まり「結衣おねえちゃんの誕生日を祝うにー」(136)

4/21(土) 船見結衣宅


まり「ごちそうさまー」

結衣「おそまつさま、残さず食べて偉いねまりちゃん」

まり「残さないよ、おねえちゃんのオムライスおいしいもん」

結衣「ははは、うれしいな」ナデナデ

まり「うにー」テレッ

結衣「じゃあ、後片づけしてこよっかな……よっと」

まり「まりもお手伝いするー」

結衣「ふふ、じゃあ自分のお皿持ってこれるかな?」

まり「うにー!」

カシャカシャ カシャカシャ
まり「はい、おねーちゃん」

結衣「ありがとうまりちゃん」

結衣「~♪」カシャカシャ

まり「……」

結衣「? どうしたのまりちゃん」

まり「次は?」

結衣「えぇ? うーんと……」

まり「(ワクワク)」キラキラ

結衣「(洗い物させるのはさすがに早いかなぁ)」

結衣「じゃ、じゃあ、私がお皿落とさないように後ろで見張っててくれる?」

まり「うにー!」

結衣「(お手伝いとかしたい年頃なんだろうな)」

結衣「(可愛いなぁ)」



結衣「よし、洗い物終わり」

まり「まり、ちゃんと見張ってたよ」

結衣「うん、偉い偉い」ナデナデ

まり「えへへ」

結衣「さて、そろそろ来るはずなんだけど……」

まり「京子おねえちゃん?」

結衣「うん、そうだよ」

ピンポーンピンポーン

結衣「お、きたか」

ガチャ
京子「おーっす! 京子だよん!」

結衣「うるさいからはよ上がれ」

まり「京子おねえちゃんこんにちはー」

京子「おー、まりちゃーん、こんにちはー」

京子「ゆいー、お腹すいたー、お昼なにー?」

結衣「お前うちで食うつもりなのかよ、てかもう食べ終わったぞ」

京子「ええー! せっかくお昼ごちそうになろうと思ったのにー」

結衣「自分ちで食え」

まり「おねーちゃん、おねーちゃん」グイグイ

結衣「ん? なぁにまりちゃん?」

まり「まり、京子おねえちゃんとお出かけしていい?」

京子「おー、お出かけかぁ」

結衣「みんなでお出かけするのもいいね、じゃあ私着替えてこようかな」

まり「んーん、京子おねえちゃんと二人がいいの」

京子「え? 私と二人で?」

結衣「な、なんで? まりちゃん? 私も行くよ?]

