兄「俺の義妹がこんなに感じやすいわけがない」妹「ひんっ」(216)

兄「……よ、っと」クリュクリュ

妹「……ん、……んん」モゾ

兄「こーら、あんまり動くなって」

妹「で、でも。ちょっとくすぐったくて」モジモジ

兄「普通にやっているつもりなんだけど、気持ち悪いか?」

妹「い、いえ。その、自分でするよりずっと、気持ちいいです」

兄「なら続けるぞ。仕上げに奥のほう擦るからな。痛くなったらすぐ言えよ」スッ

妹(……あっ、う、うなじを撫でられるだけで。く、首筋が)ゾワゾワ

妹「んん、はっ、あっ、そこ……とても、はぁんっ」ブルブル

兄「妙な声出すなっつうの。……よし、終わり」フッ

妹「……は、はい、……兄さん」ハァハァ

兄「どうした、もう抜いたから起きていいぞ」

妹「あの、願わくばもう少しこのままでいたいんですけど」スリスリ

兄「時計見ろって、もたもたしてたら遅刻するだろ」

妹「でもでも、あと五分くらいなら……って、な、何を見てるんですか!///」アタフタ

兄(こういうのってたくさん取れると、妙な満足感があるよな)ニンマリ

父「明後日は聖夜だな、母さん」

義母「本年もよろしくお願いします///」フカブカ

父「うむ、大船に乗ったつもりで任しておきなさい」バン

義母(乗る? ……乗る、……騎乗位!)ピーン

兄「なんなのその挨拶、正月じゃあるまいし」ズズー

妹「まあ、あながち間違ってはいないかと」モグモグ

父「おまえたちがくっついてくれたおかげで我々も気兼ねがなくなった」ニコニコ

兄「最近ではあってなかったものだと思い始めてるよ」

義母「認めてあげる代わりに、高校出るまではちゃんと避妊するのよ?」ニコニコ

兄「」

妹「……はい、でもいつかは///」モジモジ

兄「真面目に答えんでいいっ!///」ダン

妹「いよいよクリスマスですね。兄さん」ウキウキ

兄「……そのようだ」テクテク

妹「クリスマス……ああ兄さんとクリスマス」ポワンポワン

兄「朝っぱらから夢見心地でどうすんだよ」

妹「自宅で、などと野暮なことは言わないと妹は期待しています」

兄「……え?」

妹「え……って、も、もしかして……どこも予約してないんですか?」ガーンガーン

兄「世界終了を告げられたような目をすな。一応キープは――わっ!?」グイ

妹「嬉しいです。当日は兄さんのために私も一生懸命励みますからね!」ギュウ

兄「でもさー、明日は親父も義母さんも外泊なんだし、わざわざ混んでる街中に出ていくことなんて」

妹「一生思い出に残る一日なんですし、ちょっとはムードというものを考えてください」チッチ

兄「……言っておくけど、この前みたいに優しくはできないかもしれないぞ?」ニヤ

妹「いいですよ、縄でも蝋燭でもどんときやがれです」フヨン

兄「……おまえは俺をどういう目で見てるのかな?」

妹「それはその、期待の眼差しで」ポッ

兄「」

 ――校門前


妹「……ふふっ」

兄「ん、なに笑い出してんだよ。気味悪いな」

妹「以前はこの辺りで腕を振り解かれてたなと思いまして。ちゃんと進展したんだなぁと」

兄「……恥ずかしいやつ――お? あいつは」

妹「ん? ――またですか」

兄(……また?)

