結衣「ごらく部は3人だけの部活だったのに」ちなつ「えっ?」 (14)

結衣「ちゃんと聞いてなかったの?ごらく部は元々はあかりの為に、私と京子が作った部活なんだよ?」

結衣「ちなつちゃんは茶道部に入りたかったんじゃないの?」

結衣「でも茶道部は廃部になってるから、普通は諦めるか別の部活を選ぶよね?」

結衣「何で私達の邪魔をするの?本音を言うと退部してもらいたいんだ」

結衣「ちなつちゃんは幼馴染みでもなんでも無いくせに」

結衣「他の2人もどう思ってるか聞いてみようか?」

結衣「京子は日直で遅れて来るから……まずはあかりから」

あかり「そうだねぇ、あかりは……」

ちなつ「えっ?あかりちゃん居たの?」

あかり「……」

結衣「……」

ちなつ「?」

あかり「ちなつちゃん、何でこんな時にふざけてるの?」

あかり「あかり、最初からずっと居たよ?結衣ちゃんは気付いてるよね」

結衣「うん、あかりと一緒に来たよね?ちなつちゃん」

結衣「じゃあ、何であかりを居ない扱いにしたの?」

ちなつ「だって……いつもの流れっていうか……」

結衣「はぁ……」

結衣「今、私達は大事な話をしてるの」

結衣「中学生なんだから、このくらいの事は分かるよね?」

ちなつ「……はい、ふざけてしまってごめんなさい」

結衣「じゃあ、あかり続けて」

あかり「うん」

あかり「あかりはねぇ、これからは3人の方がいいな」

あかり「3人っていうのはもちろん結衣ちゃんと、京子ちゃんとあかりの事だよ」

ちなつ「……何でそんな酷い事を言うの、あかりちゃん?」

あかり「酷い事?今まで自分がしてきた事を思い出してみてよ」

ちなつ「……」

あかり「思い出した?分かったでしょ?」

あかり「だから、退部してくれるとあかり嬉しいなぁ」

ちなつ「うぅ……」



京子「おーす!みんなお待たせ!」

結衣「日直終わったの?」

京子「うん!終わったよー!」

ちなつ「……」

京子「おや?ちなっちゃん、顔色悪いけど大丈夫?」

ちなつ「はい、大丈夫ですから……」

あかり「京子ちゃん、お疲れさまぁ」

京子「うぉっ!?あかり居たのか!?」

あかり「んもぉー!酷いよぉ、京子ちゃん!」

京子「ごめんごめん」

あかり「仕方ないなぁ京子ちゃんは、許してあげるね」

ちなつ「……あかりちゃん、何ですぐに許すの?」

あかり「えっ?」

結衣「あかりと京子は幼馴染みだから簡単に許せるんだよ」

結衣「でもね、あかりとちゃんは幼馴染みでは無い。そういう事だよ」

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