ほむら「あれは・・・巴マミ?」(213)
ID:zIkG3KhQQ代行
代行thx
改変後のほむマミです
ほむら「・・・はぁ」
ほむら「(まどかがいなくなってから約2ヶ月・・・私の努力は一体何だったのかしら)」
ほむら「(これといった目的が無いのって、暇ね・・・)」
ほむら「・・・」
ほむら「(・・・っていうかあれって、私がフラれたようなものなんじゃ・・・)」
ほむら「・・・」
ほむら「(・・・もう考えるのはやめましょう)」
ほむら「(何も無かった、それでいいのよ・・・)」
ほむら「・・・はぁ」
ほむら「(窓から外の景色でも眺めてようかしら)」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・ん?」
ほむら「あれは・・・巴マミ?」
ほむら「(一体あんな所で何を・・・しかも誰か数人を連れて)」
ほむら「(彼女に友達はいないはずだけれど・・・)」
体育館裏
マミ「あ、あの・・・」
女生徒A「で、お金は持ってきたの?」
マミ「う、うん・・・」スッ
女生徒B「え?これだけ?」
女生徒C「ホントはもっとあるでしょ、ほら出しなよ」
マミ「で、でもそうしたら生活費が・・・」
女生徒A「出せって言ってるのが分からないの?」ゲシッ
マミ「痛っ・・・や、やめて・・・!」
女生徒B「じゃあ出せよ」
マミ「で、でも・・・」
女生徒C「はぁ~・・・マジ使えねー」
女生徒B「じゃあ、久々にストレス発散しよっか」
マミ「え・・・?」
女生徒B「だからさぁ・・・今からアンタを」
ほむら「どうするつもりかしら」
女生徒BC「「!?」」
女生徒「・・・邪魔すんなよ、オイ」
ほむら「嫌よ」
女生徒A「チッ、だったら・・・!」
女生徒ABC「「「」」」
ほむら「・・・ウォーミングアップにすらならないわね」
ほむら「それと・・・」チラッ
マミ「・・・」
ほむら「あなたって、ほんとバカ」
マミ「え・・・?」
ほむら「あなたも魔法少女でしょう?」
ほむら「この程度なら、魔法を使えばどうとでもなるはずだけど」
マミ「・・・で、でも」
マミ「この力は、誰かを助けるためのものだから・・・」
マミ「私は・・・そういう事はしないって・・・」
ほむら「自分すら守れないでどうするのかしら」
マミ「・・・」
ほむら「少しは自分の事も大事にしなさい、それじゃ」
マミ「あ・・・行っちゃった」
マミ「・・・暁美さん・・・」
マミ「私の事・・・心配してくれたのかな・・・?」
マミ「・・・」
マミ「・・・先輩として、みっともないとこ見せちゃったなぁ」
マミ「・・・あとで、ちゃんとお礼を言っておかないと」
翌朝・通学路
マミ「・・・」
マミ「・・・あっ」
ほむら「・・・」
マミ「(ど、どうしよう・・・)」
マミ「(昨日はお礼言いそびれちゃったし・・・今言った方がいいかしら・・・)」
マミ「(でも・・・話しかけづらいし・・・)」
マミ「(・・・うぅ)」
昼休み
マミ「(・・・朝は結局話しかけられなかった・・・)」
マミ「(やっぱり私、ダメな子だなぁ・・・)」
マミ「(友達もいないし、誰も私の事なんて・・・)」
マミ「・・・」
マミ「(でも、暁美さんは昨日・・・)」
マミ「・・・」
マミ「(とりあえず、お昼食べなきゃ・・・)」
屋上
ガチャッ
マミ「(屋上なら誰もいないはず・・・)」
マミ「・・・・・・あっ」
ほむら「・・・」
マミ「・・・」
ほむら「・・・何?」
マミ「え?いや、その・・・」
マミ「そう!屋上なら、気楽にお昼食べられるかなって思ったのよ!」
ほむら「・・・そう」
マミ「・・・」
ほむら「・・・」
マミ「・・・」
マミ「・・・あ、あのね」
ほむら「・・・何?」
マミ「・・・き、昨日は・・・ありがとう」
ほむら「・・・別に、大した事じゃないわ」
マミ「でも・・・私は、嬉しかったから」
ほむら「・・・そう」
マミ「私・・・家族も友達もいないから・・・」
マミ「ああやって誰かが心配してくれたの、久しぶりだったの」