テニス部男子「い、妹さん! ちょっとお時間よろしいですか」ハァハァ

妹「よろしくないです。さ、行きましょう兄さん」グイ

兄「お、おぅ?」

テニス部男子「ちょ、そんな! 待ってくれよ!」ババッ

妹「どいてください。通行の邪魔です」ヒヤッ

兄(うわ、その目で睨まれたら俺も傷つきそうだな)

テニス部男子「ちょっとくらい話を聞いてくれたっていいだろ!?」

妹「以前もちゃんとお断りしたはずです」

テニス部男子「そう言わずにさ。試しにでもいいから、少しだけ付き合ってくれよ、なぁ?」

兄(朝っぱらから告白とは、ある意味肝が据わってるな)

妹「私には心に決めた男性がいますので時間の無駄です。金輪際、このような真似は控えてください」キッ

テニス部男子「――くっ」ダッ

兄「……おまえ、もうちょい優しい断り方はないのか?」

妹「あれくらいでいいんです。きっぱり言わないとどこまでも食い下がられますから」

兄「けどあいつ、めっさ睨んでたぜ? 悪い評判だって流されるかも」

妹「構いません。むしろ幻滅していただいたほうが邪魔も少なくなります」

兄「そうだとしても、極力敵を作らないほうが良いぞ」

妹「……どうしてですか?」

兄「そりゃおまえ、万が一襲われでもしたらどうすんだ」

妹「それは、……困りますけど」

兄「だろ? おまえは自分の可愛さをちゃんと自覚した方がいい」

妹「か、可愛いですか?///」ポッ

兄「とても。だからこそ危険が多いってことも忘れずにだな――って聞いてる?」

妹(~~~~っ!)ジタバタジタバタ

妹(……あの照れ屋な兄さんが面と向かって可愛いって言ってくれるなんて)ボー

妹(うぅ、録音したかった……そうすればこれをネタにあんなことやこんなことが)カジカジ

先生「じゃあここの英訳を、妹さんお願いします」

妹「――はい」スク

妹「ビルに債務処理を依頼された弁護士は滞りなく手続きを――」スラスラ

先生「――素晴らしい、完璧です」グ

一同『おぉー』ドヨ

妹「」チョコン

兄『とても』

妹(~~~~っ!)ジタバタジタバタ

 ――更衣室

テニス部男1「あんのクソアマ、大勢の前で恥かかしやがって!」ガシン

テニス部男2「ちょっとー、僕のロッカーに当たらないでよ」

テニス部男3「だからやめとけっつったろ? ここだけの話、野球部のエースもフラれたらしいぜ」

テニス部男2「へぇ! あんなに格好いい人が振られちゃったんだ」

テニス部男1「ちっと可愛いからって調子に乗りすぎだ。絶対にこのままじゃすまさねえぞ」ギリギリ

テニス部男3「おいおい、入れ込みすぎだろ。いちおう忠告しとっけど、犯罪まがいのことは絶対やめとけよ?」

テニス部男1(あっちが黙らざるを得ない状況を作れば、捕まることはねえ)スタスタ

テニス部男3「妹の兄貴って中学のときはヤバ系だったらしいぜ――って、いないし」

テニス部男1(こうなったらあの女にフラれたやつを集めて……へっへっへ)ジュルリ

 ――二日後


兄(二学期も終わりか。あっという間だったなー)

兄「ん、写メール? 妹から――ぶっ」

題名(はろはろです兄さん。ただいまブラウスの中から下着撮影中///)

兄「ア、アホかあいつは」ワナワナ

兄(……顔は、よし、映ってない。家内安全のお守りとして保存しておこう)ピコーン

先生「では、通信簿を配る。順番に取りにくるように」シャララ

兄(……さて、成績上がってるといいんだけど)

先生「兄」

兄「はい」

兄(さてさて――ぐはっ、体育8かぁ。スポテス休んだのが効いたかな)

 ――キーンコーンカーンコーン

先生「では諸君、新学期にまた会おう」ソワソワ

兄(ふむ、教師といえどもクリスマスは浮き足立つか)

日直「起立、気をつけ、礼」

 ――ざわざわざわ

兄(さてと、妹は終わったかな? あれ、珍しい。メールが来てないぞ?)

