魔王「わかっているさ。どうせこのまま大罪人として裁かれる身だ。貴様のような強き者と、一夜を共にするのが私の夢だった」
勇者「な、なんのこと!?」
魔王「頼む。最後の願いだ。私を女にしてくれ」ぬぎっ
勇者「な、なんで脱いでるのよ!」
魔王「こうでもしないと、私、死んでも死に切れんよ……」
勇者「っていうか……」
魔王「……不満、か?」むちっむちってかってかっ
勇者(魔族の青肌、エロいなぁ……)じゅん
勇者「……別に私は貴方を殺そうって思ってるわけじゃないのよ」
魔王「ほう……と言うと」
勇者「私もモンスターの村や魔族の住む町、魔獣の森とか、色んな所を回ってきたわ」
勇者「確かに人間に敵意を持つ者たちもいたけど、でも、それは基本、生きるためだった」
勇者「人間達の身勝手な開拓や工場による汚染、金鉱脈の採掘による毒ガスの噴出」
勇者「私たち人間のせいで住処を奪われ、絶滅寸前の者たちもいた」
勇者「これを公表すれば、きっと王様も魔王征伐の方針を変えてくれるわ」
魔王「……やはり、勇者、か」
勇者「えへへ、これでも聖なる印を持つ選ばれたものなんだから」
魔王「……だが、勇者、それだけじゃ私の死刑は免れない」
勇者「えっ?」
魔王「人間は常に責任者を求めている。いざとなった時に字のまま【責任】をとってくれる存在だ」
勇者「それって」
魔王「今まで魔族と人間との戦いで失われた資産、約100兆バアルだ」
勇者「100兆バアル!?世界中のアスタロ黄金を集めてやっと同価値になるレベルじゃない!?」
魔王「これはあくまで軍事費の話だ。もっとミクロな戦争に関わってない、例えば農業や家庭向け工業にも支障が現れてる」
魔王「そして、失われた生命の話だが」
勇者「いい!それは聞きたくない!」
魔王「……そうだな、私もお前も奪うだけ奪ってきたはずだ」
勇者「……実害が生まれるなら、払わなきゃいけないでしょう……?」
魔王「まぁ、そうだな」
魔王「さて、こういうのは確かに戦争屋って奴が儲けてるってのは、授業でも聞いたな?」
勇者「うん、それぐらいはわかるわ。戦争を食い物にしてる者はいつでもいるって」
魔王「ところが、今回はそうじゃない」
勇者「そうじゃない、ってどういうことよ」
魔王「今回戦争の裏で暗躍してるのは、どうも金だけじゃないらしい」
勇者「金、だけじゃない?」
魔王「そう、言うなれば……」
魔王「宗教だ」
勇者「しゅう……きょう?」
魔王「いや、確かに今回も金が根本にある。だが、金だけ集めてもできることは少ない」
勇者「まぁ、贅沢にも限界が有るわね。貴金属採掘で儲けてるゴールドマン家ですら、屋敷はそれほど大きくなかったわ」
魔王「勇者、君は土地を持っているか?」
勇者「持ってない、わね。私の家は城下町の少し広いところにあったけど」
魔王「その土地は君の家族の土地かい?」
勇者「えぇ、多分」
魔王「じゃあ勇者、君の家はどこに立っている?」
勇者「えっ、そりゃぁ、土地の中よね」
魔王「そう、家を立てられるのは自分の土地の範囲だけ」
勇者「どういうことよ」
魔王「ルールだよ。極めて簡単な」
勇者「ルール?」
魔王「そう、誰だってある程度のルールに縛られ、そのルールを破ると生活に支障をきたす」
勇者「話が見えないわね」
魔王「法律を破ったら、どうなると思う?」
勇者「そりゃあ裁かれるわね」
魔王「そう、でも、そのルールを破る方法はもうひとつある」
勇者「もう一つ?」
魔王「例外、或いは別のルールに則る」
勇者「……それが宗教ってわけ」
魔王「そう。新たなるルールで、どのルールからも外れる、簡単なことさ」
勇者「でも、それでもよくわからないわね。いったいどこのルールから外れるつもりなのかしら」
魔王「人は自分のルールが正しいと錯覚してしまう物なのさ」
勇者「じゃあ、その宗教を叩けば戦争は終わるってこと?」
魔王「思い当たる宗教は?」
勇者「うーん、そうね、太陽書を経典とするシャプシュ教とその派生ミトラト教」
勇者「そのミトラト教もエトリックや聖教会とかなり細かくわかれてるし、東の大陸では輪廻教とか言うのもあったわ」
魔王「ふぅん、勇者、その宗教を信奉する人達は、他教徒とどういう関係だった?」
勇者「……仲良くはないわね。戦争中だというのにいざこざは絶えていなかったわ」
魔王「でも、人数が多い宗教が幅を効かせていたよね?」
勇者「そりゃあね、少数派はいつの時代も弾圧される傾向にあるわ」
