恒一「なーんでーもーやりたい放題よー」(475)
恒一「ねぇ勅使河原」
勅使「………」ムシ
恒一「望月くーん」
望月「……」
恒一「おい赤沢」
赤沢「……」
恒一「総シカトされるようになった」
鳴「<いないもの>になったんだから無理よ」
恒一「なーんでもーやりたいほーだいよー」
鳴「何するつもり?」
恒一「なーにをしーよーぉー」
クラス「………」
恒一「ふーんふふーんなんとかかんとか」
恒一「そーだーわーコンビニ行こうかなー」ガラッ
鳴「私も行こう」
~四時間目~
恒一「ただいまー」
シーン
恒一「お腹が減ったので先にご飯にします」
鳴「グー」
赤沢「………」イラッ
勅使「………」
風見「………」
恒一「皆には申し訳ないけど、先にご飯です」
鳴「ラーメン、餃子にからあげ、チャーハン」
恒一「寒いから窓を全部閉めて食べよう」
鳴「いただきます」
恒一「ズゾゾゾゾ」
鳴「はぐはぐ」
恒一「アチチ」
鳴「うまうま」
恒一「うまかったなー」
鳴「ゴチです」
恒一「………」
クラス「………」
恒一「暇だね」
鳴「そうね」
恒一「トイレ行ってくる」
鳴「いてら」
ガラッ
恒一「ただいま臭っ!この教室ニンニク臭っ!」
赤沢「………」シャーシンポキッ
昼休み
ワイワイガヤガヤ
恒一「みんな自然な感じだなー」
鳴「そうね」
恒一「いないもの、かー」
鳴「嫌?」
恒一「見崎がいるから、いやじゃないよ」
鳴「そう」
鳴「……///」
五時間目
恒一「さて、暇な時間です」
鳴「勉強する時間です」
恒一「す、すみれ」
鳴「れんこ……レンズ」
恒一「ず、ず、ズッキーニ」
望月(しりとり始めた…)
鳴「に、にく」
恒一「くま」
恒一「びいどろ」
鳴「ろば」
恒一「ばんと」
鳴「とまと」
恒一「とまと」
鳴「とまと」
勅使(!?)
恒一「とまと」
鳴「とまと」
恒一「とまと」
鳴「とまと」
恒一「とまと」
鳴「とまと」
望月(もっと他にあるでしょ…)
赤沢(イライラ)
風見(とまとってなんだっけ)
恒一「しりとり一時間は無理だった」
鳴「でもあと三十分よ」
恒一「少し寝よう」
鳴「そっちいっていい?」
恒一「いいよ」
ゴトゴト
恒一「グー」
鳴「ぐー」
次の日
恒一「今日も暇です」
鳴「おはよう」
恒一「鳴おはよう」
鳴「恒一おはよう」
恒一「キャッキャ」
鳴「ウフフ」
中尾(一晩で何があった)
赤沢(クッソクッソクッソ)
恒一「昨夜話したやつ、持って来たよ」
鳴「ありがとう」
恒一「ポータブルdvdプレーヤーも買ってきた」
鳴「やけに羽振りがいいのね」
恒一「香典盗んでも怒られないしね」
赤沢「おい」
風見(落ち着け赤沢…!)
恒一「では再生しまーす」
鳴「パチパチパチ」
dvdp「まーむるっもせーむるっもしーろがっねっのー」
恒一「うーかべるふーねぞたのみなるー」
鳴「静かにして」
恒一「ごめんなさい」
赤沢(なにみてるのよ…?)
勅使(やめろ……)
dvdp「堪忍してください、もうしませんよってに」
鳴「………」
恒一「……」
先生「………ぐすん」
小椋「あの……先生授業を」
dvdp「ドロップのカンカンに納めて山を降り」
dvdp「そのまま壕へは戻らなかった」
鳴「びすびす」
恒一「うえーん」
赤沢(……ぐすぐす)
杉浦(帰ったら見直そう)
先生(授業にならんかった)
恒一「ところで、小椋さんってなんて読むの?」
鳴「こずり?」
恒一「こもり?
鳴「もりもり?」
恒一「お昼前なので」
鳴「コンビニ行きます」
恒一「不良のたまり場」
鳴「入り口でたむろ」
恒一「こわくて入りにくい」ドア開ッ
鳴「入り口でたむろ」ドア閉ッ
勅使(正直羨ましくなってきた)
恒一「昼休み前だけど頂きます」
鳴「今日はなんでしょう」
恒一「俺はいつでも辛さにこだわるぜ」
鳴「サモサッ」
恒一「カレーです」
鳴「夏だけど寒いから窓を全部閉めるね」
恒一「うん、いいよ」
鳴「いただきます」
恒一「いただきます」
鳴「はい、あーん」
恒一「あーん///」
昼休み
赤沢「なんなのよあいつら!」
赤沢「においの強いもの食べるわ!」
赤沢「窓閉めるわ!」
赤沢「映画見始めるわ!」
赤沢「早くなんとかしないと授業にならないわ!」
杉浦「泉美、なんの話?」
赤沢「はっ……なんでもない」
赤沢(なにか考えとかなきゃ)
五時間目
恒一「次はミスタービーン見よう」
鳴「はじめてみる」
赤沢(ミスタービーンならそこまでうるさくないはず)
dvdp「………ウゥー」
dvdp「………」hahaha
dvdp「………ゴドン」ahahahahahaha!!
勅使(何が起きてるんだ…)
望月(気になって仕方がないよ)
恒一「授業終わったね」
鳴「早く行こう」
恒一「うん!」
鳴「キャッキャ」
恒一「ウフフ」
鳴「今夜は寝かさないゾ」
恒一「鳴は積極的だなぁ」
中尾(羨ましい)
勅使(なんで俺いないものにならなかったんだ)
日曜日
赤沢(授業を受ける ルールも守る)
赤沢(二つやらなきゃいけないのが対策係りのつらいところね)
赤沢「………!」
月曜日
恒一「おはよう」
鳴「おはよう」
赤沢(フッ……今日の私は完璧よ)
鳴「ねぇ恒一、早く昨日の続きをしましょう」
恒一「うん! 教室のテレビに繋いでっと」
勅使(プレステ持ってきやがった)
tv「ヴー」パンッパンパンッ
tv「nooooo……」グジャグジャ
恒一「またしんだ」
鳴「交代ね」
赤沢(耳栓あるから聞こえない)
恒一「……」
鳴「……」ガチャガチャ
tv「ヴー」 ガチャ ギィィィィ
恒一「うまいね」
鳴「ありがとう」
赤沢(そろそろお昼…この香水があれば匂いは防げる)
赤沢(でもコンビニに行く様子がない)
恒一「がんばれ!がんばれ!」
鳴「あ、あ! あわわ」 ガチャガチャ
赤沢(ふざけんなよ!ふざけんなよ!)ダンダンダン
先生「あ、赤沢さんどうしました?」
赤沢「な…なんでもないです」
昼休み
鳴「……」ガチャガチャ
五時間目
tv「もうこの手伸ばしたってーその涙拭えないよー」
鳴「終わったー!」
恒一「終わったー!」
赤沢(結局お昼食べずにゲーム)
恒一「疲れたね」
鳴「今日はもう帰ろ?」
tv「ゆーめーでーおーわーらせない」
恒一「ゲームも映画も飽きてきた」
鳴「本を読む」
恒一「ダーツ盤買おうと思ったけど予想以上に高かった」
鳴「読む読む」
恒一「次の香典まだかな」
鳴「ちょっと引いた」
一時間目
恒一「鳴、すごく熱いよ」
鳴「こう、いち……」
恒一「ほら、これ咥えて」
鳴「んっ……」
恒一「噛んじゃだめだよ」
鳴「ふん……」
高林(後ろでエロい声がする)
鳴「こういち……」ハァハァ
高林(めい……ッ)ハァハァ
恒一「ここは寒いし、保健室使おう」
鳴「うん……」
恒一「よいしょ」オンブ
高林「先生! 体調が悪いので保健室行ってきます!」ダッシュ
先生「えっ」
保健室
恒一「酷い熱だ。解熱剤飲んで、それから帰ろう」
鳴「ごめんね恒一」
恒一「気にしないでいいよ。」
鳴「でも……」
恒一「霧果さんにもお世話になってるし、これくらいは」
鳴「ありがとう。」チュ
恒一「さぁ、帰ろう」オンブ
高林「誰もいない保健室」
高林「ベッドは二つ」
高林「すこし湿ったベッドが一つ」
高林「はぁぁぁぁぁああああん」スハスハ
高林「いい匂い! いい匂い!んぉぉぉおおおお」スコスコスコ
次の日
先生「高林くんが心臓発作で亡くなりました」
赤沢「次の死者が出てしまったわ…」
勅使「やっぱり呪いはあるんだ」
クラス「ザワザワ」
先生(しかしなぜ彼は下半身を露出していたのだろうか…)
見崎家
鳴「げぽげぽ」
恒一「おかゆできたよ」
鳴「ありがとう」うぉっほん
鳴「治った」
恒一「久しぶりの学校だね」
一時間目
鳴「さてゲームやろう」
恒一「0% 0% 0%」
鳴「泣けるぜ」
赤沢「恒一くん、見崎さん、話があるんだけど」
恒一鳴「えっ」
赤沢「二人がいない間に、<いないもの>解除したから
恒一「やだよゲームできないじゃん」
鳴「人とは関わりたくないし」
赤沢「ニートかよ」
恒一「とにかく嫌だからね」
鳴「ね」
赤沢「でも皆はそうは扱ってくれないから」
恒一「やだなぁーいないものでいたいなぁー」
恒一「ねぇ勅使河原、本当に無視しなくなったの?」
勅使「……チッ」プイ
恒一「もっちー?」
望月「うっぜ」プイ
恒一「なぜかシカトされる」
恒一「僕がなにをしたっていうんだ」
おしまい
ねむい
もう少し書こうと思う
pcにちぇんじ
恒一「という夢をみたんだ」
鳴「同じ夢を見たわ」
恒一「運命かな」
鳴「運命よ」
赤沢(ふざけんな)
恒一「でも高林くんが死んだみたい」
鳴「保健室で見つかったそうね」
恒一「怖いね」
鳴「ね」
恒一「今日もいないもの」
鳴「明日もいないもの」
恒一「授業中立っても怒られない」ガタッ
鳴「授業中ゲームしても怒られない」マンマミーヤ
恒一「授業中お菓子食べても怒られない」
鳴「歌ってみても怒られない」
恒一「紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない」
鳴「ところで授業は受けなくていいの?」
恒一「高校でやる範囲はもう全て出来るしね」
風見「……」ピクッ
鳴「きゃーかっこいー」
恒一「進む速度は人によるけど、躓くほど難しくないし」
鳴「きゃーかっこいー」
恒一「っていうかこの程度出来ないとかマジないわー」
勅使「………」ビキッ
鳴「きゃーかっこいー」
恒一「………」チラッ
勅使「………」
恒一「バカ」
勅使「………」
恒一「チラッ」
勅使「………」
恒一「チラッ」
勅使「………」
恒一「チラッ」
勅使(なにさっきからチラチラ見てんだよ)イライラ
恒一「………」
鳴「おぉー」ゴマダレ~
恒一「………」
勅使「………」
恒一「………」
勅使「………?」
恒一「チラッ」
勅使(うっぜぇ)
恒一「君こそ勉強大丈夫かね」
鳴「私は大丈夫なのだよ」
恒一「どうしてなのだね」
鳴「家で勉強してるし」
鳴「恒一が手取り足取り教えてくれる」
恒一「だから授業は」
鳴「とても簡単」
恒一「………」
鳴「………」
恒一「………」
鳴「………」
恒・鳴「チラッ」
勅使(もうやめて)
恒一「夏なので」
鳴「怖いものを見る」
恒一「この教室自体怖いけどね」
鳴「さっそくいこー」dvdセット
恒一「いえーい」
恒一「………」
鳴「ひええ」
dvd「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ギシギシ
杉浦(やめてぇ…)
赤沢(べ、別に怖くないし)
dvd「キリリリリリリリリリ」
恒一「ひえー」ギュー
鳴「ううう」ギュー
風見(うるさいな…)イライラ
赤沢「」キュー
望月(伽椰子ハァハァ)
恒一「怖かった」
鳴「………」ギュー
恒一「トイレ行ってくる」
鳴「一緒に行く」ギュー
勅使(マジふざけんなよ…)ブルブル
風見(くだらん…)
赤沢(キュー)キュー
望月「……ア"ア"ア"」
勅使「えっ」
風見「えっ」ゾワッ
恒一「しばらくdvdはこりごり」
鳴「しばらく怖いのはコリブリ」
恒一「オエー」
鳴「おえー」
恒一「他の怖い映画どうしようか」
鳴「フリスビーにしちゃえ」エイッ
風見「………」ガッ
風見「………」平常心
鳴「当たっちゃったわ」
恒一「こら、人のいない方に投げなきゃ危ないでしょ」エイッ
風見「………」ガッ
鳴「恒一、当たってるわ」エイッ
恒一「おかしいなぁ、呪いかなぁ」エイッエイッ
風見「………」ガッガッガッ
dvd「コロコロ」
鳴「これは現象…?外に投げよう」エイッエイッ
恒一「うーん、そうしよう」ドリャッ
鳴「飛んでいったわ」グー
恒一「そういえばそろそろご飯だね」
鳴「コンビニ行こ」
クラス「しーん」
風見「………」ガッガッガッガッ
dvd「コロコロ」
風見「………」
勅使「お、おい大丈夫k」
風見「はぁ?!何が?!」ブルブル
勅使「なんでもないですごめんなさい」
赤沢「人を刺しそうな目をしている」
風見「さあ昼休みだ、ご飯にしようじゃないか」
杉浦「箸がすごく震えてるわ…」
恒一「ただいまー」ガラッ
鳴「まー」
風見「………」
恒一「いただきまーす」
風見「………」
勅使「箸が折れた」
五時間目
先生「風見くんは早退しました」
恒一「夏風邪かな?こわいね」
鳴「ね」
夜
風見「ブツブツブツ」平情心
窓「ベチャッ」
風見「……?」
風見「使用済みのゴムが飛んできた」
風見「どうしてこんなもn」ベチャベチャベチャ
風見「おああああああああああああぁぁぁあああああ」
一時間目
先生「風見くんは今日はお休みです」
赤沢「どうしたのかしら」
勅使「昨日狂ったように叫んでた」
望月「大丈夫かなぁ………」
二時間目
恒一「おはよーございまーす」よぼよぼ
鳴「まーす」テカテカ
恒一「眠いなぁ」ふわぁ
鳴「昨日は遅かったしね」
恒一「鳴は元気そうだね」
鳴「そうね」
恒一「暇だなぁ」アクビ
鳴「そうね」バヨエーン
先生「メロスは友達を差し出してだな…」
恒一「落書き落書き」
鳴「正岡子規にねじり鉢巻き」
恒一「法被も着せよう」
鳴「額に肉はお約束」
恒一「あれ、シャーペンの針が無い」
鳴「私も失くしたみたい」
恒一「仕方ない、黒板に書こう」
鳴「そうしましょう」
先生「メロスは川岸にうずくまり」イライラ
先生「男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した」
鳴「しずまりたまえーしずまりたまえー」カキカキ
恒一「なぜそのようにあらぶるのかー」カキカキ
先生「しずまっ……鎮めたまえ、荒れ狂う流れを……」
恒一「でけた」
鳴「イケメン」
鳴「誰でしょう」カキカキ
恒一「うーん」
先生「最後の死力を尽くして、メロスは走った」
鳴「ちょっとここ邪魔」消し消し
赤沢(まだ板書してないのに……)
先生「メロスの頭はからっぽだ。なにひとつ考えていない。」
恒一「わかった、ウサイン・ボルトだ」
鳴「せいかーい」
恒一「やった! じゃあ次は僕の番ね」消し消し
中尾(おいい余計なところまで消すなやああああ)
赤沢(間に合った)
勅使「zzz」
もう今日は無理
支援ありがとう。
体育の時間
恒一「今日は長距離走です」
鳴「もやしっ子なのでむりです」
恒一「単にめんどくさいだけでしょ」
鳴「うん」
風見「ぜひぁ、ぜはぁ、ひー」ウォェッぷ
勅使「なんだもうバテたのかよー!」だだだだだ
望月「ぼちぼちやろう」
中尾(杉浦さんも赤沢も揺れすぎてやばい)
勅使「どうしたんだおまえ? 腹痛いのか?」
中尾「な、なんでもねぇよ」マエカガミ
綾野「中尾の目がキモい」
恒一「外でも暇だね」
鳴「ねんど」
恒一「どま」
鳴「………」
恒一「ボールで遊ぼう」
鳴「体育倉庫ね」
恒一「ボール」
鳴「キャッチ」
恒一「キャッチ」
鳴「ボール」
恒一「鳴は将来なにになりたいんだ?」
鳴「あたしねー、おおきくなったら、おとうさんのお嫁さんになるのー!」
恒一「はっはっはー、かわいいなー鳴は」
鳴「えへへー」
恒一「まったく母さんに怒られちゃうよー」
鳴「………」
恒一「お父さんも鳴のこと大好きだぞー」
鳴「そうね」
恒一「もう飽きたみたい」
先生「終わったら少し歩くんだぞー」
勅使「いやーつかれたなー」
風見「だいぶ、楽になってきた」ハァハァ
中尾(ハァハァうっ)
望月「けっこう遅れちゃったなぁ」
中尾「だいぶ楽になってきた」
突風「びゅううううう」
鳴「キャッチ…あっ!」
恒一「ボール飛んでっちゃった」
ボール「ぴゅーん」
風見(フッ)避けっ
恒一「風見くんがエア回避した」
鳴「ボールとんでってないのに」
風見「………」
恒一「ボールとってくるね」
鳴「うん」
恒一「うーん」ガソゴソ
恒一「はっ!」ハッケン
恒一「これ……メイのサンダル」
恒一「妹を見なかった?七国山病院へ行ったらしいの」
恒一「メーイ! メーーーーイ!」
男「メイちゃーん」
婆ちゃん「メイちゃぁ~ん」
恒一「えっ」
恒一「………」ダレモイナイ
恒一「一人遊びしたら怖い目にあったでござる」
鳴「おかえり」
恒一「ただいま」
鳴「ボールは?」
恒一「体育倉庫にまだあるよ」
夜
恒一「はっ!あったよボール!」
恒一「あれ……鳴?」シーン
恒一「どこいったのよー」
恒一「メーイ!メーーーーイ!!」
???「カッ」ビカー
恒一「うおまぶしっ」
???「ひなたむかひこひなた」
恒一「何言ってるんだ…?」
恒一「すまないが、この辺りで女の子をみかけなかったか?」
恒一「黒髪で、髪はセミショート、背は…」
???「ふなやまかわ!」ビーッ
恒一「ぐわー!」ビガビガビガ
???「すこるるぷすか」モチアゲ
恒一「」ズルズル
ufo「ぴょいよいよいよい」
恒一「という夢をみたんだ」
鳴「実はもう宇宙人にさらわれた後で、記憶消されてリリースされてたりして」
恒一「えっ」
鳴「えっ」
恒一「なにそれこわい」
恒一「今日はクラス名簿を確認がてら」
恒一「あだ名をつけて行こうと思う」
鳴「いぇーい」
赤沢(あだな……?)
恒一「イケメンの>>32が座席票を残してくれた」
鳴「まず左上、高林 郁男くん」
恒一「高林くんね。あだ名は香典」
鳴「ダーツボード早く買ってよ」
望月(ひどい)
鳴「となり、勅使河原 直哉」
恒一「てっしーね。あだ名は「東京に憧れて」
勅使「…………」イラッ
鳴「東京は赤沢さんじゃないの?」
恒一「茶髪が決め手でした」
鳴「ちなみに全員分やるの?」
恒一「全員はやんないよ」
鳴「となり、柿沼 小百合」
恒一「ロシアのこけし」
鳴「マトリョーシカね」
鳴「少し飛んで杉浦 多佳子」
恒一「ペルソナ」
鳴「王子誠」
恒一「リチャード」
鳴「カエルになっちゃう」
鳴「辻井雪人」
恒一「なんか髪型が水木一郎みたいだよね」
鳴「そうね」
辻井(あだ名は……?)
