奴隷商「へっへっどうです、そこの兄さん」(137)
奴隷商弟子「いい品が入ってますぜへっへっ」
弟子「見てくださいよこのエルフ」
弟子「エルフの奴隷なんぞそこら中にいますが、このくらいの子供はそうそうみないでしょう」
弟子「今ならお安くしておきますぜへっへっ」
勇者「……」
奴隷商師匠「お、お客さんか……!?」
師匠(ば、馬鹿野郎! この紋章を知らんのか!)
弟子(な、なんでしょうか?)
勇者「……おい」
師匠(王国が認めた勇者の証だ! なんて奴に声をかけたんだ!!)
弟子(ひ、ひえーーー!)
勇者「おい」
師匠「ははははい、ちょいとあっしらは用事がありまして、すみませんね店じまいでして」
勇者「その子を買おう」
師匠「それじゃああっしらはこれで……えっ?」
勇者「そいつが勧めたそのエルフを買うと言っているのだ」
勇者「……」
エルフ「あ……えと……」
エルフ(商人の話だとこの人は勇者様?)
エルフ(魔王を退治する為の人、だよね?)
エルフ(まさか、あたしを助ける為に?)
エルフ「ゆ、勇者様? あの、助……」
勇者「フヒヒ! ロリエルフたんペロペロ!」
エルフ「かってない」
エルフ「ひぃぃ寄るなああぁぁぁ!」
勇者「フヒ、フヒヒ! ご主人様に何て口を聞くんだいエルフたん!」
勇者「悪い子にはおしおきしないとい、いけないよね!」
エルフ「お、おしおきっ!」ビク
勇者「フヒヒ?」
エルフ「ぶた、ぶたないで……」ビクビク
勇者「……」
エルフ「?」ビクビク
勇者「怯えてるロリエルフたんペロペロ!」
勇者「フヒヒヒ!」ギュ
エルフ「きゃあっ!」
勇者「かんわゆいロリエルフたんの耳ペロペロ!」ペロペロ
エルフ「きゃあああ! いやああああ!」ジタバタ
勇者「フヒヒヒ!」アムアム
エルフ「いやぁ……あふぅ……んン」
勇者「?」アムアムアム
勇者「そうかっ! ここか! ここがええのんかー!」アムアムレロレロ
エルフ「あひぃ! あンっ! だめっ!」ビクン
勇者「ロリエルフたんは耳が性感帯なんだねフヒヒ!」
エルフ「ふぅ……ふぅ……」ヒクン ヒクン
勇者「フヒヒヒ!」ギュウ
エルフ(ぅぅこんな変態な人に買われるなんて)
勇者「ロリエルフたんは可愛いなぁ」ギュウ
エルフ(でも、殴られらりするよりかはいいか……)
エルフ「へくちゅっ! ぅぁー」ズズー
勇者「フヒヒ、はいティッシュ」
エルフ「あ、ありがとう……」ズズ
勇者「フヒ、流石にそんな格好じゃあれだね。服でも買いに行こうか」
エルフ(うあぁ絶対嫌らしい格好させられるんだ……)
エルフ
Eアイアンサークレット
Eシルクローブ
Eレザーチェニック
Eシルクコート
Eレザーグローブ
Eレザーブーツ
勇者「ここじゃあ安いのしかないなぁ」
エルフ「……凄い旅人仕様ですね」クル
勇者「そりゃあ旅するんだから旅人仕様だよ」
エルフ「えっ」
勇者「フヒヒ、ロリエルフたんと野営! 興奮してきた!」
エルフ「えっ」
勇者「これでも正真正銘勇者だよ。ほらこの紋章」
エルフ「えと、紋章とかは分からないけども……本当に魔王を倒す勇者様?」
勇者「そうだよ」
エルフ「ええぇぇ?! あたし戦えませんよ?!」
