津田「会長達に男がどんなものか思い知らせてやる」 (987)

津田「やってやる」

スタスタ

津田「ふあぁ……」

シノ「おはよう、津田」

津田「ああ、おはようございます会長」

シノ「随分眠そうだな」

津田「はい、昨日ちょっと夜更かししてて」

シノ「夜更かしか。感心しないな」

津田「あはは……まあちょっと作業やってまして」

津田「ずっとやってたんで腰が痛んでしょうがないです」

シノ「同じ体勢でか?ちなみに君は座ってする派なのか?寝てする派なのか?」

津田「はい?寝て?いや、机にずっと座って書いてましたけど」

シノ「机に向かってカイていたのか?じゃあ座りオナ派なんだな」

津田「朝っぱらからなんだよもうアンタは本当によぉ」

―廊下―

アリア「津田くーん」スタスタ

津田「七条先輩」

アリア「ちょっと昨日の書類の事で訂正があったんだけど」

津田「じゃあ今日の放課後生徒会室に持っていくんでその時に」

アリア「え?もう全部終わったの?」

津田「はい、少し夜更かししちゃいましたけど頑張って書いてきました」

津田「もう少しかかると思ったんですが、早く終わりましたよ」

アリア「そっか!早漏なんだね!」

津田「もっと頑張った俺を労ってくれよ……」

―教室―

横島「じゃあ津田、ここ解いてみて」

津田「う……すみません分かりません」

横島「このくらいも分かんないの?さっきさらっと触れたとこだけど」

津田「すいません、うとうとしてて聞いてませんでした」

横島「なにぃ?津田、放課後に一人で補習ね」

津田「うええ」

横島「うええじゃない!放課後に旧校舎二階の男子トイレ一番奥の個室に来なさい」

津田「なんの補習だよ行かねえよ」

津田「はぁ……」

三葉「災難だったね、タカトシくん」

轟「大丈夫?」

津田「ああ、うん大丈夫……ちょっと夜更かしして眠くてさ」

三葉「だからうとうとしてたんだね」

轟「でも分かるよ、私も昨日開発で夜更かししてたから眠くて集中できなくて……」

三葉「なんの開発?」

轟「ア○ル!」ニコッ

三葉「ア○ル?なにそれ?」

ボトッ ブブブブ

轟「あっ、いけない。眠くて股間に意識を集中できないからすぐ落ちてきちゃう」

三葉「なにそれ?」

津田「…………」

―帰路―

スタスタ

津田「はぁ……」

魚見「タカくん」

津田「魚見さ……お姉ちゃん」

魚見「今帰りですか?」

津田「はい……お姉ちゃんは?」

魚見「こっちのスーパーに用事があって。なんだか疲れてるみたいですね」

津田「ははは……」

魚見「何かあったんですか?」

津田「いや、まあその……ツッコミ疲れたといいますか」

魚見「タカくんっ、一体どこの誰にイチモツを突っ込んできたのっ」

津田「えぇぇ……」

魚見「そしてその疲れマラを姉である私に処理してもらおうと私の所に……!」

津田「………………」

―津田家―

津田「ただいま……」ガチャ

コトミ「おかえりタカ兄ぃー!」

ドサッ

津田「うへえ……疲れた」

コトミ「御疲れだねぇ」

津田「あー……」

コトミ「じゃあタカ兄、ご飯にする?お風呂にする?それともフィ・ス・ト・ファ・ッ・ク?」

津田「………………………………………風呂」

コトミ「んもー!ちゃんと突っ込んでよー!」

コトミ「あ、ちなみに突っ込んでっていうのはツッコミの事であってフィストの方じゃないからね!」

コトミ「私はまだフィンガーファックぐらいしか無理だよ!」

津田「…………………………………………………………………………風呂」

―風呂―

ザパァン

津田「うぶっはぁぁぁぁ……」

津田「……あー…………」

津田(今日も、疲れたな……主にツッコミのせいで)

津田(なんで皆あんなに下ネタでボケるんだ……)

津田(あれじゃスルーしたら気まずくなるし、ツッコむしかなくなるだろ……)

津田「……」

津田(……このままでいいのかな)

津田(ツッコむだけで、本当にいいのか?俺)

津田(今はギャグとして漠然とツッコんでたけど……本当はちゃんと叱った方がいいんじゃないのか?)

