鳴「榊原君は私だけのもの」(146)

鳴「榊原君…」

恒一「どうしたの?見崎」

鳴「榊原君は珈琲好き?」

恒一「うーん、僕は苦いのはあんまり得意じゃないから、ちょっとね…」

鳴「ふぅーん、そうなんだ」

恒一「…なんでそんな事を?」

鳴「だって榊原君、赤沢さんとは美味しそうに珈琲飲んでたから」

恒一「え?」

鳴「ハワイコナエクストラファンシーだっけ?アレ高いよね」

恒一「な、なんで見崎がそんな事知ってるの?」

鳴「イノヤで二人並んで座ってたよね。まるで恋人みたいに…」

恒一「」

鳴「…驚いた?私はね、榊原君の事なら何でも分るの。つながっているからね…」


みたいなさぁ、監視型ヤンデレの鳴ちゃん頼むよ

鳴「榊原君って最初に首筋洗うんだね 普通に頭から洗うかと思ってた」

恒一「え?」

鳴「後、髪はすぐ乾かした方が良いよ 三神先生と雑談なんかしてないでね」

恒一「……」

恒一「赤沢さんとはただの友達で、現象について色々話があって…」

鳴「ふぅん、珈琲の蘊蓄って、対策に関係あるんだ?」

恒一「そ、それは世間話というかなんというか…」

鳴「どうして口ごもるのかな、別に怒ったりしないよ」

恒一「…ごめん」

鳴「そっか、じゃあこの話、止めにした方がいいね」

恒一「う、うん…」

鳴「榊原君も困ってるみたいだしね…」

恒一「…」

鳴「ねぇ、榊原君?」

恒一「な、なにかな?」

鳴「…珈琲と紅茶、どっちが好き?」

恒一「…紅茶です」

鳴「ふふ…そうだよね」ニコ

はやくしろ間に合わなくなってもしらんぞ

>>6
頑張れ

鳴「榊原君、今日一緒に帰ろう」

恒一「うん…」

鳴「それじゃあ、はい」スッ…

恒一「え?」

鳴「手、つないで帰ろう?」

恒一「は、恥かしいよ…誰かに見られたりしたら…」

鳴「いいから」グイッ

恒一「あっ…ちょっと待って」

鳴「…ふふ、榊原君の手、暖かいね」ギュウウウ…

恒一「見崎!分った、分ったからもう少し優しく握ってくれよ…ちょっと痛いよ」

鳴「…ごめん」

恒一「いいよ別に、気にしてないから…」(でも手は絶対に離してくれないんだな…)

鳴「つながっているのって安心できるね、榊原君」

恒一「そ、そうだね…」

良いねぇ

下駄箱

恒一「…ん?何か入ってる…」ガサゴソ…

鳴「…」

恒一「手紙?というか、ラブレターかな?」

鳴「…榊原君、モテるからね」

恒一「ははは…悪戯かも知れないけどね、どうしようかこれ」

鳴「…貸して」

恒一「え?」

鳴「ちょっとだけ貸してよ」

恒一「いや、さすがにそれは…出してくれた人にも悪いし…」

鳴「いいから」バッ

恒一「あっ…」

鳴「…」グシャグシャ…ビリビリビリ…

恒一「…そ、そこまでしなくても」

鳴「榊原君とつながっていて良いのは私だけ。だからこんなの、榊原君には必要ない…」

ヤンデレで一番怖そうなのは 綾野ちゃんだよね

下校中

恒一(なんだか最近、見崎の様子がおかしい…)

恒一(なんだか監視されているような気がする…)

恒一(いないものだった時があったからかなぁ…その反動で?)