???「すみませーん、このクラスに兄とかいう人いますか?」

兄「ん? 兄は俺だけど」

見慣れぬ男子「あ、あなたでしたか。ちょっといいですかね?」

兄「その前におたく誰? 今じゃなきゃいけない用事なの?」

見慣れぬ男子「え、ええっと、妹さんに兄さんを屋上へ呼んでくるよう頼まれたんですが」アセアセ

見慣れぬ男子「あ、あれ、勘違いだったかな。じゃあ、もう一度確認に――」

 ――ピシャン

見慣れぬ男子「」

イケ男「おい兄、こいつなんか企んでるっぽくね?」クイ

兄「やっぱりイケ男もそう思う?」ガシ

見慣れぬ男子「ちょ、おまえら、どういうつもりだ!」サァァ

 ――ざわざわ

イケ男「あー、みんな。なんでもない、ちょっとしたトラブルだ」

兄「素直に洗いざらい吐くのと、男子トイレに顔突っ込むのとどっちがいいかな?」ニコニコ

見慣れぬ男子「」

見慣れぬ男子「……ま、待ってくれ。俺は頼まれただけでなにも」ガタガタ

兄「何年何組の誰に何を頼まれたか端的に詳しく」

見慣れぬ男子「あ……えと……」ジリ

兄「心配しなくても、おまえが話したとは言わないからさ」ニコニコ

見慣れぬ男子「……で、でも」

イケ男「どのみちてめえの名前と顔控えておくからさ」

兄「嘘こいたら新学期から新しい証明写真が必要になっちゃうよ?」ニコニコ

見慣れぬ男子「」

26の一番上ミスタ

兄「妹はこの寒い時期に屋上なんて待ち合わせ場所に指定しないから。もうちょっとうまい言い訳使えよ」

妹「……本当に、兄さんには何もしてないんですね」スタスタ

テニス部男「もちろん――さぁここだ、開けてみろ」

妹(視聴覚室……兄さん……お願い、無事で……)ガチャ

サッカー部男「お、やっと来たか」

エアロビ部男「待ちかねて汗だくになっちまったぜ」ビッチャリ

妹「だ、騙したの!? ――きゃっ!」ドサ

テニス部男「はは、今日の下着は薄紫か」ピュー

妹「やっ、ちょっ、ちょっとっ! 離しっ、離してくださいっ!」ジタバタ

サッカー部男「諦めなって、男三人相手に逃げられるわけがねえだろ」ニタァ

エアロビってなんだっけ?

エアロビ部男「こんなときまで敬語たぁ、育ちがいいねぇ」ニヤニヤ

妹「な、なんでこんなことをするんですか! 大声出しますよ!」

サッカー部男「もう出してるしー。つうか、俺たち妹さんに袖にされちゃって超傷ついちゃってるんだよ」ギュッ

エアロビ男「そうそう、その傷をなんらかの形で埋めてもらわないとねぇ」クルクル

妹「わ、わけのわからないことを! ――痛いっ!」ギシ

エアロビ男「ほい、手縛ったぞ」

妹(……や、やだ。今日は兄さんと、……兄さんっ)ダッ

サッカー部男「っと、無駄だってえのに往生際が悪いな。かえってむらむらしちまう」ゴクリ


>>35体操部みたいなやつでしたっけ?
前回のはあれで完結してるしこれは独立した話なので

エアロビ部男「ほらほら、捕まえちゃうぞー」

妹「くっ!」ダッ

サッカー部男「残念、こっちもとおせんぼー」

妹「……っ!」タタタッ

エアロビ部男「ほらほら、逃げ場がなくなってきちゃったね」

妹(……っ! な、なんで携帯なんて――ま、まさか、撮影してるの!?)

