紬「今日のお菓子は私の手作りおはぎよ~」(151)

律(えっ……)

澪(手作りって……)

紬「いっぱい作ったからたくさん食べてね!」

唯「わぁ、やったー私おはぎ大好きなんだ~ムギちゃんありがと~」モグモグ

紬「ふふふ、早起きして作った甲斐があったわぁ」

律「………」

澪「………」

唯「あれ? りっちゃんと澪ちゃんは食べないの?」モグモグ

律「いや、私はいいよ……」

澪「私もいらないかな……」

唯「えー、ムギちゃんのおはぎすごいおいしいのにー」モグモグ

紬「あれ、ひょっとして、ふたりともおはぎ嫌いだった?」

律「えーと……」

唯「そんなことないよ! 前に和菓子屋さん行った時おはぎおいしそうに食べてたし!」

律(ちょっ……)

澪(唯、余計なことを……)

紬「あら……じゃあどうして…?」

律「い、いやぁ、今日はなんかお腹の調子が悪くてさぁ」

澪「わ、私はお腹いっぱいなんだ」

紬「そう……? ふたりにも食べて欲しかったのに残念だわぁ」シュン

唯「そうだよ~、こんなにおいしいおはぎなのに勿体ないよぉ」

律「はは……」

唯「ムギちゃんのおはぎなら毎日食べたいくらいだよ」

紬「そう? じゃあ、明日もおはぎ作ってこようかしら!」

唯「本当!? やったぁ!」

澪「えっ」

唯「澪ちゃん、りっちゃん! よかったね! ムギちゃんのおはぎが食べれるよ!」

律「う、うん、たのしみだなー」

澪「ああ、明日が待ち遠しいな…」

紬「ふふっ、今日もはりきってあんこの下ごしらえしなくちゃ」

唯「えへへ、楽しみだなぁ~」

律「……」

澪「……」


………………



律「おい澪、どうする…? ムギの奴、明日もおはぎ持ってくるみたいだぞ…」

澪「うん……どうしよう…」


 学校の帰り道、律と澪は迫り来るムギのおはぎテロの脅威に対して話し合っていた。


律「唯みたいに気にせず食べてしまったらそれが一番いいんだろうけど……」

律「それはちょっとなぁ……」


 ムギのおはぎを回避するのはそれほど難しい事では無い。「今ダイエット中だから」と一言いえば自然に避ける事が出来る。
 しかし、律と澪はこの手を使いたくなかった。ムギが持ってくる高級お菓子を今後食べづらくなってしまうからだ。


澪「でも、ムギが明日おはぎ持ってくるということはさ、
  明後日も続くって事はない……よな?」

律「その可能性は高いよな…。今日も私たちが食べない分、唯とムギが大量に食べてたし流石に飽きてくるよな」

澪「つまり、明日一日凌ぐ事が出来れば……」

会社が棚卸しで振り替え休日があったので
会社の若い連中、男女3:3で海にドライブに行った
私は途中で腹が減ると思ったので
人数分×3個のおはぎを、前の晩からこしらえた。
「気のきく人」と思われて好感度アップ間違い無しと確信して
寝不足ながらウキウキ気分で出発。
ひそかに思いを寄せるN男さんもお洒落な服で張り切っている。
10時ごろ、ブサイクな同僚♂(29才喪男)が
「ソフトクリームがたべたい」と言い出したので
私は「お、おはぎならありますけど・・」とやや控えめに
18個の色とりどりのおはぎ(あん・青海苔・きなこ)を紙袋からとり出した。
一瞬「しーん」となって、ブサイクな同僚♂が
「喪女さんが握ったの?うわwwおばあちゃんみたいwww」と言った。
他の女が「ちゃんと洗った手で作ったの?今の季節雑菌は危ないよ、ほら、ここやばくない?」と言った。
爆笑が起こった。18個のおはぎは誰の口にも入らなかった。
私はほぼ半泣き状態で、おはぎをしまった。
人づてに聞いた話だけど、N男さんも「ちょっとあれは食べらんないw」と
言っていたらしい。


……………………

 翌日の放課後。


唯「あれ? 今日、りっちゃんと澪ちゃんお休みかな?」

紬「そうみたいねぇ…いつもこの時間には来てるはずなのに……」

唯「えー! じゃあ今日もムギちゃんのおはぎ食べられないじゃん!」

紬「うん……今日もいっぱい作ってきたのに……」

 紬は手にしていた紙袋からおはぎがぎっしり詰まったタッパーを取り出した。
 昨日作ってきた量よりさらに多めに作ってきたようだった。

唯「わぁ、ムギちゃんいっぱい作ってきたんだねぇ」

紬「昨日、食べられなかった分、二人にはたくさん食べてもらおうと思って……」

唯「うーん、でも、二人がいないんじゃこの量を食べきるのは難しいよね…」

紬「どうしよっか……」

唯「あっ、そうだ!