まり「おねえちゃんは来ちゃダメ!」

結衣「!!!!!!!!!!!」ガーン

まり「京子おねーちゃん早く」グイグイ

京子「あ、うん」

バタバタ バタンッ



結衣「」ガクッ

結衣「そ、そんな……」


外 結衣宅前


京子「しっかし、まりちゃんどうしたの? 結衣と喧嘩でもした?」

まり「喧嘩なんてしてないよ」

京子「じゃあなんで?」

まり「まり、結衣おねえちゃんのためにお誕生日プレゼント買う!」

京子「あー、なるほどなー、だから結衣には秘密にしたいのか」

まり「うん、おねえちゃんびっくりさせたい」

まり「でも、まり、おねえちゃんのプレゼント何がいいかわかんない」

まり「だから京子おねえちゃん手伝ってくれる?」

京子「おーう! この京子ちゃんに任せとけ!」

まり「うにー!」

京子「まずは……まりちゃん何を買うつもりなの?」

まり「まだ決めてない……」

京子「そっかー、まずはそこからだなー」

まり「おねえちゃん、何が欲しいのかな?」

京子「あいつは物欲ないからなー」

京子「ゲームなら欲しがるだろうけど誕生日プレゼントとしてはうーん……」

まり「どうしよう」

京子「まぁ適当にブラつこうか」



………………


京子「だよねー、やっぱり12巻のミラクるんとライバるんの共闘は良かったよなー」

まり「あのね! あそこのね! ミラクるんの新必殺技すごいんだよ!」フンスッ

京子「ねー! なんていうか、ビビビーでバリバリーって感じで」


???「あれ……あそこにいるのは……」

???「どないしたん?」


京子「そうそう! そこでライバるんがさー……」

???「としのーきょーこー!」

京子「あれ? この声って……」

綾乃「歳納京子! あなた休日に何してるの!」


京子「おー、やっぱり綾乃と千歳じゃん」

千歳「こんにちは~、歳納さん」

綾乃「あ、あなた今日は暇なのかしら? よ、よかったら私が付き合ってあげても……いや付き合うってのはそういう意味ではないから勘違いs」

京子「悪いけど今日はまりちゃんと一緒だから暇じゃないんだー」

綾乃「まりちゃん?」

千歳「まりちゃんって、その歳納さんの後ろで隠れてるその子のこと?」

京子「そうそう」

京子「まりちゃん、綾乃たちは友達だから大丈夫だよ」

まり「……」ヒョコ

千歳「あらあら~、可愛いお子さんやなぁ」

千歳「まりちゃんこんにちは~、池田千歳いいます~」

綾乃「杉浦綾乃よ、まりちゃんよろしくね」

まり「こ、こんにちは……」テレッ

綾乃「歳納京子の妹さん……ってわけではなさそうだけど」

京子「結衣のいとこなんだ」

綾乃「船見さんの?」

千歳「そういえば、船見さんに似てるなぁ」

綾乃「一緒にお散歩かしら」

京子「んー、実はさ……」

京子「明日は結衣の誕生日じゃん?」

綾乃「ええ、知ってるけど」

千歳「私らも明後日学校でプレゼント渡すつもりやで」

京子「その誕生日プレゼントに何をあげたらいいか困ってるみたいでさ」

京子「それで今から買い物に行こうとしてるわけ」

綾乃「そうなの……」

千歳「まだ何にするか決まってないん?」

まり「うん……」

京子「綾乃たち何かいい案ない?」

綾乃「そうねぇ……」

千歳「まりちゃんからのプレゼントなら何でも喜んでくれると思うけどなぁ」

京子「私もそう思うけどね」

まり「なんでも……」

綾乃「でも、何でもって言うのも逆に迷うわよね」

京子「そうなんだよなあ……」

「「う~ん……」」

千歳「一つ案があるんやけど」

京子「お、なになに?」

千歳「『手紙』なんかどうやろ?」

綾乃「手紙?」

千歳「私が子供の頃の誕生日は、千鶴とよくやってたんやけどな」

千歳「お互い相手に感謝の手紙を渡してたんよ」

千歳「いつも一緒に遊んでくれてありがとう、これからもよろしくね、ってな具合に」

京子「いいじゃんそれ!」

綾乃「可愛らしくていいわね」

まり「おてがみ?」

綾乃「そう、ありがとうや大好きだっていう気持ちを言葉にしてお手紙に書くの」

