紅莉栖「お、岡部、話が」

ｶﾞﾁｬ

鈴羽「うーす、岡部倫太郎いる～？」

岡部「だから、俺は岡部倫太郎ではない！鳳凰院凶真だと何度言えば分かるのだ！バイト戦士！」

鈴羽「えぇ、岡部倫太郎は岡部倫太郎じゃん。それにその鳳凰院なんたらって覚えにくいし」

岡部「ぐぬぬ、まあいい。それより何の用だ？まだバイト中ではないのか？」

鈴羽「何の用って酷いな～前に一緒にサイクリングしよって約束したじゃん」

紅莉栖「一緒に……？」

岡部「確かに土地勘のないお前に秋葉原を案内するとは行ったが、サイクリングするとは一言も」

鈴羽「いいじゃん！君って運動不足っぽいし、いい運動になるよ！んじゃ、行こっか」ｽﾞｲｯ

岡部「あっ、おう！何を勝手に決めて」

鈴羽「それじゃ、岡部倫太郎を借りてくよ～」

ﾊﾞﾀﾝ

紅莉栖「………」

紅莉栖「………」

まゆり「あっ、まゆしぃもそろそろバイトだから行くね。トィットゥルー♪」

ﾊﾞﾀﾝ

ダル「男女で二人きりのラボ。暑さに火照る体。牧瀬氏、牧瀬氏。これってもしかして僕らのフラグが」

紅莉栖「黙れHENTAI！」ﾊﾞﾝｯ

ダル「ひっ」ﾋﾞｸｯ

紅莉栖「………」

ダル「じょ、冗談なのに、牧瀬氏きっつ～」

紅莉栖「……」ｷﾞﾛ

ダル「さ、さあて、貯めてたエロゲーでもやろっと」ｶﾁｶﾁ

紅莉栖「………」

訂正
×トィットゥルー
○トゥットゥルー

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
ﾊﾞﾝ　　　　　　　ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾞﾝ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
ﾊﾞﾝ（∩`･ω･）　　ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾞﾝ
　＿/_ﾐつ/￣￣￣/
　　　 ＼/＿＿＿/￣
　　ﾊﾞﾝ　　　　はよ
ﾊﾞﾝ（∩`･д･）　ﾊﾞﾝ　　はよ
　　/ ﾐつ/￣￣￣/ 　　
￣￣＼/＿＿＿/
　　　　ドゴォォォォン！！
　　　　　　　　;　'　　　　　;
　　　　　＼,,(' ⌒｀;;)
　　 !!,'　(;; (´･:;⌒)/
　　∧＿∧(;.　(´⌒` ,;) ）　’
Σ(*　･ω･)(（´:,(’ ,； ;'),`
　⊂ヽ　⊂ ）　/￣￣￣/
　　￣￣￣＼/＿＿＿/￣￣￣

　　　　　　　　 　／＼
　　　　　. ∵ .／　 .／|
　　 　 _, ,_ﾟ ∴＼／／
　　 (ﾉﾟДﾟ)ﾉ　　 |／
　　/　　/

￣￣￣￣￣￣
ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
ﾎﾟﾁ　　　　　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
ﾎﾟﾁ（∩`･ω･）　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
　＿/_ﾐつ/￣/＿
　　　 　 /＿/