恒一「うーん…」

鳴「なんだか榊原君、尋常じゃない顔になってるけど、大丈夫?」

恒一「えっ、あぁ、うん大丈夫だよ」

鳴「そっか…榊原君、もしも具合が悪くなったりしたら、無理しちゃだめだよ…?」

恒一「うん、心配してくれてありがとう、見崎」(まぁ見崎の所為なんだけど…)

鳴「…もしも榊原君に何かあったら、私、生きていけないから」

恒一「そんな大袈裟な…」

鳴「…もう大事な人が死んでしまったりするの、嫌だからね」

恒一「…そうだね」

支援

恒一「…というような事が昨日あったんだけど」

勅使河原「へぇー、あの見崎がねぇ…」ムシャムシャ

望月「それを僕達に相談されてもなぁ…」パクパク

中尾「正直、どうでも良いよな…あー、俺も赤沢さんと珈琲飲みてぇーなー」

恒一「ぼくは一応真剣に悩んでるんだけど…食べるの止めてよ」

勅使河原「というか、サカキと見崎は付き合ってんのか?」

恒一「…別にそういうわけではないけれど」

望月「えぇっ、違うの?」

中尾「じゃあなんで見崎はそんな事言ってんだよwww腹いてぇwwwww」

恒一「そこもひっくるめて、見崎の様子がおかしいって言ってるんだよ…ていうか中尾君笑わないでよ」

勅使河原「うーん、お前らいっつも一緒にいるからなぁ…向こうはひょっとしたら勘違いしてんじゃねーの?」

望月「それはあるかも知れないね…」

中尾「とうとう榊原もスライスになっちゃうのかー…あーあー…」

恒一「ちょっと茶化さないでくれよ…」

勅使河原「まぁ、本人に聞いてみるのが一番早いんじゃねーの?」

望月「うん、ぼくもそう思うな…見崎さんと一番親しいのは、他ならぬ榊原君だしね…」

恒一「…うーん」

中尾「いやぁ、イケメンは羨ましいっすね^ ^」

恒一(なんか中尾君が妙に冷たい気がする…)

望月「とりあえず、相談料として、怜子先生のリップクリームか口紅ちょうだいよ」

勅使河原「何に使うんだよそれ…」

中尾「食べるんじゃねーの?」

恒一(この人達に相談したのが間違いだったよ…)

勅使河原「えっ、リップクリームって食えるの?」

望月「怜子先生のならね」


ガチャ

鳴「榊原君…いる?」

恒一「…見崎」

ぎゃあああ

鳴「お昼ご飯、一緒に食べよう?」

恒一「い、いや今は勅使河原達と食べてるから…」チラ

鳴「ふーん、そうなんだ。ねぇ、榊原君、借りても良いよね?」

勅使河原「…え、あ、いやぁ別に良いんじゃねーの?」

望月「…うん」

中尾「…良いと思うよ」

鳴「そっか、じゃあ榊原君、一緒に食べようか…?」

恒一「…そうだね」(なんて薄情な人達なんだろう…)

鳴「今日は私もお弁当作ってきたから、ちょっと心配だけど、榊原君に食べて欲しい。」

恒一「そうなんだ…」

鳴「うん、そう。だから早く行こう…」グイグイ

恒一「あっ…ちょっと待ってよ見崎」

バタンッ

勅使河原「…やべぇー…」

屋上

鳴「さぁ、座って」

恒一「う、うん…」

鳴「榊原君の好きなもの沢山入れてきたから、早く食べて欲しい」

恒一「ありがとう…それじゃあ、いただこうかな」パカッ

鳴「…」

恒一「もぐもぐ…」(あっ、普通に美味しい…見崎って料理苦手じゃなかったっけ?)

鳴「どう?美味しい?」

恒一「美味しいよ…うん、ちょっと意外なくらい」(でもなんか、変な味がするなぁ…酸っぱいような…鉄臭いって言うか)

鳴「…良かった。それ、榊原君が全部食べて良いよ」

恒一「えっ?でもそれだと見崎のは…」

鳴「さっき購買で買ったのがあるから、大丈夫」ガサゴソ…

恒一「そうなんだ…」(なんか悪い気がするなぁ…)

鉄分…

鳴「榊原くん…もっと近くにおいでよ」

恒一「えっ」

鳴「…こっち」ポンポン…

恒一「うん…それじゃあ、隣に」ヨッコラセ…

鳴「…榊原君、私の事、どう思ってる?」

恒一「…ど、どうって?」(見崎の顔がこんなに近くに…)

