茜「まあ私達『5』で出番なかったし、寂しかったですけど」
糸鋸「その通りっス!自分も齢40になって男これからって時だったのに」
糸鋸「あの弁護士や御剣検事には負けないっス、アカネくんもそう思うっスね?」
茜「え、まあ、たしかに…」
茜「じゃあ『逆転裁判』『逆転検事』ときて…」
糸鋸「ついに『逆転刑事』っス!!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385365604
逆転裁判SSです
と、勢いでスレタイを上げましたが。こういうのは需要あるのだろうか?
個人的にイトノコさんとアカネちゃん(刑事の)が好きなのでこの二人でコンビ組ませて話を書こうと考えました。
まだスレタイだけなので需要がありそうなら考えて話を作ろうと思います。
需要ありまくりッス!期待
http://i.imgur.com/AggNDGM.jpg
>>4
クイズ逆転裁判に台詞だけなら
以前書いたSSです。
成歩堂「所内でクリスマスパーティ?」
成歩堂「所内でクリスマスパーティ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378881195/)
真宵「なに飲んでるのナルホドくん?」成歩堂「コーヒーだよ。」
なるほど。需要ありそうなのでぼちぼち書いていきたいと思います。
>>5
いい絵ですね、これ。公式絵ですか?
オドロキ君が茜に捕まってる(笑)手前はみぬきかな・・・
遅いペースになるかとは思いますが、近いうちに始めたいと思います。
さて風邪っぽいのを治さないといかんな。
ではまた。
『今日付けでこちらの署に応援要員として配属された宝月茜です。よろしくお願いします』
『ア、アンタはたしか…』
刑事・宝月茜が地方の山あいの警察署に配属された。
そこには同じく刑事の糸鋸圭介がいた。
成歩堂龍一が7年ぶりに弁護士に復帰する少し前と同じ頃の話である。
2日前 警察署 刑事課
課長「よし、今日はこんなところだな。解散」
茜「う~ん、やっと会議終~わった。さて溜まってる経費の精算しないとね」
課長「おい、宝月。話がある、お前は残れ」
茜「えっ?は、はい」
茜「(なんだろ?この前の報告書ミスったのバレたかなぁ)」
課長「急ですまんが、明後日からそこに行ってくれ」ヒラ
茜「はあ…(行ってくれ?)」チラ
『辞令 刑事課・宝月茜 A県B町B警察署に異動のこと』
茜「え、えええええーー!」
茜「か、課長!これって私の事なんですか?」
課長「あ?宝月茜っていったらお前しかいないだろ?」
茜「ま、まあたしかに…私なにかマズイことでもしでかしたりしました?」
課長「そんなんじゃないよ。単なる人手不足だそうだ」
茜「人手不足ぅ?ならなぜ私が行かなきゃだめなんです?」
課長「お前は鑑識やらそっちの知識も高いだろう。そこにはそういう人間がいないらしい」
茜「え?それじゃ私の出番じゃないですかー!やっと私の真の実力を発揮できる…」
課長「あーはいはい。じゃあしっかり頼むぞ」
茜「はい!まかせてください!この宝月、しっかり勤めてまいります」ニコニコ
A県B町 B警察署
課長「と、いうわけだ。少ない人数だがまあ気楽にやってくれ」
茜「はい。お役に立てるよう頑張ります」
課長「じゃあそこにいるイトノコ…糸鋸と組んでくれ」
茜「イトノコギリ?ってあれ?」
糸鋸「ホウヅキアカネ?どっかで聞いた名前っス…」
茜「ああ~!イトノコさん!」
糸鋸「アンタ!アカネくんじゃないっスか!」
課長「ん、なんだ?二人とも知り合いか?」
異動してきた茜はイトノコの姿を見て、イトノコは課長に紹介された茜を見て、
お互いに驚きの声を上げた。
糸鋸「それにしてもビックリしたッスよ。まさかアンタが刑事になってたとは」
茜「私もビックリですよ。まさかイトノコさんがこんなとこで働いてるなんて」
糸鋸「自分はてっきりカガクソウサカンとやらになってるものかと思ってたスからね」
茜「私はイトノコさんは立派に出世してデスク仕事でもバリバリしてるかと思ってました」
糸鋸「……」
茜「……」
糸鋸「はあ…ッス」
茜「はぁ~」
糸鋸「まあ人生そうは上手くはいかないッスからね。
まだまだジブンは現場でバリバリやってるッス」
茜「そう、ですよね。私もまだ科学捜査官を諦めちゃいません。いつかは絶対に」
糸鋸「その意気ッス!」
茜「ああ、それより。ここは署内が和やかでゆったりですね」
糸鋸「そう感じるッスか?まあ山あいで、田舎だから凶悪事件も滅多に起きないスね」
茜「なんかあっちにいた時とは全然違うな~、毎日事件に追われてたし…」
糸鋸「自分、こういう性格だからここが性に合うんスよね。ちょい寂しいけど」
茜「事件が起きないってのも変だけど、悪くはないですよね」
糸鋸「平和っていいッスよね~」
茜「ですね~。で、イトノコさん、今日はどこに行くんですか?」
糸鋸「昨日起きたひったくり事件の現場検証ッスよ。早速アンタのチカラが必要ッスね」
茜「お!待ってました!じゃあ張り切っていきましょイトノコさん!」
地方の田舎警察署に飛ばされたカガクの女刑事・茜。
その田舎警察署でバリバリと現場で働く刑事イトノコ。
二人の凸凹コンビが事件を解決に導けるのか。
そしてある奇妙な事件が起こるのはもう少し先の話になるのだが。