ｶﾞﾁｬ

ルカ子「こんにちは。おか、凶真さんいますか？」

ダル「おっ、るか氏がラボに来るなんて珍しいじゃん」

紅莉栖「ハロー漆原さん。残念だけど岡部ならさっき阿万音さんと出掛けたわ」

ルカ子「そ、そうですか……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

ルカ子「あの、じゃあこれ。凶真さんに渡しておいて貰ってもいいですか？」

ダル「なんぞそれ」

ルカ子「クッキーです。良かったら皆さんも食べて下さい」

紅莉栖「ありがとう。でもなんで？」

ルカ子「えっと、その……おか、凶真さんがこの前、僕のクッキーが食べてみたいって言ってたから作ってきたんです」

紅莉栖「………ふ～ん」

ルカ子「じゃ、僕はこれで」

ダル「えっ、もう帰るん？」

ルカ子「ええ、この後神社のお手伝いをしないといけないので……岡部さんの顔を見れたら良かったらんですけどね」

紅莉栖「クッキーありがとうね。岡部にもちゃんと伝えておくわ」

ルカ子「はい、お願いします。では」ﾍﾟｺﾘ

ﾊﾞﾀﾝ

ダル「うは～やっぱるか氏の手作りってスゲー！」

紅莉栖「確かに。これで男の子なんだから、信じられないわ」

ダル「もしこれでるか氏がおんにゃの子だったらオカリン絶対堕ちたのにな。ちなみに男の子でも僕はオッケーだお！」ｷﾘｯ

紅莉栖「……」

紅莉栖「……ねえ、橋田」

ダル「なに牧瀬氏。エロゲーなら貸さないお」

紅莉栖「……」ｷﾞﾛ

ダル「だ、だから冗談だって、そんな目で睨まないでほしいお」

紅莉栖「あんたから見て岡部ってどう思う？」

ダル「えっ？」

紅莉栖「どう思う？」

ダル「どうって……オカリンは厨二病だお」

紅莉栖「そうじゃなくて！」

ダル「うん？」

紅莉栖「その……岡部ってモテると思う？」

ダル「そりゃ……モテるかモテないかで言えばモテるんじゃね？」

紅莉栖「なっ！その根拠は！？」

ダル「ラボメンガールズ全員にフラグ立ててるから」

紅莉栖「ぜ、全員んんんん！？」

ダル「まゆ氏は言わずもがな、るか氏もそうっしょ？」

紅莉栖「あ、阿万音さんとも今日のは実質デートみたいなものだし」

ダル「悔しいけどフェイリスたんとの会話に付いていけるのはメイクイーンの常連でもオカリンだけだし」

紅莉栖「き、桐生さんは？彼女にフラグなんて……」

ダル「まあそもそも街中で話し掛けられてただけでラボメンにしてる時点で、ね……」

紅莉栖「Oh………」

ダル「つーか成り行きとは言え、ここ一週間で牧瀬氏、阿万音氏、桐生氏と三人もたらしこんでるし」

紅莉栖「わ、私はあのゲルバナに興味を抱いただけで岡部にはそんな」ｱｾｱｾ

ダル「なるほどオカリンのゲルバナに最初から興味を抱くとはなかなかの……」

紅莉栖「ち、ちげーよバカ！訴えるぞ！このHENTAI！」

ダル「まあ、なんだかんだでオカリンにはカリスマみたいなのがあるんじゃね？僕らみたいな濃い連中が一カ所に集まる所を見ると」

紅莉栖「ま、まあ……それは否定しないわ。本人の前で言ったら調子に乗るから絶対に言わないけど」

ダル「んで、牧瀬氏はどうするん？」

紅莉栖「えっ？」

ダル「いや、好きなんでしょ？オカリンの事」

紅莉栖「なっ、はあああああ！？」

ダル「ちょっ、いきなり大声出せないでお」

紅莉栖「な、何言ってるの！？わ、私が岡部の事を！？た、確かに岡部は家族の事で悩んでる私に相談に乗ってくれたり、岡部のお陰でまゆり達と友達になれたり、青森の実家に一緒に行く約束とかもしたけど、そんなす、好きなんて、あ、有り得ないんだかな！分かったか！」

ダル「うわ……」

ダル「たった一週間足らずで天才少女を堕とすなんて……さすがオカリン！そこに痺れる」

紅莉栖「憧れない」

ダル「えっ」

紅莉栖「えっ？」

ダル「ネラーツンデレ天才少女とか属性過多だろ牧瀬氏。これならオカリンもメロメロきゅーだお！」

紅莉栖「だ、誰がネラーだ！それにこれで岡部がメロメロなら苦労なんて」

ｶﾞﾁｬ

岡部「つ、疲れた……バイト戦士め。散々引きずり回しおって……」

ダル「あっ、オカリン、オカエリン♪」

岡部「止めろダル。キモい」

ダル「正直すまんかった」

岡部「うん？助手がうずくまっているが、どうかしたのか？」

紅莉栖「な、なんでもない……」

岡部「そうか」

支援がてら
オカまゆで書きためてる最中なんだけどやっぱり助手のが需要高いんだろうか

>>37
需要はある。供給がないだけだ

ダル「んじゃ、オカリンも戻ってきた事だし僕もそろそろ行くわ」

岡部「またメイクイーンか」

ダル「そだお！それにここ暑苦しいし、涼みながらフェイリスたんを愛でてくるお」

岡部「そうか、またなダル」

ダル「あっ、そうそう。るか氏からクッキー貰ってるからみんなで食べてだって。んじゃ、牧瀬氏オカリンとよろしく」

紅莉栖「な、なにを言って！」

ﾊﾞﾀﾝ

岡部「俺と……？助手、何か心当たりがあるのか？」

紅莉栖「な、ないわよ」

岡部「そうか、よくわからん奴だ」

岡部「それにしてもルカ子のクッキーか。まさか本当に作ってきてくれるとはな……うん、うまい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