津田(あんな若い女の娘達がえげつない下ネタ言ってるんだ……誰かちゃんと叱らないといけないんじゃ)

津田(そうだよ……そうだよ)

津田(ここは、俺がビシっと言ってやるべきなんじゃないか)

津田(多分、皆男が周りに居なさ過ぎて男がどういうものか分かっていないんだ)

津田(もしあんな調子で大学に行きでもしたら……)

津田(そしてサークルの飲みに行きでもしたら……!)

・・・・・・・・・・・・・・・

シノ『私は下の毛は薄いからな!』

チャラ男『パネッ!マジパネッ!』

チャラ男2『確認いいすか!確認いいすか!』グイグイ

シノ『え?いや、あの、ちょっと、いまのは、冗談ていうか』

チャラ男『パネッチョッパネッ』

チャラ男3『いいすか!先っちょ!先っちょだけなんで!』

チャラ男4『咥えろっしゃっ、ちょ、っしゃっオラ!』

シノ『い、嫌……!』

イヤァァァァァァアオオオオ

・・・・・・・・・・・・・・・・

津田(なんて事に……!)

ザパァン

津田「……大変だ」

津田(そうだ、俺がこんなに甘くちゃ駄目なんだ)

津田(俺が、厳しく男がどんなものか教えてやらないと)

津田「……」

津田「俺が」

ギリッ

津田「俺が……男の恐ろしさを思い知らせてやらなきゃ……!」

ガラッ

フキフキ

津田(しかし、どうしようか)

津田(一番手っ取り早く男の恐さを体感してもらうには……)

津田「……」

津田(少し、強引にいくしかないか)

津田(もしかしたら……いや、多分……これをやっちゃったら)

津田(皆に嫌われたり、距離を置かれてしまうかもしれないけど)

津田(でもこれも皆のためだ)

津田(心を鬼に……狼にして頑張ってやる)

ガラッ

コトミ「ふんふふーん♪」

津田「え?」

コトミ「あれ?わっ、タカ兄まだ入ってたの?」

津田「そうだよ、ってかなんで脱衣所に入る前から半裸なんだよ」

コトミ「だってーめんどくさいしー」

津田「……だからってお前なぁ」

コトミ「いいじゃん!兄妹なんだし!あれ!?それともタカ兄、ついに近親相姦属性が!?」

津田「……」

津田(コトミ……こんな調子じゃ将来が思い遣られるな……)

津田(と言っても、その責任の一端は俺にあるわけで……)

コトミ「きゃー!タカ兄のケダモノー!」キャッキャ

津田「……」

津田(よし……それじゃ、まずはコトミに思い知らせよう)

津田「コトミ」

コトミ「え?何!?さっきも言ったけどフィストファックは無理だよ!」

ガシッ

コトミ「……――え?」

津田「……」

コトミ「……え、えっと、タカ兄?どしたの?私の肩なんか掴んで」

津田「……」

コトミ「お……おうい、タカ兄ー……?」

コトミ「…………お、怒った?」

コトミ「だったら、その……ごめんねー……なんかお疲れだったみたいだしぃ」

津田「……なあ、コトミ」

コトミ「え?何?」

津田「俺もさ、男なんだけど」

コトミ「え?」

津田「……」

コトミ「…………は、はい」

コトミ「それが……どうかしたのかね、タ、タカ兄」

ギュッ!

コトミ「あうっ!」ビクッ

津田「……前々からさ……そんな風に冗談で俺をからかってるけど……お前、舐めてるだろ?」

コトミ「や、その、ごめん……ね?だからちょっと、離し」

ギュゥ

コトミ「やっ……!?」ビクッ

津田「はは、何だよ。しおらしいじゃん」

コトミ「ちょ、タカ兄そこ、お尻」

ギュウッ!

