八幡「いや、だから終わったはずだろ、人生相談」 (618)

前にVIPで書いた

八幡「俺の妹が小町じゃないだと?」

八幡「まだ終わんねぇの?人生相談」

の、続きになるよ

それじゃあ次からスタート

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384077407

八幡(あ、暑いな)

ピーンポーン

八幡(…誰かしら出んだろ)

ピーンポーン

八幡「…」

八幡(あれ、誰もいねぇのか)

八幡「はいはい、今行きますよーっと」

八幡「はい」

黒猫「ごきげんよう」

八幡「えーっと…」

八幡(なんてな、こんな強烈なコスプレした奴、さすがの俺でも忘れねぇよ)

八幡「妹ならいねぇぞ」

黒猫「知っているわ」

八幡「はぁ、まぁじゃあそういうことだから」

黒猫「待ちなさい」

八幡「なんだよ」

黒猫「貴方に用があって来たのよ」

八幡「俺?なんで」

黒猫「いいから、とりあえず中に入れてちょうだい」

八幡「え、いや、散らかってるから」

黒猫「気にしないわ」

八幡「そうじゃなくて」

黒猫「…暑いのだけれど」

八幡「…どうぞ」

八幡「まぁ、ここ居ていいから」

黒猫「いいえ、だから貴方に会いに来たと言っているでしょう、無駄な抵抗はよしなさい」

八幡「あー…なんですか」

黒猫「沙織・バジーナをあの姿に昇華させたのは貴方ね?」

八幡「あ?いや、知らん」

黒猫「とぼける必要はなくてよ?」

八幡「…まぁ、関わってないとは言わない」

黒猫「最初からそう言いなさいな」

八幡(なんか、コイツ俺や雪ノ下と同じ匂いがするな、ぼっちは同類を見分ける能力に長けてる
   んだよ)

黒猫「そのことで少し、話があるの」

八幡「別に話すことなんてねぇよ」

黒猫「そうではなくて」

八幡「は?」

黒猫「私ごとなのだけれど、少し相談が…」

八幡(ま・た・で・す・か)

八幡「…俺、別に相談所じゃねぇんだけど」

黒猫「あら、彼女からはそのようなギルドに所属していると聞いていたのだけれど」

八幡(槇島め…)

八幡「あぁ、一応部活には入ってる」

黒猫「ほら見なさい」

八幡「ただ別に俺はやりたくてやってるわけじゃねぇんだけど」

黒猫「相談というのは」

八幡(全然聞いてないよ、中学生怖い)

黒猫「まぁ、本当ならば私の力で充分にこなせる戦いなのだけれど、同じ同志のよしみで
   参加させてあげるわ、感謝なさい」

八幡「別にいいよ」

黒猫「…なぜ、そうなるのかしら」

八幡「なぜも何も、俺関係ないじゃん」

黒猫「いえ、だからそうではなくて」

八幡「それじゃあ頑張れ、麦茶飲んだら帰れよ」

黒猫「…」

八幡「なんだよ」

黒猫「…聞いて、くれませんか?先輩」

八幡「先輩って…」

黒猫「……」

八幡「…わーったよ」

黒猫「貴方、孤独でしょう」

八幡「あ?まぁそうだな、孤高とすら呼べるまである」

八幡(ほら、もうカッコイイ、リュウの波動拳は滝を切り裂くんだぜ)

黒猫「やはりそうなのね、私の眼に狂いはなかったわ」

八幡「で、それがなんだよ」

黒猫「貴方、学校ではどのような振る舞いでいるのかしら」

八幡「振る舞い?ばっかお前、俺が振る舞う機会がある体で話を振ってるのか?」

黒猫「いえ、そうではないのだけれど」

八幡「…まぁ、強いて言えば、授業早く始められるように静かにしたり、帰りのホームルームの時早く帰れるように
   黙ってたり」

黒猫「それは何もしていないのと同じじゃなくて?」

八幡(おっしゃる通りで)

黒猫「そうではなく、魔導黒波の修行の時のことよ」

八幡(はいはい、体育ね、一々わかりにくいよ、なんの球技かはわからんけど)

黒猫「あの時間、一時的な伴侶を決めなければならない時があるでしょう?」

八幡「おう」

八幡(あのシステム考えた奴は本当に刑に処してもいいと思います)

黒猫「貴方は、どのようにして乗り終えているのかしら」

八幡「あ、そうだな、体調は悪いがやる気はある、そんな姿を教師に見せて、テニスなら壁打ち、バスケなら壁パス、
   ソフトボールなら壁当てをしてるな」

黒猫「貴方、壁が好きなの?」

八幡「あぁ好きだね、奴は何も言わずにどんな玉打ったり投げたりしても返してくれる」

黒猫「め…めちゃくちゃな正当化の仕方ね、しかしなるほど、随分と参考になったのも事実ね」

八幡「だろ、まぁ以上だ、あとは自分なりにアレンジするなりなんなりしろ」

黒猫「わかったわ」

八幡「もういいだろ、じゃあ帰れ」

黒猫「ダメよ」

八幡「なんでだよ」

黒猫「フフフ、これを見なさい」

八幡「何これ、小説?」

黒猫「そうよ、私作のね」

八幡「へー」

八幡(なんか嫌な予感が)

黒猫「ちなみにこっちが参考資料よ」

八幡「資料?」

八幡(って分厚い!なにこれぐっすり眠れそう)

黒猫「これを呼んで感想を聞かせて欲しいのよ」

八幡「え」

黒猫「頼んだわね、明日まで」

八幡「いや、無理だろ」

黒猫「やるのよ、貴方なら出来るわ」

八幡「何その期待、意味分かんない」

黒猫「いいから、よろしく頼むわ」

八幡「は…はぁ」

黒猫「それじゃあ、私は天界へ帰還するわ」

八幡(いやいや、君堕天使なんだから出来ないでしょ)

黒猫「おじゃましたわ」

八幡「…はいよ」

八幡(何だったの)

八幡「…ダメだ、文面が黒くて読みにくい」

八幡(でも読まないと怒られるだろうな)

prrr

八幡「あ、メール」

八幡(フロム新垣あやせ…)

八幡「はい、見てませんよ」

prrr

八幡「え、怖い」

八幡(電源オフっと)

八幡「ふぃ~、やっと資料読み終わった」

ピーンポーン

八幡「あ、またかよ」

八幡(今日はなんだってこんなに客が多いのかしら)

八幡「はい」

あやせ「こんにちわ、おにいさ」

八幡「さようなら」

あやせ「なんでですか!」

八幡「いや、なんでいるの」

八幡(怖い、怖すぎるよ)

あやせ「さっきメール送ったじゃないですか」

八幡「見てねぇよ」

あやせ「なんでですか!」

八幡「寝てた」

あやせ「そ、そうなんですか、じゃあしょうがないですね」

八幡(中学生ちょろい、どっかの先生とは大違い)

八幡「で、なに、桐乃帰ってねぇよ」

あやせ「今日はお兄さんに用があってきました」

八幡(なんなんだよ、どいつもこいつも、俺に絵買わせる気?)

あやせ「少し出れますか?」

八幡「あ?いや今本読んでるから無理」

あやせ「大丈夫なんですね、じゃあそこの公園で待ってますので」

八幡「ねぇ、日本語わかる?」

あやせ「はい、お兄さんは今本を読むくらい暇、と聞こえましたが」

八幡「いや、そうじゃなくて」

あやせ「早くしてくださいね、そうしないと桐乃に言いつけますよ」

八幡「勝手に言えよ」

あやせ「…ッ、とりあえず来てくださいよ!」

八幡(行ってしまった…)

―公園―

八幡(結局来てしまった)

あやせ「なんだかんだ言って来てるじゃないですか」

八幡「だってお前、女子一人でこんなところで待たせるわけにはいかねぇだろうが」

あやせ「え…」

八幡「んだよ」

あやせ「お、お兄さんいきなりずるいですよ、そんなこと言わないでください…」

八幡「は?べ、別にそんな深い意味なんてねぇよ」

八幡(落ち着け俺、相手は中学生だぞ)

あやせ「でも、お兄さんってそういうことも言えるんですね、普段からそうすればいいのに」

八幡「いや、だからな…」

あやせ「ふふ、冗談ですよ」

八幡(おい、そこの茂みにカメラと看板いるんだろ?今出てきたら許してやるぞ)

八幡「で、なんだよ」

あやせ「あ、それがですね、お兄さんに買い物に付き合って欲しいんです」

八幡「はぁ?それこそ桐乃と行けよ」

あやせ「その桐乃が居ないんじゃないですか」

八幡「まぁそうだけどよ、だからと言ってなんで俺なんだよ」

あやせ「それは行く場所に理由があります」

八幡「どこだよ」

あやせ「秋葉原です」

八幡「え、遠い」

あやせ「いいじゃないですか、まだ昼ですよ」

八幡「なんでアキバだよ」

あやせ「それはですね、えーっと…」

八幡「…?」

あやせ「その、桐乃の趣味を理解するためにも、なるべくそういったものに触れておいたほうが
    いいのでは、と思いまして」

八幡(え、何この子、桐乃好きすぎでしょ)

八幡「あー、まぁ別に行くのはいいけどよ」

あやせ「本当ですか!?よかったぁ」

八幡(やっぱり少し怖いんだろうな、まぁしょうがねぇとは思うが、でも俺にはなんでそこまでしようと
   すんのかわからん)

あやせ「それでは行きましょうか」

八幡「おう」

―秋葉原―

あやせ「凄い…人ですね…」

八幡「そうだな」

八幡(マジで多すぎるよ、日本中のオタクが集まってんじゃないの?酔っちゃうだろ)

八幡「どうする?帰る?」

あやせ「帰りませんよ、まったく…とりあえず、そこの大通りを歩いてみましょう」

八幡「おう」

あやせ「なぜ一歩後ろを歩くんですか?」

八幡「別に」

八幡(ゴルゴだって言うだろ、俺の背後に立つなと)

あやせ「その、できれば横を歩いて欲しいんですけど」

八幡「やだよ」

あやせ「なぜですか?」

八幡「なんとなくだよ、まぁさすがに帰ったりはしねぇから」

あやせ「は、はい」

八幡(ここにタイムマシン刺さってたのか…未来ガジェット研究所はどこかしら)

あやせ「…」

八幡「…」

八幡(ちょっと離れちまったな、まぁ見える位置だし大丈夫だろ)

あやせ「…あの、お兄さん」

八幡(あ、なんか言ってんな)

あやせ「あれ、どこですか」

八幡「ここだよ」

あやせ「あぁ、びっくりしましたよ」

八幡「大丈夫つったろ」

あやせ「そうですけど…」

???「む…はっ!八幡!?」

八幡「え?」

八幡(ま…まさか…)

材木座「八幡ではないか!やはり八幡あるところに我あり!材木座義輝!ここに顕現せりるぅ!」

八幡(め…めんどくさい…)

???「おろ?八幡氏」

八幡「はい?」

沙織「こんにちわでござる」

八幡「お、おう」

沙織「偶然ですなぁ」

八幡「そうだな」

八幡(結局そのままだったのか?いや、でも雪ノ下が)

沙織「…?あぁ、これは材木座氏のご希望でござるよ」

八幡「は?」

材木座「んっんうぅ~ん…」

沙織「今日材木座氏とここに来る約束をしておったのですが、槇島沙織の姿で会った所なぜかバジーナで
   居てくれと言われまして、ニン」

八幡(…ビビったな)

材木座(だ!だって駅の前で仁王立ちしてたらいきなり高身長の三次元美女が話しかけてきたのだぞ!?
   そりゃビビるって!)

八幡(おい落ち着け、最後素に戻ってたぞ)

材木座(おう、すまぬ、我としたことが…)

あやせ「あの…」

八幡「あ?あぁ悪い」

材木座「へ…!?なぬぅ!?」

沙織「おろ、あなたは以前のきりりん氏の」

あやせ「はい、その節は本当に申し訳ありませんでした」

沙織「いいんでござるよ、もうとっくに忘れたゆえ」

材木座「はちむああああああああああああん!!」

八幡「うるせぇよ、なんだよ」

材木座「誰なのだ!?この可憐な少女は!…ま…さ…か…、お主、とうとう人生の伴侶を」

八幡「ちげぇよ、妹の友達だ」

あやせ「お兄さん、それお兄さんの悪いところですよ」

八幡「は?」

あやせ「私は一応お兄さんのことも知り合いだと思ってるんですよ」

沙織「そうでござるな、もう拙者と八幡氏は立派な友人ではありませぬか、当然、材木座氏もですぞ」

八幡「は…えーっと、ざ…材木座」

材木座「ヌフフ、なんだ?八幡」

八幡「…いや、なんでもない」

材木座「動揺しているな、八幡」

八幡「うるせぇよ、お前もだろ、変な笑い方しやがって」

あやせ「とにかく、これからは私のことを紹介するときは『知り合い』としてください」

沙織「拙者のことも『友人』としてくだされ」

沙織「それでは、早速拙者と材木座氏にその娘の事を紹介してくだされ」

八幡「はえ?」

あやせ「私にもです、早くしてください、トロいですよ」

八幡(なに、こんな攻撃初めてなんだけど)

材木座「どうしたぁ?八幡んぅ、早く紹介せよぉ…」

八幡(あぁ、コイツ殴りたい…)

八幡「え、えーと、こっち新垣あやせ、知り合い」

あやせ「改めてすいませんでした、よろしくおねがいします」

八幡「こっち、槇島沙織と材木座…えーっと、なんだっけ」

材木座「ひどいぞ八幡!我の名は材木座ああああ…義輝である!」

八幡「そう、うん、材木座義輝、槇島はゆう…じんで、こっちは他人」

材木座「なんでだ!?」

八幡「だってお前は友達じゃねぇだろ」

沙織「八幡氏?」

八幡「いや、それはマジなんだって」

材木座「八幡…」

八幡(え、なにそのしょげっぷり、キモい)

沙織「まぁ材木座氏、八幡氏も照れての事でござるよ」

材木座「そ、そうか…ならよし!」

八幡(本当に殴りたい)

沙織「こちらも改めて沙織・バジーナでござる!よろしく頼みますぞ」

あやせ「槇島さんではないんですか?」

沙織「あぁ、それは……この、メガネを外した時の私のことですわ、よろしくね?新垣さん」

あやせ「あ、はい、よろしくお願いします、それで材木座さんですか?」

材木座「うむぅ…そうでありるぅ…」

あやせ「うっ…」

沙織「まぁ新垣さん、材木座さんも照れているのです、許してあげてください」

あやせ「よ…よろしくおねがいします」

材木座「はい!よろしくお願いしまっす!」

あやせ「…ッ!」

八幡「落ち着け、材木座」

沙織「ところで八幡さん、今日はどうしたんですか?」

八幡「あぁ、それは新垣が桐乃を理解するためにオタク文化に慣れるっつーことで、その付添だ」

沙織「なるほど、それでは新垣さん、私達もご一緒してもよろしいですか?」

あやせ「えぇいいですよ、いいですよね?お兄さん」

八幡「え、まぁ新垣がそう言うなら」

材木座「あ…あの」

沙織「なんですか?材木座さん」

材木座「そろそろメガネを掛けていただけると助かるのですが…」

沙織「あら、そうですか?」

あやせ「私は槇島さんにはそのままでいてほしいです」

八幡「諦めろ、材木座」

材木座「ふぇぬぽぉ…」

沙織「何事も慣れ、ですわ?」

材木座「わ、わかりました」

八幡(おぉ、材木座を飼い慣らした、槇島のスキル、侮れないな)