テニス部男「今日はクリスマスだ。思い出は残しておかないとな」ニヤニヤ

妹「――っ! ……最っ低……!」ギリ

エアロビ部男「こらこら、こんなときに余所見しちゃいけないなぁ」ガシ

妹「や、やぁっ! 離してくださいっ!」グイ

 ――ガシャーン

テニス部男「」ビクッ

 ――ジリリリリリ

イケ男「おー、妹さんいたぜ、兄。手切るなよ」ズイ

兄「……無茶しやがって。ま、どうせ鍵かかってるだろうし仕方ねえか」ズイ

妹「――に、兄さんっ!」パァ

サッカー部男「おまえら!?」ワナ

エアロビ部男「な、なにしにきやがった!」ザッ

兄「おまえら、状況わかってんの?」スッ

 ――パシャッ

テニス部男「!!」

イケ男「どうだ?」

兄「バッチリ映ってる。最近の携帯ってほんと優秀だな」

サッカー部男「そ、その携帯を寄越せ!」

兄「心配しなくてもすぐ消してやるよ。の前に、妹を離すのが先だろ」ギラ

テニス部男「……そ、そうだ! この女がどうなっても――」

イケ男「あのさぁおまえら、マジで人生終わらせたいわけ?」ハァ

エアロビ部男「……な、なんだと」タジ

イケ男「警報鳴ってんだから、誰かが様子を見にくるまでもう間もないぜ?」

兄「高校中退と強姦未遂のレッテル貼られたいってんなら、覚悟してやれよ」ポキポキ

サッカー部男&エアロビ部男「」バッ

妹「……に、兄さぁんっ!」ダッ

兄「――おっと! よしよし、怖かったな。どこも怪我なかったか?」ナデナデ

妹(……ああ、兄さん。……温かい、いい匂いっ、に、兄さ……んっ!)モジモジ

イケ男「」ゴホン

妹(……あ、少し汗かいてる。急いでくれたんですね、兄さん)クンカクンカ

兄「――あー、こいつは俺からの寛大な妥協案なんだけど」

兄「これ計画したのってどいつ?」ジロ

サッカー部男&エアロビ部男「」ジッ

テニス部男「な、おまえらっ!?」アセッ

イケ男「おいおい、他の二人は見逃す気? いくらなんでも甘くね?」

兄「今回限りだ、どこかの教祖様の生誕祭に感謝しろ。次は問答無用でブタ箱行ってもらうからな」ギラ

サッカー部男&エアロビ部男「」コクコク

兄「んじゃあ行け――さてと、イケ男、ちょっと妹預かってて」ポキッポキッ

イケ男「あいよ。顔はやめといてやん」

 ――メキッ

イケ男「あー、いやもういい、手遅れだ手遅れ。バランス崩れちまったから左から気持ち強めに」

 ――ミシッ

イケ男「ちょっ、強すぎ強すぎ! もう少し優しく右側から。違う、俺から見てだって!」

テニス部男「」ピクピク

兄「……ふぅ、これでなんとか元通りに」

イケ男「それって具体的にどの辺りが? まぁ、珍しく手加減はしてたっぽいけど」

兄「それはまぁ、またできなくなったら困るからな」

イケ男「……なんの話だ?」ジト

妹「……///」キュン

兄「き、気にすんな。自分の体を労わっただけだ。さぁ、とっととここから――」

先生「おい、そこで何をしている!」

兄「」タラー

イケ男「ありゃ、間に合わなかったか」

教誨師「ったく、イ○ス様の生誕祭だというのに罰当たりな。もうここには二度と来るんじゃないぞ」

 ――ガラガラ

兄「……殴られるよりきつい説教ってあるんだなぁ」グッタリ

妹「……あ」

兄「あれ、なんだおまえ、ずっと待ってたのか?」

妹「ずっとじゃないです。さっきまで警察の人が来ていて、話を聞かれていました」

兄「ふーん、そっか」

妹「…………」グスグス

兄「泣くなって。自宅謹慎で済んだんだからいいだろ」

妹「……で、でも! に、兄さんは全然……悪くなかったのに……あぅ」ポス

兄「おまえに何かあったってパターンよりかは何万倍もマシだ。さ、行くぞ」

妹「え、どこに?」

兄「……ホテルだよ。言わせんな、恥ずかしい///」プィ

妹「……えへ、えへへ///」ニギッ

出かけてきます。ついでに夜までにまとめておきま

兄「さすがに混んでるな。はぐれないように腕組もうか」スッ