千歳「船見さんの似顔絵も一緒に描いたらいいんとちゃう?」

まり「まり、おねえちゃんにお手紙書く!」

京子「よし!決まり!」

綾乃「これでもう問題ないないナイアガラね!」ビシッ

京子「あ、うん」

千歳「せやな」

まり「……」

綾乃「……」

まり「……面白くないね」ボソッ

綾乃「ガーーーーーーン!」ガクッ

京子「じゃあさっそく手紙とクレヨンを用意しにいこう!」

まり「うにー!」

千歳「頑張ってな~」フリフリ

綾乃「……」ガックリ

まり「あっ!」

トテトテ

千歳「ん? どないしたん?」

まり「ありがとう、メガネのおねーちゃん、もみあげのおねーちゃん」

綾乃「も……もみあげ?」

千歳「どういたしまして~」

京子「そんじゃなー!」

まり「ばいば~い」フリフリ

千歳「気ぃつけてな~」

綾乃「ば、ばいば~い……」

綾乃「千歳……」ハァ

千歳「なぁに? 綾乃ちゃん」

綾乃「やっぱり子供にはナイアガラは難しかったかしら?」

千歳「……うん、そうなんとちゃう?」

綾乃「子供向けのギャグも開発する必要がありそうね……!」

千歳「(船見さんのいとこなら、ひょっとしたらウケるかもしれないと思うたけど)」

千歳「(子供は残酷やなあ……)」



………………


京子「もうちょっと歩いたら商店街あるから、そこでお買い物しようか」

まり「うに」

京子「ここの公園通っていくと近道できるんだよ」

まり「公園……こんどおねえちゃん達とここで遊ぶ!」

京子「おお! いいねー、そうしようっか!」

まり「うにー!」

???「あら? あの声は?」


京子「懐かしいなー、昔はここで結衣とあかりと一緒に遊んだなー」

???「歳納先輩?」

???「あ、歳納先輩だ!」

京子「うん?」

???「こんにちは、古谷です」

京子「これはこれは、向日葵ちゃんに櫻子ちゃんじゃないですか」

櫻子「こんにちは!」

向日葵「おでかけですか?」

京子「うん、ちょっとこの子を連れてね」

まり「ぅに……」

向日葵「あら? その後ろの子?」

櫻子「先輩の妹さんですか?」

京子「いんや、いとこだよ……あ、私じゃなくて結衣の」

向日葵「ああ、船見先輩のですか、確かに似ていますわね」

向日葵「こんにちは、古谷向日葵と申しますわ」

櫻子「大室櫻子だよ! お名前は?」

まり「ま、まり」

京子「二人で公園で何してたの?」

向日葵「あ、実はもう一人いるんですの」

向日葵「楓ー、こっちにいらっしゃい」


トテトテ
楓「どうしたの、向日葵お姉ちゃん?」

京子「お、ちびっこだ」

向日葵「私の妹ですの」

楓「こんにちは、古谷楓といいます」ペコリ

京子「こ、これはどうも、歳納京子でござんす」ペコ

京子「まりちゃんと同い年くらいかな?」

まり「……」ウニィ

楓「……」オドオド

向日葵「一緒に遊んで来たらどう?」

楓「……」

楓「向こうに砂場があるの」

まり「!」

楓「一緒に遊ぼうなの……」

まり「うに!」

向日葵「子供同士で気が合いそうですわね」

京子「だねー」

京子「あ、ついでだから二人に聞きたいことがあるんだけど」

櫻子「聞きたいこと?」

向日葵「何ですの?」

京子「実は……」

カクカク シカジカ
京子「……というわけなんだよ」

向日葵「なるほど……プレゼントですか」

京子「一応、手紙を書いて渡すって案が一つあるんだけどさ」

京子「他に何か候補があったらなーって」

櫻子「う~ん、何かかあ~」

向日葵「あなた、妹さんにいつも何を貰っていますの?」

櫻子「えっと……何だっけ?」

向日葵「あなたに聞いた私が悪かったですわ……」

京子「ひまっちゃんは去年は楓ちゃんから何を貰ったの?」

向日葵「私は去年は……あ」

京子「?」

向日葵「えっと……その……」

櫻子「ほらー、思い出せないー!バーカバーカ!」

向日葵「違うわよ!」

楓「下着を贈ったの」

櫻子「?!」

向日葵「ちょ!楓?!」

楓「向日葵おねえちゃん、下着きつそうだったから、新しいおっきな下着欲しいと思って」

