モノクマ「今日は皆さんにちょっとコロシアイをしてもらいます」 (25)

モノクマ「うぷぷ・・・超高校級の生徒たちがコロシアイなんて絶望的だよね」

モノクマ「バトルロワイヤルじゃなくてコロシアイ学園生活でも良いかなとは思うけど」

モノクマ「日常生活なんてあると結束しちゃうからね、いらないよね」

モノクマ「というわけで、ワクワクドキドキのコロシアイターイム!」



・初めてのスレ立てのため、至らぬ点はご容赦下さい
・平日は基本更新しません、いわゆる亀進行
・独自解釈等がある場合があります
・こいつがこんな簡単に死なないとかあるかもしれませんがご容赦下さい
・ダンガンロンパのネタバレが含まれていますのでご注意下さい
・読む前にゲームを先にプレイすることを推奨します
・ネタがネタだけにどこかで似たような作品があったら申し訳ないです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385303288

苗木「あれ・・・ここは・・・?」

苗木「僕はいつの間に寝ていたんだろう・・・?」

苗木「それに、体が縛られて動かない・・・!?」

十神「遅いぞ、苗木、お前で最後だ」

苗木「えっと・・・僕は何で椅子に体を縛り付けられているのかな?」

舞園「苗木君だけじゃないですよ」

舞園「私も含めてクラスメイト全員が起きたらここに縛り付けられていたんです」

大和田「全く・・・趣味が悪い光景だぜ・・・」

セレス「それに、この首にあるひんやりとした感覚」

セレス「おそらく、皆さんにもあるということはわたくしにもあるのでしょうね」

石丸「うむ、断言しよう!セレスくんの首にも首輪が付いているぞ!」

セレス「首輪を付けることは趣味でも付けられることは趣味ではありませんの」

霧切「それに、今舞園さんが言っていたけど、クラスメイト全員と言うと、語弊があるわね」

霧切「私達のクラスメイトで、今、ここにいない人が一人いるわ」

戦刃「盾子ちゃんがいないね・・・」

葉隠「こんなことをしたのは江ノ島っちだべ!?俺をここから解放してくれー!」ジタバタ

桑田「これってやばくね、このままだと、餓死しちゃうんじゃね?」

十神「少なくとも、この状況ならば江ノ島が何らかの関与をしていると考える方が自然だろう」

霧切「ええ、十神君の言うとおりね」

霧切「それに、江ノ島さんが犯人にしても、そうでないにしても、私達が餓死する可能性は低いと見るわ」

朝日奈「ええ?何でそう言えるの?このままだとドーナツ食べられなくて死んじゃうよ!!?」

腐川「あんたは、胸の栄養使えばしばらく生きられそうじゃない、どうせ、あたしが一番最初に死ぬのよ」

霧切「ふたりとも落ち着いて」

霧切「この状況は、私達にただ餓死させるには不自然な点が多すぎるのよ」

??「そうそう、このまま餓死するまで放置なんて、そんなつまんないことするわけないよ」

ボヨーン

モノクマ「ボクはモノクマ!この学園の学園長なのだ!」

葉隠「うわー、何か変な白黒のぬいぐるみが出てきたべ!」

大神「我の人生において、動くぬいぐるみとは初めてだな」

モノクマ「こらー!ボクはぬいぐるみなんかじゃないんだぞ!れっきとしたクマなんだよ!」

不二咲「ぱっと見だけど、凄く高性能な機械で動いているように見えるよ」

苗木「名前は、えっと・・・モノクマだっけ」

モノクマ「そう!モノクマなのです!」

苗木「君は一体何者なんだ?僕達をこんなところで縛ってどうするつもりなんだ?」

モノクマ「いきなり核心を付いちゃいますか!苗木君はやっぱり主人公だね、分かってるね」





モノクマ「今日は皆さんにちょっとコロシアイをしてもらいます」

今日はここまで、おやすみなさい

仕事が早く終わった日があれば、平日の更新もするかもしれません

山田「あのー・・・今、なんと・・・?」

モノクマ「何度でも言ってあげるよ!今から皆にはコロシアイをしてもらうの!」

舞園「こ、殺し合い・・・?」

モノクマ「そう、コロシアイだよ!殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺、殺し方は問いません」