鳴「…私の事、嫌いかな?」シュン

恒一「全然!!嫌いじゃなよ!!」(か、可愛い…)

鳴「それじゃあ…好き?」ズイッ

恒一「あ、いや、それは…」(見崎の吐息が、顔に当たってる…)

鳴「私はね、榊原君の事、好きだよ?」

恒一「…」

鳴「いないものだった時に話しかけてくれて、最初はあんな態度取っちゃったけれど…内心、すごく嬉しかった」

恒一「見崎…」ゴクリ…


鳴「榊原君は…どうかな?」

恒一「僕は…」

鳴「私の事…異性として、どう思ってる?」

恒一「…」(見崎…声が震えてる…緊張してるんだな…)

鳴「…教えて欲しい」

恒一「…ぼ、僕も、見崎の事…」(…やっぱり可愛いな)

鳴「…」

恒一「す、好きだよ」

鳴「!!ほ、本当に…?」

恒一「うん、見崎の事、ずっと気になってたから」

鳴「う、嬉しい…」カア…


屋上の裏

勅使河原「心配だから様子を見に来たけどよ…丸く収まりそうだな…」

望月「そうだね…本当に良かったよ」

中尾「これつまり、赤沢は俺の物ってこと?」

おいおい鳴ちゃん殺しにかかってくるだろ… また死ぬぞ

鳴「…これで榊原君は私だけの物」ボソッ…

恒一「…え?何か言った?」

鳴「ううん、なんでもない」

恒一「そ、そっか…なんていうか、その、改めてよろしくね、見崎」

鳴「…鳴」

恒一「あっ、そっか…改めてよろしく、鳴」

鳴「こちらこそよろしく…恒一君」

恒一「…///」

鳴「ふふふ…」



中尾「よし、じゃあもう帰ろうぜ!!」

勅使河原「お前、早いなオイ」

望月「…もう少しだけ、様子を見ていこうよ」

恒一「…なんだか恥かしいね」

鳴「…そう、だね」

恒一「…」

鳴「…恒一君」

恒一「え?」

鳴「恒一君は、これで私だけの恒一君だよね…?」

恒一「うん?まぁ、そういう事になるかな…」

鳴「それじゃあ、私以外の女の子は、恒一君には必要ないよね?」

恒一「そ、そうかな?」

鳴「そうだよ…恒一君には、私だけ居れば良いんだよ…」

鳴「私以外の女の子とは、つながってはダメ」

恒一「…」(あれ?なんか雲行きが怪しいな…)

ちょっと煙草買ってくる

恒一「それってつまりどういう事なの…?」

鳴「簡単な事だよ、榊原君はもう、私以外の女の子と一緒に居てはダメ」

恒一「会話するのは…?」

鳴「必要最低限でなら、特別に許可します」

恒一「そ、そっか…」(ま、まぁ付き合う訳だしね…)

鳴「…はい」スッ…

恒一「?」

鳴「指きりしようよ、恒一君…約束してほしい」

恒一「うん、わかった」スッ

鳴「…ゆーびきりげんまん、嘘ついたら針千本のーます…」

恒一「…ゆーびきった」(指きりしてる見崎…可愛い)

鳴「…ふふ」

昼休み終了

恒一(見崎と付き合う事になってしまった…)

恒一(まぁ、元々かなり気になっていたから嬉しいんだけれど…)

恒一(なんか引っかかる様な…)

恒一(…)

恒一(まっ、いっか!!)