鳴「佐藤 和江」
恒一「弓道部」
鳴「金木 杏子」
恒一「魔法少j……キャバ嬢風清楚系」
風見(好い加減にしろや)
鳴「和久井 大輔」
恒一「えーっと……胃弱」
鳴「今までどんなの出てたっけ」
恒一「忘れた」
鳴「赤沢和泉」
恒一「怖いのでパス」
鳴「松井 亜紀」
恒一「デフォルメ王子誠」
鳴「多々良 恵」
恒一「トキ」
鳴「北斗友情拳!」
鳴「タタラ場の女だった」
恒一「いっそ山犬に食い殺されちまえばよかったんだ」
鳴「そんなぁー」
アカザーさんは泉美ねーー
鳴「桜木ゆかり」
恒一「必殺仕事人 」
鳴「傘ね」
恒一「あれはこわい」
鳴「あんなの持ってなかったら死ななかったと思うの」
恒一「策士策に溺れる」
鳴「仕事人仕事に溺れる」
恒一「何かいやなことがあったのね」
>>90 さんくす 泉美ね
今日は夜遅くまでは無理だから早めに投下
鳴「前島 学」
恒一「モブ」
鳴「渡辺 珊」
恒一「モブ」
鳴「モブ」
恒一「川堀 健蔵」
鳴「だいたい出たんじゃない」
恒一「もういいかな」
風見「………」
鳴「絵を描こう」
恒一「本を読もう」
鳴「うーん」
恒一「面白い」ペラペラ
風見(東京に憧れて)
鳴「絵の具とってこよっと」ガラッ
恒一「続き買うしかないよこれは」ガラッ
風見(弓道部…リチャード…)
風見(悔しくない)
恒一「途中でコンビニ寄った」
鳴「いけないものをみつけた」
恒一「おーさーけー」ビカビカビガー
鳴「サカえもん、お酒は二十歳になってからよ」
恒一「僕たちっていないものだよね」
恒一「だからって飲んでいいものじゃない」
恒一「でも僕ら、いないもの…死者として見立てられてる」
恒一「クラスの数を合わせるために」
恒一「死者はね、歳を取らない。学校も試験もなんにもない」
鳴「げ、げ、」ふんふふんふふーん
恒一「それじゃ僕ら、15歳のままだよ」
恒一「周りのみんなは成人して、就職して、子供ができて家を買って」
恒一「時の止まったままの僕らでは、あまりに偲びない」
恒一「と言うわけで、少しくらいいいと思うんだ」
鳴「卒業したらいないもの解除なんだけどね」
恒一「細かいことはいいから」プシュ
鳴「かんぱーい」プシュ
ゴキュゥゥウウウウ
恒一「あまーい」
鳴「おいしーい」
次の日
恒一「おはよー」
鳴「よー」
恒一「………」クンクン
鳴「………」クンクン
恒一「なんかゲロ臭くない?」
鳴「臭うわね」
恒一「そういえば昨日なにしたっけ」
鳴「んー」むむむ
鳴「わからない」
恒一「野菜!」ジュー
鳴「イカ!」バチバチジュー
恒一「肉!」ジュゥゥー
鳴「肉!」ドジュゥゥウウ
恒一「にく!」ジュジュジュゥゥウウ
鳴「んまー!」
恒一「食え食え」
鳴「むぐむぐ」
恒一「焼肉うまかった」
鳴「お腹いっぱい」
恒一「鉄板を洗おう」ガラッ
鳴「うんー」ガラッ
赤沢(昼休みから戻ったら机がべったべた)
赤沢(これは……油?)
恒一「ただいまー」ガチャガチャ
赤沢「」
赤沢(最っ悪!)フキフキ
赤沢(まさかこんなに常識知らずだなんて思っ)
赤沢「………」回想中
赤沢(常識知らずだった)
恒一「げへげへ」
鳴「むひひ」
赤沢(やなやつ!やなやつ!やなやつ!)
恒一「zzz」
鳴「zzz」
先生「難しいからポイント纏めるとね」
鳴「zzz」
恒一「zzz」
勅使「zzz」
風見(今日は静かだな…)
赤沢「………」書き書き
恒一「zzz」
鳴「んー…zz」
恒一「体が痛い」
鳴「机じゃ寝るのに限界がある」
恒一「………」
恒一「よしお出かけだ」ガラッ
鳴「だー」ガラッ
クラス「しーん」
赤沢(今日はやけに大人しいわね)
風見(逆に不気味だ)
勅使「zz」ガダン
勅使「夢の中で落ちた」
恒一「戻ったらちょうど皆が帰った頃だった」ガチャガチャ
鳴「ゆーうぐーれー」
恒一「よし、頑張ろう」
鳴「おー」
恒一「桜木さんと高林くんの机はもう移動させていいよね」
鳴「よいしょー」ガタガタ
恒一「よいしょー」ガタガタ
鳴「どっこいしょー」
恒一「はぁー」
鳴「やぁー」
恒一「とぉー」
鳴「こんなものね」
恒一「完成!」
恒一「zzz」
鳴「zzz」
風見(次の日教室の席が変わっていたでござる)
赤沢(教室の後ろにベッドが誘致されたでござる)
勅使「うーっすってなんだこっ」
恒一「ぐー」
鳴「ぐー」
勅使「……なんだこれお前その髪型はー切ったのかー?」
望月「しばらく切ってないよ」
勅使(ベッド持ってきて一緒に寝てやがる)
勅使(正直羨ましい)
恒一「最近寒いねー」モゾモゾ
鳴「ねー」モゾモゾ
恒一「毛布買っておいてよかった」
鳴「モフモフ」
恒一「えいっ」モソ
鳴「きゃっ」
中尾(何をしたんだ…?)
鳴「もう、おかえし」モゾ
恒一「やったなー」モゾモゾ
鳴「こうい……あっ」ビクッ
恒一「ふふふ」モゾモゾ
鳴「んっ……ふ」
中尾(後ろからの嬌声が気になりすぎる)
鳴「恒一やらしい」
恒一「へへ」
うれしい支援
恒一「………」モゾモゾ
鳴「………んっ」モゾモゾ
中尾「………」モンモン
恒一「………」モゾモゾ
鳴「モゾモゾ」
中尾「………」コソコソ
恒一「……z」
鳴「zzz」
中尾(音がしなくなったぞ)モゾモゾ
勅使(中尾のやつなにやってんだ?)
鳴「zz……んっ」
鳴「zzz」
中尾(はぁぁぁぁんなに今のエロボイス)モゾモゾ
中尾(うっ)
中尾「先生トイレいってきます」
中尾「やらかした」フラフラ
中尾「うそだろ……」
中尾「呪われたコンドームの異名をもつ俺が」
中尾「漏らすだと……?」フラフラ
中尾「そんな馬鹿な……」フラフラ
キーンコーンカーンコーン
中尾「………」ガラッ
勅使「どうしたんだよお前体調悪いのか?」
中尾「俺はもうダメだ……」
勅使「は?」
中尾「………」フラフラ
中尾(………)しょんぼり
中尾(信じられない)
中尾(体育の時でもパンツを濡らさなかったと言うに)
中尾(今回はどこで間違えた?)
中尾(俺は何を間違えた?)
中尾(俺は……)ずーん
中尾(これは……"現象"?)
中尾(だとしたら俺はもう駄目だ)
先生「中尾くんが旅に出ました…」
先生「詳しいことはわかっていませんが」
先生「探さないで下さい、との書置きがあったそうです」
赤沢「心配ね……」
勅使「あいつ…なにか思い詰めてたしきっと何かあったんだ」
鳴「なにかしらね」
恒一「俺より強いやつに会いに行ったんだよ」
そして月日は流れ数十年後--
娘「きゃー!」
ゴロツキ「待ってくれよ子猫ちゃ~ん」ダダダ
ゴロツキ「走って逃げられると思ってんのか?」ガシッ
娘「や、やめて!」ボッカ
ゴロツキ「こ、このアマッー!」
ゴロツキ「優しくしてりゃつけあがりやがって!」
???「待ちな!」
ゴロツキ「なんだてめぇは!」
???「無頼はよしな…その娘から離れろ」
ゴロツキ「正義の味方ごっこがしてぇならよ」
ゴロツキ「相手を選んでやれやー!」パイプアタック!
???「フン!」ガキン
ゴロツキ「な…なんだと!鉄パイプを素手でうけとめた!?」
???「ほぉぉあああああ」
ゴロツキ「ま、待て! 許し」
???「どりゃあー!」ドゴォ
ゴロツキ「ぐぺっ」
ゴロツキ「つ、強い…」倒ッ
???「怪我はないかい…?」
娘「は、はい! 大丈夫です///」
娘「あの、助けていただいてありがとうございます」
娘「よろしければお礼を」
???「いや、もう遅い…早く帰るんだ」
娘「はい…」
娘「ではせめてお名前だけでも」
???「名前か」
???「遠い昔に失ってしまったさ」トオイメ
???「ではさらばだ」バッ
娘(助かったわ)
娘(でもあの素敵なおじさまはいったい……)
娘「ただいまー」
母「どうしたんだい! 帰りが遅くて心配してたのよ!」
娘「うん…じつはこういうことがあってね」
母「まぁまぁ!大変なことがあったのね…何事もなくてほんによかったわぁ」
娘「うん……」
犬「バウババウバウ!」
母「外に誰かいるわ!」
娘「誰なの!」ガチャリ
母「また街のチンピラかい!?」
???「………」ダッ
娘(ハッ…あの後ろ姿は)
母「待ちなこのボンクラめ!よくもうちの娘を」
娘「待っておかあさん!あの人は私が守ってくれた人よ!」
母「なんだって?! ああ、でもなんだってここに…」
娘「………」はっ
娘「もしかして…私がちゃんと家に着けるか見送って…」
娘「………」
娘「………///」ポッ
???「放浪の旅に出てどれくらいたっただろう」
???「故郷を捨て、友を裏切った」
???「罪を償うため」
???「茨の道を行き、そしてこの力を手に入れた」
ゴロツキ「さっきのお礼参ぐべぁ」ドゴォ
ゴロツキ「あ、あんたいったい何者だ…」
???「ただのおっさんさ」
???「さぁ、帰ろう。夜見山へ!」
一人 夜見山へ向かう影
それはまぎれもなく奴さ
ナカオ ふんふふんふーん
ナカオ ふんふんふふーん
ナカオ ふふんふんふふん
夜見山 三年三組 教室
中尾「クッ……すごい邪念だ」
中尾「だが…今の俺の敵じゃないぜ」
中尾「今日の俺は絶好調だ、惑星でも砕いてみせるぜーッ」
現象「ぐわぁあああ」
三年三組の呪い「ジュゥウウウウウ」
風見--
勅使河原--
泉美--
終わったよ……
こうして三年三組の呪いは解かれ
それから"現象"が起こることはなかった
しかし…
それは数十年後のお話である
鳴と恒一にはなんの関係のない話である
誤解させてごめんよ
中尾が書きたかっただけなんだ
本筋とは関係ないよ
恒一「中尾君で三人目かぁ」
鳴「奴は四天王でも最弱の一人」
恒一「でもあと一人しかいないね」
鳴「ボス誰にしよう」
恒一「実はこの連続不審死事件の真犯人は千曳先生だったのです」
恒一「いじめにより生まれた怪物は」
鳴「のどかわいた」
恒一「今もなおこの地に残り歪んだ性癖を吐き出し続けているのです」
鳴「千曳先生のこと悪く言っちゃダメ」
恒一「ごめん」
鳴「レゴ買ってきた」
恒一「そいっ」ガシャガシャ
鳴「たのしい」
恒一「2×2の四角いブロックちょうだい」
鳴「はい」
恒一「たのしい」
鳴「楽しい!」
勅使(既製品で楽しむとかまじにわか)
恒一「鳴!」
鳴「うん!」ドキドキドキ
鳴「……」カチャ
恒一「完成!」
鳴「かんせいー!」
鳴「キングダムー!」キャッキャ
恒一「お城ー!」
勅使(それで終わりじゃない)
勅使(口出ししたい。いかにレゴの可能性を殺しているか)
勅使(完成させて三流)
勅使(更にオリジナルカスタムを施して二流)
勅使(新しいものを生み出して一流)
勅使(いつになったらお前は一流になる?)
次の日
恒一「シリーズ買ってきた」
鳴「やー」ガシャガシャ
恒一「てー」ガチャガチャ
鳴「うー」ガチャガチャ
恒一「ジオラマ完成させたいね」
鳴「ね」
勅使「………」イライラ
次の日
勅使(レゴ弄ってたら寝坊した)
勅使「もう二限始まってるじゃねーか、くっそー」ダッシュ
勅使「はよーっす!」ハァハァ
勅使「!!!」
勅使(こっ…これは)
恒一「崩し崩し」
鳴「組み立て組み立て」
勅使(なんつースケールだ…これは日本の城?)
勅使(パーツは最近作ってたものを崩したのか)
勅使(負けてられん)
恒一「姫路城完成!」
鳴「やったぁ!」
恒一「ガチャガチャ」
恒一「できた、さてこれは何でしょう」
鳴「これは、戦艦三笠ね」
恒一「正解!おしまい次は鳴の番だよ」
鳴「がちゃがちゃ」
鳴「じゃーん。これは?」
勅使(お……)
勅使(大名物「荒木高麗」!!)
恒一「荒木高麗! すごい!」
鳴「えへへ」
勅使(欲しい)
がばる!
鳴「せっかくだしこれ残したいね」
恒一「棚買う?」
鳴「ううん、カメラ欲しいからカメラ買いましょ」
恒一「電気屋行ってくる」ガラッ
鳴「いってくるー」ガラッ
恒一「ヤマーダヤーマヤマ」
鳴「ヤマピカリャー」
恒一「近くになかった」
鳴「というわけで電車に乗って街にきた」
恒一「はなやかだねー」
鳴「あのお洋服かわいい」
恒一「支払いはまかせろー」香典袋ビリビリ
次の日
恒一「おはよー」ガラ
鳴「よー」ガラッ
恒一「さて、昨日買ったカメラ開けるよ!」
鳴「うん!」ガサガサ
鳴「かわいいの買えて良かった」
恒一「ね」
鳴「ぴーす」パシャ
恒一「うお まぶしっ」
鳴「デジカメすげー」
鳴「今撮ったのこんな感じ」ドヤ
恒一「すげー」
鳴「すげー」
恒一「レゴ撮ろう」
鳴「うむ」
荒木高麗パシャ
三笠パシャ
コロッセオパシャ
東京タワーパシャ
時の神殿パシャ
鳴「いいかんじ」
恒一「また作ってしまった」カチャカチャ
鳴「これは?」
恒一「ストリングプレイスパイダーベイビー」
鳴「えい」パシャ
恒一「キメッ」パシャ
恒一「とう」
鳴「きゃるーん」パシャ
鳴「かわいくとれた?」
恒一「かわいくとれた」
鳴「へへへ///」
恒一「教室撮ってみよう」パシャ
鳴「どう?」
恒一「ぷれびゅー」
恒一「うまく撮れ……」
恒一「え?」
鳴「あわあわ」
赤沢(………?様子が変わった)
恒鳴「「あわわわわわわわわ」」
恒一「ギャーーーー!!!」
鳴「なんか写ったー!!!」
鳴「にゃあ"あ"あ"あ"ーー」窓にポイ
カメラ「ぴゅー」グルン
風見「………」ガッ
カメラ「ガシャ」
風見「………」
支援感謝!
恒一「お祓い行ってくる」
鳴「おっかなーい」
赤沢(いったい何が写ったのかしら)
赤沢(気になるわ…対策係として中身を確認するべきね)
赤沢(さり気なさを装ってカメラを回収し…)サッ
赤沢「多佳子、トイレ行きましょ」カメラチラッ
杉浦「ええ、そうね」ナルホド
女子トイレ
個室3「……いくわよ」ヒソヒソ
個室3「ええ、お願い」ヒソヒソ
個室1「……?」
個室1(赤沢さんと…杉浦さんの声?)
個室3「どうやって動かすのかしら…」ヒソ
個室3「ここじゃない?」カチ
個室1(何やってんのかしら)
カメラ「ウィィィィ」
個室1(機械音…?!)
個室3「ついたわ! でもカメラね」
個室3「どうやって撮った写真を見るのかしら」
カメラ「ジィィィジィィィィィ」
個室3「これはズームみたいね」
個室1(もしかして何かいかがわしいことを…)
個室1(は!もしかして二人は……!)
個室1(二人はイケない関係……?!)
個室3「ちょっと、触るばっかじゃなくて私にも触らせなさいよ」
個室1(一体なにを触ってるの///)
個室3「あ、できたわよ!」
個室3「けっこう綺麗なのね」画質が
個室1(やぁぁぁん赤沢さん綺麗なの?!ねぇ綺麗なの?!)
個室1(………し)
個室3「これじゃないわね。次」
個室1(………辛抱たまらん!!)ブバッ
個室3「?!」
個室1(いかん鼻血が)ビチャビチャ
個室3「…びっくりした」ドキドキ
個室1(ハァハァ)
個室3(……? 誰かしら)
個室3「それよりも、続きよ」
個室3「ええ、見て行きましょう」
個室3(確か教室の写真を撮るとか言ってたわね…)
個室3「こういっ…教室の写真ね」
個室3「次あたりね」
例の写真
王子「まじめっ」
猿田「まじめっ」
先生「授業っ」
???「カメラ目線ジーーーーーッ」
個室3「ひっ!」
個室3「きゃぁ!」
個室1(何?! なになになに?!!)
個室3「怖いよ…泉美…!」ギュー
個室3「だ、大丈夫よ多佳子」ガタガタ
個室1(優しくしてねってかうっはーーー!!)ビチャビチャドバーーー
個室1(いかん鼻血がとまらん)
赤沢「気分がわるいわ」
杉浦「でもあの人が<もう一人>なのよね…」
赤沢「そんな…でも、どうすれば」
杉浦「千曳先生に相談しましょ」
赤沢「ええ…」
久保寺「ううぅ」フラフラ
久保寺(女装して女子トイレに忍び込む日課でこんなイベントに出会うなんて)
久保寺(神様ありがとう)
赤沢「先生?」
久保寺「えっ? な、なんですか赤沢さん」フラフラ
杉浦「顔色悪いですよ…?大丈夫ですか?」
杉浦(元からけっこう悪いけど)
久保寺「あ、ああ大丈夫ですよ。ちょっと目眩がするだけです」ヨボヨボ
久保寺(君たちの行為を盗み聞きして鼻血たらしてた)
久保寺(死んでも言えん)
廊下
小椋「次体育かー。やだなー」
恒一「ぷっ」
小椋「?」
鳴「クスクスクス」
小椋「?!」
恒鳴「ヒソヒソ……ププッ…クスクスクス」
鳴(なにこれ?)ヒソヒソ
恒一(いやなんとなく)ヒソヒソ
鳴「フフフッ」
恒一「ンフッ」
小椋「………」
小椋(な、な、なんなの?! 私何かヘン?!)
鳴「クスクスクス」チラッ
王子(僕笑われてる?なんかやらかした?)
恒一「ブフフッ! ……クックックッ」チラッ
恒一(なんか本当に笑えてきた)
鳴「ふふふふっ…んっ……くくっ」チラチラッ
杉浦「?!」
杉浦(私笑われてる?え?なになに?なんなのよ!)
鳴「なんか楽しい」
恒一「ねー」
鳴「皆意外と気にするのね」
恒一「チラチラ見られて笑われたらそりゃあね」
鳴「あ、久保寺先生よ」
恒一「ふふふっ」チラ
鳴「クスクスクス」チラッ
久保寺「!?」
久保寺(な、なんだね一体…!)
久保寺「………」ドキドキ
鳴「ヒソ」
恒一「………」ふんふん
恒一「ブフッ……」
鳴「ヒソヒソヒソ」チラッ
恒一「ンクッ……あっははっ…クスクス」チラッ
鳴「クスクスクス」チラッ
久保寺(!!!!!!!)