沙織「そうですわ、私達はこれからメイドカフェに行こうと思ってたんです、早速行きましょう」

八幡(おい待て、それは危険だ)

材木座「うむ、そうしよう」

八幡「あ、俺帰るわ…おい新垣、なんで俺の服を掴むんだよ」

あやせ「メイドカフェですか?店員さんがメイドさんなんですか?」

八幡「おい、無視すんな」

材木座「うむ、簡単に言えばそうであるが、他にも色々とサービスがあるのだ」

あやせ「サービス…ですか?」

沙織「えぇ、とっても楽しい所ですよ?」

八幡「騙されるな、新垣」

あやせ「え?」

八幡「あそこは恐ろしい、悪魔の巣窟だ…」

材木座「何を言うか八幡!そんなわけないであろう!」

八幡「お前にだろうが、とにかく俺は降りる、店から出たら連絡してくれ、そこのゲーセンにいるから」

材木座「待って八幡!!」

八幡「おい、気持ちわりぃよ、離せ」

材木座「お…お主がいなくなったら我死んじゃうから、お願い、行かないで」

八幡「だから気持ちわりぃって言ってんだろ」

沙織「八幡さんもそんなことおっしゃらずに行きましょうよ」

八幡「いや、だからマジで」

あやせ「お兄さん」

八幡「え?」

あやせ「着いて来てくれるって約束したじゃないですか」

八幡「そうだけどさ」

あやせ「嘘をつくんですか?」

八幡「いや、だから」

あやせ「早く来てください、溶かしますよ」

八幡(ちょっと待って、溶かすって何?逆に試して欲しい、材木座で)

沙織「八幡さん」

材木座「八幡ぅぅぅん」

あやせ「お兄さん?」

八幡「…わ、わかったよ、行きゃあいいんだろ…」

八幡(本当に嫌なんだよ、はは、笑いしか出ねぇや)

メイド「おかえりなさいませ!ご主人様!お嬢様!」

沙織「四名です」

メイド「かしこまりました!こちらへどうぞ!」

八幡(う、この甘い匂い…)

あやせ「…」

八幡(ほれ見ろ、そうなるって分かってたのによ)

沙織「あら?黒猫さん?」

八幡「え?」

黒猫「…誰かしら」

沙織「あぁ、ちょっと待って下さい……拙者でござるよ」

黒猫「あら、奇遇ね」

あやせ「あっ…」

黒猫「貴女は…」

材木座「え、なに?どうしたの?」

八幡(材木座、今日のお前ブレすぎ、絶望先生のオープニングでもそんなにブレねぇぞ)

あやせ「あの時は本当にすいませんでした」

八幡(…お前、結構強いな)

黒猫「なんのことかしら?」

あやせ「え?」

黒猫「なんのことかしらと聞いているの、私は貴女とは初対面よ?挨拶くらいしたらどうかしら」

八幡(こいつといい槇島といい、なんていうか…)

あやせ「あぁ、私新垣あやせです」

黒猫「ハンドルネーム黒猫よ、よろしく」

あやせ「黒猫さん、ですか」

黒猫「ええ、で、そちらの」

材木座「え?我?…えーっと、我はぁ、戦国将軍材木座義輝でござるぅぅぅ」

黒猫「戦国将軍?はっ、将軍程度がこの高貴なる堕天の天使の前に姿をあらわすなんて滑稽ね、
   ひれ伏しいなさい」

材木座「あ…八幡、我、感動で泣きそう」

八幡(よかったな)

剣豪将軍じゃ無かったのか、材木座?

黒猫「ところで貴方、なぜこんなところにいるのかしら」

八幡「え?俺?」

沙織「あ、黒猫氏、拙者共もご一緒してよろしいでござるか?」

黒猫「ええ、かまわないわ、それで貴方はなぜここにいるの?と言っているの、今朝渡した小説は読んだ
   のかしら」

材木座(小説!?)

八幡「おい、俺にだけ聞こえる声で喜ぶな、あぁ、まぁ設定資料まではな」

黒猫「そう、なら用語は覚えたわね」

八幡「全部とは言わねぇがな」

材木座「お…お主、今も原稿の執筆の最中であるか?」

黒猫「えぇ、そうよ、そういう貴方も、もしか」

材木座「うむ!我は今でこそワナビではあるが、将来は超売れっ子作家の仲間入りを果たしていること
    は間違いない!金の卵である!」

八幡(食い気味に行ったな)

あやせ「ねぇ、お兄さん」

八幡「あ?」

>>44 すっかり間違えた、スマン

あやせ「彼らは何の話をしているんですか?」

八幡「あぁ、多分自作小説の話だろ」

あやせ「なるほど、ワナビというのは?」

八幡「小説のなりかけみたいなもんだ」

あやせ「なりかけなのにあんな事を言っているんですか?あの人は」

八幡「まぁ、ほっといてやれ」

沙織「……彼らは彼らで楽しんでいただいて、私達はこちらで楽しみましょう」

あやせ「そうですね」

八幡(…相変わらずメニューを読むのが恥ずかしい)

あやせ「これは…見ても何のことだかさっぱりわかりませんね」

沙織「とりあえず、コーヒーでよろしいですよね?八幡さんも」

八幡「お、おう」

八幡(むしろ、それ以外頼まないまである)

―店外―

沙織「どうでしたか?新垣さん」

あやせ「そうですね、やはり少し…」

沙織「最初は仕方ないですわ、もし機会があればまた来ましょう、今度は桐乃さんも一緒に」

あやせ「ええ、そうですね」

黒猫「だから貴方、そこは『瞬獄黒炎』のほうがいいと言っているでしょう」

材木座「何を言う!『瞬滅黒炎』のほうがいいに決まっているであろう!」

黒猫「ふふ、『滅』程度で全てを焼き尽くせると思って?」

材木座「『獄』などとまるで足らんわ!」

八幡「…」

八幡(まぁ、こいつら楽しそうだし、よかったんじゃねぇか)

八幡「じゃあ、俺先に帰るわ」

あやせ「せっかくここまで一緒に居たんですから途中まで行きましょうよ」

八幡「え、いいよ別に」

材木座「まぁそう言うな八幡」

材木座(困るって言ったじゃん)

八幡「だから俺にだけ聞こえる声で言うなって、まぁいいよ、じゃあ行こうぜ」

―家―

八幡「ただいま」

八幡(誰も居ませんか)

桐乃「…」

八幡「おう」

桐乃「アンタ、今日アタシの友達と遊んでたんだって?」

八幡「あ?あぁ、まぁたまたま」

桐乃「あんま調子のんないでよ」

八幡「すいませんね」

桐乃「つーかなんで呼ばいないわけ?」

八幡「いや、お前居なかったじゃん」

桐乃「部活なんて昼過ぎには終わってたっつーの」

八幡「いや、知らねーよ」

桐乃「まぁいいわ、とりあえず部屋来なさい」

八幡(どうとりあえずなんだよ)

八幡(…で)

八幡「なんだよ」

桐乃「これ」

八幡「なにこれ」

桐乃「シスカリ」

八幡「いや、見りゃわかるけどよ」

桐乃「やるのよ」

八幡「え」

桐乃「いいから、ほらノートパソコンそっちで開いて」

八幡「いや、だから何で」

桐乃「そっちもクリアデータ入ってるから」

八幡「聞けよ」

桐乃「聞いてるわよ、アンタのことボコボコに気が済まないの、早くして」

八幡「だってこれエロゲ」

桐乃「一々うるさいわね、ほらさっさとパッド持って」

八幡「お、おう」

>>49 ミス ボコボコに気が済まない→ボコボコにしないと気が済まない

桐乃「弱っちーわね!アンタ真面目にやってんの?」

八幡「しょうがねぇだろ、今コマンド探ってんだよ」

桐乃「あっそ、まぁいいけど」

八幡(クッソ、なんか悔しい)

桐乃「はい次」

八幡「…」

桐乃「オラオラオラァ!」

八幡(無駄無駄無駄)

桐乃「はいまた勝ったー!もうアンタ弱いからいいわ、早く帰って」

八幡「はいよ、じゃあな」

桐乃「あ…アンタ、負けっぱなしでいいの?」

八幡「いいよ別に、それにもう飯だろ」

桐乃「…ッ![ピーーー]!バカ!」

八幡(なんなんだよ)

―翌日―

八幡(リア充でも非リア充でも平等に来るものはなーんだ、答え、月曜日)

由比ヶ浜「あ、ヒッキーやっはろー」

八幡「あ?…おう」

由比ヶ浜「なんか暗いねー、どうしたの?」

八幡「逆になんで月曜に元気なんだよ、お前は」

由比ヶ浜「え?だって楽しんだほうが得じゃん?」

八幡(その考え方は俺には一生出来ないな)

由比ヶ浜「ところでヒッキー、なんか最近ちょっと変わったよね」

八幡「は?なにが」

由比ヶ浜「なんて言うかさ、ちょっと兄貴肌?って言うかなんというか」

八幡「そんなわけねぇだろ、トンボとか歌えってのか?」

由比ヶ浜「なにそれ、意味分かんない」

八幡(うっそ、そんなんも知らないの?バーチャル世代怖い、まぁ俺もだけど☆)

八幡「あぁ、それと俺今日部活休むから」

由比ヶ浜「え、珍しいね」

八幡「ちょっと用事があんだよ」

由比ヶ浜「嘘だぁ、ヒッキーに用事?ないない絶対ない」

八幡「失礼な、まぁそういうことだ、雪ノ下によろしく」

由比ヶ浜「う、うん」

???「あれ?ゆいちゃん?」

由比ヶ浜「あれ?さがみん?」

相模「おはよー」

由比ヶ浜「うん、おはよー」

八幡(…さっさと行くか)

八幡「おい由比ヶ浜、俺行くわ」

由比ヶ浜「え?あ、うん、また教室でねー」

休憩する

日またいじゃうと思うけど一話は終わらせると思う

次レスから再開するね

―放課後―

八幡(ちょっと遅れたか、まぁ大丈夫だろ)

八幡「…って、あれ」

黒猫「…」

モブ「五更さんさ、なんか言ったらどうなの?」

モブ2「毎日恥ずかしくないの?変な喋り方してさ」

八幡(…ほう、なるほど、前回の相談は伏線だったのか)

黒猫「あなた達には関係ないわ、失せなさい」

モブ3「だからそれがウザいって言ってんの…よっ」

黒猫「あっ…」

八幡(女同士でも手が出るもんなんだな)

モブ「なにこれ、キモくない?」

モブ2「もしかしてこれのマネしてたの?変なの~」

黒猫「…ッ」

モブ「まぁいいや、もう行こ?」

モブ3「そうだね、またね?五更さん?」

モブ2「ははは!」

黒猫「…あ」

八幡「よぉ」

黒猫「…なにかしら」

八幡「いいや、なんにも」

黒猫「そう…」

八幡(あの原稿用紙、昨日書いてたやつか、俺に見せるために持ってきたんだろうか)

黒猫「いつまで突っ立っているのかしら」

八幡「別に」

黒猫「うっとおしいのよ、どっか行ってちょうだい」

八幡「はいよ」

黒猫「…ばか」

八幡(聞こえませんよ)

―家―

八幡(さすがに来ねぇか)

ピーンポーン

八幡(前言撤回)

八幡「はいよ」

黒猫「約束通り来たわ」

八幡「おう」

黒猫「上がっても、いいかしら」

八幡「あぁ、先部屋行ってろ、茶持ってく」

黒猫「そうね、ありがたく頂いておくわ」

八幡「階段登って1つ目だ」

黒猫「わかったわ」

>>1ちゃん、sageはなくともsagaは入れたほうがいいんじゃないかな。

八幡(…で)

黒猫「…」

八幡「…」

黒猫「何も言わないのね」

八幡「まぁな」

黒猫「…あの時の私は、貴方の目にどう映ったのかしら」

八幡「そうだな、まぁ特に思うことはない」

黒猫「…滑稽だとは、思わなかったの?」

八幡「なんでだよ」

黒猫「だって、あんな惨めな姿を晒したのよ?」

八幡「惨めか、別に俺はそうは思わなかったけどな」

黒猫「…なぜ?」

>>65 スマン、入れた気になってた

八幡「いやよ、別にいじめられてるのが惨めってわけじゃねぇだろ」

黒猫「は?」

八幡「惨めなのはそれに屈服した時だ、相手に負けて、軍門に下って一緒になって他の奴らを貶す、
   そういうのを惨めって言うんだと思うぞ」

八幡「お前は引いてすらいなかったじゃねぇか、それに寄ってたかって一人を攻撃するよりよっぽど
   カッコイイんじゃねぇか?」

黒猫「でも、私は一言しか言い返せなかったのよ、それに学校でも」

八幡「一矢報いたんだ、上等だろうが」

黒猫「…そうかしら」

八幡「…お前さ、やっぱり友達が欲しいのか?」

黒猫「はっ、そんなわけ無いでしょう?何を言っているのかしら」

八幡「じゃあなんで俺に惨めかどうかを聞いたんだよ」

黒猫「それは…」

八幡「やっぱりお前も気にするもんなんだな、所詮その程度だ」

黒猫「…なんですって?」

八幡「その辺の奴らと同じだ、外聞を気にして、あれこれ偉そうなこと言っときながらそれを貫く
   意志はない」

黒猫「言ってくれるじゃない」

八幡「お前はとある奴に似てると思ってたんだよ、種類は違うが自分を持ってて、外野が何を言お
   うが飾らないってな」

八幡「まぁ結局プレッシャーに負けちまってるみたいだけどな、ほら、小説読んだぞ」

黒猫「そんなこと、今はどうでもいいわ!」

八幡「…」

黒猫「貴方にならわかるでしょう!?奴らは集団で、ハイエナのように餌に群がって食い散らかす
   人間のカスみたいな奴らなの!」

黒猫「どんなに貴方が今言ったように思ってもダメなのよ!いくら私のほうが優れていると思い込も
   うとしても周りがそれを許してくれないの!」

黒猫「首謀者は勿論、周りでそれを見てせせら笑ってる奴らも総じて滅ぼしてやりたくなるわ!でも、
   世界はそんなに都合よくできていないのよ!わかっているでしょう!?」