勅使河原「うぉーい!サカキー!!」タッタッタ

中尾「良かったじゃねぇか!!一部始終見せてもらってたぜ!!」タッタッタ

恒一「…」(薄情な奴らが来たぞ…)

望月「まぁまぁ、そう怒らないでよ。結果としては良かったんだからさ」

恒一「…それはそうだけれどさぁ」

勅使河原「むしろ感謝してほしいくらいだぜ!!」

中尾「もう八割くらい俺たちのおかげだからな!!」

恒一「…まぁ、そうかもね」(この人達絶対生きてるの楽しいんだろうな…)

勅使河原「しっかし、これでサカキもリア充の仲間入りだなー」

中尾「そうだな…見崎はかなり可愛いほうだしなぁ」

恒一「なんか照れるなぁ…」

望月「じゃあ今日は皆でどっか遊びに行こうよ!!」

恒一「えっ!?」

中尾「よっしゃー、じゃあエロ本買いに行こう!!」

恒一「ちょ、勝手に話を進めないでよ!それにエロ本って…見崎に悪いよ」

望月「ぼ、ぼくもちょっとね…」

勅使河原「いやぁー逆に買っておいた方が良いぜ?サカキ?」

恒一「なんでだよ…」

中尾「だって付き合うんだろ?いずれそういう事になるだろうしなぁ…」

勅使河原「そうだぜサカキ!!予行練習だよ!!予行練習!!」



望月(これ絶対まずい事になりそうなんだけれどなぁ…)

恒一「いや…でも、ぼくら未成年だし…」

中尾「大丈夫だって!!望月はともかく、俺バレた事ねーもん」

勅使河原「いざって時になんも分らないんじゃ、逆に見崎に失礼だしな」

恒一「…そ、そうかな?」

望月「ちょっと!!榊原君!?」

勅使河原「そうだ!!そうと決まれば今日の放課後、着替えたら学校の前に集合な!!」

中尾「レジに持っていくのはまかせろー」

望月「えぇーっ、僕も行くの?」

恒一(きっと鳴…今日の放課後も、一緒に帰ろうって言ってくるんだろうなぁ)

恒一(エロ本買いにいくとは…さすがに言えないよなぁ)




鳴「…」ジッー

放課後

鳴「恒一君、一緒に帰ろう?」

恒一(きた…)

鳴「さぁ、早く…」グイグイ…

恒一「あのさ鳴、実は今日…」

鳴「どうかしたの?」

恒一「勅使河原達と買い物に行く約束をしてるんだよ」

鳴「そうなの?」

恒一「う、うん…だから今日はちょっと、一緒に帰れそうにないんだ…」(嘘は言ってないからね…)

鳴「ふぅーん、そっか」

恒一「…付き合ってばかりなのに、本当にごめん」

鳴「…」

恒一(沈黙が辛い…すごいプレッシャーだ…)

鳴「必要ないよ」

恒一「…え?」

鳴「榊原君…えっちな本を買いに行くんでしょ?」

恒一「!?」

鳴「そんなの、絶対に許さない」キッ

恒一「…」ビクッ

鳴「恒一君には私だけ居れば良いって言ったの、もう忘れちゃったのかな?」

恒一「…」

鳴「例え紙媒体でも、恒一君が私以外の女の子に興味を持つ事は許しません」

恒一「…はい」

鳴「恒一君…」

恒一「な、なにかな…鳴」

鳴「私を誤魔化そうと無駄だよ、私はいつだって…恒一君の事を見てるからね」

恒一「」

鳴「それじゃあ恒一君、一緒に帰ろうか」

恒一「うん…そうするよ」

鳴「ふふふ…恒一君の素直な所、好きだよ」

恒一「ありがとう…」

鳴「…手」スッ…

恒一「うん…」ギュッ

鳴「…」

恒一(あぁ…見崎の手、冷たいなぁ…)

鳴「~♪」

下校中

鳴「恒一君、今日は私の家に寄って行きなよ」

恒一「見崎の家って…あの人形屋さんの?」

鳴「うん、今日は霧果、出掛けてて居ないから、ゆっくりしていくと良いよ」

恒一「そうなんだ、じゃあお邪魔させてもらおうかな」

鳴「紅茶くらいしかないけれどね」

恒一「ははは…」

鳴「ふふ…」



勅使河原「サカキ来ねぇ…」

中尾「なんか裏切りの気配がするな…」

望月(帰りたい…)