勇者「エルフなんだから魔法があるんじゃないの?」
エルフ「お、教わった事無いですよ?! そもそも、気付いた時にはもう奴隷でしたし……」
勇者「ありゃー? どうしよっか」
エルフ「ええと、あたしをあてにしていたならごめんなさい」
勇者「んーまあ、回復薬が浮くかなぁぐらいだったからそこまで深刻じゃないよ」
エルフ「回復薬程度の価値……」
勇者「フヒヒ! ロリエルフたんを守りながら戦うとかテンション上がってきた!」
エルフ「もうやだ……」
勇者「明朝出発だから今日は宿屋でゆっくり休みますかね」
勇者「ハフー! ハフー!」アムアムレロレロレロ
エルフ「あひぃっ! あふン! あっ!」ビクンビクン
エルフ「ううーゆっくり休むんじゃなかったの」
勇者「ちゃんと8時間以上寝れたでしょ」
エルフ「変態! 鬼畜! 外道!」
勇者「ロリエルフたんの罵倒。フヒヒ! ご褒美でござる!」
エルフ「もういやぁぁ」ワァ
勇者「ロリエルフたんちゅっちゅっ」
エルフ「いやああぁぁぁ!!」
勇者「次の町までは三日くらいだね。あ、あんまり長距離は歩けないかな」
エルフ「ちょっと辛いかも……」
勇者「じゃー五日くらいでみて行こうか」
エルフ(平然と旅に出る事になっているけど……あたし大丈夫かな)
エルフ(と言ってもどの道選択肢は無いか……置き去りにされたらまた奴隷として売られるだけだし)
勇者「大丈夫大丈夫。お兄ちゃんが守ってあげるからねー」ペロペロ
エルフ「不安しかねぇ」
魔物の群れが現れた!
エルフ「ひぃぃ!」
勇者「エルフたんは下がっててね」
勇者「せいやー!」
勇者の一太刀が魔物の群れを薙ぎ払う!
魔物の群れを倒した!
エルフ「つえぇ」
エルフ「凄い強いのにキチガイ。天はニ物を与えないのか……」
勇者「フヒヒ! エルフたんちゅっちゅ」
エルフ「抱きつくなぁぁぁ!」
勇者「無理無理、力で勝てると思ってるの?」ギュウ
勇者「フヒヒヒヒ」ペロペロ
エルフ「あふぅ、また、耳を舐めひゃぁん」
勇者「ロリエルフたん調教ペロペロ」アムアム
ホー ホー
勇者「さ、野営の準備ができた。こっちへおいでロリエルフたんデュフフ」
エルフ「すんごく行きたくない」
勇者「フヒヒ、風邪引いちゃうよ」グイ ギュウ
エルフ「そして力技」
勇者「フヒヒ、ロリエルフたんいい香り」クンカクンカ
エルフ「うひいいぃ気色悪っ!」
勇者「ロリエルフたんのサラサラヘアー! フヒヒ! フヒヒ!」クンカクンカアムアムペロペロ
エルフ「ひぃぃぃぃ!!」
勇者「ほーらエルフたん起きてー」ユッサユッサ
エルフ(あんだけ遅くまで苛めておいて……もうちょっと寝させてよ)モゾモゾ
勇者「起きてー」ユッサ
エルフ(ねむねむ……)
勇者「しょうがない。おしおきの次の段階にフヒヒ」
エルフ「お早うございます」ムク
勇者「はい、川魚のムニエル」
エルフ「え……何時の間に作、そもそも獲ったの?!」
勇者「寝る前に罠を張っといた。いやー成功して良かった良かった」
エルフ「むぅ……」
勇者「ほら早く食べな」パク
エルフ「……」パク モグモグ
エルフ「……美味しい」
魔物の群れを倒した!
