まどか「メガネ、とってみよっか」(349)
ほむら(鹿目さん……こんな私でも仲良くしてくれる大切なお友達)
ほむら(それだけでとても嬉しかった、今まで友達らしい友達はいなかったし
仲良くなっても、みんなすぐに退院してしまったから)
ほむら(鹿目さん、ねえ鹿目さん……どうしてかな)
ほむら(友達じゃ、足りないの……)
女生徒「じゃねーまどっちー」
まどか「うん、またねー」
トテトテ
まどか「えへ、一緒にかえろ」
ほむら「うん……///」
ほむら(鹿目さん……)
まどか「うん? どうしたの? 見つめちゃいやだよ、へへ」
ほむら「あっ……」フルフル
巴部屋
マミ「なるほど」
さやか「なるほど」
ほむら「……」ビクン
マミ「鹿目さんとはとっても仲良しで」
さやか「でも友達のままじゃ辛抱たまらんと言うわけですな?」
ほむら「は、はぃ……」
マミ「それで私達に」
さやか「恋のアドバイスをしてほしいと!」
ほむら「……っ///」
さやか「ってか隣で見てたから、ほむらのまどかを見る目がなんかヤバイなーって思ってたんだけどさ」
マミ「要するに同性愛、でいいのかしら」
さやか「うわ、マミさんズバッと申し上げますね」
マミ「……こういうのは本人の意思が大切なの、暁美さんがどこまで覚悟を持っているか」
ほむら「わ、私は……っ」
ほむら「私、は……その……同性愛で……///」
ほむら「鹿目さんともっと仲良く……」
さやか「あー、なーんかズバッと来ないなぁ」
マミ「暁美さん、同性愛ってとてもデリケートなものなの
私もそういう人達は知っているけど、上手く付き合えてるカップルはとても稀なのよ」
ほむら「……っ」
マミ「男女の恋愛よりもハードルは高いのよ、それはわかってるわね?」
さやか「へえー、やっぱ同性愛って難しいんだ」
マミ「当たり前じゃない、中には嫌がる人もいるのだし……」
ほむら「えっ……」ブワッ
マミ「って、まだ鹿目さんがそうと決まったわけじゃないのよ?
泣かない泣かない、ね?」
ほむら「……はぃぃ」
さやか「なんつーか、まずほむらの引っ込み思案過ぎる性格をどうにかしないとダメなんじゃないすかー?」
ほむら「え……?」
マミ「確かに奥手すぎて前進するのもつらそうよね」
さやか「てゆか、ほむらさ、まどかに名前で呼んでって言われてるのに、今も苗字呼びしてるでしょ?
まずは名前で呼ばなきゃ!」
マミ「そうね、私が見ても鹿目さんからの一方通行に見えるもの」
ほむら「一方通行……ですか?」
マミ「そうよ?
仲良くしたいと思ってるのは鹿目さんで、あなたは壁を作っているように見えるわ
もしかしたら鹿目さんには嫌がっているように見えてるかも」
ほむら「そんなっ……私、すっごく嬉しくて、その……」
さやか「なら伝えなきゃ! あいつ鈍感だから言わなきゃわかんないって」
マミ「よぉし、さっそく名前を呼ぶところから前進しましょう」
さやか「てか、なんで苗字で呼んでんの?」
ほむら「そ、それは……その、恥ずかしくて」
マミ「ふふ、かわいい理由ね
でもそれだと進めないわ」
さやか「それじゃさ! あたしをまどかだと思って呼ぶとかっ!」
さやか「ほむらちゃんっ」
ほむら「……っ///」
さやか「ほれほれ」
ほむら「ま……まど、まど、ま……鹿目さん」
マミ「んー」
さやか「ほ・む・ら・ちゃん!」
ほむら「ひゃいっ」
さやか「まどかって言ってみ!」
ほむら「……まどか///」モジモジ
マミ「暁美さんって、羨ましいくらいピュアねぇ
名前を呼ぶだけなのに、まるで告白でもしようかってくらいの恥ずかしがりようだもの」
さやか「見てるこっちが恥ずかしくなりそうっすね」
ほむら「……っ///」
マミ「美樹さん、普段の二人はどんな感じなの?」
さやか「そうですねー……」
さやか「手を繋いだり、お昼食べたり、寄り道して遊んだり」
マミ「あら、いい感じじゃない」
さやか「いやそれが、どれもまどかが無理矢理連れ回してるように見えるんですよね」
マミ「あー……」
さやか「ほむらは照れてついてってる感じっすね」
マミ「だ、そうよ」
ほむら「……私、連れ回されてないです、鹿目さんと……///」
マミ「はいはい、わかってるから意地にならなくていいわ」
さやか「あたしより仲良さそうなんだけどなぁー」
マミ「そうやって遊んだときに、鹿目さんには何か伝えてる?」
ほむら「え……その、嬉しいよ、とか……また遊びたいなって……」
マミ「ふふふ
なら、暁美さんが少しずつ近寄るだけで、あとは鹿目さんがなんとかしてくれそうね」
さやか「あ、確かに、ほむらのことになると強気だし」
マミ「じゃあ、そうね
暁美さんの宿題は、明日は鹿目さんを『まどか』って呼ぶことにするわ
それができたらまたいらっしゃい」
ほむら「えと、今日は付き合っていただいて、ありがとうございました
し、失礼します……っ」
バタン
マミ「いい子ね」
さやか「……で?」
マミ「あら、その悪そうな顔は何かしら? 美樹さやかさん?」
さやか「もちろん、放っておくわけにゃあいきませんでしょう?」
マミ「うっふふふふ!
当然、こんな面白いことって、そうそうないじゃないっ!」
さやか「いやぁ~~他人の恋路ほど愉快なもんはありませんなぁぁ」
マミ「親友の恋をデバガメしようだなんてぇ……あなたも悪ねぇ」
さやか「そういうマミさんこそ、ぬぅっふっふ!」
マミ「もうっ♪」バシン
さやか「いでぇっ! マミさん、張り手、痛いっす……」
次の日 通学路
まどか「おはようほむらちゃん」
ほむら「お、おはよう……ま、鹿目さん」
まどか「えへへ、待たせちゃったかな」
ほむら「ううん、来たところ」
まどか「よかったっ、行こ行こっ」
さやか「旦那、目標が動きやしたぜ」
マミ「来たわね……行きなさい美樹さやか、そしてラブ・アシストをするのよ」
さやか「なんすか……その、ラブ・アシストって」
マミ「こ、恋のひと押しってやつよ///」
さやか(なぜ横文字にしたのかわからん……)
さやか「んじゃサポートしてきやす」
マミ「失敗のないようにね……報告を楽しみにしているわ」
さやか「旦那こそバレないように頼みますぜ、へっへっへ」
さやか「よっすご両人!」
まどか「さやかちゃんおはよー」
ほむら「おはよう」
さやか「なんだなんだぁ? 今日はいつにもましてラブラブですなぁ?」
ほむら「えっ……///」
まどか「からかわないでよぅー、ほむらちゃんが困ってるでしょ?」
ほむら「ん……///」
さやか(いいぞいいぞ、朝からテンションバリバリにしてムンムンさせてやる!)
さやか「そういやさ、ほむらってまどかに話があるんじゃなかったっけ、もう話したの?」
ほむら「へ、えっ!?」
まどか「なになに、私でよかったらなんでも聞くよ?」
ほむら「え、えっ……///」
さやか「あれぇ~? まだ言ってないのぉ~? ほらほら言っちゃいなよぉ、ほむらちゃぁん?」
ほむら「っ……私、忘れ物っ……!」ダッ
さやか(なにぃ! 逃げんなよばかー!)
まどか「ええっ!? 取りに戻ってたら遅刻しちゃうのにっ
ごめんねさやかちゃん! 私もついていくから!」
さやか「え、あ、うん……」
さやか(あれっ、計算と違うけど、なんかうまくいってる?)
ヒュー コツン
さやか「いてっ! 誰だよ小石投げたの」
マミ「……」ツカツカ
マミ「この、おばかっ」ベズン
さやか「いでぇ!」
マミ「追い込んじゃダメでしょっ、相手はあの暁美さんなのよっ」
さやか「で、でもぉ~あたしのキャラ的にああいうやり方しか思いつかなかったんですよぉー」
マミ「もう……でもこれはこれで良い展開なのかしら」
さやか「でしょでしょっ?」
マミ「とにかく、私達のラブ・アシストはここまでね
あとは暁美さんのラブに任せるしかないわ」
さやか「気に入ったんすか……その言葉」
さやか「ほいじゃ、あたしらも行きますかね」
マミ「そうね、それじゃまた後で」
さやか「へーい」
仁美「あら? 今日はさやかさんお一人ですの?」
さやか「仁美こそ遅いじゃん、寝坊かー?」
仁美「ふふ、そんなところですわ
まどかさんとほむらさんはまだですの?」
さやか「いや、忘れ物取りに行ってんだよね」
仁美「あら……お二人とも?」
さやか「ん、やー……」
仁美「?」
まどか「ほむらちゃんっ」
ほむら「え……か、鹿目さん」
まどか「はぁっ、はぁ……ほむらちゃん、どうしたの?」
ほむら「そ、その……忘れ物、取りに」
まどか「ほんとに?」
ほむら「ほ……ほんとっ」
まどか「手、つないでいい?」
ほむら「えっ……うん」
まどか「……嘘でしょ」ニギニギ
ほむら「……っ///」
まどか「ごめんね、さやかちゃんって調子いいから」
まどか「でもほむらちゃんもほむらちゃん、言い難いことは言わなくていいんだよ?
