと、薬はどこに?」

ほむら「リビングに薬箱が……」

さやか「風邪薬と……解熱剤はいる?」

ほむら「ええ……お願い」

さやか「わかった。持って来るね」



さやか(とは言ったものの、もし解熱剤が座薬しかなかったら、あたしはどうすれば……)

まどか「仁美ちゃん、ちゃんとカメラでとってる?」

仁美「もちろんですわ!こんなおいし…き、貴重な事はなかなかないですもの!」

さやか「あたしの心配は杞憂に終わった。下衆と罵りたければ罵るが良いさ」

ほむら「……どうしたの?」

さやか「なんでもないんだよ……ただちょっと薄汚れた自分が嫌になっただけ。はい薬」

ほむら「水は……」

さやか「はい。さすがに水は自分で飲めるよね?」

ほむら「……飲ませてくれるの?」

さやか(潤んだ目でおねだりするような表情であたしを見ないでー!)

さやか「じゃ、じゃあ薬を口に入れて……」

ほむら「ん」

さやか「はい、水」

ほむら「んくっ」コクコク

さやか「ごっくんしてー」

ほむら「……そ、そこまでしなくてもいいわよ///」

座薬は飲み薬じゃないだろ

さやか「薬も飲んだし、後は大丈夫かな?」

ほむら「えぇ……また少し寝ることにするわ……」

さやか「一応あと三食分くらいお粥は買ってあるから、お腹すいたらそれ食べて」

ほむら「ありがとう……あ、お金は……」

さやか「心配しなくていいよ。まどかから取り立てるから」

ほむら「……後でちゃんと払うわ……」

さやか「や、冗談だから。それくらい余裕余裕」

ほむら「……何から何まで悪いわね」

さやか「だから気にするなって。て……ほむらに貸しを一つ作ったと思えば安いもんさ」

ほむら「ええ、必ず返すわ」

さやか「ま、とにかく風邪を治してからだね」

ほむら「ぁ?ほむら?おまはん、いつからわいを呼び捨てできる程、偉くなったんや?ぁあ?!」

さやか「うん。分かったから寝よ?」

ほむり「うん……」

ほむら「……じゃあ、寝るわ……」

さやか「おやすみ、て……ほむら」

ほむら「……おやすみなさい。明日、学校で」

さやか「無理はするなよー」

ほむら「まどかに心配かけたくないもの」

さやか「あははは、まどかには後でメール送っとくよ。思ったより元気そうだったって」

ほむら「……貴女にも心配かけたくないしね」

さやか「あ、あたし? あたしは心配なんかしないっての」

ほむら「そう? それは残念……」

さやか「へ? それってどういう……」

ほむら「zzz……」

さやか「……ったく、無理しちゃって。起きてられないくらいつらいんじゃん」

――――
――

ほむら「ん……」

ほむら「……もう夜ね……っと……」

ほむら「……なんとか自分で歩けるくらいには回復したみたいね」

ほむら「まさかあんなに重症になるとは思わなかったわ……」

ほむら「最初さやかが来たときは驚いたけど……いてくれて助かったわ……」

ほむら「まさか看病までしてくれるとは思わなかったけ……」グー

ほむら「……お腹すいたわ」

ほむら「お粥があるって言ってたわね……」

ほむら「……レンジで温めるだけなら、できるでしょ」



ほむら「……静かね……一人暮らしだから当たり前だけど……」

ほむら「他に人がいるかいないかで全然違うものね……」

ほむら「寂しい……なんて、ガラでもないのに……」

ほむら「……もう少し残っててもらえばよかったかな」



さやか「おっはー! 誰だと思った? 一日看護士のさやかちゃんでしたっ☆」

ほむら「」

ほむら「な、なんで……」

さやか「いやー、帰ろうかどうか迷ってたんだけどさー」

さやか「よく考えたら玄関カギ開けっ放しになっちゃうじゃん?」

さやか「さすがに病気の女の子一人、戸締りもしないで置いとけないっての」

ほむら「……ごめんなさい、そこまで頭が回らなかったわ」

さやか「あ、いーっていーって、多分カギの問題が無くても残ってたし」

ほむら「……そうなの?」

さやか「お、今嬉しそうな顔した」

ほむら「……ちょっとだけね///」プイ

さやか(これが萌えか、萌えってヤツなのかー!)

