【艦これ】五月雨「海岸桜に浪漫の嵐!」 (384)
次回予告
五月雨「えっ!この鎮守府に新しい提督が来るんですか!?」
五月雨「あぁー気になるなー今度の人は優しい人がいいなー」
五月雨「・・・えっ?わ、私がその提督の一番最初の艦娘になるんですか?」
五月雨「わっ・・・うわっ、そういわれると何だか恥ずかしくなってきちゃった」
五月雨「今のうちに自己紹介の練習しないと・・・」
五月雨「次回!艦隊これくしょんin大神一郎『ラバウルに来た新たな花びら』!」
五月雨「海岸桜に浪漫の嵐!」
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あ、スレ建ってた
見ての通りサクラ大戦の隊長、大神一郎と艦これのSSです
コラボがダメな人は耐性を付けてからまた来てください
更新は遅いから気長に待ってくれるとうれしいな
では書き溜め分行きます
元帥「配属命令っ!」
大神「はぁっ!」ビシィ
元帥「大神一郎少尉!右ノ者ヲ帝国鎮守府ラバウル基地支部勤務ヲ命ズ!」
大神「はっ!!」
大神「・・・ら、ラバウル基地、でありますか?」
元帥「そうだ、近頃は人手も足りなくてな。決して左遷ではない、心配するな」
大神「は、はぁ・・・」
大神「しかし、この帝国鎮守府というのは・・・?」
元帥「すまない、この事に関しては質問を許さない、ついでに言うと拒否も許されない」
元帥「これは『特務』だからだ」
大神「!!」
大神「了解しました、大神一郎、粉骨砕身の覚悟で頑張ります!!」
ラバウルへ向かう船
大神「とは言ったものの・・・」
大神「何を仕事とするのか、どんな場所なのかそれも全く教えてくれなかったな」
大神「特務か・・・」
大神「一体どんなものが待っているのだろうか・・・」
大神「ぼやいてても仕方ないか、港に案内人がいるらしいし、その人に聞くか・・・」
ラバウル・港
大神「んんー、日差しがキツイな」
大神「ラバウル、おっ、あれが活火山か」
大神「さて、案内人はどんな人だろうか・・・」
大神(しかし、皆観光客ばかりで軍人らしき人はいないぞ・・・?)
???「あ、あのすいませんっ!大神一郎さんでしょうか?」
大神(っ!!)「は、はっ!!自分が大神一ろ・・・!?」
五月雨「・・・??」
大神(じょ、女性!?今、もしかして彼女が!?)
五月雨「え、えっと・・・」
大神(し、しかしどう見ても年端もいかない民間人じゃないか・・・一体どういう・・・?)
五月雨「ひ、人違いみたいですね~ご、ごめんなさい・・・」
五月雨「あぁ~任務娘さんから顔写真貰うの忘れてたよー・・・うーどうしよう・・・」
大神「あ、ま、待って下さい!自分が大神一郎です!」
五月雨「えっ?」フリムキ
五月雨「良かった!私、帝国鎮守府の使いとしてきました、五月雨です!」
五月雨「大神さんの顔写真を忘れちゃって!危うく写真を取りに往復するところでした!」
大神「そうだったのかい、あ、あはは・・・」
大神(この子が帝国鎮守府とやらの使い・・・?どう見ても軍の人間には見えないぞ・・・?)
大神(それにちょっとかわいい ロリコンじゃないけどさ)
五月雨「大神さん・・・大神さん?」
大神「!は、はい!」
五月雨「何か考え事ですか?固い顔をしておりましたけれども・・・」
五月雨「あ、まさか私みたいな女の子が軍の使いなんだ、って思ってますね?」
大神「いいっ!?(こ、心を読まれた!?)」
五月雨「大丈夫ですよ!ここじゃ教えられませんけど、目的地に着けばちゃんと教えてあげます!」
大神「あ、ああ、よろしく頼むよ・・・」
帝国鎮守府 ラバウル基地支部
五月雨「着きました!観光地から隠れたところに建ってますけど、良い場所でしょう!」
大神「ここが帝国鎮守府か・・・思ったよりきちんとした建物だな」
五月雨「ささっ、暑いですし中に入りましょう!」
任務娘「あ、五月雨ちゃんおかえりなさい」
五月雨「ただいまです!大神一郎さんをお連れしました!」
任務娘「良かった、無事に合流できたのね!」
任務娘「写真だけぽつんと資料に残ったままなのを見たときはどうしようかと思ったわ!」
五月雨「ご、ごめんなさい・・・でも何とかなりました!」
任務娘「始めまして、私書記を担当しております任務娘と申します、よろしくお願いしますね」
大神「はいっ!本日付でラバウル支部に配属となりました大神一郎です!よろしくお願いします!」
任務娘「まぁ、元気なお方・・・」クスクス
五月雨「それじゃ大神さん、提督室で引継ぎがあるのでそっちに向かってください!また後で!」スタタターッ
大神「あ、五月雨君!提督室はどっち・・・もういない」
任務娘「五月雨ちゃんは準備がありますから。私がご案内しますね」
大神「はい・・・お願いします」
任務娘「五月雨ちゃんは少し抜けてるところもありますけど、とてもいい子ですよ」
大神「ええ・・・そうみたいですね」
任務娘「ささ、こちらです」
提督室
米田「遠路はるばるご苦労だったな。俺は米田一基、ここで少しの間だが提督をさせてもらっている」
大神「はっ!米田中将のお噂はかねがね耳にしておりましたっ!」
米田「なんだ、固っ苦しいやつだな・・・そんなんじゃここ帝国鎮守府の任務はやってけねえぞ?」
大神「その、自分のここでの任務とは一体何なのでしょうか!?」
米田「知りてえか?・・・まあお察しの通りここは鎮守府、お前にはここで艦隊の指揮を執ってもらう」
大神「了解です!!・・・しかし、この道中軍艦らしきものを一隻も見ませんでしたが?」
米田「見なかったか?お前さんは確かにここまでで駆逐艦を一人見たはずだが?ん?」
大神「駆逐艦・・・?いえ、存じませんが・・・?」
米田「おいおいそりゃねえよ、そんなこと言ったらお嬢ちゃん泣いちまうぜ?」
大神「お嬢・・・?すみません、話が見えないのですが・・・」
米田「クックックッ・・・」
大神「よ、米田中将・・・?」
米田「ククク・・・あー新人いびりもこれ位にしとくか!おい!入ってこい!」
???「はい!失礼します!」
大神「き・・・君は!」
五月雨「はい!私です!大神さん!」
大神「さ、五月雨君!か、彼女が?え?」
米田「あー毎度毎度新人いじりは楽しいな!五月雨ちゃんも何か言ってやれ!」
大神「こ、これはどういう事なんだい・・・?俺には理解しきれない・・・」
五月雨「大神さん、米田さんがおっしゃっていた駆逐艦と言うのは、実は私の事なんですよ!」
大神「君が駆逐艦・・・?しかし、きみは見ただけでは普通の女の子だけど・・・?」
米田「我が帝国鎮守府は普通の海軍とは違うんだよ。」
米田「昔々に戦った軍艦の魂を人型に写し、彼女ら『艦娘』として正式運用してるのさ。」
米田「彼女がその艦娘の一人、白露型駆逐艦の五月雨だよ」
五月雨「ごめんなさい大神さんすぐに言えなくて・・・」
五月雨「一般人の前では艦娘であることは極力隠しておかないといけないんです・・・」
米田「おいおい五月雨ちゃん、そのわりには俺の新人いじりの提案にはすっごい笑顔で乗ってくれたじゃねえか?」
五月雨「そ、それは、ついで!ついでです!」
大神「・・・・・」ポカーン
米田「どうした大神、鳩が豆鉄砲食らったような顔しやがって」
大神「い、いえ、あまりの事で混乱してしまいまして・・・」
米田「ま、無理もねえか・・・だがこれは紛れもなく事実で、秘密裏ではあるが我々はこうして海の平和を守ってるんだ。」
米田「・・・さて、どうだね大神少尉」
大神「・・・・・」
大神「彼女たちと共に戦い、海の平和を守るのが俺に任された任務なのならば」
大神「考えるまでもありません!大神一郎、彼女たち艦娘と共に頑張ります!」
米田「よしよく言った!これで晴れてお前さんはこの支部の提督だ!」
五月雨「私が大神さんの始めての艦娘です!よろしくお願いしますね、提督!」
大神「はは、提督か・・・何だか突然すぎてそんな実感がわかないな」
米田「でもかわいこちゃんに囲まれてのお仕事なんて中々ないぜぇ?」
大神「そっそれは・・・ダメです仕事が一番、そういうのは二の次です!」
米田「なんでぇ、ムッツリかよ。でもお前風呂とか覗きそうなタイプだよな。」
大神「しっ失礼な!!」
米田「冗談だよ冗談!さて、引継ぎ宣言も済んだし俺は呉の支部に帰ろうかね」
五月雨「米田さん、今日までありがとうございました!」
米田「おう、五月雨ちゃんも元気でな!また来るぜ」
大神「中将、もう行かれるのですか?」
米田「おう、俺の艦隊はもう呉支部で待ちくたびれてるだろうしな、提督業の詳しい内容は任務娘に聞きな」
米田「ま、でもフィーリングでなんとかなるさ、自分を信じて何でもやってみな」
米田「じゃあな、がんばれよ大神」
大神「はっ!」
任務娘「米田さん、もう行かれるのですか?」
米田「ああ、大神と五月雨ちゃんの事よろしく頼むぜ?」
任務娘「ええ、またいらしてくださいね?」
米田「おお、もちろんさ。じゃあな」
米田「大神一郎『少尉』・・・俺の目に狂いが無けりゃあ・・・」
米田「頼むぜ大神・・・お前ならできるぜ、そのために推薦したんだからな」
次回予告
涼風「提督も少しずつだけど鎮守府に慣れてきたなー」
涼風「この調子ならきっとあいつ等が出てきても万全で挑めるな!」
涼風「お、実戦かい!アタイ達に任せなー!」
涼風「・・・え?提督も来るの?その刀はなんなんだい?」
涼風「次回!艦隊これくしょんin大神一郎『奴の名は深海棲艦』!」
涼風「海岸桜に浪漫の嵐!」
よし 人もいないし今日は寝るか(白目)
また準備出来たら投下するよ それじゃおやすみ
更新が遅いといったな、あれは(半分)嘘だ
今日も投下しますよー
大神「深海棲艦か・・・今まで何度も海を渡っていたけど、全然知らなかったな」
任務娘「これも帝国鎮守府が長年頑張ってきたおかげですよ」
任務娘「民間人に余計な不安を与えないのも大切ですから」
大神「しかしこれで俺も晴れて皆を守る側に代わったと言う訳か」
大神「よし!俺もできることからやっていこう!」
任務娘「はい!と言っても、今は出現報告はありませんのでまずは戦力の増強ですね」
大神「おっと、そうだったね」
大神「今、五月雨君に頼んで艦娘の建造を進めてもらっているよ」
大神「しかし、いまだに信じられないな。あんな少女が国の平和を担う秘密兵器とはね」
任務娘「彼女たちの強力な戦闘能力はもちろん、製造法もこれまた完全には把握しておらず」
任務娘「大体は不思議な小人、私達は妖精さんと呼んでおりますが彼女たちに任せっきりで正に秘密兵器なのですよ」
大神「兵器か・・・しかし、兵器と言う割には彼女たちには意識や感情があるだろう?」
任務娘「ええ・・・。大神さん。一つ、私の個人的なお願いを聞いていただけないですか?」
大神「?」
任務娘「大神さんのおっしゃる通り、彼女たち艦娘は兵器である以前に身体は一人の少女です。」
任務娘「だけど彼女たちはその正体を明かせない故に、少し不自由な少女らしくない生活を送らせてしまっています・・・」
任務娘「大神さん。せめて、大神さんだけは彼女たちに一人の少女として接してあげてくれませんか?」
大神「ああ、もちろんさ。兵器だからなんて理由で足蹴に扱うつもりは無いよ」
任務娘「・・・よかった。やっぱり大神さんはいい人です。米田さんの目に狂いは無かったみたいですね」ピンピロリロリン
大神「はは、よしてくれよ。当然の事さ」
任務娘(『その当然』もできない人もいるんですけどね・・・)
ドタドタドタバタン!
五月雨「提督ー!!建造妖精さんが頼まれていた建造が終了したって言ってますー!」
大神「おお、ありがとう五月雨君!早速迎えに行くか!」
五月雨「はーい!」
任務娘「はい、いってらっしゃいませ大神さん」
工廠
妖精さん「デキタヨデキタヨー」
五月雨「このドックに新しい仲間が待ってるんですね・・・!」
大神「艦娘を建造で新しく出迎えるのは初めてだからなんだかドキドキするな・・・」
妖精さん「アケルヨー」ズズズ…
大神「おお・・・」
涼風「ちわ! 涼風だよ。アタイが艦隊に加われば百人力さ!」バーン!
五月雨「すず・・・かぜちゃん?」
涼風「え?その声は・・・五月雨ねーちゃん?」
大神「知って・・・いるのかい?五月雨君?」
五月雨「私と・・・涼風は、姉妹です。元は同じ白露型の駆逐艦だったんですよ」
涼風「またねーちゃんに会えるなんてね・・・へへっ」
五月雨「涼風・・・」ギュッ
涼風「わわ・・・ねーちゃん苦しいよ」
大神(そうか・・・昔戦った軍艦の魂、それが蘇ってここで数十年ぶりの再会なんだろうな・・・)
五月雨「あの時は一緒に居れなかったけど、今は一緒に居ようね・・・」
涼風「・・・うん、そうだね五月雨ねーちゃん」
涼風「というわけでアタイは涼風、よろしくな提督!」
大神「ああ、俺は大神一郎、よろしく頼む涼風君!」
五月雨「これで私達の艦隊も二人になりました!」
大神「ああ、ここで少々艦は少ないが艦隊の航海及び戦闘演習をしたいと思う」
涼風「早速抜描かい!腕は訛らせちゃいけないからな!」
大神「君たちの実力も見ておきたいしね。それを見て今後の作戦も考えたい」
五月雨「はい!提督のご期待に応えられるように頑張ります!」
大神「よし!早速演習だ!」
五月雨・涼風「了解!」
ラバウル・訓練用水域
涼風「って出たはいいけどさぁ・・・」
大神「ん?どうしたんだい、涼風君?」
五月雨「その、提督?提督が乗ってるすごい小型のボート・・・引率用ですね?それは分かります、でも」
涼風「その既に抜刀してる二本の刀はなんなのさ?」
大神「ああ、これかい?俺はこれでも二天一流の二刀流を使えてね」
大神「海上でも問題なく使えるかどうか試したかったんだよ」
涼風「て、提督!?まさか深海棲艦相手に生身とボートと剣で立ち向かうつもりなのかい!?」
大神「え・・・いやしかし、戦えると言えども少女だけを戦地に送り込むというのは・・・」
五月雨「もうっ!私達はこんな姿と言えども軍艦なんですよ!今の提督の方がよっぽど危ないですっ!」ポロロロン
大神「いいっ!?」
涼風「おー。すっぱり言ったねねーちゃん」
五月雨「私達は大丈夫です!提督は素晴らしい指揮で私達を勝利に導いてください!」
大神「は・・・はい・・・」
涼風(あ。だから砲撃演習とは言わずに戦闘演習って言ったんだ・・・)
鎮守府
任務娘「お、大神さん!お帰りなさい!大変です!」
大神「ど、どうしました任務娘さんそんなに慌てて」
任務娘「て、敵襲です!鎮守府付近に深海棲艦が現れました!」
大神「!!」
五月雨・涼風「!!」
大神「・・・二人とも、演習が終わってすぐだが、出撃準備だ。実戦になるぞ」
五月雨「・・・はい!すぐに準備します!」
涼風「よっしゃぁ!涼風達の本気を見せたげる!」
作戦司令室
任務娘「今回確認された敵艦は駆逐級が3隻」
任務娘「目立った行動は取っていませんが確実にこちらに近づいています」
任務娘「観光地に混乱が起こる前に撃破したい所です」
大神「よし、五月雨、涼風で出撃、これを撃破する!準備はいいな?」
五月雨「はい!いつでも行けます!」
涼風「がってんだ!」
大神「よし!第1艦隊、出撃せよ!目標、鎮守府近海!」
五月雨・涼風「了解!」
任務娘「皆さん・・・どうかお気をつけて!」
鎮守府近海
駆逐イ級「ギギ・・ガ・・・」
駆逐ロ級「センメツ・・・」
駆逐ハ級「ハカイセヨ・・・」
五月雨「敵艦、目視しました!観測の打電通り、駆逐級が3隻です!」
大神「よし!各員、砲撃態勢!」
涼風「よっし・・・狙い定めて・・・」
五月雨「・・・よし・・・!」
大神「砲撃開始!」
五月雨「いきまーす!」涼風「くっらえー!」
イ級「!!!」
ロ級「コウゲキ キタ タイハ」
ハ級「ゲイゲキ」
五月雨「敵艦二隻沈黙!・・・轟沈確認です!」
大神「一隻残っているぞ!回避体勢だ!」
ハ級「コウゲキ」
涼風「そんな攻撃当たんないさ!」
五月雨「もう少しで雷撃射程圏内です!」
大神「よし!二人とも雷撃準備!」
五月雨「了解!」
大神「このまま圧倒するぞ!発射!!」
涼風「いっけー!」
ハ級「ライゲキモ カイヒモ マニアワヌ」
ハ級「イズレ コノカリハ・・・」
五月雨「・・・撃破確認です!」
涼風「周辺に敵反応もないさ!」
大神「そうか・・・ふう。よし、二人とも、よくやってくれた!」
五月雨「私達・・・やったんですか?」
大神「ああ、大勝利だよ!」
涼風「い・・・いよぉっしゃぁぁ!」
五月雨「良かった・・・これも提督の指揮のおかげです!」ピンピロリロリン
涼風「そうだね提督!提督のおかげで大勝利だってんだ!」ピンピロリロリン
大神「はは、ありがとう・・・」
大神「よし!じゃあいつものやつ行くぞ!!」
五月雨「え?」
涼風「いつもの?」
大神「準備はいいか?せーの・・・」
大神「勝利のポーズ・・・決めッ!!」
大神(お、俺はいったい何をやっているんだ・・・)
大神(何故だか体が勝手に動いた・・・自分が怖い)
五月雨「え・・・えっと・・・」
涼風「お・・・おう・・・」
涼風「かっこいいじゃんそれ!」
大神「え?」
五月雨「へ?」
涼風「ねえねえなんで最初にやるって言わなかったのさ!ねえねえ!」
大神「え、ええっと・・・その・・・(無意識で動いたなんて言えない!)」
五月雨(言われてみれば・・・カッコいいかも・・・)
涼風「もっかいポーズ決めよー!」
鎮守府
五月雨「第一艦隊、ただいま帰投しました!」
任務娘「おかえりなさい!みんな無事でよかった!」
涼風「いやー、これも提督の指揮あってこそだったね!」
任務娘「さすがですね大神さん!すごい手練れの提督って感じでしたよ!」
大神「しかし、これで油断してはいけない。敵は今回の戦闘で警戒を増したかもしれないからね」
大神「でも、今日は皆よく頑張った。記念に皆でお祝いでもしようか!」
涼風「やったー!お祝いだー!」
五月雨「嬉しいです!!」
アハハハハ・・・・
―次回予告―
北上「駆逐艦?あぁ、ウザイ」
北上「私はさ、ホラ、自由と一人を愛してるからさ」
北上「そんな一人でいるところに寄ってたかってきて・・・」
北上「あんな可愛く来られちゃあねぇ・・・」
北上「・・・うん。ウザイよ。ホントだって」
北上「・・・うん、嘘。ホントは・・・一緒に・・・」
北上「次回、艦隊これくしょんin大神一郎『艦隊崩壊!?怒りの友情大作戦』」
北上「海岸桜に浪漫の嵐!」
ここで一つアンケート(レス古事記)
この艦隊、五月雨・涼風・北上・龍驤がすでに出演決定なんだけど
あと二人、戦艦枠が一人と自由枠一人、まだ誰にするか決めてないんですよ
そこでこの二人を誰にするか、みんなの意見を聞きたいのです
自分の好きなキャラ推しでもいいし大神さんとの絡みが見たいっていうキャラを
教えてくれてもいいです
どうかこの俺にアイデアを、何ぞとお願いします
―執務室―
大神「・・・・・」カキカキ
五月雨「・・・・・」ジーッ
涼風「・・・・・」ブラブラ
涼風「あーっ!何か起きないかなー!」
任務娘「涼風ちゃん、平和なのはいい事なんですよ」
涼風「こう、敵襲とかそんなんじゃなくていいからさぁ、何か新しいことが起きないかなー!」
大神「ああ、それだったら今新しく二人の艦娘を建造しているから様子を見て来てくれないかな?」
涼風「え?新しい人が来るのか!?いよっしゃぁ!」
五月雨「提督、私も見にいっていいですか?」
大神「ああ、お願いするよ」
五月雨「はーい!」
涼風「ねーちゃん早くいこ!」
任務娘「大神さんも少し休憩なさってはいかがですか?」
大神「ありがとう任務娘君。大丈夫だよ、今日の雑務はもう終わったよ」