勇者「この魔物は初めて見るなぁ食べられるかな?」ベリベリィ
エルフ「ま、魔物を食べるの?!」
勇者「結構美味しいよ? お、良い色のレバー。これはいけそうだね」
勇者「ちょっと早いけどお昼にしようか」ジュージュァァ
エルフ「うぇぇ魔物肉……」
勇者「ほ~ら美味しそうな匂い」
エルフ「……」パク
エルフ「……」
エルフ「……」パク パク パク
勇者「フヒヒ!」
エルフ(相変わらず勇者は強い)
エルフ(それこそ回復薬すらいらないくらいに)
勇者「野営の準備できたよー」
勇者「フヒヒ! ロリエルフたんペロペロ!」
エルフ「ンふ……はァん」
エルフ(流石にこれにも慣れてきた)
勇者「……」
勇者「フヒヒ! ステップアーップ!」モゾモゾ
エルフ「はふっ! え、や! んァ!」
勇者「フヒヒ! つぶらな蕾が硬くなってる! フヒヒ!!」クリクリ
エルフ「あふ! や、止め!」
勇者「フヒ! フヒヒ!」クリクリ
エルフ「はぁ! んん! ひゃぁ!」ビクンビク
勇者「ロリエルフたんは何処でも性感帯なんだね」クリ
エルフ「はぁ……はぁ……」ヒクン ヒクン
エルフ(誰か助けて)
エルフ「わーおっきい町ー」
勇者「ここは比較的物資が充実しているからねー」
勇者「お、ほらあれ。魔法書が売ってる」
エルフ「勇者は魔法が使えるの?」
勇者「使えたら苦労しないだろうねー」
エルフ(何を苦労しているんだろう?)
勇者「はい、これ頑張って読んでね。あ、文字読める?」
エルフ「それは大丈夫だけど、何であたしに?」
勇者「エルフなんだから魔力高いでしょ。折角だし魔法覚えよう」
勇者「フヒヒ!」クリクリアムレロペロペロ
エルフ「あひぃ! あァ! ひゃあ!」ビクンビク
エルフ「らめぇ! も! イっ! あァん!」ビクンビクン
勇者「フヒヒヒ! ロリエルフたんマジロリエロフ!」
エルフ「はぁ……はぁ……」ビク ビク
勇者「よしよし」ナデナデギュ
勇者「さーて次の町までは十日ほどかかりそうだね」
エルフ「げっ! そんなに?!」
勇者「しっかりと食料買い込んでー。あ、回復薬はエルフたんが持っててね」
勇者「なんならエルフたんの体に巻きつけておこうか。ロリエルフたんの温もり薬草。フヒヒ興奮する!」
エルフ「あ、バックに仕舞うから束にして渡して」
勇者「しょーがないなーフヒヒヒヒ」ペロペロ
エルフ「ぅン……渡すついでみたいに舐めんな」
勇者「フヒヒヒ! ロリエルフたんの耳に舐め耐性がついてしまったでござる!」
魔法A「避難完了!」
戦士A「こっちもだ。頼むぜ!」
勇者A「能力解放! うおおおお!!」メキメキメキ
勇者A「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ズバババババババババ
エルフ「なにあの勇者……いきなり筋肉隆々になって大太刀をぶんぶか振るってるよ?!」
勇者「あー典型的な壊す力だね」
エルフ「……なにそれ?」
勇者「そーいえば勇者についてもよく知らないんだっけ? じゃあ少しお勉強としようかな」ギュウ
エルフ「後ろから抱きつかれた。どう見ても保健体育のお勉強です。本当に(ry」