紅莉栖「………」

岡部「どうした？みんなで食べていいと言われただ。お前も食べたらどうだ？うまいぞ？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

紅莉栖「え、ええ……」

紅莉栖「……はむ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

紅莉栖「美味しい……」

岡部「うむ、流石はルカ子と言ったところだ。今度あいつに礼を言わなくては」

紅莉栖「ね、ねえ岡部」

岡部「なんだ？」

紅莉栖「その、さ……やっぱり女の子は料理が出来た方がいいと思う？」

岡部「なんだ？急に……ほう、さては貴様。あの時のアップルパイを気にしているのか？」ﾆﾔﾆﾔ

紅莉栖「う、うっさい！あれは見た目を重視してたまたまああなっただけであって、今度は失敗なんて」

岡部「ほう、よく言うではないか」

紅莉栖「くっ、だから次は失敗しないと言っとろーが！」

岡部「……別に料理ができるできないなど、気にはしないがな」

紅莉栖「えっ？」

岡部「そもそもラボ内でまともに料理が出来るのなんてルカ子とフェイリスくらいだしな」

紅莉栖「そ、そうなんだ」

岡部「だいたい女子が料理を出来て当然などという古臭い考えをこの鳳凰院凶真が持ち合わせてる筈がなかろう！フゥーハハハ！」

紅莉栖「そ、そうなんだ」

岡部「だから間違っても、またあんなアップルパイを食わそうとするなよ」

紅莉栖「なっ！まだ言うか！」

岡部「フゥーハハハ！悔しかったら腕を上げる事だな……味見くらいならいくらでも付き合ってやろう」

紅莉栖「えっ」

岡部「あー、いや、今のは無しだ。聞き流せ」

紅莉栖「ふふっ、あんたがそう言うならこれから毎日料理作りに挑戦してみようかしら？味見に付き合ってくれるんでしょ？」

岡部「なっ！だから、それは無しだと！」

紅莉栖「あら、鳳凰院凶真さんに嘘偽りはないんじゃなかった？」

岡部「くっ、分かった……ただし！味見は一日一食のみとする！いいな！」

紅莉栖「おっけー望むところよ」ﾌﾌﾝ

紅莉栖「ねえ、岡部」

岡部「なんだ？まさか今から料理の練習をするとか言い出したりはしないだろうな？」

紅莉栖「違うわよ。料理は明日からの予定よ。材料もないし。それより聞きたい事があるんだけど」

岡部「あ、明日からか……聞きたい事とは？」

紅莉栖「そ、その阿万音さんと一緒にサイクリングに行ってきたんだよね」

岡部「ああ、無理矢理付き合わされたと言ってもいいがな」

紅莉栖「ど、どうだった？」

岡部「どうって言われてもな。サイクリングと言っても、自転車が一つしかないから後ろにバイト戦士を乗せて秋葉原を回った。お陰で足がパンパンだ」

紅莉栖「ふ、二人乗りだと！？」ｶﾞﾀｯ

岡部「どうした助手。急に立ち上がって」

紅莉栖「助手じゃない！それより二人乗りってどういう事！？」

岡部「だから自転車が一つしかないからと言っただろーが。前も鈴羽を後ろに乗せた事があったが、今回は距離があったからな……流石に疲れる」

紅莉栖「ま、前も！？それに名前呼び！？」

岡部「お、おい、さっきからどうした？」

紅莉栖「一番危険なのはまゆりかと思ってたけど、思わぬ誤算だわ。くっ、まさか阿万音さんがそこまで進んでいるなんて」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