任務娘「あら?では何の書類と睨めっこしているんですか?」
大神「ああ、実はね・・・」
衝撃の水雷戦隊 霧の艦隊 しばし、たたずむ隊
超五月雨艦隊 大神スペシャル隊
任務娘「何ですかこれ?」
大神「いや、どうやら他の支部の提督は自分の艦隊に名前を付けてるらしくてね・・・」
大神「俺もそれにあやかって名前を考えているところなんだよ」
任務娘「・・・・・」
任務娘「大神さんって必殺技とか考えるの好きそうですよね(遠い目)」
大神「わ、わかるかい?実は二刀流で戦う際の必殺技も考えていてね・・・はは」
任務娘「」
大神「二刀で構えて狼虎滅却、て所まではひねり出したんだけど・・・何か良い案とかは無いかな?」
任務娘「(どうでも)いいんじゃないですか(白目)」
―工廠―
涼風「まっだかなーまっだかなー♪」
妖精さん「マダダヨー」
涼風「まだかーちくしょー」
五月雨「涼風ちゃんその会話三回目だよ」
涼風「だってねーちゃん、早く仲間が来てほしいもん!」
涼風「いずれはアタイ達の艦隊もどこにも負けない位強くなりたいもんね!」
涼風「そしたら提督も大喜びさ!」
五月雨「そうだね・・・そうだね涼風ちゃん!」
五月雨「よーし私も早く来るように念じちゃうぞー!」ウヌヌ
涼風「うぬぬ・・・」ネンジ
妖精さん「デモマダナンデス・・・アトチョットマッテ」
大神「なんだか任務娘さんに変な目で見られたな・・・」
大神「無双天威・・・疾風迅雷・・・あ、天地神明もカッコいいな・・・」
大神「おや、先に行った五月雨君に涼風君・・・ドック前で何を念じてるんだろう・・・」
五月雨「ウヌヌ・・・」
涼風「・・・」コックリコックリ
妖精さん「ア、オオガミサン」
大神「妖精さん、建造の調子はどうだい?」
妖精さん「ジュンチョウデス、モウソロソロダト」
大神「そうかい、どうもありがとう」
妖精さん「ア、デキタミタイデスードックアケマスヨー」
大神「二人とも、いつまでそうしてるんだい」ポンポン
五月雨「!?」
涼風「ハッ!寝てた!?」
ゴゴゴゴ・・・
北上「ついに登場、あたしが軽巡北上、まーよろしくね」
龍驤「軽空母、龍驤や!提督はん、よろしゅうな!」
五月雨「おお!軽巡洋艦に軽空母ですよ!新たな軍艦です!」
大神「北上君に龍驤君か。俺は大神一郎、これからよろしく頼む!」
北上「あーそんな君付けなんてなんかこそばいよ・・・北上でいいよ提督」
龍驤「うちも龍驤でええで、提督はん!」
大神「そうかい・・・改めてよろしく、北上、龍驤!」
五月雨「始めまして!私、五月雨です!」
涼風「アタイは涼風だよ!二人ともよろしくな!」
龍驤「よろしゅうなー!」
北上「ふふん、よろしくねおチビちゃん」
涼風「な、チビじゃないやい!」
北上「チビじゃないの、ほーれほれ」
涼風「なんだとー!!」ムガーッ
大神「はは、二人とも早速馴染んでるね」
涼風「何だって!?アタイなんか気に入らないよ!?」
龍驤「北上はんも早速ケンカ腰はやめよ?な?」
北上「あ・・・うん、ゴメン」
涼風「むー・・・」
五月雨「?・・・?」オロオロ
―執務室―
任務娘「新しい子ですね、よろしくです」
龍驤「よろしゅうお願いします!」
北上「よろしくねー」
涼風「・・・」ムスッ
五月雨「涼風ちゃん、北上さんはちょっとからかいたかっただけなんだって、ね?」
涼風「・・・うん、わかったよねーちゃん」
任務娘「だんだんこの艦隊も華やかになってきましたね!」
大神「ああ、やはり仲間がいるというのは良い事だね」
任務娘「ささ、大神さんは新しい艦娘の報告書を出さないとですから皆で外で遊んでらっしゃい」
五月雨「は、はい!」
龍驤「五月雨はん、ちょっちここの鎮守府を教えてくれへん?」
五月雨「ハイ!もちろんいいですよ!」
涼風「・・・」ムスー
北上「あぁ、何て話しかけたらいいんだろ・・・」
・・・後日
―サロン―
龍驤「え?仲良くなる方法を教えてくれって?」
北上「う、うん・・・そう」
龍驤「そないなこと言われてもなー・・・」
龍驤「・・・やっぱ、涼風ちゃんと?」
北上「・・・うん」
龍驤「そりゃあれやで、相手をおちょくるようなことなんか言ったらあかんで」
北上「そ、そだね・・・反省します」
龍驤「まあでも、分かってんねんやったら大丈夫やろ、さりげなく近づいてお喋りしたらどうなん?」
北上「お喋りか・・・よっし、やってみよー」
龍驤「頑張りなー」
北上「よ、よっす」
涼風「・・・なにさ」
北上「い、いやーさ?せっかく同じ仲間なんだから交流しよ?ね?」
涼風「・・・うん」
北上「よっしゃ、隣に座るよー」
涼風「・・・・何が目的さ」
北上「いや、本当に仲良くしたいんだってー・・・本当だよ?」
北上「雰囲気が悪いままってのもあれじゃん?嫌じゃない」
北上「だから、私北上さまとなかよくしよって・・・ね?」
涼風「・・・・・」ジト
北上(あ、あれ?ダメな奴?これ)
北上「あ、あ~な、何か戦闘面で困ってる事は無いかね?」
北上「わ私これでも軽巡洋艦だからさ、それに魚雷の扱いにはめっぽう強くてさ、あはは・・・」
涼風「・・・別に」
北上(アカン・・・アカンでぇ)
北上「せせせ戦闘面じゃなくてもさ、な、何か・・・」
涼風「・・・あのさ、アタイの事おちょくってんの?」
北上「えっ・・・、あっ、いやっ、そんな・・・」
涼風「ただでさえ初対面でもバカにしてきて、アタイで遊ぶのたのしい?」
北上「そ、そんな、そんな・・・ご、ごめん・・・」
涼風「本当はアンタなんか嫌だけど、艦隊の仲間だから仕方なくだから。じゃ」ダッ
北上「あっ!待って、ゴメン!謝るから・・・」
北上「ごめん・・・なさい・・・」
ヴィー!!ヴィー!!
任務娘『敵艦隊出現!敵艦隊出現!至急作戦司令室へ!!』
―作戦司令室―
任務娘「今回の報告は鎮守府南、サーモン海の海洋の一角です」
任務娘「直接我が鎮守府に被害は出る様子は無いですが、他の支部が出撃できない状況らしく、今回私達の支部に出撃翌要請が来ました」
大神「軽巡級1、駆逐級3か・・・中規模の水雷戦隊だな」
大神「よし、五月雨、涼風、北上、龍驤でサーモン海に接近、迎撃するぞ!」
五月雨・龍驤「了解!」
涼風・北上「・・・・・」
大神「・・・・?二人とも、大丈夫かい?」
北上「・・・あ、はい、出れるよ」
涼風「・・・うん」
大神「よし、第一艦隊、出撃せよ!目標、サーモン海!」
『了解!』
涼風「・・・こんな奴と一緒なんて最悪だい」
北上「・・・(言えなかった、ちゃんと謝れなかった・・・な)」
―サーモン海・ネンドバ島付近―
軽巡ホ級「・・・ココガ サーモン」
イ級「ギギギッ」
ロ級「ハカイ ハカイ」
ハ級「センメツ!」
ホ級「ヨシ サーモン諸島ニムカウ・・・ホウガクヲカエロ」
大神「龍驤、敵艦はどうだい?見つかるかい?」
龍驤「んー、もうちょっと待ってな?」
龍驤「!!見つけたで、提督はん、皆!11時の方向、距離500や!」
大神「よくやった龍驤!艦載機を一度戻して、航空爆撃の準備だ!」
龍驤「りょーかい!」
五月雨「11時・・・このままだとサーモン諸島に攻撃されてしまいます」
大神「よし、急ごう!」
五月雨「もうすぐで会敵予測地点です!」
大神「龍驤、航空爆撃開始だ!残りの三人も砲撃準備!」
龍驤「よっしゃ!艦載機発進!集中砲火や!」
ホ級「!!!テキカン! カイヒコウドウ!」
イ級「アバッ!」
ロ級「ギギギ・・・」
五月雨「駆逐1艦沈黙!・・・撃沈しました!さらに中破が1!」
大神「砲撃戦を始めるぞ!龍驤も空爆支援続行だ!」
『了解!』
大神「北上、君が最初に射程圏内に入るだろう。後続の士気向上の為にも、砲撃の切り込み隊長は任せたよ」
北上「提督にそこまで期待されちゃねー。行くよー!砲撃ー!」
龍驤「命中や!軽巡1艦、さらに大破やで!」
大神「いいぞ!さすがだ北上!」
北上「まま、こんなもんよ、提督」ピンピロピロリン↑
涼風「・・・」イライラ
龍驤「皆!敵軽巡が砲撃や!・・・もうヘトヘトみたいやな、的外れやで!」
大神「よし!五月雨君、涼風君、さらに接近するぞ!続けて砲撃だ!」
五月雨「行きまーす!それー!」
涼風「了解! ・・・あっ・・・」
龍驤「命中!駆逐1艦、機関部に命中!これはもう動かれへんで!」
大神「龍驤、残り2艦に追撃だ!ここで決める!」
龍驤「まっかしときー!」
涼風「アタイの・・・砲撃が外れたんだね・・・」
大神「そんな時もあるさ、そう落ち込むものじゃないよ」
涼風「・・・でも・・・でも・・・!」
五月雨「爆撃、決まりました!軽巡1艦、駆逐1艦ともに沈黙!」
北上「全目標撃沈、かな?」
大神「よし、周辺捜索後に帰投しよう」
涼風「・・・・・」
涼風「提督、今回でアタイの事ダメだと思ったろ」
大神「・・・?突然どうしたんだい、涼風君」
涼風「ずっとだんまりでさ、攻撃も外すし、提督も呆れてんだろ」
大神「何を言ってるんだい、調子が悪い日は誰にだってあるものさ」
北上「こ、攻撃が外れる日なんてよくあるよ、どんまいどんまい」
涼風「」ブチッ
涼風「そんなこと言って!ホントの心の中ではアタイの事バカにしてんだろ!わかってんぞ北上!!」
北上「えっ・・・そ、そんな・・・」
五月雨「涼風ちゃん!突然何を言い出すの!?」
涼風「言わなくてもわかるよ!散々バカにしたくせに!」
涼風「皆もホントは心の中でバカにしてんだろ!!」
龍驤「そ、そんな事あらへんで・・・」
涼風「嫌いだ嫌いだ!!北上も龍驤も、提督も大っ嫌いだっ!!!」
北上「あ・・・ご・・・ごめ・・・」
大神「す、涼風君、落ち着くんだ!」
五月雨「涼風ちゃん!みんなに何て事言うのっ!?」
涼風「みんな嫌いだーーーっ!!!ばかーーーっっ!」ザザッ!
北上「あ・・・あ・・・」
大神「だ、だめだ!戦闘区域で単独で動いちゃいかん!」
龍驤「・・・? !!!皆危ない!!5時の、5時の方角から」
北上「っ!!!」ザザッ!!
五月雨「え?」
龍驤「敵襲や!!」
大神「!!!」
ドゴォォォン!!!
重巡リ級「ヤハリ、おとりデハセイアツハ無理カ」
雷巡チ級「ダガ、マァヨクヤッタサ」
軽巡ホ級「・・・・」
イ級「ギギギギッ!!!」
ロ級「ガギャギャ!!!」
チ級「・・・クチクカンヘノホウゲキ、メイチュウノヨウダ」
リ級「ヨシ、コノママ攻撃ヲぞっこうスル」
一旦終了
また明日になるかも
ギスギスな空気にするのは苦手です
乙乙です。
サクラ大戦は名前しかわからないですが大神さんの戦闘力って、艦これ内のどこら辺の艦ぐらいですか?
こんばんは、昨日の続きそろそろ始めます、今日は次回予告まで行きますよー
>>73
大神さんの『素』の能力だと艦これで例えると古鷹型重巡ぐらい(サクラ大戦本編だと生身で怪人と戦えるレベル)
だけど、大神さんは仲間の力を少し吸収して大幅に増幅して自分の力にできるという
触媒体質の特殊能力を持っていて、仲間が皆気分高揚状態で強くなっていると大神さんもそれに比例して強くなる
その時の強さは一時的ながらも強力で、艦これだと一時的に南方棲戦姫になるぐらい?
このような回答でどうでしょうか
涼風「・・・?あれ?アタイ、前から砲弾が見えて・・・」
涼風「アタイ、誰かに抱かれてる・・・?」
北上「・・・・・・・」プスプス…
涼風「え・・・?」
五月雨「き、北上さんが負傷しています!!」
大神「しまった、もろに食らってしまったか!」
龍驤「て、敵艦5!先頭に重巡級がおるで!」
大神「くっ、さっきの艦隊はおとりか先発隊だったのか・・・!」
北上「・・・・・」
涼風「な、何やってんだよアンタ・・・」
涼風「アタイ、さっきまでアンタに暴言吐いてたんだよ!?」
涼風「なのに、なのに何で・・・?」ポロポロ
涼風「なんで庇ったりしたの・・・?」ポロポロ
北上「・・・ごめんね」
北上「本当はね、本当は仲良くなりたかったんだよ・・・」
北上「仲良くなれたらいいな、って・・・」
北上「どんな喋り方、したらいいかとか、どんな会話がいいか、とか・・・」
北上「分かんなくってさ・・・」
北上「結局アンタを怒らせちゃってさ・・・ざまぁないね、私・・・」ポロポロ
北上「・・・でも、」
北上「無事でよかった・・・」ギュッ
涼風「な、なにいってんだよう・・・」
涼風「そんなの、そんなの・・・」
涼風「そんなこと言ったらぁ・・・」
涼風「分かろうとしなかったアタイが悪いんじゃないかぁ・・・」
涼風「勝手に嫌な奴だと思ってさ・・・!」
涼風「ごめんね、ごめんね・・・!」ギュッ
涼風「素直にならなくてごめんね、北上・・・!」
涼風「死なないで、北上ぃ・・・!」
大神「北上!」
北上「北上、大破でぇーす・・・勝手に動いてごめんね、提督」
大神「何言ってるんだ、よくやったよ!」
北上「へへへ、そう言われるなんてねぇ・・・」
北上「でも、ちょっとまともに動けないや、はは・・・」
五月雨「敵艦隊、高速で接近中!」
大神「五月雨君、龍驤!二人をかばう形で迎撃だ!」
五月雨「りょ、了解!」
龍驤「くぅー、やるしかないんか、もういっちょ行くでぇ!」
大神「しかし、かなり残存戦力が違う・・・!」
大神「万事休すか・・・!」
???「攻撃隊、全機発艦!」
???「航空部隊、発艦!」
リ級「!!?爆撃!?」
チ級「アノアカイケイクウボノコウゲキカ?」
リ級「イヤ、数ガオオイゾ!」
龍驤「あれ・・・?あの航空機、うちの奴とちゃう・・・」
五月雨「え・・・?じゃあ、敵の・・・?」
大神「いや、深海棲艦に攻撃している・・・」
ポロロン
???「いやぁ~、海は良いなぁ、大神ぃ!」
大神「!」ハッ
加山「・・・ちょっと高い波でボートが揺れるけど」
大神「か・・・加山!!?」
加山「おっと、積もる話は後だ、まずは奴らを片付けよう。俺に任せとけ大神ぃ」
加山「赤城さん、鳳翔さん、そのまま爆撃続行だ!」
赤城「了解!」
鳳翔「行きますよ!」
龍驤「う、うちも手伝うで!」
加山「感謝しますよ、お嬢さん!」
加山「利根!天龍!雪風!そのまま続けぇ!砲撃を浴びせろぅ!」
利根「よし!吾輩に続くのじゃ!」
天龍「ちげぇよ!俺だよ、俺が先頭だ!」
利根「なんじゃと!?」
雪風「け、ケンカしちゃだめですよぅ!」
利根・天龍「うぬぬぬぬぬ・・・」
鳳翔「こら!二人とも、やめなさい!」
利根・天龍「!」
利根「怒られてしもうたではないか」
天龍「鳳翔母さんに怒られたらな・・・しゃあねえ、いちにのさんで一緒にだ」
利根「あい分かった・・・いち・・・にの・・・」
天龍「三っ!!」
リ級「マサカ増援トハ・・・!」
チ級「コチラノヒガイジンダイ、コノママデハカイメツスル!」
リ級「ぐぬぬ・・・ヤムヲエン、コンカイハ撤退スル!」
チ級「ツヅケ!スグニニゲルゾ!」
加山「おおっと、逃がしませんよ」
加山「魚雷装填!逃がすんじゃないぞ!」
雪風「りょーかいです、しれぇ!」
天龍「敵に背中を見せるとはいい度胸じゃねえか!」
大神「俺達も加勢するぞ、加山!」
大神「五月雨君、涼風君、俺達も魚雷装填だ!」
五月雨「了解!北上さんを傷つけた罪は重いですよ!」
涼風「・・・了解!!」
涼風「ほら、北上ずり落ちるよ、ちゃんと肩もって」
北上「・・・アンタまだ手が震えてんじゃん。ちょっと貸して」
涼風「え、何を・・・」
北上「ほら、支えてあげる。ちゃんと狙いな」
涼風「・・・ありがと。ちゃんと敵取るからね」
北上「いや死んでないよ、私。何言っちゃってんの」
涼風「・・・へへっ」
北上「ふふっ」
加山「よし、今だ!」
大神「魚雷発射!!」
五月雨「いけーっ!!」
雪風「とぉー!!」
天龍・利根「てやぁーっ!」
涼風・北上「はぁーーーっ!!」
チ級「ッ!ギョライガ!」
リ級「な、数ガオオイ、シマッ――」
ドゴォォォォン!!!
リ級「ア・・・ガァ・・・」
リ級「黒ノ深海ニ・・・栄光アレェ・・・」
赤城「・・・重巡、雷巡共に轟沈確認、敵残存戦力確認ありません!」
大神「今度こそ・・・だな」
加山「ああ・・・中々楽しい戦いだったぞ」
大神「加山、本当にありがとう。お前がいなかったらどうなっていたか」
加山「いや、ここサーモン諸島は元々俺達サーモン諸島支部の艦隊が出撃する区域だったんだ」
加山「別の海域に任務で赴いていたんが、まさか敵が同時に現れるとはな。俺達こそ、俺達の鎮守府を攻撃されていたかもしれん」
加山「俺達の鎮守府を守ってくれてありがとう、我が親友よ」
大神「ああ」
加山「しかし、お前も帝国鎮守府にいたのかぁー!全然知らなかったぞ!」
大神「加山、お前こそ!しかもラバウルとサーモン諸島ならすぐ近くじゃないか!」
加山「はっはっは!世界はせまいなぁ大神!」
鳳翔「提督、そろそろあの子たちを・・・」
加山「おっと、そうだったな、すまない鳳翔さん」
大神「彼女達が加山の艦隊かい?」
加山「あぁそうだ、すばらしい子ばかりだろう?ま、お前の所の子も中々だな」
加山「さ、俺達だけで話し続けるのもなんだし、迎えに行くか」
大神「ああ、行こう」
天龍「何だお前!小っちゃい癖にガッツあるな!世界水準並みの超カッコ良い雷撃っぷりだったぜ!」
涼風「へへへ、まあね?アタイと北上がいればこんなもんよ!」
北上「ままま、ね?私達にかかりゃ楽勝よ」
利根「うむ!ほれぼれするような攻撃じゃった!」
雪風「かっこよかったですー!」
五月雨「涼風ちゃんったら、もうあんなに元気になって・・・良かった」
龍驤「なんや二人とも、さっきまで雰囲気最悪やったのに・・・ケンカしとったんちゃうの?」
涼風・北上「え」
涼風「あいや、アタイ達、そんな・・・」
北上「ケンカなんかしてないよ、ね?」
龍驤「ほっほーん・・・仲直りできてよかったなぁ、ホンマ」
大神「おーい!皆ー!」
加山「帰投するぞぅ!皆よくやった!」
赤城「皆―!帰りましょー!」
雪風「はーい、しれぇ、赤城さん!」
北上「そういや私怪我してたんだったね、いやぁすっかり忘れてたよ」
涼風「ほら、一緒に帰ろう、北上」
龍驤「うちも手貸すで、ほら」
北上「ども、ありがと」
涼風「あ!そうだ提督、あれやってない!」
龍驤「アレ?」
五月雨「あ、そうです!あれやっとかないと!」
大神「ああ、そうだな!今日もかっこよくしないとな!」
北上「え?何これ何が始まんの?」
涼風「ささ、北上!いっしょに!」
北上「え、あ、うん。うん?」
龍驤「何が始まるんや!?」
涼風「勝利のポーズ!」
『決めっ!』
利根「なんじゃあれは・・・たまげたなぁ」
加山「うぅん、青春してるなぁ~、大神・・・俺達もしようかな」
赤城「え・・・何だか、恥ずかしいです・・・」
鳳翔「わ、私も・・・」
天龍・雪風(カッコ良い・・・)
―次回予告―
龍驤「提督はん、おらへんなぁ」
北上「暇だなぁ、やることないかなー」
涼風「それー!鎮守府を冒険だー!」
五月雨「涼風ちゃーん!待って―!」
龍驤「あの子らは元気やなぁ」
北上「そだねー・・・」
龍驤・北上「あぁ、暇だ(や)・・・」
龍驤「次回!艦隊これくしょんin大神一郎『艦娘の長~い1日』」
龍驤「海岸桜に浪漫の嵐!」
加山の艦隊も皆さんから頂いた艦娘の案から選びました
大神さんの艦隊に入れれなくてごめんね
それと、本編の大神さんの艦隊に参入する艦娘が決まりました。たくさんのレスありがとうございました
誰が入るかは・・・内緒
加山でポロロンって、加山雄三がウクレレ持って出てきたのかと思ったわwwwwww
♪あーあやんなっちゃった(ry
>>92
サクラ大戦キャラ加山雄一の元ネタは加山雄三だから仕方ないね
ていうかサクラ大戦知らない人だとそう思うかもね、盲点だったね
今から大神さんがドックあたりの見回りをする小ネタを投下しようと思うんですけど
今見てる人はいますかねぇ・・・?