妹「は、はい」サッ

妹(うぅ、夢なら覚めないで欲しい。今日の兄さん、いつにも増して優しい///)ウットリ

妹「……素敵なイルミネーションですね。まるでおとぎの国にいるみたい」ホゥ

兄「やっぱり男女の連れ合いが多いな。……俺たちも、恋人同士に見えるのかな」チラ

妹「と、当然です///」ボシュ

兄(う、うむむ、困った。妹がいつにも増して可愛く見えるぞ)ムニュ

兄「って、おい妹。さっきから手が胸に当たってるんだけど」

妹「は、はい。Cです///」テレテレ

兄「そ、そういうことではなくてだな」

妹「あの、嫌ですか?」ジィ

兄「そりゃその、う、嬉しいけど、そのうち歩きにくくなりそうで」

妹「歩き、にくく? ……///っ、ぁぇっ、ぇっと、すみませんっ」カァァ

妹「ゆ、夕食、美味しかったですね」ニコニコ

妹(……うぅ、胸いっぱいでほとんど味わからなかったです)ドキドキ

兄「喜んでもらえたならよかった。さてと、妹」ジ

妹「……? どうかしました?」キョトン

兄「こいつは、まぁその、俺からのプレゼントなんだけどさ」スッ

妹「……っ! ……こ、これ」オズオズ

妹(この紺色のケース、……兄さん)

兄「まぁ、開けてみてくれよ」ポリポリ

妹「……は、はい」ソォー

 ――クパァ

妹(……! やっぱり指輪!)

妹「に、兄さんっ」ウルウル

兄「念のために言っておくけど、間違っても婚約指輪とかじゃあないからな」

妹「……え゛」

兄「はっきり言って、俺はまだおまえと釣り合うほどじゃないし」

妹「そ、そんなことないです! 万が一そうでも、私は兄さんさえ傍にいてくれれば――」

兄「頼むから、最後まで話を聞いてくれるか」

妹「……う、……はい」

兄「俺の先輩にも恋人がいた。両想いだったけど、何年も経たないうちに別れることになったらしい」

妹「……それは、両想いでですか?」

兄「あぁ、今の俺の本心を言えば、おまえのことが好きだ。けど、いつか気持ちが擦れ違う日がこないとも限らないだろ」

妹「……それは、絶対来ないとは言いきれないかもしれませんが、でも!」

兄「もちろん、おまえに幻滅されないよう俺も頑張る。これはその決意表明みたいなもんだ」

妹「……決意、ですか?」

兄「俺はこんな性格だから、不満を感じたらおまえにすぐ言っちまうだろ。だからというわけじゃないけど、おまえにもそうして欲しいんだ」

妹「……に、兄さんに不満なんて」

兄「なかったらなかったで構わない。それが本心なら。二人とも溜めこまないで、それでもちゃんと楽しくやっていけそうなら」

妹「……そういう、ことですか」

兄「これが今の俺の精一杯。もし、来年再来年と二人の気持ちが変わらないようだったら、今度こそちゃんとした指輪を渡したい」

妹「……わかりました。今の言葉、忘れないでくださいね?」ジィ

兄「ああ、約束するよ」ニコ

妹「……ひとつだけ確認ですが」

兄「……ん?」

妹「私の気持ちを疑っているというわけじゃないんですよね?」

兄「……おまえがどこまでも一途なやつなのは、俺が一番よく知ってるつもりだよ」ポリポリ

妹「……はい。じゃあ今度は、私からのプレゼントです」ゴソゴソ

兄「お――おぉー!」

妹「じゃじゃーん」ササッ

兄「手編みの帽子と、マフラーか。いいな、暖かそう――あれ、このマフラー、いくらなんでも長くね?」

妹「ふふ、マフラーの方は兄妹専用ですから」

兄「え……あぁ、二人でつけるのか、納得」

妹「冬場の寒い外出時にはぜひ、一緒にぬくぬくしましょう。ね、兄さん」ニパァ

妹「わぁ、ここが今日泊まるお部屋なんですね!」クルクルクル

兄「さすがに高級シティホテルってわけにはいかなかったけどな」テレテレ

妹「いいお部屋じゃないですか。海が見えるし夜景も綺麗で、ムード満点ですね」

兄(喜んでくれてる。探した甲斐があったかな――ん、視線がベッドに貼りついて)