こんな感じで引き続き遅~いペースで書いていきたいと思います。
B町 町立ひだまり公園
糸鋸「アカネくん着いたッス。ここが昨日ひったくりが起きた現場」
茜「ひだまり公園か、こぢんまりとしたかわいい公園ね」
糸鋸「よく自分は暇な時に来てのんびりしてるッスよ。昼ゴハンもたまに食べるし」
茜「へぇー、いこいの場みたいなとこですね。あ、あそこにテープが」
糸鋸「そう。あのベンチでおじいさんがバッグをひったくられたらしいッス」
二人は署から徒歩で10分もかからない近くにある公園に向かい、中に入った。
真新しいベンチがいくつか並ぶ場所の一つのベンチに黄色いテープが貼られているのを見つけた。
昨日、午後6時ごろ、老人がひだまり公園内のベンチで座っていたところ
急に後ろから何者かが襲ってきて持っていた小さなバッグを無理矢理奪っていったという。
その際、犯人の顔は見ていないが走り去っていく後ろ姿はかろうじて見たという。
老人は地面に倒れた時に腕と膝にけがをしたがたいした事はなかった。
バッグの中には財布、携帯電話、鍵、目薬、小さいペットボトルのお茶などが入っていた。
糸鋸「と、いうことらしいッス。ひどいことをするッスね」
茜「おじいさんの怪我が少しで済んでなによりよね」
糸鋸「おじいさんによれば逃げていった男はかなり若そうだったらしいッス」
茜「えっ?どうしてですか?」
糸鋸「なんでも頭がキンキンのド金髪だったらしいッスからね」
茜「…どっかのじゃらじゃら検事じゃあるまいし、金髪ねぇ、目立つ感じよね」
糸鋸「ん。何ッスかジャラジャラケンジって?」
茜「え。あ、いえ、なんでもありません。ははは」
糸鋸「ともかく今日は近辺の聞き込みと、この場所の検証をやらねばならねッス」
茜「なるほど。でも鑑識のヒトは来てませんよ」
糸鋸「もちろんアンタの事ッス!鑑識の署員が病気でやめたり定年でやめたりで誰もいないッスから」
茜「へっ?誰もいないんですか?てっきり何人かは最低いるものかと…」
糸鋸「うちの署の信頼とこの町の平和はアカネくんにかかってるッス!」
茜「うううっ!せ、責任重大だなぁ~」
茜「(とんでもないトコロに飛ばされたなぁ)」
糸鋸「じゃあ自分はこの周りの聞き込みをやるッスからアカネくんはカガク捜査を頼むッス」
糸鋸「なにかあったら自分の携帯にかけてほしいッス。じゃ頼むッスよー」ダッダッダ
茜「あ、ちょっとイトノコさーん!……あーあ行っちゃった」
茜「う~ん、参ったわね。いきなり鑑識シゴトを任されたけど、なにから…ん?」
茜「(ベンチの周りの地面、いくつか足跡が残ってる)」
茜「(一つだけやけにはっきりと後ろの公園出口に向かってるわね)」
茜「(靴形が取れれば犯人を見つけやすくなるよね、よ~し)」ガサガサ
茜はいつも提げているバッグから足形を取ることのできる道具を一式取り出した。もちろん自分で通販で買ったものだ。
茜「(はあ…貯金も道具ばっかり買ってたせいでジリ貧なのよね)」
ため息まじりで茜は作業に取り掛かった。
B町 ひだまり公園近くの住宅街
女「そうねぇ~この辺りでそんな人みた事ないわね」
糸鋸「そうッスか、わざわざすまないッス」
女「こちらこそ力になれなくてごめんなさいね」
糸鋸「(なかなか目撃情報がないッスね…仕方ない、次行くッス)」
茜を公園に残してイトノコは近辺で聞き込みを繰り返していた。
しかし犯人が金髪という目立つ風貌のわりに情報が集まらないでいた。
イトノコは住宅街を思案して歩いていると、急に後ろから声をかけられた。
男「おーい、イトノコさんじゃないかー」
糸鋸「ん。アナタはたしかこの前の…」
男「世話んなったなぁ、うちのペロを見つけてくれて助かったよ~」
糸鋸「いやーはっはっは。自分は刑事として当然の事をしたまでで」
男「いんや、何度礼を言っても感謝しきれないって。んで今日はどうしたんだい、こんなとこで?」
糸鋸「昨日、ひだまり公園でひったくりがあったッスよ。その目撃情報を聞き込んでるとこッス」
男「へえ~そりゃ物騒だな。犯人はどんな奴なんだ?」
糸鋸「金髪でガタイのいい若い男ッス、知らないッスか?」
男「金髪ねぇ、この辺じゃ見ないなそんな奴…」
糸鋸「そう…ッスか」
男「すまねえな。あっそうだ、こいつをお前さんにやるよ。美味いラーメン屋のクーポン券だ」
糸鋸「ラーメン屋の?いいッスかもらっても?」
男「感謝のしるしさ、ラーメンでも食って頑張ってくれよ、はっはっは!」
糸鋸「ありがたくいただくッスよ!」
イトノコは先日、迷子のペット犬の捜索を依頼され、見事捕獲した。
その時の依頼人の男性に最近評判のラーメン屋の割引クーポンをもらった。
時間はすでに昼を回っていた。
ちょうど茜から連絡が入ったのでそのラーメン屋で昼ご飯を食べようということにした。
数分後、茜が合流しラーメン屋に向かった。
糸鋸「ソーメンじゃなくてラーメンなんて久々ッス、楽しみッスよ」
茜「(いったいイトノコさんのお給料ってどうなってるのかしら…)」
茜「あ、ここね。『ら~めんや』名前がストレートすぎじゃない?」
糸鋸「アカネくん、名前はどうでもいいッス!とにかく食うッス!」
ガララッ
今回はここまで。また次回です~。
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