黒猫「ああいう奴らが将来も成功していくなんて思うと反吐が出るのよ!でもそれが現実なのよ!
   そんな言葉の一つ一つが影のように私に張り付いて蝕むのよ!?」

黒猫「もう、いくら強がってもダメなのよ…」

八幡「甘ったれるな」

黒猫「…ッ」

八幡「そんなん、お前が負けるのを正当化させようとしてるだけだろ」

黒猫「そうじゃないわよ!そうじゃないけど…」

八幡「俺だってだなんて、そんなダセェことを俺は言うつもりはない、だがな」

八幡「それでも、お前には友達がいるだろ」

黒猫「…」

八幡「自慢じゃないが俺には居ない、いいか?一人もだ、それをなんだ、お前には俺が知ってるだけでも二人
   もいるじゃねぇかよ、あいつらだけじゃ不満か?」

黒猫「そんなこと…ない」

八幡「そう思うってんならよ、気にすんなよ」

黒猫「…どういうことかしら」

八幡「自分を受け入れてくれる奴がいるんだろ、ソイツとだけ仲良くすりゃあいい、上辺だけの薄っぺらい
   関係なんて、そよ風で吹き飛ぶようなもろい代物だろ、まぁそれすらも持ってねぇ俺が言えることじゃ
   ねぇけどな」

八幡「辛いのはわかる、他にもそんな奴いっぱいいるだなんてわかりきったくっだらねぇ
   言葉もなしだ、だいたいソイツらが辛いからって俺まで辛い思いしなきゃならん理由なんて
   一つもないからな」

八幡「だがまぁ、それでも仕方のないことだ、お前の言ったように世界ってのはそうでき
   ちゃってんだろうからな」

黒猫「なら!」

八幡「ただ、それでも負けていい理由にはならない」

黒猫「…」

八幡「俺は昔っから負けるのが大嫌いなんだよ、勝負する機会が皆無だから発揮することも
   無かったけどな」

八幡「だから、俺は誰が俺に何を言おうと、俺のやり方で物事を進めてんだ、その結果が正解
   だったのか失敗だったのかなんて、関係ねぇんだよ」

八幡「姿勢を貫くなら最後まで貫き通せ、それに周りに何言われようが最後までやりぬくってのは
   案外気持ちのいいことだぞ」

黒猫「…貴方、目に生気が無いのに士気だけは人一倍なのね」

八幡「そうだな、ちなみにやる気もねぇぞ」

黒猫「でも、そうね…悪く無いわ、貴方の言ってること、少なくとも間違ってはいないと思うわ」

八幡「どうも」

黒猫「ただ、最低ね、それだから友達が出来ないのよ」

八幡「ほっとけ」

黒猫「ふふ…ふふふ」

八幡「どうした」

黒猫「いいえ、ただ今私の中の眠っていた力が目覚めただけのことよ」

八幡「そりゃよかったな」

八幡(どっかにナメック星の最長老がいんのか?)

黒猫「クックック、今ここで黒猫の殻を破り顕現したのは闇猫、貴方も見ていなさい、明日、
   奴らの目に血の涙を流してやるわ」

八幡(こええよ)

黒猫「もう、負けないわよ、私を敵に回したことを死ぬ程後悔させてやるのよ、クク…
   オーッホッホッホッ!!!」

八幡(いやだからこええって)

黒猫「…ありがとう、先輩」

八幡「あ?まぁ別に俺はただ俺のぼっち話をしただけだ」

黒猫「相変わらず捻くれた悪魔だこと」

八幡「勝手に悪魔にすんな」

八幡「ところでよ」

黒猫「なにかしら」

八幡「これ」

黒猫「あら、忘れていたわ、どうだったかしら」

八幡「そうだな、まぁ、嫌いじゃない」

黒猫「え…?そ、そう、それならよかったわ」

八幡「んだよ」

黒猫「いいえ、ただ今までサイトに晒すと『読みにくい、産業』だの『技が読めない』だの
  『時は~まで読んだ』だの、ろくな評価がもらえなかったものだから」

八幡(まぁ、そうだろうな)

黒猫「なんだか私らしくないところを見せてしまったわね、クッ…これこそ滑稽よ」

八幡「お、おう」

黒猫「ただ、嬉しかったわ」

八幡「そうか」

八幡「まぁ、もう遅いし、帰れ」

黒猫「そうするわ」

八幡「そこまで送ってくぞ」

黒猫「あら、ありがとう」

八幡「ところでよ」

黒猫「なにかしら」

八幡「お前、本名は五更でいいのか?」

黒猫「え、えぇ、五更瑠璃、それが私の名前よ」

八幡「そうか、じゃあ行こうぜ、五更」

黒猫「…待ってちょうだい」

八幡「んだよ」

黒猫「…いいえ、なんでもないわ」

八幡「そうかよ」

黒猫(五更…ね、まぁその名を呼ぶことをあなたには許してあげるわ、光栄に思いなさいな)


終わり

終わった、ちゃくちゃくと攻略してるな、八幡

今日のところはもう終わりにしとくよ、多分続きもこのスレで書くと思う
日にちは指定しないけどそんなに間は開かないかと、書いてて楽しいし

それじゃあおやすみ

乙!
>>104
同感、京介はただ甘やかして何一つ成長させないからな

このスレで続けるなら「終わり」はいらないんじゃないかな?

今日はいくら走っても汗が出ないくらいに寒かった
それよりレスが多くてびっくり、ありがとう

>>105 一応一話が完結したらつけようかなと、途中で切れることもあるだろうし

それじゃあ、ネタが温かいうちに書き始めるわ、次レスから↓

―学校―

八幡(今朝から思っていることがある)

八幡(どうも、ここ最近の俺は頑張りすぎなんじゃないかと思う)

八幡(奉仕部の活動に全く関係もないのに、ちょっとボランティア精神が過ぎたと反省
   するまである)

八幡(俺は、忘れちまったんじゃないかと少し思ったくらいだ、何度も自分に言い聞かせたはずだ
   、もう期待するなと)

八幡(いくら今周りがいい顔をしているからと言って、これからも奴らがそうである保証
   なんてない、あいつらだから大丈夫だなんて、そんなの失敗を知らない奴らの戯言
   だ)

―――――――――――――――

あやせ「私は一応お兄さんのことも知り合いだと思ってるんですよ」

沙織「そうでござるな、もう拙者と八幡氏は立派な友人ではありませぬか」

―――――――――――――――

八幡(…クソ、俺としたことが、あんな甘い言葉に片足を踏み入れるだなんて失態もいいところ
   なんじゃないか?)

八幡(そろそろ、終わりにするべきだろ)

戸塚「はーちまん」

八幡「あ?お…おう、戸塚」

戸塚「どうしたの?怖い顔して」

八幡「いや、別にいつも通りだぞ」

戸塚「そうかなぁ」

八幡「…?」

戸塚「八幡、僕は八幡の友達なんだよ?」

八幡「お…おう、そっか」

八幡(戸塚が俺の友達?なにそれ怖い、幸せすぎて怖い)

戸塚「なにかあったら相談してね?」

八幡「いいや、大丈夫だ」

八幡(あぁ、別に何の問題もない、むしろ今までがおかしかったんだよ)

戸塚「そっか」

八幡「おう」

戸塚「…」

八幡「…」

戸塚「ぼ…僕そろそろ戻るね?」

八幡「おう、それじゃあな」

戸塚「うん、またね?八幡」

八幡(またね…ね)

八幡「…」

由比ヶ浜「ヒッキー、さいちゃんと話してたのにキモい笑い方してなかったね」

八幡「いきなり話しかけんなよ、心臓飛び出ちゃうだろ」

由比ヶ浜「変なヒッキー」

八幡「キモくないんだろ?じゃあむしろカッコイイじゃねぇか」

由比ヶ浜「そういうことじゃないって、あ、そうそう」

八幡「は?」

由比ヶ浜「ゆきのんがね、今日は部活来るのかだって」

八幡「あぁ、まぁ行くだろ」

八幡(それ以外に行く場所なんてないっての、家に帰っていいなら話は変わるけど)

由比ヶ浜「そっか、じゃあまたね」

八幡「おう」

八幡(…久しぶりに寝るか)

―部室―

八幡「うぃーす」

雪ノ下「あら」

八幡「おう」

雪ノ下「…」

八幡「…」

雪ノ下「最近」

八幡「は?」

雪ノ下「最近、よく槇島さんから連絡がくるようになったわ」

八幡「そうか」

雪ノ下「彼女、よくあなたの話を聞きたがるの」

八幡「へぇ、別にお前に聞いてもしょうがないだろうに」

八幡(雪ノ下が俺のことを知ってるわけねぇだろ)

雪ノ下「ま、特に答えることもないのだけれど」

八幡「だろうな」

雪ノ下「…」

八幡「…」

雪ノ下「あなた、いつも以上に目に生気がないわね、本当に生きているの?」

八幡「そうだな」

雪ノ下「そろそろ腐乱臭がするのではと少し警戒しているのだけれど」

八幡「そうだな」

雪ノ下「…あなた、自分の名前を言えるかしら」

八幡「比企谷八幡」

雪ノ下「あぁ、そう」

八幡「…」

雪ノ下「あなた、やる気はあるのかしら」

八幡「俺にそんな日が一度でもあったか?」

雪ノ下「どうしたの?あなた、不治の病にでもかかったの?」

八幡「いいや、いつもどおりだ」

雪ノ下「そう、ならいいわ」

八幡「…」

雪ノ下「…」

由比ヶ浜「やっは…ろー…?」

雪ノ下「こんにちわ」

八幡「おう」

由比ヶ浜「う、うん、あれ?どうしちゃったの?二人共」

八幡「別に何もないぞ」

雪ノ下「別になにもないわ」

由比ヶ浜「え?そ、そう…かな」

雪ノ下「座ったらどうかしら、疲れるでしょう」

由比ヶ浜「う…うん、ゆきのん、ありがとう」

雪ノ下「えぇ」

八幡「…もう、帰ってもいいだろ」

雪ノ下「かまわないわ」

八幡「そうか」

雪ノ下「えぇ」

八幡「そいじゃあな」

由比ヶ浜「あ…」

八幡「んだよ」

由比ヶ浜「う…ううん、なんでもない」

八幡「…?」

雪ノ下「比企谷くん」

八幡「あ?」

雪ノ下「あなたは、奉仕部の一員なのよ、忘れないでちょうだい」

八幡「…おう、胸にしまっとく」

雪ノ下「…」



―駅前―

???「あれ、お前桐乃の兄貴じゃん」

八幡「あ?」

加奈子「よっ」

八幡(あ?コイツどっかで…あぁ、ロリエか)

加奈子「お前何してんの」

八幡「そりゃこっちのセリフだろ、小学生は帰れ」

加奈子「死ね、加奈子は中学生だっつーの」

八幡「そりゃ失礼しました」

八幡(見えねー、つーか怖いよ)

加奈子「で?」

八幡「は?」

加奈子「は?じゃねーだろ、何してんだって聞いてやってんだよ」

八幡「で?別に頼んでない」

加奈子「とっとと答えろよ」

八幡「…帰る途中だ」

加奈子「そーか、それじゃあちょっと着いて来いよ」

八幡「は?やだよ」

加奈子「いいから、加奈子一人だともう遊べねーんだよ、あいつらマジありえねー」

八幡(そりゃそうでしょうね)

加奈子「ほら、いいから来いって」

八幡「いや、だから帰るって言ってんだろうが」

加奈子「加奈子は遊ぶって言ってんだよ」

八幡(え、マジで怖い、もうただのDQNじゃねぇか)

加奈子「じゃあまずはゲーセンな」

八幡「は?いや…」

八幡(おい、手をにぎるな)

―ゲーセン―

加奈子「お前意外と上手いな」

八幡「まぁな」

加奈子「ムカつくなー」

八幡「おい、筐体蹴るな」

加奈子「つーかよ、なんでコイツちゃんとワープしねーんだよ」

八幡(まさかセス使うなんて思いもしませんせした)

八幡「そりゃちゃんと入力してないからだろ」

加奈子「入れてるっつーの、何にソニックブームしかでねーの、壊れてんじゃねーか?これ」

八幡(すげぇ言いがかりだ)

加奈子「あとお前、待ちガイルとかなめてんのかよ」

八幡「失礼な、れっきとした戦法だ」

加奈子「けっ…」

八幡(タバコですか、まぁ慣れてるけど)

加奈子「あやせにやめろって言われたんだけどよ、なかなかやめられねーの」

八幡「そうですか」

加奈子「吸うか?」

八幡「いらねぇよ」

加奈子「そっ」

八幡(意外と聞き分けがいいな、こういう輩は押し付けて来るもんだと思ってたけど)

加奈子「お前さ、ケータイ貸せよ」

八幡「え、なんで」

加奈子「加奈子が貸せって言ってんだから黙って貸せってば」

八幡「おい、変なとこ触んなよ」

加奈子「キモいこと言ってんじゃねーよ、ありえねー…っと、あった」

八幡「何すんだよ」

加奈子「決まってんだろ、アドレス交換すんだよ」

八幡「は?いや勝手に」

加奈子「はい、完了」

八幡「いやいや」

加奈子「お前のにも加奈子の登録しといてやったから」

八幡「いや、頼んでねーよ」

加奈子「一々うるせーな、とりあえずこれからは加奈子が電話したら3秒で出ろよ」

八幡「無茶言うなよ」

加奈子「無茶でもやれってーの、じゃ、加奈子帰るから」

八幡「あ、おう」

加奈子「じゃあな」

八幡「じゃ」

八幡(…え、ロリエたん怖い、怖すぎる)

―翌日―

prrr

八幡(あ、来栖加奈子…)

八幡(無視無視)

prrr

八幡「…」

prrr

八幡「…」

prrr

八幡「…」

八幡(…止んだか)

佳乃「電話よ」

八幡「…え?」

佳乃「桐乃の友達から」

八幡「桐乃にじゃなくて?」

佳乃「そう、あんたに」

八幡「わかった」

八幡(え、やだ)

八幡「もしも」

加奈子「お前ぶっ飛ばすぞ!」

八幡(おやおや、朝から汚い言葉ですこと)

加奈子「3秒で出ろっつったろ」

八幡「寝てた」

加奈子「知らねーよ、起きろ」

八幡(メチャクチャなんですけど)

加奈子「今日の夕方も駅んとこいろよな」

八幡「え、なん」

加奈子「居なかったらマジぶっ飛ばすからな、じゃ」

八幡「…」

八幡(もうなんも言うことはない)

―放課後―

加奈子「おせぇよ!」

八幡(え、早くない?俺もうさっさと帰ろうと思って30分も早く来たのに)

加奈子「ほら、行くぞ」

八幡「いいや、行かない」

加奈子「今日は別のやつな」

八幡「いやだから行かないって」

加奈子「聞こえねーよ」

八幡「いい加減にしろよ」

加奈子「は?お前居ないと遊べないって言ってんじゃん」

八幡「他のやつ誘えよ」

加奈子「他のはガキばっかだからつまんねーんだよ」

八幡「あっそ、でも俺は関係ないから」

加奈子「よし、今日はぜってーマック奢らせるからな」

八幡(だから手を握るな)

八幡(…で)

加奈子「全然勝てねー、お前なんだよあのコンボ、一気に6割減ったぞ」

八幡(アキラのコンボはどれでも三回当てれば勝てるからな、お前ジャッキーで突っ込みすぎなんだよ)