そうですか。寝てますか。では起きてください
大神「さて・・・夜の見回りの時間か・・・」
大神「ドックか・・・異常はない・・・!」
大神「誰かドックに入っているみたいだ・・・」
大神「・・・・・」
┏━━━━━LIPS━━━━━┓
黙って立ち去る
> 身体が勝手に… ピロンッ♪
┗━━━━━━━━━━━━┛
大神「い、いかん・・・体が勝手にドックの方に・・・」
―ドック―
大神(こ・・・この服は涼風君の物だ!)
大神(つまり・・・今ドックの中には涼風君が!)
大神(・・・・・)ソーッ
立ち込める湯気の中に彼女はいた。
水が滴る濃い蒼の綺麗な髪が見える。髪だけでも官能的に見える。
視線を下す。細く、美しい線の足が見える。触るだけで折れてしまいそうな、美しい足だ。
その足を舐めるように見続け、視線は腹部に移る。
とても柔らかそうな、思わず撫でてしまいそうな腹だ。
触りたい。あの美しい肢体を思う存分触りたい。提督の名も捨ててでもだ。
そしてさらに視線を上にあげ、ついにその胸部にある小さな二つの山をじっくりと涼風『そこに誰かいるのー?』
大神「っ!!!!!!!(不味い!ばれたかっ!?)」
┏━━━━━LIPS━━━━━┓
00~89 全力で走って逃げる
90~99 傍から見てキモイ
走り方で逃げる
┗━━━━━━━━━━━━┛
直下コンマで大神さんを救え!↓
大神「にっ・・・逃げるっ!!あっ!」ズルッドシン!!
大神「しまった・・・脱衣所が濡れていて滑った・・・!」
涼風「何やってんのー?アタイと一緒にはいろーよ・・・」
大神「や、やぁ・・・涼風君・・・」
涼風「・・・て・・・て・・・」
涼風「提督のエッチーーーーー!!!!」ポロロロロロン↓↓
大神「ご、誤解なんだ涼風君!これには訳が!」
涼風「ばーろー風呂覗きに訳なんてあるかい!これでも食らえー!」
大神「す、涼風君桶を投げるのはッッ!!!」ガツゥン!!!!
涼風「早くどっか行っちまえー!!」
大神「は、はいぃ!!」
大神「自業自得ととはいえひどい目にあったな・・・」
大神「後でまたきちんと謝ろう・・・」
後日、大神さんは休日を返上して涼風のご機嫌取りをし続けたとさ
―トレーニングジム―
大神「・・・・」カチャ
大神「狼虎滅却・・・!!」
大神「刀光・・・剣っ影ぃぃぃぃ!!!」ブゥン!!!
大神「なんか違うな・・・」
大神「・・・・」カチャ
大神「狼虎滅却・・・!!」
大神「疾風・・・迅雷ぃぃぃぃ!!!」ブゥン!!!
大神「うーん・・・」ブツブツ
―ジム・・・のドア前―
北上「・・・」コソコソ
五月雨「提督はいつも隠れて何をしてるのかな?」コソコソ
涼風「剣の稽古じゃないの?」コソコソ
五月雨「剣の稽古にあんなに大叫びする必要ってあるの?」
涼風「さあ・・・アタイは剣の扱いなんて知らないから・・・」
龍驤「フッフッフッ・・・もしかしたら分かったかも知れんで・・・!」
五月雨「!」
北上「分かったのか龍驤!」
龍驤「きっとあれは提督の呪われた力の解放を行ってるんや・・・!」
涼風「呪われた力・・・!?」
龍驤「そうや・・・きっと提督はここに来る前は秘密の特殊部隊に入ってたんや・・・!」
龍驤「そこでは呪われた力で戦ってたんやけども、ここに来てからは後方で指示を出す仕事・・・きっと」
北上「力を使うあてがないってことだね」
龍驤「その通り!だから提督はんはここで・・・」
大神『くっ・・・昔の力が暴走する・・・!』
大神『このままだと俺は俺じゃなくなってしまう・・・よし、皆に見られない所で力を使おう・・・』
龍驤「て事や!」
五月雨「そ、そんな・・・私達にできる事は無いんですか!?」
北上「きっとあれは、提督自身の問題なんだ、私達には手出しできないのさ・・・」
五月雨「そんな・・・」
涼風「うぅ・・・どうか提督の呪いが解けますように・・・」
大神「狼虎滅却・・・!!」
大神「快刀・・・乱麻ぁぁぁ!!!」ブゥン!!!
大神「!こ、これだ!」
大神「快刀乱麻・・・響きもいいし何より必殺技っぽいな!」
大神「よし、忘れないうちにメモしておこう!あースッキリした!」
大神「・・・しかし、最近ここで必殺技の練習をしてると視線を感じるな・・・?」
こうして大神さんは必殺技、狼虎滅却・快刀乱麻を習得した!
しかし大神さんが狼虎滅却・快刀乱麻を披露する日は来るのか・・・!?(来ない)
数日ぶりですね、遅くてごめんね
ではそろそろ投下しますよ
―工廠―
大神「えっ?次の艦娘の製造はまだ一日かかる?」
大神「いつもは半日や数時間でできてたじゃないか」
妖精さん「ソウナンデスー、ジツハオッキィノガデキルンデスー」
大神「おっきいの・・・そうか、大型艦か・・・」
大神「ついにここの艦隊にも戦艦や正規空母が入ってくるのか・・・」
大神「なんだか男心にワクワクしてきたぞ!」
龍驤「良かったやーん、提督はん」
大神「おや、龍驤。工廠で何してるんだい?」
龍驤「いや、ちょっちな?新しく艦載機を自作してみよっかなって思てな?」
龍驤「九七式艦攻や九九式艦爆以上の高性能な艦載機を作って戦力アップを!て感じや!」
大神「そうかい、資材には余裕があるから色々試してみるといいよ」
龍驤「おおきにな!提督はん!」
大神「それにしても、自分で武器を開発するなんて龍驤も中々努力家で頑張りやだな」
龍驤「えっ?」
龍驤「い、いやー、そんな風に言われるとちょっち恥ずかしいな・・・えへへ」ピンピロリロリン↑
龍驤「じゃ、じゃね!ウチ頑張るから!」タッ
大神「・・・俺も妖精さんに教えてもらって俺用の装備を作ってみようかな・・・」
任務娘「何言ってるんですか、大神さん」
大神「いいっ!?に、任務娘君!」
任務娘「全く、提督自らが最前線に立つなんて聞いた事ありませんよ」
任務娘「大神さんも加山さんも戦闘には参加しないでも戦闘区域にいるのがそもそも異例ですよ?何か当たり前になってますけど」
大神「し、しかしだね・・・前にも言った通り少女だけで戦線に赴かせるのは・・・」
任務娘「前にも言った通り、あなたがいなくなってしまったらここの艦隊はどうするんですか?」
大神「そ・・・それは・・・」
大神「そうかい、資材には余裕があるから色々試してみるといいよ」
龍驤「おおきにな!提督はん!」
大神「それにしても、自分で武器を開発するなんて龍驤も中々努力家で頑張りやだな」
龍驤「えっ?」
龍驤「い、いやー、そんな風に言われるとちょっち恥ずかしいな・・・えへへ」ピンピロリロリン↑
龍驤「じゃ、じゃね!ウチ頑張るから!」タッ
大神「・・・俺も妖精さんに教えてもらって俺用の装備を作ってみようかな・・・」
任務娘「何言ってるんですか、大神さん」
大神「いいっ!?に、任務娘君!」
任務娘「全く、提督自らが最前線に立つなんて聞いた事ありませんよ」
任務娘「大神さんも加山さんも戦闘には参加しないでも戦闘区域にいるのがそもそも異例ですよ?何か当たり前になってますけど」
大神「し、しかしだね・・・前にも言った通り少女だけで戦線に赴かせるのは・・・」
任務娘「前にも言った通り、あなたがいなくなってしまったらここの艦隊はどうするんですか?」
大神「そ・・・それは・・・」
任務娘「全く、大神さんの戦線で戦いたい病も何とかしないといけませんね」
任務娘「それはそうと、帝国鎮守府本部から伝達が来ていますよ」
大神「本部から?一体何だろう・・・」
―執務室―
大神「日本帝都東京で総提督定例会議・・・?」
任務娘「あぁ、もうそんな時期でしたか」
任務娘「総提督定例会議は世界中の帝国鎮守府の提督が集まって、情報を交換し合う場なんですよ」
任務娘「年に何回か開催されていて上は元帥、下は新参まで分け隔てなく参加できるんです」
大神「ふーん・・・新参の俺からしたら古参の話はためになるかもな・・・」
大神「よし、試しだ、一回参加してみよう。日時は・・・」
大神「あ、明後日!?」
大神「というわけで俺は今から日本に向かう。その間、皆で鎮守府で留守番をしてもらうんだが・・・」
涼風「えー!アタイ達はつれてってくれないのー!?」
五月雨「涼風ちゃん、ダメだよ迷惑かけちゃ」
北上「アタイ達って・・・私は別に留守番良いけど」
龍驤「うちは工廠で研究してるから大丈夫やで!」
涼風「み、みんな・・・むぅ・・・」
大神「・・・涼風君、一時的ではあるが、俺がいなくなると言う事はまともな指揮が無くなると言う事だ」
大神「任務娘君が指揮代理をしてくれるだろうが、最後に頼りになるのは君たち4人の結束だろう」
大神「俺は君たち4人を信じてるからここを離れられる。お願いしちゃ、ダメかな?」
涼風「・・・・・・///」
涼風「な、なんだよぉ~、そんなに言われちゃ期待に応えないとなー!!えへへー!!」ピンピロリロリン↑
大神「うん・・・ありがとう、涼風君」
大神「皆も、お願いできるかな?」
五月雨「はい!私達にお任せください!」
北上「あ、お土産はお願いねー」
龍驤「うちらに任しとき!いってらっしゃいな!」
大神「ああ、ありがとう」
大神「じゃあ、準備ができ次第出発するよ・・・ん?」
任務娘「・・・え?私も連れっててくれないんですか?え?」
大神「・・・・・えっと」
大神「俺一人・・・かな?別に観光じゃないから・・・お土産はちゃんと買ってくるよ」
任務娘「そ、そんな・・・久々に日本で遊ぼうと思ったのに・・・」
―次の日
―日本・帝都東京―
大神「ああ・・・久々の東京だな、最後にきたのは配属命令を聞かされる時だったかな」
大神「日本・・・久々に見て思った、すごい進歩を続けてるんだな・・・」
大神「太正(たいしょう)の蒸気革命から日々進歩を続け・・・今や蒸気と近代科学の平誠(へいせい)の時代か・・・」
大神「この平和な時代を・・・必ず守らないとな」
大神「さて!会場はどこだったかな・・・」
―定例会議会場―
受付「・・・はい、大神一郎少尉ですね、ではこちらの会議用資料を」
大神「ありがとうございます」
大神「まだ時間はあるな・・・何してようか」
米田「よっ!また会ったな大神」
大神「!お、お久しぶりです米田中将!」ビシィ
米田「あいっ変わらず堅苦しいなお前は。もっと楽ーにしようぜ?」
大神「し、しかし!」
米田「まあ、そんな所も嫌いじゃないぜ俺はよぉ。まあでも数少ない知り合いなんだ、気ぃ張らないでくれよ、お願いだ」
大神「わ、わかりました・・・」
大神「?中将、そちらの方は?」
米田「おぉ、紹介が遅れたな、こいつは俺の秘書、軽空母千歳だよ」
千歳「千歳です、お話は伺ってますよ、大神さん」
大神「大神一郎です、よろしく、千歳さん」
米田「千歳とはもう長い付き合いでな。ずっと俺の秘書を務めてくれてるんだよ」
米田「それに酌もしてくれるしな。ありがてえよ、ホント」
千歳「提督、私がいなかったらどんどんお酒の栓を開けるでしょう?」
千歳「気づいたらべろんべろんに・・・よく飲む私でもドン引きするぐらいでしたよ、あれは」
米田「ガハハ・・・いいじゃねえか、偶にはよぉ」
千歳「まったく・・・大体いつもなのに・・・あ、そろそろ時間ですよ、提督、大神さん」
米田「おっと、じゃあいっちょ会場に行くか」
大神「はい!」
米田「そうだ大神、五月雨ちゃんは元気してるか?」
大神「はい、おかげさまで。姉妹艦も一人来ましたし、元気そのものですよ」
米田「ああそうか、良かった良かった・・・」
米田「・・・なあ、大神。五月雨ちゃんの事なんだが、夜にうなされてるとか、そんな事はねえか?」
大神「・・・?いえ、そんな事はありませんが・・・」
米田「そうか・・・何もなかったらいいんだけどな・・・」
大神「米田中将・・・?」
米田「え?あいやいや、お前さんにゃ関係ない話よ、ああ」
大神「そうですか・・・」
米田「俺の心配しすぎかな?どう思う」
千歳「五月雨ちゃんが元気なら・・・でも・・・」
―ラバウル支部・サロン―
北上「・・・・」
北上「まあアレだね、そうそう都合よく事件が起きたりしな」
ドゴーン!!
北上「!!」
北上「ま、まさか、敵襲?」
五月雨「爆発だよ!」
涼風「アッチだ!工廠の方!」
タタタッ・・・
五月雨「北上さん!」
北上「アンタたち、今の聞いたね!?」
五月雨「はい!鎮守府が攻撃されたのかも!」
涼風「アタイ達でなんとかしないとね!」
北上「こっちだよ!」タタタ・・・
―工廠―
龍驤「」プスプス・・・
妖精さん「」プスプス・・・
妖精さんB「ウルサーイ!建造ニシュウチュウデキナイデショ!!」
妖精さんC「カンムスチャンニ引火シタラドウスルノー!!」
五月雨「・・・」
涼風「・・・」
北上「・・・」
妖精さん「シッパイダー」
龍驤「あ、あれ~?艦載機作ってたはずやのに・・・」
龍驤「なんで爆発したんやろな、あはは・・・」
五月雨「もうっ!心配かけないでください!!」
涼風「アタイ、すっごい焦ったぜぇ・・・」
北上「私も・・・もう、まったく」
龍驤「やや、ごめんな、皆・・・」
妖精さん「アキラメチャダメ、モッカイイコー」
龍驤「せやな!まだまだ挑戦するでー!」
北上「もう爆発させないでよ?」
龍驤「善処します・・・」
妖精さん「ハイ・・・」
―とある自室―
任務娘「銀座・・・浅草・・・花やしき・・・大帝国劇場・・・」ブツブツ
―帝都東京・会議場―
米田「会議っつってもな、そんな大それた話はしねえよ、トップ数人が現在報告して、あとは社交パーティみたいなもんだ」
大神「そうなんですか、だから参加自由と書かれていたんですね」
米田「俺も最初はどうしようかと思ったんだけどな・・・まあ暇潰しがてらに行こうって思ったわけよ」
千歳「提督・・・暇潰しとはなんですか、だったら今すぐ呉鎮守府に帰って業務に戻ってもらいましょうか?」
米田「あいや、そうじゃなくてな、この機会にきっちり後輩たちにこの仕事の厳しさをだな・・・おい、大神!助けてくれ!」
大神「あ、え、えっと・・・」
大神「あ!もうすぐ始まるそうですよ!会議!」
米田「おっと!そいつはいけねぇ!静かにしねえとな、千歳!」
千歳「全く・・・」
元帥「・・・と言う訳で、我々は・・・」
元帥「~~であるからして・・・」
大神(ほ、本当に長話だけか・・・!)
大神(キツイ・・・!)
米田「・・・zzz」
大神(中将は・・・寝てる!?)
大神(しかし俺も・・・米田中将ではないけど・・・この感覚は中学生の頃の校長先生の話に似ている・・・!)
元帥「・・・~~であって―――~~」
大神「」←激流に身を任せ同化している顔
元帥「~~では最後に、少佐から一気に大将まで上り詰めた若提督さんの現状報告で終わりにしようと思います」
大神(や、やっと終わりか・・・しかし)
大神(少佐から大将か・・・凄いな、どんな艦隊なんだろうか・・・素晴らしい指揮なのだろうか・・・)
大神(少し、いやかなり興味があるぞ!)
若大将「紹介にあずかりました、若大将です、以後お見知りおきを」
ザワ・・・
長門「・・・・・」
大神(あの艦娘が彼の・・・凄い戦艦だ・・・)
若大将「私は現在佐世保鎮守府支部に滞在しておりますが、まあなんですかね、いろいろ苦労がありましたよ」
若大将「その前はラバウル基地支部の勤務でしたが、最初はそこで艦娘との触れ合いを大事にしていましてね」
若大将「艦娘とのスキンシップによって、より絆を深め、その結果が私の戦果であり、今の称号だと思います」
若大将「皆さまはどうでしょう?いつも隣りにいるパートナーとの会話だけでも、やってみてはいかがでしょうか・・・」
若大将「これで私の話を締めさせていただきます・・・」
オオー! サスガ・・・
キズナカ・・・
大神(おお・・・!絆か・・・俺ももっとあの子たちと親睦を深めないとな・・・!)
パチパチパチ・・・
長門「・・・デハ・・・・・セニ・・・」ボソ
元帥「それでは皆さん、各自解散と言う事で・・・近くにパーティ会場も用意して・・・」
大神「中将!中将!終わりましたよ!」
千歳「提督!いつまで寝てるんですか!!」
米田「フガ・・・あとちょっと・・・」
千歳「て い と く!!!」
米田「ハッ!!ね、寝てねえよ!そうだろ扶桑、古鷹!」
千歳「提督・・・ここは鎮守府じゃあないんですけど・・・?」ゴゴゴ…
米田「へ・・・へへへ・・・怖いぜ千歳ちゃん・・・」
大神(うーん・・・怖い)
―会場・控室―
バシィン!!