コトミ「だって……ばぁっ……!?」ビクッ

津田「……」ギュゥ

コトミ「あ、う…………ちょ、ちょっと!タカ兄っ!!」ドンッ

津田「……なんだよ」

コトミ「ど、どうしたの!?タカ兄なんか変だよ!?」

津田「……変?」

コトミ「そうだよ!いきなり私にそんなっ」

ガシッ

コトミ「!!」

津田「変なのはお前だろ」

津田「今まで散々誘うような素振りしといて……」サワッ

コトミ「あうぅっ!?」ビクッ

津田「俺がその気になったらこんな風に拒否するんだ?」

コトミ「あたり……まえじゃんっ!は、はなしてってば」

コトミ「だって、私達兄妹なんだよ!?あんなの冗談に決まってっ」

津田「関係無いんだよ」

ギュムッ

コトミ「!!……やっ……あ……!」

コトミ(む……胸……掴まれてる……!)

コトミ(なに、これ……うまく、声、出せな……!)

津田「妹だろうが……お前みたいな可愛くて胸の大きい女に挑発されたらさ」

コトミ「え……!?」

津田「理性とかモラルとか……そんなの簡単に吹き飛んじゃうよ」

津田「男ってどういうものか……本当にわかってないんだな……お前」ニコッ

コトミ「…………っ!」ゾクゾク

津田「……コトミ」

コトミ「やっ……あぅ、タカ兄……やぁ」

津田「どうしたんだ?……抵抗、しないの?」

コトミ「やう、やめ、て、タカ兄」

ギュゥッ

コトミ「ひっ!?」ビクン!

コトミ(や、やだ……全然力入んない……!)

コトミ(足、震えて……首筋……ゾクゾク、して)

コトミ(なに、これ……タカ兄って、こんなに力……強かったの……?)

津田「……どうしたんだよ、いつもの調子は」

津田「今……家には俺たち二人だけなんだ」

津田「逃げ出したいなら……頼りになるのは自分だけだぞ?」

コトミ「……!?」

津田「……コトミ」

サワッ ギュッ

コトミ「や……!!……あっ、うぁ……んっ」ビクッ

コトミ(ふ、二人きりって……逃げ出すって……え、タカ兄……本気、なの……!?嘘、嘘)

コトミ「はぁっ……!はぁっ……あっ、やっ……だ……!」ヒクッ

コトミ(でも、こんなタカ兄、はじめて、見たし、嘘、じゃあタカ兄……本気で)

コトミ「や、タカ兄……っ」

コトミ(うそ、にげられない、うそ、え……じゃあ、わたし)




コトミ(………………――――タカ兄に……犯されちゃうん、だ)

津田「なんてな」パッ


コトミ「………………え…………?」


津田「はは、引っ掛かったなコトミ」

コトミ「え……」

津田「いつもからかわれてるからな、仕返しだよ」

コトミ「…………」

津田「でもこれで分かっただろ?いざという時は男の腕力には勝てないもんなんだって」

コトミ「……う……ん」

津田「ま、それが分かったらさ」

ナデナデ

津田「あんまりもう、あんな下品な冗談を言うのはやめとけ?」

津田「じゃないと、今みたいな事になっちゃうかもしれないからさ」

コトミ「……うん…………ごめん……なさい」

津田「いや、俺もからかって悪かったよ」

津田「それじゃ、湯冷めしちゃうから俺行くよ」

コトミ「ん……」

津田「ちゃんと電気消して来いよー」

ガラッ スタスタ……

コトミ「……」

ヨロッ ペタン

コトミ「……っ……」ドキッ ドキッ

コトミ「はぁっ……はぁっ……」

コトミ(立てない……すごく、びっくりしちゃった)

コトミ「……」

スッ

コトミ「ん……」

コトミ「……」

コトミ(………………糸、引いてる)

―タカトシルーム―

ガチャッ

ドサッ

津田「ふーう……」

津田(うああ……やりすぎたかなぁ……)

津田(最後の方、コトミの奴震えてたし……)

津田(……いや、でもあれくらいやらなくちゃ男の恐さなんてわからないだろ)

津田(嫌われる事になっても、距離を置かれる事になっても……やるって決めたんだ)

津田(心を鬼にするんだ!俺!)