勇者「勇者はねー占いだかなんだかで素質がある人を探して、国が勇者としての称号を渡すんだよ」ペロペロアムアム
エルフ「はァ……ふゥん……」
勇者「その素質っていうのがあの勇者みたいな特殊な力を持っている人。まーぶっちゃけ人外だけどね」クリクリギュ
エルフ「ひゃぁ! あふぅン!」
勇者「ポピュラーなのは……例えば今の壊す力」クンカクンカペロペロ
勇者「筋力が膨れ上がり、ありとあらゆる物を破壊する。正直、斧やハンマーの方が適正だけどね」アムアムチュッチュッ
エルフ「あひィ! ァん! ひゃぁぁ!」ビクンビクン
勇者「他には暴れる力。こちらも筋肉隆々になるけど自然治癒力とかも偉い事になる」ナデナデ
勇者「但し一度能力を解放するとしばらくは暴走状態に陥る。ソロ向けの能力だね」ギュウ
エルフ「はぁー……はぁー……」ピクンピクン
エルフ「はぁ……勇者はどんな能力?」
勇者「それはねー……」
勇者「ロリエルフたんをペロペロする力さー!!」ペロペロ
エルフ「ふぅ、ン……そんな、事だろうと思った」
勇者「えーつれないなぁ」
勇者「じゃあもう一段階進めるかぁ」ズリ
エルフ「は? 何がじゃあ、ちょ、ローブたくし上げな……」
勇者「フヒヒヒヒヒ!! 遂にロリエルフたんの禁断の果実!!」ペロペロ
エルフ「ひゃァ! 止め、アぅ! アァん!!」ビクンビクン
エルフ「……」ボー
エルフ「まだ夕方だったのに日が昇る……」
勇者「あの後エルフたん寝ちゃうんだもの」
エルフ(そりゃあんだけ弄られれば体力無くなるわよ)
勇者「仕方が無いから全身くまなくペロペロチュッチュしといたからフヒヒ!」
エルフ「うわぁ! 気持ち悪い! 水浴びしたい!!」
勇者「フヒヒ! ロリエルフたんの調教は絶好調!」
エルフ「うわぁ……マジキチ」
エルフ「でも調教調教言っているけどそんな言うほど?」
勇者「フヒヒヒ!」モゾモゾ
エルフ「ァん! だから、ひゃぁ……止めてって!」
勇者「フヒヒ! ちょっと弄っただけなのに、お股が濡れ濡れなのはなんでかなー!」ネチャァ
エルフ「うぇ?! 嘘っ今のだけで?!」
勇者「フヒヒヒヒ! まーロリエルフたんが目覚める直前まで弄っていただけなんだけどねフヒ!」
エルフ「死ねよ」
勇者「フヒヒヒ! 今日の晩御飯も魔物肉!!」
エルフ「まさかまともに食べる肉が魔物になろうとは」
勇者「フヒヒヒ! 初めて見る熊型の魔物だったけど多分大丈夫!」
エルフ「……何か隠している?」
勇者「本当に安全か分からないフヒヒ!」
エルフ「あたしこれ要らない」
勇者「フヒヒヒ! 旨い! 旨い!」パックパック
勇者「うん、熊肉だ……豚や鶏とは世界が違う」モッグモッグ
勇者「おかずがいいと……ご飯がすすむなぁ」モッグモグ
エルフ「……」ゴクリ
勇者「フヒヒ! 一切れ食べてみる?」
エルフ「……」パクモグモグ
エルフ「あ、あたしも食べる!」
エルフ「はぁ……はぁ」モゾモゾ
エルフ(体が凄い暑い……嫌な予感しかしない)チラ
勇者「フヒヒヒ! フヒヒヒヒヒ!!」ビクンビクン
エルフ「キモッ!」
勇者「ロロロルエフエフタタペペペペロン」ガタガタガタ
エルフ「キモッ!」
勇者「フヒヒヒ! フヒ!」パォーン
エルフ「……うわぁ」ゴクリ