岡部「……」ｻｯ

岡部「……俺だ。助手の様子が変だ。機関からの精神攻撃を受けたのかもしれん。ああ、引き続き観測を続ける。……エル・プサイ・コングルゥ」

紅莉栖「異議あり！」ﾋﾞｼｨ

岡部「な、なに？」

紅莉栖「なんで阿万音さんだけ名前呼びなのよ！私もちゃんと名前で呼びなさいよ！」

岡部「は、はあ？バイト戦士はバイト戦士だろうが貴様は何を言っている」

紅莉栖「くっ、無意識のうちに名前で呼んでたとでもいうの？やるわね阿万音さん」

岡部「さっきから何を言っているんだ、クリスティーナ」

紅莉栖「だ、だからティーナも禁止だと言っとろーが！」ｸﾞｽ

岡部「なっ！？なぜ泣く！？」

紅莉栖「泣いてねーし！」ｺﾞｼｺﾞｼ

岡部「あーその、だな助手」

紅莉栖「………」ﾌﾟｲ

岡部「そ、そんなに名前で呼んで欲しいのか？」

紅莉栖「………」ｺｸ

岡部「くっ……」

岡部「よ、よかろう！」
紅莉栖「……！」

岡部「これからは助手、牧瀬と呼ぼう！うむ、これで問題ない！」

紅莉栖「……うぅ」

岡部「ちょっ……」

紅莉栖「ラボメンで名字呼びなんて誰もしてないのに……」ｸﾞｽ

岡部「わ、分かった！分かったから！牧瀬は止める！」

紅莉栖「………うん」

岡部「な、名前で呼べばいいんだな？」

紅莉栖「………」ｺｸｺｸ

岡部「……く」

紅莉栖「………」ﾜｸﾃｶ

岡部「…く……くり」

紅莉栖「………」ｿﾜｿﾜ

岡部「くり、……す」

紅莉栖「……！」

岡部「クリスティィィィィィィナ！」

紅莉栖「……」ｸﾞｽ

岡部「だ、だから、泣くな！その、照れ隠しみたいなものだ。すまない……紅莉栖」

紅莉栖「あうっ」ｷｭﾝ

紅莉栖「お、おかべ」

岡部「な、なんだ」

紅莉栖「わんもわ」

岡部「は？」

紅莉栖「もう一回呼んで」

岡部「なっ」

紅莉栖「わんもわ」ﾜｸﾃｶ

岡部「く、紅莉栖」

紅莉栖「Foooooooooooooo！！！」ｶﾞﾀｯ

岡部「ちょっ、おま」

紅莉栖「お、おかべ！」

岡部「は、はい！」

紅莉栖「わんもわ」

岡部「も、もういいだろ！こっちが恥ずかしいわ！」

紅莉栖「おかべ……」ｼｭﾝ

岡部「……ふ」

紅莉栖「……？」

岡部「……ふ、二人きりの時くらいは、その、なんだ。な、名前で呼んでやらんでもない」

紅莉栖「ほ、ほんと！」

岡部「た、ただし！二人きりの時のみだ！フゥーハハハ！このラボにおいてそんな状況など滅多にないからな！」

紅莉栖「そ、それじゃあ今は名前で呼んでくれるって事よね？」

岡部「あっ」

紅莉栖「おかべ」ﾜｸﾃｶ

岡部「ぐぬぬ」

岡部「く、紅莉栖」

紅莉栖「あう」ｷｭﾝ

岡部「こ、これで満足したか？」

紅莉栖「ええ、大満足よ」ﾌﾌﾝ

岡部「くっ、人に恥ずかしい思いをさせよって」

紅莉栖「だ、だいたいなんで私の名前を呼ぶのをそんなに嫌がるのよ」

岡部「……なに？」

紅莉栖「そ、そんなにいやなの？名前で呼ぶの」

岡部「そ、そういう訳ではない。ただ……」
紅莉栖「ただ？」

岡部「恥ずかしかったのだ。その、あって間もないお前の名前を呼ぶのが」

紅莉栖「えっ？」

岡部「め、メリケン処女の貴様には理解できんだろうがな！フゥーハハハ！そういう事だ」

紅莉栖（私の名前を呼ぶのが恥ずかしい→私を意識している→岡部は私の事が好き？）
紅莉栖「……」

紅莉栖「ふへへ」

紅莉栖「岡部、ふふ」

岡部（紅莉栖が奇妙な笑みを浮かべてる……やはり今日のあいつは変だ）

岡部「なあ、助手」

紅莉栖「………」

岡部「……紅莉栖」

紅莉栖「なに、岡部」

岡部「そろそろホテルに戻った方がいいのではないか？」

紅莉栖「な、なんでよ！」

岡部「見てのとおり俺はサイクリングでクタクタだ。今日は実験を行わないのだが」

紅莉栖「それで？」

岡部「それでって、実験をしないならお前がここに居ても仕方ないだろう？」

紅莉栖「えっ」

岡部「えっ？」

紅莉栖「わ、私って実験をしないならここに居てはいけないの？」

岡部「べ、別にそんな事は言っておらん！」ｱｾｱｾ

岡部「実験をしないならお前がここに居ても暇なだけだと言っているのだ。……お前が暇だと感じないなら別に居てもいいがな」

紅莉栖（岡部が私に気を使ってくれてる？→岡部は私の事が好き！？）

紅莉栖「Oh……」

岡部「おい、聞いているのか？」

紅莉栖「ふぇ！？ええ、聞いているわよ！」

岡部「それで？」

紅莉栖「えっ？」

岡部「どうするのだ？ホテルに戻るのか、ラボに残るのか」

紅莉栖「わ、私は」

飯

紅莉栖「………」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部（結局ラボに残ったか）