京子「なるほどー、その手があったか!」

櫻子「確かに船見先輩って向日葵ほどじゃないけどおっぱいおっきいもんね」

向日葵「一言余計ですわ」

京子「そんじゃー結衣の下着も追加だ!」

向日葵「でもサイズとかお金は……」

京子「サイズなら大丈夫! 結衣の3サイズは完璧に把握してるし」

櫻子「おお、すげえ!」

向日葵「(どうして知っているんですの……?)」

京子「お金は……まりちゃんまりちゃん」

まり「うに?」

京子「まりちゃん予算いくらくらい? ちょっとお財布見せて?」

まり「いいよ」ジャラ


向日葵「予想以上に入ってますわね」

櫻子「私の財布より多い……」

京子「さすが結衣んちのいとこだな……」

京子「そんじゃ、2つ目も決まったことだし早速行ってみることにしよう!」

向日葵「お気をつけて先輩」

櫻子「さよなら~」ブンブン

楓「ばいばい、まりちゃん」フリフリ

まり「ばいばーい」フリフリ



………………


スーパー店内


まり「他に何か買うの?」

京子「結衣の下着を買うことにしよう!」

まり「おねえちゃんの下着?」

京子「そう、結衣のやつ最近また胸が少し大きくなったみたいだしな」

京子「だから胸がきつくならないように新しいの買ってあげれば喜ぶぞー」

まり「まり、おねえちゃんの胸好き!」

まり「だっこしてもらうと、ふかふかで気持ちいい」

京子「なにー!? 結衣め、まりちゃんにそんなことを……私が抱きつくと引っ叩くくせにー!」

???「あ! あそこにいるのって……」


まり「おねえちゃん、喜んでくれるかな?」

京子「まぁ、実用性あるしサイズは私が日頃から揉んで把握してるから大丈夫だよきっと」

???「きょうこちゃ~ん」

京子「ん? このへんてこな声はあかりか?」

あかり「あかりはへんてこじゃないよぉ~」

まり「あ! ミラクるんのおねえちゃんだ!」

ちなつ「まりちゃん久しぶり~……ついでに京子先輩こんにちは」

京子「ちなちゅは冷たいなー、せっかくこうして運命の出会いを果たしたのにー」

ちなつ「どこが運命ですか……というかどうしてまりちゃんと? 私の結衣先輩をどこへやったんですか!!」

京子「結衣なら家にいるよ」


ちなつ「……いらっしゃらない、ん、です、か……?」

京子「うん、実はね」

カクカク シカジカ

京子「……というわけなんだよ」

あかり「そっか~、秘密で誕生日プレゼントを買うんだね」

あかり「偉いね~、きっと結衣ちゃん喜ぶよぉ~」ナデナデ

まり「うん!」

ちなつ「結衣先輩がいない結衣先輩がいない結衣先輩がいない……」ブツブツ

京子「おーい、ちなっちゃーん」

ちなつ「なんで結衣先輩がいなくて京子先輩がいるのどうして……」ブツブツ

あかり「ちなつちゃ~ん」ユサユサ

ちなつ「はっ! ごめんごめん、ちょっと気が動転して……」

ちなつ「それで、サプライズの誕生日プレゼントでしたよね?」

まり「お手紙書くの」

あかり「わぁ~可愛いなあ~」

まり「あとね、おねえちゃんの下着」

あかり「え、下着?!」

ちなつ「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」

あかり「ち、ちなつちゃん落ち着いて!」

ちなつ「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ結衣先輩のし、した、下着……」


~~~~~~~~~~~~~
ちなつ「この下着、結衣先輩のために買ったんです、着てくれますか……?」

結衣「ありがとうちなつちゃん、とってもアーティスティックでカラフルだね」

ちなつ「その……下着を着けたら……見せてくれますか?」

結衣「もちろん、ちなつちゃんだけに見せてあげるよ」

結衣「その後は、ちなつちゃんがはずしてくれるよね……」

ちなつ「ええ?! は、はずしてしまったら……」

結衣「あとは……分かるよね……?」

ちなつ「ああぁん、そんな、もう……私……」
~~~~~~~~~~~~~