妹「――あ、えと///」

兄「……じゃ、じゃあ、俺先に風呂入ってくっから」

妹「……は、はは、はいぃっ」

兄(声、裏返ってる。だよなぁ、やっぱりあいつも緊張するよなぁ)ドックンドックン

妹「に、兄さん。……上がりました」

兄「お、おう。ずいぶん長かっ――っ」ドッキーン

兄(バ、バスタオル一枚……)ゴクリ

妹「あの、その、し、下着だけはつけてますけど、兄さんさえ命じてくだされば、いつでも」モジモジ

兄「め、命じるとか命じないって話じゃないっつうか」アセアセ

妹「そ、そ、そうですよね! 私ったら何言ってるんでしょう!」アセアセ

兄「と、とりあえず、立ってないで座ったらどうだ?」

妹「は、はい。で、では、ふ、不束者ですが、お、おとな、お隣に」ガクガク

兄「ま、まぁまずは落ち着け。ほら、ゆっくり息を吸ってー」

妹「……は、はい。――すぅー」

兄「吐いてー」

妹「――はぁー」

兄「止めてー」

妹「――」ピタ

兄「……」ジィー

妹「……ぅっ、……ぅー///」プルプル

兄(……可愛いやつ)ウズ

妹「はぁっ……はぁっ……兄さんひどい! 私を殺す気ですか!」

兄「バーカ、おまえが素直すぎるんだ」

妹「うぅー」プク

兄「……少しは緊張解けたみたいだな?」ニヤ

妹「……っ」

兄「その顔は図星か?」ニマニマ

妹「……はぁ、ええ。隣、座らせていただきますからね」ポスン

兄「あぁ――待ってた」グイ

妹「……ひゃっ、兄さん――ん」チュウ

兄(……すぐに絡んできたな。……妹の舌、すっごい熱い)スッ

 ――チュパチュパ

妹「――んぅ、――ふぁ――んはぁ――ぁむ」

兄「――ぷはぁ」

 ――ツー

妹「……ふふ、私のと兄さんのが、糸引いてます」

兄「他の部分にも、キスしていいか?」

妹「……ど、どうぞ」

兄「じゃ、少し抱き寄せるからな」

妹「……た」

兄(……ん?)

妹「……たっぷりと、お召し上がりください///」カァァ

兄「て、照れ臭いならんな台詞言うなよ///」カァァ

妹(……う、うなじに唇が、はうぅっ、そ、そこだめ、だめぇっ)ゾワゾワ

兄「――ふぅ」バッ

妹(……あ、危な……かった)ハァハァ

兄「じゃあ、そろそろタオル解くぞ」

妹「は……はい」ドキドキ

 ――パサ

妹「あ、あの、どうです、か?」オズオズ

兄「……すごく綺麗だ。我が妹ながら、見惚れちまうな」ジィ

妹「お、お褒めにあずかり、光栄です――んっ」ビクン

兄「背中もこんなにすべすべして」サワサワ

妹「に、兄さ……んっ」ゾクゾク

兄「……胸に手、入れるぞ」スゥ

妹「――ひんっ」ゾクッ

兄「っと、強すぎたか?」

妹「い、いえ! お、驚いただけですので、続けてください」モジモジ

兄「わかった。軽く解すぞ」ムニムニ

妹「ん……はうぅ……ぁ」

兄(……大丈夫そうだな。じゃあ口も)