内緒話だったら二人のときにすればいいんだし」
ほむら「…………ごめんなさい」メソ
まどか「……ううん、怒ってないよ
行こ、遅刻しちゃう」
ほむら「か、鹿目さん……あの、どうして嘘ってわかったの?」
まどか「私ね、ほむらちゃんのことならなんでもわかっちゃうんだ」
ほむら「え……」
まどか「ほむらちゃんが困っていたらすぐ助けられるように
神様が魔法をくれたの」
ほむら「……っ///」
まどか「なんてね、嘘」
まどか「ほむらちゃん、家に帰るときはいつも向こうの通りを使うでしょ?
こっちは横断歩道ないから」
まどか「だから忘れ物は言い訳だなってわかったの」
ほむら「あ……そ、そっか」
まどか「えへへ、ちょっとカッコつけちゃいました」
まどか「ってそんなこと言ってる場合じゃなかった! ほむらちゃん走らなきゃ間に合わない!」
ほむら「わっ……!」
ほむら(本当は、ちょっとだけ)
ほむら(そんな魔法を期待してしまったのでした……)
昼休み 食堂
仁美「ビックリしましたわ、お二人がチャイムギリギリに走ってくるなんて思いませんでしたから」
さやか「ああ、うん」
さやか(うへぇ、罪悪感)
ほむら「ご、ごめんなさい」
まどか「仕方ないよ、私だってよく忘れ物しちゃうし」
仁美「ですが、どうしてまどかさんまで取りに戻りましたの?」
まどか「えへへ、なんでだろ、わかんない」
ほむら「……///」
仁美(なんでしょう、この出来上がってる感は)
さやか(もうこいつら夫婦でいいじゃん)
さやか「で? 名前で呼べたの?」ヒソヒソ
ほむら「っ! ま、まだ……」ヒソヒソ
さやか「ったくもー、今から話を盛り上げるから、どさくさに紛れて呼んじゃいなよ
一度呼べば抵抗もなくなるからさ」ヒソヒソ
ほむら「ええっ……そんな、いきなりは」ヒソヒソ
さやか「あ、それでさ~まどっち?」
まどか「ま、まどっち?」
さやか「あれ! まどかってみんなからそう呼ばれてんじゃん」
仁美「クラスの方は男女隔て無くそのように呼ばれてますわね」
まどか「かわいいとは思うけど……でも、なんで『っち』ってつけるんだろう」
仁美「あら、それはきっとたまごっちの影響ですわ」
まどか「あっ、知ってる! ママが持ってた!」
仁美「あの頃からそのようなニックネームの付け方が幅広く使われるようになったのかも知れませんわ」
まどか「そうなんだ~」
さやか(ぐぬぬぬ! 仁美め、話題をそらしよるっ!)
さやか「それでさそれでさ、まどっち?」
まどか「もうやめてよー、まどかでいいよー」
さやか「そう? じゃーまどか」
まどか「うん」
さやか「まどかまどか」
まどか「う、うん」
さやか「まどかまどかまどか」
まどか「ばかにしてる?」
さやか「ほ、ほら、ほむらも!」ヒソヒソ
ほむら「ま……ぁ、ぁ……か、鹿目さん」
さやか(ズコーッ!)
まどか「ほむらちゃんもー、まどかって呼んでよぅ」
仁美「あら、ほむらさんは名前で呼んでいませんの?
てっきり、もっと深い仲かと思っていましたのに」
ほむら「へっ……そ、そんな、まだ転校したばかりで」
仁美「ふふふ、そういえばそうでしたわね
まどかさんととても仲良くされてましたから、なんだかずっと前からお友達のように感じていましたわ」
さやか「んでもさ、すっげぇ仲いいよな」
仁美「ええ、とても」
まどか「ふ、二人共やめてよぅ///」
さやか「おいこら、チャンスだぞ、今やらなきゃ誰がやるっ」ヒソヒソ
ほむら「……」
さやか「おーい」ヒソヒソ
ほむら「わ、私! その……先に行ってます」ダッ
さやか「え、おいっ」
まどか「わわ、ほむらちゃんっ!」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「ひゅぃっ!」
仁美「ほむらさんと何をコソコソしていましたの?」
まどか「ほむらちゃんに変なことさせようとしてたでしょ
さやかちゃんも今日はテンションおかしいし、私わかるんだよっ?」
仁美(あら、ほむらさんのことになると本気度が変わりますのね……ぽっ)
ほむら(どさくさに紛れてなんて、嫌……)
ほむら(友達を名前で呼ぶのは初めてだもの)
ほむら(この気持ちを誤魔化したくない……鹿目さんには、ちゃんと受け取ってほしい)
ほむら(でも……言うの、怖い)
『男女の恋愛よりもハードルは高いのよ、それはわかってるわね?』
ほむら(怖いよぅ…………)
まどか「見つけた」 手ギュ
ほむら「ひゃっ!」
まどか「一人でどっか行くの禁止だよぅ」
ほむら「鹿目さんっ」
まどか「さやかちゃんってね、悪い子じゃないんだよ
ちょっと調子がいいとこあるから、面白がって色々しちゃうんだ」
まどか「だから許してあげてほしいな」
まどか「怒ってる……?」
ほむら「ぅ、ううん……」
まどか「次からは一人で行かないの
そういうときは、私もつれてって?」
ほむら「で、でも、迷惑じゃ……」
まどか「迷惑って思う仲ならここにいません」
ほむら「はぃ……」
まどか「ねえほむらちゃん」
まどか「鹿目さんっていうの、そろそろやめてほしいなって思う」
ほむら「え……」
まどか「そろそろね、ほむらちゃんからも仲良ししてもらわないと
私寂しいかも……」
ほむら「そんな、私は嬉しい……こうして一緒にいてくれるだけで私は」
まどか「えへ、だからね、それを形にしてほしいなって思うんだ
私だって、本当は迷惑かもって不安なんだよ?」
ほむら「……そう、だよね」
まどか「うん……私もほむらちゃんとおんなじ」
ほむら(私の勇気で……あなたが幸せになれるなら)
ほむら「……まっ……ぅ……」
まどか「うん」ニギニギ
ほむら「……まどか」
まどか「うん……ほむらちゃん」
ほむら「……っ///」
まどか「あ、目そらしたー」
ほむら「はぅ……///」
まどか「えへへっ、嬉しいな」
ほむら「ごめんね……名前で呼ぶの、慣れてなくて……」
まどか「恥ずかしがり屋さんなんだから、こっちまでドキドキしちゃった」
まどか「ほむらちゃんって、あんまり笑ったりしないでしょ
いつも寂しそうで……だから不安だったんだ」
まどか「嫌がられてるんじゃないかって」
まどか「でも、ちゃんと仲良くなれてよかった、これからもっともっとよろしくねっ」
ほむら「こちらこそ///」
まどか「また照れてる、えへへっ」
放課後
さやか「んん~! 今日も終わった終わったぁ」
まどか「さやかちゃん、おじさんっぽい……」
さやか「勉学の疲れってね、んじゃ帰りますか~」
ほむら「うん……」
仁美「あらいけない、さやかさんとお買い物する予定でしたわ」
さやか「はえ!?」
仁美「いけませんわ、お店がしまってしまいます」
さやか「ええ!? んな約束したっけ」
仁美「これはいけません、私達はお先に失礼しますわ、おほほ」
さやか「うおぅ!? 仁美、あーた力持ちね」
まどか「行っちゃった……言ってくれたら付き合ったのに」
ほむら「変な二人」
まどか「あははっ、もしかしたら気を遣ってるのかも?」
ほむら「えっ……///」
まどか「どうしよう、勘違いされちゃったかも?」
ほむら「え……あの、その」
まどか「ごめんごめん、冗談」
まどか「ごめんね、ちょっと嫌になっちゃった?」
ほむら「そんなことない、よ?」
まどか「そう? じゃあさ、折角だし二人で寄り道しよ?」
ほむら「ま……まど……まどかが、よければ」
まどか「決まりっ、じゃぁ帰ろっ」
ほむら「うんっ」
ほむら(今も、手をひくのはまどかで、私は後を追いかけてる)
ほむら(今はそれでいい)
ほむら(いつか、今度は私があなたの手をひけたら)
ほむら(そんな夢を見て、甘いひとときに揺られるのでした)
巴司令室
マミ「して、良好かね」
さやか「それはとても……ついにほむらは名前で呼ぶようになりやした」
マミ「ほう……」
さやか「それもなかなか良いムードでありやした」
マミ「結構」
マミ「では次は……休日デートであるな」
さやか「な……! しかし艦長、それはまだ荷が重いのでは」
マミ「私には時間がないのだよ、なにせ受験があるのだから」
さやか「い、いきなりリアルな話になりましたね……」
マミ「もう、変なつっこみしないでよ、雰囲気作ってたのにぃ」
さやか「作ってたんすか……」
マミ「確かに男女の恋愛で考えたらいきなりデートは考え物よね
鹿目さんはふわふわしてるから、それでも応じてくれるでしょうけど」
さやか「そりゃそうっすよ、やっぱり順序っていうか、下心は隠してもらわないと興ざめっすよ」
マミ「でもあの二人は女の子同士なのよ」
さやか「な、なるほど!」
マミ「これはただのお出かけ、デートではない」
さやか「なるほど!!」
マミ「暁美さんはそうは思わないでしょうけどね、ふふ」
さやか「な、何を考えておいでで……」
マミ「なぁに、私はあの二人に幸せになってもらいたいだけ」
さやか「本音は?」
マミ「困ってる暁美さんが見たーい♪」
さやか「ふふふ、話がわかる人だ、お付き合いしやすぜ」
マミ「良い良い、では次のオペレーションの準備よ」
さやか「そう思いやして、既に刺客を送り込んでおります」
マミ「うふふ……部下に恵まれて幸せだわ」
次回予告
さやマミの手を逃れたほむらを待っていたのは、また百合だった。
デバガメの影に見え隠れする痴情と波乱。
見滝原が生み出した百合の街。
魔女と魔法少女、希望と絶望とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた
ここは惑星まどマギの木間市。
次回「困惑」。
来週もほむらと百合に付き合ってもらう。
昼休み
まどか「見滝原タワー?」
さやか「そうそう、ペアチケットもらったんだけどさぁ、恭介の奴出れないじゃん?