ちなつ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」ガンガンガンガン

あかり「ひええぇぇ~」

京子「しっかし、手紙と下着ってのもアンバランスだなー」

あかり「あ、あかりいい考えがあるよ」

京子「お、何だ?」

あかり「まりちゃんはよく結衣ちゃんちに遊びに行くよね?」

あかり「それなら、結衣ちゃんとまりちゃん二人とも喜ぶようなプレゼントがいいんじゃないかなあ?」

京子「二人とも喜ぶもの?」

あかり「うん、例えば結衣ちゃんとまりちゃん二人で遊ぶものとか……」

まり「ミラクるんごっこ!」

京子「え?」

まり「ミラクるんごっこして遊んでる!」

あかり「ミラクるんごっこかぁ~」

京子「お、そうだ!」

京子「ミラクるんとライバるんの変身セットなんていいんじゃないか!?」

あかり「それいいかも~」

まり「変身セット!」

京子「変身ステッキと、あとはミラクるんとライバるん用のコスプレがあれば完璧だろー!」

あかり「これなら結衣ちゃんもまりちゃんも喜んでくれるね!」

まり「まり、ミラクるんがいい!」

京子「それなら子供用のミラクるん衣装と中学生用のライバるん衣装がいるな」

京子「ライバるんの衣装は合宿の時にひまっちゃんに着せたのがあるからいいとして」

京子「ミラクるんはおもちゃコーナーで変身ステッキと子供用の衣装を買えばオッケーだな」

まり「京子おねえちゃん、早く早く」グイグイ

京子「おうおう、それじゃありがとな、あかり」

あかり「役に立ててうれしいよぉ」

まり「あかりおねえちゃん、ミラクるんのおねえちゃん、ばいばーい」フリフリ

あかり「ばいばーい」フリフリ

あかり「(あれ?それって結局まりちゃんのためだけの買い物になるような……?)」

ちなつ「ああ……結衣先輩の下着姿、とても綺麗です……今脱がせますからね……ドゥフフフフフ……」

あかり「ちなつちゃん?!」



………………


結衣宅前


京子「そろそろ暗くなってきたな」

まり「おねえちゃん心配してるかな?」

京子「(そういえば結衣をあのままにして買い物に出たけど平気かな?)」

京子「まあ大丈夫だろ」

京子「きっと夕飯作って待ってるって!」

まり「おねえちゃんのごはん! 早くかえろ!」テテテッ

京子「よーし、結衣んちまで競争だー!」

まり「ただいまー!」

京子「ただいまー!」

京子「……あれ? ゆいー?」

まり「おねーちゃーん?」

京子「部屋にいるのかな?」

京子「ゆーいー……ってそんな所で寝転がって何してるの?」

結衣「きょうこ……わたしはもうダメだ……」

京子「え? 何言ってんだ結衣?」

結衣「きっとまりちゃんにきらわれたんだ……わたしはもういきていけない……」

京子「ちょっと! しっかりしろ結衣!」

結衣「つらいー……ぜつぼうー……つらいー……ぜつぼうー……」

京子「おーい、戻ってこーい」

結衣「いかくりかーえーしー……」

まり「おねえちゃん?」

結衣「まりちゃん……」

まり「まり、おねえちゃんのこと好きだよ?」

結衣「ほ、ほんとに……?」

まり「おねえちゃん、まりのこと嫌い?」

結衣「好き好き大好き愛してる!」

まり「まりもー!」

結衣「まりちゃん!」ダキッ

まり「うにー」テレッ

京子「結衣……キャラ変わってるよ……」



………………


結衣「じゃあ急いで夕食の支度するから」

京子「おう、私はまりちゃんと遊んでるよ」

結衣「手伝え、と言いたい所だがまりちゃん頼んだ」

京子「まかせろー」


京子「さてまりちゃん、今のうちにお手紙書こうか!」