モノクマ「今から、皆には順番にこの教室から出てもらうんだけど」

モノクマ「その時に武器が入ったデイパックを一つ渡します」

モノクマ「それを使って殺すも良し、又はこの教室の外にある道具を使っても良し・・・」

モノクマ「はたまた、己の肉体を使って殺すも良し」

モノクマ「とにかく、クラスメイトを殺しちゃってくださーい!」

苗木「ちょっと待ってよ!」

苗木「いきなり、そんなことを言われても」

苗木「ボク達に同じクラスメイトを殺すような人なんているわけないじゃないか」

霧切「ええ・・・そうね。ここにいる人は少なくとも2年間をともにしたクラスメイトよ」

霧切「おそらく、貴方は小説「バトルロワイヤル」のようなことをさせたがっているのだと思うけど」

霧切「あの作品の原作は、まだ人としての形成期にある中学生で私達のような高校生じゃない」

霧切「それに、普通の高校生なら、ともかく、ここにいるクラスメイトは「超高校級」の高校生」

霧切「協力をし合えば、脱出もできるはずだわ」

モノクマ「うぷぷ・・・首輪をつけて縛られている状態で言われても説得力がないんだけどね」

十神「おい、こんなことを計画したのは江ノ島、お前なんだろ」

十神「今すぐに、ここの縄と首輪を外せば、許してやらないこともないぞ」

十神「この、俺をこんな縛り方にしたにもかかわらず、許されるとは、ありがたく思うんだな」

モノクマ「えっと・・・江ノ島・・・?ああ、あの超高校級のギャルの人ね!」

モノクマ「嫌だなあ、ボクがあんな、ゴテゴテしたギャルだなんて冗談もほどほどにしてほしいよ」

桑田「ああ!?16人のうちのクラスメイトのうち、江ノ島ちゃんだけがいねえんだぞ!」

桑田「どう考えたって、こんなことをしたのは江ノ島ちゃんで決まりじゃねえか!」

苗木「待ってよ、桑田くん」

苗木「江ノ島さんが、黒幕なんじゃなくて、江ノ島さんがこの黒幕に捉えらてる可能性もあるよ」

舞園「苗木君の言うとおりです。今は結論を出すには早いと思います」

モノクマ「全く・・・これだからゆとり世代はダメなんだよ・・・」

大和田「どういうことだよ」

モノクマ「あのね、オマエらのやっていることは保留なの」

モノクマ「目の前の疑問に対して情報が少ないからと言って思考を放棄する保留」

モノクマ「まだ、そこの噛ませ御曹司くんの方が断言しているから、マシだと思うよ」

モノクマ「まあ、その断言も間違いっぽいんだけどね」

十神「つまり、貴様は江ノ島盾子ではないと、そう言いたいわけだな」

大神「このモノクマの言うことを信じるならば、江ノ島は別の場所で捉えられているということか」

戦刃「盾子ちゃんはどこなの・・・?」

モノクマ「ところで腐川さん」

腐川「え・・・あたし?」

モノクマ「超高校級の文学少女である、キミに聞くけど」

モノクマ「小説「バトルロワイヤル」の始まりの場面ってどんなんだったか覚えてる?」

腐川「あ、あんな、低俗な小説、あたしが読んでいるわけないじゃない・・・」

モノクマ「全く・・・じゃあ、代わりにボクが答えてあげるとね」

モノクマ「最初の冒頭部でコロシアイの宣告をした場面で」

モノクマ「そのクラスの普段の担任の先生の死体を出しちゃったんだよ!!」

モノクマ「こんな風にね!」

ドサッ

苗木(そこにいるのは、良く見知った顔)

苗木(でも、学園内でお調子良く、ボクとかをからかっていたその面影はなく・・・)