加奈子「まーマックおごってもらったから許してやるけどよ」

八幡(そう、結局奢らされた、まぁタダ券あったからいいけど)

加奈子「明日も別の奴やるから」

八幡「いや、もういいだろ」

加奈子「勝ち逃げすんのかよ、加奈子が勝つまでぜってーヤメねー」

八幡「金もねぇんだよ」

加奈子「お前100円しか使ってねーじゃねーかよ!」

八幡(そうでした)

加奈子「つーかよ、なんでそんなに遊びたくねーんだよ」

八幡「は?」

加奈子「どうせ来るんだからよ、別に最初っから楽しくやりゃいいじゃねーか」

八幡「いや、お前が無理やり連れてきてんだろ」

加奈子「カンケーねーよ、結局遊んでんだから同じだろ?」

八幡「そうだけどさ」

加奈子「なに?お前まさかそーゆー自分がカッコイイとか思ってなの?」

八幡「まぁな」

加奈子「ありえねー、正直キモすぎなんですけどー」

八幡「ありねぇえことにそれがありえてんだよ」

加奈子「なに難しいこと言ってんだよ」

八幡「別にそこまで難しくないだろ」

加奈子「バカにしてんのか…よっ」

八幡「いてぇって、ローはやめろ」

加奈子「お前さ、最近あやせも仲良くやってんだろ?」

八幡「いや、別に」

加奈子「意味のねー嘘をつくなよ」

八幡「嘘じゃねーよ」

加奈子「あっそ、じゃあそれあやせにチクッからな」

八幡「おう、勝手にしろ」

加奈子「まー別に今はそんなこといいんだけどー」

八幡「そうかよ」

加奈子「でよー、別にあやせだけじゃねーけどそんなに嫌か?人と仲良くすんの」

八幡「別に、する相手がいねぇだけだよ」

加奈子「それがちげーって言ってんですけどー」

八幡「はい?」

加奈子「まぁ加奈子はお前のこと引っぱり回してるだけなんだけどー、あやせは
    お前と遊んだって言ってたぞ」

八幡(え、なにその話、聞いたこと無い)

加奈子「あやせがあんな話すんの初めてだから加奈子もビビったんだけどよー、
    まぁでも聞いてたらおもしろそーな奴だって思ったから誘ったんだけどよ」

八幡「別にそんなおもしろくねぇよ」

加奈子「別にそんなのお前が決めることじゃなくね?」

八幡「はい?」

加奈子「お前がおもしれーかおもしろくねーかなんて、そんなの加奈子が決めるに
    決まってんじゃん、バカじゃねーの?」

八幡「そうかよ」

加奈子「お前難しい言葉使って加奈子のこと言いくるめようとか思ってんなら無駄だかんな、
    加奈子そーゆーのわかんねーし」

八幡「んぐ…」

加奈子「まーいいじゃん、後のことなんてそんときに考えればよー」

八幡「そんなん、お前がヒデェ目にあってねぇから言えんじゃねぇの?」

加奈子「うーわ、だからそーゆーのがキモいっつってるじゃん」

八幡「んだよ」

加奈子「あー、つーか加奈子疲れたんですけどー、もー一回ゲーセン入ろうぜ」

八幡「は?いや、話終わってねぇじゃん」

加奈子「なに!?お前加奈子の話真面目に聞いてたのかよ!加奈子はもう自分で
    何言ったか覚えてねーのにバカだなー」

八幡(な…殴りたい)

加奈子「ほら、早くしろや、今度は牙狼スペやろうぜ」

八幡「あぁ?まぁいいけどよ」

加奈子「だから来るんならもっと楽しそうにしろってーの」

八幡「じゃあ帰るわ」

加奈子「帰ったらマジで知らねーから」

八幡(え、だから何でこういうことが言えるの?最近の中学生怖すぎだろ)

加奈子「ほら、早くしろよ、加奈子リョウ使うから」

八幡(どうせ飛燕疾風脚連発すんだろ)

八幡「でもお前、スパ4も出来ねぇのにガロスペなんかできんのかよ」

加奈子「出来るに決まってんじゃん」

八幡(嘘をつけ、嘘を)

加奈子「あーあ、しょっぱなから龍虎乱舞使う方法とかねーのかな」

八幡(そんなことされたらゲームが終わります)

加奈子「ほら、八幡!」

八幡「はぁ?」

加奈子「なんだよ、名前間違ってるか?」

八幡「いや、まぁあってるけどよ」

加奈子「じゃあ呼ばれたら一回で来いよ、楽しそうにな!」

八幡「あ…はぁ、わーったよ」

八幡(まぁ、別に考えを改めるつもりはないが、しばらくはこのぬるま湯に浸かってんのも
   割りと悪くはないのかもな…なんて言うと思ったか、残念、人間はそんなに簡単に
   は変わりません)

加奈子「おい、チンタラすんなってーの!」

八幡(…ま、俺がなんにせよ、別に周りのことはいいか、何を思おうが、好きにすればいいか)

加奈子「負けたらサイゼおごれよな!」


終わり

加奈子編が終わったな

俺妹のヒロイン(地味子除く)が終わって、この先はもう八幡が論破する相手がいないから
完全にヒロインが八幡を取り合うだけになっちゃうけど、それでもいいなら書くわ、ネタが浮かべば
今までのっぽい話も書くかもしれないけど

とりあえず読んでくれた人ありがとう、寝てなければ今日中に少し書くと思う

加奈子編が終わったな

俺妹のヒロイン(地味子除く)が終わって、この先はもう八幡が論破する相手がいないから
完全にヒロインが八幡を取り合うだけになっちゃうけど、それでもいいなら書くわ、ネタが浮かべば
今までのっぽい話も書くかもしれないけど

とりあえず読んでくれた人ありがとう、寝てなければ今日中に少し書くと思う

暇だし、書こうかな

八幡が誰かと結ばれるのって、なんか嫌だし多分そんな事はしないと思う

それじゃあ次レスから↓

―日曜日―

八幡(久々に一人で外に来てみたと思ったら)

桐乃「アンタ、何してんの?ストーカー?」

八幡「いや、別に何もしてないけど」

八幡(ばったり出くわすとは…)

あやせ「偶然ですね、お兄さん」

八幡「お、おう」

加奈子「八幡、お前相変わらず一人でつまんなそーにしてんな」

八幡「ほっとけ」

桐乃「え、加奈子、コイツの事呼び捨てにしてんの?」

加奈子「おう、別によくね?」

あやせ「べ、別に悪くはないですけど…」

八幡(え、なんでお前ら俺を睨むわけ?)

八幡「そ、それじゃあ俺はここで」

加奈子「ちょっと待てよ」

八幡「え?」

加奈子「加奈子まだお前に勝ってないじゃねーかよ、お前ロジャーと吉光とかマジで汚い
    戦い方しやがってよ」

八幡「いや、だから別にいいじゃん」

八幡(そういうお前はラースとスティーブだったな、見た目の派手さにとらわれるからそう
   なるんだよ)

加奈子「勝負しろよ、桐乃もあやせもいいべ?」

八幡「は?」

あやせ「別に私はいいですけど」

桐乃「何?アンタ鉄拳できんの?シスカリ下手くそなくせに」

加奈子「それがなー、コイツムカつくことに色々出来るんだよ、でも戦法は汚ねーんだ」

八幡「だから別にいいだろ」

あやせ「お兄さん、何の話をしてるんですか?」

八幡「は?あぁ、ゲームの話」

加奈子「あやせもやってみれば?もしかしたらスゲーつえーかもよ」

あやせ「そ…そうですね、じゃあちょっとだけ」

八幡「いや、だから俺行くなんて言ってない」

桐乃「うるさいわねー、私のジンでボコボコにしてあげるから来なさいよ」

八幡(ソロかよ)

加奈子「ほら、早くしろ、言ったろ?楽しそうにしろって」

八幡「いや、本屋行きたい」

あやせ「それじゃあ先に本屋に行ったらどうですか?私達もいくますので」

八幡「いや、ついてくんなよ」

桐乃「いいから早くして」

八幡(…まぁ、何言ってもついてくんだろうな)

八幡(…で)

八幡「どうしてこうなった」

桐乃「だからその喋り方がムカつくつってんじゃん」

雪ノ下「あなたがムカつこうがむムカつかまいが、私が喋り方を変える理由はないわ」

由比ヶ浜「ゆ…ゆきのん」

あやせ「桐乃も落ち着いて」

八幡(あれ?もしかして俺、帰れるんじゃね?)

加奈子「おい、八幡」

八幡「は?」

加奈子「お前本なんて読んでおもしれーのかよ、早くゲーセン行こうぜ」

八幡(もうやだ)

雪ノ下「はぁ、あなた、何をそんなにつっかかっているのかしら」

桐乃「最初につっかかってきたのはアンタでしょ?」

雪ノ下「あら、私は比企谷くんにいったつもりだったのだけれど」

桐乃「アタシも比企谷なのよ、なによ、ヒキガエルって」

雪ノ下「最後にくんをつけたつもりなのだけれど、もしかしてあなた聞こえていなかったの?
    話は最後まで聞いたほうがいいわよ」

桐乃「だからそのすかした態度が気に食わないっていってるでしょ!?」

雪ノ下「あなたは比企谷くんのアダ名について怒っていたんじゃなかったかしら、
    私の態度はそこに含まれないと思うのだけれど」

八幡(ま、そりゃ普通俺とコイツが兄妹だなんて思わないだろうな)

由比ヶ浜「ど、どうしよう…」

八幡(由比ヶ浜はなんかオロオロしてるし)

あやせ「…」

八幡(新垣は黙っちゃうし)

加奈子「おい八幡、アイスおごれよ」

八幡(お前はなんなんだよ、ロリエ)

由比ヶ浜「ね…ねぇ」

桐乃「なに?」

雪ノ下「なにかしら」

由比ヶ浜「このままじゃ終わらなそうだし、なんか別のことで決着つけてみたらどうかなー…
     なんて」

桐乃「なに言ってんの?アンタ」

雪ノ下「そうよ、由比ヶ浜さん、私達にはそんな時間はないわ」

桐乃「はぁ?アンタ、それどういう意味よ」

雪ノ下「別に言ったままよ、あなたが勝手に深読みしているんじゃないの」

桐乃「むかつく!」

あやせ「まぁ、桐乃も落ち着いて」

桐乃「…まぁいいわ、それじゃあそのピンクのが言ったとおり勝負しなさいよ」

雪ノ下「あなた、話を聞いて居なかったのかしら」

桐乃「あれ?ビビってんの?じゃあしょうがないな~、可愛そうだから許してあげてもいいわよ?」

雪ノ下「…いいわ、望むところよ」

加奈子「おい八幡、向こうに服屋あるから見に行こうぜ」

八幡(お前、実はこの中で一番強いんじゃないの?)

八幡(…で)

由比ヶ浜「うわー、ラウワンなんて久しぶりにきたよー!」

八幡(楽しそうだな、由比ヶ浜…つーか何で俺まで来てるの?)

加奈子「おい八幡、ミニバイク乗りたい」

八幡(ロリエ、ちょっと黙ってろ)

桐乃「ここなら色々あんでしょ」

雪ノ下「いいわ、なんでも受けて立つわよ」

あやせ「お、お兄さん」

八幡「は?」

あやせ「すいません、付きあわせてしまって」

八幡「そう思うなら俺が帰れる理由を考えてくれ」

あやせ「それは無理です、調子乗らないでください」

八幡(だからいきなり変わるなよ、怖いよ)

由比ヶ浜「うわー、ボールプールとか懐かしいなー、でもさすがに恥ずかしいよね…へへ」

八幡(お前は心ゆくまで遊べ)

雪ノ下「あなたに種目は選ばせてあげるわ」

桐乃「後悔して泣いても知らないかんね」

由比ヶ浜「あ、ゆきのん…」

あやせ「行ってしまいましたね」

由比ヶ浜「どうする?」

あやせ「そうですね、私達はおとなしく遊んでいましょう」

由比ヶ浜「そ!そうだね!パーっと行こう!」

八幡「おう、行って来い」

あやせ「何行ってるんですか、お兄さんも行くんですよ」

八幡「いや、俺釣りしてるから」

由比ヶ浜「つ、つまんなそう…」

八幡「ほっとけ、面白いかもしんねーだろ」

加奈子「ここマリオカートあんじゃん、行こうぜ」

由比ヶ浜「あ、それならやったことあるー」

あやせ「それじゃあ行きましょうか、後ろ見て居なかったらひっぱたきますからね?お兄さん」

八幡(その笑顔なんだよ、つーかさすがトップカースト、いつの間に仲良くなってんだよ)

由比ヶ浜「加奈子ちゃん強い…」

あやせ「一体どこで練習してるんですか」

加奈子「当たり前じゃん、つーかなんで八幡入らねーんだよ」

八幡「いや、恥ずかしいし」

由比ヶ浜「だからってなんでずっとスロットやってるの」

八幡「いいじゃんか、お、ボーナス確定」

あやせ「似合ってるのがむかつきますね」

加奈子「いいからなんかやろうぜ、加奈子お前負かさないと気が済まねーんだよ」

八幡「ここに格闘筐体があるわけねぇだろ」

加奈子「なんでもいいんだよ」

あやせ「あれなんてどうですか?ダーツ」

由比ヶ浜「いいね!いこ!ね?ヒッキーも!」

八幡「おい、引っ張んなよ」

八幡(あ、桐乃と雪ノ下がい…る?)

桐乃「どうよ、アタシの完全勝利じゃない」

雪ノ下「クリケットは私が圧勝したじゃない」

桐乃「でもあんた今負けたじゃない、見てあのきれいなスリーインザブラック!」

雪ノ下「でもまだ一対一だわ」

桐乃「いいわ、次で決着つけてあげる」

八幡(こいつら…人間か?)

由比ヶ浜「凄い、二人共ほぼパーフェクトだ」

あやせ「お兄さん、あれは凄いんですか?」

八幡「あぁ、少なくともそのへんののら試合では負けることは無いレベルだな」

加奈子「八幡、加奈子のホワイトホース見とけよ?」

八幡(言いたいだけだろ)

雪ノ下「もう一度ゼロワンでやるのかしら?」

桐乃「べっつに~?アンタが可愛そうだからクリケットでもいいわよ?」

雪ノ下「…ッ、いいわ、ゼロワンにしましょう」

桐乃「はっ、せっかくチャンスをあげたのにバッカじゃないの?」

雪ノ下「愚かかどうかはこれをみてから言いなさ…いっ」

八幡(ト…トンエイティーだと…?)

雪ノ下「少し本気を出し過ぎたかしら」

桐乃「は…はん、別にたいした事ないわよ!見てなさい!?」

八幡(この戦い、金が取れるんじゃないか?)