マミ「だから・・・本当にありがとう」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・どういたしまして」
マミ「・・・ふふっ」
ほむら「・・・何故そこで笑うのかしら」
マミ「ごめんなさい、暁美さんが素直に返事するとは思わなかったから」
ほむら「・・・そう」
マミ「・・・あの、暁美さん」
ほむら「・・・何?」
マミ「今日の放課後・・・私の家に来ない?」
ほむら「何故?」
マミ「昨日助けてもらったから、ちゃんとお礼がしたいなって」
ほむら「・・・面倒だからお断りするわ」
マミ「・・・」
マミ「け、ケーキとかもあるけど・・・」
ほむら「別にいいわ」
マミ「・・・」
マミ「・・・うぅ」ウルウル
ほむら「!?」
マミ「わ、私なんかじゃ・・・ダメかしら・・・?」グスッ
ほむら「うっ」
マミ「・・・」ウルウル
ほむら「(な、何この破壊力・・・涙目上目遣いなんて卑怯よ・・・)」
ほむら「(けど・・・このまま放っておくのも何か罪悪感が・・・)」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・仕方ないわね、行ってあげる」
マミ「・・・本当!?」パァッ
ほむら「・・・まぁ、一応」
マミ「じゃあ放課後、校門の前で待ち合わせね!」
ほむら「・・・え、えぇ」
放課後
マミ「・・・」ソワソワ
マミ「(暁美さん、ちゃんと来てくれるかな・・・?)」
マミ「(も、もし来なかったらどうしよう・・・)」
マミ「・・・うぅ」
ほむら「何をしているの、巴マミ」
マミ「!?」
マミ「な、ななな何でもないわ!」
ほむら「・・・そう、なら早く行きましょう」
マミ「え、えぇ・・・じゃあ案内するわね」
マミの部屋
マミ「どうぞ、入って」
ほむら「・・・お邪魔します」
マミ「紅茶とケーキを用意するから、少し待っててね」
ほむら「・・・分かったわ」
ほむら「(巴マミの部屋・・・懐かしいわね)」
ほむら「(最後にここに入ったのは・・・三周目あたりかしら)」
ほむら「(何も・・・変わってない、巴マミ自身も・・・)」
ほむら「(けれど、私は・・・)」
マミ「はい、どうぞ」
ほむら「・・・」
マミ「どうしたの?」
ほむら「・・・いえ、何でもないわ」
ほむら「いただきます」
マミ「・・・ど、どうかしら・・・?」
ほむら「えぇ、とてもおいしいわ」
マミ「よかったぁ・・・」
ほむら「たまにはこういったのもいいわね、カロリーメイトと野菜ジュースばかりだと流石に飽きるわ」
マミ「えっ」
マミ「じゃあ、お昼食べるのが早かったのも・・・」
ほむら「そういう事よ」
マミ「・・・」
/ / ,r ====ヾi/r=' ´ ̄ ̄`ヽ、:`:ヽ、
/ / ム--,-,- :/: ヾ: :'´: :/ :ヾ: -、. r-、
,. /////: /: /: : : /: :/: : : : :_: : - '´ ヽ
,///////: :/: :/: : : : /:/|: : : : / `ヽ: : : : : :l: : ヽ、
〉/////: : :/: :/: : : :イ:/ |: : :/ ヽ:i: : : :|: : : : ヽ
/:/ゝ///:i: : i: /: : : A-l、__|: / ヽ:| : : :|: : : : :l
/:/: :{//:ll: : :|: :i: : : / | |X、 l:|l: : : |: : : : :|
i: /: : : :|: : : : l: : : : -r==,==、ヽ `ー __,リ,|- /l_:|: : : :|
/:イ: :i: : :|: : : : :l: : : : ト ,r'//i}゙ヽ _/__|:/ |: :l: : : :|:.|
l:/|: :|: : : l:__ : : ヽ: : :| ゙ー' ' イ/r-、, |:/: : :/l:.|
!' .|: :l: : :,>,-、ヽ:|ヽ: :| ヽヽヽ !,-'リ ' /: : : / |:!
