恒一「せっかくだからクラスメートに嘘をついてみる」(244)

恒一「一年に一度しかないチャンスだもんね」

恒一「どんな嘘がいいかな…」

恒一「うーん…」

恒一「…いざ考えるとなると」

恒一「難しいな」

勅使河原「どうしたサカキ」

恒一「勅使河原」

恒一「………」

勅使河原「ん?」

恒一(勅使河原って騙されやすそうだよな…)

恒一(よし、一人目は勅使河原だ)

勅使河原「んだよー俺の顔になんかついてのるか?」

恒一「勅使河原、実は、どうしても言っておきたいことがあるんだ」

勅使河原「な、なんだよ改まって…」

恒一「実は」

恒一「望月は女なんだ」

勅使河原「……」

勅使河原「はああぁぁぁぁぁあ!?!??」

勅使河原「おま、えっ?嘘だろ!なぁそんな、ありえな…えぇぇっ!」

恒一(ここまで気持ちよく騙されてるの見るとなんだか悪い気もするな)

恒一「言いたいことはそれだけだから、じゃ」

勅使河原「…………」

恒一(いくら勅使河原がバカだからっていつか気づくだろうし)

恒一(放置してても大丈夫だよな、うん)




恒一「次は誰に嘘つこうかな」

恒一「お」

恒一「やあ綾野さん」

綾野「やっほーこういっちゃん今日もいい天気だねー」

恒一「はは、そうだね」

恒一(……多分綾野さんも勅使河原と同タイプ)

恒一(簡単に騙されてくれそうに見える)

恒一(問題はどんな嘘をつくか、だな)

綾野「こういっちゃん?」

恒一「綾野さん、実は相談に乗ってほしいことがあるんだ」

綾野「お、なんかいつもと空気が違うねこういっちゃん」

綾野「で、相談って?」

恒一「……この前、見ちゃったんだ」

綾野「何を?」

恒一「……赤沢さんが…」

綾野「泉美が?」

恒一「……………女の子と抱き合ってキスしていたんだ」

綾野「え?」

恒一「それで、僕、どうしていいか分からなくなって…!」

恒一「誰かに相談できることでもないし……!」

恒一「でも!でも!」

綾野「落ち着いて、こういっちゃん」

綾野「私が、私がちゃんと聞いてあげるから、ね?」

綾野(こりゃ泉美に惚れてたんだな、それでショックを受けて…)

綾野(でもこれってチャンスってことじゃ……!) 

恒一(演劇部相手にこれか……ちょろいな……)

綾野「落ち着いた?」

恒一「うん、ありがとう胸のつかえが取れた気分だよ」

綾野「また何かあったら言ってね?いつでも相談、乗るからさ」

恒一「本当にありがとう」

恒一「じゃ、行くね」

綾野「またねーこういっちゃん」

綾野「…………」

綾野「………フフフ」

綾野「これを機に距離が縮まっていけば………フフフ……」

恒一「演劇部を騙せるなんて、もしかしたら演劇の才能あるのかな」

恒一「なんて」

赤沢「恒一君、演劇に興味あるの?」

恒一「うひゃぁっ!」

赤沢「そ、そんなに驚かなくても…」

恒一「あはは、ごめんごめん」

赤沢「それより、さっき演劇がどうとかって」

恒一「え?」

赤沢「その、も、もし…演劇部に入るなら歓迎するわ!」

赤沢「彩や由美もみんなもいるし、どうかな?」

恒一「その、今は興味、無いかな」

赤沢「そう…」シュン

恒一(うーん)

恒一(赤沢さんって頭良いからなぁ)

恒一(嘘ついてもすぐに見破られそう)

恒一(ここは一つ冗談っぽくホラ
を吹いてみよう)

恒一(そうすれば嘘を見抜かれてもダメージは少なく済むし)