由比ヶ浜「ねぇヒッキー、あたたちもやろ?」

八幡「か?ま、まぁダーツならいいぞ」

あやせ「じゃあ桐乃たちの隣でいいですよね」

加奈子「あぁ!また点がはいってねーじゃん!これ壊れてんだろ!」

八幡(アウトボードに当てて入るわけねぇだろ)

あやせ「お兄さんも結構上手ですね」

八幡「まぁな、いっときはまってたし」

八幡(でもマイダーツとか買っちゃってすげぇ後悔した記憶があるんだよな)

由比ヶ浜「あたしも由美子たちと行くんだけどねー、なかなかうまくならないや」

あやせ「…で、加奈子、何をしてるんですか?」

加奈子「いや、全然刺さんないんだよ、だからさ…おらっ!」

八幡(いるよな、やけになってダーツを野球の投球みたいに投げるやつ)

加奈子「おぉ!真ん中に刺さった!見ろよ八幡!」

八幡「は?あぁ、すごいすごい」

あやせ「適当ですね」

由比ヶ浜「でも、いつのまにか二人がいなくなっちゃってるね」

八幡「そうだな」

あやせ「外に行ってみません?アーチェリーとかバスケとかあるみたいですよ?」

八幡「行きたきゃ行けばいいじゃん」

由比ヶ浜「じゃあいこー!」

加奈子「ダンクシュートやろうぜ」

八幡(今日一番笑った)

八幡(…で)

あやせ「本当に色々ありますね」

八幡「そうだな」

八幡(来たことなかったけど、釣り堀はたまたま目に入っただけだし)

由比ヶ浜「あれ?加奈子ちゃんは?」

八幡「迷子じゃね?」

加奈子「ちげーよ」

八幡「うお、驚いた…あ」

加奈子「なんだよ」

八幡「ちょっと…」

加奈子「あ?」

八幡(これやっから、噛んでろ)

加奈子(はぁ?ガムなんていらねーよ)

八幡(いいから噛んどけ、知らねぇぞ)

加奈子(…?まぁいーや、もらっといてやるよ)

あやせ「どうしたんですか?お兄さん」

八幡「いや、なんでもない」

由比ヶ浜「とりあえずバスケやろうよ」

由比ヶ浜「なんかヒッキー普通に上手い気がする…」

八幡(某バスケ漫画にもいたろ?幻のプレイヤーが)

加奈子「ぜんっぜん入らねーじゃねーか」

あやせ「それはしっかり狙わないからですよ」

加奈子「狙ってたらあやせが取るんだろ?」

あやせ「それはそうですよ」

由比ヶ浜「ていうかさ、あれ、ゆきのんと桐乃ちゃんじゃない?」

八幡「あ?…あい?」

雪ノ下「どうかしら」

桐乃「これで決めれば同点じゃない」

雪ノ下「やってみなさい」

桐乃「やってやるわ…よっ!」

八幡(アーチェリーってあんなにポンポン真ん中に当たるもんだっけ)

桐乃「あぁ!外れた!」

雪ノ下「これで私の勝ちね」

桐乃「サッカーはアタシが勝ったじゃない」

雪ノ下「…ッ」

桐乃「…ッ」

八幡(お前らマジで何者なんだよ)

桐乃「というか、アンタもうへばってんじゃないの?」

雪ノ下「そういう…あなたこそどう…なのかしら」

桐乃「アタシはまだ大丈夫よ」

雪ノ下「そう…私も大丈夫よ…」

桐乃「はっ、嘘ばっか、でもまぁアンタのほうが一回多く勝ってるのよね」

雪ノ下「そうね…」

桐乃「…まぁいいわ、一回休憩するわよ、そのあとまたボコボコにするから」

雪ノ下「…」

桐乃「別に情けじゃないわよ、弱っちいアンタ倒してもつまんないだけ」

雪ノ下「そう…後悔しないようにね…」

桐乃「するわけないでしょ?どうせアタシが勝つんだから」

雪ノ下「…ふふ」

桐乃「…へへ」

八幡(なにあの喧嘩した後のヤンキーみたいな雰囲気)

―店外―

桐乃「ちぇっ、結局決着つかなかったじゃない」

雪ノ下「仕方ないわ、時間だもの」

由比ヶ浜「いっぱい歌ったねー」

あやせ「そうですね」

加奈子「また来ようぜー」

八幡(あの後、二人はまたプロ顔負けの勝負を繰り広げ、三人はカラオケルームに入り、俺はベンチに座って
   時間を潰した)

八幡(途中で誘われたが、冗談じゃない、あんな所入ったらどうにかなっちゃうだろ)

由比ヶ浜「じゃ、私達帰るね」

雪ノ下「そうね」

あやせ「お疲れ様です、加奈子、私達も帰りましょう」

加奈子「そうだな、もう今日はいいわ」

あやせ「それでは」

加奈子「じゃあなー」

桐乃「ばいばーい」

八幡「…」

桐乃「…」

八幡「帰ろうぜ」

桐乃「…そうね」

八幡「ま、こういうのもたまにはいいんじゃねぇか?」

桐乃「あっそ、どうでもいいけど」

八幡「そうかよ」

八幡(気を聞かせた俺がバカみたいじゃねぇか)

桐乃「…ねぇ」

八幡「あ?」

桐乃「本屋、行くんでしょ?」

八幡「いや、いいよ、もう」

桐乃「いいから、あたしが行くって言ってんだからいいのよ」

八幡「…あいよ」

八幡(まぁ、本当に今さらどうでもいいんだけどな)

桐乃「早くしなさいよ」

八幡「わーってるよ」

八幡(…まぁ、楽しくなかったとは言わない、誰にも言わないけど)


終わり

野暮だけどあやせは加奈子には敬語じゃなくてため口だぞ

終わった、よかったよかった

今までみたいにストーリーがある話じゃなかったけど、これでよかったかな

とりあえず今日はおしまい、またそのうち書くかも、日常パートでも勘弁してね
それじゃあおやすみ

>>179

すまん、ありがとう

次回は黒猫だな

それじゃ、こんどこそおやすみ

暇だからまた書きに来てしまった、どうも>>1です

前回は俺の好きな材木座が剣豪将軍ではなく戦国将軍になってたり、なぜかあやせが加奈子に敬語を
使ってたりして、自分で見返して「何書いてんだ?コイツ」みたいになってた

言い訳させてもらうと、少しうとうとして何も考えないで書いたりするとああなるのよ、すいません

前置きはこのくらいにしてぼちぼち書いてくわ、次レスから↓

―某ファミレス―

材木座「ふむぅ…なかなか筆が進まぬ」

黒猫「口を動かす暇があるなら手を動かしなさいな」

材木座「あ、すいません」

黒猫「…」

材木座「うむぅ…」

黒猫「…」

材木座「…」

イチメイサマ、ゴアンナイデース

材木座「…?…!?は!八幡!?」

八幡(…店間違えました)

材木座「八幡!お主、逃がさんぞ!」

八幡「見つけるなりこっち来るなよ、お前マジでどんだけ俺のこと好きなの?」

材木座(た、助けて欲しいのだ)

八幡「はぁ?なんでいきなり小声なんだよ」

黒猫「あら、また会ったわね」

八幡「あ?おう」

黒猫「こんにちわ」

八幡「じゃ、そういうことだから俺帰るわ」

材木座「まぁ八幡、我のコーラを飲むが良い」

八幡「汚ねぇよ、つーか服つかむな、気持ち悪い」

黒猫「…?何をしているの、早く座ったらどうかしら」

八幡「いや、俺帰るから」

材木座(…だから待つでおじゃる)

八幡「しつけぇよ、離せよ」

材木座(ど…どうにかして欲しいのだ、八幡)

八幡「んだよ」

材木座(あの小公女、我を見つけるなりこっちに来た挙句、我の小説を散々貶し倒して自作の小説を
    押し付けてきたのだ)

八幡(だからなんだよ)

材木座(なんとか作家モードで読み進めておったのだがもう持たないのだ)

八幡「いや、俺関係ねぇし」

材木座「ほぶぁ!何を言う八幡!我と貴様はあの苦しい修行を共に乗り越えたパートナーではないか!」

八幡「だからそれただの体育だろうが」

八幡(ぼっちは本当に体育苦手になるよな、身体能力とか関係なく)

材木座「頼むよ八幡んんんん~」

八幡「気持ち悪いっての、じゃあ帰るから、じゃあな」

沙織「あら?八幡さんではありませんか」

八幡(お前絶対影で見てたろ)

黒猫「あら、遅かったわね」

沙織「少し立て込んでしまいまして」

八幡(あれ?なんでナチュラルに俺引っ張られてんの?)

材木座「フフウ…八幡、やはり貴様はそうなる運命なのだ…」

八幡(殴りたい、この笑顔)

黒猫「…あなた、帰ったんじゃなくて?」

八幡「いや、そのつもりだったんだけどさ」

沙織「どうせならご一緒がいいかと」

八幡(おい、その姿で俺を見るな)

材木座「あ…えーっと」

八幡(ほら、材木座が我に返った途端うろたえてるじゃねぇか)

沙織「結局桐乃さんは来れなかったんですね」

黒猫「ええ、あの女、撮影があると高らかに自慢していたわ」

沙織「そうですか、なら仕方ないですね」

黒猫「私はそのほうがせいせいするのだけれどね」

沙織「それでは行きましょうか、ほら、八幡さんと材木座さんも」

八幡&材木座「え?どこに?」

沙織「中野です」

八幡&材木座「なんで?」

黒猫「コスプレよ」

八幡&材木座(いや、お前(お主)もうしてんじゃん)

沙織「それでは出ましょう」

八幡&材木座「え?」

―中野―

八幡「え?」

沙織「着きましたね」

黒猫「ええ」

八幡(いや、なんで俺まで来てんの?)

材木座「フフフ、コスプレか…いや、実は我も…」

八幡(何だコイツ、電車の中でもう気づいてたけど結構楽しそうじゃねぇか)

黒猫「けれど少し時間が早いわね」

沙織「そうですね、どこかで少し時間を潰しましょう」

材木座「うむ」

八幡(…材木座、お前少しずつ慣れてないか?)

材木座「…?なんだ?八幡」

八幡「近いって、気持ち悪い」

八幡(…で)

八幡「初めて来たな」

材木座「我は何度も来たことあるぞ?八幡」

八幡(知らねぇよ)

沙織「ここならいくらでも時間をつぶますね」

黒猫「というか、目的のお店もここにあるんじゃなくて?」

沙織「さすが黒猫さん」

黒猫「そのくらいわかるわよ」

八幡(これが中野ブロードウェイか…でかいな)

材木座「それでは早速行くぞ、八幡」

八幡「いや、俺はいいって」

沙織「何を言っているんですの?早く行きましょう」

八幡「おい、ちょっとは聞けって」

水差してすまんが少し気になることが…
千葉の人も「~~じゃん」って言うの?

八幡(…で)

材木座「見ろ八幡!このアイテムの数々を!」

八幡「いや、俺別にそこまで興味ねぇし」

黒猫「あら、そう言いながらゲームソングのラックを見ているじゃない」

八幡「いや、無印のソニックアドベンチャーのサントラ探してんだよ、普通の店探しても全然ねぇからな」

八幡(ウィンディバレーは名曲だと思いました)

沙織「この店は流通に乗りにくいモノのバックナンバーも各種揃っていますからね」

八幡「と言ってもやっぱりねぇな」

材木座「八幡」

八幡「んだよ」

材木座「我は買い逃した雑誌を買ったぞ」

八幡(ホントどうでもいい)

>>209
自然に使ってた、わかんないから気をつける

八幡(あぁ、疲れた)

黒猫「随分歩きまわったわね」

八幡「そうだな」

沙織「もうそろそろ時間ですわね」

八幡「…なぁ、それ本当に俺も行かなきゃいけないの?」

黒猫「当然よ」

沙織「ここまで来て何を言ってるんですか」

八幡「やっぱいいって、興味ねぇし」

沙織「コスプレは一度してみるとハマる方も多いんですよ?」

黒猫「そうね、貴方は一度自分を開放したほうがいいわ」

八幡「ハマんねぇし、開放もしたくねぇよ」

材木座「いいではないか、八幡」

八幡「んだよ材木座、お前だけで行けよ」

材木座「フッハッハ!何を言う八幡!我は一人で行くくらいなら死を選ぶぞ!」

八幡(じゃあ死ねよ)

八幡(…で)

材木座「おぉ!これは凄いぞ!八幡!」

八幡「なんで一々俺の報告すんだよ」

材木座「いや、だって喋りにくいし」

八幡(だから知らねぇって)

八幡「つーか五更、お前最初からコスプレしてんじゃねぇか」

黒猫「これはただの普段着よ」

八幡(嘘つけ)

黒猫「それより、貴方も何か着てみなさいな」

八幡「だからいいってば」

沙織「八幡さん、これ絶対似合うと思いますよ」

八幡「いや、これただのジーパンと白のTシャツじゃねぇか…ってこれまさか」

黒猫「Lよ」

八幡(ふざけんな)

沙織「他にもありますよ、カオスヘッドの西條拓巳とか」

八幡(お前実はコスプレさせる気ねぇだろ)

黒猫「これなんていいじゃないかしら、男子高校生の日常のタダクニ」

八幡「もうなんのひねりもねぇ制服じゃねぇか」

八幡(つーかなんでそんなんまでおいてあるんだよ)

材木座「むぅ…」

八幡「どうした、材木座」

材木座「サイズが合うのがシュタインズゲートのダルしかないのだ」

八幡(笑わす気しかねぇだろ、お前)

八幡「あとあれなんてどうだ?鉄拳のボブ」

材木座「お主!我を愚弄しておるのか!」

黒猫「これなんてどう?ブレイブルーのテイガー」

材木座「ふむ…悪くないな…」

八幡(似合わねー)

―店外―

沙織「どうでしたか?八幡さん」

八幡「いや、どうも何も、俺Lしかやってないし」

八幡(なぜか店員まで乱入してきてあれだけ着せられたんだよ、クッソ)

黒猫「最高に似合って居たわよ、メイクすらいらなかったものね」

八幡「うるせぇ」

材木座「しかし、時間も中途半端だな、八幡、どこかで飯でも」

八幡「だからなんで俺に言うんだよ、それに行かねぇし」

黒猫「相変わらず捻くれているわね」

八幡「周りがひねくれすぎて逆に真っ直ぐな俺が曲がって見えてるんだっつーの」

黒猫「また意味のわからない理屈を、それに貴方は正真正銘ひん曲がっているわ」

八幡(そうですか)

沙織「でも本当に中途半端ですね」

八幡「帰るって選択肢はねぇの?」

沙織「もったいないですわ」

材木座「そうだぞ、八幡」

八幡(うぜぇ)

八幡(…で)

材木座「ふむ、カラオケか」

沙織「ここなら趣味の合う者同士、楽しく遊べますしね」

黒猫「フフ、とうとう私の目の封印を解く時がきたわね」

材木座「グッ…我も古傷が疼く…ッ!」

八幡(お前らいいコンビだな)

沙織「八幡さんは何を歌うんですか?」

八幡「え?俺はいいよ」

黒猫「そんなこと言って、結局歌うのでしょう?それにお金ももったいないわ」

材木座「そうだぞ、八幡」

八幡(材木座、そろそろそれイラっとくる)

八幡「とりあえずお前ら勝手にやってろよ、俺も後で適当に入れるから」

沙織「そうですか、期待していますね?」

八幡(…まぁ、気分次第だな)

黒猫「とりあえず何か歌いましょう」

沙織「そうですね、トップバッターはどうします?」

材木座「…」

八幡「おい、材木座、歌えよ」

材木座「いや、さすがに」

八幡(口調気にしろ)

沙織「まぁせっかくですし」

黒猫「そうね、こういうのは新参者が最初に入れるべきよ」

材木座「そ…そうであるか、それでは失礼して」

八幡(…溝ノ口太陽族?材木座のくせにセンスいいじゃねぇか)

材木座「うむ、それでは」

八幡(イントロがすでにいい)

材木座「ブルゥ~ス~」

八幡(そして意外と上手い)

材木座「サンレェェッドォォォォォォ!!」

八幡(ムカつく、上手い事にムカつく)

沙織「なかなかよかったですね」

黒猫「そうね、意外とあっていたわ」

材木座「そ…そうか?…フ…ハーッハッハ!」

八幡(はしゃぐな)

黒猫「それじゃあ、次は私が歌うわ」

沙織「頑張ってくださいね」

黒猫「クク…愚問ね」

八幡(曲は…Preserved Roses、まぁ歌うとは思ってた)

黒猫「みーじっかーいゆーめをかさーねーてー」

八幡(西川のパートも歌うのか?まぁぼっちはデュオも楽勝で一人で歌いきるしな)

黒猫「はなさーない~!」

八幡(結局一人で歌いきりやがった、やるな)

沙織「素晴らしいですわ」

黒猫「当然よ」

材木座「…」

八幡(材木座がずっとウズウズしてたな、歌いたかったんだろうな)

黒猫「次は貴女の番よ」

沙織「そうですね、それでは失礼して…」

八幡(何歌うんだろうな、予想つかねぇな)

沙織「行きます」

八幡(…んなッ!brave heartだと…!)