| .l: :|: : { { /,> ヽ{ ' `゙゙ /: : / /
| l: :l゙、:ヽ 、_ ゝ, ,. -- 、 ヽヽ/: :/
! ヽ!ヽ: :ヽ二´__ / ´ `,ゝ -'イ
゙、: : : : : : i\ ` ー ― '´ /i
l: :i: : : : :| .i`ヽ、 , . イ: |
__ |: :i : : : :| | イ ´i: : :.iヽ!
/ __ `ヽ,.r―t- 、| | l: : : | ヾ
i/ `ヽ、\`ヽヽ、 ト-、i: : :.|
/ }`ヽ、 \\ ヽ , ヾ / ー‐ 'ヽ
/ | ヽ \\ / / ̄ヽ
マミ「・・・決めたわ」
ほむら「何を?」
マミ「明日から、私が暁美さんの分のお弁当も作るわ!」
マミ「後輩の面倒を見るのも、先輩の役目だしね!」
ほむら「結構よ」
マミ「・・・」
マミ「あ、暁美さんの好きなものだけ入れてあげるから!」
ほむら「そんな手に引っかかるほど子供じゃないわ」
マミ「・・・」
マミ「・・・うぅ」ウルウル
ほむら「あ」
ほむら「(まずい・・・このパターンは・・・)」
マミ「そ、そんなに私の手料理が嫌なの・・・?」グスッ
ほむら「うっ」
マミ「・・・」ウルウル
ほむら「・・・」
ほむら「・・・し、仕方ないから食べてあげるわ」
マミ「本当!?」パァッ
ほむら「・・・ふん、感謝しなさい(表情コロコロ変わるわね・・・)」
マミ「じゃあ私頑張るから、楽しみにしててね!」
ほむら「・・・え、えぇ・・・」
数時間後
ほむら「あ、もうこんな時間ね・・・」
ほむら「それじゃあ、そろそろ帰るわ」
マミ「う、うん・・・」シュン・・・
ほむら「(露骨に寂しがらないでよ・・・帰りづらいじゃない)」
ほむら「・・・はぁ」
ほむら「・・・明日、一緒に登校しましょうか」
マミ「えっ?い、いいの・・・?」
ほむら「ただし、アナタが私の家の方まで来ること」
ほむら「家の場所は、あとでメールで教えるわ」
マミ「で、でも私、暁美さんのアドレス知らないし・・・」
ほむら「・・・携帯はあるの?」
マミ「え、えぇ、ここに・・・」
ほむら「・・・」ピッピッピッ
ほむら「ほら、アナタも」
マミ「えっ、あ、はい!」
マミ「えっと・・・赤外線通信は・・・」
マミ「・・・えっと・・・」
ほむら「・・・貸して」バッ
マミ「あっ・・・」
ほむら「・・・」ピッピッピッ
ほむら「完了よ」スッ
マミ「あ、ありがとう・・・」
ほむら「それじゃ、また明日」
マミ「うん・・・さよなら、暁美さん!」
マミ「・・・」
マミ「(は、初めてのアドレス登録・・・!)」
マミ「(某巨大掲示板のニートにすら負けてた私が、ついに彼らと並び立てるのね!)」
マミ「(ど、どうしようかしら・・・今すぐメールしても大丈夫かなぁ・・・)」
マミ「(っていうか、メールってどうやるんだっけ・・・)」
マミ「説明書はどこにしまったかしら・・・?」ガサゴソ
※・今までのマミさん:0件
・某巨大掲示板のニート:1件(母親)
翌朝
ピンポーン
ほむら「・・・んっ」
ほむら「こんな朝っぱらから誰よ・・・」ムクッ
ガチャッ
マミ「おはよう、暁美さん!」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・あぁ」
マミ「い、今起きたの?」
ほむら「ちょっと待ってて、すぐ着替えてくるわ」
ほむら「待たせたわね」ファサッ
マミ「もう、遅刻しちゃうじゃない・・・」
ほむら「諦めましょう、あと2分しかないわ」
マミ「ま、まぁ、今日だけは許してあげる!」
ほむら「・・・そう」
ほむら「あぁ、そういえば」
マミ「何?」
ほむら「昨日、メールの返信が無かったのは何故かしら」
マミ「そ、それは・・・」
マミ「実はメールのやり方がわからなくて、説明書を探したんだけど見つからなくて・・・」
マミ「ご、ごめんなさい・・・」シュン・・・
ほむら「別にいいのよ、返信しなきゃいけない義務なんてないから」
マミ「で、でも・・・」
ほむら「・・・はぁ、仕方ないわね」
ほむら「・・・昼休みの時にでも、やり方を教えてあげる」