エルフ(絶対あの肉、いやらしい効果あるよ……)ドキドキ
エルフ(うわあぁあたしも意識がやばいっ勇者にペロペロされたい)ドキドキ
エルフ「ゆ、勇者……今だけだよ? 今だけなら、そのあたしを……犯して、いいよ」ドキドキ
勇者「いや、この体格差でいきなりやっても裂けるだけだろ」キリッ
エルフ「え、あ、うん?」
勇者「フヒヒヒヒヒ!」ペロペロスリスリ
エルフ「ひぁっ! ふぁっ、もっとぉ!」ビクン
勇者「やる気になったロリエルフたんの為に、毎日お股をほぐさねばぁ」ムフームフー
エルフ「ぁふっ! んん! はぁん! あぁ、ん?」
象さん「マキシマイズパゥワー」
エルフ「ふぅん、アん……はぁ……はぁ」ペロ
勇者「フヒィィィ! ロリエルフたんの可愛いお口が! 象さんをぉ!!」
エルフ「んむ……むぅ」アムアム
勇者「あひぃぃぃ! フヒイイィィ! ロリエルフたんのお口気持ちいいよぉぉぉ!」
勇者「フヒィィィィ!」ビクンビクン
チュンチュン
エルフ「えらい事になった」
勇者「フヒヒヒ!」
勇者「これからはどんどんマッサージして、早くにゃんにゃんしようねぇ」ペロペロ
エルフ「はいはいエロスエロス」
勇者「フヒヒヒ! もぉっとマッサージしようねぇ!」クチュクチュ
エルフ「あン、んふ……」
勇者「この丘を越えればなだらかな坂道が続き、次の町に到着かなぁ」
エルフ「ふう、結構距離あるね……」
勇者「頂まで歩いたらお昼にしてペロペロしようかフヒヒヒ」
エルフ「勇者が平常運転過ぎる……」
エルフ「まあ今更だからもういいけど……よっと」
エルフ「わー凄い良い景色……」
勇者「魔王が現れる前は観光地として有名だったみただねぇ」
エルフ「あ、珍しい。誰かいる」
魔術師「……うん?」
勇者「あっ」
魔術師「……」キッ
エルフ(凄い綺麗な人だけど……なんか凄い睨んできている?!)
勇者「……」
魔術師「その娘は奴隷か……?」
勇者「フヒヒ。いやー僕の腹違いの妹なんだよー」
エルフ(無理過ぎ)
魔術師「火炎魔法・中!」ゴォ
勇者「うひぃ!」サッ
エルフ「きゃーー! なんで?! なんで攻撃されるの?!」
勇者「ロリエルフたんは下がってて! 食らえ勇者流剣術虎のm」
魔術師「爆破魔法・強」カッ
勇者「ぎにゃああああ!」ドゴォォォン
エルフ「……? 勇者? え、嘘……」
魔術師「……」ツカ ツカ
エルフ(え、なにこの状況……嘘、どうしよう)
魔術師「もう大丈夫だよ……辛かったろうに」ギュウ
エルフ「え、あ……はい?」
魔術師「怖がらないで。私の貴女の味方よ」
魔術師「私はね。他種族を奴隷にする事に反対している者なんだ」
魔術師「大丈夫、貴女にはもう辛い思いはさせないわ」
エルフ(うわ……急展開過ぎる、それに勇者大丈夫なのかな)
魔術師「まずは落ち着ける所に……転移魔法!」ヒュン
ハーピー「おー先生お帰りー!」
ゴーレム娘「お帰り……」
スライム「せんせーおかえりー!」
竜娘「先生、お帰り」
魔術師「ただいま、皆」
エルフ「……え、皆、もしかして」
魔術師「君と同じ奴隷だ。勿論、元だがね」
エルフ「人間との混血種もいるなんて……」