久保寺(まさか)
久保寺(ば れ た?)
久保寺(いやそんなはずは)
恒鳴「ニヤニヤ」
久保寺(し、知っているぞって言う目だ)
久保寺(………もうだめだ)
久保寺(彼等は私の行為を見てしまったのだ)
久保寺(まさか女装して女子トイレに忍び込む性癖があるだなんて)
久保寺(暴かれてみろ、全てが終わってしまう)
久保寺(口封じに……)
久保寺(いやだめだ…)
久保寺(いや…殺すしかない)
恒一「スッ」
久保寺「!?」
久保寺(なんだあの手の動きは……!?)
久保寺(全てを明るみに出す…?いや真実を暴露する?)
久保寺(どちらにせよ同じ意味か)
鳴「クスクススッ」ニヤニヤ
久保寺(握り拳から人差し指を伸ばす)
久保寺(まさか…俺は銃を持ってるということか!!)
恒一「………」ばぁん
久保寺「…………」
久保寺(詰み、か)
久保寺(俺の罪、か)
久保寺(ならばせめて、彼らの手によって暴かれるまえに)
久保寺(自分で罪の告白をしよう)
次の日
千曳「おはようございます、久保寺先生」
久保寺「私は…もう駄目です」
千曳「え?」
久保寺「千曳先生…あとは任せましたよ」フラフラ
千曳「…久保寺先生……」
教室
久保寺「皆さんに大切なお話があります…」
赤沢(どうひたのかしら?)
風見(様子が変だ)
久保寺「皆さんに、私の罪の告白をします」
久保寺「私は……」
久保寺「…………」
恒一「なんだなんだ」ヒソヒソ
鳴「なにを言うのかしらね」ヒソヒソ
久保寺「わ、私は、女装して女子トイレに忍び込みました」
杉浦「は?」
久保寺「幾度となく繰り返し行ってきました」
久保寺「歪んだ性癖だとしても、快楽には勝てませんでした」
久保寺「女生徒が隣で放尿するのに快楽を感じていました」
久保寺「諸君、私は変態行為が好きだ」
久保寺「諸君、私は変態行為が好きだ」
久保寺「諸君、私は変態行為が大好きだ」
久保寺「女子トイレで 更衣室で 教室で」
久保寺「この学校のありとあらゆる場所で行われる変態行為が大好きだ」
杉浦「キャーーーーーー!!!!!」
赤沢「な、な、なな、いやぁぁああああ!」
小椋「ううっ……うおえっ、ひぐっ」ポロポロ
小椋「うううぇぇえええん」ポロポロポロ
勅使「う、うそだろオイ!」
風見「うわぁ…」
恒一「ないわーマジないわー」
鳴「ドン引きね」
クラス「キャーキャーガタガタ」
千曳「嫌な予感がする」
3-3「キャー!!」
千曳「!!」
千曳「くそっ、久保寺先生!」ガラッ
久保寺「ああ、千曳さん」
千曳「久保寺…先生……?」
久保寺「あとはよろしく頼みます」ピカピカ
千曳(何だあの清々しい表情は…?)
恒一「なんか久保寺先生、突然自爆したね」
鳴「何があったのかな」
恒一「かなー。これも現象だったりして」
鳴「社会的に死ぬのも現象?」
恒一「怖いねー」
鳴「ねー」
支援感謝!
今夜はここまででごさいます。
赤沢「正直どうすればいいかわっかんね」
赤沢「というわけで相談に来ました」
千曳「と言われても」
赤沢「なにか無いですか、なにかないですか」
千曳「そういえば、災厄が途中で止まった年があってね」
赤沢「マジで?」
千曳「マジで」
望月「実はね、僕のお姉さんが3-3の出でね」
望月「ある人が災厄を止めたとかどうのこうの言ってるんだって!」
勅使「マジで?」
望月「マジで」
勅使「というわけでやってきました」
勅使(千曳…読めん)
勅使「えーと…よろしくお願いします先生」
千曳「はっはっは、先生はよしてくれ」
勅使「そ、そうですねー」
勅使(どうしよう)
鳴「こんどお母さんと一緒にお父さんのところにいくの」
恒一「そっかー楽しんできてね」
恒一「しばらくさみしいなぁ」
鳴「えっ」
恒一「えっ」
鳴「彼氏だもの当然くるよね?」
恒一「挨拶こわい」
恒一「なーんてことはないけどいいの?」
鳴「大丈夫よ」
恒一「じゃあいく」
鳴「霧果も楽しみにしてるわ」
赤沢「松永って人に会って、助言を聞くわよ!」
杉浦「海の近くだって、楽しみ」
勅使「ちょうど先生の同級生らしいな!」
望月(三神先生水着三神先生水着先生三神水着センセあ)
風見「え? 僕も行くの?」
風見「え?ちょ、え?」
玲子「さ、行くわよ!皆車に乗って!」
一同「わーい」
ブロロロロロロロロロロ
玲子「そうですか…はい…わかりました」ピッ
玲子「松永くん、ちょっと急な仕事で遅れそうなんだってさ」
勅使「海!」
赤沢「砂浜!」
杉浦「すいか!」
望月(水着水着水着水着水着水着水着水着水着)
風見「たのしm」ガッ
ボール「コロコロ」
風見「…………」
玲子「夜見山の外とはいっても、皆気をつけてね」
風見「………はい」
望月(mzgmzgmzgmzgmzg)
杉浦「それー!」ぼむっ
赤沢「えーい!」ばむっ
勅使「とぉりゃー!」バチン
風見(皆が使ってるのは僕が用意したボール)
風見(頭に当たったボールは見たことないボール)
風見(僕が用意する係りだからボールは一つ)
風見(なに、おかしなことじゃない)
風見(奴らがこの辺りにいるんだ)
風見(感じる、感じるぞ見崎、榊原)
風見「そこだぁー!」
dqn「あ?」
dqn「あ?コラ。コラ。あ?あ?あ?コラ。」
風見(やらかした)
dqn「お?あ?お?コラ。あ?コラお?」
勅使「なにやったんだあいつ」
赤沢「目合わしちゃだめよ」
赤沢「他人のふりをするのよ。めんどくさいし」
杉浦「それ!」ばむっ
赤沢「あっ!やったなー!このー!」ぼむっ
勅使(すまん風見)
dqn「あ?こら。あ?あ?お?こら。お?あ?」
風見「…………」
dqn「あー?らっしゃー!? コラー! ラー!」
dqn「あー?!コラー!おお!?あー?!ラッシャー!あー?!あー?!」
玲子「あら…?風見く」
赤沢「せんせー!はやくー!」コイコイ
玲子「うん!今行くわー!」
玲子(学校外だしいいや。給料でるわけでもないし)
勅使「せんせー!はい!」トス
玲子「ビーチボールなんて久しぶりに触ったわねー。それ!」ばむっ
ボール「ピュー」
勅使「せんせー飛ばし過ぎー!」
杉浦「向こう飛んでっちゃった」
赤沢「まかせろー」ダッ
恒一「お父さんがイメージとだいぶ違った」
鳴「あんなお父さん初めて見た」
恒一「でもいい人だった」
鳴「ちょっと、見直したかも」
恒一「………」
鳴「………」
海「ざざー」
赤沢「」
赤沢(情報を整理しよう)
赤沢(現象を止めるヒントを得るために海に来た)
赤沢(風見がdqnに絡まれた)
赤沢(先生がボールを飛ばしすぎて、私は取りにいった)
恒一「いちゃ」
鳴「いちゃ」
赤沢(なんでこいつらがここに)
鳴「ねぇ、………」ギュ
恒一「ん?」
鳴「……ん」ちゅー
赤沢(ガッデム)
赤沢(どこでもかしこでもイチャオチャイチャイチャしやがって)
赤沢(ムカムカムカムカムカムカムカムカムカ)
勅使「おーい赤沢? ボールは見つかったのか?」
恒一「えっ」
鳴「えっ」
勅使「えっ」
恒一「なんでこいつらここに」
勅使(なんでこいつらここに)
鳴「ちゅーしたの見られちゃった」
勅使(ど、どうすればいいんだ?とりあえずいないフリ?)
勅使「ぼ、ボールあるじゃねーかー」ひょい
赤沢「……………」イライライライライライラ
恒一「そういえば夜見山の外でもいないものなのかな?」ヒソヒソ
鳴「さぁ?」ウーン
勅使「ボールも見つかったし、行こうぜ赤沢」
赤沢「ええ、そうね」
赤沢「.........」
赤沢「……………」ローキック
勅使「いってぇ!」ズバァ
勅使「なにすんだ!」
赤沢「なにが?」
勅使「なにがってお前今蹴り」
赤沢「なにが?」
勅使「いやだからk」
赤沢「なにが?」
勅使「なんでもない」
赤沢「…………」イライラ
杉浦「…………」オロオロ
望月勅使「…………」ビクビク
dqn「ッシャー!コラ!ンダラー!おー?!あーん!?コラー!!」
風見「」
玲子「なにこれ」
鳴「なんか対策係チームで遠足みたいね」じー
恒一「赤沢さん、出歯亀しにきたわけじゃなかったんだ。よかった。」
鳴「?」
恒一「ストーカーこわい」
鳴「そうね」
玲子(この空気なんとかしなきゃ)
玲子「ね、ねぇみんなそろそろご飯にしない?」ドキドキ
勅使「! い、いいねぇ!俺、バーベキューセット持ってきたんだぜ!」
望月「いいね!そうしようよ!」
勅使「ドキドキ」
望月「ドキドキ」
杉浦「…………」グー
赤沢「…………」
赤沢「そうね」
勅使「ようし!そうと決まればさっそく」
赤沢「食材は?」
勅使「サバイバルの基本は現地調達だ」
赤沢「はぁ?」
杉浦「…バカね」
玲子「とりあえず肉買ってくるわ」ハァ
望月「クソだなお前クソ河原に改名しろよ」
勅使(何でこんなに言われてるんだ)
勅使「先生が帰って来るまで釣りして楽しもうよ」ぐすん
赤沢「そうね。じゃあ食べられるもの釣ったら食べましょ」
勅赤ウキ「……………」
勅使「……………」
赤沢「……………地味ね」
杉望ウキ「ちゃぽ」
望月「!!!」
望月「きたー!」
杉浦「おおー」パチパチ
望月「うおおおお」キリキリキリ
望月「フィーッシュ!」
魚「ぴちぴち」
望月「なにこれ」
勅使「フグだな」
赤沢「フグね」
杉浦「かわいい」つんつん
勅赤ウキ「…………」
赤沢「眠くなってきちゃった」
勅使「こいこいこい」キリキリ
望月「きたー!!」
勅使「…………」イラッ
杉浦「私にもやらせて」
望月「うん、いいよ」
杉浦「ドキドキ」ちゃぽ
杉望ウキ「…………」
杉浦「……………」
勅使「まだかなー」
赤沢「エサ取れたんじゃない?」
勅使「うわほんとだ」キリキリ
鳴パパ「私だ。じゃんじゃん持ってきてくれ」ピッ
鳴「もぐもぐ」
鳴パパ「さぁ、恒一くんも遠慮せず食ってくれ」ジュー
恒一「ありがとうございます」うまうま
鳴パパ「いやー鳴に彼氏ができるなんてな」
鳴パパ「友達すら連れてこないから心配してたんだが」
鳴パパ「これなら安心だな」
鳴「もう、やめてよ」テレっ
鳴パパ「はっはっはっ」
恒一「はっはっはー」
望月「めっちゃいいにおいする」
赤沢「…………」ローキック
望月「ひどいたっ!」
赤沢(私たちはしがない海釣り)
赤沢(あっちはビーチでバーベキュー)
赤沢(しかもメイドみたいなのが焼いて自分らは食べるだけ)
赤沢(おまけに風上にいるからにおいが流れてくる)
赤沢(くっそくっそくっそ)
勅赤ウキ「ちゃぽ」
勅使「おおおおお!きた!きたたたたた!!」キリキリ
赤沢「おおー!頑張りなさいよあんた!」
勅使「こ、いつは……デカい!」
勅使「よーしき、たー!!!!」ざばぁ
釣り糸「ぶちっ」
ワカメ「ぴゅー」
勅使「あっ」
杉浦「なにあれ」
風見「」ビチャッ
dqn「うお!? ………あ?あ?」
勅使「どっかいっちまった」
望月「変な緑色のカタマリだったしいいんじゃないかな?」
赤沢「その通りね」
勅使「くっそーせっかく釣ったのに!よしもう一回!」
風見「」
dqn「お、おう。あ?」
勅赤ウキ「ぼちょん」
勅使「はいきたー二度目きたー波に乗ったぜ!」
杉浦「波は読むものよ」
勅使「うおおおおおおおお!!!」
ナマコ「ちゃぽーん」
望月「うへあ?!」ベチャッ
望月「あわわわわわ」
赤沢「………ナマコ?」
杉浦「……ナマコね」
望月「おどりゃクソ河原わしゃゆるさんぞ!」
dqn「………」
ワカ見「………」
dqn「………」むんず
ワカメ「ぺろーん」
dqn「あ?」ポイ
風見「………」
dqn「………お、おう」ジャアナ
風見「…………」
玲子「開放されたみたい」
玲子「で、何が釣れたの?」
赤沢「ナマコ」
玲子「ナマコ釣るって逆にすごいわね」
玲子「で、杉浦さんは?」
杉浦「なんにも」
玲子「……?後ろに何を隠してるの?」
杉浦「なにもいないわ」
玲子「そのバケツを見せなさい」
杉浦「なにもいないったら!」
フグ「ぽちゃん」
玲子「フグ…やはり魚にとりつかれていたか」
杉浦「いやっ、なんにも悪いことしてない!」
玲子「魚と人は同じ世界には生きられないのよ」ちゃぽん
杉浦「ああっ!」
杉浦「お願い、食べないで!」
杉浦「お願い……ううう」ぐすん
杉浦「
玲子「焼肉、ナマコ刺身、ふぐ刺し、あぁうめー!」
玲子「よっと」プシュ
玲子「かぁー!昼間っからビールとか久しぶりだわー」
赤沢「多佳子…」
杉浦「ぐすぐす」
勅使「あぁ、なんだ…その…また釣ってくれるってよ望月が」
望月「ええ?! クソ河原勝手なことを…」
杉浦「ほんとう?」
望月「え? あ、あぁ、うんまぁ…」
杉浦「でも、あの子はもう…」
赤沢「………」
望月「………」
杉浦「ぐすん」
赤沢(持ち帰る気満々だったのね)
玲子「うめー!あなたたちも食べてみなさいよ!」
玲子「食ったわー」
赤沢「ごちそうさま」
勅使「肉ごちっす」
杉浦「ずーん」グー
松永「やぁすまない、遅くなったね。」
玲子「松永くん!」
松永「玲kくっさ!酒くさっ!」
赤沢「さっそくですけど、あなたが災厄を止めたんですよね?」
松永「いやぁそうなんだけど覚えてないんだよねあっはっはまいったこりゃ」
望月「でもお姉ちゃんが言ってたって…」
松永「あの時は酒のんでたしなぁ」
杉浦「なんだよどいつもこいつも飲んだくれやがって」
松永「うーん」
赤沢「とにかくなにか、なんでもいいです。覚えてないでしょうか」
松永「ううーん」
玲子「!」ピコーン
玲子「ねぇ松永くん、はいこれ」プシュ
松永「は?ビール」
玲子「飲め」
松永「え、いやちょっ」
玲子「はいまんまー」ドバーッ
松永「んぶぁ」ゴクゴボゴボ
松永「ちょっと待て玲子、お前どんだけ酔っ払って」
玲子「はいーはいー!」ドバドバ
松永「話をうぷぷぷ」ごきゅきゅきゅ
松永「うぉぇっ」タプタプ
玲子「はいまんまー」ドバーッ
松永「もうむりうぼぼぼぼ」ゴクゴク
赤沢「まだ飲ませるの…?!」
杉浦「もうやめて!松永さんのライフはゼロよ!」
200!!!