だからまどかにあげる!」
まどか「いいの? 入場券高かったよね」
さやか「いいのいいの! あたしはどーせ相手いないんだし」
まどか「私だっていないよ」
さやか「ほむらがいるじゃん」
まどか「そ、そういう意味ならいるけど」
さやか「ん? そういう意味って?」
まどか「え……ぅ、秘密っ
じゃあ、これもらっちゃうね」
さやか「うんうんっ、ほむらによろしくね」
まどか「ありがとーっ」
キマシタワー?
放課後
まどか「ていうわけなんだ」
ほむら「見滝原タワー、行ったことない……」
まどか「ほんとっ? じゃあ行こっ! 日曜日行こうよーっ」ピョンピョン
ほむら「う、うんっ///」
まどか「えへへ、今まで入院してた分、い~っぱい遊ぼうねっ」
ほむら「……っ///」
まどか「もう、なんで照れるの?」
ほむら「う、嬉しくて」
まどか「えへ……私まで照れちゃうよ?」
ほむら「っっ///」
まどか「帰ろぉ、日が暮れちゃう」
ほむら「うん……」トテトテ
さやか「聞きました奥さん」
マミ「ええ聞きましたわ奥さん」
さやか「これは」
マミ「これは」
さやか「行くしか!」
マミ「ないわね!」
巴部屋
マミ「まさか、美樹さんが先を考えてチケットを用意しているなんて思わなかったわ」
さやか「いやぁ、これも親友二人の為ですから」
マミ「そうよね、二人の為よね」
さやか「そうですとも」
マミ「二人の為に、ちゃんとフォローしないとね」
さやか「そうですとも、断じてデバガメではありません」
マミ「当然、これは二人を見守るラブ・アシストッ」
さやか(それは違うだろ……)
ほむホーム
ほむら(どうしよう……っ)
ほむら(舞い上がって……約束しちゃったけど……わたし、わたし……)
ほむら(は、はじめての、デート……っ!)
ほむら(まどかとデート……あぁあぁぁぁぁ)ワタワタワタワタワタ
ほむら(な、何着ていこう……)
クローゼットガラッ
ほむら(……かわいいのない)
ほむら(うぅぅぅーー……)
巴部屋
さやか「なるほど」
マミ「なるほど」
ほむら「……えと、その」
マミ「つまりデートの基本を!」
さやか「学びたいと言うわけか!」
なるほど
さやか(って、マミさんはデートしたことあるんすか……)
マミ(ないわ)キッパリ
さやか(ど、どうするんすか! あたしだって人に助言できる立場じゃないってのに)
マミ(まぁ任せなさい)
マミ「まず暁美さん、あなたと鹿目さんは女の子同士よ」
ほむら「そ、そう……ですよね」
マミ「だから一般的に見ればこれはデートとは言わない」
ほむら「……」シュン
マミ「落ち込むことかしら、逆に考えれば肩肘をはらなくて済むんじゃないかしら」
さやか「おお……!」
マミ「女の子同士が休日にお出かけ、そんなのよくあることよ
そこに着ていく服だとか、デートのやり方だとか、そんなものは必要ないわ」
マミ「ありのまま、普段通りのあなたでいいじゃない!」
さやか「そ、それっぽいことを言っているように聞こえる……!」
マミ「そこ、うるさい」
ほむら「でっ、でも……あの……私だって、まどかと仲良くしたいっていうか」
ほむら「誠意、とか……見せたくて」
マミ(何よ、随分と言えるようになってきたじゃない)
マミ「そこまで考えてるのなら話は早いわ」
マミ「暁美さんは鹿目さんを楽しませたいの? それとも器量のあるところを見せたいの?」
ほむら「え……」
マミ「ごめんなさいね、ちょっと聞こえが悪いけど、大事なことなの」
マミ「あなたが戦略的に考えてるならアドバイスの方向性も変わるのよ」
ほむら「私は……まどかに、楽しんでほしい
いつも私のことばかり考えてもらってるから、恩返ししたい、です」
マミ「そう、なら……何も考えなくていいわ
ありのまま、あなたがしたいと思うようになさい、それが一番のアドバイス」
ほむら「で、でも……」
マミ「ふふ、それだけじゃ不安でしょうから、洋服選びは付き合ってあげるわ
美樹さん!」
さやか「あいあいさ! ピッポッパ」
トゥルルル トゥルルル
ノリノリすぐるww
とあるデパートのレディース
仁美「お待ちしてました」
マミ「良い部下、良い人脈……そしてこの私の頭脳、組織に必要な三拍子が整ったわ」
さやか(自分で言ったよこの人……)
さやか「悪いね仁美」
仁美「いいえっ、他でもないほむらさんの為ですもの」
ほむら「もしかして、ここって……」
仁美「はい、うちが所持してるデパートです」
さやか「おっかねっもちー」
仁美「ですので、自分のものだと思って自由に見て回ってください
お値段もお気になさらないでください、お友達になった記念とでも思ってくださいな」
ほむら「え、あの」
さやか「だからー、仁美が服買ってくれるって言ってんの、ほらさっさと選ぶ!」
マミ「ふふ、任せて、私が完ッ璧なコーディネートを伝授してあげるわ」
ワカメ家の財力は底知れない
ほむら「すごい、お店がたくさん……」
さやか「そりゃデパートだもん」
マミ「はーい暁美さん、動かないで
うーん……明るい色は難しいわね」
仁美「そうですわねぇ、ほむらさんは落ち着いた色合いがいいかも知れませんわ」
さやか「てなるとゴシック系?」
マミ「それならこれ! 試着してみてっ」
ほむら「え、そのっ」
仁美「物は試しといいますわ、着てみればご自分の印象も終わりますのよ」
さやか「ほうら仁美も言ってんだからさっさと着替えるっ!」
シャー
ほむら「……///」
マミ「う、うーん?」
さやか「いやまぁ」
仁美「巴先輩が着るのであれば素敵だと思いますけど……」
___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- 、 _,,..-‐、、,'
`ー',ミミ ::.弋ラ''ー、 i'"ィ'之フ l
/:l lミミ ::::.. 二フ´ l ヽ、.ノ ,'
,.-‐フ:::::| |,ミ l /
/r‐'":::::::::| |ヾ /__. l /
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \ ⌒ヽ、,ノ /ヽ,_
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \ _,_,.、〃 /l | ___,. -、
',\\:::::::::::::::ヽ\ \ 、. ̄⌒" ̄/:::::| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
\\\;::::::::::::\\ `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l | `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ  ̄フフ::::::::::::::ノ ./ ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
`ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ / _,. く / ゝ_/ ̄|
 ̄`ー─--─‐''" ̄ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
/ / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
/ / ゝニ--‐、‐ |
/ /‐<_ ヽ |ヽ
さやか「んん、ゴシックで上品だし、何が悪いんだ」
仁美「まず服のボリュームですわ
体格が大きく見えてしまいますから、ほむらさんの小顔とバランスが取れていませんの」
マミ「な、なるほど……」
仁美「それと胸元、このラインがゆったりしていると大人らしさや女性らしさを印象づけますけど
中学生が着るといささか不釣り合いですわ」
マミ(グサッ……私のファッションセンスが、否定された……ッ!)
マミ(この波動、ピーコと同類!)
さやか「マミさんの霊圧が……!」
マミ「って、おばかなコントやってる場合じゃないわよね」
さやか(切り替わり早っ!)
マミ「そうねぇ、ならゴスロリ方面?」
仁美「そこまで思い切ることもないかと思いますけど
ほむらさんの黒髪を引き立てるなら、少女的な着こなしが良いかも知れませんわ」
さやか「それならこれ! これ着てみよう!」
ほむら(ちょっと、楽しい……)
おっぱい!
おっぱい! おっぱい!
おっぱい おっぱい! おっぱい!
おっぱい! ∩ ∩ ノ) おっぱい!
おっぱい! 川 ∩ 川彡'三つ おっぱい!
おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃ おっぱい!
おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ おっぱい!
おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃ おっぱい!
おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃ おっぱい!
おっぱい! (ノ ∪ 川 ∪ミ) おっぱい!
おっぱい! ∪ おっぱい!
おっぱい! おっぱい! おっぱい!
おっぱい! おっぱい!
おっぱい!
さやか「これは、なかなか」
ほむら「っ……///」
仁美「ブラウスはレースで上品さ、高級さを演出して
暗めのチェックのスカートは足りない色合いを補っていますわね」
さやか「そこもいいんだけどさ、足元見てよ、足元!」
マミ「ニーソックスに黒のシューズね
これは当たりだわ」
仁美「ほむらさん、ちょっと髪を触りますわね」
ほむら「きゃ///」
仁美「ほら、三つ編みをツインテールにすれば」
さやか「お、おおーー……」
マミ「これは……」
仁美「さやかさんお手柄ですわ、良い組み合わせですわね」
ほむら「か、鏡……」トテトテ
ほむら「わ……///」
仁美「どうです? 少しスカートが短い気もしますけど」
これなんかどうだろう
http://i.imgur.com/xxFVH.jpg
>>104
母さん…
ほむ茶ください
ほむら「あの……これ、いくらですか」
さやか「やば、値札見てないや」
仁美「おいくらでも平気ですわよ」
マミ「暁美さん、それに決めるの?