妹「……んっ」ピクッ

 ――チュル、ペロ、レロレロ

妹「――んっ、はっ、に、兄さん、だ……そこばっかり、ぃっ」

兄(固くなってきた。感じてくれてるっぽいな)モミモミ

兄「……下着に手、入れるぞ」

妹「――えっ!? や、だぁっ、に、兄さん、今はちょっと待っ――ああぁっ!///」

 ――ヌラァ

兄「」

妹「……うぅ……だ、ダメだって言ったのに///」

兄(す、すごいな。……まだ直接触っていないのに、こんな)ゴク

兄「……大洪水」ボソッ

妹「~~~~っ!///」ボシュ

兄「俺の指、そんなに気持ち良かったか?」ジィ

妹「も、もぅ! 兄さんなんて知らな――ひっ!?」ビクン

兄「ほらほら、ちゃんと言ってくれないともう一回突っついちゃうぞ?」

妹「べ、別に――あっ! ぁあっ! あぁっ!」ビクビク

 ――グチュクチュクチュ

兄「別に、の続きは、妹?」クリュクリュ

妹「あんっ! ゆっ、指ダメっ、おねが、はぁっ! とめ、ひっ、止めひぇっ!」ガクガクガク

 ――ポタポタポタ

妹「……っ、あっ、あっ、あぁっ!」ガクガク

兄「ほら妹、見てみ? 床に水溜り出来ちゃったぞ」

妹「そ、そんな、知らな、はぁっ! 知らないです! あっ! 指止めてください!」ビクン

兄(膝が今にも落ちちゃいそうだな)

兄「よし、止めよう」ピタ

妹「……あ、……はっ、……はぁっ」ドサ

兄(――俺に寄りかからないと立ってられないのか)

兄「ショーツ、びしょびしょだな」

妹「わ、わかってます。今脱ぎますね」スッス

 ――パサ

兄「……綺麗だ」

妹「……う///」

兄「最終確認だけど、本当にいいのか?」

妹「……ええ、もちろんです。兄さん以外には考えられません」

兄「そう言ってくれるのは嬉しいけどな」

妹「今度は兄さんにも気持ちよくなっていただきます。そろそろ兄さんも」ジィ

兄「……わかった」ギュ

兄(……覚悟は決めてきたつもりだったけど、妹だもんな。背徳感がぱねぇ)

夕方の保守感謝、ちょっとコンビニ行ってくる

妹「んちゅぅ、ちゅぱっ、あむんっ」ペロペロ

兄(拙くても、やっぱ絵的に来るな、コレ。あの妹が俺のをなめてるなんて)ググ

妹「ぷはぁっ! ……はぁ、す、すごい、兄さんの、どんどん大きくなっていきます。これ、ほんとに私に入るんでしょうか」ジィ

兄「……多分」

兄(正直自信なくなってきた)

妹「よぉし、おっきくなあれ、おっきくなあれ」ナデナデ

兄「」ムク

妹「わぁ、ほんとにこの掛け声に反応しました!」パチパチ

兄「てめっ!/// 俺ので遊ぶな!」

兄「……さて、そろそろ」

妹「は、はい……あの、体勢はどんな感じでやれば」

兄「ベッドに仰向けになってくれ」

兄(初っ端のやつが座位とか騎乗位はまず無理だしな)

妹「こ、こうですか……?///」コロン

兄「……///」

妹「ちょ、ちょっと兄さん! 黙らないでください!///」

兄「わ、悪ぃ悪ぃ。じゃあスキン装着するから少し待ってくれ」

妹「あの、後学のために見ていても?」

兄「ダメ」

兄「よし、これだけ濡れてれば――てっ」ゲシ

妹「これ以上恥ずかしいこと言わないでください!///」

兄「てて、そう怒るなよ。んー、もう少し足開けるか?」

妹「……は、はい」ググ

兄「ああ。手は脇の横、シーツがいいかな」

妹「……」ギュウ

兄「辛かったら言ってくれ、すぐにやめるから」

妹「……わかりました」ニコ

妹(私、絶対に我慢してみせます。兄さんに私で気持ちよくなって欲しいですから)

兄「じゃあ、少しずつ体重かけるぞ」

 ――グググ

妹「――うっ! ――ぐぅ――んんっ!」ギリ

兄「くっ……きっつ……」ズリュ

妹「――ぅっ!」ジワァ

兄(泣いてる。……体に穴開けられてるんだら当たり前か、せめて早く終わらせてやらなきゃ」

兄「……一気に、いくぞ。答えなくて、いいからな」

妹「……っ」コクリ

 ――ミチミチ

兄「――だっ!」ブチン

妹「――ぅんんんっっっ!!!」ガクガク

兄(血が、出てるな。なんとかいったか)