勅使「おっかねぇ」
玲子「なによだらしないわねー!たかだか十五本でおしまいなのー?!」
杉浦「急性アルコール中毒になっちゃうわ」
松永「」
赤沢「大丈夫かしら…?」
松永「う」
松永「うろろろろろろろろ」げぼぼぼぼ
玲子「あ、ちょっと」
望月「大丈夫ですか?」さすさす
松永「う、う、うろろろろろろ」ビチャビチャ
玲子「もったいないでしょーが!」ドゴォ
赤沢「腹パンとかもうやめたげて!」
松永「えろろ、うぷっえっ」ビチャビチャ
松永「」
松永「」
赤沢「とりあえず横に」
松永「」
勅使「松永さん、お昼食べてなかったのかな。」
杉浦「ほとんどお酒しか出てなかったしね……」
望月「空きっ腹に酒ぶち込んで腹パンして」
玲子「な、なによ」
赤沢「畜生の行いね」
玲子「……だってあの時酔ってたとか言ってたから」
松永「…………う」
松永「そ、そうだ…俺が……」ビクビク
松永「俺が災厄を止めてやったんだ」ゴポォ
望月「フキフキ」
赤沢「これって……!」
松永「でも…で、ゴホッ、記憶がなくなっちまうから」
松永「隠したんだ…アレを」
杉浦「アレ?」ドキドキ
松永「」
赤沢「松永さん?松永さん!」ゆさゆさ
松永「!! 、う…教室に…隠したんだ…」
松永「」ガクッ
皆「松永さーーーーーん!!!!」
その晩松永は見知らぬ部屋で目が覚める
酷い頭痛と吐き気がして、さっきまでの記憶がない
台所では料理をする音 見知った女 玲子がそこにいた
松永「あれ…玲子?」
玲子「ごめんね松永くん、私酒癖悪くって…」
松永「……?あ、あぁ」コンラン
一体自分の身に何があったのか? 玲子と飲みに行ったようだが…
玲子「大丈夫?ボーッとしてるわよ」ぴと
松永「!!!!!」
玲子の手がひたいに触れた時、松永の恐怖心が蘇った。
松永「ああああああああああ!」
玲子「ど、どうしたの? 大丈夫よ、怖くない」ムギュ
松永「」ビグンビグン
玲子(やっと男釣れたのにここでのがしてたまるかい)おっぱいむぎゅー
松永「」
玲子「あら?」
松永「」
玲子「まつながくーん」ぺちぺち
松永「」
玲子「既成事実チャンス」
玲子「はい脱ぎ脱ぎしましょうねー」
玲子「どうせこんなんじゃ立たないだろうけど」
玲子「布団で男女が裸だったらまぁ、ね。」ぬぎっ
玲子「さて寝よう」
玲子「zzz」
恒一「ところで見崎さん聞きました?」
鳴「ええ榊原クン聞きましたとも」
恒一「先生が暴れてたから近づいてみたけど」
鳴「まさか災厄を止めたとかねー。」
恒一「教室に隠したんだっけ?」
鳴「そうよ」
恒一「………」
鳴「…………」目キラキラ
恒一「行こっか」
鳴「うん!」
勅使「で、教室に隠したって言ってたよな」
望月「うん……当時の教室ってことはつまり旧校舎だよね」
風見「なんの話だ?」
望月「うっせぇメガネはワカメでも食ってろ」
風見「えっ」
勅使「行くしか…無いよな!」
赤沢「私も行くわ」
杉浦「そのに」
望月「うわぁ!?いきなり出た!」
杉浦「何よ失礼ね」
赤沢「で、いいわよね別に。」
勅使「あ、あぁ…」ドキドキ
赤沢「そうと決まれば話は早いほうがいいわ。」
杉浦「今日の授業後ね」
望月「うん。わかった」
勅使「あいよ!」
風見「う、うん」
赤沢「えっ」
風見「えっ」
赤沢「来るの?」
風見「………な」
風見「なーんちゃって冗談……」
杉浦「…………」チッ
風見「いないもの…か」
風見「いや」
風見「いらないもの、か……」
風見「………」トボトボ
風見「………ワカメうめぇや……」
風見「………」
旧校舎
赤沢「3-3、ここね」ガラッ
赤沢「すごい埃ね。ハンカチをマスクにできてよかった」きゅ
杉浦「マスク持っててよかった」ボフッ
望月「げっほげっほ」
勅使「さぁー探すぞー!」がだがだがだがだ
勅使「ここかー!」ぼふぼふ
望月「おいクソ河原ちょっとやめろや」
勅使「す、すまんついテンションが上がって…」
杉浦「ないねー」ガチャガチャ
赤沢「何処かしらね」
望月「あと隠せる場所って言ったらどこだろうね」
赤沢「掃除道具入れの中は?」ガチャンコ
赤沢「………なし、ね」
赤沢「いや、まってこれは…?」ベリ
杉浦「泉美、なにかあったの?」
赤沢「みて。これ」
勅使「なになに、災厄に苦しむ3-3の後輩たちへ?」
望月「これだね!」
鳴「ちぃーっす」ガラッ
恒一「埃くせー!」げほげほ
鳴「マスクよし!」
恒一「マスクよし!」
鳴「どこらへんに隠すかな?」
恒一「物置みたいになってるけど、使われなくなったときにあったもの」
恒一「机の中か、ロッカーの中かなー?」ガチャンコ
鳴「あった」
恒一「さすが俺」
鳴「おぉー」パチパチ
恒一「よっと」ベリベリ
鳴「なになに?災厄に苦しむ3ー3組の後輩たちへ」
鳴「当たりね」
恒一「よし、帰ってじっくりいじろう」
恒一「中身がカセットテープだった」
鳴「カセットテープ再生できる機械なんて持ってないわよ」
恒一「最近お金の入りがないからカセットデッキには使いたくないなぁ」
鳴「と、言うわけで学校の放送室に来ました。」
恒一「デッキあったよー。セットしてー」
鳴「再生!」ガチャ
デッキ「…………ええと」ザー
恒一「始まったね」
デッキ「お、俺の名前は…松永克己」
デッキ「1983年の三年三組の卒業生だ」
鳴「マツナガ?」
恒一「爆死しそうな名前だね」
デッキ「俺がこのテープを残したのは、罪の告白と」
デッキ「今現在災厄に苦しむ3ー3組の後輩たちへアドバイスを伝えるため」
鳴「3-3の生徒以外が拾ったらどうするんだろうね?」
恒一「アンビリーバボーとかあなたの知らない世界に送るんじゃない」
デッキ「~~~……合宿に行ったんだ」
デッキ「そこで俺は@@@と言い合いになって」
デッキ「そいつを殺してしまったんだ」カツミーゴハンヨー
デッキ「こ、怖くなって部屋に戻って……」
デッキ「……次の日死体を確認に行ったら無かったんだ」
デッキ「そして@@ガチャガタガタ克己!ご飯って言ってるでしょー!」
デッキ「ちょ、まって今録音してんだから!」
デッキ「いいから早く食べなさ」ガチャン
デッキ「」
鳴「b面に変えなきゃ」
しえんさんくす
デッキ「どこまではなしたっけ」げぷっ
鳴「ご飯食べたみたいね」
恒一「おかーちゃんって感じだったね」
デッキ「……ええと、@@@を殺して、確認したらいなかったんだ」
デッキ「てっきりあいつ生きてたんだと思って他の奴に聞いたんだよ」
デッキ「そしたら、@@@って誰だよ?とか言われてさ」
恒一「ひえー!こわー!」
鳴「ひー」
デッキ「俺は気づいたんだよ…@@@が死者だったんだ」
デッキ「死者を殺せば災厄は止まる。死者を殺すんだ」
デッキ「……………」ザー
デッキ「……ガチャ森明菜さんの新曲、禁区です」テーテーチャラチャンチャラチャン
鳴「松永さんなに録音してるのよ」
恒一「よっぽど急いだんじゃないかな」
鳴「死者を死に返せ、かー」
恒一「でも死者って見分けつかないよね」
鳴「ううん、タバコの煙を吸うと鼻に血管が浮き出るのよ」
恒一「まじで?」
鳴「まじで」
キーンコーンカーンコーン
恒一「そろそろ帰ろっか」
鳴「今日、霧…お母さんがご飯作るから家来ないかって」
鳴「実はね、お父さんもいるの」
恒一「うん。じゃあお邪魔しようかな?」
対策係サイド
赤沢「カセットテープ再生できるものなんてあるかしら」
勅使「うちのデッキ中のアレが回らなくなってんだよな」
杉浦「放送室ならあるんじゃない?」
望月「それだよ!」
放送室
先生「デッキ?ああ、あるよ。たしか…」
先生「あれ、ちっこい再生できるやつがあったんだけど」
先生「誰か持ってって返却してないのか?」
赤沢「それ、誰だかわかりますか」
先生「いやあそんな話来てないから誰ともわからん」
恒一「へっくし」
先生「皆さんに大切なお知らせがあります」
先生「8月の夏休みを利用して合宿を行います」
先生「なんでまた合宿なんか…と思うでしょうが」
先生「合宿を行なって、災厄が止まった年があります」
クラス「ザワザワ」
勅使「たぶんあのテープの中身だな」
赤沢「松永さんは合宿でやったことをテープに残したのね…!」
先生「参加は強制しません。できません。ですが、できるだけ参加して欲しいです」
恒一「へー。合宿かぁー」
鳴「なんかイマイチ乗り気になれないわね」
恒一「鳴ん家の海辺の別荘もう一回いきたいなー」
赤沢(ちょうどみんな集まれる機会で)
赤沢(合宿所は卒業生寄贈の記念館)
赤沢(きっと放送設備があるはず)
赤沢(…一応ポータブル再生機を用意して)
赤沢(テープの中身を聞き、災厄を止める!)
赤沢(ふふふ…あいつらは乗り気じゃないみたいだし)
赤沢(好都合に好都合よ)
合宿当日
先生「やっぱりこない子がいるのはしかたないわね…」
先生(あれ? 今朝準備した恒一くん見たのに)
赤沢(よしよしよし恒一くんも見崎さんもいない!)
先生「さぁ行くわよー」
千曳「足元に気をつけるのだよ」ガサガサ
千曳「そう遠くはない、そろそろ着く頃だ」
望月「あ、あった! 結構立派だね」
赤沢「へぇ、綺麗なところね」
勅使「みんなで写真撮ろうぜ!」
千曳「私が撮ろう。さぁみんな並びたまえ」
杉浦「にこ」
勅使「キメッ」
千曳「笑って笑って。はいチー」
鳴「ぴーす」
恒一「いぇーい」
千曳「ズ」パシャ
赤沢「?」
恒一「サッ」
杉浦「?」
鳴「ササッ」
赤沢「この館…何かがいる…?」
鳴「私は木」
赤沢「……気のせいね」
管理人「ようこそいらっしゃいました。ささ、中へどうぞ」
扉「ギギギィィィィイイイ」
赤沢「素敵な洋館ね」
勅使「洋館の羊羹」
望月「部屋も広いといいなぁ」
杉浦「部屋は余るくらいあるみたいよ」ペラペラ
勅使「…洋館の羊羹」
望月「クソ河原いくぞ。早くしろ」
勅使「うん」
望月「デッキ用意したよ。」
赤沢「じゃあ望月くんの部屋に行きましょう」
杉浦「おじゃましまーす」ガチャ
勅使「よし集まったな、じゃあ再生するぞ…?」
赤沢「え、ええ」ドキドキ
デッキ「…………」ザー
デッキ「チャチャンチャチャンチャチャン」
望月「ん?」
デッキ「ヤマノレモンプレゼンツ 未完成番」
赤沢「は?」
デッキ「さがしていたーすーきになるーりゆうをー」
杉浦「………」
勅使「………」チラッ
赤沢「………」ぐすぐす
赤沢(そんなのって…ねぇよ)
赤沢「だいたいなに?! 松永さんは災厄を止めるためのものを残したんじゃないの?!」
赤沢「あの夏の思い出を残してどーすんのよ!ざけんな!」
杉浦「泉美おちついて」はらはら
赤沢「うがー!」バタバタバタ
廊下
綾野「ここ、男子の部屋じゃ無かったっけ」
綾野「赤沢さんの荒ぶった声がする」
小椋「夜這いかなー?」
綾野「夜討ちかなー」
勅使「……まぁ、なんとか落ち着いたけど」
望月「部屋が滅茶苦茶だよ」
勅使「片付けるか…」
部屋
赤沢「プンスカ」
杉浦「まあまあ、泉美パイの実食べない?」
赤沢「……たべる」
杉浦(なんであのテープはあんなものが入ってたんだろ)
杉浦(すり替えられた…?事前に誰かが入手して?)サクサク
杉浦(まさか榊原と見崎…?いや二人はこのことを知らないはずだし)
杉浦(ってことは、前々から中身が違ったということね…」
空き部屋
鳴「おじゃましまーす」
恒一「いい部屋だねー」
鳴「ねー」
勅使「そういえば、b面って聞いてないよな」
勅使「………b面」ガチャ
デッキ「ハァハァ先輩…」
デッキ「いやっあっあっあっ」
勅使「ななななんだこのエロテープは!」ギンギン
デッキ「ああああああん!あぁ、ああいく、いきぅうう」
望月「うるせぇ早く消せ」
勅使「おおお間違えたいかんどれだっけ」アセアセ
廊下
綾野「今度は嬌声が聞こえる」
小椋「だいたん///」
赤沢「なにやってるの?」
綾野「私たちじゃないよ、勅使河原ともっちーが」
ドア「あんあんあんあん」
赤沢「」
勅使「はぁ、よし止まった」
望月「ねみぃ」
勅使「………」
勅使「ちょっとトイレ」
廊下
勅使「うお!お前らなにやってんだ!」
綾野「あ…ちーっす」
小椋「あはは…」
綾野「どうしたの前かがみで?」
勅使「いやなんでもねぇよトイレトイレ~」いそいそ
………………
綾野「……てっしー受けだったのね」
しえんかんしゃ!
食堂
クラス「ザワザワ」
王子「…対策係が災厄を止める方法を…」
柿沼「…さすが赤沢さんね…」
猿田「…これで助かる…」
赤沢「」
勅使「腹減ったなー」
赤沢(どうして災厄を止める方法がわかっただなんて)
赤沢(いったい誰が?誰が漏らした?)
望月「疲れたしお腹減った」ぐー
杉浦「モグモグ」
赤沢「えー、ごほん」
クラス「!」シーン
赤沢「今日はみなさんお疲れ様でした…」
赤沢「………」オロオロ
佐藤「赤沢さんがあんなに落ち着かないだなんて…がんばって」
中島「泉美ちゃんがんばって!」
オーオーガンバレー
赤沢「なにこれ」
勅使「さぁ?」
赤沢「みなさん、お疲れ様でした。お腹も空いていることでしょう、ここで夕食にしましょう」
赤沢「いただきます」
クラス「…………」
赤沢(あ、あれ?)
佐藤(あ、あれ?)
王子(対策は言わないのかな…)
勅使「いただきまーす!」
クラス「い、いただきます
管理人「あの…千曳さん、宅配ピザが届いたのですが…」
千曳「えぇ?ピザ?」モグモグ
先生「そんなもの頼むわけが…」
管理人「ですよねぇ、おかしな話だ…」
千曳「?」
先生「……うんー?」
先生(もしかして)
玄関
管理人「お待たせしました、こちらではピザの宅配…」
管理人「あれ?いない」
空き部屋
鳴「うまうま」
管理人婆「………………」イライラ
管理人「まぁそうカリカリしなさんな。あの子たちに罪はないのだよ」
管理人婆「なにが呪いよ…そんな下らないものでうちの孫は…」イライラ
管理人「そんなものあるわけが…」
管理人婆「うるさい!」バチッ
管理人「いたっ」
鳴「じー」
恒一「じー」
アニメでは高林くんの祖父母だったっけ
管理人「まったくすぐにこれだ」ブツブツ
管理人婆「…………」イライライライラ
管理人「第一そんなに苛々したってなにになるわけでもないだろうに」
管理人婆「ブチ」
鳴「コソッ」パシ
管理人婆「?」
鳴「私は木」
管理人婆「木のせいね」
管理人婆「それよりも」バチン
管理人「あ痛ぁ! お、お前鞭なんて何処から」
管理人婆「うるさい!うるさい!うるさいんだよこの糞爺!」バチンバチンバチン
管理人「ぎゃあああああ!い、痛い!痛い!」
管理人婆「この、このこのこのこの!!」バチバチバチン
管理人「や、やめてくれー!」
千曳「すいませ…」ガチャ
管理人婆「バチバチバチ」
管理人「ビクビク」
千曳「取り込み中のようだ。後にしよう」
管理人「」
管理人婆「ああーくそ!ああああああああああ!!!」
管理人婆「イライラする!イライラする!いあああああああ」
管理人「」
管理人婆「あああああああ!!」ガチャ
管理人婆「あああぁぁぁぁぁ……」ドスドス
管理人「」
管理人「ふぅ…助かった」
管理人「どこ行ったか心配ではあるがもういやだ」
管理人「こんなところに居られるか、俺は一人で帰るぞ」
管理人「車の鍵何処やったかな…」
鳴「それでお婆さんがお爺さんを鞭で滅多打ちにしてね…」
恒一「ひぇーこわい」
鳴「ね」
ドスドスドス…
恒鳴「?」
婆「でてこいやぁ!コラァ!」ドカッ
恒一「出たー!」
鳴「ぎゃー!」
婆「まずはお前らだぁぁあああ」ブン
鳴「避けっ」
婆「うらああああああ」
恒一「飛びっ」
鳴「ちょっと、なにす…」
婆「うががががががかああああ」
鳴「チャンス!」アイトユウジョウ!
恒一「はぁ!とう!やー!」ボコボコボコ
鳴「えい!てやぁ!」ボコボコボコ
婆「うげうげうげうげ」
鳴「これで決まりよ!」ドカッ
恒一「計算通りだな…」フッ
婆「」
恒一「まったくなんだこの婆は」
鳴「塗り塗り」
恒一「なにしてるの?」
鳴「仕返し」
王子「赤沢さん、対策について結局なにも言わなかったね」
猿田「なにをもったいぶる必要があるぞな」
王子「災厄を止めるには…なにかエグい事をするとか?」
猿田「死者を殺すとか?」
王子「あー、ありえそうだね」
猿田「死者って普通に感覚としては友達なんだよなー」
王子「そんなんだったら難しいよねー」
猿田(こいつが死者だったらどうしよう)
王子(こいつが死者だったらどうしよう)
>>244
部屋1
部屋2
綾野「泉美ちゃん結局なにも言わなかったね」
小椋「なんだか普段と様子変だったし、何かあったのかな」
綾野「かなぁー」サンダー
小椋「あ、ちょ」
綾野「そういえば誰が泉美ちゃんが対策を発見したって言ったんだっけ」バヨエーン
小椋「待って待って待って」
綾野「対策チームじゃないしー。てっしーともっちーは二人きりはぁとだったし」バヨエーンバヨエーン
小椋「つんだ」
部屋3
松井「あんこー、なんかラブレター入ってるよ」
金木「うわ。誰から?」ガサガサ
金木「………? 怪文書?」
手紙「あかざワいずme・対策ぉつイに見つける!!」
松井「あぁ、食堂でみんなが言ってた…」
金木「イマイチ出どころ不明で信用してなかったけど」
金木「これ、誰が書いたのかな」
松井「さぁ……?」
恒一「へっくしょい
対策チーム部屋
赤沢「とりあえずなにも言わずに帰ってきちゃったけど…」
赤沢「なんで皆揃って私が対策見つけたなんて言ってたのかしら」
杉浦「泉美、ラブレター来てるわよ」
赤沢「ラブレター?」
杉浦「じゃーん。」ガサガサ
杉浦「アメリカンニューシネマ」
杉浦「ハワイコナエクストラファンシー」
杉浦「ローマンホリデー」
杉浦「仲間はずれはどれでしょう?」
赤沢「h・e・ファンシーはコーヒーだから、これ?」
杉浦「正解はなになに?「おめーだよ」だってさ」
赤沢「………」イラッ
赤沢「そもそもラブレターでもなんでもないじゃない!」
杉浦「まぁまぁ」
赤沢「まったく誰がこんなイタズラを…あら」
赤沢「多佳子、あなたにもラブレター来てるじゃない」ニヤニヤ
杉浦「え?うそ」ダルー
赤沢「ほんと。えーとなになに?」ガサガサ
赤沢「パーカーをかぶった可愛い君へ」
杉浦「え、え?」///
赤沢「君の愛らしい猫っ毛に、おしゃれな赤縁めがね」
赤沢「これ、本物のラブレターじゃない!」
杉浦「うそ、えーうそ…///」
赤沢「気がつけば中三で成長しすぎな君のおっぱいに釘付けでした」
杉浦「……ん?」
赤沢「君のパーカーが校則違反なのに許されてるのは」
赤沢「ひとえに私の趣味だからです。久保寺」
杉浦「」チャーーージ
杉浦「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!」脱ぎ捨て
赤沢「お、落ち着いて多佳子!久保寺先生がいるわけないじゃない、誰かのイタズラよ!」
杉浦「それでもいやよ!」
杉浦「ううう最悪…」
恒鳴「ひひひ」
鳴「なんだか楽しくなってきたよ」
恒一「来てよかったね」
鳴「ねー」
恒一「さて次はなにしようかなー」
ウォォ………
鳴「………?何か聞こえない?」
恒一「…………いやなにも」
ウォォ………
恒一「いや、聞こえた」
鳴「何かしらね」
恒一「こわいね」
鳴「ね」
鳴「私は木」
恒一「ミロのビーナス」
婆「どぉぉぉぉこぉぉぉだああああ」ブンブン
鳴「………いったようね」
恒一「ね。もう起き上がってくるだなんてこわいわー」
鳴「わー」
恒一「何処行くのかな」
鳴「この先はクラスの皆の部屋があるわよ」
恒一「ましで?」
鳴「まじで」
しえんありがとう。
恒一「どうしよう、皆に知らせるべきかなぁ」
鳴「でも私たちに反応したらアウトなのよね」
恒一「もう何人か死んでるからアウトじゃない?」
鳴「ツーアウトツーボールよ、まだ大丈夫」
恒一「委員長と高林くん、中尾くんと久保寺先生」
恒一「なるほどー!」ピカン
鳴「というわけでどうするの?」
恒一「なにかして皆に警告しよう」
鳴「うん」
婆「うがああああああ」
恒一「私は観葉植物」
鳴「グリコ」
バキ!バキバキバキバキ!
赤沢(何かしら?)
赤沢(……………)
ドア覗き穴
婆「ひひ……」
赤沢(な、なに?!なんなの?!)
赤沢(身体中ボロボロで血の涙流した管理人さんが包丁持ってる…!)
赤沢(こわい…こわい!)ガタガタ
婆「悪い子は、何処だ~い?」ガチャガチャ
赤沢(だ、ダメ!ドア開けられる!)
杉浦「なにしてんの?」
赤沢「だ、ダメよ多佳子静かに…」シー!