沙織「逃げたりーあーきらめることはー」

八幡(これは素晴らしい、歌が)

―店外―

沙織「意外でしたね、まさか八幡さんが本当に歌うとは」

材木座「うむ、しかもマニ☆ラバの幸せを歌うとは」

八幡「んぐっ…」

材木座「いいのだぞ?八幡、名曲に間違いない」

黒猫「ただ、貴方が歌うだなんて夢にも思わなかったけれど」

八幡「うるせぇよ、お前だってINNOCENCEとか想像通りの歌ばっかり歌いやがって」

黒猫「いいじゃないの」

沙織「まぁ、いいじゃないですか」

黒猫「貴女がシャッフルのYOUを歌い出したときは心底驚いたわ」

沙織「ありがとうございます」

八幡(お前、選曲がストライクすぎるんだよ、青春狂騒曲歌いだしたときは危うく俺も歌いそうに
   なったぞ)

材木座「なににせよ、楽しかったのだからいいではないか、八幡」

八幡「あ?あぁ、まぁそうだな」

黒猫「あら、意外と素直に認めるのね」

八幡(しまった)

沙織「何よりですわ、また他の方たちも連れて来ましょう」

黒猫「そうね」

八幡(もう喋りません)

材木座「うむ、いい時間だな、八幡」

八幡「わーってるよ」

沙織「それでは、私はこのへんで」

黒猫「私も寄るところがあるからここでさよならよ」

材木座「それでは帰るか、八幡」

八幡「気持ちわりいって、あぁ、それじゃあな」

沙織「えぇ、それでは」

黒猫「いずれね」

八幡(…まぁいいか)

材木座「八幡よ」

八幡「んだよ」

材木座「我は楽しかったぞ」

八幡「気持ちわりぃって」

材木座「照れなくてもいいのだぞ?八幡」

八幡「照れてねぇっての」

材木座「ただ、我らはこういうことに慣れてなさすぎるな、八幡」

八幡「材木座のくせに偉そうなこと言うんじゃんねぇよ」

材木座「ぐぬぅ…まぁいい、ところで八幡」

八幡「あ?」

材木座「今ちょうどここに我が考えた新作小説のプロットがあるのだが」

八幡「なんでだよ、つーかプロットじゃなくて書いてから持って来い」

材木座「読んでくれるのか?」

八幡「読まない」

材木座「ふぬぁ!」

八幡(慣れてない…か、材木座のくせにわかったようなこと言いやがって、クソ)

材木座「け…ケプコンケプコン、それでは八幡、我もここらで」

八幡「おう」

材木座「サラダバーッ!」

八幡(だからうぜぇってのによ…ったく)



終わり

終わった、けどちょっとほのぼのし過ぎなんじゃないの?これ
そろそろ原点復帰というか、暗い感じのが書きたいな、最初から原作とはほど遠かったけど

それじゃあ、前から読んでくれてる人、今日はたまたま目にした人、ありがとう、おやすみ

八幡(前言撤回、前にしばらく周りは放っておいてもいいとか甘いことを言ったが、そろそろ
   潮時だ、と言うか遅すぎるまである)

八幡(いくら俺でも、ここしばらくは流されてしまった自分が悪いと言わざるを得ない)

八幡(となれば、当然自分のケツを拭くのは自分だ、関係も何もない)

八幡(楽しくなかったとは言わない、自分にまで嘘をつく必要はないからな、俺、自分大好きだし)

八幡(だが、その俺が好きな俺がいつの間にか消えかかってるのが実感できる、アウトローだなんて
   今となっちゃ程遠い)

八幡(もう満足したろ、比企谷八幡、今のうちに戻っておかないと、また同じ目にあうぞ)

―某日・自室―

八幡「…」

桐乃「ねぇ」

八幡「…」

桐乃「ねぇって言ってんじゃん」

八幡「…んだよ」

桐乃「無視とかなめてるわけ?」

八幡「別に」

桐乃「なんかムカつくんですけど」

八幡「じゃあもう戻れよ」

桐乃「…ッ!なんなのよ最近さ!ふざけんな!」

八幡「…ふぅ」

八幡(オーケーオーケー、順調だ、終わらせるなら、まず自分に一番近しい人間から関係を抹消するべきだ、
   中心から発される波ほど影響力は高い)

八幡(特に相手は俺の妹だ、果たしてあのリア充がどれほどの力を持ってるかは俺にははかり知れんが、
   少なくとも俺以上ではある、そしてその影響力はもはや火を見るより明らかだ)

八幡(現に、ここ最近の周りの反応は薄まりつつまる、大丈夫だ問題ない、このまま進めば目的地はもう近い)

八幡(おかえり、我が円満なぼっちライフ)

予告編ということでここまで

構成がしっかり思いついたら書くよ、明日かもしれないし、一週間後かもしれない
けど、待ってくれる人がいるなら嬉しいわ

それじゃ、こんどこそおやすみ

まさかこんなに毎日くるなんて思わなかった、どうも>>1です

ある程度のフレーズは決まったから少し書いていく、途中でインスピレーション的なものが
湧いたら最後まで行くかも

それじゃあ次レスから↓

―部室―

由比ヶ浜「ヒッキー」

八幡「あ?なんだよ」

由比ヶ浜「あ…いや、なんでもない」

八幡「そうかよ」

由比ヶ浜「…」

八幡「…」

由比ヶ浜「ゆ…ゆきのん、遅いね」

八幡「掃除だろ」

由比ヶ浜「そ、そっか」

八幡「いや、お前が言ったんだろ」

由比ヶ浜「あれ、そうだっけ」

八幡「…」

由比ヶ浜「あ…うん、そうだね、はは…」

八幡「…」

由比ヶ浜「…」

八幡(さすが由比ヶ浜、空気を読むスキルに長けている)

平塚「やぁ」

由比ヶ浜「あ、先生」

八幡「うす」

平塚「おや、雪ノ下はまだ来てないのかね?」

雪ノ下「いいえ、ここに居ますよ」

由比ヶ浜「あ、ゆきのん」

雪ノ下「こんにちわ、由比ヶ浜さん」

八幡(いきなり現れんなよ)

平塚「お、雪ノ下来たな、なら比企谷」

八幡「はい?」

平塚「君は職員室に来てくれたまえ」

八幡「え、なんでですか」

平塚「その質問には職員室で答えよう」

八幡「いや、そうじゃなくて」

平塚「少し話があるんだよ」

八幡「あ、そうですか、そういうことだ、行ってくるわ」

雪ノ下「ええ、了解したわ」

由比ヶ浜「い…いってらっしゃい」

八幡(…で)

平塚「比企谷」

八幡「はい」

平塚「君は最近、また人と近づかないようにしているな」

八幡「なんですか、藪から棒に、俺は一度も近づいた覚えがないんですが」

平塚「そういうのは今はいいんだ、あからさまに態度がおかしくなっているじゃないか、どうしたんだ」

八幡「はぁ…まぁ別に特にこれと言ったことはありませんよ」

平塚「相変わらず自分のこととなると口が堅いな、君は」

八幡「喋ることもないのに、堅いも緩いもないでしょう」

平塚「ん~、少しは成長したと思っていたんだがなぁ、やはり根が腐っていると育つ葉も腐っているという
   わけなのかね」

八幡「いや、それは俺に聞かれてもわかりませんよ」

平塚「なるほど、それもそうだな」

八幡「そうですね」

平塚「…比企谷」

八幡「はい」

平塚「前に私が言ったことを覚えているか」

八幡「はぁ、色々言われすぎてどれだか」

平塚「そうか、ならもう一度言うぞ」

八幡「はい」

平塚「別に仲良くしろとは言わない、人間関係はうまくやれ」

八幡「…そんなこと、言われてましたっけ」

平塚「…比企谷、君はもしかして私に喧嘩を売っているのかね?」

八幡「ひ…いいえ!そんなことあるわけないじゃないでしゅか!ただうまくやれと言われても
   普通の人間が具体的にどうしていいるのかがわからないので手の施しようが無いというか
   なんというか…」

平塚「全く、少し怒鳴るだけでそうなる君が、なぜこと人間関係になると強情になるのかね、
   私には理解が出来んよ」

八幡(それは先生には言われたくないですよ)

平塚「比企谷?」

八幡「いいえ!なにも考えていませんよ!?」

八幡(もう本当に誰かもらってあげて!)

平塚「…はぁ、まぁいい、少し君の対応が目についたものだからな、少し話を聞こうと思っただけ
   なんだ、君が何もないと言うなら私もそれ以上詮索する気はない」

八幡「そ、そうですか」

平塚「ただ、これだけは言っておく」

八幡「…?」

平塚「君の周りの人間みんなが、君が描く人間だとは思わないほうがいい、いずれ損をすることになるぞ」

八幡「…そうですか」

平塚「話はそれだけだ、部室に戻りたまえ」

八幡「失礼しました」

八幡「…」

由比ヶ浜(ゆ、ゆきのん)

雪ノ下「…?なにかしら、由比ヶ浜さん、声が小さくてはっきり聞こえないのだけれど」

由比ヶ浜「ゆきのん声ちょっと下げて下げて!」

八幡「…?」

由比ヶ浜「は…はは、ヒッキーはそのまま本読んでていいから」

八幡「言われなくても」

雪ノ下(…?なにかしら)

由比ヶ浜(ヒッキーさ、なんか最近また暗くなってない?)

雪ノ下(比企谷くんが暗いのはいつもどおりのことだと思うのだけれど)

由比ヶ浜(いや、そうなんだけどさぁ)

雪ノ下(…?)

由比ヶ浜(なんて言うかさ、ここに来る前のヒッキーに戻ったと言うか)

雪ノ下(というと?)

由比ヶ浜(誰とも喋りたがらない?ううん、違うかも、なんかうまく言えないな)

雪ノ下(…言いたいことはだいたいわかったわ、由比ヶ浜さん)

由比ヶ浜(ほんと?)

雪ノ下(さしずめ、また交流関係をリセットしようとしている…と言ったところかしら)

由比ヶ浜(そう、それそれ、さすがゆきのん)

雪ノ下(比企谷くんのことで褒められても嬉しくないのだけれど)

由比ヶ浜(あ、ごめん)

雪ノ下(別に構わないわ、ただ、私も彼がまた何かをしようとしている、という空気は微量ながら
    感じていたわ)

由比ヶ浜(…なんだかんだでゆきのん、ヒッキーのこと心配してるんだね)

雪ノ下(言っていいことと悪いことがあるわ、由比ヶ浜さん)

由比ヶ浜(あはは…ごめん)

八幡「…邪魔なら出るぞ」

由比ヶ浜「あ、いや大丈夫だよ、ね?ゆきのん」

雪ノ下「ええ、今ちょうど終わったところだから、ひぐらしくん」

八幡「おい、人をセミ扱いするな、つーか『ひ』しかあってねーだろ」

雪ノ下「知っているかしら、比企谷くん、ひぐらしはカメムシ目なのよ」

八幡「なにその一ミリも知りたくなかった情報」

雪ノ下「あら、私はただひぐらしがカメムシ目という事実を教えただけなのだけれど」

八幡「そうですか」

由比ヶ浜「べ、別にヒッキーそこまで臭くないから大丈夫だよ?」

八幡「少しは臭いのかよ」

由比ヶ浜「いや!そうじゃなくてね!?」

八幡(人に言われるとリアルに凹む言葉ランキングの上位に食い込む言葉だよな、臭いって
   、まぁ俺もどっかで言ったけど)

八幡(…で)

八幡「俺そろそろ帰るわ」

雪ノ下「わかったわ」

八幡「じゃあな」

由比ヶ浜「あ、ヒッキー」

八幡「あ?なに?」

由比ヶ浜「今日は一緒に帰らない?」

八幡「あ?いいよ別に、俺が居ても話すこと無いし」

由比ヶ浜「わかんないじゃん」

八幡「わかるよ、現に今日も俺お前らと話してねぇだろ」

由比ヶ浜「そ…そうだけどさ」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、嫌がる相手を無理に誘う必要はないわ」

由比ヶ浜「あ…うん」

八幡「ま、そういうことだ、じゃあな」

雪ノ下「それじゃあ」

由比ヶ浜「…ばいばい」

八幡「…」

―自室―

八幡「…ふぅ」

八幡(だんだん周りに気を使われるようになってきたな、想定外ではないが、心地悪い)

八幡(奴らはなぜ離れていこうとする人間を黙って見送れないんだろうか、答えは簡単、
   人を信じた自分が裏切られるのを認めたくないからだ)

八幡(ただそんな自己中心的な感情を押し付けられるまでに奴らと俺はディープに関わっただろうか、
   答えは否、ソースは俺)
   
八幡(現に俺なら道端に缶を捨てる感覚で関係を打ち切る自信があるし、なんならバッサバッサ切り
   捨てるまである、ポイ捨てはいけないけど)

八幡(しかし、妹との関係は俺からすれば良好だ、帰ってきても目を合わせようともしない姿勢は
   もはや無関心にまで落ちたと言っても過言ではない、多分)

八幡(人間関係をうまくやれと平塚先生には言われたが、そもそも他人とのパイプラインがなければうまくする
   必要もない、これこそ八幡流・他人との付き合い方、付き合ってないけど)