―翌日―

スズ「津田」

津田「ん?ああ、萩原。おはよ」

スズ「おはよう。今日は早いわね」

津田「まぁね。昨日はちゃんと早く寝たから」

スズ「何時頃寝たの?」

津田「11時くらいかな」

スズ「え?遅くない?」

津田「いや、早いほうだよ」

スズ「津田はいつも寝るのが遅いからそうなんでしょうね」

津田「いやいや、萩原が早すぎるんだって」

スズ「そうかしら」

ワロタ誰や萩原て

タッタッタ

スズ「ふふっ、でも津田って……ん?」

アリア「ふたりとも!」ズザッ!

津田「あ、七条先輩。おはようございます」

スズ「どうしたんですか?そんなに急いで」

アリア「今!早漏か遅漏か議論してるのが聞こえたんだけど!」

スズ「耳掃除してこい」

津田「……」

スズ「…………あれ?津田?」

津田「ん?なに?萩村」

スズ「え?あ、や、なんでもないわ」

スズ(変ね、いつもだったらここで突っ込みを重ねてきたりするんだけど……)

アリア「津田君?大丈夫……?調子悪かったりするの?」

津田「いえ、元気ですよ。ちゃんと早寝早起きしましたし」

アリア「そう?ならいいんだけど……」

―教室―

教師「……――で、あるからして」

アリア「……」

アリア(どうしたんだろ、津田君……なんだか様子がおかしかったけど……)

アリア(なんだか私に対して、ちょっと鋭い目線を向けてたっていうか)

アリア(何か私しちゃったかなぁ……私、抜けてるから知らない間に)

アリア(あれ?……あ、そういえば昨日の書類の訂正、ちゃんと直してあげてなかった!)

アリア(そっか、それで呆れてたんだね。津田君)

アリア(……次は昼休みだから)

アリア(よしっ、じゃあ昼休みのうちに津田君に会って書類直さなきゃ!)

キーンコーン

ガタッ

シノ「アリア、昼食にしよう」

アリア「あ、シノちゃん。シノちゃんはお弁当?」

シノ「いや、今日は学食のつもりだ」

アリア「そうなんだ。じゃあ先に行っててくれるかな?」

シノ「何かあるのか?」

アリア「ちょっと津田君に書類の事で話があるの」

シノ「そうか。じゃあ学食で待ってるぞ」

アリア「うん!お願い!」

アリア(よし、それじゃ津田君のクラスに行かなくちゃ)

―タカトシクラス―

柳本「津田ー飯行こうぜー」

津田「ああ、学食?」

柳本「うん、駄目か?」

津田「いや、全然駄目じゃないよ。ちょっと入り口で待ってて。弁当用意するよ」

ゴソゴソ

津田「あれ?弁当どこやったっけ」

柳本「津田ー早くー」

津田「ああ、すぐ行くー」

津田「えっと……あれ?」

ペラッ

津田(あ、この書類……ちゃんと訂正について聞くの忘れてた)

津田(今日の放課後にでも聞くか)

柳本「津田ー」

津田「ああ行く行くー!」

三葉「タカトシくーん!お客さんだよー」

津田「え?」

アリア「津田くーん」

津田「七条先輩」

柳本「津田ーまだー?」

津田「悪い柳本!ちょっと先に行ってて!」

柳本「分かったー」

スタスタ

津田「どうしたんですか?七条先輩」

アリア「あの、書類の訂正の事で」

津田「ああ、丁度俺も今思い出したところでした」

アリア「えっと、ごめんね」

津田「え?何がですか?」

アリア「だって、今ずっとイクイクって言ってたから」

アリア「アクメ寸前の時に声かけちゃって、ごめんね?」

津田「……」

アリア「……」

アリア(……あれ?)