私はとってもいいと思う、お忍びのお姫様みたいよ」
ほむら「っ///」
さやか「やっば……これ男子が見たら惚れるわ」
ほむら「あのっ……これ、に……します」
仁美「はい、はい、ではこれで」
さやか「旦那、仁美のやつ……現ナマで払ってやすぜ!」
マミ「諭吉が! 諭吉!」
さやか「庶民の敵め……!」
i;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:;i /_;:_;:_;:_;:_;:_;:_;i /;:;:;:;/;:;:;:;:;:;:;:;_;_i
,i_;:_;:_/_;:_;:;_;:_;:_;:i f´ ・ r"::::::::::i / ̄ ̄ ̄`i三ミ::::i,
/ ・ .Y .・ ヾ::::::::l ノ゙ f・= 7:::::::::::l. f ・ ・ (ミミ:::::::l
ム゚゙゙' く、'゚` ゙'"):::l ヽ'' ゙'⌒リ:ノ ノ゚ヲ ''・= リ::r-、リ
l=,,;;:. l=、 ..::" ,)ヽ、 j⌒ ト'"fノ l (-、ヽ'" ゙'´ノ),)
/`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :\ ヽ、: : : '" ノ^i, lィー-、 ノ-イ
/rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/ `ヽ、 t_゙゙ _,,.. :: " l、
゙'゙ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `ユ゙" ,ノ::ゝ、
! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ィ":::::/::::::
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fノ /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
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、..、く´_,,∠"ィ''"´ / ,> /\、 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
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ーフ´ > ヽ`ー、/ /く _,,..ィ''"゙' _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ / ,,ゝヽ, ) ,./ ィ'" r-‐ ''",., ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
帰り道
ほむら「志筑さん……ちゃんと、返すね」
仁美「やめてください、プレゼントはプレゼントです
お返しは義務ではなく好意でしてくださいな」
ほむら「……ぐすっ」
仁美「あ、あらあら」
ほむら「ありがとう……っ」
仁美「確かに私はお金使いが普通ではありませんけど
気持ちとしては普通のお友達がプレゼントを送るのと同じですわよ」
ほむら「ううん……私、プレゼントされるの、嬉しくて」
さやか(ずっと入院してたんだもんな……)
仁美「素直で、綺麗な感性をお持ちですのね」
仁美「あなたに愛される殿方は、きっと誰よりも幸せなのでしょう」
仁美「あ、殿方ではないかも?」
ほむら「!?」
仁美「ふふふ♪」
日曜日 タワー前
まどか「あっ、ほむら……ちゃん?」
ほむら「お、おまたせ」
まどか「わ、わっ……」
ほむら「……っ///」
まどか「髪、かわいい、服もかわいいっ」
ほむら「う、うん」
まどか「どうしよう、私すっごく普段着だよぅ」
ほむら「まどかも、かわいい、よ……」
まどか「も、も~~っ///」
まどか「えへへ、ほむらちゃんがオシャレするなんて
もしかして今日期待してる?」
ほむら「し、してる……」
まどか「わぁ、私がんばらなきゃ」
ほむら「えと、私は……まどかと一緒ならそれだけで」
まどか「おだてても何も出ないよ~?」
最高のタワーをたのむ
まどか「それじゃ入ろっか、はいチケット」
ほむら「ありがとぅ」
まどか「ここすっごいんだよ、高いし色んなお店あるし」
ほむら「まどか、詳しいんだね」
マミ「動いたわ」
さやか「行きやすか」
マミ「ええ、遅れないようにね」
さやか「だそうだ、行くぞ新人っ」
仁美「おほほ」
まどか「あのね、私さいしょに行きたいとこあるんだ」
ほむら「うん、連れてって……///」
マミ「あれは……プラネタリウム?」
仁美「開幕プラネタリウムとは……レベルが高いですわ」
スタッフ「プラネタリウムはいかがでしょう、どんな時でも決して消える事のない……」
まどか「私ね、タワーに来たら絶対ここに来るんだよ」
ほむら「星、好きなの?」
まどか「どっちかっていうと神話が好きなのかな
どのお話もちょっと切なくて、子供の頃から気に入ってるんだ」
ほむら「ん……」
投影開始
『――彼女の願いは決して叶う事はないのです
その願いこそ、彼との永遠の別れを約束していたのです
それを哀れに思った神々は二人の間にある時間の流れを断ち切り
夜空に浮かべ、いつでも会えるように――』
まどか「……ん」ウルウル
ほむら(まどか……泣いてるの?)
ほむら(……何か、してあげたい、したいけど……何をすれば)
ほむら(まどかはこういうとき、いつも手を握ってくれた……勇気を出すの……っ)
ほむら(えいっ……) 手ギュ
まどか「あ……えへ」ニギニギ
>>118
よくやった
タワー2F
まどか「えへへ……手、つないじゃった」
ほむら「い、嫌だった?」
まどか「ううんっ、ほむらちゃんからしてもらうの初めてだったから嬉しかったよ?」
ほむら「よかった……」
まどか「ほむらちゃん優しいねっ」
ほむら(その優しさも、あなたが教えてくれたのよ……)
さやか「な、なんかめっちゃくちゃ良いムードっすね」
仁美「素晴らしい、素晴らしいですわ」
マミ「ああんもうっ、ごちそうさまっ」
まどか「ほむらちゃん、おなかすいた?」
ほむら「うん、私はいつでも食べれるよ」
まどか「じゃあさ、甘いの好き?
おいしいケーキ屋さんがあるんだよっ」
ほむら「そこも、連れて行ってほしい……」ワクワク
仁美「ナイスチョイスですまどかさん」
さやか(さっき店のグループ名に志筑って入ってたけど、きっと気のせいだ……)
マミ「すみません、ガトーショコラとミルフィーユ、ミルフィーユはこっちのイチゴの」
さやか(マミさーん!!?)
まどか「あ、きた」
まどか「えへへっ、ホットケーキぃー♪」
ほむら(まどか、かわいい……///)
まどか「わぁ、ほむらちゃんのアップルパイもいいなぁっ
シナモン香ばしい~」
ほむら「食べる?」
まどか「うんうんっ、交換しよっ」
ほむら「うん……っ///」
マミ「はぐはぐはぐ」
さやか(この人は……栄養がぜんぶ胸に行く人種って、実在したんだなぁ)
さすが、巴山は違いますな、どすこい
SS中でキャラが糖分摂取
SS読んで俺らも糖分摂取
ほむら「はい、まどか」
まどか「えー」
ほむら「……?」
まどか「食べさせてくれないの?」
ほむら「えっ……///」
ほむら「ほ、ほんとに……?」
まどか「えへへ、してみたかったんだ……」
ほむら「……っ///」
まどか「待ってる……///」
ほむら「……はぃ」
まどか「あむ……ん、おいひい///」
仁美「あ、あの二人」
さやか「やりよった」
マミ「あれは……食べさせあいに見せかけた、間接キッス……!」
さやか「いやそこまでは考えてないでしょ」
仁美「まどかさんは天然ですからね」
さやか(お前が言うのか――!!)
まどか「ほむらちゃん、あーん」
ほむら「えっ、えっ……///」
まどか「私もしたいよぅ」
ほむら「っっ///」
まどか「えへ、顔真っ赤だ」
ほむら「まどかぁ……」
まどか「ほむらちゃんおねがい♪」
ほむら「……ぁ、ぁーん……」
ほむら「はむ……ん、ん」
まどか「んふふふ///」
ほむら(こ、これ、もしかして、間接キスなんじゃ……///)
\ /
\ /
\ /
\ /
\( ^o^)/ うわああああああああああああああ!!!!!!!!!!
│ │
│ │ ~○~○~○~○~○~○~○
│ │ ~○~○~○~○~○~○~○~○~○
( ω⊃~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
/ \ ~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
/ \ ~○~○~○~○~○~○~○~○
/ \
/ \
……ふぅ
ほむかわいい
ほむら(ぁ、まどかのほっぺ、クリームついてる……)
ほむら「まどか」
まどか「なあに?」
ほむら「う、動かないで」
ひょい
まどか「あれっ、ついてた? やだ、恥ずかしいよぅ///」
ほむら「ふふ、とっちゃった」
ほむら(……って! どうしよう! 何も考えないで指でとっちゃったけど……っっ!!)
ほむら(ってててて!! 私、まどかのほっぺに……さわ、さわって……!)
ほむら(どうしようどうしようどうしようっっ……///)
まどか「はむ」
ほむら「っ!?」
ほむら(ま、まどか……それ、私の指……///)
まどか「生クリームもおいしいんだよね、えへへっ///」
ほむら「はぅ……///」
キマ…
仁美「……き」
さやか「……ま」
マミ「んぐんぐ、すみませんパフェを」
さやか(おいぃ!!?)
まどか「ごっごめんね! やだった?」
ほむら「う、ううんっ、びっくりした」
まどか「えっへへ」
まどか「恥ずかしくなってきちゃったな……///」
ほむら「うん……///」
タワー2F
まどか「ほむらちゃんおいしかった?」
ほむら「うん、ちゃんとしたパイは初めて食べたかも……」
まどか「よかったぁ」
ほむら「……っ///」
マブさんww
まどか「もうそろそろかな」
ほむら「え?」
まどか「えへへ、展望台いこ」
ほむら「うん、いいよ」
さやか「ああもう、マミさんが食べてる間に見失ったじゃないですかぁ」
仁美「まぁまぁ、もう夕暮れ時ですわ、ここから先は野暮というもの」
マミ「仕方ないじゃない、おいしいんだもの」
さやか「よく太らないっすね」
マミ「不思議よね」
さやか(自分で言ったよこの人!!)