長門「っ・・・」
若大将「何だお前・・・さっきの嫌そうな顔はよぉ・・・」
若大将「この提督様に何かご不満か?何か言いたいことでもあるのか?」
若大将「言ってみろよ、まあ聞き入れたりなんてしないけどな」
長門「別に・・・っ何もない・・・」
若大将「だったらそんな顔するなよぉ、ああ?俺の顔に泥を塗るのか?」
若大将「お前に何も期待はしてないからよ、せめてその嫌そうな顔をするのはやめろよ、ああ?」
長門「・・・ああ、善処する・・・」
若大将「善処する、じゃねえよクソが・・・」
コンコン
元帥『若大将君、入っても良いかね?』
若大将「はい、少しお待ちください、少し部屋が乱れているもので」
元帥『ははは、どうしたね、部屋でやんちゃ騒ぎかい?』
若大将「ははは・・・まあ、そんなものですよ」
若大将(二度とその仏頂面を元帥殿に見せるなよ、クソが!)ギロッ
長門「・・・・・」
―ラバウル支部・工廠―
龍驤「」プスプス
妖精さん「」プスプス
龍驤「何があかんねんやろな・・・?」
妖精さん「バクハツノオトハチイサクナッタケドネ」
龍驤・妖精さん「うーん・・・」
???「あの~、それ、この部品が入ってないんじゃないですか?」
龍驤「え?」
???「ほらほら、この部品ですよ」
龍驤「これは・・・ああっ!これはエンジン部分の大切なパーツや!」
妖精さん「オオー!」
龍驤「いやー、これを付けるのをコロッと忘れとったわ!おおきに、やで!」
???「はい!お役にたてて私もうれしいです!」
龍驤「よっしゃ!これを取り付けて・・・できた!早速試運転や!」
龍驤「試作型流星・・・発進!」
ブロロロロロ・・・
妖精さん「バクハツ・・・シナイ!!」
龍驤「やった!やったでー!」
???「おおー!すごーい!」
龍驤「流星完成や!これもひとえにあんさんの・・・」
???「?」
龍驤「あ、あの・・・誰ですか?」
妖精さんB「アー!カッテニドックカラ抜ケ出シチャダメデスー!」
妖精さんC「サイシュウチェックオワッテナイヨー!」
龍驤「え?もしかして・・・」
???「あ、あぁ~!ごめんなさい!」
比叡「私、金剛型2番艦、比叡です!よろしくお願いします!!」
妖精さんC「ササ、サイシュウチョウセイシマスヨー」
比叡「ああっ!せっかく自己紹介したのに!」
妖精さんB「マタアトデネー」
比叡「ひえぇ・・・」ズルズル
龍驤「ははは・・・また後でなー・・・」
―次の日
―鎮守府・サロン―
大神「皆、留守番ありがとう。帝都のおみやげを色々買ってきたから皆で分けてくれ」
北上「うっひょー、これが帝都のお菓子か・・・」
北上「・・・芋ようかん。わびさびだねぇ」
龍驤「カステラやん!この基地におったら食べられへんような奴ばっかりやで・・・」
五月雨「見てみて!大帝国劇場のトップスターさんのプロマイド!神崎すみれさん!」
涼風「アタイは霧島カンナさんの方が好きだね!プロマイドだけでもかっこいー!」
任務娘「ああ・・・お土産をありがとうございます・・・大神さん・・・ありがてえ・・・」
大神「そ、そんなおおげさな・・・」
大神「そして、君が昨日建造された子だね?」
比叡「はい!比叡です!よろしくお願いしますね、提督!」
大神「ああ、俺は大神一郎。よろしく、比叡君」
龍驤「比叡はん、建造予定時刻よりも早くにドックを抜け出してたんやで!」
五月雨「私も、龍驤さんから聞かされてびっくりしちゃいました!」
比叡「いやぁ・・・ドックで寝て待つのも飽きちゃって・・・」
比叡「いつもは寝てるのが好きなんですけどね・・・そういえばドックの外がうるさかったかな?」
龍驤「」ドキ
涼風「あー!そういえば、龍驤ったら工廠で爆発を繰り返して焦げまみれにさせてたよ!」
龍驤「ちゃ、ちゃうねん!艦載機研究中の代償やってん!それにちゃんと掃除したし!」
北上「敵襲かと思わせるほどの爆発だったけどね」
比叡「あ!そりゃ起きますね!あははー!」
龍驤「も、もう!堪忍や!」
アハハハハ・・・
大神「さあ・・・明日もまた忙しくなりそうだぞ・・・頑張るか!」
―次回予告―
比叡「海は良いですねぇ・・・お昼寝にピッタリ!」
北上「そだねぇ・・・なんか、クラゲになりたいねー」
比叡「あ、分かります、クラゲになってぷかぷか浮いていたいですねー」
北上「そうそう、ちょうどあんな感じに・・・」
比叡「あ、いい例ですね、私もあんな風に・・・」
北上・比叡「どぅええええぇ!!?」
比叡「次回!艦隊これくしょんin大神一郎『海から来た空母』」
比叡「海岸桜に浪漫の嵐!」
よく見ると今回の話、次回予告の内容とかぶってないね、さっき気づいた やっちまったね
米田指令の艦隊は実際の自分の嫁艦隊と同じ艦隊です
千歳さんが嫁艦です
次はいつになるだろう・・・皆が飽きないよう所々で小ネタを投下するけど、その小ネタに
何か希望する物があればできるだけ受け付けます(久々のレス古事記)
本編もとっとと投下できるようがんばります、はい
(今更初投稿だなんて言えないよなぁ…)
―呉鎮守府・執務室―
米田「・・・グガー・・・」←勤務時間中
扶桑「・・・くぅ・・・」
最上「・・・むにゃ・・・」
村雨「んー・・・」
千歳「・・・・・」ゴゴゴゴゴ・・・
古鷹「えと・・・えと・・・」
千歳「なんですか古鷹?私は今から提督を殴らないといけませんので」
古鷹「ち、千歳さん!そそそそういうのはやめましょ?ね?」
古鷹「提督も皆も前の戦闘で疲れてるし?やっぱり疲れてるんですよ!」
古鷹「千歳さんも本当は疲れてるでしょ?そんなに一人で気張らないで、私からのお願い、です!」
千歳「・・・まあ、古鷹がそう言うなら・・・」
千歳「わ、私も・・・また少しイライラしすぎたかしら・・・?みんな疲れてるし・・・仕方ないわよね?」
古鷹「う、うん、しょうがないよ、今日はゆっくりしよ?」
千歳「そうね・・・じゃあ私達も」
バターン!!
日向「提督はいるか!?毎日恒例の昼寝の時間だ、お供させてもらう!」
千歳「なっ!?」
米田「おーう・・・いいぞぉ・・・」ネボケナマコ
千歳「」ブツッ
古鷹「あちゃー・・・」
日向「どうした千歳、お前も昼寝か?仕方ないな、ここは日当たりがよくて昼寝には最適・・・どどどどうしたそそそんな怖い顔して」
「全員おきなさああああぁぁぁい!!!!」
―今日も呉鎮守府・米田艦隊は平和です。
任務娘「大神さん、この前のお土産に帝国歌劇団・花組のプロマイドがあるってことは実際に花組を見てきたんですか!?」
大神「いや、その日劇場は休演日だったよ。でも何でもいいから買っておこうと売店は寄ったんだけどね」
大神「ただ、適当に選んだ花組のDVDがここのみんなに大受けするとは思わなかったよ」
任務娘「そりゃそうでしょう!花組のショウはは世界に誇る日本の文化です!そこに人間も艦娘もありません!」
大神「えらく推すね・・・俺も好きだけど。所で、任務娘君は花組の誰が好きなんだい?」
任務娘「そりゃもちろん!!花組の貴公子マリア様ですよぉ!!」ズイッ
大神「に、任務娘君・・・近い・・・」
任務娘「はぁ・・・マリア様ぁ・・・どうか私をオンドレとクレモンティーヌみたいに熱い抱擁を・・・!」クネクネ
大神「は、はは・・・」
五月雨「わたしがていげきのとっっっっっっっっぷすたぁですわっ!」
北上「うーん・・・やっぱ似てないね、すみれさんのモノマネ」
五月雨「そんなっ!?」ガビン
北上「すみれさんよりもさくらさんのモノマネの方が上手そうだよ、五月雨っち」
五月雨「わ、私そんなにおっちょこちょいじゃ!・・・ない・・・はずです」
涼風「カンナさんみたいにでっかくなるために格闘技の練習だー!」
比叡「なんだろう・・・織姫さんからまだ見ぬ愛しの姉妹を感じる・・・これは一体・・・?」
龍驤「紅蘭はん・・・一度でええから一緒に漫才してみたいなー・・・こうハリセンでバシッと・・・」
―ラバウル支部・大神艦隊は皆花組のファン。
皆さんお久しぶりです
リアルが多忙を言い訳にするわけじゃないですがやっぱ忙しいです、ごめんね
お待たせしました、第五話、準備ができ次第投下します
―とある海域―
「戦艦長門小破。作戦続行に問題なし。」
「正規空母加賀中破。作戦続行は厳しいです」
―まだ動けるのだろう?
「は、はい・・・」
―なら十分囮として活躍できる。これ以降は加賀を最前線にして進軍せよ。
「っ・・・!ま、またですか・・・」
「そんな・・・!」
―こんな所で被弾するのが悪いのだ。死にたくなければ被弾をするな。
「か・・・加賀・・・」
「・・・」ブルブル…
「や・・・やります・・・」
「加賀!」
―進軍せよ。撤退は許されない。
「・・・・・」
「行きましょう、皆」ブルブル…
「・・・ああ」
「うっうっ・・・加賀ぁ・・・」
―ラバウル西・ビスマーク海―
リ級「グワーッ!」
ヌ級「グオオ・・・オノレ・・・」
五月雨「重巡級、軽母級共に沈黙!」
龍驤「他に敵影なし!任務終了かな?」
大神「よし!今日もよくやった皆!」
北上「ふぃー、終わったかー」
比叡「ど、どうでした提督!?私、活躍出来てました!?」
大神「ああ、さすがだよ比叡君。さすが長距離砲撃は頼りになるね」
涼風「比叡の砲撃、かっこよかったぞー!!」
比叡「えへへ・・・えへへー!」
五月雨「ささ、今日もアレ、行きますか!」
北上「フフン、もはや恒例行事だね」
比叡「え?え?何?」
龍驤「ほらほら、比叡はんもこっち来て!」
涼風「カッコ良く決めるぞー!」
比叡「何が始まるんです?」
大神「よーし、いくぞ!」
五月雨「勝利のポーズ!」
『決めっ!』
比叡「・・・」ヘンナポーズ
涼風「・・・ぷっ!」
『あははははは!!』
比叡「ひどい!無茶ぶりしたくせに!!」
―帝国鎮守府・ラバウル支部―
任務娘「おかえりなさい、皆さん!」
五月雨「艦隊が帰投しましたー!」
涼風「おっふろー!」
龍驤「ウチもやー!」
大神「ただいま任務娘君。何か異常は?」
任務娘「いいえ、大丈夫ですよ!」
大神「そうかい、ありがとう」
任務娘「だけどですね・・・ちょーっと、冷蔵庫の中身が・・・」
大神「え?」
―キッチン―
冷蔵庫「」からっぽ
大神「しまった・・・買い置きが無くなったのか・・・」
任務娘「このままだと皆今日の晩御飯にありつけなくなってしまいます・・・!」
任務娘「すると皆が残りの食糧を奪い始めて・・・何が始まるんです?大参事大戦です!」
大神「ははは・・・そんな大げさな」
任務娘「大げさじゃないですよ!」
任務娘「とある鎮守府では空腹で我を忘れ、他人の艦載機までとって食べるような空母までいるんですよ・・・!」
大神「な、なんだいその化け物じみたのは・・・」
大神「しかたない、それが怖いわけじゃないけど今日の午後は買い出しかな」
―ラバウル支部から離れた道路・車内―
ブロロロロロ・・・
涼風「やったー!ひっさびさの外出だー!」
五月雨「えへへ・・・おっ買い物!」
大神「おいおい、車の中ではしゃがないでくれよ」
涼風「でもさー!中々町にはいけないじゃーん!」
大神「でも仕方無いしな・・・なるべく君たち艦娘の正体は見せてはいけない決まりだしね」
五月雨「今回も変装してやっと外出許可ですもんね」
涼風「だから!普段できない分思いっきり楽しむの!」
大神「楽しむのもいいけど、買い出しの手伝いも頼むよ?」
五月雨・涼風「はーい!」
大神「あ、それと・・・」
―港町―
大神「さ、着いたぞ」
五月雨「町だ!」
涼風「お店だ!」
五月雨「港だ!・・・はいつも見てますね、えへへ」
大神「久々の町だし、せっかくだから食品店以外も見て回るか」
大神「買うものだけ買ってちゃっちゃと帰るのももったいないしね」
涼風「やったー!ありがとていと・・・」
涼風「・・・ゴホンゴホン・・・ありがとな、イチロー!」
五月雨「大神さん、ありがとうございます!」
大神「さ、二人とも離れないでくれよ」
五月雨「はーい!」
涼風「いっくぞー!」
大神『二人とも、帝国鎮守府は深海棲艦と共に普通は極秘の情報だ』
大神『本来君たち艦娘も一般人の前に立つことを禁じられている・・・はさっき言ったかな』
大神『俺も「鎮守府の提督」いう職業は秘密にしている。時々一人で町に下りるときはただの駐在軍人として行くんだ』
大神『だから二人も町に着いたら俺の事は提督と呼ばず、好きな呼び方をしてくれ』
涼風「さっきの会話なのに・・・すっかり忘れるところだったぞ」
大神「えっと・・・とりあえず数日分の米と、ジャガイモとニンジンと・・・」
五月雨「大神さん、ありました!日本産のカレールゥです!」
大神「本当かい!これなら今晩はカレーだ!」
「軍人さん、お久しぶりだねぇ!」
大神「お久しぶりです、露店のおじさん」
「おや?かわい子ちゃんを連れてるね。娘かい?」
涼風「む、む、娘じゃないやい!」
大神「今日は休みをもらえまして。友人の子と町に出る約束をしてたんですよ」
「そうなのかい!てっきり両手に花のデートかと思ったぜ!」
大神「いいっ!?」
五月雨「こ・・・こここ恋人!?」
涼風「デートかー!アタイはイチローとデートでもいいぞ!」
五月雨「ふぇっ!?すすすす涼風ちゃん!!何言ってるの!!?」
涼風「生肉は少ないなー・・・スパムならいっぱいあるんだけど」
大神「涼風君はスパムは嫌いかい?」
涼風「嫌いじゃないけど。ずっとこれだとねー」
大神「はは、それもそうだな。じゃあ雑貨店じゃなくて肉屋も寄るか」
涼風「やった!」
「あじゃじゃしたー」
大神「よし、買うものも買ったな・・・」
大神「ここからだと浜辺を通ると車を止めた場所に近いかな」
涼風「いこいこー!」
五月雨「大神さん!早くー!」
大神「ああ、今いくよー!」
―港町・浜辺―
「なんだいあれは・・・」
「水死体だぞ・・・」
「あの服は・・・ジャパンの子かねぇ」
「運よく魚に喰われなかったのかね、綺麗な体で逝けてよかったかもねぇ・・・」
五月雨「大神さん、あれ・・・」
大神「ん・・・水死体、か・・・」
涼風「やっぱり襲われたのかな・・・」
五月雨「私達、頑張ってるんだけどな・・・」
大神(やはり、まだ完全に海の平和は守られていない)
大神(今までも出現報告に対して出撃、防衛してるだけで、敵の本拠地を叩けた事が無い。くそっ・・・)
大神「さあ、行こう。あまり見ていいものじゃない」
五月雨「はい・・・」
大神「どうかご冥福を・・・ん?」
涼風「イチロー、どうしたの?」
大神「すまない、すこしここで待っててくれ」
大神「すいません!ちょっと通してくださーい!!」
「おや、軍人さん」
「どうしたんですかい?遺体の確認ですか?」
大神「ええまあそんな感じです、すいません通してください」
大神(息は無い、傷もひどい・・・しかし海に晒され続けたのにこの綺麗な状態・・・)
大神(人間なら魚に突かれたり浜に上がった後腐るはず)
大神(それにこの肩の装備は・・・飛行甲板じゃないのか?ということは・・・この女性は)
大神「皆さん、道を開けてください!この方を基地の病院に連れて行きます!」
「軍人さん!そ、その子は生きてるんです!?」
大神「分かりません、ですがまだ希望はあります。軍の治療室で治してみましょう」
「本当かよ!」「軍人さん、お願いします!」
大神「五月雨君、涼風君、すまないが帰りはトラックの荷台に乗ってくれ。彼女を後部座席に乗せる」
涼風「イチロー、この人は・・・?もしかして・・・」
大神「ああ、おそらく艦娘だろう。だとするとうちで治療できるかもしれない!」
大神「五月雨君、任務娘君に連絡して治療室の準備をさせておいてくれ」
五月雨「はい!」
大神「しっかりしろよ、必ず助ける!」
???「・・・」
――――――――
「ハァ・・・ハァ・・・」
「もうやめて!加賀さん!下がって!!」
「ダメよ・・・これが私の任務なんだから」
「バカ言うな!死にたいのか!?」
―お前たち。何をしている
「提督!これ以上は無理です!撤退命令を!」
「これじゃ加賀が死んじゃうよぉ!」
―「提督」である俺が「命令」しているのに任務を遂行できないか、「兵器」どもめ
「―――っ!!」
「ひっ・・・」
―加賀は立派に任務を果たしている。「兵器」の鏡だ。それなのに貴様らは命令が聞けないのかね?
―解体処分でもされたいのかね?
「・・・・・」ブルブル…
「皆、大丈夫よ。私はまだやれる。」
「だから、お願い。私に任務を遂行させて」
『・・・・・・』
「・・・分かった。もうすぐ敵拠点地だ。皆十分慎重に進軍してくれ」
「長門!!」
「皆・・・すまない・・・」
―精々頑張ってくれよ。「兵器」諸君。
「・・・」ギリィ
――――――――
後部座席のあるトラックで近場の町に行く…?
―ラバウル支部・治療室―
妖精さん「鋼鉄モッテキテ」
妖精さんB「ハイ」
妖精さんC「脈拍マダモドリマセン」
妖精さん「モウイッカイ電気ショックノジュンビ!」
妖精さんB「ハイ!」
―治療室前―
大神「・・・・・」
北上「提督、ものすごく怖い顔してるよ。落ち着いて」
大神「あ、ああ、すまない」
任務娘「修理妖精さんは満身創痍で目も当てられない状態の子でもたちまち治せるんですから!きっと大丈夫ですよ!」
比叡「でも、なんで彼女は沈むことなくここにたどり着けたのでしょうか?」
龍驤「さあなあ・・・運が良かったとしか考えられへんやろ」
涼風「やっぱり一度沈んだ、ってやつなのかな」
大神(・・・今は祈るのみ・・・どうか無事に・・・)
五月雨「神様・・・助けてあげて・・・」
――――――――――
「加賀・・・お前は何をそこまでしてお前を奮い立たせる?」
「もうボロボロだ・・・痛いのはお前のはずなのにお前を見て泣いてる者もいる・・・」
「なのになぜお前が先に進めるんだ?」
「今なら提督の目もない、後ろに・・・「長門さん」
「私は・・・私は最後まで提督の為になりたい」
「先ほどはひどい言葉を言われたけれでも・・・私が任務を全うして成果を上げれば、きっと提督も認めてくれるはず」
「だから私は・・・」
「だからって!」
「きっと大丈夫よ。それに死ななければいいのよ。私が敵弾の囮になりつつそれを避ければいい。簡単でしょ?」
「簡単って・・・!」
「さ、行きましょう。もうすぐ目標地点よ」
「・・・・・」
――――――――――
???「ガハッ!ゲホッ!ゲホッ!!」
妖精さんB「呼吸、脈拍モドリマシタ!!」
妖精さん「呼吸器ハヤク!!」
ゲホッゴホッ!・・・ドタドタ・・・ドタドタ・・・
大神「!!」
龍驤「突然騒がしくなりよった・・・」
五月雨「まさか!」
ガチャ
妖精さん「フゥ・・・」
任務娘「妖精さん!」
大神「よ、妖精さん、どうだったんだ!?彼女は!?」
妖精さん「ミナサンオチツイテオチツイテ・・・彼女ハアンテイラインマデモドリマシタ」
妖精さん「脳波イジョウモアリマセンデシタ、イシキガモドルノモジカンノモンダイデショウ」
涼風「やっ・・・」
五月雨「やったぁぁ・・・・!」
北上「はぁ・・・ひとまず安心って感じだね」
比叡「ひえぇ・・・ずっとドキドキでしたよぉ」
龍驤「良かったぁ・・・」
大神「妖精さん、本当にありがとう・・・」
妖精さん「イエイエ、コレガワタシタチノシゴトデスカラ」
妖精さん「ジャ、チョットネマスネ。ソファカシテクダサイ」バタングー
龍驤「あっという間にソファで寝てもうた・・・」
比叡「気づけば、もう深夜を過ぎてますね」
涼風「昼間ぐらいに見つけて連れて帰ったから・・・10時間ぐらいかかったのか!」
大神「もうそんな時間なのか・・・皆、今日はもう遅い、早く寝てまた明日彼女の様子を見よう」
五月雨「はい・・・安心したら眠くなっちゃいました・・・」
北上「私も・・・おやすみ提督ー」
大神「ああ、おやすみ皆」
「敵影6!戦艦級2、空母級2!その他確認できません!」
「なんてこった、ここに総力をつぎ込んでたのか・・・」
「来ます!弾幕張って!」
「航空隊発艦!応戦します!」
「敵弾!!加賀さんあぶな
気づけば私は半身が水に浸かっていた。もう体は動かない。
皆は無事だろうか。轟音が聞こえる、硝煙の臭いがするが、何が起こっているかは分からない。
提督・・・私は任務を全うできたでしょうか・・・
私は、お役に立てれたでしょうか・・・
意識が薄れゆく中私が最後に耳にした通信は・・・
―ふん、最後までもたんか。役に立たん兵器だったな
―資材が無駄になったじゃあないか・・・屑め
あ・・・
そんな・・・
私は・・・
あああ・・・・
あああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
―――――――
―――――
―――
今日はここまで
近いうちに後編を・・・出せたら・・・いいな・・・
>>158
運転席と別に後部座席があり、さらに後ろに荷物を積む箇所があるトラックは実在します。どこで見たっけ
近場の町・・・じゃないですね。ラバウルはニューブリテン島の最北に位置するので観光客が賑わう港町は
少し遠い場所にある・・・と補完して頂けると嬉しいです。
実際のニューブリテン島はこんなんじゃない?ここの時代は平誠なので(震え声)
今日はここまで
近いうちに後編を・・・出せたら・・・いいな・・・
>>158
運転席と別に後部座席があり、さらに後ろに荷物を積む箇所があるトラックは実在します。どこで見たっけ
近場の町・・・じゃないですね。ラバウルはニューブリテン島の最北に位置するので観光客が賑わう港町は
少し遠い場所にある・・・と補完して頂けると嬉しいです。
実際のニューブリテン島はこんなんじゃない?ここの時代は平誠なので(震え声)
う、また重複だ・・・
私は無駄だった私は無駄だった使えない使えない使えない
屑屑屑私は屑屑屑屑屑
わたしは役立たずの兵器私は私はわたしはわたしは屑わたしはわたしは
???「ああああっ!!」ガバッ!!