アリア「私、オナニー中の家族の足音より空気読めてなかったね!ごめんなさい」

津田「……」

アリア「……」

津田「……この書類、どうすればいいですか?」

アリア「え?あ、えっとね。生徒会室に訂正後の文章をプリントアウトしたものがあるんだけど」

津田「そうですか。じゃあ今から行きましょうか」

アリア「うん、そうだね」

アリア(あれー……?……なんだか、津田君……怒ってる?)

スタスタ

津田「今日弁当なんですけど、昨日の残りなんですよねー」

アリア「そうなんだー」

アリア「……」

アリア(なんだろ……こうして普通に話してる分にはいつもの津田君なんだけど)

津田「でも昨日晩ご飯カレーだったんですよねー」

アリア「うふふ」

アリア(時々、いつもの津田君と違う表情になる気が……)

津田「七条先輩」

アリア「えっ?なに?」

津田「着きましたよ。通り過ぎてます」

アリア「あ、ごめんなさいっ」

―生徒会室―

アリア「あった……はい、コレだよ」

津田「ありがとうございます、じゃあここでささっと直しちゃいますね」

アリア「うん、お願い」

津田「よし……」カリカリ

アリア「……」

津田「…………」カリカリ

アリア「カリが一杯だね」

津田「……」カリカリ

アリア「……」

アリア(あれ……聞こえなかったかな)

アリア「あの、なんだかカリが一杯だね」

津田「…………」カリカリ

アリア「……」

アリア「あの、津田君?」

津田「……はい?」カリカリ

アリア「なんだか……怒ってる?」

津田「……いえ」カリカリ

アリア「……なんだか様子がおかしいけど……」

津田「……」カリカリ

アリア「もしかして……生理?」

アリア「あ、でも男の子だから……なんだろう、オナ禁中なの?」

津田「……」カリカリ

アリア「もう、駄目だよ津田君っ。確かにやりすぎもいけないけど、やらないのもいけないらしいの」

津田「……」カリカリ

アリア「ちゃんとオナニーをして気分を定期的に発散しなきゃ……」

津田「……」カリ… ピタ

アリア「……?津田君?」

ガタッ

アリア「……?」

津田「……」スタスタ

アリア「え?え?津田君、どこ行くの?」

津田「……」スタスタ

アリア「つ、津田君、気に障ったのならごめんなさ――……」

津田「……」ピタッ

ガラッ ピシャッ

ガチャン

アリア「……え……」

津田「……」

アリア「津田……君?」

アリア「どうしたの……?鍵なんか……閉めて……」

スタスタ

津田「……七条先輩」

アリア「な、何?」

アリア(なんだろう……津田君の様子が、なんだか)

スタスタ

津田「……先輩って……どうしてそうなんでしょうね」

アリア「え、何が……?」

スタ…… ピタ

津田「……」

アリア「…………津田……君……?」

津田「…………どうして」

津田「どうして……そんなに世間知らずなんでしょうね」

アリア「え……?」

ギュッ!

アリア「!?」

津田「先輩……」

アリア(肩と手を掴まれてる……!?)

アリア「あの……津田君?どうして……」

津田「世間を知らないのは……まあ、先輩はお嬢様ですからね……」

津田「仕方ないかもしれません……ですけどね」

ズイッ

アリア「っ……!?」

津田「……」

アリア(か、顔が……近くに……)

アリア(こんな表情の津田君……初めて、見る)

津田「いくら、世間を知らなくても……いくら、お嬢様でも……」

津田「俺が男だって事…………分かるでしょう」

アリア「……津田……君……?」

津田「分かってなかったんですか?」

津田「俺が、男で」

津田「自分が……女だって事」

津田「そんな簡単な事も分からなかったんですか?」

アリア「……」

アリア「…………」

アリア「…………っ……」

アリア「ご……ごめんね?津田君」

津田「もういいですよ」

津田「もう、収まりつきませんから」

津田「謝られても……遅いです」

アリア「……っ」

アリア「ごめんなさい、一回、離してっ」

グイッ!!