工房M

恒一「いつ来てもすごい人形だね…これ全部、霧果さん一人で作ってるの?」

鳴「さぁ、よく知らないけど、多分そう」

恒一「入場料…払ってないけれど、本当に良かったのかな?」

鳴「大丈夫…恒一君は特別だからね」

恒一「そ、そっか」

鳴「…私の部屋、行こっか」

恒一「鳴の?」

鳴「うん、私の部屋」

恒一(鳴の部屋かぁ…なんか初めて入るんだよな…緊張してきた…)

鳴「…」ニヤリ…

鳴の部屋

恒一(ここが鳴の部屋かぁ…なんていうか、すごく良い匂いがするな…)

鳴「適当に座ってて良いよ、恒一君」

恒一「うん」ヨッコラセ

鳴「それじゃあ、私飲み物取ってくるね…」

恒一「あっ、ぼくも手伝おうか?」

鳴「…大丈夫、一人で平気だから、そこで待ってて」

恒一「そっか、何かごめんね…」

鳴「ううん、気にしなくてもいい。恒一君にはいつもお世話になってるから…ちょっと過保護な時もあるけれど」

恒一「ははは…それじゃあ待ってるよ」

鳴「うん、すぐに戻ってくる」トットット…

恒一(なんか鳴の様子がおかしいとか、疑っていたのが馬鹿みたいだな、ぼく…いつもより、ちょっと積極的なだけじゃないか…)



鳴「…」シャーッ…

鳴「…よく混ぜておこう」

すまぬ
飯を食べます

スペアリブうめぇwwww

後十五分くらいで再開するわ

ガチャ…

鳴「おまたせ…」コトッ…

恒一「あれ?今日は缶の奴じゃないんだ?」

鳴「うん、今日は特別に…自分で淹れてみた」

恒一「それじゃあ…いただきます」ズズッ…

鳴「…」ジ…

恒一「うん、美味しいよ」

鳴「そう、良かった…」

恒一「鳴は飲まないの?」

鳴「今、飲もうと思っていた所…」ズズッ

恒一「ねぇ、前から思ってたんだけれど、鳴の家ってお金持ちだったりする?」

鳴「どうだろう…普通だと思うけれど」

恒一「そっかぁ…結構立派だと思ってさ…」(…ん?)

鳴「…」

恒一「…うん?…なんだ?」(なんだか体が熱っぽい気がする…)

鳴「…ねぇ、恒一君」

恒一「…な、なにかなぁ…?」(クラクラしてきた…)

鳴「恒一君が望むなら、その…」

恒一「…え?」(風邪かなぁ…なんだか上手く頭が回らない…)

鳴「少しくらいなら…えっちな事、してもいいよ」

恒一「!!」

鳴「恒一君も、男の子だもんね…我慢出来ない時だって、あるよね?」

恒一「…ほ、ほんとにぃ…?」(呂律も回らない…)

鳴「うん…例えば今」

恒一「…め、めい…まさか…」(…あの紅茶か…)

鳴「恒一君…顔が真っ赤だね、苦しいのかな」スッ…

恒一「…あぁ…」

恒一「…」

鳴「…恒一君、キスしようか」

恒一「うん…」(……もういいや、なんでも)

鳴「…それじゃあ…」ちゅっ

恒一「…ん」

鳴「…んぁ…ん…はぁ…」クチュ…

恒一「…んぐっ…鳴…ぷはっ…」

鳴「…ふふ、恒一君、今すごいだらしない顔してるよ…」

恒一「はぁ…はぁっ…」

鳴「…」サワサワ…

恒一「…うっ…くぅ…くすぐったいよ…鳴…」

鳴「…ちゅっ」

恒一「…!?」

鳴「…恒一君の肌…美味しい…」チロチロ…

鳴「ワイシャツ…邪魔だから脱がすよ?」

恒一「…うん…」

鳴「恒一君…されるがままだね、可愛い」レロレロ

恒一「めい…もう我慢できないよ…頼むから…」

鳴「…苦しそうだね、恒一君のここ」ツンツン

恒一「うぅ…は、はやく…たのむよ…」

鳴「…うーん、どうしようかなぁ…」

恒一「…えっ?」

鳴「やっぱり、こういう事をするのって…まだちょっと早い気がするなぁ」

恒一「そ、そんな…」

鳴「…やっぱり、もうちょっと大人になってからが良いと思う…」

恒一「…めっ、めい…」ガバッ

鳴「…駄目だよ恒一君…無理矢理なんてしたら、大声だしちゃうよ…?」

恒一「…」(絶望)