マミ「い、いいの?」
ほむら「メールもろくにできないんじゃ困るでしょう、魔法少女同士なんだから」
マミ「そ、そうよね・・・」
ほむら「じゃあ、私の教室はこっちだから」
マミ「あ・・・うん・・・」シュン・・・
ほむら「・・・昼休み、屋上で待ってるわ」
マミ「・・・!」
マミ「またね、暁美さん!」
ほむら「えぇ、また後で」
昼休み
ガチャッ
マミ「暁美さん!」
ほむら「そんな大声出さなくても私はここにいるわ」
マミ「はい、お弁当」
ほむら「・・・本当に作ってきたのね」
マミ「えぇ、もちろん!」
ほむら「まぁ、一応いただくわ」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・おいしい」
マミ「ほ、本当?」
ほむら「えぇ、とっても」
マミ「えへへっ、暁美さんのために頑張って作った甲斐があったわ」ニコッ
ほむら「・・・っ」ドキッ
マミ「?」
ほむら「な、何でもないわ」
ほむら「・・・」モグモグ
マミ「・・・」モグモグ
ほむら「・・・」チラッ
マミ「・・・♪」ニコッ
ほむら「・・・っ」プイッ
マミ「?」
マミ「あの・・・暁美さん」
ほむら「な、何かしら?」
マミ「今日の放課後・・・その・・・」
マミ「い、一緒にお出かけしない・・・?」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・別に、構わないわ」
マミ「えへへっ、ありがとう」ニコッ
ほむら「・・・っ」プイッ
マミ「・・・?」
放課後
マミ「・・・あれ?」
ほむら「・・・」
マミ「暁美さん、今日は早いのね」
ほむら「た、たまたま授業が早く終わっただけよ」
マミ「じゃあ、行きましょっ」ギュッ
ほむら「!?」
マミ「どうしたの?」
ほむら「な、何でもないわ・・・」
ほむら「(こうも自然に手を繋いでくるとは・・・侮れないわね・・・)」
ほむら「それで、今日はどこへ行くのかしら」
マミ「行きたい場所はいろいろあるけど・・・暁美さんは?」
ほむら「特にないわ・・・っていうか、何があるか全然知らないもの」
マミ「じゃあ、私がいろいろ教えてあげるわね」
ほむら「えぇ、そうさせてもらうわ」
マミ「えっと・・・あっ、あれよ」
ほむら「あれは・・・クレープの屋台ね」
マミ「一度食べてみたかったの、一人だとあれだし・・・」
マミ「暁美さんはどれにする?」
ほむら「じゃあ、チョコバナナクレープで」
マミ「私は・・・ストロベリークレープにしようかな」
マミ「じゃあ、買ってくるわね」
ほむら「えぇ」
マミ「はい、暁美さんの分よ」
ほむら「ありがとう」
マミ「じゃあ、いただきます」
ほむら「いただきます」
マミ「・・・」ジーッ
ほむら「?」
マミ「・・・」ジーッ
ほむら「・・・な、何かしら」
マミ「一口ずつ交換しない?」
マミ「暁美さんのもおいしそうだもの」
ほむら「・・・」
ほむら「え、えぇ・・・いいわよ」
マミ「じゃあ、私から食べさせてあげるわね」
マミ「はい、あーん」
ほむら「・・・」
ほむら「あ、あーん」
パクッ・・・モグモグ
マミ「どう?」
ほむら「え、えぇ、とてもおいしいわ・・・」
ほむら「(こ、これって間接キスじゃ・・・///)」
マミ「それじゃ、私も一口」パクッ
ほむら「あ・・・(何の躊躇いもなく・・・)」
マミ「うん、こっちもやっぱりおいしい!」
ほむら「そ、そう・・・」
マミ「ふふっ」
ほむら「どうしたの、突然」
マミ「・・・こういうの、友達同士みたいでいいなぁって」
ほむら「・・・はぁ」
ほむら「・・・あなたって、ほんとバカ」
マミ「えっ・・・?」
ほむら「友達でもないのに、ここまでするわけないでしょう」
マミ「暁美さん・・・」
マミ「そうよね、もう友達だもんね・・・」
マミ「・・・ありがとう」
ほむら「別に、私は何も・・・」
マミ「優しいわね、暁美さん」
ほむら「それはどうかしら」
マミ「でも、素直じゃないけどね」
ほむら「・・・そうね」
マミ「あっ・・・もうこんな時間」
ほむら「それじゃ、私はそろそろ・・・」
マミ「待って」ギュッ