アリア「!?」

津田「……」ググ…

アリア「つ、津田君」

津田「……言いましたよね」

津田「収まりつかないって……言いましたよ、俺」

津田「本当に……何もわかってないんですね」

津田「何も、何も分かっていないんだ……貴女は」

アリア「やだ……津田君、やだよ……やめてっ」

津田「やめませんよ」

アリア「やだ……どうして、こんな事っ」

津田「だから……それも分かってないんですか」

ギュウッ

アリア「っん……!」

津田「貴女みたいな魅力的な人に……卑猥な言葉を聞かされてるんです」

津田「オナニーやら、アクメやら」

津田「……欲情してしまうのは当たり前じゃないですか」

アリア「……っ……」

津田「……なんですか?その表情……らしくないですね」

アリア「津田君……ごめんなさい、あの、本当に……」

アリア「だからっ!もうこんな事――……」

津田「……もういいって、何回言わせる気ですか」

ギュッ!!グイッ!!

アリア「きゃあっ!?」

アリア(か、肩を抱き寄せられて……ち、近いっ……そ、それに)

津田「はぁっ……はぁっ……」

アリア(つ、津田君のドキドキも、凄く聞こえて、きて)

津田「……七条先輩…………もう、言い訳も何も聞きませんからね」

津田「『やめて』って言っても…………無駄ですから」

アリア(私……私、あの優しい津田君を……こんなに)

アリア(こんな、風にしちゃったんだ……)

アリア(私、が)

津田「ああ、貞操帯……してるんですっけ?」

アリア「っ」

アリア(そうだ、私、貞操帯をちゃんと――……)

津田「……もしかして、それで安心しちゃってるんですか?」

アリア「……え……?」

津田「貞操帯があるからって、安心して……俺をずっと、誘惑して遊んでたんですか?」

アリア「あ、遊んでなんてっ」

津田「七条先輩、本当に男の事……何も知らないんですね」

アリア「え……?」

スズは唯一下ネタ言わないし大丈夫

津田「貞操帯をしていても……何だって出来るんですよ、男ってのは」

津田「魅力的な人なら……何だって」

津田「どんな風にだって」

津田「犯しようがあるんです」

津田「徹底的に」

津田「確実に」

津田「あらゆる方法で」

津田「七条先輩を」

津田「犯せるんです」

アリア「……っ……!」

>>199
ムツミ「……」
カエデ「……」
トッキー「……」

ギュウッ!

アリア「ゅっ……やぁ……!?」

アリア(腕、そんなに、ぎゅって……抱かれたら……ぁっ)

津田「……七条先輩っ……」

アリア「……ん、あ……やぁぁ……!」ゾクゾクッ

アリア(首筋で、囁くの……だ、めぇっ……)

アリア「つ、ふっ……津田、くぅん……!」グッ

ギリッ

アリア「っ……!」

アリア(だめ、駄目……ぜんぜん、力、叶わな……っ)

スッ

アリア「ひっ……!!?あぁっ……!?」ゾクゥッ!!

アリア(ふともも、触られた、らぁっ……なんか、なんだかっ……ぁ……!!)

津田「七条、先輩……」

アリア「だめ、だよ……だめだって……ば……、だめぇ……!」

津田「…………rア……さん」

アリア「……………………え……?」


津田「アリア……さん……」


アリア「…………」

アリア「………………――っ……!!」ゾクゾク!!

津田「…………もう、後戻り……できませんよ」

アリア(あ、駄目)

アリア(駄目、駄目だよ……)

アリア(……でも、もう、無理)

アリア(お父さん、お母さん……出島さん)

アリア(ごめんなさい……)

アリア(私、津田君に)

アリア(この人に――……えっちな事……)


アリア(えっちな事、いっぱい……されてしまう、みたいです)