まり「うに!」



………………


京子「ごちそうさまー!」

まり「ごちそうさまー!」

結衣「はい、おそまつさま」

結衣「じゃあ私片付けるから」ガシャガシャ

京子「よし、今のうちに準備しよっか」

まり「うん」



結衣「よし、洗い物完了っと」

結衣「おーい、お風呂は……」

「「お誕生日おめでとー」」

結衣「……は?」

まり「おねえちゃんおたんじょうびー」

結衣「ああ、ありがとう……」

京子「また一つ大人の階段を登ったね」

結衣「ていうか誕生日明日なんだけど」

京子「いやさー、だって明日まりちゃんすぐ帰っちゃうらしいし、前倒しってことで」

結衣「まぁ、嬉しいけどさ」

まり「おねえちゃん、ケーキ買ったから食べよー」

結衣「ふふ、そうだね食べよっか」




結衣「それで、今日出て行ったのはケーキ買うためだったのか」

京子「ん、ケーキもそうなんだけどね」

結衣「何かあるんだ?」

京子「ふふふ……まりちゃん! アレを用意するんだー!」

まり「うにー!」ガサガサ

結衣「え?……これは?」

まり「ライバるんの衣装ー!」

京子「結衣にはこれをプレゼントしよう!」

まり「一緒にミラクるんごっこするー!」

結衣「ああ、なるほど、そういうことか」

京子「というわけで、これに着替えてね」

結衣「分かった、じゃあ着替えてくるよ」

京子「ここで着替えればいいのに」

結衣「着替えられるかバカ!」

京子「まりちゃんはこっちで着替えようなー」

まり「わぁいミラクるん!」



京子「結衣ーできたー?」

結衣「あ、ああ……」

京子「じゃあ入ってきてー」

ガチャ
結衣「なあ……やっぱこれ恥ずかしいんだが」

京子「おおー! よく似合うぞ結衣ー」

まり「おねえちゃん似合うー」

結衣「ああ、ありがとう……///」

京子「ビキニがエロイね」

結衣「おっさんかお前は」

京子「よぉよぉおねーちゃんおっぱいでっかいなぁゲヘヘ」

結衣「それは変態だろ」

結衣「……へそも出てるしスースーするなぁ」

京子「水着でもビキニ着てたじゃん」

結衣「それとこれとはなんか違うんだよ……」

まり「おねえちゃんミラクるんごっこー」

結衣「よーし、じゃあ……」

京子「がおー! ミラクるんはどこだー!」

まり「あ、怪人めー!」

結衣「いきなり始まった?!」

京子「ミラクるんめー! 今日こそ倒してくれようぞー!」

まり「ミラクるんは負けないんだから! ライバるん一緒に倒そう!」

結衣「う、うん!」

まり「くらえ! ミラクるんビーム!

京子「ぎょえー!」ジタバタ

まり「ミラクるん足払い! ミラクるんマウントポジション!」

京子「ちょ! やめっ……」

まり「ミラクるん張り手! ミラクるん鼻フック!」

京子「ふぁ、ふぁりひゃん! ギブギブ!」

結衣「もうミラクるん1人でいいんじゃないかな」

まり「まいったかー!」

京子「ぜぇ……ぜぇ……」

京子「なんのー!」バッ

まり「ひゃ!」

ガバッ
京子「ふははははー! ライバるんを人質に取ったぞー!」

結衣「しまった! 羽交い絞めに!」

まり「あー! ライバるんを! 卑怯だぞー!」

京子「さあ諦めて降参しろー、さもないと……」

サワッ
結衣「ひゃ!?」

京子「ライバるんがどうなっても知らないぞー」

モミモミ
結衣「ちょ……胸揉むなって……///」

京子「お、また大きく……」コリコリ

結衣「いい加減にしろ!」ゴスッ

京子「ぶへっ!」

結衣「ミラクるん! 合体技よ!」

まり「うん! 分かった!」

「「ミラクるライバるドロップキーック!!」」

ドガァ!