仁美「さて、私は門限がありますので、そろそろ」
さやか「あ、うん、今日はありがとね仁美」
マミ「志筑さん、またよろしくお願いするわ」
仁美「ええ、またご一緒させてくださいな、それでは失礼します」
さやか「どうします? あの二人探しますか?」
マミ「……やめておきましょう
覗き見るのも勿体無いくらい、あの二人は素敵だもの」
さやか「んーよくわからないけど、もうあたしらがフォローする必要もなさそうですしねー」
さやか「……帰りますか」
マミ「そうね、今日は満足したもの」
さやか「主に胃袋的にっすか」
展望台
ほむら「まどか、いつまで目隠ししてるの……?」
まどか「まだだよー」
ほむら(んん……まどかの身体がくっついてて……///)
ほむら(何も見えないから、余計に変なことを考えてしまう……)
まどか「もうちょっとかな」
ほむら(ずっとこのままがいい……)
まどか「はいっ」
ほむら「わ……わ、これ……」
ほむら(夕焼けに町が染まってる……影がゆっくりと動いてて、不思議……)
ほむら(まどか……素敵だよ、こんなに不思議な景色、初めて見る)
まどか「えへへ」
ほむら「すごい……」
ほむら(ど、どうしよう、言葉が出てこないよ、本でたくさん言葉を学んだのに)
まどか「ほむらちゃんにも、この景色が大切な思い出になってくれたらいいなって、そう思うんだ」
ほむら「私は……まどかと一緒なら、どんなときだって……」
まどか「へへ、それ反則……うれしいけど」
ほむら「ん……///」
ほむら「うん、一番の思い出になりそう……」
まどか「……うん///」
すbらあしい
ほむら「まどかは、どうして私にここまでしてくれるの……?」
まどか「……初めはね、困ってるほむらちゃんを助けたかったんだ
そのうち入院してたほむらちゃんに、色んな楽しいことを教えたいなって思うようになったの」
まどか「今は、もっとほむらちゃんと仲良くなりたいって思う……
一番の友達になって、何年たっても一緒にいたいなって……」
まどか「あははは……気が早いよね」
ほむら「ううん……すごく、うれしい……ぐすっ」
まどか「泣かないで……」ナデナデ
まどか「私ね、今ならほむらちゃんのことたくさんわかるんだ
今のは、嬉しい困り顔」
ほむら「……っ///」
まどか「それはね、照れてる困り顔」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃん……目、とじて」
ほむら「え……うん」
まどか「……ん」 ほっぺちゅ
ほむら「っ!!?」
まどか「……しちゃいました」
ほむら「ま、まどか……あのっ」
まどか「言わないで」
まどか「自分でもよくわかんないんだ……私の気持ち」
まどか「ほむらちゃんのこと、大好きだよ
でも、この好きがどういう好きなのか、よくわからないんだ」
ほむら「……」
まどか「困らせちゃうよね……」
ほむら「……まどか」
まどか「ほむらちゃんが優しいの知ってるから、私はそれに甘えちゃうんだ……
どんなにしたって嫌って言わないから……こんなこともしちゃってる」
ほむら「私は……ほんとに、嬉しいから」
まどか「やっぱり、優しい……」ギュ
ほむら「…………」
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次回予告
百合とデバガメ、志筑家、さやか、マミ、インキュベーター。
入り乱れる人波を縫って、二人を乗せた運命のコースターが飛び交う。
見滝原に咲き乱れる、百合に守られた塔は何。
ちっぽけな胸に抱かれた甘美なる恋愛劇。
その時、ほむらは叫んだ。
まどか!と。
次回「真実」。
いよいよキャスティング完了。
懲りすぎワロww
回想
まどか『あ、あのね……ほむらちゃんが嫌だったら、今日のことは忘れてっ
私、怖いんだ……もしね、明日から仲良く出来なくなったらって思ったら、怖くて
もう、私なに言ってるんだろう……ごめんね、ほんとにごめん……』
ほむホーム 深夜
ほむら「まどか……」
ほむら「私もね、大好きよ……」
ほむら「……まどか」オフトンムギュ
『私もそういう人達は知っているけど、上手く付き合えてるカップルはとても稀なのよ』
ほむら「私はまどかと恋人になりたいの……?」
ほむら「私は……もっと仲良くなりたい、けど
今のままでも……」
ほむら「私だって……わかんない……この気持ちは恋なの?」
ほむら「まどかぁ……」
巴部屋
さやか「おじゃましまーすっと」
杏子「あん?」
さやか「なんだ杏子か」
さやか「ってなんで杏子がいんの!?」
杏子「腹減った」
さやか「理由になってないよ!」
マミ「私が呼んだのよ、見滝原で魔女狩りしたいって言うから相談してたの」
さやか「ってことは杏子は魔法少女だったの!?」
杏子「そーいやーさやかには言ってなかったかぁ
んでもマミと知り合いなら魔法少女のことは知ってんだろぉ?」
マミ「そんなに話してないわよ
変に関心持たれても厄介だもの」
杏子「まぁなー」
さやか「魔法少女ってそんなに危険なの……?」
杏子「あー危険っつーか、ならなくていいならなるもんじゃないってところかな」
マミ「私達はそれどころじゃなかったものね」
杏子「マミーそれとって」
マミ「歩きなさい」
杏子「んぇーー? じゃいーや」
マミ「だらけすぎよ……」
さやか「まどかも、魔法少女なんですよね」
マミ「ええ……」
さやか「あいつ、馬鹿だし天然だしドジだしおっちょこちょいだから……」
マミ「わかってるわ、ちゃんと守ってるわよ」
杏子「マミ、新入りでもいんのか?」
マミ「ええ、最近なったばかりなの」
杏子「んなもん捨てちまえよ、足手まといがいると危ないのはマミの方だぜ?」
さやか「す、捨てるって……」
マミ「ダメよ、大切な友達なの」
杏子「はぁ、やっぱ魔法少女に私情は持ち込んじゃいけねえってわかるわ……悲しいだけだもんな」
さやか「杏子、そんな言い方しないでよ……」
杏子「しょーがねーだろ、命かかってんだから……」
マミ「そうね、その覚悟がないなら魔法少女は務まらないわ」
さやか「あいつは……まどかは、そんな覚悟……」
マミ「あの子はあの子なりの覚悟があるわ」
さやか「……まどか」
巴部屋
ほむら「お邪魔します」
マミ「来たわね、今日はどんな相談かしら」
さやか「恋の悩みなら!」
マミ「即時解決!」
杏子「……」
マミ「暁美さんは初対面よね、この子は杏子、私と同じ魔法少女なのよ」
杏子「おう、よろしくなー」
マミ「なるほど」
さやか「なるほど」
マミ「それはもう、おめでとうと言わざるをえないわね!」
さやか「まさか、まどかがそっち方面だとはなぁ……」
マミ「暁美さん、これ以上あなたに出来るアドバイスはないわ」
ほむら「え、で……でも」
マミ「だってそれは告白よ? あとは暁美さんが応えるだけじゃない」
ほむら「そ、そうじゃないんです……
私も、まどかも、この気持ちを形にしていいか迷ってて……」
ほむら「だから……どうしたらいいのか、聞きたくて」
さやか「つってもなぁ、もう付き合うしかないと思うんだけど」
杏子「おめーらわかってないなぁ」モグモグ
さやか「何よ妖怪タダ飯ぐらい」
杏子「おま、タダ飯じゃねえよっ、ちゃんと共闘するっていう約束で飯食ってんだぞ!」
マミ「それで、私達のなにがわかってないのよ」ムスー
杏子「そいつはよ、友達としての関係をとるか、恋人としての関係をとるか悩んでんだろ?」
杏子「つまりあれだよ、女友達がいいのか、同性だけど異性として認めるのかって悩みなわけだよ」
ほむら「そ、そうです……!」
マミ「難しい悩みよねぇ」
さやか「さすがにあたしらの知らない世界なわけで……」
杏子「アンタさ、その悩みをアタシらに聞いてどうすんだよ
そりゃー何かしらの答えは出してやるぜ?
でも人に言われた答えを、そのまま相手さんに持ってって、アンタはそれでいいのか?」
ほむら「……い、嫌……私は、私の言葉で……応えたい」
杏子「んだよ……そこまでわかってんなら自分で考えろよなー」マグマグ
ほむら「自分で……」
マミ「そうね、今まで私達がアドバイスしてきたもの、もう独り立ちするときじゃないかしら」
さやか「ほむらにはまどかって強い味方もいるわけだしね~」
ほむら「あ、あの、ありがとうございました!」
バタン
杏子「青春だねぇ」
さやか「なーに感傷してんのよ」
杏子「魔法少女やってっと、子供時代が吹っ飛んじまうからなぁ」
マミ「あら、私は両立してるわよ」
杏子「アタシもマミみたいに立ち回りたいねぇ」
さやか「杏子はまず学校行くところから始めなさいよ……将来苦労するぞ」
杏子「いーんだよ、どうせ魔法少女やってる限りいつかは死んじまうんだ」
さやか「……言うなよ、そういうの」
杏子「……ばーか、まだ死なねえよ」
放課後
ほむら(答えは……自分で!)