赤沢「恒一君?」

恒一「最近赤沢さん変わったよねー」

赤沢「そう?」

恒一「うん、何だか大人しくなったというか、なんというか」

恒一「ぶっちゃけ今の赤沢さんは僕のタイプのどストレート真ん中なんだよねー」

恒一(よし、これで『冗談はしよてよ』といつものクールな返しが)

赤沢「それって私への告白と受け取っていいのね?」

恒一「え?」

赤沢「恒一君」ズイッ

恒一「な、なに?」

赤沢「私も好きよ」

恒一「な!?え?あっ」

赤沢「だからキスして」

恒一「あ、赤沢さん………」

赤沢「フフッ」

赤沢「……プフフッ」

赤沢「あはははははは」

恒一「赤沢さん?」

赤沢「冗談よ冗談、今日エイプリルフールでしょ?」

恒一「や、やられたぁ…」

赤沢「うふふ……ごめんなさい、でも悪いのはお互い様よ」

恒一「バレてたか…」

赤沢「まったく、嘘の告白で女の子をたぶらかそうなんて」

赤沢「恒一君って案外悪いところもあるのね」

恒一「ご、ごめん」

赤沢「いいわ、騙し騙されお互い様なんだから」

恒一「それにしてもさすが演劇部だね本当に迫ってきたかと思ったよ」

ただいま

赤沢「別に私はどっちだって構わないんだけどね」

赤沢「嘘でも、そうじゃなくても」

恒一「そ、それって」

赤沢「…冗談よ」クスッ

恒一「赤沢さんって意外とイジワルなんだね」

赤沢「フフッ…それじゃ、私対策係の仕事あるから」

恒一「うん、また」



恒一「…………」

恒一「嘘とは言え」

恒一「思いの外ときめいてしまった」

恒一「こっち方面の嘘は止めといた方がいいかな…」

恒一「次は誰にしようかなぁっと」

桜木「…………」

恒一「よし」


恒一「やぁ桜木さん」

桜木「あぁ榊原君、こんにちは」

桜木「何か用ですか?」

恒一「いや、用って訳じゃないんだけど」

恒一「あまり喋ったことないから」

恒一「何かお喋りしたいなーって」

桜木「そ、そうですか」

桜木「いいですよ、私も榊原君と一度ちゃんと喋ってみたかったですし」

恒一「ふふ、ありがとう」ニコッ

桜木「…」ドキッ

恒一「そういえば桜木さん、ラーメン食べる?」

桜木「好きですよ」

恒一「メンマは?好き?」

桜木「そうですね、具の中じゃ一番です」

恒一「実はさ、メンマって…」

恒一「醤油とみりんに一晩漬け込んだ割り箸らしいんだ」

桜木「え?」

恒一「…………」

恒一(さすがに信じないか…)

桜木「それ、本当……なんですか?」

恒一(あれ?)

恒一「う、うん」

桜木「………」

恒一「……ショックだった?」

桜木「………はい」

恒一(………顔が真っ青になってる)

恒一(……まさか信じるとは)

桜木「もう………メンマ食べれない……うぅっ」

恒一(…………か、)

恒一(可愛い…!)

恒一(なんだろう、この小動物的可愛さ……抱きしめたくなる……撫でたくなる)

恒一(さすが委員長……破壊力バツグンだ……)

恒一「……風見君が惚れるのも分かる気がする」ボソッ

桜木「え?今何か言いました?」

恒一「ん?別に何も」

恒一「……………」

恒一「ねぇ桜木さん」

恒一「去年のクリスマスはプレゼント何もらったの?」

桜木「と、唐突ですね」

桜木「えーっと去年は可愛いマフラーをもらいました」

恒一「誰から?」

桜木「え?」

桜木「何言ってるんですか?クリスマスだからサンタさんですよ」

恒一「……………」

恒一(ピ、ピュアすぎる……)

恒一(これ以上の嘘は僕の良心が持たないな)