鳴「…でも、このままじゃ…流石に恒一君が可哀想だよね」

恒一「…そっ、そうだよっ!元はといえば鳴が…」

鳴「…それじゃあ恒一君、これから私が言う条件を全て承諾するなら…このまま最後までしてあげても良いよ」

恒一「…な、なに?」

鳴「…もう恒一君は、私以外の女の子と、いついかなる時も話さない事」

恒一「…え」

鳴「必要最低限の会話もダメ。話しかけても絶対に無視しないといけない…」

恒一「そ、そんな事…出来るわけ…」

鳴「…ふぅん、じゃあもう続けてあげない」

恒一「…なっ!?」

鳴「…もう大分遅くなってきたし、帰った方がいいかもね」フイッ

恒一「…」ゴクリ…

恒一「も、もしも約束したら…」

鳴「…」ニヤッ

恒一「ほ、本当に最後までしてくれるの…?」

鳴「もちろん。恒一君の気の済むまで、好きなようにしていいよ…」

恒一「…好きなように」

鳴「どんな事でもしてあげるよ…勿論、最後までしてあげるし、ちょっと変態なことでもしてあげる」

恒一「…」

鳴「…別に無理にとは言わないよ、決めるのは恒一君だから…」

恒一「…わかった」

鳴「…ふふふ」

恒一「…約束するよ!…だから…」

鳴「…それじゃあ、続きをしようか」

恒一「はっ、はやく…」

鳴「恒一君…必死だね…」チュッ

恒一「…はぁっ、はぁっ…めいっ…」ガバッ

「…はぁっ…ひゃあ…んっ…恒一君…そこばっかり舐めてて…犬みたい…んっ//」

それから僕は、締め切った鳴の部屋の中で

「…恒一君、こういうのが好きなんだね…ふぅん…意外と変態さんなんだね…」

むせ返る様な甘い匂いと、息が詰まる様な熱気に包まれながら

「はぁっ…はぁっ…恒一君っ…だいすきぃっ…///」

彼女と何度も情事を繰り返した

「恒一君…私…初めてだけど…恒一君の好きなようにっ…動いていいよ…」

そしてなんとなく、自分はもう普通の生活に戻れないんだろうなと

「はぁっ…あっ…気持ちいいよぉ…///」パンパン

確信してしまった

「はぁ…はぁっ…ふふっ…これで恒一君は、私のものだよね…」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・。

恒一「…ん?」

鳴「…おはよう、恒一くん」

恒一「…おはよう…アレ?僕…寝てた?」

鳴「…うん、疲れてたみたい、ぐっすりとね」

恒一「そっか…」(あれ?もしかして夢だったのかな?)

鳴「…大丈夫?随分、うなされていたみたいだったけれど」

恒一「…うん、大丈夫…所で、今何時?」

鳴「もう夜の十二時過ぎだよ、家の方にはもう連絡しておいたから」

恒一「…そうか」

鳴「…ねぇ、恒一君」

恒一「…何かな、鳴」





鳴「…約束、ちゃんと覚えてるよね…?」

恒一「…」(夢じゃなかったんだ…)

鳴「破ったりなんかしたら、大変な事になるからね」

恒一「…」ビクッ

鳴「…」

恒一「た、大変なことって…?」

鳴「恒一君にとっても、私にとっても…良くない事が起きるよ」

恒一「よくない事…?」

鳴「…」

恒一「…わかったよ、もう鳴の好きなようにしてくれ」

鳴「…ふふ、大好きだよ。恒一君」

恒一「…僕もだよ、鳴」




おわり

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