八幡(まぁ、今更言われたところでもうしてしまったことを変えられるわけじゃないし、別にいいか)

八幡(…まぁそうだな、暇つぶしにこれからの計画の進行方向を確認する意味を込めて、ここ最近のことでも思い
   出すとするか)

八幡(最初は、来栖だったっけか)

―――――――――――――――

加奈子「よ、八幡」

八幡「…おう」

加奈子「珍しいじゃんか、お前がほんとに一回で電話に出るなんてよー」

八幡「まぁな」

加奈子「まー3秒で出なかったけどな」

八幡「そりゃそうだ」

加奈子「まぁいいや、とりあえず行こうぜ」

八幡「どこに」

加奈子「決まってんだろ」

八幡「どこだよ」

加奈子「言わなくてもわかれよなー」

八幡「無理言うなよ」

加奈子「まぁいいや、とりあえず着いて来いよ」

八幡「おう」

八幡(…で)

加奈子「やっぱ八幡と来るのはここしかねーぜ、つーか加奈子まだ勝ってないし、ムカつくー」

八幡「だから台蹴んなよ」

加奈子「っせーな」

八幡(怖いよ)

加奈子「なにしよっかなー、八幡はどれがいいんだよ」

八幡「なんでもいい」

八幡(どうせ勝つし)

加奈子「その余裕ムカつくんですけどー」

八幡(そんなにカリカリすんなよ)

加奈子「じゃあこれやろうぜ、マジアカ」

八幡「金を無駄にするんじゃねぇよ」

加奈子「なめんなよなー、加奈子これでもクイズは得意なんだぜ」

八幡「あぁそう」

八幡(ま、俺の金じゃねえしいいか)

加奈子「ほら、早く金入れろよ」

八幡「あいよ」

―店外―

加奈子「なんで勝てねーんだよ」

八幡「残念だったな」

加奈子「お前マジできったねぇなー、少しくらい堂々と戦えってーの」

八幡「すいませんね」

加奈子「っち、まぁいいや、なんか食いに行こうぜ」

八幡「…いや、もう俺帰るし」

加奈子「はぁ?無理に決まってんじゃん、ほらはやくしろよ」

八幡「無理だっつってんだろ」

加奈子「お前ふざけんなよ八幡、前も言ったじゃねーか、どうせ来るんだから早くしろ」

八幡「…あのよ、どうせ行くって、誰が決めてんだよ」

加奈子「はぁ?加奈子に決まってんじゃん」

八幡「もういいだろ、俺疲れたわ」

加奈子「はぁ?」

八幡「お前に付き合うのは疲れたって言ってんだよ」

加奈子「いきなり何言い出してんだ?お前」

八幡「わかんねぇのかよ、もうお前のお嬢様な性格に付き合うのは嫌だってんだよ」

加奈子「まーた得意のかっこつけかよ八幡、つまんねーっての」

八幡「お前さ、少しくらい人の話を聞いたらどうだ?」

加奈子「は?…え?」

八幡「中学生にもなってよ、その唯我独尊な性格を治せとは言わねぇが、俺に向けるのやめてほしいんだが」

加奈子「い…いや八幡、オメーマジで何言ってるかわかんねーって」

八幡「そもそも、俺とお前は別に友達でもねぇんだ、なんで俺がこんなに付き合わなきゃいけねぇの?」

加奈子「そんなん、加奈子が遊びてーからに決まってんじゃん」

八幡「いくらお前の中で決まってようが俺は嫌だと言っているんだよ」

加奈子「なに?最初っから加奈子と遊びたく無かったのかよ」

八幡「あぁ、そもそもお前が俺を勝手に引っ張ってっただけじゃねぇか」

加奈子「だって一緒にゲームもやってたじゃねぇかよ!」

八幡「そうだったか?俺がゲームをしたらたまたまお前が相手だっただけだろ」

加奈子「…ッ!八幡テメー、最後にボコしてやっからもう一回ゲーセン入れよ」

八幡「…いいだろう」

八幡(…で)

加奈子「待てって!もう一回だけでいいから!」

八幡「いいや、勝負は一回だ」

八幡(ゲームには俺が勝った、まぁ当然の結果だろう)

加奈子「そんなこと言うなよ、あ、わかった、お前どうせ明日も加奈子と来るからって金渋ってんだろ」

八幡「いいや、もうお前とここに来ることはない」

加奈子「何言ってんだよ、ふざけんなよ!」

八幡「俺から言わせりゃ、お前のほうがよっぽどふざけてる」

加奈子「…ッ!だってよ!八幡がもう来ねーとか言うからいけねーんだろ」

八幡「俺がお前の言うとおり、勝負にも乗ってやった、これ以上俺に何をしろってんだよ」

加奈子「だから…」

八幡「まさか、お前がここまで食い下がってくるとは思わなかったな、もっとサバサバした奴だと思ってたが」

加奈子「加奈子は加奈子の言うことを聞かない奴が大っ嫌いなんだよ!」

八幡「じゃあもういいじゃねぇか、もう二度と会うこともねぇだろうし」

加奈子「待てって言ってんじゃねーか」

八幡「触るな」

加奈子「え…」

八幡「…じゃあな」

加奈子「…わかったよ…八幡お前絶対後悔するからな…」

八幡(そうかよ、じゃあな、来栖加奈子)

―――――――――――――――

八幡(随分強引でスマートじゃない方法だったが、相手は来栖だったんだ、仕方ない)

八幡(結局、感情論に打ち勝てるのは感情論だけだ、いくら秀逸な論理を繰り出したところで
   相手が聞かなければなんの意味もない)

八幡(俺らしくはなかったが、ある意味じゃ一番効果的だったはずだ)

八幡(それに、俺はアイツの言う勝負に乗って、その上で勝ったんだ、敗者にモノを言わせる理由はない
   ま、勝てるとわかっていた勝負だったけどな)

八幡(…ただ、なぜか苦戦はした、なんでだったんだろうな、もしかして無意識に力を抜いたか?…いや、
   ないな、ありえるわけがない)

八幡(とは言え、これで来栖は完了のはずだ、もう番号も使うことはない、メモリーを圧迫するだけの
   データは削除だ)

八幡「…」

八幡(……よし、これでいい)

八幡(次は、五更だったっけ?)

―――――――――――――――


ちょっと休憩するわ

よし、休憩おわり

次レスから再開↓

八幡「なぁ」

黒猫「なにかようかしら」

八幡「いつまで俺はここにいりゃいいの?」

黒猫「私の気が済むまでよ」

八幡「いや、もうかれこれ何時間経ってんだ?持ってきた小説読み終わったぞ」

黒猫「仕方ないじゃない、まだこちらの作業が済んでいないのだから」

八幡「そんなん、終わってからでいいだろ」

黒猫「だめよ、貴方には一番に読んで欲しいから」

八幡「なんで俺なんだよ」

黒猫「他の人間には私の魔術を用いて記した文字を読むことは出来ないの、貴方の目を通すことで
   初めて外界の人間が理解出来るモノになるのよ」

八幡(メチャクチャだろ)

黒猫「…」

八幡「…」

八幡(気まずい)

八幡(どうやら小説の新作を書いているらしい、コイツといい材木座といい、なぜ俺に最初に読ませ
   たがるんだよ、もうお互いで読ませ合えばいいのによ)

黒猫「…」

八幡(一々俺の顔見なくていいよ、顔色疑うくらいならもう帰してくれ)

黒猫「…お、終わったわ」

八幡「おう、そうか」

黒猫「早速読んでもらえるかしら」

八幡(文末に『?』をつけろ」

八幡「どうせ読まないと帰れないんだろ、早くどっかでプリントしてこいよ」

黒猫「そうね、それでは少し待っていてちょうだい」

八幡「わーったよ」

八幡(つーか、なんで公園のベンチなんだよ、ファミレスかどっかでよかったんじゃねぇの?)

八幡(…ま、周囲の目があってもいいことではねぇか)

八幡(…で)

黒猫「してきたわ」

八幡「そうか」

黒猫「まだ日は高いわ、貴方の能力ならば日が落ちる前に読み終わるのも容易いでしょう?」

八幡「わからん、内容による」

黒猫「そう、それでは始めてちょうだい」

八幡「おう」

黒猫「…」

八幡「…」

黒猫「…」

八幡「そんなに見てもすぐ読み終わるわけじゃねぇだろ、どっかで時間つぶしてこいよ」

黒猫「いいえ、その必要はないわ」

八幡「俺が集中出来ないんだが」

黒猫「そう、なら仕方ないわね、少し席を離れるわ」

八幡「おう、そうしてくれ」

八幡(…難しい)

八幡(なぜこの手の小説のルビはこんなにわかりにくいんだよ、もうちょいあんだろ)

八幡「…」

八幡(…なんか、このキャラどっかで見たことあんな)

八幡「…」

八幡(親近感が湧くというかなんというか、シンパシーを感じる)

八幡(なんてな、どう考えてもモデルは俺だろうな、ただなんだこの言い回しは、こんなこと
   俺が言ったか)

八幡「…」

八幡(これをアイツが考えて書いたのか、いやはや、なんと言うか背中が痒くなる)

八幡(そんなに俺は厨二物の主人公に向いてんのかよ、なんだよ『ポイズン・ボーン』って、スカイリム
   かよ)

八幡「…おもしろいな」

八幡「…ふぅ」

黒猫「…終わったかしら」

八幡「は?あぁ、ちょうど今な」

黒猫「そう、なら早く感想を聞かせなさいな」

八幡「そうだな、まぁ言葉が力を持ってるって設定は面白いが、結構使い古されてるんじゃないか?」

黒猫「そうかしら」

八幡「『激しい攻撃が飛び交う戦いほど激しい論争だ』なんて、どっかで見たことありすぎるぞ」

黒猫「クク、それはそっちが私の作品をマネたのよ、それにその作品は別にどこかに出すものでも
   ないのだし、別に問題はないわ」

八幡「ま、お前の小説にしては少し甘かった気もするが、いいんじゃないのか?」

黒猫「そ…そうかしら、ならよかったわ」

八幡「おう」

黒猫「…貴方に、言いたいことがあるのだけ」

八幡「もう、大丈夫だろ?五更」

黒猫「…なにがかしら?」

八幡「正直、お前があのあと本当にクラスの奴らにやり返したと聞いて、胸がスカッとした、
   俺には出来ないからな」

黒猫「そ…そうかしら」

八幡「あぁ」

黒猫「で、大丈夫と言うのは?」

八幡「もう俺はめんどくさくなっちまったんだよ」

黒猫「…どういうことかしら」

八幡「今まではお前を奮起させた責任もあって少しばかり付き合ってやっていたが、それもダルくなって
   な」

黒猫「…なにかしら、貴方は今日日この瞬間まで同情していたと言うの?」

八幡「あぁ、そうだよ」

黒猫「…この前中野に行った時も?」

八幡「おう」

黒猫「誰よりも最初の小説を読んでくれていた時も?」

八幡「そう言ってんだろ、くどいぞ」

黒猫「…クク、さすが貴方ね、私をここまで動揺させたのは貴方だけよ」

八幡「逃げるな、俺の言っていることを聞け」

黒猫「…嘘よね?」

八幡「俺は嘘はつかねぇよ」

黒猫「も…もういいのよ?」

八幡「くどいと言っただろうが」

黒猫「う…嘘!そんなの嘘に決まっているわ!だって貴方、あんなに楽しそうにしていたじゃない!」

八幡「はぁ?そんなん、お前の主観での捉え方でしかないだろ」

黒猫「そんなことはないわ、私を誰だと心得ているの?私は黒猫、この世に舞い降りた堕天の天使よ」

八幡「うるせぇぞ、邪気眼中二病」

黒猫「んな!あ…貴方、そ…その言葉を口にすることがどういうことか分かって!」

八幡「俺は、迷惑だった」

黒猫「…ッ!」

八幡「いつまでも付き合わされる俺の身にもなれ、もう俺の役目は終わった、必要以上にまとわりつく
   ことはない」

黒猫「でも!」

八幡「でももだってもねぇよ」

黒猫「先輩!聞いてください!」

黒猫「先輩!私は!」

八幡「聞かない」

黒猫「私は!」

八幡「聞く必要はないと言ってるんだ」

黒猫「先輩が!」

八幡「もういい、じゃあな」

黒猫「待ってください!話はまだ終わってないんです!」

八幡「終わってる」

黒猫「なんで…」

八幡「いや、俺の中では最初から始まってすらいない、お前はとの関係なんて、俺が勝手に感じていた
   責任のみだ」

黒猫「そんなこと…ないです」

八幡「それじゃあな、小説、よかったぞ」

黒猫「褒めないで…ちょうだい」

八幡「そう言うならそうする」

黒猫「ク…ククク…貴方、今誰を敵に回したかわかっているのよね?」

八幡「…はぁ、もうかんべんしてくれないか?五更瑠璃さん」

黒猫「…あ」

八幡「結局変わっちゃいなかったな」

黒猫「ま…待って」

八幡「…情けないな」

黒猫「え?」

八幡「俺は言ったはずだ、屈服した時が負けだって」

黒猫「あ…」

八幡「それに、負けるのも大嫌いだとな、お前だって、嫌いな奴とは付き合わないだろうが、そんなん、
   俺も同じだ」

八幡(まぁ、それこそメチャクチャな話だがな)

黒猫「いや」

八幡「こんどこそさようならだ」

黒猫「いやよ…」

八幡「それじゃあな、もう会わないこと願うぜ」

黒猫「いやあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

―――――――――――――――

八幡「…」

八幡(……削除完了だ)

八幡(自分で言うのもなんだが、残念だったな、五更)

八幡(俺は今までお前が相手にしてたような雑魚とは正直レベルが違う)

八幡(そこそこに修羅場はくぐってたみたいだが、結局感情に訴えるしか無かったみたいだしな)

八幡(…後悔?してるわけがない、俺は俺には嘘をつかない、絶対にな)

八幡(しかし、こう思い返してみると、この短い期間で随分と色んなことがあったんだな)

八幡(ま、全ては面倒なだけだったけどな)

八幡(ただ、別に時間を無駄に使うのもよかったんじゃないか?教訓になったしな)

八幡(その後は…槇島か)