恒一「あ、ありがとう、少しでも話せて良かったよ」

桜木「私もです」

恒一「じゃ、また」

桜木「はい、また」




恒一「んーやはりピュアな女の子に嘘をつくのは、なんとも言えない気分になる…」

恒一「次は誰にしようかなぁっと」

恒一「ん?」

小椋「………」

恒一「よし」



恒一「小椋さん」

小椋「榊原君」

小椋「何か用?」

恒一「実はさ、小椋さんに一つ言っておきたいことがあるんだ」

小椋「な、なに真剣な顔して、怖いんだけど…」

恒一「僕の両親は医者なんだけどさ」

恒一(嘘だけど)

小椋「初耳ね」

恒一「先日、アメリカの大きい医学会に行ったらしいんだ」

小椋「あれ?お父さんインドじゃなかったの?」

恒一「インドを拠点に世界を飛び回ってるんだ」

小椋「へーそれも初耳」

恒一「そこで衝撃的な発表があったんだ」

小椋「………」ゴクリ

恒一「…………実は」

小椋「う、うん」

恒一「16歳までに胸のサイズがBカップに満たない女性は」

恒一「成人前後で男性ホルモンが急激に増加して」

恒一「男になってしまうらしいんだ!!」

小椋「…………は」

小椋「はああぁぁぁぁぁあ!?!??」

小椋「そんな馬鹿なことあるはずないでしょ!!」

恒一「僕もにわかには信じられなかったよ」

恒一「でもアメリカのDr.トーマスの論文にはそう書いてあったんだ」

恒一「僕も後でその論文、確認したし」

小椋「そ、そのトーマスって野郎がデタラメ言ってるだけよ!」

小椋「だいたいBカップって…私だってもう少しあればBくらい……」ボソボソ

恒一「あ、でも小椋さんには関係ない話しだったかな」

恒一「いくら中学生でもBぐらいはあるもんね、ごめんごめん」

小椋「………」

小椋「…………」プルプル

恒一「小椋さん?」

小椋「………の?」プルプル

恒一「え?」

小椋「男にならないための……」プルプル

小椋「…そ、その回避方法みたいなのは無いの?って聞いてんのよ!」

恒一「え、えっとそこまでは…」

恒一(信じてる…)

恒一(嘘だろ…なんでこんなにみんな騙されやすいんだ…)

恒一「そ、そうだ手っ取り早くBカップになればいいんじゃないかな」

小椋「それができたら苦労しねーんだよ!」

恒一「は、はい、そうですよね」

小椋「む、胸のサイズを大きくする方法とか知らないの?」

恒一「僕、男だし…」

小椋「……なら、大きいのに聞くしかないわよね…」

恒一「え?」

小椋「じゃ、私行くから」

恒一「あ、小椋さん!」

恒一「行っちゃった」

恒一「みんな素直なんだなー」

恒一「あんな簡単な嘘に引っかかるなんて」

恒一「…となると次は簡単には引っかからない相手がいいな」

恒一「うーん」

杉浦「………」

恒一「ん」



恒一「よし決めた」

恒一「や、杉浦さん」

杉浦「何か用?榊原君」

恒一「用ってほどじゃないんだけど…」

杉浦「そう」

恒一(………杉浦さんは賢い)

恒一(と、なると今までのようなあからさまな嘘は通じない)

恒一(ここは軽いジャブから責めてみるか…)

杉浦「難しい顔して、どうしたの?」

恒一「いやー、最近暖かくなってきたよねー」

杉浦「そうね」

恒一「そういやさ知ってる?久保寺先生と玲子さ、三神先生が付き合ってるの」

杉浦「へぇ」

杉浦「特に興味無いわ」

恒一「…………」

恒一(これは……)

恒一(騙す以前の問題だな…)