???「はぁ・・・はぁ・・・」
???「・・・あれ、私・・・」キョロキョロ
―医務室・朝―
???「私は・・・」ズキッ
???「あうっ!・・・頭が・・・」
妖精さん「! オメザメデスカ?」
???「!・・・あなたは」
妖精さん「ワタシハココノチンジュフノ修理妖精サンデス。アナタハコノ島ノハマデタオレテタンデスヨ」
???「・・・そう、ですか」
妖精さん「モウ会話モデキルヨウデスネ。ココノ提督ヲヨンデキマショウ!」
???「提督・・・ここはどこなんですか?」
妖精さん「ココ?ココハ帝国鎮守府ラバウル支部デスヨ!」
???「ラバウル・・・?」
???「そもそも私はここで目覚める前は何を・・・」
???「・・・あれ?私・・・」
ガチャ
大神「おおっ!本当に意識が戻ったのか!」
大神「良かった・・・ここに流れ着いて四日経ったけど中々目を覚まさないから心配で・・・」
???「あの・・・あ、ありがとうございます・・・」
大神「ああ、無事でよかったよ。俺は大神一郎、ここの提督だよ。君は?」
加賀「はい・・・私は正規空母、加賀と申します。大神指令」
大神「加賀君だね、よろしく。どうやら君は状況によると元は何処かの艦隊にいたのだろうけど・・・」
大神「君は、どこから来たんだい?いろいろ知りたいことがあるからね」
加賀「はい、私は・・・」ズキッ
加賀「うっ・・・私は・・・私は・・・」
加賀「はぁ、はぁ・・・あれ・・・私は、どこから・・・?」
大神「お、落ち着いて、加賀君」
妖精さん「ハイ、オチツイテ、オチツイテー」
妖精さん「・・・イチジテキナ記憶喪失ダトオモイマス」
大神「・・・・・やはり、ここに来る前にショックがあったのだろうか」
妖精さん「ソノカノウセイハオオイニアリマス」
加賀「ご、ごめんなさい、大神指令・・・」
大神「無理に思い出そうとしなくていいよ。当分は安静だから、ここでゆっくりしてほしい」
大神「また何か思い出せたら、その時に話してほしい。いいね?」
加賀「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ブルブル
大神「・・・・・」
妖精さん「オチツイテ、オチツイテ加賀サン」
加賀「私は・・・私は・・・」
加賀「あああああ・・・」
―執務室―
涼風「え!?やっとあの人起きたの!?」
龍驤「四日ぶりや・・・!このまま目ぇ覚まさんかと思ったで!」
大神「ああ。しかし、彼女はまだ精神的に不安定みたいなんだ。」
大神「顔を合わせたりおしゃべりは良いけど、過度な負担をかけるのはダメ。いいね?」
比叡「はい、了解です」
大神「よし、それじゃあ朝の集会は終わり、今日は各自自由にしてくれ」
五月雨「はい、また後で、提督!」
大神「トラウマ・・・か」
大神「何があったのはまだ分からないが・・・」
大神「俺は彼女の力になれるだろうか・・・俺が救えるのなら助けてやらないと」
遅かったじゃないか (歓喜
待ってたよ
―医務室―
加賀「・・・・・」ボーッ
妖精さん(落チ着イテキタミタイナノデス)
妖精さん「加賀サン、体ハウゴカセマスカ?スコシ外ノ空気デモスイニイキマショウカ」
妖精さん「ココノ鎮守府ノ紹介モシタイデスシネ」
加賀「あ・・・ええ、お願いできるでしょうか」
妖精さん「ハイ!ア、ユックリウゴイテクダサイネ、本調子デハナイデショウカラ」
加賀「はい・・・よいしょ」
―鎮守府外・中庭―
五月雨「あっ!」
涼風「倒れてた人だ!」
加賀「あっ・・・」
加賀「こんにちは、初めまして、かしら・・・あなた達はここの艦娘ね?」
五月雨「はい!五月雨と、こっちが涼風です!」
涼風「始めまして!空母のねーちゃんはなんていうの?」
加賀「私は、加賀って言うの。あなた達が私を助けてくれたのね?・・・ありがとう、五月雨さん、涼風さん」
五月雨「そんな、最初に加賀さんに気付いたのは提督ですし・・・ちょっと手伝っただけですよ」
涼風「加賀さんの方こそもう大丈夫なのー?」
加賀「ええ、体の方は大丈夫よ・・・でも、どうやら記憶喪失らしいの」
五月雨「記憶喪失、ですか・・・」
加賀「自分の名前は分かるわ。でも、ここに来る前に何があったかは、思い出せなくて・・・」
五月雨「無理に思い出さなくてもいいですよ、治るまでここに居ていいですから!」
涼風「なんならずっとここに居て、あわよくば引っ越しちゃえばいいさ!」
五月雨「え、それはいいのかな・・・?」
加賀「フフフ、その時はよろしくね、二人とも」
妖精さん「ア、ココニイタ!」
加賀「あ、妖精さん・・・二人とも、ごめんなさいね。妖精さんに案内をして貰ってたんだわ」
五月雨「そうだったんですか、じゃあまた後で!」
涼風「じゃねー!加賀さーん!」
妖精さん「何ノオ話ヲシテタンデスカ?」
加賀「え?何の事は無い、ただの自己紹介をしてただけですよ」
妖精さん「アラ、ソウダッタンデスカ」
加賀(確かに私はここに来る前を思い出せない・・・でも何か、思い出してはいけないような・・・)
―食堂―
比叡「ハムッ!ハフハフッ!ハフッ!」ガツガツムシャムシャモグモグバクバク
比叡「おかわりっ!」
北上「はいよっ!」
比叡「」ムシャムシャバクバク
妖精さん「ワー・・・コレマタ」
加賀「・・・えっと」
北上「お、アナタは」
比叡「は!はおれへひゃひほひゃないへふは!」
北上「食べてから喋ろうよ」
比叡「モグモグ・・・あなたは倒れてた人!もう大丈夫なんですか?」
加賀「ええ、おかげさまで。私は正規空母、加賀よ。あなた達は?」
北上「私は北上。まーよろしく」
比叡「私は比叡です!大型艦同士、よろしく!」
北上「うーん、加賀さんってけっこうな美人さんだねー。キリッとしててかつ大和撫子って感じ」
加賀「そんな、おだてても何も出ないわよ」
北上「いや、第一印象でそう思ったんだって」
北上「わんこそば自己記録更新目指してる戦艦とは大違いだね」ケラケラ
比叡「わ、わ、私は食べた分だけきちんとエネルギーに変えて余計な肉は無いんだから!」
妖精さん「コノマエスコシ体重ガフエタッテイッテマシタヨネ」
比叡「」ギクリン
加賀「あら、大丈夫なの?それは」
比叡「ちゃ・・・ちゃんと挽回し終えましたし・・・」
北上「怪しいねーなんか」
比叡「だ、大丈夫だから!北上ちゃん、わんこそばの続きやって!」
北上「はいよー」ケラケラ
加賀「ふふ・・・」クスクス
加賀(あれ・・・生まれて初めて、他人との会話を楽しんだ気分・・・)
加賀(まるでいままで笑ったことが無いかのような・・・)
妖精さん「加賀サン!加賀サン!」
加賀「っ!ご、ごめんなさい、ぼっーっとしてたわ」
加賀「・・・・・」
―工廠―
ドガーン!!
加賀「!!敵襲!?」
妖精さん「ア、ダイジョウブデスヨ、イツモノコトデス」
加賀「え・・・?」
龍驤「また失敗やで・・・」プスンプスン
大神(・・・なんで俺までいるんだろう)プスプス
加賀「お・・・大神指令・・・?」
大神「ん、加賀君じゃないか。具合はどうだい?」
加賀「ええ、外を歩いていたら少し落ち着きました」
龍驤「おお、君が噂の!ウチは龍驤やで、よろしゅうな!」
加賀「よろしくね。私は加賀よ。」
大神「加賀君、他の子たちとはもう会ったのかい?」
加賀「はい、四人とは別の所で」
大神「そうなのか。皆良い子だよ、ここに居る間は仲良くしてほしい」
加賀「はい、大神指令」
龍驤「どっかから来たってことはやっぱり、いつかは元居た艦隊に帰してまうん?」
大神「帰るべき場所があるのなら、その方がいいだろう。きっとそこの鎮守府の皆も喜ぶさ」
龍驤「やっぱそうなんか・・・せっかく正規空母に初めて会ったんやからいろいろご教授してほしいねんけどなー」
加賀「私でいいの?それなら、ここに居る間に覚えてる範囲で運用や開発を教えてあげるわ」
龍驤「!ほんま!?いやったー!」
大神「か、加賀君・・・その、大丈夫なのかい?」
加賀「これぐらいなら、大丈夫ですよ。ここの皆に恩返しもしたいですし」
加賀「さ、龍驤さん。その爆発した艦載機、見せてください」
龍驤「ありがとな!コレは・・・」
大神(・・・朝からはだいぶ落ち着いてきたな・・・)
大神(変に過去をえぐるぐらいなら今はそっとしておいた方がいいかな?)
加賀(帰るべき場所・・・)
加賀(私の帰る場所・・・?)
―ラバウル支部・夜―
大神「夜の見回りもこれで何回目だろうな・・・」
大神「・・・ドッグには近寄らないでおこう、体が勝手に動く自分が怖い・・・」
アアアッ…アァ…
大神「・・・?うめき声・・・?」
大神「誰かいるのか?あっちは確か・・・まさか・・・」
―医務室―
大神「加賀君、失礼するよ!」
加賀「ああああああ!あああぁ!!」
大神「大丈夫か!?・・・寝てる?うなされてるのか?」
加賀「ああっ!あああ!ごめんなさい・・・ごめんなさい!!」
加賀「わたしは・・・しぬべきでした・・・!ごめんなさい・・・!」
加賀「おきの・・・しま・・・」
加賀「わたしは・・・おきの・・・でしぬべきだった・・・!へいきとしてむいみなわたしなんて・・・!」
大神「・・・ハッ!い、いかん、少し呆気にとられてしまった」
大神「おい、加賀君!起きろ!起きるんだ!」ユサユサ
加賀「ああああ・・・!!・・・・・あ・・・あれ・・・?」
大神「・・・大丈夫かい?」
加賀「大神指令・・・あれ、私は・・・」
大神「酷くうなされていたよ・・・大丈夫かい?」
加賀「・・・はい」
加賀「・・・恐ろしい夢を見たような気がします、でもどんな内容か・・・思い出せません」
大神「そうか・・・無理に思い出さなくてもいいだろう。さ、まだ夜中だし寝るといい」
加賀「・・・大神指令」
大神「ん?」
加賀「夢は覚えてないんですけど、もう一度眠りにつくのが・・・怖くて」
加賀「少しの間、一緒に居てくれませんか?」
―サロン―
大神「お茶ぐらいしか用意できなかったけど・・・いいかな?」
加賀「ありがとうございます・・・」
加賀「私・・・自分が怖いです・・・」
大神「・・・?」
加賀「あれから、少しずつ思い出そうとしてみたんです、ここに来る前の事を・・・」
加賀「でも中々はっきりとは思い出せなくて・・・」
加賀「なんだか、自分が思い出そうとすることを拒否してるような気がするんです」
加賀「体が震えるんです・・・まるで、戦場で死ぬ間際のような感覚に襲われて」
大神「・・・」
加賀「・・・大神指令、もし・・・ですよ」
加賀「もしこのまま記憶が戻らないままだったとしたら・・・大神提督は私をここにずっと置いていてくれますか?」
大神「ああ、もちろんさ。追い出すことなんてしないよ」
加賀「・・・もし、戦場に立つのが怖くて、ずっと戦線にでないとしても・・・ですか?」
大神「・・・加賀君が戦いたくないのなら無理に戦う事なんてないさ」
大神「少なくとも、ここの皆はそれで加賀君の事を責めたりはしないよ」
加賀「・・・・・はい」
今日はここまで。最後までいかなかった
早く加賀さんを復活させたい
>>180及び楽しみに待っていてくれた皆様
めっさ遅くなって申し訳・・・!
ブス… ∫ ;′ ∫ ,;′
ブス…',. -――-゙、 ;' ジジジ… 猛省・・・ッ!圧倒的猛省・・・ッ!
; / へ `>、'; ∫
_;'___{. ,>-/、/=;´イヽ;'_
/三三j='rー、\_>、)_℡, >;;〉三'`、ジジ…
囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮
囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮
◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎
アルペジオコラボにつきっきりなんだよなぁ・・・
ハルナが強い、ずるい
ドック待ちついでに後半製作中、待っててね
日は過ぎて・・・加賀がラバウル支部に世話になり始めて二週間が過ぎた・・・
――――――――
―――――
―――
―ラバウル支部・夕方・食堂―
五月雨「加賀さーん!こっちこっち!」
加賀「待って、今いくわ!」
涼風「加賀っちー!早くー!」
龍驤「お、来たな皆!」
大神「みんな揃ったし、夕食にするか!」
任務娘「今日は港町から良い魚を分けてもらえましたよ!」
北上「お、いいねぇ」
比叡「気合い入れて食べます!」
大神「まあまあがっつくもんじゃないよ、比叡君。それじゃあ今日も皆が元気に過ごせたことに感謝して・・・」
『いただきます!』
任務娘「そういえば加賀さんが此処に来てもう半月ですね」
大神「もうそんなに経ったのか・・・」
大神「どうだい加賀君?もうここには慣れたかい?」
加賀「はい、おかげ様です」
加賀「ここに住んでると何だか毎日が楽しいわ。皆のおかげよ。ありがとう」
涼風「そんなぁ~、大げさだって!」
北上「そうだよ、私達はごく当たり前の生活をしてただけなんだから」
加賀「その当たり前の生活を用意してくれたのはあなた達だわ。死の淵から助けてくれて、一緒に生活させてくれて、」
加賀「感謝してもしきれないわ」
龍驤「まま、その分うち等が知らないことを教えてくれるし、それでどっこいどっこいやで!」
五月雨「知らないことと言えば・・・加賀さんの記憶喪失って、まだ治らないんですか?」
大神「その事は治療妖精さんにも聞いたんだけど、この類の記憶障害はいつ治るか分からないらしいんだ」
加賀「ええ、ごめんなさいね・・・」
大神「何か新しい刺激を与えてみるのもいいとも聞いたけど・・・どんな刺激を与えるべきなのかは分からなくってね・・・」
涼風「ヤバくならない程度にガツンと頭を叩いてみるのは?」
比叡「そうです、ドラマとかでもそれで治ったりするじゃないですか」
龍驤「物騒やな・・・」
加賀「痛いのは嫌です」
任務娘「これ以上記憶が飛んだらどうするんですか」
涼風「あー・・・」
比叡「あー・・・」
北上「私、そういうのは元居た場所に連れて行くと記憶が戻るって聞いた事があるけど」
大神「うーん・・・その元居た場所が分からないからな・・・」
五月雨「加賀さんを知っている人がいればいいんですけどね」
龍驤「うーん、どこから来たのか謎の人ってか、それは・・・
ヴィーッ!! ヴィーッ!!
『!!』
加賀「こ・・・これは!?」
五月雨「敵襲です、加賀さん!」
加賀「!!」
大神「全艦、準備を整え作戦司令室へ!任務娘君は敵情報を!」
『了解!』
任務娘「分かりました!」
加賀「・・・・・」
―作戦司令室―
大神「状況は?」
任務娘「現在12時の方向からニューアイルランド島へ艦隊接近中。」
任務娘「数は4以上、艦種から見て水雷戦隊と思われます」
大神「深海棲艦め、堂々と突っ込んでくるとは・・・しかしもうすぐ夜か、完全に闇にまぎれる前に仕留めなければ」
大神「よし、五月雨、涼風、北上、龍驤、比叡でこれを迎え撃つ!」
大神「龍驤、日没後に航空機は危険だ。航空支援は日没30分前までとする!」
龍驤「了解や!その前にあいつらを黙らせたるで!」
加賀「あ、あの・・・私は・・・」
大神「加賀君・・・君はまだ本調子ではないだろう?」
加賀「しかし、大神指令・・・」
大神「大丈夫だよ、今は自分の事を思ってくれ。君には任務娘君と共に待機任務を任せる」
涼風「鎮守府なら大丈夫だよ!あいつ等なんかアタイ達が一網打尽にしてやるからさ!」
比叡「もちろん!加賀さんは安心して待っててくださいね!」
加賀「・・・・・分かりました。待機任務、引き受けます」
大神「ありがとう・・・加賀君」
大神「よし!第一艦隊、出撃せよ!目標、ニューアイルランド島北!」
『了解!!』
ドタドタドタ…
加賀「え?大神指令も出るのですか?」
任務娘「もう、大神さんったら・・・毎回こうなのよ、私は危ないからやめろって言ってるんだけどね」
任務娘「只のエンジン付きゴムボートに乗って腰に刀を二本さして、現地で皆に指示を出してるんですよ」
任務娘「その方が皆の士気も上がるって言って聞かないんですよ」
加賀「それは・・・ふ、普通は指令室から指示を出すものじゃないんですか?」
任務娘「普通なんて言葉、大神さんには通じませんよ」
大神『もうすぐ接触するぞ!主砲、用意!』
任務娘「こうして任務の状況をモニター越しで見るのも私一人だけだったのよ、ちょっと退屈で」
加賀「・・・皆、手慣れてますね。大神指令の指揮も素晴らしいです」
任務娘「そう思う?私もそう思うわ。きっと中将や大将級の提督にも劣らないでしょう」
加賀「ふふ、大神指令の事、信用してるんですね」
加賀(それにしても、綺麗な夕日・・・)
加賀(・・・・まるであの時の・・・あのときのような・・・」ガタガタ
加賀「あ・・・あ・・・」ガタガタ
任務娘「加賀ちゃん?どうしたの?」
龍驤『う、うわっ!』
五月雨『龍驤さん!』
大神『龍驤、大丈夫か!?』
龍驤『いってて・・・なぁーに、掠っただけや!航空支援続けるで!』
「バカ言うな!死にたいのか!?」
「もうやめて!加賀さん!下がって!!」
加賀「っっ!!!」ガタッ!!