朝日奈「きゃあああああああああああああああああああああああああああ」

戦刃「じゅ・・・盾子ちゃん・・・?そ、そんな、どうして・・・?」

霧切「・・・」

モノクマ「そう、超高校級のギャルである江ノ島盾子さんは」

モノクマ「首輪をセットしている途中で起きちゃって抵抗されちゃったので」

モノクマ「そのまま、首輪を爆発させることにより処刑されちゃったのです!」

葉隠「え、江ノ島っちの首から下が、ずたずただべ・・・」

舞園「酷い・・・・うう・・・」

不二咲「どうして・・・どうしてこんなことに・・・」

モノクマ「今、皆につけている首輪は、超高性能なので爆発したら、首から先が吹っ飛びます!」

モノクマ「なので、戦うことを放棄して、全員でボクに刃向かおうとするならば」

モノクマ「ここにいる江の島さんみたいになるので」

モノクマ「皆もこうなりたくなかったら、コロシアイを頑張ってください」

戦刃「どうして・・・どうしてなの・・・あなたは誰なの・・・?」

戦刃「盾子ちゃんをこんなことにしたあなたは誰なのよ!!!」

モノクマ「はい、ストーップ!質問にいちいち答えていたら時間がなくなるので」

モノクマ「一旦ルール説明を始めちゃうよ!」

モノクマ「スイッチオーン!」

苗木(な、なんだ?首輪が締まって・・・)

苗木(く、苦しい・・・息は出来るけど、喋ることができない)

シーン

モノクマ「この首輪は、本当に高性能だよね」

モノクマ「息はできるけど、会話をさせない程度に締めあげるとか本当に優秀だよ」

モノクマ「と、いうわけでルール説明を始めるけど」

モノクマ「この会話形式でルール説明をするととても時間がかかるので」

モノクマ「↓に箇条書きさせてもらうよ!現実ではシーンとした会場の中でモノクマが延々とルールの説明をさせていると補完してね!」

コロシアイルール(基本的には原作のバトルロワイヤルに準拠だが、少し変則ルールあり)

・最後の一人になるまで殺し合いを行う
・出発時にデイパックを渡され、そこに最低限の食料、水、地図、そして武器が入っている
・場所は孤島で地図上ではA-1からH-8まで64分割されたエリアがそれぞれ設定されている
・毎日6時間おきに全島放送をモノクマが行い、そこで死亡者の発表と禁止エリアの発表を行う
・禁止エリアの中に入ると首輪が爆発して死亡する
・禁止エリアは、モノクマの気まぐれで設定される
・島の外に出ようとする行為は禁止
・海岸線の周りには大量の地雷、機雷、巡視船をおいているため外の外に出ようとする場合は即死する
・行動は全て監視カメラで監視されている
・24時間誰も死ななかった場合は、ゲームオーバーで全員死亡
・全てのエリアが禁止エリアとなった場合も、当然死亡
・モノクマが随時ルールを追加することがある

今日はここまで、また来週よろしく

ドン!

苗木「……!!?(腐川さん!?)

モノクマ「あ、やっべ!間違って首輪爆破ボタン押しちゃった!テヘペロ!」

モノクマ「えーと、今度こそ……えいっ」

舞園「っ……あ……」

桑田「しゃ、喋れる……」

苗木「腐川さん!」

十神「諦めろ。そいつはもう死んでる」

朝日奈「そんな……酷すぎるよ……」

モノクマ「お前ら、悲しんでる暇は無いよ。出発の時間だーー」

グシャ!

不二咲「うわっ!!」

葉隠「うおっ!オーガがモノクマを殴り飛ばしたべ!!」

大神「モノクマよ……我は、絶対に殺し合いなどしない。さっさと帰してもらおうか」

モノクマ「いったーい!何すんのさ!」

大神「馬鹿な!?我の拳を受けて立ち上がっただと……!?」

モノクマ「あのね、大神さん。僕は無敵なの。不死身なの。だから殴ったって意味ないの」

大神「き、貴様……!」

モノクマ「……ふぅ。これ以上見せしめは良く無いんだけど……仕方ないなぁ」

モノクマ「助けて!グングニルの槍!」

ビュンビュン!
ザクッ!ドスッ!ズブッ!

