まゆ「ジョバイロ」 (15)

赤いマフラーに特徴的なリボンタをつけパーティー会場の踊り場から白い息を星輝る空に向け吐き眺めてはあの頃を思い出す。

まゆ「私の星は貴方だけです。」




愛梨「プロデューサーさんちょっと熱くないですか?」

モバP「そうか?そんなに熱くないぞ?」

まゆ「Pさぁん、まゆ以外の女の子と話して楽しいですかぁ?」

P「まっまゆ!?ああああこれは違うんだあのその…」

まゆ「うふふいいですよそんなに怯えなくても…まゆはPさんが最後にはまゆのところに戻ってくるってわかってますから…。」

P「そそれならよかった。」

愛梨「ちょっと服脱ぎますねー」

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雑居ビル、そこに2人の可愛いアイドルたちと1人のプロデューサー、1人の事務員と社長だけの駆け出しプロダクションがある。名前は『シンデレラガールズプロダクション』。
1人目のアイドルは十時愛梨19歳。事務員兼販売員である千川ちひろが事務所設立時に知り合いということで連れてきた暑がりの女の子。
2人目のアイドルは佐久間まゆ16歳。仙台で読者モデルをしていたらPに一目惚れをしてホイホイついて来た女の子。

P「それじゃあオーディション行って来ますね!」

ちひろ「はーい行ってらっしゃい。まゆちゃん愛梨ちゃん二人とも頑張ってね!」

愛梨・まゆ「はい!」

弱小プロダクションではあるもののそれぞれが笑顔を絶やさずレッスンを頑張り時にはオーディションで涙をながす。そんな日々を送っていた。

そして1年の月日が過ぎ。

P「いやーそれにしても今や愛梨は新進気鋭のアイドルとして売れ出してきてるな!」

愛梨「はい!でもまだまだこれからです!」

まゆ「プロデュ「それじゃあ今から愛梨の取材の仕事に行って来ますね!」

P「それじゃあ気合入れていくぞ!」

愛梨「はい!…でもちょっと暑いかも…」

P「ちょここで脱ぐなって!」

キャッキャウフフキャッキャウフフ

ガチャバタンッ

まゆ「・・・・・・頑張ってくださいね二人とも…。」

ちひろ「・・・・・・・・」

十時愛梨が売れるに連れてPが愛梨につきっきりになりまゆとの時間が少なくなっていった。だけどまゆは辛い顔一つ見せずに二人を応援し自分もレッスンや数少ないモデルの仕事をこなしている。だがPの事を好きでPを追いかけるようにして事務所に来たまゆにとって現状に不満が無いわけではない。

ちひろ「まゆちゃん…無理、してない?」

まゆ「え?まゆは無理なんかしていませんよ。いつも通りレッスンをやってオーディションを受けて…あっ今日は春物の撮影があるんですよ!」

ちひろ「まゆちゃん自分の気持ちに嘘ついちゃダメよ。」

まゆ「・・・・辛いですよ…好きな人がお仕事とはいえ他の娘とずっと一緒に居て…まゆとお話してくれる時間が無くなっていくのは……でも…Pさんとお話出来ないのはまゆが頑張ってないから!だから!!」

ちひろ「それは違うわ。まゆちゃんは一生懸命頑張ってる。だからお姉さんが頑張っているシンデレラにちょっとした魔法をかけてあげるわ。」

まゆ「魔法…ですかぁ?」

ID違うのかな?ただいま

ちひろ「まぁ、魔法と言っても休日を合わせてこのガラスの靴をプレゼントすることしか出来ないんだけどね。」

そういうとちひろは遊園地のチケットを2枚取り出した。チケットは胸ポケットに入れられていたため少し曲がっておりちひろの顔はどこか得意気だった。

まゆ「あっそれって…」

ちひろ「思う存分楽しんできなさいシンデレラ!」

まゆ「ちひろさん…はい!」

まゆはチケットとソレをキメ顔で持っているちひろを交互に見て一息つき力強い返事を返した。そしてちひろはまゆの手をとりガラスの靴を握らせた

ちひろ「それじゃあレッスンにオーディションに頑張ってね?」

まゆ「はい…それじゃあ行って来ます!」

まゆは胸元でガラスの靴を大事そうに両手で握りしめてレッスンスタジオへと駆け出していった。

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