ほむら「ま、まどか……っ」
まどか「ほむらちゃん///」
ほむら「……っ///」
まどか「……えへ」
ほむら「あ、あのね……今度の日曜日ね、遊びに……いかない?」
まどか「わ……うんっ」
ほむら「よかった……」
まどか「ほむらちゃんに誘われるのって初めてだっけ
えへへ、期待しちゃおっかな♪」
ほむら「そ、そんな……困る///」
まどか「あははっ、ほむらちゃんかわいい」
ほむら「ん……///
あのね、これ……」
まどか「わ、遊園地のチケット?」
wehhihi
ほむら「その、たまたまもらっちゃって……まどかと、行きたい……っ///」
ほむら(ほんとは……自分で買っちゃったの)
まどか「えへ……わたしを連れてって」
ほむら「はぅ……///」
さやか「旦那、聞きやしたか?」
マミ「当然」
さやか「これはもちろん……?」
マミ「当然!!」
さやか「さすが旦那ァ!」
マミ「ここまで付き合っておいて、最後を見ずに終わるなんて我慢ならないわ!」
さやか「潔すぎるデバガメ精神! さすがっす!」
監視カメラ完備
日曜日 ほむホーム
ほむら「着ていく服も、自分で考えなきゃ……」
ほむら「えっと、えっと……」
ほむら「そ、そうだ、髪……おろしちゃおう」
ほむら「……ふふ///」
遊園地 ゲート前
ほむら(あ、まどかもう来てる……)
まどか「ほむらちゃ~ん、て……」
まどか「わああ……髪型かえると、ほむらちゃんすっごく大人っぽい」
ほむら「その……どう?」
まどか「今のほむらちゃん、お姉さんみたい///」
まどか「ねえねえっ、私もオシャレしたんだ……どうかな」
ほむら「えっと……かわいくて、あの……かわいい、えっと……かわいい」
まどか「もおっ、ほむらちゃんのが可愛いっ♪」
ほむら「ご、ごめん……///」
眼鏡ロングほむ
さやか「目標が網にかかりやした」
マミ「いいわ、尾行開始!」
杏子「アンタらなぁ、邪魔だけはすんなよ」
さやか「しないってば、遠くから見るだけ」
杏子「見てどうすんだよ」
マミ「……幸せになれるでしょう?」
杏子「悪い、マミがかわいそうに見えた」
まどか「ほむらちゃん、どこから行くっ?」
ほむら(まどか、とっても嬉しそう……)
ほむら「まどかは行きたいところある?」
まどか「えへ、コーヒーカップとかどうかな」
ほむら「うん、行こ」
まどか「あっ、待って」トテトテ 手ギュ
ほむら「ぁ……っ///」
まどか「えへへっ///」
>>1は俺たちに糖分を供給して死ぬ運命にある
コーヒーカップ
まどか「ほ、ほむらちゃん、あんまり回しちゃやだっ」
ほむら「ふふ、ちょっとだけ」ゴリゴリ
まどか「きゃ、きゃあああっ」ギュゥゥゥ
ほむら「ふふふっ、ええいっ」
まどか「だぁめっ、ほむらちゃ、やあぁだぁっ」ムギュリ
杏子「おい、そこ回す奴なんだから、肘ついてくつろぐなよ」
さやか「あたしらの目的は尾行だよ? 回してどうすんのさ」
マミ「美樹さん、お行儀悪いわよ」
さやか「えー?」
杏子「ほらほらどいたどいた、回すぞおお!」
さやか「うわっ! ちょ!」
マミ「ひいぃぃ!!」
杏子「オラオラオラオラオラ!!!」
さやか「ちょっ! 待って回し過ぎ! 遠心力が! 助けてニュートン!!!」
まどか「ほむらちゃん回し過ぎぃー、頭ふらふらするよぉ」
ほむら「ごめんね……つい」
まどか「んもー」
ほむら(可愛い声を出すまどかが悪いんだから……)
まどか「次はね、あれ乗るっ」
ほむら「じぇ、じぇっとこーすたぁ……」
まどか「ほむらちゃん苦手?」
ほむら「えと……私、初めてで」
まどか「大丈夫! そんなに怖くないよ?
怖かったら、私にぎゅってしてれば平気」
ほむら「じゃ、じゃあ……うん」
まどか「えへへ///」
マミ「ちょっと、休憩……」
杏子「なんだよ、あれくらいでグロッキーかよ」
さやか「筋肉馬鹿め……」
まどか「あはは、ホントに一番前になっちゃった」
ほむら「高いだけ、高いだけ……」
まどか「ほむらちゃん見てっ、山見えるよー」
ほむら「あ、ほんと……」
ガタン
ほむら「きゃ、ひあぁぁぁぁっっ」
まどか「きゃぁぁっ、あはははは!」
ほむら「ひううぅぅ!」
まどか「ほむらちゃん、ぎゅってしすぎぃ、あははっ」
ほむら「きゃぁぁぁっっ」
まどか「あははははっ、いいこいいこっ、あははは!」
まどか「ほむらちゃん、すっごい怖がってたーあははは」
ほむら「足、ふらふらする……」
まどか「えへ、楽しかった?」
ほむら「怖かった……///」
さやか「まどか達元気だなぁ」
マミ「……ん、これ」
杏子「んー?」
マミ「……気のせいよね」
まどか「ほむらちゃん大丈夫? ごめんね、今度は私が調子乗っちゃった」
ほむら「ううん、平気……」
まどか「あ、観覧車乗ろ、ゆっくりしよ」
さやか「おっ、次は観覧車乗りやすぜ!」
マミ「観覧車ですって!」
さやか「出口のない密室でふたりきり……」
マミ「美樹さん! なんとか潜入してきて!」
さやか「無理だーー!?」
杏子「アンタら心底楽しんでるよな」
観覧車
まどか「んしょ、えへへ……」
ほむら「……っ///」
まどか「……高いとこ登ると、この前のこと思い出しちゃうね」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん、聞いてほしいんだ……あの日の続き」
ほむら「……うん」
まどか「私ね……やっぱり、ほむらちゃんが好きだよ
友達としても大好き、でも私はそれよりもっともっと好きなんだって思ったの」
まどか「気持ち悪いよね……でも、もし嫌われちゃったとしても、私は告白したいって思った
だから、言うね」
まどか「私は……ほむらちゃんが好き」
ほむら(声が、出なかった)
ほむら(まどかの告白は願ってもないもので、私だって同じ気持ちだったのに
今の私は思ったことも言葉に出来ないほど臆病だ)
ほむら(観覧車がゆっくりと下り始める)
ほむら(結局私は観覧車を降りるまで口を開かなかった
まどかは好き、でも私が本当に望んでるのは、今のまま幸せな友達として暮らすことなのか
同性愛を受け入れて進む未来なのか、悩んでいた)
ほむら(それでも、こんなにも優柔不断な私なのに
まどかの手を掴んで離そうとはしなかった
この手を離せば、そのまま私達の関係も離れてしまいそうに感じた)
まどか「……」
ほむら(私は、なんなんだろう
好きな人が、私のかわりに勇気を出してくれたのに
それを見て見ぬふりをしている)
ほむら(こんな私に囚われているまどかが可哀想
まどかなら、きっともっと良い人と出会って、素敵な関係になれるはずなのに
私は……まどかにとって、邪魔な存在なのかな……)
まどか「……!!」
まどか「ほむらちゃん!! ねえ! しっかりしてほむらちゃん!!」
ほむら「あ……」
まどか「どうしてこんなときに……!
ダメ、もう結界が……!」
ほむら「え……なに、ここ……前にも見たことが……」
マミ「! やっぱりこれ」
杏子「まさかとは思ったけど、こんなところで孵化されるとまずいな」
さやか「な、なに? どうしたの?」
杏子「魔女だよ、こんなときに出やがった」
マミ「方向は……鹿目さん達がいる方ね」
杏子「さやか、アンタはここで待ってろ、絶対についてきたりすんな、守れる保証はねえからな」
ほむら「へ……まどか、変身してるって、もしかして」
まどか「ごめんねほむらちゃん、もう巻き込みたくなかったんだけど……」
まどか「うん、私も感じる、でもほむらちゃんが……」
まどか「待ってる暇はないよ、私一人でも頑張らなきゃ」
ほむら(まどか……誰と話してるの……?)
まどかさん!