ほむら「・・・ど、どうしたの?」
マミ「泊まって・・・いかない?私の家に・・・」
ほむら「・・・っ」ドキッ
マミ「いっつも一人で寂しいから・・・」
マミ「・・・ダメ・・・かな?」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・友達の頼みだもの、断れるわけないじゃない」
マミ「ほ、本当!?」
ほむら「けど着替えを取りに一旦戻るから、アナタは先に行ってて」
マミ「うん!じゃあ、また後で・・・」
数分後
マミ「どうぞ、入って」
ほむら「お邪魔します」
マミ「えへへっ、友達とお泊りなんて初めて」
マミ「紅茶でも飲む?」
ほむら「えぇ、お願いするわ」
マミ「じゃあ、ちょっと待っててね」
マミ「はい、どうぞ」
ほむら「ありがとう」
マミ「えっと・・・夜ご飯は何がいい?」
マミ「材料はわりといろいろあるけど・・・」
ほむら「じゃあ・・・オムライスで」
マミ「ふふっ、わかったわ」
マミ「頑張って作るから、でき上がるまで待っててね」
ほむら「いえ、私も手伝うわ」
マミ「えっ?休んでていいのよ?」
ほむら「ただ待ってるのも暇だから・・・ダメかしら?」
マミ「ううん、じゃあ一緒に作りましょ」
ほむら「えぇ」
マミ「暁美さん・・・上手ね」
ほむら「やらないだけで、できないわけじゃないから」
マミ「だったら、普段から自炊すればいいのに・・・」
ほむら「・・・めんどくさいわ」
マミ「もう・・・」
マミ「あとは、綺麗に包んで・・・っと」
ほむら「完成ね」
マミ「えぇ、会心の出来よ」
ほむら「それじゃ・・・」
ほむマミ「「いただきます」」
マミ「うん、おいしい!」
ほむら「そうね」
マミ「これも暁美さんのおかげかな?」
ほむら「そんな事ないわ、アナタの実力よ」
マミ「あ、ありがとう・・・」
マミ「暁美さんっ、暁美さんっ」
ほむら「何?」
マミ「はい、あーん」
ほむら「!?」
マミ「どうしたの?」
ほむら「い、いえ、何でもないわ・・・」
マミ「それじゃ・・・はい、あーん」
ほむら「あ、あーん」
パクッ・・・モグモグ
マミ「えへへっ」ニコッ
ほむら「・・・///」
ほむマミ「「ごちそうさまでした」」
マミ「ふぅ、お腹いっぱいね」
ほむら「えぇ」
マミ「もうすぐお風呂沸くけど・・・入る?」
ほむら「じゃあ、そうさせてもらうわ」
マミ「わかったわ、ちょっと待っててね」
チャプン
ほむら「ふぅ・・・」
マミ『暁美さーん、入るわねー』
ほむら「えぇ・・・」
ほむら「・・・って」
ガラッ
マミ「お邪魔しまーす」
ほむら「えっ」
マミ「どうかした?」
ほむら「い、一緒に入るの・・・?」
マミ「そうよ、せっかくのお泊り会だもの」
マミ「女の子同士だし、いいでしょ?」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・す、好きにしなさい」
マミ「ふふっ」
ほむら「・・・///」
ほむら「・・・」ジーッ
マミ「・・・?」
ほむら「・・・」ジーッ
マミ「ど、どうしたの、暁美さん・・・?///」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・はぁ」
マミ「?」
マミ「暁美さんっ」
ほむら「何?」
マミ「私が髪洗ってあげる!」
ほむら「・・・別にいいけど、どうして?」
マミ「だって、暁美さんの髪って綺麗でしょ?」
マミ「なのに暁美さん、あんまりお手入れしてなさそうだもの」
ほむら「洗うぐらいしてるわ」
マミ「それだけじゃダメよ、いろいろあるの」
ほむら「そう?」
マミ「今日は私に任せて、ちゃんとやってあげるから」
ほむら「・・・じゃあ、そうさせてもらうわ」
マミ「ふぅ・・・さっぱりしたわね」
ほむら「いつもよりだいぶ時間かかったわ・・・」
マミ「あれが普通なの」
ほむら「わけがわからないわ」
マミ「それじゃ、そろそろ寝ましょ」
ほむら「・・・ベッドが一つしかないような気がするのだけど」
マミ「・・・♪」ニコニコ
ほむら「一緒に寝るって事・・・かしら?」
マミ「えぇ、そうよ」
マミ「大丈夫、結構大きめのベッドだから!」