妹「く……はっ、はぁっ、はぁっ。にっ、兄さ、ん」ピクピク

兄「おい、まだ無理して喋らなくても」

妹「いえ、大丈夫、です。……キス、して、ください」ニコ

兄「……ああ、何度でも」ナデナデ

妹「――ふぅっ……ふっ、あの、兄さん、もう私は」

兄「もう少し休もう。まだ痛いだろ」

妹「……少し、でも、思ったよりは、平気でした」

兄(破瓜と潤滑油でさっきよりはすべりがマシか)

兄「じゃあ、試しに少しだけ動くぞ」

妹「……は、はい――つっ! んっ、くっ、ふっ!」

兄(ちょっと動いただけでこれじゃあ、まだ我慢してるな。なるべく負担かからないように、やってくか)

妹「……んっ、ふっ、ふぅん、んあっ」

兄(声も、少しずつ高く艶っぽくなってきた)

兄(……少し深めに刺してみるか。腰を引いて――)グイ

妹「……ふぁ? ……兄さ、ん?」

兄(伸ばすように押してみる)グン

 ――ズリュリュ

妹「ひ―――っ!!??」ビクビク

兄(うぁ……締めつけ、すご)

妹「……はっ、兄さん、すごく辛そ……です」

兄「俺は大丈夫。快感が強すぎるだけ、だ」

妹「……私を、感じてくれていますか」

兄「ああ、妹と一緒になれて、嬉しい――ん」チュ

妹「んむぅ――ふっ、……兄さん」トロン

兄(うぅ、そろそろ、限界が近い)

兄「……じゃ、少しずつ早くしていくぞ」

妹「……はい、お願いします」ニコ

 ――ズチュ、ズリュッ、ズチュン、ジュプッ

妹「~~~っ! ――っ! ぁ~~~っ!」ビクビク

兄「すごいな、後から後から湧き水みたいに」ピチャピチャ

妹「い///、言わないでくだっはっ! あひっ、やはぁっ!!///」

兄「やっと声出してくれたな――ん」ツゥ

妹(ま、またキス、兄さん! あっ、あっ、ああっ!)ゾクゾク

兄(一番奥まではきつそうだな、やや深目で往復だ)ズッズッズ

妹「はんっ! あっ、あふっ! あっ、いきっ、吸えなっ、はぃっ!」ビクビク

兄(――う、そろそろ、……出るっ!)

兄「――くあっ」ズン

妹「ふっ、ひっっ!!」グン

 ――ビュルルルルル

妹「~~~~~~っっっ!!!」ガクガクガク

兄「――――――ふぅ、やっと、止まったぜ」ズポ

妹「……あ……あぁっ」ブルリ

兄「妹、ありがとう。最高に良かった――ん、なんか温か」

 ――チョロ……チョロチョロ

兄「」

妹「……あ……ああぁぁ////」ショワァァ

兄「ちょ、待て、タオル! さっきのバスタオルどこだ」バッ

妹「……うぅ、いやぁ、なんで最後に、と、止まらないぃよぉ///」グスグス

兄「な、泣くなって。全然気にしてないから、っつぅか俺が悪いんだから」ギュウ

兄(や、やっぱショックが強すぎたのか。失禁なんてほんとにあるんだな///)

妹「……あ、……と、止まりました」ブルリ

兄「ふぅ、驚いた。今夜はこれくらいにしておこう」フキフキ

妹「え、で、でも兄さ――んむっ」チュウ

兄「――ぷぅ、もう十分に気持ち良かった。最高のひと時だったよ」

妹「ほ、本当ですか?」

兄「嘘じゃない。だから、一緒に抱き合って朝までまったりしよう。な?」

妹「は、はい、兄さん――あの」

兄「ん?」

妹「……これからも、よろしくお願いしますね、兄さん」ン

兄「……こちらこそ、愚兄をよろしく頼む、妹」ン

 ――チュ♡     end

長い保守と支援感謝ですた、今夜はこれで失礼します
エロは若干控えめにしときました、また会うことがありましたらノ

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