恒一「そ、そういやさっき中尾君が杉浦さんのこと好きだって言ってたよ」

恒一「メチャクチャにしたい!って」

杉浦「それはキモいわね」

杉浦「後でスライスしとかないと」

恒一「………」

杉浦「………」

恒一「……それじゃ、僕行くね」

杉浦「そう、じゃ」




恒一「女子なら絶対に焦るようなことを言ってみたのに全く動じなかった」

恒一「さすが杉浦さんには敵わないや」

恒一「次は誰にしようかなー」

望月「………」

恒一「よし」



恒一「望月」

望月「榊原君、どうしたの?」

恒一「突然だけど望月ってさ玲子さ三神先生のことどう思ってるの?」

望月「きゅ、急にどうしたの」

恒一「大事な事なんだ」

恒一「答えて」

望月「そ、そりゃまぁ好き……だけど」

恒一「それは、男として?女性の三神先生を好いてるってこと?」

望月「ま、まぁそう…いうこと…」

望月「ってこんなこと、言わせないでよ恥ずかしい」

恒一「今家にさ両親居なくてさ変わりに叔母さんがきてるんだよ」

望月「無視しないでよ…」

望月「え?叔母さん?いくつ?」

恒一「そろそろ30だったかな?」

望月「美人?スタイルは?髪型は?」

恒一「お、落ち着いて!」

望月「ご、ごめん」

恒一「それでその叔母さんに聞いたんだ」

恒一「『こんな年下の男の子となら付き合ってもいい』っての何かある?って」

望月「そ、それで?」ゴクリ

恒一「それが………」

恒一「女装が似合う子、なんだってさ」

恒一「望月、急いで家に帰っちゃったけどどうしたんだろ」

恒一「なんだか姉さんの服がなんだ、言ってたけど、まさか信じないよね」

恒一「じゃ、次行ってみようかな」

恒一「うーん」

恒一「……そろそろ本丸に行ってもいい頃合いかな?」

恒一「よし」

恒一「そうと決まれば…」

ガチャッ


鳴「………」

恒一「やっぱり屋上に居たんだ」

鳴「榊原君…」

恒一「やぁ」

恒一「隣いい?」

鳴「うん」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「……」

鳴「…………榊原君…」

鳴「何か……話があるんじゃないの?」

恒一「見崎って今好きな人いる?」

鳴「居ないよ」

恒一「そう……」

恒一(眉一つ動かない……さすが見崎だ)