杉浦「………?」
婆「居るのはわかってるのよ…」ガチャガチャガチャガチャ
杉浦「………カチャン」カギシメ
杉浦「なんだか知らないけれど、これでいいんじゃないの?」ヒソヒソ
赤沢「包丁持った人が外に居るのよ!」ヒソヒソ
杉浦「まじで?」
赤沢「まじで」
婆「鍵閉めたなぁ!居るなあああああああ!!!!」ガチャガチャガチャガチャドンドンドン
杉浦「こ、こっちよ」
赤沢「えぇ、窓から出ましょう…」
隣部屋
勅使「こわいこわいこわいこわい」
望月「グー」
ザァァァァァ
赤沢「大丈夫かしら…」ドキドキ
杉浦「裸足にネグリジェで雨とか風邪引くわよ」さむさむ
赤沢「だってもう寝るだけだったし」
窓「がらっ」
杉浦「!」ドキッ
猿田「み、みろみんなー!杉浦さんと赤沢さんがセクシーに濡れてるぞな!!」
川堀「マジで?」ガラッ
前島「いやいや、そんなまさかありえない…いやいや…」ガラッ
勅使「こわいこわいこマジで?!?」ガラッ
綾野「あら対策委員たらダイタン」ガラッ
小椋「あたしもあれくらい欲しいな」ペター
赤沢「どどどどんな羞恥プレイよ!」
杉浦「私はスタイルに自信があるので」ドヤ
赤沢「………」
ビチャッビチャビチャッ…
前島「ハァハァ…ん?誰だ…?」
猿田「人影が二人に近づいて…?」
婆「みーつけたー」
赤沢「!!!!!」
王子「やばい、なんか化け物が!」
前島「ババァてめーのスケスケはいらねーんだよひっこんでろ!」
杉浦「泉美!逃げるわよ!」
赤沢「こ、腰が抜けて」さ
杉浦「いそいで!」グイ
婆「にがすがあああ」ブンブン
赤沢「ひっ!」スカッ
杉浦「泉美大丈夫!?」
赤沢「ふ、服を切られただけよ」
婆「うろああああああ」
赤沢「きゃあ!」スカッ
杉浦「いやっ」スカッ
前島「切られてハァハァ 薄着に…」
前島「いいぞババア!がんばれ!」
婆「ひひひひひひ」バチャバチャ
赤沢「いや、いやぁ……」バチャバチャ
杉浦「ハァ、ハァ…」バチャバチャ
前島「ハァハァ」
婆「まぁぁぁあああてぇぇぇええ」
王子「はあっ!」飛びっ
猿田「に、二階から飛び出すなんて凄いぞな!」
王子「ふっ」バチャッ
王子「やめるんだ!」ジーン
王子足「じーーーーーん」
王子足「ビリビリビリビリビリビリビリ」
王子(どうしよう立てない)
婆「うがあああああ」バチャバチャ
赤沢「いやぁあああ」バチャバチャ
杉浦「何しにきたんだあいつ」バチャバチャ
三上先生「うらぁ!!」
婆「フギャッ」バゴン
婆「」
赤沢「!!」
三上先生「うるせーんだよクソババア!」グビグビ
三上先生「ごくごくごくごく」
杉浦「酷く酔ってるわね」
赤沢「一升瓶で殴って……死んだ…?」ツンツン
杉浦「良く見て泉美、あれは大五郎よ」
三上先生「かぁー!!」プハー
赤沢「おっかねぇ」
婆「」
恒一「卒業生寄贈で在校生向けに作られたなら、放送室があるはず」
鳴「おじゃましまーす」ガチャ
恒一「さてどうしよう」ポチポチ
スピーカー「さーーーーーーー」
鳴「そのボタンで放送するみたいね」
恒一「さてさて、何か警告になるものないかな」
鳴「パーティー用のサウンドcdが置いてあるわよ」
恒一「正解音、不正解音、スタート、カウント…」
鳴「warning、サイレン、大門軍団の投降勧告があるわよ」
恒一「とりあえずサイレンからいこう」
鳴「ぽちっとな」
ウゥゥーーーーーーーーーーー………
三上先生「グビグビ」
三上先生「」スカスカ
三上先生「あるぇー? まだちょびーっとしか飲んでないのに」
三上先生「さけーさーけー」フラフラ
赤沢「先生大丈夫かしら…」
杉浦「ツンツン」
婆「」
杉浦「完全にノビてるわね」
杉浦「今のうちに、行くわよ泉美」
赤沢「そうね、着替えなきゃいけないし、ね!」キッ
前島「ビクッ」
杉浦「でも怪我しなくてよかった。ね?」キッ
前島「………」ビクビク
王子(どうしよう立てないし声だしにくい雰囲気だし)
赤沢「うー寒い寒い」ガチャ
杉浦「もう一回お風呂いこ」
王子(………)
猿田「王子…噛ませにすらなれてない哀れな王子」
猿田「………」
猿田「笑えよベジータ」
猿田「………」ププッ
王子「覚えてろよ」
王子足「ビリ………ビ」
王子「だいぶ歩けるようになってきた」ひょこひょこ
王子「泥だらけだし忘れられるし、シャワーでも浴びてスッキリしよう」ガチャ
王子「まだ足がいたい」きゅきゅ
シャワー「ざああああああ」
ウゥゥーーーーーーーーーーー………
王子「…………」フンフフーン
猿田「……? サイレンが」
小椋「何の音?!」
柿沼「キャアア!な、なに?!なんなの?!」
佐藤「つ、机の下に隠れなきゃ」あわあわ
キャーキャーガタガタギャーー
恒一「これでよしと」
鳴「みんなに警告できたかな」
恒一「大丈夫だよきっと」
恒一「どうやってとめるんだっけ」ぐい
ウゥゥーーーーーーーーーーー!!!!!!
鳴「音上げてどうするのよ」ウルサイ
猿田「ひぃぃぃいいいいなんぞなー!?」どきどき
柿沼「」
鳴「これよ」ポチ
ピンポンパンポーーーン
鳴「違った」
恒一「これだよ」プチ
ガガガガガッザザザソザザサゾゾゾゾゾガピーーーーーーーーー
佐藤「いやぁあああああああ!!!」ガタガタ
前島「ななななななななんなんださっきから」ビクビクドキドキ
鳴「飽きたしもう消そう」
恒一「そうね」ガチャ
しーーん
sien kansha!
猿田「あばばばあばあばあばばばは?止まった…?」
佐藤「止まったの…?」ビクビク
千曳「大丈夫かね!」ガチャ
佐藤「千曳先生! 私は大丈夫ですけど、今のはいったい…」
千曳「なにかはわからないが、いやな胸騒ぎがしてね、見て回ったところ怪我人はいないようだ」
佐藤「あ、でも赤沢さんと杉浦さんが管理人さんに襲われて…」
千曳「管理人さんに?」
佐藤「はい、あそこに」ユビサシ
千曳「……?なにもいないじゃないか」
佐藤「えっ」
食堂
クラス「ガヤガヤ」
赤沢「確かにそのままにしておいて部屋に戻りました」
千曳「だがしかし、どこにも見当たらなかった」うーん
千曳「安全のために、今夜は皆ここで固まって寝るように」
赤沢(完全にノビてた人間が復帰して完全に姿を消すなんて)
杉浦「サイレン…」
千曳「ん?」
杉浦「サイレンが鳴ったから、きっと目を覚ましたのよ」
杉浦「周りは全て赤い水に沈んで、夜見山は赤い海に浮かぶ孤島…夜見島になってしまったのよ」
\な、なんだってー/
勅使「泳いでいけるんでね?」
望月「やってみろ」
勅使「ぐー」
赤沢「ビクビク」
千曳(三上先生はいったいどこに…)
千曳(探しに行くべきなのだろうが、ここを離れるのもまたよくない)
千曳(部屋にはいなかったが…)
非常階段
三上「zzzzz」
館内放送「ガガッ……ザーーーー」
三上「ん……」
食堂「!」
千曳「次はなんだ!」
館内放送「ひひひひひひ…ヒハハハハハハハハハ」
館内放送「あはあはあはあひはははは」
赤沢「これはさっきの婆の声…!」
館内放送「ヒヒヒ…逃げられるかな」
館内放送「火事よぉ、大変よぉ、どこが燃えたかな」
館内放送「火の起きやすガチャうるせぇっつってんだろーがババア!」
館内放送「な、なんだあんうるせぇガチャーンゴスッゴスッゴスッ」
館内放送「ボコボコボコや、やめゴッ、ボゴッ、ドガッシャーン」
館内放送「」
館内放送「こんな時間に非常識極まりないだろーが」
館内放送「あれ、やべこれマイク入っっブチッ」
千曳「三上先生ェ……」
望月「おっかねぇ」
恒一「zzz」
館内放送「ザザッひひひ略」
うんだらかんだらボコボコ
鳴「うるさーい」ムニャムニャ
恒一「玲子さんが暴れてるー」しょぼしょぼ
鳴「なんなのもう」
放送室
恒一「おじゃましまーす」
婆「」
鳴「あとのまつり」ツンツン
恒一「ボッコボコだね」
鳴「玲子さんこわいね」
恒一「家ではそんなかんじ」
鳴「まじで?」
恒一「まじで」
鳴「うるさいし変な婆いるし、こんなとこにいられるかー」
恒一「俺は二人で帰るぞー」
鳴「車のキー」
恒一「うむ」
山麓
ブロロロロロロ
管理人「うん…? 私の車が…」トボトボ
管理人「カギ無かったから歩いて降りてきたのに」
佐藤「こげくさい?」スンスン
赤沢「さっき火がどうって…!」
千曳「いかん! 本当に火を放ったのか!」
杉浦「あのババア!」
千曳「みんな、ここを脱出するぞ!」
キャーキャーワーワー
千曳「落ち着いて! 慌てずに!」
杉浦「みんな…せまいっ」ギュウギュウ
勅使「階段狭いから詰まってんだよ」
ワーハヤクシロー
赤沢「おい今尻触ったやつ誰だ」
杉浦「私だ」
赤沢「なんだお前だったのか」
前島「………」サワ
赤沢「…………」イラッ
赤沢「みんな慌てないで、落ち着いて階段を降りるのよ」
赤沢「………」えい
前島「はうぅぅーーーん」
望月「えっ前島が股間おさえて倒れた」
前島「うぐぐぐぐ」ビグビグッ
綾野「ちょ、なんでこんなとこに倒れっ」ガッ
綾野「きゃあっ」どしーん
前島「」
勅使「股間に膝が落ちた」ゾーッ
前島「ビクンビクン」ブクブク
千曳「私がおぶろう、君達も階段を降りて」
前島「」
前島(声が出ない意識がもうろうとする)
千曳「よいしょ」オンブ
前島(ちょ、まっ)
千曳「えっほえっほ」
前島(お願い揺らさないで!玉が!玉が!)
前島「」
風見「あれっ開かない」ガチャンコ
風見「みんなこの扉は駄目だ、開かな」
小椋「邪魔!」ドガっ
風見「いたっ」
小椋「え、えっちょっと」ガチャガチャ
風見「いや、鍵壊されてるみた」
綾野「どうしたのー!?」
小椋「駄目!この扉壊されてる!」
千曳「皆左手にある通路へ行くんだ!」
ワーワー
風見「………」
恒一「アイスうめー」
鳴「うめー」
ザワザワ
鳴「なんだろうね」
恒一「山が燃えてる!すげー!」
鳴「大文字山?」
恒一「バーベキュー?」
館
赤沢「熱くなってきたわ」ジリジリ
杉浦「これ、やばいんじゃ」
千曳「もうすぐ非常階段に出れる、もう少しだ!」
小椋「はぁはぁ…」
猿田「う、うそだろ」ガチャガチャ
赤沢「まさか、ここも開かないの?!」
千曳「なんてことだ…」
勅使「蹴破る!」
望月「よしがんばれ勅使河原!」
勅使「うおおおおお」ドンドンドン
勅使「ムリ」
望月「死ねよクソ河原」ペッ
扉「カチャン」
勅使「え?」
扉「ギィイイイ」
玲子「なにしてんの?みんなで」
遅れてごめんよ
千曳「三神先生! いったいどこにいたんですか!」
玲子「みんなが前を走ってると思って追いかけたら足音が二階からだったんだよあっはっは」
綾野「でもこれで助かる!早く行こうよ!」
小椋「あれ?一階って燃えてないの?」
玲子「燃えてるよ?」
小椋「えっ」
玲子「えっ」
小椋「火がないから追いかけれたんですよね?」
玲子「いや、火の中走ってきた」
赤沢「まじで?」
玲子「まじで」
杉浦「つんだわー」
勅使「あばばばばばばば」
クラス「ぐすぐす…」
千曳「くそ、まだ何か手が…手があるはずだ!」
ウェーンイヤダーシニナクナイー
玲子「雨雨降れ降れもっと降れー」
杉浦「屋根が無ければ何とかなるんじゃない?」
千曳「みんな諦めるな!」
千曳「みんなでおしっこするんだ!」
望月「煙にやられたのかお前」
前島「」
前島「それはいい!効果的に行うにはグループに分かれるべきだ」
前島「まずは対策チーム!赤沢、杉浦、小椋、綾野、俺!」
赤沢「地面がぬかるんでるしこの窓割って出れそうね」
バババ……
前島「えっ、ちょ首根っこ掴んでどうす」
杉浦「はじめてーのー」ぐいーん
杉浦「チュウ」ガッシャーン
前島「」
赤沢「窓開いたわね。さぁ行きましょう」
千曳「尋常じゃないね」コソコソ
勅使「千曳さん、どうして俺の後ろに隠れて?」
千曳「ちょっと仕舞うまで待ってくれたまえ」ゴソゴソ
望月「マジでやるつもりだったのか」
赤沢「意外と高いわね…」
赤沢(大丈夫よ泉美、出来るわ。怖がらないで…)
赤沢(大丈夫、大丈夫………)
ババババババババ
赤沢「……………」ドキドキ
杉浦「泉美、 泉美ってば」
バババババババババ
赤沢「はっ! え、え?なに?」
杉浦「ヘリが来たのよ! きっと助けだわ!」
千曳「あれは…アパッチ?」
勅使「戦闘ヘリだっけ?」
風見「ah-64はマクドネル・ダグラス社が開発した攻撃ヘリコプターだ」
望月「何でそんなものが」
風見「僕の台詞飛ばしても会話が成り立つね」
赤沢「………は!」
赤沢(あそこにいるのは…恒一くん……!)
赤沢(助けに…きてくれたんだわ)うるうる
ヘリ「ばひゅん」
綾野「あ?」
ロケット弾「ヒュゥゥゥウウウウウ」
千曳「な!みんなふせろ!!」
ぼかん!
杉浦「きゃああああああ!」
勅使「ぎゃあああああああ」
ひゅーぼかん!ぼかんぼかん!!
赤沢「どうして…どうしてこんなことを」
赤沢「もう辞めて! やめて恒一くん!」バッ
杉浦「駄目!危ないわ!」
ガラガラ
……………
望月「止まった……?」
千曳「みんな、無事か!」
コッチハブジダーコッチモヨー
小椋「は!」
綾野「どうしたの?」
小椋「建物が吹き飛んで火が!」
しーん…
望月「本当だ、火が消えてる!」
勅使「まさか…これを狙って攻撃を…」
千曳「なんという奴だ…!」
赤沢(恒一くん………///)
カチャン…
千曳「あれは…管理人さん…?」
綾野「だめよ! ヘリ逃げて!」
杉浦「どうしたのよ?」
婆「う、うぐぐぐひひひ」ガチャンコ
綾野「ホラーものの法則よ!助けにきた最初のヘリは…」
赤沢「ま、まさか…」
婆「ひゃひゃひゃ」バシュゥゥゥウウウ
綾野「必ず撃墜される」
赤沢「恒一くん逃げてぇぇぇぇええ!!」
風見「あれはfim92スティンガー、携帯式防空ミサイルシステムだ」
ミサイル「シュゥゥウウウ」
ぼかん!
ヘリ「ばばばへろへろへろひゅー」
赤沢「こういちくーーーーーーん!!!」
赤沢「そ、そんな…」
杉浦「榊原くん…なの…?」
赤沢「ええ…たしかに恒一くんが乗ってたわ…」
赤沢「恒一くん…」
赤沢「……………」
赤沢「ぐすっ……」ボロボロ
杉浦「泉美……」
赤沢「ごめんなさい恒一くん、いないものなんかにして」
赤沢「ごめんなさい恒一くん、ちゃんと理由も話せなくて」
赤沢「ごめんなさい……あのとき、空きカンぶつけて」
一年前
赤沢「ていっ」カコン
赤沢「えいっ」カコン
恒一(なんでこの人缶蹴りまくってるんだろう)
赤沢「ここだー!」カコン
恒一「いてっ」コンッ
缶「カランカラン」ナイスシュート!ボーナス2000ゼニー!
赤沢「ご、ごめんなさい!」がっ
赤沢「あいたっ」どたーん
赤沢「いたた……」
恒一「……………」じー
赤沢「ご、ごめんなさい」
恒一「缶蹴りがすきなら、ほら缶あげるよ」
赤沢「ドラム缶はさすがに無理よ」
恒一「あっ!あた、あたたたた頭が痛み始めたぞー」
赤沢「うっ……」
回想終わり
赤沢「あの時は辛かったなぁ」
赤沢「まさか水の入ったドラム缶を延々と蹴らされるなんて」
杉浦「いい思い出でもなんでもないわね」
支援39!
玲子「そういえば恒一くん、合宿に来てたっけなぁ」
赤沢「えっ、恒一くんが合宿に?」
玲子「えぇ、ちらっとだけ見たわ。隠れるようにしてた」
杉浦「………?」
赤沢「多佳子?どうしたの?」
杉浦「どうして榊原くんたちは合宿に?」
杉浦「二人は仲良しで、こんなのに参加しなくても何処へだって遊びに行ける」
杉浦「恋人同士なら、なおさら参加せずに他行くでしょ」
赤沢(恋人……)
望月(変人......)
勅使(濃いビター…)
綾野「そういえばそうね、どうして…」
小椋「きっと、何か目的があったから…?」
杉浦「そうね。すこし、館内を捜索しましょ」
空き部屋ガチャ
赤沢「誰も使ってなさそうね」
勅使「こっちもだー」
杉浦「焼け落ちた、崩壊したほうの部屋ね…」
杉浦「これじゃあ捜索どころじゃないわ」
望月「俺らの荷物も消し飛んだとかふざけんなし」
赤沢「あたしの部屋は無事だったわ」
杉浦「運が良かった」
勅使「………」
ガサガサ……
恒一「ふう、助かった」
鳴「脱出できてよかった」
恒一「あのババアなんてことをするんだまったく」
鳴「懲らしめてやらないとね」
恒一「ね」
鳴「でもテープ消滅させれてよかったね」
恒一「僕が転校してきて現象が始まった=僕が死者なーんてことになったら」
鳴「死者として殺されちゃうね」
恒一「それはやだからね」
鳴「ね」
千曳「無事な部屋で夜を過ごして、それから下山しよう」
オヤスミーネレルカー
杉浦「……?」ムニャムニャ
杉浦「泉美…?」
玲子「どうしたの?」
杉浦「赤沢さんが見当たらなくて」
玲子「見てくるから、杉浦さんはここにいてね」
玲子(しまった寝てた)
玲子(みんなの面倒見なきゃいけないのに)
玲子(めんどうだなぁ)ねむねむ
玲子「あかざわさーん」
玲子「いずみちゃーん」ドコー
???「ゴソゴソ」
玲子「だれ?」
鳴「あっ」
玲子「えっ」
鳴「ひえー」ダッシュ
玲子「ちょっ、まちなさい!」
恒一「あわわわにげろー!」
玲子「恒一くんまで…一体なにを?」ハァハァ
玲子「……ん? なにこれ」
玲子「………カセットテープ」
恒一「テープもうないよー」
鳴「大丈夫かなぁ。本当に消し飛んだかなぁ」
鳴「なんかやな予感がするのよね」
日が登って
千曳「全員無事だね」
杉浦「泉美昨日どこにいたの?」
赤沢「どこにもいってないわよ?」
杉浦「え?」
赤沢「ん?」
玲子「ねむい…」
杉浦(メガネ外してたんだった)
杉浦(先生ごめんなさい)
玲子「zzz」
千曳「三神先生しっかりしてください」
学校
千曳「一応は何事もなくてよかった」
千曳「我々も帰って休みましょう」
玲子「そーですねー」ウトウト
車「ぶろぶろぶろぶろろろー」
玲子「だめだ、眠い…」
玲子「何か曲流して紛らわせよう」ガチャン
オーディオ「ザーーー」
オーディオ「お、俺の名前は松永克己」
玲子「なんだこれ」
支援かんしゃー!