マミ「それじゃ、電気消すわね」
ほむら「え、えぇ・・・」
カチッ
マミ「えへへっ」
ほむら「・・・っ」
マミ「暁美さんっ」ダキッ
ほむら「・・・っ!?///」
ほむら「い、いきなりどうしたの・・・?」
マミ「何となく、こうしてみたかったから・・・」
マミ「・・・ダメ?」
ほむら「べ、別に構わないけれど・・・」
マミ「えへへっ、ありがとう」ニコッ
ほむら「・・・///」
マミ「おやすみ、暁美さん」
ほむら「お、おやすみなさい・・・」
翌朝
ほむら「・・・んっ」
ほむら「ふあぁ・・・」
マミ「おはよう、暁美さん」
ほむら「あぁ、おはよう・・・」
マミ「朝ご飯できてるから、早く食べちゃってね」
マミ「二日連続で遅刻なんてしたら、大変だもの」
ほむら「わかったわ・・・ふあぁ」
マミ「眠そうね・・・大丈夫?」
ほむら「平気よ・・・いつもの事だから」
マミ「それならいいけど・・・」
ほむら「(ドキドキし過ぎてよく眠れなかったなんて言えない・・・)」
ほむら「待たせたわね」ファサッ
マミ「また遅刻しそうなんだけど・・・」
ほむら「全速力でダッシュすればギリギリ間に合うわ」
マミ「それもそうね・・・急ぎましょ」
ほむら「えぇ」
ほむら「それじゃ、私の教室はこっちだから」
マミ「今日は間に合いそうね・・・」
ほむら「じゃあ、また後で」
マミ「えぇ・・・またね、暁美さん」
数日後
QB「(まずい・・・最近エネルギー回収効率が落ちてる・・・)」
QB「(マミとほむらはずっとイチャついてるせいで全然機能しないし・・・)」
QB「(そうだ、あの二人の関係を破綻させれば・・・)」
夜・マミの部屋
QB「やぁ、久しぶりだねマミ!」
マミ「あら?キュゥべえ?」
QB「最近どうだい?」
マミ「ふふっ、とっても楽しいのよ」
マミ「暁美さんと友達になってね、それで・・・」
QB「そうなのか・・・でも、一つだけいいかい?」
マミ「何?」
QB「君達の関係は、『友達』というより・・・『恋人』に近いんじゃないかなぁ」
QB「いわゆる同性愛・・・俗に百合とかレズとか言われるものだね」
QB「(よし、こういうワードを使えば普通は引くはず・・・)」
マミ「き、キュゥべえも・・・そう思う?」
QB「(あれ?)」
マミ「実はね、私・・・暁美さんの事が・・・」
マミ「好き・・・なの・・・///」
QB「」
マミ「それでね、明日の放課後に、告白・・・しようかな・・・って思ってるんだけど・・・///」
QB「(わけがわからないよ・・・)」
QB「(こうなったら奥の手だ、あれを使おう)」
QB「マミ、ちょっといいかい?」
マミ「何?」
QB「今から、暁美ほむらに関する重大な事実を君に伝える」
QB「内容の真偽は不確定だが、これは全て暁美ほむらが言っていた事だ」
マミ「え・・・?」
QB「情報の信憑性を増すために、暁美ほむらがその事を話していた時の記憶を直接君に送る」
QB「じゃあ、行くよ」
QB「どうだい?ちゃんと伝わったかな?」
マミ「・・・」
マミ「(確かに、本当かどうかはわからない・・・)」
マミ「(けど、暁美さんのあの表情・・・嘘とは思えない・・・)」
QB「暁美ほむら・・・彼女は君とは違う時間を生きている」
QB「まぁまどかとやらの事は諦めたみたいだけれど、それでも君とは、過去の時間軸で険悪だったそうじゃないか」
QB「巴マミ・・・君が彼女の事を好きであったとしても、彼女が必ずしもそうとは限らないよ?」
QB「渋々付き合ってあげているだけじゃないのかい?」
QB「君は、本当に彼女を理解してあげているのかい?」
QB「(ふっ・・・華麗に決めたよ)」
QB「(これできっと・・・)」
マミ「それでも、私は・・・暁美さんの事が好きだから」
QB「(あれ?)」
マミ「それに・・・渋々付き合ってるとか、そんな事ないはずだって信じたい・・・友達だもの」
マミ「だから、そういうのを全部確かめる意味でも、明日・・・」
QB「・・・はぁ」
マミ「?」
QB「もう好きにすればいいよ、僕は知らないよーだ」キュップイ
マミ「キュゥべえ・・・」