竜娘「まあ珍しいだろう? 本当に嫌になるよ、顔も目も腕も左ばかりが鱗と爪と竜の目だ」
ゴレ娘「あたし……右頬と右腕……礫状のゴーレム」
スライム「あたしハーフじゃなくて良かったー」
ゴレ娘「スライムちゃんがハーフ……怖い」
魔術師「流石に私も想像したくないね」
ハーピー「にしても、もう五人目かーあのロリコン勇者手出すの早すぎ」アハハハ
竜娘「馬鹿、この子がどうかまだ……!」
エルフ「え……どう、いう事ですか」
スライム「あーあー……やっちゃったー」
ハーピー「……あ、あれ……最近、知ってる子ばかりだったから……えー」
ゴレ娘「お馬鹿……」
魔術師「はあ……先走りすぎだよハーピー」
エルフ「あ、あの……?」
魔術師「う……そんな顔をしないでおくれ。ちゃんと話すから」
魔術師「私は元々勇者と魔王討伐に向けて旅をしていたんだ」
魔術師「……だけど、私の力は彼の勇者としての力を阻害してしまうんだ」
魔術師「だから私は彼と別れ、こうして彼が買い集めた奴隷を引き取っているんだ」
エルフ「なんで? どうして?!」
魔術師「彼の力の真価を発揮させる為だ。だが長くは共に旅をできないんだ」
エルフ「……どういう事ですか?」
魔術師「彼が保有しているのは守る力なんだ」
魔術師「弱者の矛と盾であり続ける限り、本人の能力は桁違いに跳ね上がる」
魔術師「ただ一つの欠点は少しでも守る対象に守られた場合、殆ど機能しなくなる事だ」
魔術師「どんな些細な事でも……彼の矛か盾になってしまうと駄目なんだ」
魔術師「小石一つ敵に投げつけ、それで敵の動きが一瞬でも止まれば……守る力の効力は失われる」
エルフ「だから力の無い奴隷を……」
魔術師「まあ若干名力があるが……行動させなかればね」
ハーピー「偶然でも会った場合は引き取る決まりらしいんだよねー」
スライム「ハーピーちゃん以外は皆、勇者を助けちゃったんだよー」
竜娘「少しでも彼の役に立ちたい一心だったが……ものの見事に空振りしてこの様さ」
ゴレ娘「勇者……何時も寂しそう」
魔術師「彼の故郷は魔物によって壊滅した……彼は他の勇者よりも打倒魔王を胸に秘めている」
魔術師「だと言うのに……彼の力は」
エルフ「あたし……勇者を助けたい」
魔術師「……ここにいる者はね。皆同じ気持ちなんだよ」
ゴレ娘「だけど……もう助けられない」
スライム「守る力が発揮されないあたし達じゃ役不足ー……」
エルフ「あたしはまだ守られている。それに……あたしにはこれがある!」ドン
魔術師「……これは」
竜娘「……なるほど、これならもしや」
エルフ「お願い、力を貸して下さい」
……
勇者「ぐ……はぁ……はぁ」
勇者「まずいなぁ……薬草が尽きそうだ」
魔物「グオオォォ!」ブォン
勇者「く!」ガッ
勇者「まだ、だあ!」ザシュ
魔物「オオォォォン……」ドザ
勇者「はあ……ああ、血が、マズイな」
勇者(手足の感覚が……これはもう駄目かな)ズリ
勇者(やっぱ……守る力が無いと俺、駄目駄目だなぁ、はは……)ドサ
勇者(俺なんかじゃ、魔王なんてどだい無理な話だったんだよな)パァ
勇者(暖かいな……魔術師の回復魔法みたいだ……)ァァァ
勇者(そうそう……こう痛みが引いて……引いて、いる?)