ほむら(絵の具を乱暴に塗りたくったような世界の中で、得体のしれない恐怖に怯えていた
瞬きをした瞬間、まどかは何もない空中に向けて矢を放っていた
何もないはずのところからうめき声が轟く)
ほむら「」
ほむら「……ッ!」
ほむら(思わず伏せて耳を塞いだ、それを聞いてはいけない気がしたから)
ほむら(まどかは私を守るように立ち塞がって、それに向かって何度も矢を放った)
まどか「大丈夫、守るからね……」
杏子「あらよっと」
マミ「真打ち登場ね」
ほむら(近くて爆発音がした、私は辺りの異常な空気が収まるまでじっとまどかの後ろで目をつむり耳を塞いでいた)
トントン
まどか「ごめんね……怖かったよね
もう終わったよ」
ほむら「……まどか」
まどか「うん、だいじょぶ」ギュ
ほむら「ねえ……やっぱり、まどかは魔法少女なの……?」
まどか「……うん」
まどか「怖い思いさせちゃったよね……」
ほむら「……でも、まどかがいたから、平気だった」
まどか「うん……もう、巻き込まないから」
ほむら(気づくと辺りは今までどおりの遊園地だった)
ベンチ
まどか「さっきのが魔女、私達の敵なんだ
ほむらちゃんの悩んでるところに付け入ろうとしたみたい……」
ほむら「……」
まどか「もう大丈夫だよ、近くに反応はないからね」ナデナデ
ほむら「うん……」ギュ
ほむら「私、魔法少女のこととか、まどかのこと知らないことばかりで……」
まどか「うん……」ナデリ
ほむら「でも、その……私もね、まどかのこと、好き……」
ほむら「友達としてじゃないよ……」
まどか「うん……///」
ほむら「……私でよければ、友達より、もっと仲良くしてください」
ほむら(言っちゃった……)
まどか「えへへ……やだな、ぐすっ」
ほむら「それは、嬉しいときの笑顔……」
まどか「も、もう、からかわないで」
ほむら「それは……困ってるときの笑顔」
まどか「えへ、ほむらちゃん……」
ほむら「それは……私だけの、笑顔」
キ、キマ…
まどか「ほむらちゃんも、私のことなんでもわかっちゃうの?」
ほむら「うん……側で見てきたもの」
まどか「……だいすき」
ほむら「……うん///」
まどか「目、つむって」
ほむら「いいよ……」
まどか「あなたは……私の一番の人」
まどか「……ちゅ」
ほむら「……っ///」
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まどか「これから、恋人だね……」
ほむら「う、うん///」
まどか「毎日一緒だよ?」
ほむら「うん……///」
まどか「私、お弁当作るよ?」
ほむら「私も、作るよ……」
まどか「寝る前は電話しちゃうよ?」
ほむら「私からも、させてね」
まどか「寂しくなったら会いに行くよ?」
ほむら「私も、会いに行く……」
まどか「お休みは遊ぼうね」
ほむら「うん……行きたいところ、たくさんあるの」
まどか「えへへ……」
ほむら(私達の恋は、始まったばかり……)
i
∥
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巴部屋
マミ「ごちそうさまです」
さやか「ごちそうさまです」
まどか「ひ、ひどいよ……二人して見てたなんて」
ほむら「……ぐすっ」
まどか「わあっ、ほむらちゃん泣かないでっ」
まどか「ほらーっ、ほむらちゃん泣いちゃったよっ?」
さやか「あ、あたし悪くないと思う!」
マミ「何を言うのよ! あなたも共犯でしょう!?」
さやか「いいえっ、マミさんが一人でやりました!」
まどか「二人共っ」
ほむら「えと、あの……嫌で泣いたんじゃないの
ちゃんと見守っててくれたんだな、って……///」
マミ「はぁ、暁美さんのピュアには負けるわ」
まどか「いいでしょ、可愛いでしょ」
まどか「えへへ……誰にもあげないもん」
独り占め宣言キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ほむら(それから私は入院生活で失った時間を取り戻すように
駆け足で色んなことをした、色んなところに行った、色んな人に会った
それどれもに、まどかの姿があった)
ほむら(まどかはいつだって私のことを見守って
ときには厳しくして、良きパートナーとして私を支えてくれた)
ほむら(これからも二人ならなんでもできる、なんとかなる
そう信じて、今日は眠ります)
ほむら(明日はとても大きな台風が上陸するそうです)
ストーリー第一章 「そして運命の時へ」 クリア
そして、物語はアニメーションへ
ハッピーエンドはよ
次回予告
降り注ぐ最悪。
舞い降りる天変地異。
百合とエロと魔法の街、見滝原が燃える。
圧倒的、ひたすら圧倒的ワルプルギスが蹂躪しつくす。
ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心、
昨日も明日も、未来も過去も、魔女も魔法少女も呑み込んで、繰り返す、ループ、ループ。
音をたてて砂時計が廻る。
次回「袋小路」。
魔法少女は穢れを浴びて蘇る。
CM
あの大人気ゲーム! 魔法少女まどか☆マギカが!
ついに待望のアニメーション化決定ッ!!
まどかが! さやかが! マミが! 杏子が! ほむらが!
舞う! 縦横無尽に! ひたすら舞う!
制作にシャフト、原作者完全監修の元アニメーション化企画始動!!
『暁美ほむら、君は……アニメ化するつもりかい?』
『私の戦場はアニメーションよ』
CMキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
そしてスレタイ回収まだコネ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
予想外の超大作にwktk
〆ます
イチャラブは前に書いたので省略
そろそろEX書くなう
保守ありがとうでした
そしてさようなら
なんだと!?
スレタイ無視してたから、まるでファイルにメモ帳をぶち込むかの如く補足する
スレタイなんて飾りだということを、>>1は9時間もかけて教えてくれたんだ
エロい俺には分からんのだが
ということで乙
次回作もパンツ脱いで待ってる
なんだと!?
まどか「ほむらちゃんって目悪いの?」
ほむら「う、うん……遠いと見えないかも」
まどか「遠いと見えないんだ」
まどか「じゃぁさ……メガネ、とってみよっか」
ほむら「え、ええっ?」
まどか「だってさ、こんなに顔近いんだよ……?」
ほむら「そ、その……」
まどか「えいっ」ヒョイ
ほむら「あぅっ……///」
まどか「やっぱり美人さんだなぁ」
ほむら「みえないぃ……」
まどか「私の顔は見える?」
ほむら「……まどかしか見えない」
まどか「えへへっ///
私しか、見ないで……ちゅ」
ほむら「ん……っ///」
ほむら「わっ……?」フラフラ
まどか「わ」ギュゥ
まどか「やっぱり見えないと危ないね」
ほむら「メガネ、かえして……」
まどか「……ぎゅってしてたら平気だよ?」
ほむら「っっ///」
まどか「……ちぅ」
ほむら「ん、ちゅ」
まどか「えへ……キスのしかた、合ってるかな」
ほむら「え、と……///」
まどか「二人共気持よくなれたら……それが一番だよね」
ほむら「うん……///」
>>1は逝ってしまったわ……円環の狸に導かれて
なんだと!?
円環の狸さーーーーん
なんだよ残ってんのか……
エキストラシナリオ ある夜のふたり
まどか「大丈夫? 寒くない?」
ほむら「うん……」
まどか「ほむらちゃん、もっと……くっついていいよ」
ほむら「じゃぁ……」ギュゥ
まどか「えへ、こうしたら寒くないよ」スリスリ
ほむら「……っ///」
ほむら(雪が降ってきた)
ほむら(見滝原から北へ二時間)
ほむら(私達は休日を使って遠くの観光地を訪れていた)
ほむら(その帰り、天気予報にはなかった雪が私達を遅い、電車は大きな遅延と運行休止を予期なくされる)
ほむら(私達はこうして乗り換え駅の待合室で寄り添っている、駅員が待合室を夜間も開てくれて助かった……)
まどか「んん……寒いね」
まどか「そりゃそうだよね、雪だもん」
ほむら(まどか、肩周りが薄くて寒そう……)
ほむら「ねえ……これ」
まどか「え、だめっ」
ほむら「でも寒そう……私のコートつかって」
まどか「だめだよ、ほむらちゃんが風邪引いちゃう」
ほむら「私は平気だから……」
まどか「そういう嘘、私嫌いだよ?」
ほむら「……嘘じゃない」
まどか「むー」
まどか「じゃぁ、二人で使お」
ほむら「きゃっ」
ほむら(ま、まどか……っ、そんな、抱きつきすぎ……)
まどか「こうすれば二人で暖かいね///」
ほむら「ぁ……まどか、暖かい///」
まどか「えへへっ、顔……近いね」
ほむら「……っ///」
まどか「ちょっとなら、してもいいよ?」
ほむら「そ、そんな……っ」モジモジ
まどか「はぁーーー」
ほむら「わっ、メガネ曇っちゃう」
まどか「曇って見えない? えへへ」
まどか「……ちゅっ」
ほむら「ぅん……っ///」
まどか「しちゃった……」
まどか「ねえ、メガネとっちゃお」
ほむら「うん……とって」
まどか「とってほしいの? ほむらちゃんは甘えんぼさんね」ヒョイ
ほむら「ん……まどか、よく見える……///」
まどか「えへ……///」
ほむら「まどか……」
まどか「うん……ほむらちゃんからしてくれるまで、私待ってるよ……?」
ほむら「えっ……///」
まどか「私だって、してほしいもん」
ほむら(そ、そうだよね……まどかも、されると嬉しいよね)
ほむら「その、あの……は、恥ずかしい、から……」
まどか「目、とじる?」
ほむら「そ、そうっ……うん」
まどか「はい……」
ほむら「わっ……///」
ほむら(そ、そんな、キスを待ってる顔されたら……余計に、照れて……っ///)
まどか「む……ちゅっ」
ほむら「んっ……///」
まどか「時間切れ……もっかい」
(アカンで)
ほむら「じ、時間切れって……」
まどか「焦らしちゃヤダ……」
ほむら「あ、ぅ……///」
まどか「……してくれないの?」
ほむら「したい、よ……?」
まどか「照れちゃう?」
ほむら「……うん」
まどか「してほしいな♪」
ほむら「あ、あの……ゆっくり、待ってほしい、な……」
まどか「へへ、ほむらちゃんはキスするときまで可愛いんだ……
私困っちゃうな……///」
ほむら「こ、困らせるつもりは……」
まどか「ううん……もっと困りたいな」
ほむら「ふぇっ……///」
まどか「えへへ、ドキドキさせてよ」
ほむら「ふぇぁぅぅ……///」
まどか「ほむらちゃんも困らせちゃおっかな……」ほっぺなでなで
ほむら「わ、ぁ……まどか」
まどか「なぁに?」
ほむら「え、あの……呼んだだけ」
まどか「私呼ばれただけ?」
ほむら「う、うん……」
まどか「どうして名前を呼ぶの……?」なでなで
ほむら「ふぇっ……あ、あのっ……その」
まどか「恥ずかしい理由なの?」
ほむら「ち、ちがう……」
まどか「じゃぁ、教えて……」ぎゅ
ほむら「ぅ……その、な、なんていったら、いいのか……わかんない、から……名前を」
まどか「呼んじゃうの?」
ほむら「……あぅ///」
まどか「へへ、うれしいな……」
まどか「いいよ、もっと名前呼んで……」
ほむら「ま、まどか」
まどか「うんっ」
ほむら「……まどか」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「っ……まどか///」
まどか「えへへ、ほむらちゃん……」すりすり
ほむら「……っ///」
まどか「ほむらちゃんってなかなか名前で呼んでくれなかったでしょ?」
ほむら「ぁ……うん」
まどか「だからほむらちゃんにね、まどかって呼ばれると嬉しいんだよ?」
ほむら「ん……///」
まどか「たくさんまどかって呼んで……用がなくても呼んで、もっと聞きたいよ……」
まどか「そしたらね、私はどんなところにいたって、ほむらちゃんのところに走っていくよ……」
ほむら「……」ぎゅぅ
∩_∩
/ \ /\
| (゚)=(゚) |
| ●_● |
/ ヽ
/ i/ |_二__ノ
./ / / ) ほむらちゃん!
