苗木「冬である、雪である」 (20)

苗木「家からみかんが送られてきた」

苗木「大好物だから嬉しいんだけど、んー」キョロキョロ

苗木「本棚、クローゼット、テレビ、ゲーム。いつも通りの僕の寄宿舎部屋」

苗木「窓の外には雪が降る」



苗木(おかしい、足りない。この部屋にあるはずの、何かが足りない)

閃きアナグラム
つこた

苗木「そうかわかったぞ!よし、電話しよう」

苗木「もしもし母さん?確か僕の部屋に……そう、できれば一式送って欲しいんだ」

苗木「うん、やっぱり冬は、コタツがないと落ち着かないからね」

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週末

コンコン

苗木「あいてまぁーす」

ガチャ

戦刃「な、苗木くん。今週の課題を一緒に……あれ?」

戦刃(苗木くんがコタツと結合してる)

苗木「あー、課題ねー、ごめんねー、僕はー、終わらせちゃったー」

戦刃「あ、そ、そうなんだ」

戦刃(なんか間延びしてぽやぽやしてて、普段の苗木くんと違うなぁ。でもかわいいなぁ)

苗木「わからないところはー、おしえてあげるよー」

戦刃「じゃ、じゃあぜひ!」

苗木「じゃあー、反対側にー、はいってー」

戦刃「お、おじゃましまーす」モソモソ

戦刃(苗木くんとおなじコタツで勉強できるなんて、しあわせ……)

苗木「んー。どこがわからないのー?」ムキムキ

戦刃「あ、私もみかん欲しい」

苗木「んー、はい」ポス

戦刃「やたっ」ムキムキ

苗木「じゃあこれ食べたらはじめよっかー」

戦刃「んー」ムキムキ

戦刃「……」ムキムキ

戦刃「……」チビチビ

苗木「筋とっちゃうの?」

戦刃「え、えへへ」チビチビ



戦刃「や、やった、できた」

苗木「おお、少しも筋がない」

戦刃「いただきまーす」パクッ

戦刃「すっぱい」ショボン

苗木(三十分も使っちゃったね)

苗木「んー」ムキムキ

戦刃「むむ……」カリカリ

苗木「……も少し温度あげよ」キチキチ

戦刃「……ぅー」カリカリ

苗木「そこの式順序間違えてるよ」

戦刃「あ!」

苗木「ふふ、みかんぼっしゅー」

戦刃「ああぁぁぁ……」



戦刃「むぅ」カリカリコクリコクリ

苗木「む、この、こいつめっ、くらえソウルの槍」カチカチ

戦刃「ぅ……」カリコクリコクリコクリ

苗木「ふふーん、これで23連勝」

戦刃「……」

苗木「あれ?戦刃さん?」

戦刃「すぅ……じゅんこちゃん……」

苗木「……えと、はんてんはんてん」ゴソゴソ

パサッ

苗木「風引いちゃダメだよ」

戦刃「にゃえぎくん……ひゅんこひゃん……えへ……」

戦刃「……ぅ?」

戦刃「!!」ガバッ!

苗木「あ、おきた」

戦刃「喉乾いた、腰いたい」ショボン

苗木「コタツで座った姿勢で寝たもんね。ハイお水」

戦刃「ありがとう……ふー」

苗木「さて、そろそろ夕飯の時間だから食堂行こうか」

戦刃「……でたくない」

苗木「ん?」

戦刃「こたつからでたくない」

苗木「わがまま言っちゃいけません」ズルズル

戦刃「やぁーーー!!!」

戦刃「いじわる、ひどい!!」

苗木「はんてんも剥ぎ取るよ?」

戦刃「鬼!悪魔!レガート!」

苗木「はいはい、またあとで勉強一緒にしようね、こたつで」

戦刃「はーい!」


戦刃編 終里

苗木「ふぅ、今日もつかれたなぁ」ガチャ

苗木「こたつ、こたつ」

苗木「うぅ、まだつめたい……」



苗木「あったまってきた」ホヤーン

苗木「みかんみかん……」

コンコン

苗木「あれ?誰かな。はーい」

ガチャ

石丸「やぁ!苗木くん!」

苗木「石丸クン、どうしたの?」

石丸「実は落し物を見つけてな。このストラップは、確か君のものではなかったかね?」

苗木「あ!僕の青ピクミン!紐がちぎれちゃったのかな?ありがとう!」

石丸「ハッハッハッ!風紀委員として当然のことさ!これからは、気をつけるのだぞ!」

苗木「うん、わかったよ。あ、お礼と言っちゃなんだけど、お茶でも飲んでかない?」

石丸「なに?ふむ……無碍にするわけにもいかないな。ではお言葉に甘えよう!」

苗木「うん、じゃああがってよ」

石丸「……む!?こ、これはコタツ!?」

苗木「うん。コタツ大好きでさ。家から送ってもらっちゃった」

石丸「そ、そうか。学校の備品にこんなものがあるのかと、一瞬驚いてしまった……しかし、風情があるな!」

苗木「あ、わかる?」

石丸「もちろんだとも!僕の家では、暖房器具といえばもっぱらコタツだ!他のものよりも経済面で優れているし、何より家族が集まって一緒に暖をとれるからな!」

苗木「ホッとするよね」

石丸「あぁ!勉学で行き詰まった時も、家族の話を聞けば自ずと答えは見えてくるからな!ハッハッ!」

苗木「うんうん……綾鷹でいいかな?」トクトク

石丸「あぁ、いただこう」

石丸「ふぅ……最近はグンと冷え込むな」

苗木「あはは、僕は気温と一緒に成績も冷え込みそうだよ」

石丸「なに!?イカン!イカンぞ!学生の本業は勉学!それをおろそかにしてしまうなど!」

苗木「授業が難しくて追いつけないんだよね。とくに理科とか……」

石丸「それはいかん!今週の日曜日僕が勉強を教えてあげよう!うむ、それがいい!なに、遠慮はいらないぞ?君の努力の土台となろう!」

苗木「あ、あはは、ありがとう」

苗木(桑田クンとゲーセンの約束、キャンセルしなきゃ……)

石丸「む?いつのまにか雪まで」

苗木「あ、ほんとだ」

石丸「積もっていたら雪かきせねば!苗木くんも明日は早起きして確認したまえ!」

苗木「えぇ!?」

石丸「体を動かせば寒さも眠気も吹き飛ぶぞ!」

苗木「わ、わかりました……」

石丸「む?つい話し込んでしまったな。お茶もいただいたし、変えるとするk……」

苗木「……どうしたの?」

石丸「あ、あしが……あしが、しびれた」

苗木「え?……もしかして、石丸クンずっと正座してたの?」

石丸「きゃ、客として当然の、礼儀……」

苗木「……」ツン

石丸「ぬほっ!?や、やめたまえ!」

苗木「」ツンツン

石丸「うぐっ!?ぬあっ!や、やめるんだ!なんて陰湿で残忍な!」

苗木「」グリグリグリグリ

石丸「ぐあぁぁあああああああ!!」



石丸「ぼ、ぼくのこんじょうが、まけた」ガクッ

苗木(勝った、のかな?)

石丸編終里

キャラ決めしとく。スーダンもありね

一人目>>11
二人目>>12
三人目>>13

舞園さん

大和田

田中

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