コンポ「死者をころせー」
玲子「死者を死に帰せば、災厄が止まる……」
玲子「………」
玲子「めんどくさいしまず寝よう」
玲子「zzz」
zzz
恒一「あれ、玲子さん帰ってる」
恒一「ん?」3ネン3クミノウンタラカンタラ
恒一「あわわわわわ」
鳴「あわわわわわわ」
恒一「いないもの本当にいなくなっちゃう」
鳴「大五郎で殴り殺されちゃう」
玲子「ん……」
恒鳴「びっくりー!!!」
玲子「うーん…あら…?恒一くんに…鳴ちゃん」
恒一「ど、どうもおじゃましてます」
玲子「……?あなたの家じゃない」
鳴「立っているのが鳴ちゃんで、足元にあるのがカセットテープ」
玲子「はいいらっしゃい。今日はどこか出かけるの?」
鳴「え、ええちょっと田舎へでもいって少し稼ごうかと」
玲子「いいわねー。いってらっしゃい。どっちにいくの?」
鳴「方角は、西の方」
玲子「そう。いつ帰るの?」
鳴「お盆の13日には帰ります」
玲子「そう。きをつけてね。……?」
公園
鳴「とりあえずどこかで一年過ごそう」
恒一「学校はどうしようね。卒業出来るかな」
鳴「ゴネればいいでしょ」
恒一「そーねー」
鳴「まずは私の家で着替えとか必要なもの持ってくる」
恒一「僕もそうしよう」
鳴「じゃあどうする?」
恒一「一時ごろにまたここに集合で」
鳴「あーい」
綾野「学校サボリーヌ」
綾野「………」
綾野「もう学校やだなぁ」
綾野「死にたくないなぁ」
綾野「こういっちゃん……助けてくれたのに」
恒一「遅れる遅れるー」ダッシュ
綾野「ぎゃーーーーーーーー」
恒一「?」ダッシュ
綾野「し、死者が増え」
綾野「」キュー
すまぬ すまぬ
玲子「zzz」
玲子「うー」ムクリ
玲子「………んー」ぼやーん
玲子「……………」起動中
爺ちゃん「うー、ううーーうーうー」
玲子「恒一くん、お水ちょう…」
爺ちゃん「呪いの館には行っちゃいけねぇ」
玲子「………恒一くん、お水……」
玲子「………そっか」
爺ちゃん「呪いの館には行っちゃいけねぇ」
玲子「……学校、遅れちゃったな。行かなきゃ」
玲子「テープ、…あら?無い」
爺ちゃん「くどいようだが行っちゃいけねぇ」
玲子「テープどこー」ガサガサ
爺ちゃん「呪いの館には行っちゃいけねぇ」
玲子「……おかしいな。ここにあったのに…」
玲子「まぁ、いいや。とりあえずは伝えなきゃ。」
爺ちゃん「それでも行くというのなら、俺を振り切り行くなら」
玲子「お祖父ちゃん、義兄さんは今インドですよ」
爺ちゃん「おお、そうじゃったか。」
玲子「なにか忘れてるような。大丈夫よね」
杉浦「先生来ないね」
赤沢「うん」
杉浦「少し雨が降りそうよ」
赤沢「うん」
杉浦「……先生に伝えなきゃね。」
赤沢「………」
赤沢「うん」
赤沢「今では誰だかわからずに消えていくだけだった死者」
赤沢「今回は誰かわかってるし、……せっかく再び生きてるんだから」
杉浦「消えるまでの間に、悔いのないように」
赤沢「先生が死者だって、教えてあげなきゃね」
杉浦「そうよ泉美、これは恩返しなのよ」
赤沢「合宿でなんだかんだ言って助けてくれたのも先生だしね」
玲子「現象を止めるには死者を殺す」
玲子「友達を殺すなんて、あまりに惨すぎる」
玲子「背負わすようで悪いと思う。でも、今までで一番立派な対策係さんだから」
玲子「これ以上犠牲者が出ないように」
ぴーんぽーんぱーんぽーん
スピーカー「3-3 赤沢泉美さん、談話室に来てください。」
赤沢「この声は…三神先生?」
赤沢「…………」ドキドキドキドキ
杉浦「行きましょう。私もついて行くから」
赤沢「うん。ありがとう」
玲子「………」ドキドキドキドキ
コンコン
玲子「ど、どうぞ」
赤沢「失礼します」
杉浦「私、ここで待ってるから」
玲子「杉浦さんもいらっしゃい。話があるから」
杉浦「はい」
赤沢「先生、私たちも伝えたいことが有ります」
玲子「あら、そうなの?じゃあ先にどうぞ」
赤沢「い、いえ先生から」
玲子「いやいや先いいわよ」
杉浦「じゃあ俺が言う」
玲子「じゃあ俺も言う」
赤沢「じゃあおっ……くっそ」
赤沢「あの、ですね」ドキドキ
赤沢「今年度の、死者の話です」
玲子「……そう。」
玲子(割り出せたなんて凄いわねこの子達)
玲子「それで、それは誰なの」
赤沢「その…」
玲子「ちょうどいいタイミングね。災厄を止める方法も、死者に関するものよ」
赤沢(大丈夫、あなたなら言えるわ泉美!)キコエナイ
杉浦「えっ、それって…」
赤沢「三神玲子先生、あなたです」
玲子「えっ」
玲子「オレェ?」
赤沢「……………」ウン
玲子「マジで?」
杉浦「マジで」
玲子「いやまさかー、そんな嘘でしょ?」
玲子「私が死者とかそれどこ情報よー?どこ情報よー?」
杉浦「………ピラッ」
玲子「なにこの写真、教室?」
玲子「なんでか私写ってるし」
玲子「しかもおっかねぇ」
玲子(でも盛れてるなーこの写真、かわえーなーさすが私)
玲子(じゃなくて、マジで私なの? は?いやちょっとまてよ)
杉浦「で、先生、災厄を止める方法って…?」
玲子「それは、そのー死者を…」
玲子「まーそのー死に…」ごにょごにょ
玲子「……最後のシ者」
赤沢「え?」
玲子「ふーんふーんふーんふーんふんふんふんふん」
玲子「歌はいいね」
赤沢「………」
杉浦「………先生?」
玲子「つ、つまりその、シ者を歌と踊りで冥府へ戻すと言う」
玲子「古代から夜見山に伝わる秘祭を催すと」
玲子「災厄が止まるのよ。」
玲子「松永くんもやったわ。」
玲子「やった。やりましたとも。松永くんも。うん。」
玲子(ムリムリムリムリ言えねえっつーの)
恒一「せっかく昼間から暇なんだしどこか行こう」
鳴「おおーデートデート」パチパチ
恒一「とりあえずぶらつく」
鳴「お昼食べてないぜ」
恒一「とりあえずそこの店入ろうよ」
チリンチリーンコチラノセキヘドウゾー
恒一「ここ景色いいねー」
鳴「あ、観覧車」
恒一「ほんとだー」
鳴「乗りたいな」
恒一「よし、遊園地行こう!」
玲子「どーしよ。どーしよーー」
玲子「適当なこと言ってまった」
玲子「いやだって一回死んだとはいえまた殺されるとか寝覚めが悪いし」
玲子「クラス中敵になるかもとかちょー怖すぎ」
玲子「そう考えると死者を殺せとか言えなくね?なくねなくね?」
玲子「あれだよ、千曳さんも絶対協力してくるよ」
玲子「あいつ地雷とか爆弾系使いそうだよねなんか」
玲子「なんかもう笑えてきたフフフフ」
遊園地
恒一「メリーゴーランドだー」
鳴「あははー」
恒一「うふふー」
赤沢「先生、動揺してたね」
杉浦「仕方ないわよ、そんなこと言われたら」
杉浦「それよりも、これからどうするの?」
赤沢「秘祭を行う、のかしらね」
赤沢「そうしたら先生は消えてしまうのかな」
杉浦「……きっとそうね」
赤沢「できる、かな」
杉浦「もうすこし考えましょう」
赤沢「……これでよかったのよね」
杉浦「ええ、伝えるべきだったとおもうわ」
遊園地
恒一「これでよかったよね」
鳴「チョコチップであってるよ」
鳴「アイスうまー」
ゆうぐれ
恒一「さて、今日は疲れたね」
鳴「遊んだねー」
恒一「どこか泊まれるところを探そう」
鳴「そーしましょう」
恒一「ここにしよう」ウィーン
鳴「ふぁー」ねむねむ
風見「今ホテルに入っていったのは恒一くんに見崎…?」
風見「見間違い、だよな…」
恒一「これからしばらく誰にもばれないように暮らさなきゃだけど」
鳴「ねー。ずっとここでもいいけど、お金足りなくなるしね」
恒一「うーん」
鳴「うむむ」
鳴「!」ピカーン
恒一「そうだ、学校に住もう!」
鳴「学校に隠れればいいと思うの」
恒鳴「……//」
恒一「へへへー」
鳴「ふふ」
次の日
クラス「ガヤガヤマジデーウンウンー」
赤沢「ごほん」
杉浦(泉美頑張って)
赤沢「始まってしまった災厄を止める方法がわかりました」
クラス「!!!!!!」
玲子(あばばばばばば)
赤沢「夜見山に伝わる秘祭を催し死者を歌と踊りで冥府へ返す」
赤沢「そうすれば、災厄は止まります」
赤沢「そうですよね、三神先生」
玲子「え? え、ええ。うん。止まりますぴったり止まります」
玲子(う、うわあああああああどうしよう)
ヤッターコレデタスカルゾーワーワー
猿田「これは一刻も早くやるべきぞな!」
赤沢「えっ、ちょ」
玲子「まって誤解が」
勅使「うぎゃーウレチー」
風見「具体的にそのお祭りってなにするの?」
小椋「これで誰も死なずに済むのね!」
ワーワーヤッタゾー
赤沢「………」
玲子「もうとまらんかもわからんねこれは」
赤沢「えっ」
玲子「えっ」
赤沢「止まらないんですか?(災厄が)」
玲子「えぇ、止まらないと思います(この勢いは)」
赤沢「なにそれこわい」
鳴「コソッ」
恒一「なんかクラスが盛り上がってる」
鳴「さて、とりあえず部屋を見繕いましょ」
千曳「ん?」
ダンボール「」
千曳「気のせいか」
恒一「旧校舎って使ってないよね」
鳴「でも埃っぽいよね」
恒一「どうしちゃう?」
鳴「掃除しちゃう?」
千曳「ん?」
ダンボール「」
旧校舎
鳴「とりあえず物が一番少ないこの部屋にしよう」
恒一「バケツよし」
鳴「雑巾よし」
恒一「マスクよし」
ゴシゴシキュッキュピカピカ
恒一「だいぶ綺麗になったねー」
鳴「ねー」
鳴「お腹空いてきた。もうお昼かー」
恒一「ご飯にしよう。なににしようねー」
鳴「今日はハンバーガーがいいなー」
王子「いやいや…まさかな」
シーン
王子「見間違いだよな…見崎さんと榊原くんがいるだなんて」
鳴(あぶなかった)
小椋「ところで秘祭ってなにするの?」
赤沢「先生は内容を思い出せないとか」
玲子「ごめんね」
杉浦「現象ね」
望月「自力で調べるしかないね」
勅使「よし、図書館だ!」
佐藤「私も手伝います」
辻井「僕も」
綾野「………」ウーン
綾野(こういっちゃん…の霊?あれは夢?)
王子(榊原くんの見間違い…見間違い…か?)
玲子(そういえば恒一くん旅行だっけ)
杉浦「こっちチェック終わったわ」
赤沢「ここまで終わったわ」
望月「こっちもー」
佐藤「ないねー」
勅使「知恵熱出てきた」
辻井「………」ペラペラ
玲子「みんな、差し入れよー」
杉浦「わーい」
勅使「ちょっと空気の入れ替えを…ん?」ガチャ
勅使「ぎゃああああああああ」
望月「うるせーぞクソ河原」
勅使「こ、恒一、恒一ががががが」
赤沢「え?!ちょっと邪魔!」
しーん
赤沢「いないじゃない」
勅使「ううう嘘なもんか今そこに」
勅使「あ、あらん?」
杉浦「悠ちゃーん」ヒラヒラ
江藤「やっほー」ヒラヒラ
辻井「江藤さんと見間違えたんじゃないの?」
勅使「おっかしーなー」
赤沢「………」ガスッ
勅使「いてぇっ!」
赤沢「ぺっ」
勅使「ご、ごめんなさい」
勅使「でも確かに…」ボソッ
昼休み
赤沢「以外と図書館大きいのね」
杉浦「今日の放課後も調べましょ」
赤沢「あぁ、あんたは来なくていいから」
勅使「なんでだよ!」
望月「コウイチガーコウイチガー」
勅使「だって本当に見えたんだから仕方ないじゃんよ!」
綾野「こういちがー?」
綾野「ねぇねぇ、こういっちゃんがなんだって?」
赤沢「こいつ、恒一くんを学校で見たっていうのよ」
勅使「本当だって!」
王子「あの、いいかな。僕もこの前恒一くんを見たような気がするんだ。」
綾野「私も。前学校サボったときに。」
赤沢「……え?」
恒一「ふう、いやぁ見違えるように変わったね」
鳴「立派な部屋になりました」
恒一「疲れたー!」ボフッ
鳴「ねー!」ボフッ
恒一「布団がきもちいーい」
鳴「ベッドー…」
鳴「zzz」
恒一「zzz」
赤沢「ちょっと、まってよ。恒一くんを本当に見たの?」
勅使「本当に見た!」
綾野「うん。見たよ」
王子「見崎さんもいた。」
赤沢「………」
赤沢「いやいや…いや、そんなまさか」
玲子「みんなお昼にごめんねー。ちょっと話したいことがあって」
玲子「最近、学校の備品がよく無くなるんだけど、もし怪しい人を見かけたら教えて欲しいの」
杉浦「備品が無くなる?」
玲子「保健室のベッドとか、応接室のソファとか、カーテンとか」
赤沢「恒一くんだわ…」
杉浦「まさかとは思ったけどね…」
玲子「なんのこと?」
赤沢「先生、恒一くんと見崎さんのことなんですけど」
玲子「うん。なに?」
赤沢「新たな死者として蘇った可能性があります」
玲子「え? い、いやいや恒一くんも鳴ちゃんも死んでないわよ」
杉浦「この反応はかつての夜見山岬と同じ…!」
赤沢「先生!ちゃんとしてください!死んだ人は帰ってきたりしないんです!」
玲子「って言っても、出かける前にお盆の十三日には帰るって言ってたし」
杉浦「完全にアウトね」
玲子(あ、あれ?)
玲子「いや、いやいやーこの前そう言ってたし…」
赤沢「先生はそのときなにを?」
玲子「寝て…はっ」
杉浦「枕元に立ったのね」
玲子「じゃあ恒一くんと鳴ちゃんは…」
赤沢「……ええ」
玲子「………」
玲子(………あれ?)
玲子(死んでたっけ...?)
玲子(ていうかそれならお葬式しなきゃ)
玲子(でも…んー??)
赤沢「あらたな現象が起こった以上、用心しなければならないわね」
杉浦「ええ、そうね」
勅使「でも学校の備品が無くなるくらいだろ?それなら大丈夫なんじゃないか?」
赤沢「はぁ? 始まったばかりでなにが起こるかわからないから用心しろっていってんのよ」
勅使「お、おう」
望月「所詮クソ河原」
勅使「………」
夜
赤沢「もはや迷ってる暇はないわ」
赤沢「これ以上犠牲者は出せない」
赤沢「秘祭はすぐに終わらせ、次の対策に移るべきよ」
赤沢「………」
赤沢「がんばろう、やろう、できる」
恒一「やみにーかーくれーてーいきる」ゴソゴソ
鳴「魔改造なう」ゴソゴソ
恒一「すいっちょん」カチ
スピーカー「ガザーザザザー」
鳴「構内放送はジャックしたー」
恒一「これで誰かが部屋に近づいたとき、おどかしてやることができる」
鳴「きっと腰抜かすわ」
恒一「さて遅いし帰って寝よう」
玲子本体「うーん」
玲子良心「本当のことを言うべきよ。怖くても、あの子たちは騙せないわ」
玲子懶惰「また死ぬとかねーわー。どうせ消えるんだし、ギリギリまで遊ぼうぜ」
玲子本体「どうすればなー」とぽとぽとぽとぽ
玲子本体「ぐびぐひぐび」
玲子良心「子供達が助かるなら教師として本望じゃない?」
玲子懶惰「めんどくせ。黙っとけ黙っとけ」
玲子本体「ぐびぐびぐび」
玲子良心「ちょっと、お酒飲み過ぎじゃない?」
玲子懶惰「釜わねぇ飲んじまおうぜ」
玲子本体「うぃーひっく」
玲子良心「うぃー」
玲子懶惰「うぃー」
赤沢「……………」ペラ
望月「ないねー」
赤沢「……死者蘇生の秘奥……?」
赤沢「これは…!」
杉浦「見つかったのね」
赤沢「これに違いないわ。夜見山岬死後のクラスの行為により現象が起こったのじゃなくて」
赤沢「彼の母親とか、誰かがきっとこの秘術を行ったのよ…!」
ナ、ナンダッテー
赤沢「注釈には失敗時のデメリットも書いてあるわ。」
赤沢「ちょうど、今私たちに起きているものと同じことがね」
赤沢「………?」
赤沢「死者を突き止めて殺す?」
赤沢「秘祭は?」アレ?
杉浦「どうしたの?」
赤沢「な、なんでもない!!」
赤沢「読めないところがあるから帰ってじっくり読むわ」
杉浦「かいさーん」
ッツカッシター
赤沢家
赤沢「んー??」
赤沢「あ、別の項に厄払いのお祭りが」
赤沢「なるほど、これをやったのね」
赤沢「死者を殺したら…なんてできるわけないじゃない」
三神家
玲子「返り討ちじゃーい」
玲子「グビグビグビ」
玲子「うぃー」フラフラ
玲子「zzz」
次の日
黒板「秘祭概要、必要な物、うんだらかんだら」
綾野「こういっちゃんの件もあるけど、まずはこっちね」
赤沢「説明するわ。みんな聞いて」
赤沢「日時は10日後、準備に三日、事前にやる儀礼に7日」
赤沢「その7日目の日に、秘祭を行います」
赤沢「休むことは許されません。全員、必ず参加してください」
赤沢「災いの渦中にある3-3全員でやる必要があるの」
赤沢「……お願いします」
パチパチパチパチ
小椋「みんな、がんばろう!!」
恒一「温泉いきたくね?」
鳴「泊まりで行きたくね?」
恒一「じゃらん買ってこね?」
鳴「心ときめかね?」
杉浦「というわけで色々と道具を揃えました」
赤沢「これからの7日間、交替しながら一人づつこの秘術の経文を読み続けるのよ」
赤沢「うんたらかんたらなんたらかんたら」
杉浦「交替よー」
↓交替
杉浦「ごにゃごにゃぶつぶつ」
杉浦(飽きてきた…)
↓
小椋「うーうーなんとかー」
↓
綾野「ぶつぶつ」
↓
勅使「なんとか…えー、ぶつぶつ」
勅使(読み仮名頼んどけばよかった)
↓
望月「ふんふんなんとか」
↓
王子「よむよむ」
↓
風見「スラスラスラスラペラペーラー」
↓
・
・
・
かぽーん
恒一「露天風呂すげーなー」
鳴「こっちも綺麗よー」
おっさん「彼女連れかよいいなーにーちゃん」
恒一「へっへっへおっちゃんも奥さんと一緒だったでしょー」
おっちゃん「うちの嫁さんはべっぴんだぞー」
おばちゃん「なにいってんだ」
鳴「べっぴんさんだ」
赤沢「うんうん…」
↓
杉浦「どうとかそうとか」
↓
小椋「きそうてんがいししゃごにゅう」
↓
綾野「ふっかつのじゅもんがちがいます」
綾野(そういえばクラス全員っていうけど)
綾野(死んじゃった子とか行方不明者も必要なのかな…?)