紬「何かいい手があるの唯ちゃん?」

唯「うん! えっとね……」


…………………

 翌日の放課後。


律「おいーっす!」

澪「昨日は休んでごめんな唯、ムギ」

唯「あっ、りっちゃんと澪ちゃん! 昨日は風邪さんだったの?」

律「うん、一昨日お腹の調子悪いって言ってただろ。あれ、風邪のせいだったみたいでさ
  で、澪にもその風邪をうつしちったみたいで」

澪「ああ、昨日休んだのはそういう訳だったんだ」

紬「そうだったの……もう風邪は大丈夫なの?」

 律はちらっとテーブルの上を見た。そこには洋菓子店の名前が印字された箱があり、
 外装のセロハンから中にケーキが入っていることが窺えた。

律(よし、どうやら読みは当たったようだな)

律「うんうん、もうばっちり! 今日はお菓子も普通に食べれるぜ! だよな澪!」

澪「う、うん。今日は私も大丈夫だ」

唯「そうなんだぁ、よかったね!」

律「さぁりっちゃん隊長の快気祝いに早速ティータイムにしようぜ!ティータイム!」

唯「あ、実はね、りっちゃん――」

 その時、部室のドアが開いて和が入ってきた。

唯「あっ、和ちゃん!」

和「ほら、唯。持ってきてあげたわよ、昨日のおはぎ」

唯「えへへ、ありがとうね和ちゃん!」

律「えっ」

和「それじゃあ私、生徒会に戻るからね」

澪「えっと、これって……」

唯「うん! 昨日、ムギちゃんが持ってきてくれたおはぎりっちゃんと澪ちゃんの分だけ
  生徒会室の冷蔵庫に入れて預かってもらってたんだぁ!」

律「なん……だと……」

紬「病み上がりで食べられないかと心配したけど、大丈夫そうで安心したわぁ」

唯「よかったねムギちゃん! これでりっちゃんと澪ちゃんにもおはぎ食べてもらえるよ!」

澪「………」

律「………」

馬鹿ばっかwwww


……………

紬「おはぎだし、緑茶の方がいいかしら?」

律「いや、紅茶でいいよ……」

 目の前に積まれるおはぎの山を目にしながら、律は己の軽率さを悔やんだ。
 テーブルの上に置かれたケーキの箱もいつもより小ぶりで、四人分を用意するには明らかに量が足りない。
 これはよく観察していれば分かることだった。「ケーキがあれば別のお菓子は用意されてないだろう」という
 固定観念に囚われ、病み上がりという退路さえも自ら塞いでしまった。
 
 そう、律はまんまと罠にはめられてしまったのである。


律(くそっ、どうすればこの状況を回避できる……)


 奥の手である「ダイエット中だから」の宣言も、自分からティータイムを持ちかけた以上、
 それを言い出すのは余りも不自然。今ではもう使うことは出来ない。


律(――そうだ、澪は、澪なら何とかしてくれるのではないか――)


 律は救いを求めて澪の方を向いた。しかし、澪は突然の異常事態に頭が真っ白になっているようで、ただ呆然と
 した表情でおはぎを眺めている。とても頼りに出来る状態ではない。


律(くっ、もう腹をくくって食べるしか無いのか……!?)

えっ……
普通に他人が握ったおはぎが嫌だからという理由だけなんだけど…
というかお前らムギちゃんの握ったおはぎ本当に食えんの…?

いやいやいや、
お店で売ってるのは問題ないじゃん。そういう業務に携わってる人が作ったのは許せるだろ。
でもこれはムギちゃんが握ったおはぎなんだぞ?

律(もうどうにでもなれ……)ニギッ

澪(お、おい律…! やめとけ……!!)

律「ぱくっ」

律「……」モグモグ

紬「うふふ…」

澪「ぁ……りつ…」

唯「どうりっちゃん!? おいしいよね!」

律「……」

澪「し、死んでる……」ガクガク

いや、ムギちゃんのだから~とか唯ちゃんが握ったのなら許せるとか
そういう問題じゃ無いんだが…

黙ってSS書いてくれよなー、頼むよー

>>86
もういいだろ
ムギちゃんのおはぎを前にしたデッドオアアライブ感を共有できないんじゃ意味ないし、
ホラー小説書いてて「これ何が怖いんだ?」とか言われたら書く気なくすだろ?

>>1が受けた体験をムギに置き換えて書きたかったのか?

>>107
いや、どっちかというと律側に置き換えて書いたんだが…
というか、ここまで理解得られないとは思わなかったわ
お前らちょっとおかしいんじゃねえの?

>>108
基地外アピはもういいから
続き

>>109
もう俺はいいよ
実際のけいおんキャラは他人が素手で握ったおにぎりも
律がぺちこねしたハンバーグも嫌な顔ひとつせずに食べる良い子ばっかりだからな。

もう誰でもいいから代わりに何か理由があってムギちゃんのおはぎを避けてる展開で続き書いてくれよ
俺は読み手にまわるわ

おはぎの何がいけないんだよ
1はおはぎに埋もれて死ぬべき

圭一「おぎやはぎにハリが」

おぎやはぎ「」つやつや

紬「今日のお菓子は私の手作りおぎやはぎよ~」

小木「小木ですけど?」

律「……は?」

矢作「ちょっとなにその反応~小木だよ?もっとなんかこうあるでしょ?ねぇ?」

澪「え、えっと」

小木「まあそうなるよ。突然小木が現れたらそうなるよね」

梓「あ、はい」

小木「僕だってそうなるね。突然目の前に小木が現れようもんなら僕だって驚いちゃうよ『あ!小木だ!』ってね」

矢作 唯「「わかる~」」

小木「でしょ?」

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