岡部「おい、助手。さっきから何をしているのだ？＠ちゃんねるか？」

紅莉栖「………」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部「……紅莉栖、さっきから何をしているのだ？」

紅莉栖「今ラボにある食材で何か晩ご飯でも作ろうと思って、メニューを探しているのよ」

岡部「そうか」

岡部「………」

岡部「おい、待て」

紅莉栖「なに？」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部「お、お前、まさか作るつもりか？」

紅莉栖「そうよ」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部「なっ……料理は明日からではなかったのか！？」

紅莉栖「予定変更よ。実験が出来ないんだし、時間もあるからちょうどいいでしょ？」

岡部「し、しかし……」

紅莉栖「あれ～味見をしてくれるって言ったのはどこのどなただっけ？」

岡部「くっ、分かった。ただし、前のようなアップルパイは御免被る」

紅莉栖「任せておけ！ふぅーははは」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部（……カップ麺の貯蓄はあったかな）

――――
――

岡部「………」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ

紅莉栖「………」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ

岡部「やはりカップ麺はうまいな」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ

紅莉栖「同意」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ

岡部「……」

紅莉栖「……」

岡部「その、なんだ。これからも精進するがいい」

紅莉栖「また、味見してくれる……？」

岡部「鳳凰院凶真に嘘偽りはない」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ

紅莉栖「………ありがと」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ

岡部（さて、飯も食ったしシャワーを浴びて今日はもう寝るか。明日からまた実験をせねばいかんしな）

紅莉栖「………」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部「おい、じょ、ごほん……紅莉栖」

紅莉栖「なに？今いいところなの後にしてくれる」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

岡部「八つ当たりで論破に勤しむのは構わんのだが……」

紅莉栖「そ、そんな事してねーよ！」

岡部「そろそろ帰った方がいいぞ？」

紅莉栖「えっ？あっ、もうこんな時間！？」

岡部「俺もシャワーを浴びてすぐに寝るつもりだから、お前もそろそろホテルに戻れ」

紅莉栖「あっ、そ、そうね……そろそろ戻った方がいいかも」

岡部「ああそうしておけ。また明日から貴様には働いてもらわなければならんからな！フゥーハハハ！」

紅莉栖「はいはい、あんたもゆっくり休んどけよ。明日からまた忙しくなるんだし」

岡部「な………」

紅莉栖「どうかした？」

岡部「あ、いや……なんでもない」

岡部（まさか助手から心配されるとは……）

紅莉栖「それじゃ、岡部また明日」

岡部「ああ、また明日……紅莉栖」

ﾊﾞﾀﾝ

岡部「紅莉栖、か……ふっ、最後は自然に名前を呼べたな」

岡部「紅莉栖……」

岡部「……い、いかん何をしている。さっさとシャワーを浴びて寝よう」

――――
――

岡部「Zzzz」

ｶﾞﾁｬ

ｺｿｺｿ

紅莉栖「………岡部」

岡部「Zzzz」

紅莉栖「寝てる、よね……」ﾂﾝﾂﾝ

岡部「むっ……Zzzz」ﾌﾆﾌﾆ

紅莉栖「寝る時は前髪下ろしてるんだ」ﾂﾝﾂﾝ

岡部「んっ……Zzzz」ﾌﾆﾌﾆ

紅莉栖「普段からそうしてたら年相応に見えるのに……もったいない」ﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝ

岡部「んぅ……まゆ、り……Zzzz」

紅莉栖「む………」

紅莉栖「………紅莉栖」ﾂﾝﾂﾝ

岡部「むぅ……Zzzz」ﾌﾆﾌﾆ

紅莉栖「……紅莉栖」ﾂﾝﾂﾝ

岡部「く、り……Zzzz」ﾌﾆﾌﾆ

紅莉栖「！？」

岡部「くり、ごはん……Zzzz」

紅莉栖「………」ｶﾞｸｯ

岡部「Zzzz」

紅莉栖「ぐぬぬ」