京子「んぎゃ!」ドサ

まり「やったー! やっつけたよライバるん!」

結衣「ええ! やったわね!」

まり「ライバるんが協力してくれたおかげだよ」

結衣「と、当然よ! ま……まあミラクるんも頑張ったんじゃないかしら?」

まり「またライバるんと一緒に戦えたらいいな」

結衣「か、考えてみてもいいわよ」

キャッキャウフフ




京子「……お~い、誰か、助けて」



………………


結衣「汗かいちゃたな」

まり「おねちゃん風呂はいるー」

結衣「よーし一緒に入ろうかー」ヨシヨシ

京子「よーし私も」

結衣「お前は来るな」

京子「えー、そこは3人で一緒に入る流れだろー」

結衣「まりちゃんはいいけどお前は恥ずかしいからヤダ」

京子「ちぇー」

結衣「さ、まりちゃん行こうか」

まり「おふろー」





京子「ふふふ、結衣め、ひっかかったな」

京子「実は結衣がお風呂入っている間に下着を新しく買ったものにすり替えるのが第2のプレゼントなのだ!」

京子「というわけで早速脱衣所に行くか」


シャワアァァァァ

京子「よし、まだ入ってるな」

京子「さて、後はこの下着を交換して……」

京子「……ん? こっちは結衣がさっきまで着てた服……」

京子「……」

京子「キョロキョロ」

京子「くんくん……」


京子「はぁ……結衣のにおい……」

京子「くんくん……すんすん」

京子「なんか変な気分になってきた……」

京子「くんくん……すーはー」

京子「あー……なんか……」モジモジ

京子「あ、これ、さっきまで結衣が付けてた下着……」

京子「……」ドキドキ ドキドキ

京子「……」スッ


結衣「何をやってるんだお前は」

京子「うおおおおおぉぉぉ!?」

結衣「ちょ!? なに人の下着イジってんだよ!///」

京子「いやいや! これは違うって!」

結衣「違わねーだろ! パンツ返せ! 服も!」バッ

京子「ま、まーまー落ち着いて」

結衣「……まさか変なことしてないだろうな?」

京子「あ、うん、してない、よ?」

結衣「……」

まり「おねえちゃん拭いてー」

結衣「あ、ごめんごめん……あれ? この下着?」

京子「そ、そうなんだよ! 下着!」

結衣「は?」

まり「おねえちゃんのために、まりと京子おねえちゃんで新しい下着買った!」

京子「そうそう! それでびっくりさせるために結衣がお風呂入ってる間にすり替えたんだよ」

結衣「そうなのか、まりちゃんありがとう」

京子「私は?」

まり「おねえちゃん着てみてー」

結衣「あ、うん……ていうか下着つけるの見られるって恥ずかしいんだが」

まり「わくわく」

京子「ニヤニヤ」

結衣「…………これでいいかな」

まり「おねえちゃんかわいー」

京子「セクシーですなぁ、結衣さんや」

結衣「あんまり見るな、恥ずかしい///」

まり「おねえちゃん最近お胸が大きくなってきたからプレゼントするの」

結衣「ま、マセてるなぁ……でもありがとう」

京子「大きな谷間とムッチリとしたお尻……」

結衣「おいコラ」

京子「結衣は私が育てた」

結衣「育てられた覚えはない」

結衣「というか、よく私のサイズ分かったな」

京子「ほら、私日頃から結衣の体揉んだり触ったりしてるから」

結衣「……また変な所で才能を発揮するな」

結衣「まぁ、サイズぴったりのセーラー服とか用意したりするくらいだしなお前は」

京子「上からはちじゅ……」

結衣「わざわざ言わんでいい!」



………………


結衣「しかし……コスプレ衣装とか下着とか用意するの大変だったでしょ」

まり「京子おねえちゃんが手伝ってくれたからへーき!」

京子「ねー」

まり「ねー」

結衣「ふふ、まあいいけど」

結衣「ありがとな京子」

京子「いいってことよ!」

京子「あ、そうだ」

京子「そんな結衣に渡すものがあります」

結衣「は? 何だよいきなり」


京子「ほら、まりちゃん」

まり「うん」

まり「おねえちゃんいつもありがとう、はい!」

結衣「え? これ、手紙?」

京子「まりちゃんが日ごろの感謝を込めて結衣に手紙書いたんだよ」

まり「えへへ///」

結衣「そうなんだ……」

結衣「見ていい?」

まり「うん!」

カサッ



だいすきなおねえちゃんへ


いつもあそんでくれてありがとう
いつもほんをよんでくれてありがとう
いつもだっこしてくれてありがとう
おねえちゃんがなでてくれるとすごくうれしいよ
おねえちゃんのつくるごはんはぜんぶおいしくてだいすき