マミ「(後押しして・・・くれたのかな?)」
マミ「・・・ありがとう」
翌朝
ピンポーン
マミ「こんな時間に誰かしら・・・?」
ガチャッ
ほむら「おはよう、巴マミ」
マミ「暁美さん・・・!」
ほむら「その・・・たまたま早く目が覚めたから・・・」
ほむら「待っているのも暇だし、迎えに来てあげたわ」
マミ「えへへっ、ありがとう」ニコッ
ほむら「・・・っ」ドキッ
マミ「それじゃ、行きましょ」ギュッ
ほむら「え、えぇ・・・」
マミ「・・・」
ほむら「どうしたの?今日はやけに大人しいけど」
マミ「う、ううん、何でもないの・・・」
ほむら「そう・・・」
マミ「・・・」
ほむら「・・・」
マミ「・・・」チラッ
ほむら「?」
マミ「・・・///」プイッ
ほむら「・・・?」
ほむら「それじゃ、また昼休みに」
マミ「う、うん・・・」
ほむら「?」
マミ「ま、また後でね、暁美さん!」
ほむら「・・・」
ほむら「(今日の巴マミはどこか変ね・・・何かあったのかしら)」
授業中
ほむら『インキュベーター、出てきなさい』
QB『君の方からわざわざテレパシーで呼び出しとは珍しいね、どうしたんだい?』
ほむら『それはこっちの台詞よ』
QB『?』
ほむら『・・・巴マミに何かしたでしょう?』
QB『一応したけど、今のマミの異変にはあまり影響していないよ』
ほむら『どういう事かしら?』
QB『それは僕の口からは言えないよ、マミに口止めされてるからね』
QB『いずれ分かるから、それまで気長に待つといいよ』
ほむら「・・・?」
QB『じゃあね』キュップイ
昼休み
マミ「はい、お弁当」
ほむら「ありがとう」
ほむら「・・・ん?」
マミ「どうしたの?」
ほむら「いつもより豪華な気がするけど・・・」
マミ「き、気のせいじゃない?」
ほむら「・・・そう?」
ほむら「まぁ、アナタの手料理はいつもおいしいから助かるわ」
マミ「えへへっ、ありがとう」ニコッ
ほむら「・・・っ」ドキッ
マミ「それじゃ、食べましょ」
ほむら「そ、そうね」
ほむマミ「「いただきます」」
マミ「あの・・・暁美さん」
ほむら「どうしたの?」
マミ「今日の放課後、遊園地に行かない?」
マミ「実は・・・知り合いからチケットを2枚貰ったの」
マミ「(本当は自腹で買ったんだけどね)」
マミ「それで・・・良かったら一緒に・・・」
ほむら「えぇ、構わないわ」
ほむら「けど・・・知り合いなんていたの?」
マミ「うっ」
マミ「き、キュゥべえが拾ってきたの!」
ほむら「そう・・・」
QB「(僕はそんな事しないよ・・・犬かなんかじゃあるまいし)」
マミ「じゃあ放課後、一度家に帰ってから集合ね」
ほむら「どうして?そのまま行けばいいじゃない」
マミ「たまには・・・私服でお出かけしてみたいなって」
マミ「暁美さん、お願いっ」
ほむら「別にいいけど・・・」
マミ「それじゃ、また後でね!」
ほむら「あ・・・」
ほむら「(・・・今日の巴マミは明らかにおかしい)」
ほむら「(何があったのかしら・・・)」
放課後・待ち合わせ場所
マミ「服装よし、髪型よし、表情よし・・・っと」
マミ「うぅぅ・・・大丈夫かな・・・?」
マミ「・・・」ソワソワ
ほむら「何をしているの?巴マミ」
マミ「・・・っ!?」ビクッ
ほむら「そんなに驚かなくても・・・」
マミ「あ、ご、ごめんなさい・・・」
ほむら「・・・」ジーッ
マミ「?」
ほむら「・・・」ジーッ
マミ「あ、暁美さん・・・?///」
ほむら「あぁ、ごめんなさい・・・似合ってたから、つい」
マミ「あ、ありがとう・・・///」
マミ「そういう暁美さんの私服姿も、とっても素敵よ」
ほむら「て、適当に選んできただけよ・・・」
マミ「ふふっ・・・それじゃ、行きましょ?」ギュッ
ほむら「えぇ」
マミ「まずは・・・どこにしようかしら」
ほむら「定番だけど・・・ジェットコースターとか、お化け屋敷とか」
マミ「お、お化け・・・?」
ほむら「・・・もしかして怖いの?」
マミ「そ、そんなわけないじゃない・・・」
ほむら「じゃあ行きましょうか」
マミ「・・・うぅ」
お化け屋敷
マミ「・・・」ギュッ
ほむら「・・・」
ガサガサッ!