さやか「あ、ご飯だね。お粥温めてくるよ」

ほむら「それくらい、もう大丈……」

さやか「今日一日さやかちゃんに看護されるんでしょー。まだ日付は変わってないよ」

ほむら「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ……」

さやか「……言うのもなんだけど、本当に今日は素直だね」

ほむら「こういう時くらいしか素直にならないし。たまにはいいんじゃないかしら?」

さやか「自分で言っちゃうか、それを」

ほむら「自覚はしてるもの」

さやか「普段から素直になろうとは思わない?」

ほむら「思ってもなかなかなれないものよ」

さやか「そっか」

さやか「はい、できたよー」

ほむら「……スプーンは?」

さやか「もちろん、食べさせるのも看護士のお仕事だよ」

ほむら「自分で食べられるんだけど……」

さやか「んー? 急に素直じゃなくなったなぁ」

ほむら「あの時は頭がボーっとしてたけど、今は……その……恥ずかしい……」

さやか「はい、あーん」ニヒヒ

ほむら「なんでそんなに楽しそうなのよ///」

さやか「こんなほむらの表情、なかなか見られないからね」

ほむら「ええ。もう二度と見ることはないんじゃないかしら」

さやか「じゃあ見たくなったら、また風邪を引いてもらおう。あーん」

ほむら「もうこりごりよ……あむ」モグモグ

さやか「そりゃ冗談だけどさ。……でも一回くらいなら風邪もいいもんだね。あーん」

ほむら「……そうね、一回くらいならね。はむ」モグモグ

さやか「本当に素直だねぇ。こりゃ明日からが怖いや。あーん」

ほむら「これだけ回復したら、明日からは元通りよ。あむ」モグモグ

さやか「元通り……か」

ほむら「……」

ほむら「……次」

さやか「? あ、うん。あーん」

ほむら「あむ」モグモグ

さやか「……あーん」

ほむら「はむ」モグモグ

さやか「……今のでおしまいだよ」

ほむら「ごちそうさま。美味しかったわ」

さやか「レトルトだけどね」

ほむら「でも、貴女がいなかったら食べられなかったわ」

さやか「まあ、そりゃそうだけど」

ほむら「貴女が来てくれなかったら、多分まだ苦しみながら寝込んでただろうし」

ほむら「こうして温かいご飯を寂しくない食卓で味わうこともできなったわ」

ほむら「だから、今日一日分の感謝を言わせて貰うわ」

ほむら「本当に助かったわ。ありがとう、さやか」

さやか「……そんなのいいってば。友達なら当たり前じゃん」

ほむら「……それでも、お礼は言うものでしょ?」

さやか「じゃあ、そのお礼の言葉に対して……ありがとう、ほむら」

ほむら「それこそ、お礼なんていいのに」

さやか「なんか言いたくなったんだ」

ほむら「こういう感謝の気持ちは、無くなったりはしないのよ」

さやか「?」

ほむら「……元通りにならないものもあるってことよ///」プイ

さやか「……くくっ、最後の最後で……素直じゃないなぁ」

ほむら「……なによ」

さやか「……そうだよね。全部が全部、元通りってわけじゃないよね」

ほむら「あとは貴女しだいじゃないかしら」

さやか「え? あたし?」

ほむら「そうよ」

さやか「なんで?」

ほむら「なんでもよ」

ほむら「病気のときは弱気になってダメね。普段言わないようなこともついつい口にしちゃう」

さやか「そんなもんだよね」

ほむら「……だから、今日言ったことは私の本心だと思わないことね」

さやか「はいはい、今日のことは忘れますよっと」

ほむら「……忘れなくてもいいけど」

さやか「……そうなの?」

ほむら「忘れてって言ったって忘れないでしょ」

さやか「まあ、そうだけどさ」

ほむら「私も……今日のことは忘れないと思うし」

さやか「……そっか」

さやか「じゃ、もう大丈夫そうだから帰るね」

ほむら「ええ、あとは寝るだけだし……遅くまでありがとうね」

さやか「今日一日でほむらからずいぶんありがとうを聞いた気がする」

ほむら「それだけ感謝してるってことよ……まだ借りも返してないしね」

さやか「そんなの気に……」

ほむら「もし逆の立場だったら?」

さやか「……気にするよね、やっぱし」

ほむら「でしょ?」



さやか「それじゃ、また明日」

ほむら「ええ、学校で」

――――
――

まどか「おはよー、さやかちゃん」

さやか「おはよ、まどか」

まどか「昨日はどうだった?」

さやか「んー? メールで送ったとおりだよ」

まどか「……思ったより元気だった、としか送ってきてないよね」

さやか「その通りだもん」

まどか「……さやかちゃん、私に何か隠してない?」

さやか「カクシゴトナンテシテマセンヨー」

まどか「メールが来たの夜だったけど、それまで何してたの?」

さやか「……さーて、何してたんだっけなー」

まどか「……さやかちゃん?」

さやか「あ、そうそう。宿題してたんだ」

まどか「……本当に?」

さやか「ホントウデスヨー」

まどか「さやかちゃんは嘘つくとすぐわかるよね」

さやか「そんなバカな!」

まどか「バレバレだよ」

さやか「いやでも別に隠すようなことなんて何も無いんだよ?」

まどか「じゃあ何で隠すの?」

さやか(隠す必要ないけど……黙ってた以上、言いづらいというかなんと言うか……)

まどか「……さやかちゃん?」

さやか「えー……あ、ほm……転校生が来たよ」

ほむら「おはよう、まどか」

まどか「あ、おはよー、ほむらちゃん。もう風邪は大丈夫?」

ほむら「ええ。さすがにまだ万全とは言わないけど」

まどか「無理しちゃダメだよ?」

ほむら「ええ、わかってるわ。心配かけてごめんなさい」

まどか「心配するのは当然だよ。だって私、保健係だもん」

ほむら「……ありがとう」

さやか「おはよー、て……」

ほむら「おはよう、さやか」

さやか「!」

ほむら「どうしたの?」クスクス

さやか「お、おはよー、ほむら! 風邪治ってよかったね」

まどか「さやかちゃん?」

ほむら「ええ、おかげさまでね」

まどか「ほむらちゃん?」

まどか「ねえ、やっぱり昨日なにかあったの?」

さやか「なんにもないよ、ねえ?」

ほむら「そうね、何も無かったんじゃないかしら」

まどか「えー? だって二人とも雰囲気っていうか、呼び方が変わっ……」

さやか「おっと! 急がないと時間だ! 走るよ、まどか! ほむら!」

ほむら「私病み上がりなんだけど……まったく」

まどか「あ、待ってよ! もー、絶対何か隠してるでしょー! ねー!」





おしまい

おつかれさまでした
支援ありがとうございました

久しぶりにこの時間まで書いた
眠い

乗っ取りも久しぶり。さやほむも久しぶり。
エロを入れない方が良さそうなので座薬と体拭きは止めました。
そのうち座薬ネタで一本書きたいなー。


それでは皆様おやすみなさい。
またどこかのスレでお会いしましょう。

次は何を書こうかな。

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