中尾「へっくし」
五日目
勅使「スラスラスラスラ」
勅使(大事なことだけどさ)
勅使(飽きてきた)
勅使(ちょっとぐらいサボっても…)ウトウト
勅使「たわばっ」バヂン
勅使「な、なんか電流が」
勅使「………」
勅使「スラスラスラスラ」
勅使(見られている)
赤沢「出力アップ」
勅使「あばばばばばばばばば」
勅使「スラスラスラスラスラスラスラスラスラスラスラスラ」
勅使(サボってない、サボってないです)
恒一「きたーく」
鳴「楽しかったなー」
恒一「シャワー浴びて寝よう」
鳴「シャワーなんてあったっけ」
恒一「あ」
3-3「なんまいだーありがたやーえーこっちゃー」
恒一「なんかやってる」
鳴「ついに神頼みかしらね」
恒一「給湯器ここに取り付けよう」
鳴「また明日ね」
恒一「今日は我慢しよう」
>>363 六日目
七日目 秘祭当日
赤沢「7日目になったら御神酒の色が変わった」
杉浦「仕上げとまいりましょ」
玲子「………」ドキドキ
玲子(なんかマジっぽいんだけと)
玲子(俺……消えるのか?)
勅使「これで終わるのか」
辻井「うまくいけばね」
鳴「なんかうるさーい」
恒一「グラウンドが燃えてる」
赤沢「舞踊、はじめ」
杉浦「ぴーひゃらら」
佐藤「だんしんぐ」
赤沢「次、読経」
勅使「ぴぴーるまぴぴーるま」
綾野「てくまくまやこん」
小椋「えいやー」どんどこどんどこ
玲子(すげー本格的だなー)
玲子(ところで私は何もしなくていいんだろうか)
赤沢「この木を焚いて」
赤沢「げっほげっほ」
杉浦「くっさ」
赤沢「経文も一緒に燃やす」
望月「広辞苑並みの厚さだね」
杉浦「泉美あぶない!」
炎「ゴォオオオオオオオオオ」
赤沢「きゃあ!」
綾野「めっちゃ燃えたね…」
赤沢「そんでもって御神酒」
玲子「嘘仰いあなたこれこんな深緑の液体が御神酒だなんて」
赤沢「七日目に入ったところで緑色に変わったんです。大丈夫です」
玲子(掃除してない池か水槽の水…)
玲子(自分を追い込むな、これは青汁なんだ…!)
玲子「ゴキュウウウウ」
玲子「だばだばだば」
玲子「まっずおぇぇまっず」
赤沢「ちゃんと飲んでください」
玲子「堪忍しよってからに」
赤沢「さあ、どうぞ」
玲子「ゴキュウウウウ」
玲子「だばだばだば」
赤沢「……」とぷとぷ
玲子(注ぐなよ)
赤沢「さ、どうぞ」
玲子「ゴキュウウウウ」
玲子「だばだばだば」
恒一「………」どこどこどこどこ
鳴「………」どんどどどどんこ
恒一「……」
「イラッ」
玲子「」ピクピク
赤沢「やっと飲んだわね…」
赤沢「さて、次は」
…………gg
杉浦「……? 何か聞こえた?」
赤沢「これで終わりよ、エタ」
スピーカー「ガガガーズゾゾゾゾピーーーーーー」
綾野「な、なに?!」
勅使「うおおおおびっくりした!」
スピーカー「……ガザザッ…ズズガピーーーーーーー」
スピーカー「チュミィィィィィィ…さいザザザザザガガガガガガブツブツ」
千曳「放送室だ!」
望月「あんたいたんだ」
小椋「さっきの声は恒一くん…?」
放送室
杉浦「誰なの!」バタン
しーん
勅使「あ、あら?」
杉浦「もしもし泉美聞こえる?誰もいないわ」
スピーカー「lskdんごあなぴんm;gまlvのいhr」
赤沢「でもスピーカーからは止まらずに…はっ」
赤沢「駄目よ! 秘祭を中断しちゃ! 今すぐ戻って!」
スピーカー「zz…しず……たgg…しずまりたまえー」
スピーカー「しーずーまーりーたーまーえー」
玲子「うう…気持ち悪…トイレ…」
赤沢「呪文を唱えなきゃ―――」
風「びゅううううう」
杉浦「経文の燃えカスが…!」
学校「ぼっ」
学校「めらめらめらめらめら」
赤沢「秘祭を止めてはいけない…!くっ」
杉浦「またかよ」
勅使「いやだしにたくないしにたくないしにいたやし」
千曳「今すぐ放送室を出てなるべく火から離れるんだ!」
王子「あちちちちち」
杉浦「無茶言うなハゲ! 周り燃えてんだぞ!」
千曳「尋常じゃないね」
千曳「フンッ」バケツザバァ
千曳「ここは私に任せて、赤沢君は事を進めたまえ」
千曳「うおおおおお」
杉浦「消化器あるじゃん」ドバーー
火「めらめらめらめらめらめ」
千曳「うおおおおおお」ババババババババボ
火「めらめらめ」
千曳「たん、たんま、たげっほげほげほうおえぇぇえっ」ババババババババ
千曳「」
火「め」
杉浦「一先ずは脱出できそうね。いくわよ!」
勅使「おう!」
火「め」
火「らめららめらめ」
火「めらめらめらめらめらめらめらめら」
杉浦「助かった……」
千曳「うおおおおおおお」ボワー
千曳「あちちちちちちち」ゴロゴロ
王子「大変だ! 防火バケツを」
バケツ「スカッ」
綾野「さっきかぶったからないよ」
千曳「うおおああああああ」
恒一「静かに…なってないねー」
鳴「なにキャーキャーやってんのかしら」
恒一「うるさーい」
スピーカー「うるさggーい」
赤沢「…………」ブツブツ
小椋「泉美ちゃんがんばって…!」
玲子「おぅぇぇえええええ」だばばば
玲子「うっぷ…ぶべらっ」だばばば
恒一「dvdみて気を紛らわそう」
鳴「そうね」ピッ
dvd「でゅーんでゅーーーー」
恒一「はじまった」
千曳「うおああああああああ」脱ぎっ
千曳「おおおおおおおおお」脱ぎっ
千曳「いやあああああああああ」脱ぎ脱ぎっ
綾野「きゃああああああああああ」
王子「なんで下まで脱ぐんだ!」
赤沢「ブツブツ」
赤沢「」無心
杉浦「がんばれ…!」
学校「ボワーゴーバチバチバチー」
望月「あかん、シャレにならん」
恒一「だめだー、もっと音上げよう」
鳴「うるさうるさーい」ピッ
スピーカー「……ざ…があるん……」
鳴「なんか暑くない?」
トイレ
玲子「おべべべべ」
玲子「吐きすぎて胸が熱い……」フラフラ
玲子「み……水……」ガラッ
火「ゴォー」
玲子「は?」
玲子「くっそがあああ殺しにかかってきやがった」
柱「バギバギバギ」
玲子「死んでっ」ダイブっ
電灯「ボンッ」
玲子「たまるかあああ」ダッシュ
扉「がちゃんこ」
玲子「うそ、まじでー?!」ガチャガチャ
スピーカー「秘密のパスワードを入れないといけないよ。アッハッハーン」
スピーカー「アッハッハーンアッハッハーン」
恒一「あっやべ、スイッチ触っちゃった」
スピーカー「あっやべブヅ」
スピーカー「」
玲子「なんなんだ、こらー!!」
鳴「うわーたべられたー」
恒一「このジジイも死なないかな」
赤沢「よし、これもって…」はい
杉浦「よくこんな古い縄見つけたわね」はい
みんな「縄持ったよー」
王子「よし、結んだ!」
赤沢「あとは三神先生に…」
椅子「カラッポ」
赤沢「あれ?」
赤沢「は? え、ちょ」
玲子「もしかして」
火「ボォォォォォアアア」
玲子「この秘祭ってさ」しゃがみっ
天井「ガラガラガラ」
玲子「死者に現象が全力で向かうとか?」
ガス「ボンッ」
ガラス片「ピューーー」
ナイフ「クルクルクルクルクル」
玲子「うぉぉぉぉおおおお」
玲子「シャレにならーん!!」
玲子「あらん?」
木片「ポタポタ」ちぃーっす
玲子「いたいいたいいたい」
玲子「ただでよぉー死ねるかっつーの」木片ズボッ
赤沢「先生を探さなきゃ!」
赤沢「いったいどこにいったの!先生!」
望月「もしかして…もう効果が出たとか…」
赤沢「え?」
杉浦「確かに、私達三神先生がどこにいったかみていないし」
玲子「出れる、出れるぞ」
玲子「二階に駆け上がり!そのまま三階!」
玲子「そして!火のこないうちに!」
窓「がちゃーん」
玲子「プールに飛び込む!!」だぱーん
玲子「っしゃあああざまぁーあああ」
玲子「……火付けたやつ誰だよマジで」
恒一「静かになった?」
鳴「なんかアワアワしてる」ちらっ
恒一「ほんとだ」
鳴「あっ、誰か走っていったわ」
玲子「クラス中敵かぁー」
玲子「秘祭やるっていってその実殺す気満々だなんて」
玲子「騙すなんてロクな大人になれませんよ」
玲子「私みたいな立派な大人になるように」
玲子「おしおきしなきゃね」
玲子「あぁぁぁぁぁぁぁかぁぁぁざぁぁぁぁわぁぁぁぁぁぁ」ダダダダダダ
赤沢「あっ、先生何処にいっ」
玲子「死ねコラ!」
恒一「すげー!低空ドロップキックだー!」
鳴「ちょっと、恒一」
恒一「かーらーのー、ジャイアントスイングだー!対策係対策できず!」
鳴「恒一ってば」
恒一「これはbgmいるっしょ」ぽち
スピーカー「べびべびべいびべいびべいびべいびべいべー」
恒一「ん?間違ったかな?」
鳴「恒一、学校燃えてる」
恒一「あったあった、これだ」
恒一「え?」
赤沢「」
しーーーーん
玲子「よし、囲まれる前に逃げる」
勅使「先生、なにして」
玲子「チェェイ!」ドヅッ
勅使「うげっっげっほげほげほ」
玲子「押し通ーーーーる!」
杉浦「待って先生!」
玲子「だっ」ヒュン
杉浦「うっ」ガッ
玲子「ピューーー」ダッシュ
恒一「スプリンクラーつかないのー!」
鳴「おうちが、おうちが燃えちゃう」
恒一「ダメだ、脱出しなきゃ」
鳴「あかん、誕生日に買って貰ったおべべが」
恒一「堪忍しや、これしかいよってに」
鳴「あかんあかんあかん、誕生日のおべべあかん!」
恒一「焼け死んでしまうぞ!」
鳴「あかーん…」べそべそ
学校「ぼわーーーーーー」
家庭科室「ボワーー」シュー
鳴「おうちなくなってしもた」
恒一「そんなばかな…」
鳴「しょぼん」べそべそ
恒一「………」
恒一「みてごらん、鳴、火の魔法だよ!」
鳴「…………」べそべそ
恒一「それー!」
学校「ぼわーーーーーー」
鳴「ぷっ」
鳴「なにしてるの」くすくす
恒一「へへへ」
赤沢「」
小椋「泉美ちゃん完全にノビてる」
勅使「ぜひゅーかひゅー」
勅使(ノドを…ノドをやられた…)
望月「学校が燃えていく…」
綾野「………?」
綾野「誰かいる」
綾野「だれか…踊ってる?」
恒一「そーれそーれ」
綾野「……こ、こういっちゃん!」
望月「そ、そんな馬鹿な」
綾野「こういっちゃーん!」
王子「あの踊りはなんなんだ…?」
恒一「メラゾー…」
家庭科室「シュウウウウウウ」
学校「どかーーーーーーーーん」
恒一「えっ」
鳴「えっ」
王子「はっ?」
綾野「うわ!」
恒一「………えっ」
鳴「……まじで?」
綾野「…………」
王子「………」
小椋「…………」
恒一「………」クルッ
綾野「ひっ」
王子「こっ、こっち向いた」
恒一「いや、あのこれは」スッ
科学実験室「カッ」
マグネシウムリボン「ビカーーーーーー」
小椋「ぎゃああああああまたなんか出した!またなんか出したあああああ」
勅使「ひゅー、ひゅー」あわあわ
辻井「にっ、逃げ、逃げ」あわあわ
綾野「キャーーーーきゃーーきゃーー」
ウワーニゲローギャーギャークモノコチラシター
学校「ボワーー」
恒一「へ、」
恒一「えへへ」てへぺろ
鳴「どうしてこうなった」
しーーーーん
恒一「……いこう、ここも直き火に飲まれる」
ウゥーーーーカンカンカン
ウゥーーーーーカンカンカン
………い………じょうぶ……
うーん
………きゅう………いそげ……
赤沢「……」ピクっ
救急隊員「意識戻りました!」
救急隊員「もう大丈夫だからね。」
赤沢「ん……」
ピーポーピーポーピーポー
病院
赤沢「…………」
警察「いったいなにがあったんだい?」
赤沢「なにが…」
警察1「うーん」
警察2「よほどショックなことがあったみたいだな」
警察1「現場にあった火櫓、縄、経典etc...」
警察1「なにかカルト宗教の類いですかね」
警察2「まぁ、地道に調べるしかないさ」
赤沢「………」
赤沢「やっべぇ学校燃やしたとか言えねぇ」
赤沢「本当のこととか少年院行き超特急じゃねーか」
赤沢「黙るしかないよね」
赤沢「ふ、ふふふふ」
赤沢「笑えて来た」
赤沢「どうしよう…」
コチラレポーターノレポタロウウンヌン
イエータイヘンナコトニンティウス…
恒一「こそっ」
鳴「やけのはら」
恒一「おうちどうしようね」
鳴「ねー」
レポ「君たち、夜見北の生徒? よかったらインタビューに…」
鳴「違います」
恒一「僕たちまだ6年生です」
レポ「ごめんねー。でもどう?やってみない?」
鳴「ごめんなさい、ヒーローインタビューしかしないの」
レポ「そ、そっか」
支援感謝!
佐藤「明日からお休みですね」
王子「まるごと焼けてしまったしね」
勅使「俺ら、放火犯ってことになるのかな…」
綾野「原因はあのこういっちゃんの貌をした物の怪よ」
杉浦「あたしじゃないよ」
望月「でもそんなこといってわかってくれるわけが」
辻井「とりあえず今は赤沢さんが心配だよ」
ヒーローインタビューシカー
杉浦「あら?」
恒一「僕はモブ」
鳴「モブ子です」
杉浦「なんだモブか」
赤沢家
赤沢「もういっそ夜見山を脱出するとか…」
赤沢「いや、以外といいかもしれない」
赤沢「現象の力から遠ざかってしまえばきっと…」
三神家
玲子「鬼の子たちから逃げなきゃ」
爺ちゃん「オニじゃ。コオニがおる」
玲子「所詮は30そこら…本気で隠れれば大丈夫でしょ」
玲子「しかしあいつらの行動力は侮れん」
玲子「どうするかな…」
爺ちゃん「ぐんそう、ぐんそうぐんそう」
玲子「はいはい、ご飯ですよ」
爺ちゃん「ところでお金の話なんだけどさぁ」
玲子「はいあーん」
爺ちゃん「ンまぁぁぁあい」
玲子「はらへったなー」グー
玲子「冷蔵庫は…」ゴソゴソ
玲子「コンビニいくか」
猿田「あっ、先s」
玲子「ほあたぁ!」
猿田「えんびっ」ゴバン
猿田「」
玲子「危なかった」ふぅ
辻井「えっ、なっ、先生なにを」
辻井「あれっ、んんん?先生…?見間ちが」
玲子「フンッ」ゴキッ
辻井「いつのにうしろ」
辻井「」
玲子「なんだこのエンカウント率は」
ウィーンアリアシター
玲子「………コソッ」
玲子「チラチラ」
玲子「だだだだだ」
玲子「コソッ」
玲子「誰も…いない。よし。」
小椋「遅れちゃったー」たたたた
玲子「はっ! 後ろから誰かくる!」
勅使「一人足りないけどいいのか?」
王子「小椋さんはこのままいけば合流できるんでしょ」
綾野「うん。もうすぐくると思う」
玲子「な……に…前からもだと?」
玲子「一本道で囲まれた」
恒一「もういっそ東京戻ろうかな」
鳴「えっ」
恒一「父さんに言えばなんとかしてくれるだろうし」
鳴「そ、そう」
恒一「どうかした?」
鳴「………」
鳴「なんでもない」
恒一「しかし夜見山での暮らしも一瞬だったなぁ」
鳴「そうね」
杉浦「うわっ」
玲子「うわっとはなによ」
勅使「先生、なんであんなこと」
玲子「フン!」
勅使「」ポテ
玲子「まさか退路を断って囲むなんて思わなかったわ」
玲子「所詮は中学生、なんて舐めてる場合じゃなかったようね」
玲子「来い!一人残らず粉砕してくれる!」
綾野「え?」
杉浦「何言ってんだこいつ」
辻井「ぷぷっ。先生、何か映画にハマってるんですか?」
玲子「精神攻撃…だと…?」
王子「っていうか勅使河原、君って本当にノリいいね」
王子「あれでしょ、気を当てた、みたいなやつ」
勅使「」
王子「あれ、勅使河原?おい勅使河…」
勅使「」
王子「まさか…現象…!?」
杉浦「あの儀式失敗しているからね」
杉浦「ね? 先生」
玲子「!」
杉浦「あのとき先生が何処かにいかなければ」
杉浦「何事もなく校舎も燃えることなく終わるはずだったのに」
辻井「確かに、先生の勝手な行動で皆に迷惑が掛かってる」
玲子「うう…」
綾野「確かにそうね」
綾野「それでそんなふざけたこと言ってるだなんて」
綾野「先生どうかしてるわ」
王子「いや、その前に勅使河原が」
玲子「ご、ごめんな…」ごにょごにょ
杉浦「なんですか?」
玲子「………」
玲子「ごめんなさ…い…」
杉浦「謝って済むと思ってるんですか。自分は死なないから平気だとか思ってるんですか」
王子「あのね綾野さん、勅使河原が」ボソボソ
綾野「うるさいなー、勅使河原にはよくあることでしょ」
王子「えっ」
勅使「」
王子「そうかも」
辻井「先生、いったいこの責任はどう取るんですか」
玲子「うぅ…」
小椋「それにどうせ先生が死者なんでしょ? いいよね自分は死なないから」
玲子「……」
綾野「ねぇ、どうしてくれるのよ」
玲子「……」ブルブル
杉浦「なんとか言ったらどうです」
玲子「………ば……」
辻井「?」
玲子「ばーかばーーーか! 杉浦ちゃんのいじめっこ!うんこ!」
玲子「もう絶交だばかーーー!!」ウェーン
玲子「ばかーーーーーー……」だだだだだ
綾野「うおっ速っ」
小椋「行っちゃったね」
杉浦「そうね。病院行きましょう」
辻井「赤沢さん元気かなぁ」
綾野「しっかし今日あっついなぁ」
王子「そうだね。なにか冷たいの飲みたい」
辻井「自販機でなにか買う?」
杉浦「泉美になにかおみやげ買ってかなきゃ」
綾野「うちから桃持ってきたよ」
小椋「じゃあそれでいっか。」
辻井「あついなぁ」
王子「もうすぐかな」
杉浦「そうね」
杉浦「おはよ」
綾野「からだはどう?」
辻井「やぁ」
赤沢「多佳子!彩ちゃん小椋ちゃんも!わー」ぺたぺた
赤坂「王子くんもありがとうね」
王子「本当は勅使河原もいたんだけどね」
王子「あっ」
王子(そういえばあの後勅使河原どうしたっけ)
看護婦「病院内は静かにね」
綾野「はーい」
ワイワイキャッキャアレコレウンヌンティウス
辻井「ん?」
ただいまーおじゃましまーす
霧果「あらいらっしゃい」
霧果「新居燃えちゃってそろそろ来ると思ってたわ」
恒一「赤沢さんが燃やしちゃって」
霧果「赤坂? それよりこれからどうするの?」
恒一「東京行きます」
鳴「………」ずーん
霧果「あらいいじゃない。いっておいで。気をつけてね」
霧果「遠出だし、すこしお小遣い多くあげようかしら」はい
鳴「………」しょぼん
鳴「あれ?」
恒一「いつ行こうか?」
鳴「私もいくの?」
恒一「え、行かないの?」
鳴「行く」シャキン
杉浦「元気そうでよかった」
赤沢「もう退院だしそりゃあね」