マミ「ひゃあぁっ!?」ダキッ
ほむら「っ!?///」
マミ「あ、ご、ごめんなさい・・・」
ほむら「べ、別に構わないわ・・・」
マミ「うぅ・・・見栄張らなきゃよかったぁ・・・」
ほむら「(・・・なんか可愛い)」
マミ「も、もう二度と入りたくない・・・」グスン
ほむら「(私もいろんな意味でヤバかったわ・・・)」
ほむら「それで、次はどうするの?」
マミ「うーん・・・やっぱり、ジェットコースターかな?」
ほむら「じゃあ、それで決まりね」
マミ「そういえば暁美さんって、心臓弱いんじゃ・・・」
ほむら「魔力で強化してるから大丈夫よ」
数時間後
ほむら「だんだん暗くなってきたわね・・・次で最後ってところかしら」
マミ「・・・」
ほむら「どうしたの?」
マミ「あ、暁美さん・・・あのね」
ほむら「?」
マミ「大事な話があるから・・・観覧車に乗りたいなって」
ほむら「別に構わないけど・・・」
マミ「それじゃ、行きましょ」
ほむら「・・・?」
ほむら「それで、大事な話って・・・何?」
マミ「・・・」
マミ「あ、あのね、私・・・」
マミ「暁美さんの事が・・・」
マミ「好き・・・なの・・・///」
ほむら「・・・っ」ドキッ
マミ「・・・」
ほむら「・・・だけど、私は・・・」
ほむら「アナタとは・・・違う時間を生きてる」
ほむら「過去の時間軸で・・・何度もアナタを見殺しにしてきた・・・!」
マミ「暁美さん・・・」
ほむら「こんな私でも・・・いいの?」
ほむら「こんな私でも・・・アナタとずっと一緒にいていいの・・・!?」
マミ「いいに決まってるじゃない!」
マミ「過去は過去、今は今、それに・・・」
マミ「お互いに好きだから、一緒にいる・・・これ以上の理由なんてどこにもないもの!」
ほむら「巴マミ・・・」
マミ「あと・・・ごめんね、全部知ってたの」
ほむら「え・・・?」
マミ「キュゥべえがね、私に教えてくれたから」
マミ「そういうわけで、改めて暁美さんの返事を聞かせて?」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・わ、私は・・・」
ほむら「アナタと、ずっと一緒にいたい・・・」
ほむら「アナタの事が、好きだから・・・!///」
マミ「えへへっ、これで恋人同士ね・・・///」
ほむら「そ、そうなるわね・・・///」
マミ「あのね、ついでに提案があるんだけど・・・」
ほむら「何かしら?」
マミ「一緒に暮らさない?二人で・・・」
ほむら「・・・えぇ、喜んで」
マミ「ふふっ・・・それじゃ、帰りましょうか」
ほむら「そうね」
ほむマミ「「私達の、家へ」」
数日後・朝
ほむら「・・・んっ」
ほむら「・・・おはよう、巴マミ」
マミ「おはよう、暁美さん」
マミ「朝ご飯できてるから、早く食べちゃってね」
ほむら「ありがとう」
ほむら「まるで、新婚みたいね」
マミ「も、もう・・・///」
ほむら「それじゃ、いただきます」
ほむら「待たせたわね」ファサッ
マミ「本当に待ったわよ・・・もう」
ほむら「それじゃ、行きましょ」
マミ「・・・あっ!」
ほむら「どうしたの?」
マミ「忘れ物しちゃったから、ちょっと待ってて!」
ほむら「?」
マミ「はい、お弁当」
マミ「それと・・・」チュッ
ほむら「っ!?///」
マミ「おはようのキス・・・かな?」
ほむら「も、もう・・・///」
マミ「えへへっ、じゃあ行きましょ」ギュッ
ほむら「えぇ、遅刻しないようにね」
マミ「いっつも遅いのは暁美さんなんだけどなぁ」
ほむら「あら?アナタもたまに寝坊するじゃない」
マミ「・・・うっ」
ほむら「まぁ、そんなところも含めて可愛いんだけど」チュッ
マミ「っ!?///」
ほむら「さっきのお返しよ」
マミ「もう・・・///」
ほむら「じゃあ、私の教室はこっちだから」
マミ「あ・・・うん・・・」シュン・・・
ほむら「・・・仕方ないわね」
ほむら「顔上げて、巴マミ」
マミ「えっ・・・?」
ほむら「んっ」チュッ
マミ「・・・///」
ほむら「それじゃ、また後で」
マミ「うん!また後でね、暁美さん!」
マミ「(私、もう何も怖くない・・・!)」
マミ「(だって、ずっと暁美さんと一緒だもの!)」
Fin
というわけで終わり
今度はわりと濃いほむマミにしてみた
いやー、まどポやってからほむマミ妄想が止まらなくてね
これで綺麗に発散できたわ、やっと受験勉強に専念できそう
おまいらありがとな、しばらく身を引くけど、映画の新作のが公開される頃にはまた執筆するかもしれん
それじゃ、きゅっぷい
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