津田「なーんちゃって」

アリア「え?」


キーンコーンカーンコーン


津田「あ、丁度予鈴ですね」

アリア「……つ……だ、くん……?」

津田「まぁ、冗談はこのくらいにしておきましょうか」

津田「書類はしっかり直しておきましたんで。それじゃ、授業行ってきますね」

アリア「え……?え……?」

スタスタ

アリア「…………」ポカン

スタ…… ピタッ

津田「……これでわかったでしょう」

アリア「…………え……?」

津田「……男の力が、どれだけ強いか」

津田「どれだけ、七条先輩が…………魅力的か」

津田「…………気をつけてくださいね。これから」

ガラッ ピシャン

アリア「…………」

アリア「…………」

アリア「…………びっくり……した……」

アリア「……」

アリア「……」

アリア「あ……私も、授業、行かなきゃ」

ゴソゴソッ カタンッ

ガラッ ピシャン

アリア「…………」

アリア「…………」

アリア「……名前」

アリア(名前で呼ぶのは……嘘じゃなくても……)

アリア「……」

アリア「……っ」

アリア(…………教室に戻る前に……トイレ、行かなきゃ)

スタスタ

津田(またやり過ぎた……)

津田(……いや、でも七条先輩にはあのくらいやった方が)

津田(うん、ちゃんと思い知らせた方がいいんだ)

津田(…………でも、七条先輩が会長に知らせないといいんだけど)

津田(まぁ、悩んでも仕方ないか)

津田(ちゃんと皆に下ネタを控えてもらうには、俺がしっかりしないと!)ガラッ


横島「こらー津田ー早く席に着かないと前立腺ファックするわよー」


津田「……」

津田(この人は教育委員会に任せよう)

おわる

すまんな
明日は6時から仕事だでな
すまんな

明日昼帰ってくるから
そのあときっとかくよきっとね

すまなんだ
申し訳なんだ

まじすまん

>>507
謝るのはいいから続きはよ

1時までまってくれ

はよ

津田「萩村をホラー映画観に誘ったら断られるだろうな・・・」

2013/11/21(木) 19:28:16.54

凄いな
今のVIPで2日間も生き残るスレなんて奇跡やで

まさか残ってるとは思わなんだ

まだかよ

―放課後―

津田「ふぁ……終わったー」

スズ「津田、生徒会行くわよ」

津田「あぁ、うん」

スタスタ

スズ「ちゃんと書類片付けてきた?」

津田「ああ、ちゃんとやったよ」

スズ「そう。なら安心ね」

津田(書類……そういえば昼休みに俺、七条先輩に……)

津田(うあー、顔合わせにくいなぁ)

スズ「津田……津田!」

津田「えっ!?なに!?」ビク

スズ「なんだかボーっとしてたから……大丈夫なの?」

津田「ああ、ごめん大丈夫だよ」

スズ「しっかりしなさいよね」

っしゃおらあああああ

―生徒会室―

津田・スズ「「おつかれさまでーす」」ガチャッ

シノ「お、来たか」

アリア「っ!」ビクッ

津田「……」

津田(今、七条先輩ビクっってしてたな……)

スズ「遅くなってすみません。HRが長引いてしまって」

シノ「いやいや、丁度私達もさっき来たところでな」

スズ「そうでしたか」

アリア「そ、そうなんだよー」

>>711
本物キター!!

津田「それじゃ、始めましょうか」スタスタ

アリア「!」ガターン!!