勇者「……誰だ!」ガバ
エルフ「……」
勇者「エル……何でここに……」
エルフ「魔術師さんに送ってもらったんだ」
エルフ「あたし、まだ勇者を守っていないよ」
エルフ「勿論、これからも守らないよ。勇者があたしを守るって言ったもん」
エルフ「勇者を盾にして、勇者に矛になってもらって……ただその後ろに隠れて、背中を支えるだけだよ」
勇者「……本気か? 俺は魔王を倒しに行くんだぞ」
エルフ「えへへ、勇者があたしにこの本を買ってくれたんだよ? 回復魔法しか載っていない魔法書」
エルフ「本当はそういう存在となって傍にいてほしかったんでしょ。僅かな可能性だとしても」
エルフ「それにあたしは勇者に買われた奴隷だもん、他に行く当てなんかないし」
エルフ「ほら傷は治ってるでしょ、立った立った」
エルフ「一生あたしの事を守ってもらうんだからねっ」
奴隷商「へっへっどうです、そこの兄さん」 終
……
エルフ「回復魔法・中!」パァァ
竜娘「凄いな……瞬く間にここまで上達するだなんて」
魔術師「奴隷であろうとエルフである事に変わらないからな」
エルフ「後は……強さえ習得すれば」
魔術師「ああ、私も安心して送り出せるよ」
ハーピー「凄いわねぇ……なんでそこまで尽くせるのやら」
エルフ「……やっぱり皆さんも色々とされたんですか?」
ゴレ娘「何を……?」
魔術師「……あー」
エルフ「え、そのいやらしい事とか」
スライム「ドン引きー」
竜娘「……そんな事、一度も無かったぞ」
ハーピー「むしろ妹とか娘みたいな扱いだったかなぁ」
エルフ「えー?!」
魔術師「あー……彼はエルフに対して過度な思いがあるからな」
竜娘「何ですか……その話」
魔術師「彼の故郷が滅ぼされた話はしただろう? その時にエルフ達に助けられたんだそうだ」
魔術師「そして彼自身が負った傷が癒えるまでエルフの里にいて……」
ゴレ娘「特質な性癖を……」
エルフ「被害を被っている身としては複雑な……」
竜娘「ん? その上で行くという事は君も満更ではないのでは?」
エルフ「うっ」カァ
魔術師「彼は守る力を保有しているとは言え、内心は穏やかじゃない」
魔術師「誰かを危険に晒し、自らでもって守らなければならないんだ」
魔術師「多少の事は多めにみてやってくれ」
エルフ「出会い頭耳を舐められたり、フヒヒヒヒって笑うのも?」
竜娘「それは……」
ゴレ娘「そんな変態……私知らない」
スライム「あたしお礼にと迫ったら断られたのにー」
魔術師「……穏やかじゃない心を隠すための虚勢だろう」
エルフ「もう一度その台詞を目を見て言って頂けますか?」
魔術師「様々な心労で少し精神に異常をきたし始めているとは思っていたが……そこまでか」
エルフ「ええええぇぇ……」
魔術師「だがそれもエルフの君だからこそ、癒してやれる事なのだ。頑張れ」
エルフ「人事ー?!」
ゴレ娘「……人事だよ」
竜娘「それでもあの方だ……ちゃんと話し合えばもう少し対応を改めるだろう」
竜娘「それに何れくる別れに対して道化を演じている事だってありえる」
ゴレ娘「うん……勇者様、何時も気遣ってくれる……優しい」
エルフ「あー……」
魔術師「若干本気の部分もありそうだが……私も二人の意見と同じだ」
魔術師「彼はそういう人だ」
スライム「……」ジー
ハーピー「本当は先生もすk」モガ
魔術師「さあ休憩は終わりだ。訓練を再開するぞ、早く勇者の下に戻りたいのだろう?」
……
エルフ「回復魔法・強!」パァァァ
スライム「おおーおめでとー」
魔術師「これで私達も送り出せるよ」
竜娘「勇者様の事、よろしく頼むぞ」
ゴレ娘「頑張って……」
ハーピー「まあ、死なない程度に頑張ってー」
魔術師「分かっているとは思うが、支援魔法は勇者を守る事になる」
魔術師「道中で覚えたとしても絶対に使うことのないように」
エルフ「はい、大丈夫ですよ」
エルフ「では行ってきますね。次の時は魔王を倒して勇者と一緒に来ますね」
魔術師「ああ、是非そうしてくれ。いくぞ、転移魔法!」
>>105
なにこの勇者
一人守られる役がいれば複数人と組めるじゃん意味不
>>124
それだと他の人が守るんじゃね?
ておわりかよえろは
ところで~の力ってのは
もしかして胎界主から?
>>135
これでよく連想できたな
最近デカトン様風勇者とかやった所為か?
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