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――――――――

兄「という夢を見た、と…」

妹「……」ｷﾞｭｰ

兄「…大丈夫、俺は生きてるから」

妹「……ｸﾞｽ」ｷﾞｭｰ

兄「…ほら、大丈夫だから…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「ん……」

兄「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「……」

兄「…落ち着いたか？」

妹「……うん…」

妹「……」

兄「……今…3時か…」

妹「…ごめん…起こしちゃって…」

兄「いや、別にいいよ」

妹「………」

兄「……まだ本調子じゃなさそうだな」

妹「……」

兄「まだ朝まで時間あるし、もう一回寝とけ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

妹「……ん…」

兄「……一緒に寝るか？」

妹「…いい…部屋に戻る…」

兄「…そうか」

兄「おやすみ、妹」

妹「ん…」　ｶﾞﾁｬ　ﾊﾟﾀﾝ


兄「……」

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朝　居間

ｶﾞﾁｬ

妹「……」

兄「おはよう、妹」

妹「………おはよ」ﾌﾟｲ

兄「…おお、いつもならスルーなのに。返してくれた」

妹「べ、べつに挨拶くらいしたっていいでしょ」

兄「毎朝これだといいんだけどな」

妹「……ふん」

兄「……もうすぐ朝飯できるから、ちょっと待ってろ」

妹「………」

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―――――――

兄妹『いただきます』

妹「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「……どう？」

妹「まずくはない…」

兄「そりゃ良かった」

妹「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「……」

兄「あれから寝れたか？」

妹「…」ﾋﾟﾀ

兄「……」

妹「……」

兄「…寝れなかった、と」

妹「………」

兄「よほど怖かったんだなぁ」

妹「…だ、だって…にぃが…あんなに簡単に…」

妹「………」

兄「……」

妹「……食欲なくなった…」

兄「…すまん…飯食ってる時に話す話題じゃなかったな」

妹「部屋、戻る」 ｶﾞﾁｬ　ﾊﾟﾀﾝ

兄「ああ…」

兄「………」

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妹の部屋

妹「………」

兄『妹ー』ｺﾝｺﾝ

妹「……」

兄『…入るぞー』ｶﾞﾁｬ

妹「…」ｼｭｯ

兄「ぶはっ」ﾊﾞﾌｯ

兄「なんだ…ああ、クッションか」

妹「勝手に入ってくんな。バカにぃ」

兄「いや、返事がなかったから」

妹「……」

兄「…入っていいか？」

妹「もう入ってるじゃん」

兄「…たしかに。じゃあちょっとお邪魔するぞ」

兄「妹」

妹「…何」

兄「一緒に寝よう」

妹「…」ｼｭｯ

兄「へぶっ」ﾊﾞﾌｯ

妹「いきなり何を言い出すかと思えば…」

兄「いや、一人じゃ寝れないかなーと…」

妹「ね、寝れるからっ！子供じゃあるまいし…」

兄「寝れてないとか言ってた気が」

妹「…いやっ、それは…その…」

兄「目、はれてるぞ」

妹「……うるさいっバカにぃ！」ｼｭｯ

兄「おっと」ﾊﾟｼｯ

兄「ほら、無理するなって」

妹「……うるさいっ！死ねっ…………」

妹「……」

兄「………？」

妹「…ｸﾞｽｯ」

兄「おわっ、妹？」

妹「……いや…死んじゃいや…」

兄「……」

妹「…お…にぃが…死ぬのは…いや…」ｸﾞｽﾝ

兄「……」

兄「……何自爆して思い出してんだよ…まったく…」

兄「…ほら、妹。こっち来い」

妹「……」

妹「……」ｷﾞｭｰ

兄「……大丈夫、俺は死なないから」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

妹「……うん……ｸﾞｽ」

兄「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「……」ｷﾞｭｯ

兄「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

―――――――――
―――――――

兄「…落ち着いた？」

妹「……ん」

兄「…ならよし」

妹「……なんか眠くなってきた」

兄「そりゃ、あれだけ泣けばな」

妹「………」

妹「…寝る…」

兄「俺と一緒に？」

妹「……一人で」

兄「…そうか」

兄「じゃあ、俺は…」

妹「………」ｷﾞｭ

兄「……」

妹「……」

兄「……ここにいてもいいか？妹」

妹「……勝手にすれば？」

兄「…そうかい」

妹「……」

―――――――――
――――――
兄「じゃあ、電気消すぞ」

妹「………」

ﾊﾟﾁ

兄「……」

妹「……」

妹「おにぃ…」

兄「なんだ？」

妹「手……」ｽｯ

兄「…ああ」ｽｯ

妹「……」ｷﾞｭ

兄「……」ｷﾞｭ

兄「おやすみ、妹」

妹「……うん」

――――――――
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妹「………」Zzz

兄「やっと寝たか…」

妹「……」Zzz

兄「……まったく、心配させやがって…こいつは…」つんつん

妹「…ん……」

兄「………」

妹「……」Zzz

兄「………」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「ん…にぃ……」ｷﾞｭ

妹「……」Zzz

兄「……」

兄「……俺も眠くなってきたな…」

兄「………」

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――――――


ﾎﾞﾌｯ

兄「………」

兄「…………」

兄「……………ぶはっ」　ｶﾞﾊﾞｯ

兄「………」

妹「………」

兄「……おはよう、妹」

妹「…おはよ」

兄「なんか息苦しかったんだが」

妹「クッションで顔塞いでた」

兄「ああ、なるほど」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　制作・著作　妹

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妹｢……ん？｣

妹｢……あれ？おにぃ……？｣



妹｢……あ、そうか……｣

妹｢おにぃはあの時……自分で自分の喉を切って……｣

妹｢……｣


妹｢夢じゃ……なかったんだ……｣


妹｢……｣ﾓｿﾞﾓｿﾞ

妹｢もう一度寝よ……そしたらきっと、夢の中でおにぃに会えるから……｣