加賀「羽黒さん!!危ないっ!!!私の後ろに下がって!!」
任務娘「どっ、どうしたの加賀ちゃん!」
加賀「離してっ!麻耶!これは私の受けた任務なの!」
任務娘「落ち着いて!ここには羽黒も麻耶もいないわよ!!」
加賀「こうでもしないと・・・!わたしは・・・!!!」
―なら十分囮として活躍できる。これ以降は加賀を最前線にして進軍せよ。
―精々頑張ってくれよ。「兵器」諸君。
―ふん、最後までもたんか。役に立たん兵器だったな
加賀「!!!」
加賀「あっ・・・」フラッ・・・
バタン
任務娘「加賀ちゃん!!!!」
―ニューアイルランド島北・海上―
比叡「なんとか日没前に殲滅できましたね」
大神「ああ、夜戦に引っ張られると厄介になるところだった」
涼風「あのアタイの魚雷が決まったね!」
北上「違うって、あの魚雷は私のだって」
涼風「えーっ!?違うって!」
北上「いーや、私の。おやつ賭けてもいいよ」
五月雨「龍驤さん、大丈夫ですか?」
龍驤「だいじょぶやって!こんな傷一晩寝たら治る治る!」
ピピピピ ピピピピ
大神「ん?任務娘君から通信だ」ピッ
比叡「夕食再開の催促ですかね?」
龍驤「そんな、比叡はんじゃあるまいし」
比叡「なんですかそれー?」
大神「!!」
大神「全艦、全速力で支部に帰るぞ!」
五月雨「ど、どうしたんです?」
大神「加賀君が倒れたらしい!急ぐぞ!!」
涼風「えっ・・・」
「ええっ!!?」
・
・
・
・
・
―ラバウル支部・医務室―
加賀「・・・・・」
妖精さん「命ニ別状ハアリマセン。シバラクスレバ目モサメルトオモイマス」
大神「そうか・・・」
任務娘「モニターで大神さん達の戦闘を見ていたんです、その最中に・・・」
任務娘「いない艦娘の名前を呼びはじめて、私が囮になると叫んで錯乱し始めたんです・・・」
北上「いない艦娘?私たち以外の子の名前ってこと?」
任務娘「ええそうよ、確か麻耶と羽黒・・・だったっけ?」
龍驤「ううん、うちらは聞いた事のない名前やな」
大神「俺もだ、俺も君たち以外の艦娘は米田中将の千歳さんと若大将の長門の他に見たことが無い」
比叡「じゃあどこからその二人の名前が?」
大神「ひょっとしたら・・・」
大神「加賀君のここに来る前の艦隊に居た子の名前、なんじゃないかな・・・?」
涼風「ここに来る前?」
五月雨「もしかして!」
大神「ああ、記憶が戻ってきてるのかもしれない。しかし、あまり良い思い出ではなさそうだな・・・」
大神「これ以上の事はまた加賀君が起きた時に聞いてみよう。さ、皆各自就寝時間まで自由にしてくれ」
・
・
・
・
・
加賀「・・・あれ・・・ここは・・・」
加賀「そうだ、指令室で、大神指令の戦闘を見てたら・・・あの時の事を・・・」
加賀「・・・・・思い出しました、思い出してしまいました・・・」
加賀「ああああ・・・」
加賀「できるなら、永遠に忘れていたかった、でも・・・」
加賀「・・・・・・私は」
加賀「こんな、私は・・・もうここには居られません・・・ここを、出ましょうか・・・」
加賀「大神指令、ラバウルの皆・・・ありがとう、でも私は・・・もう・・・」
加賀「不必要な・・・要らない存在なんです・・・」
…ギイィィ…バタン…
ちょっと休憩。お風呂入りますん
おおういいところで切るねえ
そろそろ再開するよー
>>215
ごめん、分かってやった
―ラバウル支部・深夜―
比叡「うぅ・・・トイレいこ・・・」
今 トイレを求めて静かに廊下を歩く私は
鎮守府に勤務しているごく一般的な艦娘
強いて違う所をあげるとすれば高速戦艦ってとこかナ─
名前は比叡
そんなわけで鎮守府にあるトイレに向かっていた
ふと見ると医務室と書かれたドアがあった
―そういえば、加賀さん大丈夫かな
私はやましい感情はゼロで加賀さんの様子を見ようとドアを開けたのだ
いつも病人はいないから、今使われてるベッドは一つのはず
忍び足で部屋の奥に進み加賀さんがいるはずのベッドに近づき
変に乱れた布団があるベッドを見つけ
比叡「・・・いない」
異変を感じた
ドンドンドン!!
比叡「提督!提督!起きてください!!」
ガチャ
大神「ファーァ・・・どうしたんだい比叡君・・・夜中の四時だぞ・・・」
比叡「か、加賀さんが!医務室から加賀さんがいなくなっちゃいました!!」
大神「・・・!な・・・・・なんだって・・・!」
―医務室―
比叡「トイレついでに様子を見ようと思ったんですけど、すでにいなくて・・・!」
大神「・・・飛行甲板と装備が無くなってるな・・・」
大神「もしかすると海に出たのかもしれない・・・!」
比叡「な、なんでですか!?第一空母は夜は無力なんですよ!?」
大神「そこが分からん・・・それになぜ無言で・・・」
加賀『おきの・・・しま・・・』
加賀『わたしは・・・おきの・・・でしぬべきだった・・・!へいきとしてむいみなわたしなんて・・・!』
大神「おきのしま・・・沖ノ島で・・・死ぬべきだった・・・!?」
比叡「沖ノ島・・・?」
大神「まさか、記憶が戻ったショックで・・・沈んだ場所で自殺しようとしてるんじゃ・・・!」
比叡「ま・・・まさか・・・!」
大神「まだ間に合うかもしれん!!止めないと!!」ダッ!
比叡「提督!私も行きます!」
大神「いや!比叡君はみんなを起こしてくれ!代理指揮は君に任せる!」
大神「事は急を要する!一刻も無駄にはできん!!」
比叡「提督・・・はい!」
大神(加賀君・・・俺は絶対に君を絶望させたまま死なせはしない!)
―ラバウルから11時の方向・海上―
加賀「・・・・・」シャー…
加賀(もうさすがに見つかったわね・・・)
イ級「イギギギギ・・・・」
ロ級「ググガ・・・」
加賀(駆逐級二隻・・・と)
リ級「おまえ・・・此処デナニヲシテイル・・・?」
輸送ワ級「・・・・・」
加賀(輸送艦二隻、重巡級、輸送団ね・・・こんな私の最期には十分ね・・・)
リ級「死ンダ目ヲシテイルガ・・・テイコウハしないノカ・・・?」
リ級「マアイイ。オマエラ、相手ハ的ダ。夜戦演習トデモおもってシズメナ」
イ級「グギャギャギャ!!」バシュン!
ロ級「マッサツ!マッサツ!」ドォン!!
加賀「あっ・・・ぐっ・・・」
加賀(これでいい・・・兵器の任務もできない私は・・・こうやって・・・一人沈んでいくのがお似合いよ)
加賀(そう・・・一人で・・・)
加賀(でも・・・ラバウルに居た時は・・・とても・・・楽しかった・・・)
加賀(もし生まれ変われるなら・・・次は・・・)
ヒュゥルルルル・・・
ドゴォン!
イ級「ガガガッ!?」
ロ級「!?」
リ級「フ、噴進砲!?単発だが威力ガアル!」
リ級「ソコノ空母デハアルマイ!?だれだ!?」
「帝国鎮守府ラバウル支部、提督――」
大神「大神 一郎!!」
加賀「大神指令・・・なんで」
大神「加賀君!今助けるぞ!!」
リ級「何を・・・タカガニンゲンガ!!」
大神「甘く見るなよ・・・もう一発!!」バシュン!
ドゴォン!
ロ級「グギガッ!!」
リ級「チィ!」ズドォン!
大神「くっ!」
大神「食らえぇ!」バシュンバシュン!!
ドォン!
リ級「オノレェ・・・!人間フゼイガ・・・!」
大神「俺とて軍人、そうそうやられんぞ、もう一発・・・っ!」
大神(しまった!弾が無い・・・!)
リ級「ならばソノボートゴト体当タリデ海ニ落トシテクレル!」ゴオォ!
加賀「指令!危ない!!」
大神「・・・っ!」シャキッ
リ級「シネェ!!」
ズブリッ!!
大神「・・・・」
加賀「・・・・・」
リ級「ガ・・・」
リ級「カタナ・・・とは・・・」ズル…
バシャン!ブクブクブク・・・
大神「か、間一髪だった・・・」
ワ級「・・・・・!!!ニゲル…」
加賀「・・・・・」
大神「加賀君、無事かい?」
加賀「どうして・・・」
大神「・・・ん?」
加賀「どうして、私なんかの為にここまで・・・」
大神「なんだい、その『私なんか』っていうのは」
大神「加賀君は俺にとって・・・いや、ラバウルの皆にとってもうかけがえのない存在さ」
大神「何かあったら助けるのは当然だろう?」
加賀「大神指令・・・」
加賀「でも・・・私は・・・」
大神「・・・それじゃ・・・」
大神「俺は困っている人や、泣いてる人は見過ごせないたちだから・・・」
大神「今回加賀君を助けた。それじゃだめかい?」
加賀「わ・・・大神指令、私、泣いてなんか・・・」
加賀「・・・あれ・・・?」ポロポロ
大神「ほら、こっちにおいで・・・このボートじゃ細かい動きが出来なくてね」
ギュッ…
加賀(あ・・・大神指令に抱きしめられて・・・)
加賀(こんな風に接されるのは・・・初めて・・・)ポロポロ
大神「加賀君・・・大丈夫さ、俺は君を見捨てない」
大神「ただの兵器でもない、使い捨ての道具でもない。君は俺達の仲間だよ」
加賀「・・・・・私は」
加賀「わたしは・・・もうただの道具じゃ・・・ないんですか・・・?」
加賀「できそこないだって・・・みすてられたり・・・すてられたりしませんか・・・?」ポロポロ
大神「ああ。もちろんだ。絶対に見捨てたりなんかしないさ」
加賀「あっ・・・あっ・・・うっ・・・うぁ・・・」ポロポロ
加賀「うわああああぁぁぁ!!!うれしいよおおぉおぉぉ!!」ピンピロピロリロピロリロリン↑↑↑
加賀「すてられたりなんかしないんだぁ!!ああぁああああああぁぁあああん!!!」
加賀「ありがどう・・・ありがとうございますぅぅ!!!うわあああぁぁああん!!」
大神「・・・・・」ギュッ
ウワァァァン…アアアアアン…
大神「落ち着いたかい?」
加賀「は、はい・・・」
加賀「さ、先ほどはお見苦しい所を・・・///」
大神「かまわないさ。泣くときはスッキリするまで泣いた方がいいのさ」
大神「現に今、スッキリしてるだろ?」
加賀「ええ、おかげさまです・・・」
加賀「・・・大神指令」
大神「ん?どうしたんだい?」
加賀「大神指令が先ほどおっしゃった言葉・・・本当に嬉しかったです。本当に。・・・ありがとうございます」
大神「俺も、・・・加賀君がいなくならなくてよかったよ」
大神「よし、加賀君の救出も成功、鎮守府に・・・」
大神「・・・・・」
加賀「大神指令、どうしました・・・・・っ!」
なんかイ加賀さんのメージが違うがまあいいか。
ピロリロリンは笑ったけど
戦艦ル級「ワ級から敵報告を聞いて駆けツけたら・・・」
ル級「空母が一隻だけ?いったい何ヲしてたのよ、あなた達は」
リ級「モウシワケありマセン・・・思イノホカトナリノニンゲンガつよくて・・・」
ル級「ふん・・・人間が・・・」
ル級「まあいいわ、ここで仕留めればいいのよ」
チ級「ホウゲキジュンビカンリョウシテイマス」
ホ級「イツデモイケマス」
ロ級「ゲババババ…」
ハ級「マッサツ!!」
大神「あれは・・・さっきの重巡級・・・まだ生きていたのか!」
大神「それにあれは戦艦級・・・!」
大神「俺達だけでは抵抗できない・・・ここは逃げるぞ加賀君!」
加賀「は、はい!」
ル級「逃がすな!撃て!追いかケろ!」
リ級「ハッ!」
ドォォン ドゴォォン
大神「まずいぞ、砲撃され始めた・・・」
ハ級「マッサツ!マッサツ!」
加賀「し、指令!駆逐級がものすごい勢いで迫ってきます!」
大神「く、くそっ・・・ここまでかっ・・・!?」
ドカァァン!!
ハ級「マッサツ!?」
リ級「被弾!?」
ル級「まさか増援・・・!?」
北上「・・・・・どう?」フシュゥゥゥ…
五月雨「・・・魚雷命中!駆逐級一隻が大破です!」
涼風「あーっ!あそこに提督と加賀さんがいるよーっ!」
比叡「提督ーー!!加賀さーーん!!」
大神「比叡君!皆!」
比叡「お待たせしました!加賀さん!無事で何よりです!」
加賀「あ、あなた達は・・・?」
比叡「やだなぁ、加賀さんを助けに来たに決まってるじゃないですかー!」
比叡「夜だから龍驤ちゃんは鎮守府で待機任務ですが、私達は全力でいけます!」
五月雨「提督!御指示を!」
大神「よし!敵は六隻、手負いは何隻かいるが戦艦級がいる、無理はするんじゃないぞ!」
大神「全艦、砲雷撃準備!応戦開始だ!」
『了解!』
加賀「みんな・・・」
大神「皆君の事を思ってるんだよ。大切な仲間だからさ」
加賀「・・・・・」
五月雨「加賀さんにはこれ以上近づかせません!」
リ級「ツ、強イ・・・」
涼風「夜はアタイの出番だよ!食らいなーっ!!」
北上「私も負けてらんないねー、魚雷発射!」
ル級「くそっ・・・!」
比叡「よっしゃー!そこの戦艦!殴り合いだ行くぞぉー!」
ル級「チッ・・・」
加賀「わ・・・私・・・死ななくて・・・本当に良かった・・・!」
加賀「ありがとう・・・ありがとう皆・・・!」
キャアアアァァァ!
大神・加賀「!?」
五月雨「あ゛っ・・・・ぐぁ・・・」ギリギリ…
リ級「捕マエタゾ・・・ちょこまかトシツコイチビが・・・」グググ
涼風「ねーちゃん!!」
比叡「五月雨ちゃん!」
ル級「あら?よそ見なんていいのかシら?」ズドォン!!
ドゴォォォン!!
比叡「がぁっ!!」
北上「比叡!!」
北上「こんのっ・・・!」
リ級「近づかセナイ」ドォンドォォン!
北上「くそ・・・ボロボロの癖によく狙えるね、近づけないよこりゃ・・・」
涼風「北上!ねーちゃんが!ねーちゃんが!」
北上「分かってるよ!でも今撃ったら確実に盾にされる!」
涼風「あああぁ・・・ねーちゃーん!!」
五月雨「・・・・゛っ!・・・・・・!!」
加賀「・・・!」
大神「さ・・・五月雨君!比叡君!くそ、持ってきた噴進砲も弾が無い・・・」
加賀「・・・大神指令・・・いえ、提督!」
加賀「私に指示をください!」
大神「え・・・?加賀君・・・?しかし、今は・・・」
加賀「提督・・・お願いします、私を信じて・・・」
加賀「今なら何でもできます。皆を助けることもできる気がします・・・!」
大神「・・・・・何か勝算は?」
加賀「・・・自分でもわからないのですが・・・」
加賀「今、夜なのに辺りが鮮明に見えます・・・味方も、敵も、その砲弾も」
加賀「やれます。日中、いえ、それ以上の実力が出せます!」
大神「・・・分かった。加賀君、発艦準備は?」
加賀「いつでも行けます」
大神「そうか・・・よし・・・加賀君、君を信じるぞ、出撃せよ!」
加賀「了解!」
加賀「見える・・・夜は何も見えないはずなのに・・・」
加賀「五月雨ちゃん、比叡さん・・・今助けるわ・・・天山、発艦!」
リ級「・・・・何カ飛ンデクル!?あの空母カ!?ナゼ動ける!?」
リ級「コ、コノママでは直撃スル!ヤムヲ得ん!」ブンッ
五月雨「ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ・・・!」
涼風「ね、ねーちゃんが投げられた!」
北上「受け止めるよっ!」
加賀「・・・逃がしません。」
リ級「ナッ・・・ナゼ追尾できる!?」
リ級「対空砲モ当たらない・・・!く、クルナっ!クルナッ!!」
ドォォォン!!
リ級「グワァァァ!!」
ル級「リ級!・・・何だあの空母は!?」
比叡「おらぁ!」ドォン!!
ル級「!!・・・大人しく寝てレばいいものを・・・!」ギリギリ
比叡「比叡ちゃん復活!・・・うっ・・・」フラッ…
ル級「・・・(ニヤリ)マだ寝足りないようじゃないの?」
比叡「そ・・・そんなわけ・・・」
加賀「そこまでです」キリリ…
ル級「っ!!」
加賀「比叡さん、あとは私に任せて。下がってください」
比叡「か、加賀さん・・・」
加賀「お願い、これが今までの恩返しだと思って」
比叡「・・・一緒にラバウルに帰るまでが恩返しですよ!」
加賀「もちろん。・・・さて」
ル級「・・・くそっ!聞けば貴様、先ほドまで生気が無かったようじゃないか」
ル級「まるで死にに来たようだった貴様がなぜここマで・・・!」
加賀「・・・先ほどまでは死ぬつもりだったわ。もし生まれ変わったらって考えながら死のうとしてた」
加賀「それをね、提督と仲間が変えてくれたのよ。生きながら、私の人生を生まれ変わらせてくれた」ポォゥ
加賀「もうここに、沖ノ島で囮としてみじめに沈んだ加賀はいない!」パアァァァ
ル級「な、何だ・・・貴様・・・体が!」
パアアァァァァ
北上「な、なんだあれ・・・」
大神「加賀君の体が・・・白く輝いている・・・!?」
加賀「私は大神提督とラバウルの皆と明日を生きる!」
ル級「寝ぼけたことをぉ!!」ドォォン!!
加賀「私はラバウル支部所属、正規空母、加賀だ!!」スッ
ル級「くそっ!!当たれ!当たれェ!!」
加賀「とどめよ!全機発艦!!」
ル級「貴様ぁぁぁぁ!!!!」
ドォォン!!ドガァァン!!
ル級「があああぁぁぁっ!!!!」
加賀「・・・・・・ふぅ」
加賀「もう昔の私とはお別れね・・・」
大神「おーい!!」
涼風「加賀っちー!!」
加賀「!皆・・・」
比叡「すごいすっごーい!カッコ良かったですよ加賀さん!!」
北上「めっちゃくちゃ強いね、やっぱ尊敬するよー」
五月雨「助けてくれてありがとうございます、加賀さん!」
涼風「ねーちゃん助けてくれてありがとう!!」
大神「加賀君・・・君の力無しでは皆を助けられなかったかもしれない」
大神「本当にありがとう・・・感謝しきれないよ」
加賀「いえ、本当にお礼を言うべきなのは私です・・・」
加賀「私を生まれ変わらせてくれてありがとうございます。皆さん」
比叡「生まれ・・・変わ?」
加賀「ふふ、私個人の話よ」
大神「さあ、みんな帰ろう。龍驤と任務娘君も待ってるだろう」
大神「もちろん君もだよ、加賀君」
加賀「・・・はいっ!」
北上「おっと、最後にアレ、行っときますか?」
涼風「おーっ!いっちょやるか!」
加賀「・・・? ??」
比叡「ささ、加賀さん真ん中に!」
加賀「ちょ、ちょっと・・・何が始まるの?」
五月雨「いいからいいから!」
大神「よーしいくぞ!」
比叡「勝利のポーズ!」
『決めっ!』
―次回予告―
任務娘「艦隊もこれで6隻そろいました!」
任務娘「これでラバウル支部も賑やかになっていきます!」
任務娘「だけど、最近大神さんが一人で険しい顔をしています」
任務娘「何かあったのかしら?・・・嫌なことが起こらなければいいけど」
任務娘「次回!艦隊これくしょんin大神一郎『大将の闇と提督華撃団』」
任務娘「海岸桜に浪漫の嵐!」
やったっ!第五話・完!
加賀さん初登場回に100レス近くつかっちゃったテヘペロ
これでやっと「鎮守府のとある一日」のネタを考えれるよ・・・
次はどんな話にしようか・・・
>>228
太正浪漫の香りにあてられました。はっちゃけ過ぎたと少し反省。
>>230
好感度上下が音で聞こえるのはは大神さんの特殊能力。
加山「おい!誰かあのボーキ掃除機を捕まえろ!!」ジャンジャカジャカジャカ
利根「吾輩の水上偵察機がぁ!」
天龍「おいっ、待てっ、コラァ!」
雪風「捕まえましたっ・・・」
雪風「っ!!!」ゾクゥ
赤城「(ギロリ)」
雪風「」サーッ
天龍「おい、雪風!何やって・・・ん・・・」
雪風「」ガクガクブルブル
赤城「」バリッボリッ
天龍「な・・・なんだアレ・・・」
加山「冷蔵庫の食材を食いきって、補充用のボーキサイトまで食いきって・・・」
加山「まだ足りないのか・・・!艦載機を・・・食ってる・・・!」
利根「吾輩のぉ・・・」シクシク
加山「なんてこった・・・もはや顔が獣のそれになってるじゃないか・・・」
鳳翔「皆さん、そんなに騒いでどうしたんです?」
加山「ほ、鳳翔さん!」
天龍「鳳翔さん!ダメだ!近づいちゃだめだ!!」
赤城「(ギロッ!!)」
天龍「鳳翔さーん!!艦載機が食われちまうぞ!!」
赤城「」バッ!!
加山「い、いかーん!!」
鳳翔「はっ!」ゴスッ!