王子「そろそろ帰るよ。また学校……」
王子「はもうないのか。はは」
赤沢「現象については、また後日集まりしょう」
赤沢「今日は本当にありがと」
綾野小椋「またねー」
王子杉浦「じゃあね」
赤沢「うん。ばいばい」
辻井「またこんどー」
王子「途中まで一緒だね。送るよ」
杉浦「ありがと」
辻井「………」
辻井「なんだこれは、なんなんだ」
辻井「いったい、これは…」
風見「ようこそ、ノケモノの世界へ…」
辻井「うっせ、邪魔」
風見「フフフ…君はもう現象にとらわれたのさ…」
風見「もう誰も君を人として扱うことはない」
風見「ノケモノなのさ。フフフ…」
辻井「久しぶりに出番だからって調子にのんなよ」
鳴「あっ、うわきめぇ」
恒一「ほんとだ」
風見「フフ…受け入れたまえよ、君はもういないものなんだ」
辻井「………」フンッ
風見「スカッ」
恒一「てい」
風見「うぐぇっ」
鳴「キモい一人語りしてんじゃねーよ」ペっ
恒一「ていっていっ」ドカッバギッ
風見「ギギギ」
辻井「……おーい」
鳴「早く行こ?気持ち悪い」
恒一「うん」ドガッ
風見「」
辻井「待ってよ」
辻井「まっ、待ってくれ…」
辻井「榊原くん、見崎さん…」
恒鳴「きゃっきゃ」「ウフフ」
辻井「おーい……」
辻井「僕…どうなって……いないもの…?」とぼとぼ
玲子「あれ買ってこれ買って…」
辻井「せっ…先生…三神先生……」フラフラ
玲子「ハッ! ほあちゃあああ!!」ドズン
辻井「グルングルン」ズバシュッ
玲子「三組の下衆木っ端め…油断も隙もないぜまったく」
辻井「ま…まって……」
玲子「びくっ」構えっ
辻井「先生には僕が見える…うふふ…嬉しいなぁ」
辻井「ウフフ…」
玲子「なにあれ気持ち悪い」ぴゅーー
辻井「………」
辻井「先生だけなのか…?僕が見えるのは」
辻井「………」
辻井「そういえば先生って美人だよな」
辻井「大人の色気っていうか凄くいい」
辻井「おっぱいも大っきいし」
辻井「背中におっぱい当たる感触が…」
辻井「////」
辻井「あれ…? いつ背中におっぱい当てられた…?」
辻井「………思い出せない」ウーン
鳴「ただいまー」
恒一「ただいまー」
霧果「おかえり。必要なものは買えた?」
鳴「うん。買えた」
霧果「お風呂湧いてるから、はいっておいで。恒一くんも」
鳴「先はいるー」
恒一「いてらー」
恒一「さて準備」
霧果「いい婿養子を貰ったわ」
恒一「へへへ」
玲子「よし…よしよし」
玲子「まず財布と保険証、免許よし、眼鏡よし」
玲子「着替え入れた、下着もある」
玲子「天変地異で日本が壊滅した時のためにサバイバルよし」
玲子「サトルくんは私の初恋の人」ふへへ
玲子「リュックに子猫よし」
子猫「ニャー」
玲子「よし、いこう」
玲子「ガソリンねーや。途中で入れていこう。完璧!」
玲子「さあこのしみったれたど田舎とはおさらばよ。ハロー新天地!」
車「ブロロローン」
赤沢「忘れ物はない、ない、大丈夫ね」
看護婦「明日の朝の検査終わったら退院よ。よかったね」
赤沢「お世話になりました」ペコ
看護婦「事故とかには気をつけてね。3組なんだし」
赤沢「知ってるんですか?」
看護婦「まぁ、ね……」
警察2「ちょっといいかい、二三聞きたいことがあるんだが」
赤沢「なんですか…?」
警察2「まず、榊原恒一君と見崎鳴さんについて聞きたいんだが」
赤沢「!!!」
警察2「もう少し聞いておこう、夜見北の三年三組について」
警察2「そして、あの火事について」
赤沢「……はい」
赤沢「ほららにゃんにゃら」
警察2「なるほど、つまりあの火災は二人の亡霊と三神玲子さんのせいだというんだね」
赤沢「……はい」
赤沢(どうせ今年度が終われば消えるし)
赤沢(申し訳ないけど背負ってもらおうかしら)
警察2「ガガジー俺だ。三神玲子のほう頼む」もしもし
警察2「ああ、そうだ。榊原、見崎については打ち切れ。残念だがもう死んでいる」ガチャん
赤沢「えっ」
警察2「少し待っててくれ。すぐに三神先生を連れてくるから」
赤沢「おいふざけんな」
警察2「えっ」
赤沢「うそだろあいつ来るとか」
赤沢「あかん、あかんぶっ殺しされる」
警察2「うん?どうし」
赤沢「うっせーよクソが!てめー厄介者呼び寄せよせやがって」
赤沢「死んだら七代先まで怨むからな! 綾辻の次のネタになるくらいやるからな!」
警察2「お、落ち着いて赤沢さん」
赤沢「あぁ…嫌だ逃げよう」
警察2「それはだめだ」ガシ
赤沢「さわんな!さわんなよ!」ボカボカ
警察2「くっそいいから落ち着け!」
アリアッシター
玲子「ガソリンはこれでおっけーね。」
玲子「まぁまったり行こう。」ブロロロ
玲子「ん?」
車「ブモモモモー」
玲子「着いてきてる…?」
車「ブモモモ」
玲子「…………」
玲子「ま、気のせいか。ちょっとコンビニ寄ろう」
玲子「シュークリーム補充したいな」
車「…………」
車「コンビニ入りました…はい…まだ店内です」
車「ふぁーあ。眠いし腹減ったし」
車「…………?長くないか?」
店員「いらっしゃいませー」
男「おい、ここに女が来なかったか?」
男「長い黒髪の、年は25-30くらい、パイオツカイデー」
店員「ストーカーがいるとかで、裏から出てもらいました」
男「くそっ、やられた」
店員「こそっ」ぽちっ
atok「出動!」
店員「これいっかいやって見たかったのよね」
店員「いけ!ペイントボール!」
男「うわっ!」
男「なにしやがる!」べっとー
店員「ひっ!や、やめてください…」
男「お前自分がなにしたか…」
扉「ウィーン」
セキュリティ「確保!」
男「うおっ、なんだお前らうわー!」もがもが
セキュリティ「怖かったでしょう。ですがもう大丈夫です」キリッ
店員「すみません、助かりました」
男「くそ、はなしやがれ、くそー!!」
店員「パシャパシャ」
店員「修羅場なう…と」
玲子「はぁ、はぁはぁ」だだだ
玲子「もうここまで来れば安心でしょ…」はぁはぁ
恒一「お世話になりました」
鳴「いってきます」
霧果「気をつけていくのよ」
鳴「うん」
霧果「向こうついたらすぐ連絡して」
鳴「うん」
鳴「……ありがとう」
電車「がたたんごつん がたたんごつん」
恒一「楽しみだね」
鳴「うん。すこし寂しいけどね」
赤沢「………」
警察2「…………」
赤沢「……………」
警察2「ちょっとトイレ…」
赤沢「………!」ピクッ
警察2「いや、我慢だ」
警察2(逃げられかねん)
赤沢「チッ」
赤沢「か弱い少女が虐殺されるのを片棒担いで、それでなーにが警察だよ」
警察2「三神玲子が暴れたら俺が守ってやる」
赤沢「9m砲ぶち込まれて平気ならいいけど」
警察2「えっまじで?」
赤沢「ごめんちょっと盛った」
警察2「ちなみに90mmとは違うのか?」
赤沢「………?」
警察2「それか9mm弾」
赤沢「………」バヅン
警察2「なんで殴るの」
赤沢「いやとりあえず殴っとこうかと」
警察2「なにそれちょ」バヅン
警察2「とや」バヅンバヅン
警察2「めなさ」ボゴボゴ
警察2「おいやめろや」
赤沢「わかった」ボゴッ
玲子「車が使えないとして、くっそ、歩くのだるい」はぁ
玲子「……ん?」
風見「今日も塾、明日も塾、勉強勉強フフフ楽しいな」
玲子「こそっ」
風見「えーっと鍵ーかぎー」ゴソゴソ
風見「あれー? どっかになくした?」ゴソゴソウロウロ
玲子「ていっ」ガチャンコ
風見「あったあった」
駐輪場「ポカーン」
風見「ない」
風見「僕の自転車がない」
玲子「ラッキー!こりゃ楽チン」漕ぎ漕ぎ
玲子「さて、あと夜見山をでるには」
玲子「このままチャリで頑張るか、電車か」
玲子「面倒だし電車かな」
玲子「となるとあっちか」シャー
ツギハー礼貞来駅ー礼貞来駅ー
恒一「駅弁が楽しみである」グキュュ
鳴「そのお腹で大丈夫?」
恒一「うぐぐ痛い」グポン
鳴「次の駅で一旦降りましょ」
恒一「うーんごめん」
鳴「いいよ」
恒一「お腹パンパンマーン」バッ
鳴「無理すんな」
玲子「見えたー!」
玲子「はぁ、これでやっと一息つける」
玲子「自転車誰のだっけ? まぁいいや」ポイ
自転車「ぴゅーーー」
玲子「えっ、変な飛び方してどっかいった」
自転車「ぴゅーー」
風見「ん?」
風見「うがっ」ぐわしゃん
風見「」
風見「自転……帰って……」
風見「」
玲子「こそっ」
jk「またねー」
男「次のみいくぞー」べろんべろー
玲子「張り込みとか怪しいやつは……いない」
玲子「ふぅ。よかったよかった」
券売機「ぴーっ」ジャジャラジャラ
玲子「しっかし誰の差し金かねまったく」
玲子「………囲まれた時居なかった…」ハッ
玲子「赤沢か。あのやろう」
携帯「ぷるーるるー」
携帯「あいよっこちら警察」ガチャ
???「あの…夜見山北中学全焼のことでお話が…」
警察「!……はい」
???「学校を燃やした犯人…赤沢泉美ちゃんです」
???「呪いを解くという名目で皆を呼び出して、儀式に参加を強制しました」
???「それで……うっ」グスン
警察「なるほど。君は三年三組の子かい?」
???「はい……」ぐすぐす
警察「君も怖かっただろうに。勇気を振り絞った協力、感謝します」
???「泉美ちゃんをよろしくお願いします…」
携帯「ぷーっぷーっ」
???「…………」
玲子「これでよし」
赤沢「ふぎゃー!!」バリバリバリ
警察2「がうがうがうがう」ボコボコボコ
赤沢「ぎゃぎゃぎゃぎゃ」ガリガリガリ
警察2「ぐぉぉぉがぁぁぁ」バコバコバコ
携帯「ぷるるるる」
赤沢「ふg」ピタッ
警察2「はいもしもし」
赤沢「」
警察2「おう、おう……わかった…おう」
赤沢「」
携帯「ぶち」
赤沢「ふぎゃーーー!!!」ガジガジガジ
警察2「逮捕だ」ガチャン
赤沢「えっ」
電車「ぷぁーーーーーーん」
玲子「来たきた」
玲子「ふぅ……疲れた」どっこいしょ
玲子「………」
玲子「zzz」
鳴「お腹大丈夫?」
恒一「うん、スッキリ」ピカピカ
鳴「ならよかった。行きましょ」
恒一「早く着きたいなぁ」
鳴「おやっ」
恒一「おやおやっ、おばけの玲子さんだ」
鳴「寝てるね」
恒一「触らぬ祟り神に祟りなしですよ」
鳴「そっとしときましょ」
恒一「夜見山出たー!」
鳴「やったー!」
恒一「ハロー新天地!」きゃっきゃ
鳴「早く遊びたい!」きゃっきゃ
玲子「うーんうるさい」
恒一「しまった」
鳴「あわわわ」
玲子「あら、恒一久しぶりね」ぼやーん
恒一「ひっ!」
恒一「……あれ?」
玲子「どうしたの?」
恒一「やっつけないの?」
玲子「恒一くんを? なんで?」
鳴「なんか大丈夫そうね」
玲子「東京行くんだ。へぇー私も行こうかしら」
鳴「いいんでないー?」
恒一「こいこいー」
ツギァーホニャララーホニャララー
鳴「夜見山がどんどん遠くなる」
恒一「ねぇ」
鳴「そりゃあ二つも県を越えればね…」しんみり
恒一「ねぇってば、鳴」
鳴「ごめん、なに?」
恒一「なんか玲子透けてない?」
玲子」えっ」
鳴「あっ、まじだ」
玲子「なっ、なんじゃこりゃあああああ!」
恒一「マーベルコミックス読み過ぎたの?」
玲子「アメコミ読んだことないし!あわわなにこれなにこれ」
鳴「どんどん透けてく」
恒一「あっ」
玲子「なに、なに?!」
恒一「夜見山からの力が遠過ぎて届かないとか」
鳴「3-3からだいぶ離れたしね」
玲子「待った!まっちょっと電車止めろや!はよ止」
鳴「あっ」
恒一「消えた」
鳴「圏外になったのね」
鳴「かわいそうだし、夜見山毒電波の届くところまで連れて行きましょ」
恒一「?」
鳴「どうしたの?」
恒一「どうやって?」
鳴「どうって、連れてけばいいじゃない」
恒一「うん、でも消えちゃったし手を引いてってのはできないよ」
鳴「あっ」
しーん
恒一「………」
鳴「………」
恒一「とりあえずポーチから財布もらおう」
鳴「そうね」
警察2「今通報があったんだよ。実際にクラスメイトから」
赤沢「うそだ、私は対策係よ、そんなこと誰かがするわけない!」
警察2「君が抑圧してきた感情が爆発したんだよ、きっと」
警察2「カルトで洗脳じみたことしやがって、許せん!」
赤沢「……そうか、三神玲子! あのクソアマ!」
警察2「うおっ、こら暴れるな!」
赤沢「あのボケ連れてこんかい! 今すぐ冥府魔道へ送り返してやるわ!」
警察2「証言が出てきた以上三神玲子は必要ない、だいたい君の前に出すと危ないだろう!」
赤沢「三神玲子だ!三神玲子を出せ!」
玲子「電車止めろや!はよ止」ピチュン
警察2「は?」
赤沢「ぼやっとすんな!三神玲子だ!」
警察2「三神玲子って誰だ?」
赤沢「三神玲……えっ」
警察2「三神玲子って誰だよ」
赤沢「いや、さっきまでお前も言ってただろ。ウチの副担だよ」
警察2「副担任なんてついてないだろ」
赤沢「?」
警察2「ここまできて往生際が悪いぞ、お縄を頂戴せい」
赤沢「おまっ、さっき密告あった言っただろーが!」
警察2「ああ、クラスメイトからだろ? 名前は伏せられたけど」
赤沢「クソが! 三神玲子!どこ行きやがった!三神ー!!」
警察2「くそっ…ええいやむをえん!」ボッカ
赤沢「」キュー
杉浦「三神玲子討伐会議ー」
小椋「いえー」
杉浦「この前ナンパしてきたウザいチャラ男を使用します」
綾乃「ふんふん」
杉浦「まずチャラ男に三神玲子を紹介します。」
杉浦「チャラ男口説き開始、その後おもむろに抱きつく」
杉浦「三神ボーゼン、その後ろから刺します」
綾乃「おおー」
杉浦「結果→チャラ男はしにます」
玲子「電車止めろや!早よ止め」ピチュン
小椋「完璧ね」
綾乃「………」
綾乃「なんの話だっけ」
杉浦「チャラ男でしょ?」
小椋「チャラ男討伐クエストー」
杉浦「いえー」
綾乃「うおー」
こうしてこの年の災厄は幕を閉じました。
赤沢泉美は補導され、他のクラスメイトは被害者として
心のケアをされました。夜見北事件の真相は闇の中。
榊原恒一と見崎鳴は東京の学校で楽しく暮らしましたとさ。
三神玲子に強い怒りをもった赤沢泉美だけが、彼女の存在を覚えていました。
犠牲者(あいうえお)
久保寺 先生
社会的沈黙
風見 智彦
三神玲子の自転車により撲殺死
桜木ゆかり
必殺仕事死
猿田 昇
三神玲子の打撃により脳挫傷死
高林 郁男
たかばや死
辻井 雪人
三神玲子により絞殺、窒息死
勅使河原 直哉
勅使河原にはよくあること
中尾順太
行方不明
見崎鳴、榊原恒一
ヘリから墜落死(とされている)
もちっとだけ続くんじゃよ
がたたんごとーん ごととーん
ヨミヤマーヨミヤマー
ぶしーーーっ
佐藤「んーっ、帰ってきたなぁ」
松井「おーい」
多々良「わー、久しぶりー!」
佐藤「久しぶりだねー!」
キャッキャキャイキャイ
多々良「こっちは変わらないよー」
佐藤「大阪はうんぬん」
松井「私も行きたいなぁ7」
多々良「あれこれ」
佐藤「やいやい」
松井「明日の成人式楽しみだねー」
多々良「ほんとにね!」
杉浦「ね、むい」
杉浦「24時間たたかう まほう にげる」
杉浦「ゴクゴクゴクゥゥ」
杉浦「ねむい」ギラギラ
綾乃「はやく着付け行こーよー!」
小椋「zzz」
杉浦「よし、行こ!」
藤巻「あたしたち生き残れて本当よかったね」
金木「そもそも出番なかったしね」
藤巻「あれっ?」
杉浦「わ~、久しぶりー」
綾乃「もしかして一緒のとこ行くのかもね!」
ワイワイキャッキャ
王子「やっぱ女子は着物だね」
望月「みんな可愛くなったなぁ」
王子「こんなに少なかったっけな」
前島「まぁ9人も死ねばね」ゴソゴソ
望月「前島って変わったよね。ずいぶん落ち着いたというか」
前島「はは…もうハタチだしね」
ピカッ
柿沼(ん?なんか光った?)
前島「し、しまったフラッシュが」あわあわ
王子「おいちょっとその袴脱げや」
???「うん、ここだ」
???「ああー、緊張するなぁ」
???「あれから2年経ってるしもう大丈夫よね」
???「よし、行こっか!」
王子「………?」うーん
望月「どないしたっとよ」
王子「一人足りない?」
望月「さっきしょっ引かれたじゃん」
王子「それだと二人足りない」
望月「………あー、うん?」
王子「あ、そうか」ピカん
王子「おいっすー」
杉浦「王子くんひさしぶりー相変わらずいけめんだね」
望月「杉浦さん綺麗になったね」
小椋「ねー私はー?」
王子「みんな素敵だね」
王子「ねぇ、赤沢さんは?」
望月「あそうか、赤沢さんがいないんだ」
杉浦「あー、泉美ねー」
杉浦「まだ精神病棟の格子の中でお薬ガブ飲みしてるよ」
望月「えっ」
杉浦「前会ったとき、レイコがーミカミがーって狂れてた」
王子「なにそれこわい」
???「うわー、みんななつかしいなー」
綾乃「?!?!?!」
???「杉浦さんさらにおっぱいいっぱいになってる」
王子「?!?!?!?!」
???「なんか…みんなの反応変じゃない?」
杉浦「!!!!!」
鳴「心なしか無視されてるような気がする」
恒一「うん、されてる気がする」
杉浦(そそそそそんなまさか)
杉浦(なんで!?どうして!?)
杉浦(もう災厄は終わったでしょ!どうなってんのよ)
王子(どっ、どうしよう)
杉浦(とりあえず、触るべきじゃないわ)
鳴「なんだ、イジメかこのやろー」
恒一「なんだろ、いないものもう解除されたはずなのに」
鳴「や!」
多々良「で、でさー…」ドキドキ
恒一「おいっす!」
望月「さっき前島がさ…」
恒一「………」
鳴「………」
恒一「ワイン飲もう」キュポン
恒一「腰帯引いても怒られない」
鳴「耳元で卒業証書ならしても怒られない」バポンバポンバポン
恒一「でまかせ流しても怒られない」
恒一「なかなか佐藤さん、大胆で具合が良いんだこれが」
鳴「式辞のカンペを官能小説に入れ替えても怒られない」
恒一「なーんでーもーやりたいほーだいよー」
お し ま い
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