大神「がはっ!!」

朝日奈「さくらちゃん!!」

舞園「ひっ!!」

葉隠「ゆ、床から槍が飛んできたべ!!」

モノクマ「ふぅ、お願いだからさ、僕のいうこと聞いてくれる?死にたいんだったら話は別だけどさ」

セレス「…………」

朝日奈「さくらちゃん……」

不二咲「うぅ……」

苗木「くっ……!」

モノクマ「うんうん。もう逆らわないでね。んじゃ改めて……」

モノクマ「朝日奈葵さん、出発してくださーい!!」

朝日奈「え!?え……わ、私から!?」

モノクマ「そうだよ。あいうえお順だもん!さっ、早く早く!!死にたいの!?」

朝日奈「あ、はっ、はい!」

モノクマ「んじゃ、次は戦刃むくろさん」

戦刃「…………」

モノクマ「やだぁ!そんな目で見ないでぇ!!」

戦刃「……絶対に許さない」

モノクマ「あーはいはい。次は石丸君だね」

こうして次々とみんな部屋から出発していった。
ある人は怯えながら。
ある人は泣きながら。
ある人は怒りながら。
それぞれの顔をしながら部屋から出て行く。
そしてーー

モノクマ「次は苗木誠君!出発してね!」

苗木「モノクマ……僕は絶対に殺し合いなんかしない」

モノクマ「とか言いつつデイパック受け取るんだね」

苗木「煩い!」

僕は怒鳴りつけ、部屋を出た。

苗木(……あ、床に矢印がある。矢印通りに進めってことなのかな?)

僕は矢印通りに進んだ。

苗木「……!」

暫く歩き続けていたとき、風を感じた。

苗木「あ……出口……」

遠くからだが、出口を見つけた。

苗木「取り敢えず、出よう」

苗木(…………?)

後、少しというところで足を止めた。
出口付近に何かが置いてあった。

苗木「何だろう?」

僕はそれに近づきーー尻餅をついた。
物体じゃなかった。
人だった。

苗木「何で…………」

信じられなかった。
まさか、本当に殺し合いをする人がいるなんて。

苗木「何で、どうしてーー桑田君が……」

桑田君は胸から包丁を生やして死んでいた。
どんなに声をかけたり、身体を揺すったりしても、桑田君の反応は無かった。

苗木「くそっ!!」

何で、どうして殺し合いに乗るんだ!
こんなの、間違ってるのに!!

そのとき、背後から足音が聞こえた。
振り向くとそこにはーー。

葉隠「……な、苗木っち?」

苗木「あ……葉隠君……」

葉隠君が怯えた表情で僕を見ていた。

苗木「ねぇ、葉隠くーー」

葉隠「く、来るな!!」

葉隠君はデイパックから模擬刀を取り出し、それを僕に向けた。

苗木「は、葉隠君?」

葉隠「死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない!!」

葉隠君は僕に向かって模擬刀を振り下ろす。
瞬間、銃声が鳴り響いた。

突然の銃声に、僕は目を瞑った。
それから少しして、ドサリと倒れる音がした。
僕は恐る恐る目を開ける。
そして、見た。
額に穴を開けて倒れてる葉隠君の姿を。

苗木「は、がくれ君?」

葉隠君の額からは鮮やかな血が噴き出していて、一目で即死だと分かった。

??「苗木君」

また、僕の背後から声が聞こえた。
僕は振り向いた。

戦刃「……怪我はない?」

声の正体は戦刃さんだった。
戦刃さんは無表情で僕に近づいてきた。
右手に銃を握りながら。

苗木「戦刃、さん……」

もしかして、桑田君を殺したのも、戦刃さーー。

戦刃「先に言って置くけど、桑田君を殺したのは私じゃない」

苗木「え、じゃあ誰が……?」

戦刃「桑田君を殺したのはーー」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS猫耳イーター   2013年12月05日 (木) 20:11:59   ID: flkRr4QF

バトロワ知らないけど面白いから期待するよ!

2 :  SS好きの774さん   2017年02月15日 (水) 19:18:09   ID: mcOgumUx

乗っ取りから全然面白くないわ
1は乗っ取りされて諦めるわでもうね

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