./ / / //
/ ./ / ̄
.ヽ、__./ / ⌒ヽ
r / |
/ ノ
/ / /
./ // /
/. ./ ./ /
i / ./ /
i ./ |_/
i /
/ /
(_/
ほむら「まどか……」
まどか「うん、えへへ」
ほむら「あのね、まどか……」
まどか「なぁに」
ほむら「目……つむって」
まどか「わかった……」
ほむら「……ぁ///」
まどか「…………して」
ほむら「っっ///」
ほむら(し、したい……まどかの唇、に……ふれたら、わたし、どうなっちゃうんだろう……///)
まどか「……だいすきだから」
ほむら「……うん」
ほむら「…………ちゅぅ」
まどか「んっ、ぁ……ふぇへへ、されちゃった……///」
ほむら「あ、あれ……あれ……っ」ぽろぽろ
まどか「わわ、泣かないで、ほむらちゃん」なでなで
ほむら「まどかぁぁ……涙、でちゃう」
まどか「もう、キスして泣いちゃうなんて……私、とっても大切なキスしてもらっちゃったのかな///」
ほむら「まどか、まどか……っ」
まどか「いいこいいこ……」
ほむら「まどかぁ……」
まどか「だいじょぶ、ここにいるよ……ほら目の前」
ほむら「あぅ……///」
まどか「あははっ」
まどか「ほむらちゃん、だいじょぶだよ……」
まどか「私もね、ほむらちゃんと一緒にいるとね、嬉しくて泣いちゃいそうになるんだ」
まどか「でも、いつも私のかわりにほむらちゃんが泣いてくれるから、私は守らなくちゃいけないんだって、我慢できるんだ」
まどか「だからね、ほむらちゃんは私のぶんまで泣いて……」ぎゅ
ほむら「ぇっく……うぅぅっ」むぎゅ
まどか「私嬉しいんだ、こんな私にでも守れる人がいるって教えてもらえたから」
ほむら「……まどか」
まどか「守るよ……女の子として、魔法少女として」
ほむら「嫌……守られるだけじゃ、嫌……」
まどか「守ってくれるの?」
ほむら「うん、私もまどかを守りたい……」
まどか「えへへ、嬉しいな……でもダメ
ほむらちゃんはそういうタイプじゃないもん、私に守らせて……」
ほむら「……そ、そうなのかな」
まどか「合わないことをしても疲れちゃうよ?」
まどか「そのかわりね、私が疲れたときは、たくさん甘やかしてほしいんだ……」
ほむら「それなら……任せて」ぎゅ
まどか「あはは……なんだか、うちのパパとママみたい」
ほむら「っ……///」
7時くらいまで残っていてほしい
まどか「私達、大人になったら一緒に暮らそっか……」
ほむら「え……」
まどか「ほむらちゃん一人暮らしなんだよね」
ほむら「うん……」
まどか「転がり込んじゃおうかな」
ほむら「えっ、あのっ……///」
まどか「えへへ、冗談じゃないよ……」
まどか「私はそれがいいって、思ってる」
ほむら「わ、わた、しも……」
ほむら「まどかと……ずっと一緒がいい」
まどか「えへへぇ……///」
まどか「ほむらちゃん♪」すりすり
ほむら「わ、まどか……」
まどか「甘えたくなっちゃいました……///」
ほむら「うん……甘えて」なでなで
まどか「えへ……っ///」
ほむら「……まどかに甘えられるなんて、思わなかった」
まどか「ホントはね、私はいつもほむらちゃんに甘えてたんだよ?」
ほむら「え、え……?」
まどか「私、人を好きになるの初めてだから、たくさん失敗してたでしょ?」
ほむら(失敗、なんて……あったっけ)
まどか「でもほむらちゃん、どんなときでも喜んでくれて、許してくれたから……」
まどか「だから私はほむらちゃんに甘えて、いじわるもたくさんしちゃってるんだよ?」
ほむら「そ、そんな、失敗もいじわるもされてないよ……?」
まどか「それはほむらちゃんが優しいからだよ」
まどか「そんなほむらちゃんだから……私、勇気出せたのかも」
まどか「えへへっ、言ってて恥ずかしくなっちゃった……///」
ほむら(まどかも、私とおんなじに怖かったんだ……)
ほむら「まどか……」ぎゅ
まどか「顔、見ないで……恥ずかしいの止まんなくなっちゃう///」
ほむら「うん……///」
まどか「やっぱり、見て……」
ほむら「え、う、うん……」
まどか「きゃ……///」
ほむら「っ……///」
まどか「目、そらしちゃヤダ……」
ほむら「うん……///」
まどか「えへへへへ……///」
ほむら「かわいい……」
まどか「ほむらちゃんも」
ほむら「ううん……まどかが、かわいい」
まどか「じゃあほむらちゃんがかわいい」
ほむら「まどかのが……」
まどか「だーめ、ほむらちゃんがかわいいんだよ」
ほむら「……っっ///」
|┃三
|┃
|┃ |\ /|
ガラッ. |┃ |\\ //|
|┃ ノ// : ,> `´ ̄`´ < ′
|┃三 V V
|┃ i{ ● ● }i
|┃ 八 、_,_, 八
|┃三 / 个 . _ _ . 个 ',
|┃三 / il ,' '. li ',
|\ /|
|\\ //|
: ,> `´ ̄ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
. V `ヽ / ´`ヽ _ 三,:三ー二
. i{ ● ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄
八 ミ} ...| /!
. / 个 . ノ}`ー‐し'ゝL _
_/ il ,',:ヘr--‐‐'´} ;ー------
(( / l`V ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
|┃三
|┃
|┃ |\ /|
ガラッ. |┃ |\\ //|
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|┃ 八 、_,_, 八
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: ,> `´ ̄ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
. V `ヽ / ´`ヽ _ 三,:三ー二
. i{ ● ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄
八 ミ} ...| /!
. / 个 . ノ}`ー‐し'ゝL _
_/ il ,',:ヘr--‐‐'´} ;ー------
(( / l`V ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
まどか「ねえ……ちゅーしよ」
ほむら「う……うん///」
まどか「ほむらちゃんからだよぉ///」
ほむら「ええっ……///」
まどか「えへ……待ってます」
ほむら「……っ///」
まどか「はやく……」
ほむら「うん……えと……」
まどか「んーー……」
ほむら「……ちゅ」
まどか「ぇへへ……唇、震えてたよ?」
ほむら「だ、だって……」
まどか「怖くないよ……ぜんぶ受け止めてあげる」
ほむら「うぅ……ぐすっ」
まどか「泣き虫さん……」ぎゅぅ
まどかわいい
ほむかわいい
まどか「好きにしていいんだよ……」
ほむら「嫌……まどかは、大切だから」
まどか「私はもっとほむらちゃんに染まりたいなって思うな……」
ほむら「……っ///」
まどか「だって、恋人だよ……?」
まどか「自信もたなきゃ……」なでり
ほむら「ん……///」
まどか「私もほむらちゃんと一緒
何をされても嬉しいんだ……///」
ほむら「……目、つむって」
まどか「うん……」
ほむら「……」
ほむら(まどか……)
ほむら「ちゅ……ん、ちゅぅ、ちゅ……」
まどか「んぅ……ん、ん……ぁっ///」
ほむら「ふぁ……ぅ///」
タワーの建設が追いつかないよぉ…
まどか「えへへへへ……///」
ほむら「わわわ……///」
ほむら(うううう……///)
まどか「お返し…………ん、ちゅ」
ほむら「んふ……ん///」
まどか「どきどき……」
ほむら「……まどか」ぎゅぅ
まどか「えへ、ちゃんとここにいるよ」
まどか「どんなにキスしたって、いなくなったりしないから……ね?」
ほむら「うん……」
まどか「いつまでも、ずっと側で守っててあげる……」
まどか「だってね、私の願いは」
まどか(ほむらちゃんを守ることなんだから……)
ほむら「え……?」
まどか「えへへ、なんでもないっ」
まどか(でも、本当は願いなんてなくても良かったんだ)
まどか(だって……ぜんぶ、二人で叶えちゃったもん///)
まどか「だいすき……」
ほむら「はぅ……///」
まどか「ほむらちゃんやっぱりかわいい」
ほむら「まどかのが……」
まどか「ちゅっ」
ほむら「んっ……///」
まどか「ほら、かわいいよ?」
ほむら「い、いじわる……っ」
EXシナリオクリア 「願いの果て」
ゲームクリアおめでとう! さすがだね!
EX出現 謎の白い液体の正体とは!!
やりやがったなコンチクショウ!
乙してやる!
今度こそ終わり
概念になってまどかとほむらがいつまでも幸せでいられる世界作る
オチ
ほむら「あ、あれ……メガネメガネ」
まどか「ふふふ」 ←持ってる
まどかさんwwwwwwww
なんとなく保守しちゃう
>>293のオーダーは7時だが流石にめんどくさい
h
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