赤城「ウッ!」バタン
加山「」
天龍「」
鳳翔「食材を買ってきましたよ。今日はおでんにしましょうか」
加山「あっ・・・はいそうですね」
雪風「・・・雪風、お手伝いします!」
鳳翔「そう?雪風ちゃん、よろしくね?」
雪風「はーい!できれば早くここから出ましょ!」タッタッタッ…
鳳翔「え、ええ・・・雪風ちゃん、顔が青いわよ?大丈夫?」タッタッタッ…
赤城「」ピクピク
利根「偵察機はもう腹の中か・・・」グスン
天龍「・・・俺絶対鳳翔さん敵に回さねぇ」
加山「・・・ああ、そのほうがいいな」ジャカジャーン
赤城は食材と資材を食いつぶしたという事情を聞いた鳳翔さんにさらにこってり絞られた。
大神「さて・・・夜の見回りの時間か・・・」
大神「ドックか・・・異常はないな・・・・・・!」
大神「誰かドックに入っているみたいだ・・・」
大神(こ・・・この服は龍驤の物だ!)
大神(つまり・・・今ドックの中には龍驤が!)
┏━━━━ 制 限 ━━━━┓
黙って立ち去る
> 身体が勝手に… ピロンッ♪
┗━━━━━━━━━━━━┛
大神「い、いかん・・・体が勝手にドックの方に・・・」
―ドック―
大神(りゅ・・・龍驤・・・)
大神(綺麗な背中だ・・・)
大神(いつもはツインテールだが・・・下ろした髪も綺麗だな・・・)
大神(それに・・・触りたくなるほどの・・・お・・おし・・・)
大神(・・・湯気でよく見えないな。もっと近づいて・・・)
カコンッ
大神(っ!!!桶が・・・っ!)
龍驤「だ、だれや!?」
大神「げっ・・・」
龍驤「て、て、て?てててて・・・」
龍驤「ていとくーーーっ!!?」
龍驤「なななな、なんでここに・・・!?」
大神「あ、いや、その・・・」
安価>>+1
┏━━━━ 制 限 ━━━━┓
1.龍驤に見とれてしまって…
2.龍驤って、男の子だったのか?
┗━━━━━━━━━━━━┛
大神「み、見回り中だったんだが・・・龍驤の体が、その、綺麗だったからさ・・・」
龍驤「な、なななな・・・」
龍驤「何言うとんねん!!」
龍驤「や、や、やからって覗きはアカンやろ!!」
龍驤「今から説教したる!!脱衣所で待っとれ!」
大神「いいっ!?」
―脱衣所―
龍驤「だいたい覗かれて喜ぶ女性はおらんやろ、提督はん・・・ボコボコにされてもしゃあないねんで?」
大神「はい・・・申し訳ありませんでした」
龍驤「ホンマ、ウチでよかったものの・・・」
龍驤「・・・ウチ、きれい?」
大神「へ?」
龍驤「へ?じゃないわ!その・・・」
龍驤「う、ウチは女性としてもひんそーな体やし、何か子供っぽいし・・・」
龍驤「そ、それでも、ウチがきれいやったから、の、覗いたん?」
大神「は・・・はい・・・」
龍驤「・・・・へっへへへ・・・えへへへへ!」
龍驤「しゃ、しゃーないなー!今回は許したろ!」ピンピロリロリン↑
龍驤「でも、次覗いたら往復ビンタの上島中引き回しの刑やからな!」
大神「き、肝に銘じておきます・・・」
龍驤「それじゃね、ちゃんと反省はしてな!」タタタ…
大神「酷い目に合わずには・・・済んだのかな?」
―ラバウル支部も年越しの準備です・・・
北上「いやー、艦載機っていいね、届かないところまで手が届く」
龍驤「ウチの艦載機は空飛ぶモップじゃないねんで?」
北上「でも実際助かるよ、おかげで梯子いらずで」
龍驤「そんかわり床下は頼むで?」
北上「あいあいさー」
比叡「ひえー!ドック掃除大変ですー!」
大神「これだけ大きいと骨も折れるな・・・比叡君は疲れてないかい?」
比叡「大丈夫です!私はまだまだ元気ですってうわっ!」ツルッ!
大神「ひ、比叡君危ないっ!」
ガシッ
大神「危なかった・・・」
比叡「あ・・・提督・・・」
大神「比叡君、大丈夫かい?風呂場、あ、いやドックは滑りやすいからね」
比叡「あ・・・あ、ありがとうございましゅ!」ピンピロピロリン↑
加賀「二人とも、そばが出来たわ!手伝ってちょうだい!」
五月雨「はーい!」
涼風「そっばだーぜ!いえい!」
加賀「任務娘さん、天ぷらはどうですか?」
任務娘「もうちょっと待っててね、もうすぐ揚がるわ」
大神「ふう・・・疲れた疲れた」
比叡(ちょっとドキドキしちゃったな・・・)
五月雨「比叡さーん!提督ー!もうみんな集まってますよー!」
比叡「は、はーい!今いっきますよー!」
大神「お、美味しそうなそばじゃないか」
加賀「自信作です」
涼風「天ぷらは任務娘さんが作ったんだって!」
大神「それじゃ、今年も皆無事で年を越せることに感謝して、」
『いただきます!』
任務娘「あ、そうだ!あれ見ないと!」
加賀「紅白歌合戦ですか?」
任務娘「違うわよ、帝国歌劇団花組の年越しライブショウよ!」
五月雨「えっ!今日そんな番組やってるんですか!?」
北上「ちょ、ちょっとまって、それ早く見よ」
任務娘「待って待って、チャンネルどこだったかしら・・・」
加賀「・・・はなぐみ?」
五月雨「帝都東京の大劇場の劇団ですよ!とってもすごいんですから!」
加賀「そうなの・・・」
ミナサーン!トシノオワリモモリアガッテイキマショー!
大神「お、もう始まってるじゃないか」
任務娘「あぁ思い出してよかった!本当は生で見たいけど仕方ないですね」
北上(やっぱ花組はさくらさんだよね・・・大体一番最初に出て来てくれるからラッキーだね)
ヨウコソミナサマ、トッッッップスタァノスミレデスワ
五月雨「あぁ・・・すみれさんだぁ・・・」
コトシモワタシタチヲオウエンシテクレテ、ハナグミイチドウカンシャシマス
任務娘「あぁ・・・マリア様ぁ・・・」
加賀「・・・・・」
ヤッホー!アイリスニアイニキテクレテアリガトー!!
加賀「!」
加賀「あの、黄色い服の小さな子は誰?」
比叡「その子はアイリスちゃんですよ!花組最年少の名子役です!」
加賀「へぇ・・・」
コウラーン!コッチコッチー!
加賀「・・・」
マッテーナアイリス、ソレニマダミンナアツマッテナイデ
加賀「・・・・・」ジッ
龍驤「おぉ、紅蘭さん!待っとったで!」
アイリス、ミンナモキテナイシスコシココデマトウカ
ハーイレニ、コウラン!
加賀「・・・・・・・・」ジィッ…
大神(やっぱレニだよな・・・)
アレー?ミチマチガチャイマシタカ?
コッチヤデ、オリヒメハン!
比叡「あ、織姫さん!」
加賀「・・・・・・・・・・・」ジィーー…
大神「・・・?」
大神「加賀君?さっきから手を付けてないけどそばのびちゃうよ?」
加賀「・・・・・・」キラキラ
大神(未だかつてない輝いた顔でテレビのアイリスを見ている・・・)
ソーラアイリス、ダイシャリンダ!
ワーイワーイ!!
涼風「あーカンナさんカッコいいな・・・アタイにもグルグルしてほしいなー」
加賀(・・・)
加賀(アイリスにグルグルしてあげたい・・・)
ここにまた一人、帝国歌劇団花組のファンが誕生した
―ラバウル支部は平和に年越しできそうです・・・
ちなみに自分は紅蘭とレニとエリカとダイアナさんが好きです
さすがに正月と数日は投下できないね、すまぬ
また落ち着いたら続きを投下していきます
ではみなさん、よいお年を
五月雨「・・・zzz」
涼風「・・・クカー・・・」
大神「花組の年越しカウントダウンを見終わったらすぐに寝ちゃったな」
任務娘「まだまだ他の子に比べたら幼いですからね、仕方ないですよ」
大神「よいしょ、布団をかけて、と・・・」
北上「提督ー、お酒飲もお酒ー」
比叡「私達はまだまだですよー!」
大神「おいおい、君たちお酒飲めるのかい?」
龍驤「そら産まれたのは最近やけど、体的には大丈夫やで!アルコールも分解できる!」
加賀「さあ提督、一緒に」
大神「やれやれ・・・まあ明日はのんびりするつもりだし、たまにはいいかな」
大神「あんまりお酒は飲まないんだけどね」
北上「お、それじゃ提督酔っぱらわせて普段見ない素顔を見ちゃいますかね」
任務娘「面白そうですね・・・さ、大神さん、グイッと一杯!」
大神「いいっ!?」
比叡「それいってみよー!」
大神「比叡君!?一升瓶丸々はやばいって!待ってくれ!待って・・・」
涼風「・・・カー・・・へへへ・・・」
五月雨「・・・えへへ・・・・みんな・・・いっしょに・・・・zzz」
明けましてめでてぇwwwwww
あけましておめでとう
>>274
今年もよろしくお願いします
まだ見てない皆も明けましておめでとう
自分はこの後初詣ののち初仕事です、元旦も仕事です
再開はいつになるやら・・・
縺翫▽縺翫a
―ラバウル支部・執務室―
加山『・・・それでな、赤城さんがそのまま鳳翔さんに飛びかかったと思ったら・・・』
加山『鳳翔さんの拳が赤城さんのみぞにゴスッ、っと入ったわけよ』
加山『いやぁ~・・・あれは正直ビクッっとしたぞ』
大神「ははは・・・鳳翔さんって結構強いんだな」
加山『それでいて家事もできる、皆の世話も欠かさない、正に良妻空母・・・すんばらしい人だなぁ~!!』
加山『・・・厳密には人じゃないけど』
大神(・・・任務娘君の言っていた他人の艦載機を取って食う空母・・・)
大神(まさかと思って聞いていたが身近に存在していたとは・・・)
大神「ところでさ、加山」
加山『どうした、大神ぃ』
大神「加山は、「艦娘が白く輝く」所って見たことがあるか?」
加山『・・・?ちょっと話が見えないな』
大神「ああ、すまない。実はな、先日の事なんだが・・・」
・
・
・
・
加山『ふうぅん・・・少なくとも、俺の艦隊の子はそんな状態になった事は無いな』
加山『ゆえにその白く輝く状態の詳細は知らないな、すまない大神』
大神「そうか・・・ありがとう、加山」
加山『しかし、俺の知らないところでそんな大事件があったなんて・・・』
加山『その海からやってきた空母は元気なのか?』
大神「ああ、もちろんさ。皆とももう溶け合ってるよ」
加山『そうかそうか、やはり仲間とはいいものだなぁ~、大神ぃ・・・』シレェー!シレェー!
加山『おっとすまない、お呼びのようだ。こちらも分かることは調べてみよう』
大神「ありがとう、それじゃまた」
加山『ああ、またな。 どうしたぁ~雪風ぇ!』ガチャン
大神「加山もさすがに知らないか・・・」ガチャン
大神(先日の加賀君救出の際に起こった出来事・・・)
大神(加賀君は戦闘中に突然白く輝き、本来危険で行えない夜間発艦を易々とこなし)
大神(艦載機の被害もゼロで戦艦級その他を仕留めた)
大神(その後、演習で夜間発艦ができるか試したが、真っ暗で何も見えず発艦はできなかった)
大神(あれは一体何だったんだ・・・?)
大神(そして、加賀君からあの後聞いた話・・・)
加賀『私はあの時、沖ノ島の敵大艦隊への強硬偵察任務の一員でした』
加賀『途中で中破してしまい、・・・あの提督は私を盾にすると言いました』
加賀『あの時の私はそれが私の全てだ、みたいに思ってましたね・・・その結果はご覧の通りです』
加賀『あの頃は・・・佐世保の鎮守府に居ました・・・提督の名は・・・』
加賀『・・・・・若大将・・・指令・・・』
大神(若大将指令・・・彼は先日の演説で艦娘との信頼の大切さを説いていたはず・・・!)
大神(だが現にそこにいた加賀君は正反対の事を言っている・・・)
大神(・・・信じたくは無いんだが・・・)
大神(そうだ、米田中将は呉に所属していると仰っていたな)
大神(近くで勤務しているとなれば何か知っているかもしれない。聞いてみよう)ガチャ
米田『どうしたよ大神。そっちから連絡してくるなんて珍しいじゃねぇか』
大神「お忙しい所申し訳ありません、実はお聞きしたいことがありまして・・・」
米田『なぁに、別に対して忙しくもないしでぇじょうぶだよ、それで何が聞きたい?』ダッタラショルイセイリシテクダサイ!!『わーったわーった・・・』
大神「はは・・・中将が知っておられたらでいいのですが、知りたい人物がいまして・・・」
米田『おっ?誰だ誰だ?俺の仲間の事か?』
米田『真宮寺少将か?山崎少将か?藤枝大佐か?この三人なら隅々まで答えれるぞ!』
大神「え、ええと・・・自分は若大将殿の事を少し知りたくて・・・」
米田『・・・』ピク
米田『一体どうした』
大神「(雰囲気が変わった・・・)実は・・・」
・
・
・
・
・
米田『・・・・・・』
米田『あいつは表向きは好青年、仕事も良くこなすし人付き合いもいい期待の新星と言われている』
米田『だが奴の近くに住む俺には分かる。その仮面の下はドス黒い邪悪がある、断言しよう』
米田『こいつぁ個人的に調べたことなんだが・・・奴の支部では艦娘の建造数が他支部の建造数のおよそ10倍をいっている』
米田『にもかかわらず奴の艦隊の顔ぶれはほぼ同じ・・・鎮守府も10倍とは思えないほど静まり返っていた』
米田『造られた艦娘がどこに行ったかは・・・な。それにその多数の艦娘の建造費もどこから出てるのか怪しいもんだ』
米田『だがあいつは完璧に素顔を隠している。これ以上の詳細は俺や他の奴にもわからないほどだ』
米田『それとはまた別に奴は強いコネを沢山持っていてな・・・迂闊には手を出せない』
米田『黒い噂も全部握りつぶしてるだろう。本当に見せられねぇ尻尾は出さねえ、狡賢い奴よ』
大神「・・・・・」
米田『しっかし、あの定例会議の時にそんな事言ってたのか・・・寝てなきゃ良かったぜ』
大神「それともう一つ・・・中将は「艦娘が白く輝く」所を見たことがありますか?」
米田『白く輝く?・・・・・・いや、聞いた事ねぇなぁ』
米田『深海棲艦には黄色や赤に輝く上位個体の存在が確認されてるが、俺達の艦娘がそう輝くって報告はねぇ』
大神「そうですか・・・ありがとうございます」
米田『おう。・・・そうだ大神、そのあいつの所からやってきた空母の事だが・・・』
米田『絶対にこれ以上口外するな。奴の耳に入ったら何をされるか分からん』
大神「・・・分かりました。ご忠告ありがとうございます」
米田『ああ、それじゃあな』ガチャン
大神「・・・若大将指令が・・・そんな事を」
大神「言いたくはないが、何だか敵は身内にもいるって感じだな・・・」
大神「考えたくないが・・・もし米田中将の言うとおり若大将指令に知られて加賀君に何かされたら・・・」
大神「加賀君・・・・・・」
大神「良く無いことを考えるのはよそう。このままじゃずっと気分は落ち込んだままだ」
大神「こういう時は何か別の事を・・・そうだ」
ガサガサ
大神「まだうちの艦隊名を考えている最中だったな!よし、今日こそカッコ良いのを考えよう!」
・
・
・
・
・
コンコン
五月雨「提督!海上警備終了しましたー・・・提督ー?・・・あれ?」
五月雨「入りますよ?」ガチャ
大神「・・・ブツブツ」カリカリ…
五月雨「提督・・・?何してるんですか?」
大神「・・・」ブツブツ…
五月雨「提督?大神さーん?」
五月雨「・・・・・」
五月雨「」スゥゥゥゥ
五月雨「おおがみさああぁぁぁん!!!!!!」
大神「っっ!わああっ!!!」ガタガタッドターンッ!
大神「いたた・・・さ、五月雨君か・・・海上警備お疲れ様」
五月雨「もうっ!何回も呼んでるんですから返事してくださいよ!」
大神「ご、ごめん・・・少し集中しすぎてたみたいだ」
五月雨「そんなに集中してたって・・・あっ!」
五月雨「も、ももももしかして大切な書類でしたか!?ごごご、ごめんなさい!!」ペコペコ
大神「いや、今日の書類整理は終わってるよ・・・お恥ずかしい、これを考えていてね」
五月雨「これは何ですか・・・?どれどれ・・・」
五月雨「『スーパーラバウルズ』『超五月雨艦隊』・・・」
五月雨「え なんですか これ」
少しストップ
野暮用です
>>278
「おつおめ」ですね解読しました
他の人も挨拶ありがとうございます
大神「俺達ラバウル支部の艦隊名を考えてたんだよ!」
大神「いつまでも『第一艦隊』っていうのは味気ないだろ?」
五月雨「それは同感ですけど、そ、それでその、考えた末がこれ、・・・ですか?」
大神「ああ、どう思う?五月雨君は」
五月雨(・・・・・・正直)
五月雨(・・・ダサい・・・)ポロロロロン↓
五月雨「え、えーっと・・・わ、悪くは無いんじゃないです・・・か?」
大神「そうかい?でももうちょっとカッコ良くしたいんだけど・・・」
五月雨「そ、そうだ!私と、他の皆でも考えてきてもいいですか?」
大神「君たちも考えてくれるのかい?」
五月雨「はい!私達にお任せください!」
五月雨「それじゃ、早速皆で考えてきます!」タタタタタッ
大神「さ、五月雨君・・・行ってしまった」
―サロン―
五月雨「と、いうわけで!提督が・・・えっと、ダ、ダサ・・・じゃない」
五月雨「ざ、斬新な艦隊名を思いつく前に私達で比較的まともな艦隊名を考えましょう!」
龍驤「ダサいなんてえらい酷い言いぐさやな、五月雨はん」
加賀「五月雨ちゃん、あまり提督をひどく言ってはダメよ」
任務娘「あー・・・あれは・・・」
北上「え、任務娘さんも何か知ってるの」
任務娘「大神さんのネーミングセンスは・・・うん、まあ・・・」
涼風「えー!気になるじゃん教えてよー!」
比叡「教えてくださいよー!」
五月雨「涼風ちゃん、比叡さん、これ、提督から拝借したメモですけど・・・」
涼風「んー?どれどれ?」
龍驤「ちょっと、うちらにも見せて」
『・・・・・・』
涼風「ダサい」ポロロロロン↓
北上「だっさ」ポロロロロン↓
龍驤「あかん・・・」ポロロロロン↓
比叡「・・・これは」ポロロロロン↓
加賀「前言撤回」ポロロロロン↓
任務娘(アレ(第三話)から全然進歩してない・・・!)
龍驤「これはさすがにアカンで!」
加賀「提督・・・以外な弱点がこんな所にあったのね」
比叡「せめて堂々と名乗れる艦隊名にしたいですね・・・」
北上「でも、そんなに捻らなくてもそのまま無難な『第一艦隊』でもいいんじゃないの?」
五月雨「それとこれとは話が別です」
龍驤「無個性やと埋もれてまうで?」
北上「何に埋もれるのさ」
加賀「しかし名前は無いよりはある方がいいでしょう?」
比叡「閃きました!『戦に恋する少女艦隊』なんてどうです!?」
涼風「はいはーい!アタイも考えた!『南国乙女艦隊』なんてどお!?」
任務娘「比叡ちゃん、あなた大神さんと大して変わらないわよ」
比叡「ひえー!?」
北上「涼風の口から乙女なんて聞けるとは思わなかったね」
涼風「ンだとぉー!!」
龍驤「こりゃウチの出番やな!『ナニワ海戦隊』なんてどうや!」
比叡「『ナニワ』ってなんですか?」
加賀「よく分からないわ・・・」
龍驤「なんやてー!?」
五月雨「はい!『精一杯頑張り隊』なんてどうですか!?」
任務娘「・・・五月雨ちゃんは可愛いわね」ナデナデ
涼風「ねーちゃんはかわいいなー!」
五月雨「か、かわいいって・・・え、ちょ、艦隊名の感想言ってくださいよー!」
あーでもない
こーでもない
そーでもない
どやどや・・・・・・
・
・
・
・
・
ダメだ 眠い
皆さん続きはまた明日・・・
もうすぐ再開、今日は次回予告まで行きます
―時刻はかなり過ぎて・・・
比叡「あっ!!花組の番組見るの忘れてた!!!」
『あっ!!?』
任務娘「しまったっ!私としたことが!」
比叡「今日織姫さんが主役だったのにー!!私のバカバカ!!」
北上「リっ・・・リモコンどこ!?」
龍驤「テーブルの上あらへんの!?」
涼風「あれ?無いよ!どこ!?」
五月雨「あっ!加賀さんリモコンお尻に敷いてる!」
加賀「あ!ご、ごめんなさい!」
任務娘「つ、点けて点けて早く!!」
加賀「え、えっと・・・?」
ピッ
…シ‐ナノヨ‐ル‐…リオデジャネイロ!