しょうらいはおねえちゃんとけっこんしたいです


まり



結衣「グスッ……ありがとうね、まりちゃん」ギュウウ

まり「えへへ……痛いよおねえちゃん///」

京子「……」

まり「まり、はやく大きくなっておねえちゃんとけっこんするー」

結衣「ふふふ、楽しみにしてるよ」

京子「待て待てーい!」

結衣「え、なんだよ京子……」

京子「結衣と結婚するのは私だろ!!!」

まり「!?」

結衣「……は?」

京子「いくらまりちゃんでも結衣は渡さんぞ!」

まり「うにぃ……」ビクッ

結衣「何子供に本気になってんだよ」

京子「だ、だって~……」

結衣「まりちゃん無視していいからね」

まり「う、うん」

京子「ぶ~~」

結衣「大体、結婚するのは私だろとか、渡さんぞとか、何言ってんだよ」

京子「だって結衣は私のものだもん」

結衣「誰がいつお前のものになったんだよ、ったく」

まり「京子おねえちゃんも結衣おねえちゃんのこと好きなの?」

京子「相思相愛さ!」

まり「そうしそうあい?」

京子「お互いに好きってことだよ」

結衣「……もう突っ込む気もおきねーよ」

京子「お、ついに認めちゃった?」

結衣「はいはい大好き大好き、これで満足か?」

京子「素直じゃないんだからー結衣にゃん!」

まり「まりもー」

結衣「もちろんまりちゃんも大好きだよ」

まり「やったー! そうしそうあい!」



………………


結衣「さ、もう寝よっかまりちゃん」

まり「おねえちゃんと一緒に寝るー」

京子「京子も一緒に寝るー」

結衣「てめえの布団で寝ろ」




………………


まり「すぅ……すぅ……」

京子「まりちゃん寝ちゃった?」

結衣「みたいだね」

まり「すぅ……おねえちゃん……だっこ……」

結衣「ふふ、夢を見てるのかな」ナデナデ

結衣「私達も寝るか」

京子「そだね」

結衣「……京子」

京子「ん?」

結衣「今日、ありがとな、まりちゃんにずっと付き添ってくれて」

京子「いーよ、私も楽しかったし」

結衣「ずいぶんとお前に懐いてたみたいだったしな」

京子「素直な良い子だよね」

結衣「そうだな」

京子「結衣もまりちゃんくらい素直になったらいいのに」

結衣「お前のちょっかいはツッコミが必要なんだよ」

京子「私のこと好き?」ジーッ

結衣「だから……」

京子「結衣」

結衣「なんだよもう」

京子「私のこと好き?」ジーッ

結衣「……」

京子「……」ジーッ

結衣「好きだよ」

京子「私も結衣のこと好きだよ」ニッコリ

結衣「知ってるよ」

京子「へへへ」

京子「結衣はたまにしか好きって言ってくれないからさ」

京子「もーちょっとだけでいいから、好きって言って欲しいかなって」

結衣「……」

京子「そんだけ! おやすみ!」

結衣「……」

結衣「ぷくく……」

京子「な、なに」

結衣「つまりまりちゃんが羨ましかったって事だろ」

京子「うっ……」

結衣「ほんとに……なに子供相手に意地になってるんだが」

京子「結衣が素直に甘やかしてくれないから悪いんだ!」

結衣「分かった分かった」

結衣「少しは考えてやるよ」

京子「じゃあ、まりちゃんみたいにそっちいって寝ていい?」

結衣「さっそくかよ、いいけどさ」

結衣「ほら、おいで、京子」

京子「へへへ、結衣ー」

結衣「寝苦しくなるからくっ付きすぎるなよ」


京子「結衣あったけー」クンクン

結衣「抱きつくな嗅ぐな、って聞いちゃいない……」

京子「じゃ、このまま寝るんで」

結衣「ったく……まあいいか」


「「おやすみ」」




HAPPY BIRTHDAY
END

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