恒一「実は最近気になる人ができたんだ」

鳴「……」ピクッ

恒一「その娘はいつも物静かで」

恒一「でも何かミステリアスな空気を纏ってて」

恒一「一緒にいてさ気付いたんだ、自分がその娘に惚れてるな、っていうのが」

鳴「………」

恒一「見崎、それでね」

鳴「ストップ」

恒一「え?」

鳴「女の子に嘘の告白なんて、あまり感心できないよ、榊原君」

恒一「ふふ…バレてたか…」

鳴「榊原君もバレるって分かってて言ったんでしょ?」

恒一「そうだね、見崎には敵わないよ」

鳴「それで?」

恒一「え?」

鳴「今日はその調子で一体何人たぶらかしたの?」

恒一「た、たぶらか…って」

鳴「冗談よ、エイプリルフールでしょ今日」

ご飯

鳴「それで実際のところ何人くらいに嘘付いたの?」

恒一「えっと…5人?いや6人くらいかな?」

鳴「そう……」

鳴「なら……急いだ方がいいよ」

鳴「もう、始まってるかもしれない」

恒一「…………え?」

三年三組前廊下

恒一「なんだろう心なしか教室が騒がしい…」

鳴「………早くした方がいい」

恒一「う、うん……」

ガラッ




勅使河原「も、望月お前その格好……!」

望月「三神先生!三神先生はどこ!?」

高林「す、スカートに」

王子「ブラウス…?」

勅使河原「お前やっぱり女子だったのか!!」



小椋「泉美!そのデカさの秘訣はなんだ!教えろ!いや揉ませろぉーーー!」

赤沢「ちょっと、由美何を……!」

綾野「やっぱり泉美、レズだったの…………?」

有田「え?泉美が?百合?」

松井「へぇ…」

金木「ふぅん…」

中尾「やめろ杉浦!何するんだよ!」

杉浦「誰をメチャクチャにするって?あぁ!?」

中尾「痛い!痛い!痛い!止めてお願い!」






鳴「ね?」

恒一「………どうして………こんな……!」

三神「止めなさい!杉浦さん!中尾君が死んじゃうわ!」

杉浦「っせぇーババァ!てめーは愛しの久保寺とよろしくしとけやぁぁぁ!!」

久保寺「な!」

三神「え!?」

恒一(なんだ、杉浦さんもしっかり騙されてたんだ…)

三神「……」ハッ

恒一「?」

恒一(え?玲子さん?こっち来る………)

三神「ち、違うのよ!恒一君!」

三神「私はあんなのとはそんな関係じゃないか!違うからね!」

恒一「えっ、ちょっと、あの」


杉浦「中尾ぉーーーー!」

中尾「ひぎぃぃぃぃい」

勅使河原「ほ、、本当にお、おおお女……望月が女……」

望月「あ!三神先生!見て!僕を見て!」ダッ

赤沢「や、やめっ、あっ」

小椋「分かった!揉めばいいんだな!そうなんだろ!えぇ!?」

有田「由美……なんだか盛った男の子みたい……」

綾野「大丈夫よ!泉美!私はそんな泉美も好きだから!」

松井「ふふ…」

金木「ふふ…」

三神「恒一君!恒一君!」

杉浦「誰を!メチャクチャに!するって!?あぁ!言ってみろ!オラァ!」

中尾「ウオアッーーーーー!!!」



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翌日

恒一「昨日は酷い目にあった…」

鳴「自業自得だと思うけど?」

恒一「まさかクラスの大半がエイプリルフールに気付いていなかったなんて」

恒一「東京に居た時とは大違いだよ」

鳴「そう…」

恒一「あの後皆に弁解するのに3時間はかかったんだよ?」

鳴「偉い偉い」ナデナデ

恒一「馬鹿にしてる?」

鳴「少し」

恒一「はぁ…」

鳴「冗談よ」

恒一「エイプリルフールは終わったよ…」

恒一「そういえば見崎はつかなかったの、嘘」

恒一「昨日をエイプリルフールってわかってたのって見崎と赤沢さんぐらいなんだし」

鳴「ついたよ、二回」

鳴「一回は霧果にね」

鳴「彼氏ができたって言った」

恒一「ははは、霧果さん、物凄く困惑しただろうな」

鳴「うん、持ってたナイフで手首切ろうとしたからすぐにバラしたけど」

恒一「で、もう一回は?誰に?」

鳴「もう一回はね」

鳴「…………」

鳴「………榊原君に」

恒一「え!?僕?」

恒一「いつ言ったの?全然気付かなかった」

鳴「知りたい?」

恒一「うん」

鳴「……秘密」

恒一「えぇ、ズルいよ見崎」

鳴「……そろそろ教室に戻らないと」

恒一「う、うん」

恒一(なんだったんだろ見崎の嘘………うーん………)

鳴「………」

鳴「……榊原君」

鳴「一つヒントをあげる」

恒一「!」

鳴「もしこの嘘が分かったら、私の二つの嘘は本当になる……かもしれない」

鳴「これがヒント」

鳴「じゃあ先、行くから」

恒一「み、見崎!」

鳴「……返事待ってるよ」ボソッ



そう言うと見崎は振り返ることなく急ぎ足で教室に戻って行った
そのまま追いかけることもできたけど僕はそうしなかった
見崎の白い顔が、少しだけ赤くなっていたのを見たからだ

見崎の嘘に気が付いたのは少し経ってからだった__


お わ り

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