シノ・スズ「「!?」」

津田「……七条先輩?」

アリア「あ、あははっ、ご、ごめんなさい」

アリア「ちょっと、そのっ、後ろからいきなり、津田くんの……声がしたから、びっくりしちゃって」

シノ「むう、気をつけろ津田ー!」

津田「えぇ、俺ですか!?す、すみません」

アリア「……っ」ドキドキ

津田「…………」

スズ「七条先輩、顔真っ赤になってますけど……大丈夫ですか?」

アリア「えっ!?あ、だ、大丈夫だよーっ」

我々の勝利の瞬間であった

シノ「暑いのか?」

スズ「確かに今日は日が出てから暖かくなっちゃいましたね」

アリア「え?う、うん、そうだね。ちょっと暑くって」

シノ「じゃあ、脱いだらどうだ?」

アリア「え?」

シノ「あ、今のはヌードになってしまえという意味ではない――……」

アリア「ぬ、脱がないよっ!!」

シノ「えっ」

アリア「……――あ……ご、ごめんねシノちゃん」

アリア「でも、大丈夫……大丈夫、本当に…………」チラッ

津田「……」

アリア「……っ」ドキッ

アリア「ほんとに……だいじょうぶ、だから」

シノ「そ、そうか?」

スズ「それじゃあ、はじめますか」

シノ「あ、すまない。私はこの後少し用事があるんだ」

津田「そうなんですか?」

シノ「ああ、畑に呼び出されてな……碌な事では無さそうだが」

シノ「そこで申し訳ないが、今日の活動は君らに任せる」

スズ「分かりました。任せて下さい」

シノ「そんなに重要な仕事は無いから、すぐに終わると思う。後は自由に解散してくれ」

津田「はい、いってらっしゃい」

アリア「い、いってらっしゃーい、シノちゃん」

シノ「うん、それじゃ」

ガチャッ バタン

スズ「さて、じゃあ私達だけで終わらせちゃいましょうか」

続きはよ!

今日は焼き肉かな?
あれ時間かかるもんなー

>>1「やぁ遅れた」

俺たち「キター!」

>>1「あ、すまない。私はこの後少し用事があるんだ」

俺たち「そうなんですか?」

>>1「ああ、会社に呼び出されてな……碌な事では無さそうだが」

>>1「そこで申し訳ないが、今日の保守活動は君らに任せる」

俺たち「分かりました。任せて下さい」

>>1「そんなに重要な仕事は無いから、すぐに終わると思う。後は自由に解散してくれ」

俺たち1「はい、いってらっしゃい」

俺たち2「い、いってらっしゃーい、>>1ちゃん」

>>1「うん、それじゃ」

ガチャッ バタン

俺たち「さて、じゃあ私達だけで終わらせちゃいましょうか」


そうして>>1は帰って来なかった

スズ「・・・」

アリア「・・・」

津田「・・・」

津田「先輩」

アリア「ふぇっ!?」

津田「どうしたんですか?さっきから」

アリア「な、なんでもないよ!!」

スズ「体調でも悪いんじゃ…保健室行った方がいいんじゃ?」

アリア「…そ、そうだね……ごめんねちょっと行って来る」

スズ「津田、あんた付き添いしてあげなさいよ」

アリア「え!?」

津田「そうだね、先輩行きましょうか」

アリア「……………………うん」

うわぁ!? いったいどっちなんだ

いやこれはちがうだろ

悔しい

ガッ

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄
  バン    はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/   
 ̄ ̄\/___/
    ドゴォォォォン!!
        ; '     ;
     \,,(' ⌒`;;)
   !!,' (;; (´・:;⌒)/
  ∧_∧(;. (´⌒` ,;) ) ’
Σ(* ・ω・)((´:,(’ ,; ;'),`
 ⊂ヽ ⊂ ) / ̄ ̄ ̄/
   ̄ ̄ ̄\/___/ ̄ ̄ ̄

          /\
     . ∵ ./  ./|
     _, ,_゚ ∴\//
   (ノ゚Д゚)ノ   |/
  /  /

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
ポチ     ポチポチポチポチポチポチ
ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
 _/_ミつ/ ̄/_
      /_/

もうこないよ…

ギュッ!

アリア「!?」

津田「先輩……」

アリア(肩と手を掴まれてる……!?)

アリア「あの……津田君?どうして……」

津田「世間を知らないのは……まあ、先輩はお嬢様ですからね……」

津田「仕方ないかもしれません……ですけどね」

ズイッ

アリア「っ……!?」

津田「……」

アリア(か、顔が……近くに……)

アリア(こんな表情の津田君……初めて、見る)

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

誰だお前

コネー━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

スズ「最近会長達の津田を見る目がおかしいんだけど何かあった?」

津田「さぁ?どうせ碌な事じゃないからスルーしとこう」

スズ「・・・そうね」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月17日 (金) 23:12:17   ID: j1YEBl_2

あああああああああああ誰かああああああああ完結させろおお

2 :  SS好きの774さん   2014年02月21日 (金) 00:13:30   ID: Ok54wHpd

つづきはよ

3 :  SS好きの774さん   2017年11月29日 (水) 18:50:17   ID: WGvjC29r

続きカモン

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