魔王「いざこざをなくすにはどうすればいいと思う?」
勇者「えっ? まぁ、宗教をなくすか、全世界の人間を同じ宗教に改宗させればいいんじゃない?」
魔王「そうだ。普遍的かつ画期的なアイデアだ」
勇者「もう、じらさないで早く言って……んぅっ」ちゅうっ
魔王「……ぷはぁ……そう、私達が新たな宗教になるんだ」
勇者「……えぇ?」
魔王「私達が、普遍的かつ一般的な宗教になる」ぎゅうっ
勇者「んぅっ、どういうことよ」
魔王「言ったとおりさ」
勇者「私達が信仰の対象になるってこと?」
魔王「それだけじゃない。私達が信仰の対象となることで、全ての存在から宗教の概念をなくす」
勇者「それって」
魔王「自己矛盾、自己否定を孕ませるんだ」
勇者「矛盾?」
魔王「聖の象徴、善、+、勇者。邪の象徴、悪、-、魔王。この二人が、一つになる」
勇者「一つに……」
魔王「勇者……ねぇ、お願い、私と」
勇者「……うん」
魔王「まだ言ってないのに」
勇者「それぐらいわかるわよ」
二人『……結婚して!』
勇者「あれから、二年が立ったのね」
魔王「そうだ、な……」
勇者「……魔王」ぎゅうっ
魔王「勇者……?」
勇者「初めて会った時、犯せなんてびっくりしちゃった」
魔王「ふふっ、懐かしいな」
勇者「……あれ以来、ずーっと一緒にいたのに、結局一回もしたことなかったのね」
魔王「まぁ、最後までとっておきたいって気持ちが、君にもあったんだろう」
勇者「……実は、ずーっと本当に、突然犯しちゃおうかなって思ってたのよ」
魔王「……私も」
勇者「結婚して二年目にして、初めてのセックスかぁ」
魔王「冷めた関係、だ」
二人「でも」
魔王「温かい」ぎゅぅっ
勇者「貴方の青い肌、見た目よりずーっと心地が良い」
魔王「……心臓の音が……」どくんどくん
勇者「……一つになりましょう」ぐぅっ
魔王「……君の鼓動と私の鼓動、いっしょなんだな」
勇者「向きが逆なだけで、数値上は同じ、ってことなのね」
魔王「0の裏は0、0の表も0、か」
勇者「宗教としての意味も0」
魔王「世界は、本当に平和になったのだな」
勇者「……さぁ、平和になったことだし記念に次世代でも作りましょうか」むにっ
魔王「んんっ……そうだな!それがいい」
勇者「じゃあ……んんっ」ちゅぷっ
魔王「んぅぅ……」じゅぷじゅぷ
二人(……大好き)
究極終わり生命体グレートビックボス
女騎士ネタやると何やっても
ままれかバージン豚煮込みの二番煎じになるんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
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うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
勇者「貴様の悪行もここまでだ!」
魔王「くっ……犯せ……」バッ!
勇者「は?」
魔王「だから、お前の股間の剣で私を犯せばいいだろっ!」
勇者「股間も何も、私、女だし……」
魔王「女ならディルドーでも何でも股間につけて犯せばいいだろ!」
勇者「なんで怒られてるんだろう……」
しかたねーからバージン作者から直接聞いたネタバレここで漏らして寝よ
今度の話はメス蟲型モンスターに逆卵産み付けする女魔法使いが出て来る。はい
>>24
よし任せた期待
魔王「そもそもさぁ」
勇者「はい?」
魔王「私だって好きで魔王やってんじゃないのにさぁ、あんたらときたら魔王ってだけで毎度毎度。討伐とか言って時間も考えないでやってきて、もうこれイジメだよ?」
勇者「あ、いえ、は、はぁ……す、すいません」
魔王「なにつたってんのよ! 正座しなさいよ」
勇者「はい!」ササッ
~~2時間後~~
魔王「ねぇ! ちゃんと聞いてるの?」
勇者「ほんと、スイマセン、もう許してください。何でもしますんで」
魔王「ん? なんでも……?」
勇者「しま……」
魔王「まず服を脱ぎなさい」
魔王「ふーん……鎧でわからなかったけど、なかなか綺麗な肌してるのね」
勇者「くっ……」
魔王「うふふふ……恥辱に頬を赤らめるあたり経験はないのかしら?」
勇者「こ、こた、えるぎむ、なんて……」
魔王「柔らかそうな大きな胸も好みだわ」ツンツン
勇者「ひゃぅ! 乳首ツンツンしちゃ、らめぇ」
このSSまとめへのコメント
なんか、面白いのありませんか?