『ふぅ・・・』
龍驤「やっぱり花組は心が落ち着くなぁ・・・」
比叡「そですねぇ・・・」
涼風「カンナさんまだかなー」
加賀「・・・」
加賀「・・・・・帝国歌劇団・・・」
加賀「帝国・・・ていこく・・・ていとく・・・てい・・・」
加賀「帝国と提督って響きが似てるわね」
加賀「『提督歌劇団・花組』・・・なんちゃって」
ジロリッ!!
加賀「ど、どうしたの皆・・・一斉に振り向いて怖いわよ・・・」
龍驤「それやで!」
五月雨「さすがです!加賀さん!」
加賀「・・・え?」
―執務室―
大神「あーでもないこーでもない・・・」ブツブツ…
ゴーンゴーン…
大神「・・・!もうこんな時間か・・・夕食の準備をしないと」
大神「なんだか半日中名前を考えていたような気がする・・・うわ、部屋が紙くずだらけだ」
大神「これは掃除しないとな・・・」
ドタドタドタドタ…
五月雨「提督ー!!!」バターン!!
大神「うわっ!?」
涼風「まだ変な名前決めてないよね?!」
任務娘「涼風ちゃん!変って言っちゃダメ!」
加賀「提督・・・閃きましたよ、素晴らしい艦隊名が!」
大神「本当かい?こっちは中々妙案が出なくてね・・・」
五月雨「さ、皆さん並んで!」
大神「なんだなんだ、決めポーズまで考えたのかい?」
北上「加賀さんが考えたんだよ、このポーズも」
龍驤「ホンマすごい閃きやったで・・・!」
大神「それじゃ、期待してみようかな」
比叡「はい!みんな並びました!」
任務娘「はい!それじゃ・・・せーのっ!」
『提督華撃団、参上!』
大神「」ピシャーンッ!!
任務娘「あ、ちなみに漢字はこれです、この紙に」
大神「」
比叡「歌劇団じゃ戦う人って感じがしないから調べたんですよねー」
加賀「華、って漢字が美しさと力強さを両立してると思います」
大神「」ワナワナ…
五月雨「あれ?提督?大神さん?」
北上「提督?怒っちゃった?」
大神「」ガタッ
大神「すっっばらしいぞ!!君たち!!!」
大神「これほど雷に打たれたような衝撃は初めてだ!」
大神「これだよ!これが俺が求めていた物だ!!」
大神「早速本部に連絡しよう!」
龍驤「それじゃ、この件は・・・」
大神「ああ!ここの艦隊名は『提督華撃団』に決定だ!」
涼風「うおー!決まったー!」
五月雨「加賀さんの閃きのおかげです!」
加賀「あ、あら・・・ちょっと照れるわね」
比叡「もっと胸張りましょうよー!この名前の生みの親なんですよ!」
大神「よーし!俄然やる気が湧いてきたぞ!!」
・
・
・
・
・
大神「で、気づいたら既に夕刻を過ぎて外は真っ暗だ・・・」
北上「そういえば夕食は・・・」
大神「・・・手つかずです」
『・・・』グゥー…
涼風「・・・お腹すいた・・・」
大神「・・・外出許可証をすぐに作ろう。今日は外食だ」
大神「港町まで行かなくても途中の小さな町で食堂ぐらいあるだろう」
大神(・・・艦隊名が決まったのは嬉しいが、あの時の変なテンションはなんだったんだろうか・・・)
――こうしてラバウル支部はまた明日を迎える・・・
・
・
・
―帝国鎮守府呉支部・執務室―
米田「・・・」
千歳「提督・・・昼頃からずっと険しい顔で・・・」
千歳「何があったか・・・教えてくれませんか?」
米田「・・・大神が若大将の事を聞いてきた」
千歳「・・・えっ?!・・・五月雨ちゃんの事、ですか?」
米田「いや、五月雨ちゃんの事ではなかったが・・・」
米田「・・・もしかすると「五月雨ちゃんの昔」をいつか知ってしまうかもしれねぇなぁ」
千歳「で、でももうあそこまで治ったんですよ?またあの時みたいに戻るのは・・・杞憂では・・・」
米田「そうだといいが・・・このまま知らなきゃ良いに越したことはないからな・・・」
千歳「ええ・・・」
米田(しかし大神の奴め、いい知らせまで持ってきやがったな)
米田(艦娘が白く輝く・・・か。強い「霊力」はそう見えるのか・・・)
米田(山崎よ、お前のカンは当たってたかもしれないぜ・・・?)
―――次回予告―――
加賀「華撃団・・・それは戦う乙女たち」
加賀「例えどんなに苦しい戦いでも戦い抜きます」
加賀「戦いの相手は色々います、深海棲艦や夕食のおかず争奪戦など」
加賀「・・・そして、裏切者に対しても」
加賀「次回、艦隊これくしょんin大神一郎『深海の恐怖』」
加賀「海岸桜に浪漫の嵐!」
そろそろ物語も佳境です
サクラ大戦で例えると六破星降魔陣完成前あたりって所・・・かな?
あとネタバレするとそろそろ大神さんも戦います
ではまた次回
大神「さて・・・夜の見回りの時間か・・・」
大神「ドックか・・・異常はないな・・・・・・!」
大神「誰かドックに入っているみたいだ・・・」
大神(こ・・・この服は比叡君の物だ!)
大神(つまり・・・今ドックの中には比叡君が!)
┏━━━━ 制 限 ━━━━┓
ここから出よう。
> 身体が勝手に… ピロンッ♪
┗━━━━━━━━━━━━┛
大神「い、いかん・・・体が勝手にドックの方に・・・」
―ドック―
比叡「もしもー誰かをー! 好きにーなったらー!」
比叡「銀河ーにー小舟ーをー! こぎ出すでしょおー!」
比叡「かー!歌ってると気持ちいー!」
大神(比叡君・・・)
大神(意外と大きな胸をしてるな・・・)
大神(それ以外は少し引き締まった体・・・元気っ娘なのにエロティックだ・・・)
大神(・・・謳っていると言うよりかは叫んでるだけのような気がする・・・)
比叡「こーんな祈ーりーがー!神様ーにとどきーまー・・・」
比叡「・・・・・・」
比叡「そこにいるんでしょう?分かりますよ」
大神(っ!!???)
大神(ばっ、バレた!?)
大神(どっ・・・どうする!!?)
安価>>+1
┏━━━━ 制 限 ━━━━┓
1.言い訳する。
2.黙り込む。
┗━━━━━━━━━━━━┛
大神(っ・・・・・・)
比叡「ふふ、気配を消しても無駄ですよ。このヒエイにはね」
大神(ば、万事休すか・・・!)
比叡「・・・ええ、分かってますよ、奴らの動向をこのまま探っていればいいのでしょう?」
比叡「それが私の使命・・・!あなた達はこのまま待っていればいいのです」
大神(・・・ん?俺の事じゃないのか?)
比叡「・・・ええ、ええ。もちろんです・・・では私はこれで」
比叡「・・・アドミリ、アドリ、あど、あどみ・・・」
比叡「あ、あど、あどみらりてぃ・・・コード、の仰せのままに・・・」
大神(・・・・・??)
比叡「・・・こんな謎の組織のスパイごっこ誰かに見られたら死んじゃうな私ー!あははー!」
比叡「でもしたくなっちゃう、カッコいいから!」
比叡「よーしもう一回織姫さんの歌歌ってあがろーっと!」
モシモーダレカヲー!スキニー…
大神(俺の事じゃなかったのか・・・ヒヤッとした・・・)
大神(今のうちに出よう)
その後大神さんはうっかり比叡の前で「謎の組織のスパイごっこ」の話を振ってしまい
しまったと思っても時すでに遅く顔真っ赤にした比叡にグーで殴られた。(好感度は下がらなかった)
―帝国鎮守府東京本部―
「現在帝国鎮守府太平洋方面は、進撃こそありませんが…」
「各方面の深海凄艦の侵攻を許さず、期待以上の戦績を収めています」
「この戦績から見ると、太平洋方面の鎮守府はかなりの練度を保っていると思われます」
「では…今まで防衛のみの任務だった艦隊で進撃を行ってもかなりの戦力と取っていいのだな?」
「はっ」
「…機は熟した。」
「深海凄艦に制海権を取られ早数十年…海から再び闇が消え去る日も近いか…」
「それでは…!」
「ああ…」
「これより、沖ノ島奪還作戦を展開する!」
「ついては、この電報を各太平洋支部に届けてくれ、集合、攻撃開始時間は追って教えることにする」
―――――――――――
――――――
―――
―ラバウル支部・執務室―
任務娘「大神さん、帝国鎮守府本部から電報が届いています」
大神「本部から?珍しいな…」
大神「…!!…ついに来たか…!」
大神「敵基地攻撃作戦!」
任務娘「さ…作戦指令書ですか!?」
大神「ああ!これはおそらく俺達の戦績が認められたのと、敵基地攻撃への戦力が揃ったのだろう!」
大神「皆にも知らせないと!任務娘君、皆をここに呼んでくれ!」
任務娘「は、はい!ちょっと待ってください!」
大神「…沖ノ島か…確か加賀君が…」
大神「いや、変な事を考えるのはやめておこう…」
五月雨「提督華撃団、全員集合しました!」
比叡「何ですか何ですか!?何が始まるんです!?」
大神「今、帝国鎮守府本部から作戦指令書が届いた」
大神「現在深海凄艦に占拠されている沖ノ島の奪還作戦に参加せよ、との通達だ」
北上「だ…奪還作戦!遂にか!」
涼風「…?いつもと何が違うんだ?」
五月雨「ごめんなさい、私もよく分からないです…」
大神「よし、今回の事について説明しよう…今まで俺たちは、深海凄艦に対して防戦を取っていた」
大神「深海凄艦が出現、それの警報を受け出撃、そして迎撃…これが今までの俺達だった」
龍驤「確かに、いっつもウチらが後手になってもうてたな」
加賀「いつも、『敵がこちらの基地を攻撃している』という形になっていたんですよね」
大神「しかし、今回の作戦は『こちら側が敵の基地を攻撃する』、という形になるんだ」
大神「これはまたとないチャンスだ。限りなく有利な状況で戦線を進められる…」
涼風「つ…つまり今回はとっても有利って事だね!」
大神「その通り!このチャンスを逃す訳にはいかない、おそらく本部もそう思っているだろう…」
大神「今回我々ラバウル支部提督華撃団は、沖ノ島奪還作戦に参加、本部からの支持を受け…」
大神「各自全力を尽くし本作戦に挑む!いいな!」
『了解!』
大神「そして俺達は本作戦の準備に移行するべく、ラバウル支部総員で帝都に移った」
大神「加山たちの支部は今回は選ばれなかったらしい。留守になった支部の護衛任務を任されるらしい。」
加山『まかせとけ大神ぃ…お前達の帰る島はちゃんと守ってやるからな』
大神「とても有り難く心強い言葉だ…俺達は加山の艦隊に見送らて出発した」
大神「そして…」
―帝国鎮守府横須賀支部・臨時作戦基地―
比叡「寒っ!!?」
北上「ラ、ラバウルとは大違いだね…ゆ、雪なんて初めて見るよ」
比叡「う、上着上着…」
加賀「…」ブルブル
任務娘「加賀ちゃん…寒いなら上着来たらどう?持ってないんでしょ?貸すわよ?」
加賀「へいぎでず」
任務娘「…」
五月雨「…」キョロキョロ
龍驤「どないしたんやキョロキョロして…お上りさんみたいやで?」
五月雨「え、だって…日本に来るのは初めてですから!龍驤さんもでしょ?」
龍驤「そりゃウチも始めて来るけど…作戦基地なんて見るもんないやろ?」
涼風「そうでもないよ?ほら」
大鳳「~~ー…ーー」
矢矧「……~~~…」
涼風「あんなすごい人達、初めて見るよ!…あれ?」
龍驤「…あー…あの人の艦爆、かっこええなー…ウチも欲しいなー…」
五月雨「カッコイイなー…」
涼風「…結局二人ともお上りさんじゃんか」
大神「それじゃ、俺は作戦会議に出るから皆は宿舎で待機してもらうんだけど…」
大神「その前に、「秘書艦」を一人、決めないといけないらしくてそれを決めようと思うんだけど…」
任務娘「まだ秘書艦決めてなかったんですか」
大神「いやぁ、一人でもなんとかなるかなーって思ってついつい先延ばしに…」
涼風「秘書艦?何をするの?」
大神「いや、大したことは…俺と行動を共にして俺の行動の補佐を…」
五月雨「いっしょに…」
比叡「行動…」
加賀「提督と…いっしょ…」
北上「あー、私はそういうの合わないなー」
涼風「やっぱりあの文字がびっしりの書類のにらめっこの手伝いとかするの?それはやだなー」
任務娘「こーら、そういうことは言わないの。大神さんはそれでも頑張ってくれてるんだから…」
五月雨比叡加賀「私がやりますっっ!!!」
五月雨比叡加賀「っ!!!」ギロリッ!!
北上涼風龍驤任務娘「っ」ビクッ
大神「……け、喧嘩はしないでくれよ?」
大神「…その後、寒空でその他大勢の提督と艦娘が見てる中三人は大口論を行った」
大神「五月雨君はラバウル支部一番の古株で俺の事をよく理解しているとアピールし」
大神「加賀君は華撃団で一番戦闘や書記等の経験があると主張し」
大神「主張できる物がない比叡君はそのままフェードアウト」
大神「二人はそのまま睨み合い」
大神「最終的に雌雄を決するじゃんけんで加賀君が今回の秘書艦を務めることになった」
大神「…道行く人皆にじろじろ見られてたよ、君達…」
加賀「やりました」ピンピロリロリン↑
五月雨「…」ポロロロロロン↓
比叡「ひえぇ…」
任務娘(比叡ちゃん途中から蛇に睨まれた蛙みたいになってたわね…)
大神「え、えっと、じゃあよろしく…加賀君」
加賀「えぇ、よろしくお願いしますね」
五月雨「…」ムスッ
大神「五月雨君、そう怒らないで…」
大神「ずっと加賀君が秘書艦を務めるわけでも無いし、また次の機会に、な?」
五月雨「………」
五月雨「次は絶対ですからね!」プイッ
五月雨「さ、加賀さんと提督は放っといて私達は臨時待機寮でゆっくりしましょ!」
龍驤「あ、待ってーな五月雨はん…」
涼風「ねーちゃん待ってー」
大神(…五月雨君、意外と嫉妬深い?)
―作戦基地・大会議室―
元帥「~~~…という訳で、今回の君達の最終目標は…」
元帥「太平洋を分割させている最大の原因、沖ノ島の敵基地攻撃を行ってもらう!」
元帥「この作戦は一部の有能な艦隊だけでは突破は不可能だろう、ここにいる皆の力を…」
大神(…この作戦は…この臨時基地から艦隊を断続的に出撃させ)
大神(敵基地及び周辺海域の敵戦力を疲労させ、準備ができ次第決戦艦隊でとどめを刺す)
大神(そんな作戦だ)
大神(なるほど、そのために各基地から実力のある艦隊を集めたのか…)
元帥「では一度休憩を取る。今のうちに同じ組の連合艦隊の者達に挨拶を済ましておくように…」
加賀「……」
若大将「…ああ、よろしく頼むよ…ああこちらこそ…必ずこの作戦を…」
長門「……」
大神「どうしたんだい、加賀君?」
大神「…あれは」
加賀「若大将指令…あんな顔ができたんですね」
加賀「佐世保支部にいた時はあんな顔、一度も見ませんでした」
大神「…そうか」
加賀「あんな仮面を付けているのでは素顔なんて分かりませんね、上辺の評判が良いのも納得です」
大神「しかし、佐世保には昔の仲間がいるんじゃないかい?その時は…」
加賀「……」
加賀「もう私はラバウル支部の艦です、それに…」
加賀「若大将に感付かれると厄介です。知らないふりをしましょう」
大神「君は…いいのかい?」
加賀「…ええ」
若大将「ん、君は…」
若大将「君も、少しの間だが私と同じ隊みたいだね…よろしく頼むよ」
大神「……はい!大神一郎、粉骨砕身の覚悟で頑張ります!」
若大将「元気だね!私は若大将、共にこの作戦、頑張ろう」
大神「はっ!」
若大将「ん、彼女は、意味の秘書艦かい?」
大神「はい、我が艦隊で最も書記に優れておりましたので現在秘書に置いております!」
若大将「ふぅん…」ジィ…
加賀「……」
大神(…同じ型の艦娘は外面ではほぼ全く違いが無いと言うが…もしやバレる…か?)
加賀(っ……)
若大将「…いい空母だね。実力もありそうだ」
加賀(…ふぅ)
大神「ありがとうございますっ!」(ふぅ…)
若大将「ああ、うちの長門とも挨拶してやってくれ」
長門「私は佐世保支部第一艦隊旗艦の長門だ、よろしく頼む」
加賀「ラバウル支部の加賀です、よろしく」
長門「……すまない、一度何処かで会ったことは?」
加賀「(っ…)?…いえ、私はつい最近ラバウルで建造されたものですから…」
長門「そ、そうか…すまない」
長門「実は…前に沖ノ島の偵察任務で不覚を取られて、君と同じ型艦がやられてしまって…」
長門「君はその時の加賀になんだか雰囲気が似ていて…いや、すまない」
加賀「……いえ、構いませんよ」
長門「ああ、そう言ってもらえると助かる…」
加賀(さすが長門さん…見ぬかれたかと思った…)
大神(そういえば…俺と同じ組に若大将指令の名前が…)
大神(何事も無ければいいが…)
―作戦基地・待機寮―
五月雨「……」ムッスー…
涼風「ねーちゃんねーちゃん、いつまで窓のそばでむっすりしてんだよー」
北上「そこまで秘書艦なんてしたいものかねー?」
龍驤「いや、秘書艦がしたいんやなくて提督と一緒に居たいんやないの?」
北上「……あーなるほど!だからさっき…」
比叡「え…?気付いて無かったの?」
北上「書類仕事は嫌っていうので頭いっぱいだった」
任務娘「北上ちゃんらしいわねー、でもダメよ、簡単な事務ぐらいは出来ないと」
龍驤「せやせや、任務娘はんの言う通りや!」
任務娘「龍驤ちゃんもよ?」
龍驤「うへ…」
涼風「いつまでもしかめっ面じゃだめだぞー!それー!」
五月雨「わっ!あ、あは、あははははは!!やめて、くすぐらないで!!あははは!」
涼風「そらそらー!」
五月雨「やめてやめてー!!服がめちゃくちゃになっちゃうー!!」
北上「お、やっと笑ったね―五月雨っち」
比叡「やっぱりいつでも笑ってないと!」
五月雨「そ、そんな事言ってないで助けて下さい―!」
ガチャ
加賀「只今戻りました」
大神「今戻ったよー…あ」
比叡「あら」
北上「あちゃ」
五月雨「はぁ…はぁ…」
涼風「げっ」
大神「さ、五月雨君、ふ、服が」
五月雨「え?…っあっ、あっあっ!!」
五月雨「見ないでえぇぇぇ!!!」バシイィィン!!!
大神「あぎぃっ!!?」バターン
比叡「ひえぇ!て、て、提督!」
任務娘「大神さんっ!?」
――――――――
――――
――
五月雨「ご、ご、ご、ごごごごめんなさい!!」
龍驤「うーん、立派な「もみじ」やな…」
涼風「いや、あたいもやり過ぎたし…ねーちゃんを怒んないで!」
大神「いやいや、怒る気なんて無いよ…それに」
大神「五月雨君の機嫌も直っていてよかったよ」
五月雨「すいませんでした…」
大神「ハハハ、だからもう大丈夫さ…よし、それじゃあ」
大神「先ほどの会議から言い渡された任務を改めて皆に伝えよう」
大神「知っての通り、本作戦は深海凄艦の基地攻撃という、かなり大規模な作戦だ」
大神「もう一度、詳しく話すので皆よく理解しておくように」
『了解!』
――――――――
――――
――
―待機寮・とある一室―
若大将「…こいつは○、こいつも○…」
若大将「あとは…こいつか」
若大将「今後名を挙げてきそうな奴は今のうちに消しておかないとな」
若大将「それに囮にすりゃあ、俺の艦隊の資金節約にもなるしなぁ…へへっ」
若大将「使えるものは何でも使わないとな、なぁ長門?」
長門「……」
若大将「分かってるな、お前のやるべき事は?」
長門「……私は…――…ーー…」
若大将「…分かってるじゃねぇか…へへへ…」
若大将「ふふふふ…ははははは…」
一ヶ月ほど掛けてやっと前半終わらせる人間のクズがこちらです
はたしてこの調子でサブタイトル「深海の恐怖」の状況を作ることは出来るのか
そして大神さんはいつになったら出撃できるのか
こんなトロトロSSにいつも乙つけてくれる人ホントにありがとう
何とかしてエンジン再稼働させるので頑張ります
このSSまとめへのコメント
良いところで終わっちゃった……
続きはどうなるんだろ……
光武は出ないのかな……