―――――――――――――――

疲れた休憩、小刻みに休憩入れて悪いね
ただ日またいでるからもしかしたら寝るかもしれないけどその時はその時でレス入れるわ

それじゃあ、少しばかり離れる

再開しようかね、眠くなんないし

それじゃあ次レスから↓

八幡「なんだよ、呼び出したりしてよ」

沙織「以前中野で撮った写真が出来上がりましてね、お渡ししようかと」

八幡「そんなん、送るなりなんなりすればよかったのによ」

沙織「まぁいいではないですか、お茶は何になさいます?」

八幡「は?いいよ、すぐ帰るし」

沙織「いいえ、ダメですよ、八幡さん」

八幡「なんで」

沙織「少しばかり八幡さんには話したいことがありますの」

八幡「いや、俺は無いんだけど」

沙織「聞いていただきたいんですの」

八幡「…んだよ」

沙織「紅茶でよろしいですか?」

八幡「なんでも」

沙織「わかりました」

沙織「どうそ」

八幡「…で?話ってなんだよ」

沙織「他でもありません、桐乃さんのことですわ」

八幡「はぁ」

沙織「八幡さん、最近桐乃さんのことを無視しているらしいじゃありませんか」

八幡「お前、もしかしてそんな説教するために俺を呼んだのかよ」

沙織「説教ではありません、お話です」

八幡「あぁそう、別に、特に何もしてねぇよ」

沙織「何もしていないからいけないんではないですか?」

八幡「え?」

沙織「つい最近までは仲良くしていたのに、いきなり何も無かったかのように振る舞われたら、それは
   誰でも驚きますわ」

八幡「あっそ、でも別に俺は変わってないし、妹が変わったんじゃないの?」

沙織「そんなことはありません」

八幡「…?」

沙織「八幡さん、明らかに様子がおかしいですわ、今だって」

八幡「そうか」

沙織「何かあったんですの?」

八幡「いいや、特にないな」

八幡(強いて言えば、お前の前に二人、つい最近こうして話したことがあったか)

沙織「…八幡さん、本当にどうしてしまったんですの?」

八幡「しつけぇな、だからないって言ってんだろ」

沙織「…少し前までは、私達に付き合って色んな所に来てくれたのに」

八幡「そうだな」

沙織「ここ最近はお誘いの連絡を入れても後ろ向きな答え、もしくは無視ですわ」

八幡「時間がねぇんだよ」

沙織「嘘ですよね」

八幡「…あのさ、さっきからなんなの?お前」

沙織「で?」

↑ミス 一番下は 沙織「え?」で

八幡「さっきから聞いてれば俺がおかしいとか変わっただとか、仮にそうだとしてなにかお前に
   不都合でもあんのかよ」

沙織「ええ、当然ですわ」

八幡「なんだよ」

沙織「私と八幡さんは友達ではありませんか」

八幡「…」

沙織「友達の様子がおかしいなら気遣うのが普通ですわ」

八幡「気遣うのが普通?」

沙織「ええ、そうですわ」

八幡「いや、少しも使ってねぇだろ」

沙織「どういうことですの?」

八幡「俺はなにもないと言ってるのにお前はしつこく問い詰めてきやがって、しかも部屋に軟禁だ?
   これのどこが気を使ってるんだよ」

沙織「いいえ、私は八幡さんのことを思って言ってるんです」

八幡「頼んでねぇよ」

沙織「…え?」

八幡「頼んでないことを押し付けるのが友達なのか?」

沙織「い…いいえ」

八幡「迷惑だ」

沙織「迷惑…ですか」

八幡「あぁ、そうだ」

沙織「そうですか、でもダメです、八幡さんがしっかり話してくれるまでは話をやめる気は」

八幡「おい」

沙織「…ッ」

八幡「いい加減にしてくれ」

沙織「い…いい加減ってなんですの?みんなで遊んで次の約束までしたじゃないですか」

八幡「知らんな、そんなんお前が勝手にこじつけただけだろうが」

沙織「ひどいです!そんな言い方あんまりではないですか?」

八幡「あんまりって、それこそあんまりな言い草だろ」

沙織「…なぜですか?」

八幡「お前ら…いいや、お前も口を開けば楽しく遊んだだの、なんだのってよ」

沙織「…」

八幡「ふざけんな、さっきも言ったが迷惑なんだよ、別に俺はお前らみたいにオタク文化にそこまで
   興味があるわけでもねぇし、なんでそこまでとやかく言われる必要がある」

沙織「だから、それは八幡さんが友達だから」

八幡「いいや、違う」

沙織「…で?」

八幡「前にも言ったろうが、お前はただの『妹の友達』だ」

沙織「た…ただ…の?」

八幡「そうだよ、結局なんだかんだ偉そうなこと言って、俺から見りゃそう変わってなかった
   ってことだ」

沙織「そ…その言葉を言うのはやめてください」

八幡「いいや、もう一度いう、お前が友達だと思っていた俺からのお前への評価は」

沙織「いやです…やめて」

八幡「ただの『妹の友達』だ」

沙織「…ッ!」

八幡「その程度の関係のお前に、俺が説教をたれられるいわれはない」

沙織「な…」

八幡「あ?」

沙織「なんでですか?」

八幡「何で?」

沙織「そうです!みんなで遊んで!みんなで笑って!みんなで」

八幡「お前は俺が笑ったのを一度でも見たのか?」

沙織「は…は…」

八幡「それみろ、はいとは言えねぇだろ」

沙織「…ッ!でも、八幡さんは私を助けてくれたじゃないですか!」

八幡「それとなんの関係がある」

沙織「私は八幡さんのおかげでやっと一人で立てるようになったんです、沙織・バジーナの仮面も
   脱ぎ捨てて、やっと…」

八幡「それ、俺がお前の為にやったと思ってんのか?」

沙織「と…当然です、八幡さんは私のために」

八幡「はぁ、これだからお嬢様の勘違いは困る」

沙織「かん…ちがい?」

八幡「俺は、ここには『奉仕部の部員』という肩書のもとにここに来てお前を更生させたんだ、いや、この様子
   だと失敗だったかもしれねぇけどな」

沙織「な…なんてことを」

八幡「まぁ、そういうことだ、もう俺がここにいる理由はない」

沙織「……ま!…待つでござる!」

八幡「あ?」

沙織「ほ…ほら、八幡氏、見るでござる」

八幡「何を」

沙織「拙者は…拙者はまだこの通り、沙織・バジーナの仮面をかぶ…かぶらなければ人と話せない
   臆病者でござる」

八幡「はぁ」

沙織「八幡氏には、しっかりと拙者を更生させるぎ…義務があるでござるよ、なんと言ったって…ほ…
   奉仕部の肩書のもとに!」

八幡「そんなに必死になるなよ、勘違いさせてた俺が悪いみたいになるだろうが」

沙織「そ…そんなこと」

八幡「確かに俺はお前が一度沙織・バジーナの姿が無くても大丈夫だと言う姿勢を見た」

沙織「そんなの八幡氏の勘違いで」

八幡「…というか、お前さっき言ってたじゃねぇか」

沙織「な…なにをですかな?」

八幡「一人で立てたってよ、何?数秒前に言ったことも忘れちゃうの?」

沙織「そんなことないでご…ござるよ、あれは拙者の単なるジョークで」

八幡「…お前がどういう人間かがよくわかったよ」

沙織「え?」

八幡「その場を凌ぐためならすぐに嘘をつく奴だってな」

沙織「な…!なにを言うでござるか!」

八幡「もしかして、まだ他にも嘘ついてんじゃねぇの?俺にも、他のやつにも」

沙織「そ…そんなことないですわ!」

八幡「最後に一つ、いいことを教えておいてやろう」

沙織「…なんでござるか?というより最後って」

八幡「一回嘘が発覚するとな、ソイツの言うこと全てが嘘に聞こえるんだよ」

沙織「そ…そんな…嘘なんて…拙者…」

八幡「俺に相談する前に、『自分に責任があるのでは?』という可能性を考えるべきだったな、
   槇島沙織」

沙織「そんなこと…そんなことは…」

八幡「もう何も言うことはないな、それじゃあ」

沙織「待って!」

八幡「…」

沙織「話はまだ終わって無いです!」

八幡「…」

沙織「八幡さん!!

八幡「じゃま…したな、紅茶、ありがとよ」

沙織「まっ…!」

沙織「待つでござるよ…八幡氏…」

―――――――――――――――

八幡「…よっと」

八幡(削除完了、これでアイツとのつながりもなくなったな)

八幡(『覆水盆に返らず』ということわざがある)

八幡(もう起きてしまったことは元には戻らないという意味だ、まさに今の状況にうってつけの
   言葉だな)

八幡「まぁ、最初から戻す気なんて無かったけどな」

八幡(…次々にアドレス帳から名前が消え、増えた名前も残るはあと2つ)

八幡(随分、減ったな)

八幡(まぁゴミ箱にせよ何にせよ、入れ物はスッキリしている方が見栄えもいい、まぁ何も入ってない
   っつー噂もあるけど)

八幡(その後は新垣だったな、ある意味色々なきっかけになった奴との決闘にはなかなか…いいや、なんでも
   ないな)

八幡「もしかして、まだ他にも嘘ついてんじゃねぇの?俺にも、他のやつにも」

沙織「そ…そんなことないですわ!」

八幡「一回嘘が発覚するとな、ソイツの言うこと全てが嘘に聞こえるんだよ」

沙織「う…嘘なんて…」

八幡「俺らに相談する前に、『自分に責任があるのでは?』という可能性を考えるべきだったな、
   槇島沙織」

沙織「そんなこと…そんなことは…」

八幡「もう何も言うことはないな、それじゃあ」

沙織「待って!」

八幡「…」

沙織「ま…待って…」

八幡「…」

沙織「待つでござるよ…八幡氏…」

―――――――――――――――

>>330 PCバグった

八幡「…よっと」

八幡(削除完了、これでアイツとのつながりもなくなったな)

八幡(『覆水盆に返らず』ということわざがある)

八幡(もう起きてしまったことは元には戻らないという意味だ、まさに今の状況にうってつけの
   言葉だな)

八幡「まぁ、最初から戻す気なんて無かったけどな」

八幡(…次々にアドレス帳から名前が消え、増えた名前も残るはあと2つ)

八幡(随分、減ったな)

八幡(まぁゴミ箱にせよ何にせよ、入れ物はスッキリしている方が見栄えもいい、まぁ何も入ってない
   っつー噂もあるけど)

八幡(その後は新垣だったな、ある意味色々なきっかけになったな、アイツとの出会いは)

―――――――――――――――

疲れた、今日は終わり

かなり胸糞悪くさせてしまってごめん、自分で書いてて『ヒッキーここまでやるか』とかも思ったけど
多分やるだろうなって思ったからやっちゃった

まぁ人使って小学生にトラウマ植え付ける奴だし

実は終わりはあまり考えてない、でも多分このままバッドエンドになると思うからここにきて言うのもあれだけど
…つまりそういうこと

それじゃあ、今日も付き合ってくれた人、今日はじめて見た人、ありがとう、おやすみ

こんばんわ、>>1です

少し早いけど書くわ、次レスから↓

あやせ「お兄さん」

八幡「話ってなんだよ」

あやせ「わかっていますよね、お兄さん、何を考えてるんですか?」

八幡「だからなんだよ」

あやせ「とぼけるのもいい加減にしてください」

八幡「…」

あやせ「今度は黙るんですか、どこまでも汚いですね」

八幡「…」

あやせ「加奈子や黒猫さん、それに槇島さんも泣いていました」

八幡「そうかよ」

あやせ「お兄さんは自分が恥ずかしくないんですか?自分は散々信用させておいて、なんでそんなに
    あっさり裏切ることが出来るんですか?」

八幡「知らん、勝手に信じたのはそっちだろうが」

あやせ「本当に…そう思っているんですか?」

八幡「当然だ」

あやせ「…ッ」

あやせ「今なら、まだ遅くないかもしれません、皆さんに謝りに行きましょう」

八幡「やだよ」

あやせ「なぜですか!?」

八幡「謝る気もないのに謝るなんて、なんでそんなことしなきゃいけねぇんだよ」

あやせ「嘘ですよね」

八幡「それに、俺は関係を修復する気なんてさらさらない」

あやせ「あなた…それでも人間ですか!?」

八幡「残念だが、こういう人間もいるんだよ」

あやせ「信じられない…なんでそういうことが平気でできるんですか!」

八幡「別に信頼も何も感じていない奴らにどんな行動を起こしたって、自分はなんとも痛くない
   からな」

あやせ「本当に…そう思っているんですか?」

八幡「しつこいな、そう言ってる」

あやせ「そうですか…」

八幡「あぁ、だからお前もとっとと俺の前から消えてくれると助かる」

あやせ「…え?」

八幡「他の奴らみたいに一々突き放すのも疲れるんだよ、お前は事の事情を少しは知ってるんだろ?
   ならなんも聞かないで消えてくれよ」

あやせ「い…いやです」

八幡「は?」

あやせ「いくらお兄さんが酷いことをしたとしても、やっぱりお兄さんは私の恩人です、見捨てられません」

八幡「知らねぇよ、勝手に恩を感じられても困るんだが」

あやせ「勝手なんかじゃありません!」

八幡「…?」

あやせ「お兄さんのおかげで桐乃と仲直り出来たし、お兄さんのおかげで新しい友達もできたんです」

八幡「俺は関係ない」

あやせ「関係なわけないじゃないですか!」

八幡「…」

あやせ「私、最近アニメや漫画にも少しずつ興味を持ち始めたんです、これもきっかけはお兄さんだったん
    ですよ」

八幡「だから?」

あやせ「ちゃんと最後まで面倒見てください、またみんなであそび」

八幡「だから、俺はそういうのが嫌だと言ってるんだよ」

あやせ「…ッ」

八幡「それが嫌だからお前らとの関係なんて壊そうと思ったんじゃねぇか、それくらい察しろよ」

あやせ「お兄さんは、絶対にそんなこと思っていません」

八幡「思ってるよ、ついでに言うと、今この瞬間もお前の話なんて聞かないでとっとと帰りたいとすら
   思ってる」

八幡「最初からだ、いいか?最初っからお前らとなんか関わり合いたくなんてなかったんだよ」

あやせ「お兄さん、本当に怒りますよ」

八幡「おう、怒れ怒れ、というか、ここまで自分のことも友達のこともバカにされて怒って無かったことに
   俺はびっくりしているがな」

あやせ「いい加減にしてください!それ以上言うならもう許しませんよ!」

八幡「俺なんか…許すな」

あやせ「…え?」

八幡(おっと、しまった)

あやせ「お兄さん、今なんて」

八幡「なんも言ってねぇよ」

あやせ「だって…」

八幡「うるせぇな、しつけぇよ」

あやせ「そうですか…それじゃあもう私はあなたを許しません」

八幡「おう、それじゃあもう関わるなよ」

あやせ「本当に…いいんですか?」

八幡「なんで一々俺に許可を取るんだよ、勝手にしろ」

あやせ「…」

八幡「いくらでも怒ればいいじゃねぇか、ただな、もうお前がどんな言葉を言おうが俺の心に響くことは
   もうない」

あやせ「そんなこと、もう言わないでください…」

八幡「お前と会わなければ、こんなめんどくさいことにはならなかった」

あやせ「あ…え…?」

八幡「お前と会ったりしなければ良かったって言ってんだよ」

あやせ「そんなこと…だって」

八幡「今さら何かを言おうとするな、さっきお前は自分で俺を許さねぇつったんだろうが」

八幡(出会い自体を否定されることがどんなに辛いか、俺にはわかるぞ、だから言ってるんだがな)

あやせ「…ッ、ほん…とうに…そう…思っている…んですか?」

八幡「そうだ」

あやせ「なんで…そんな…」

八幡「泣くな」

あやせ「…」

八幡「泣いて物事が解決する年齢じゃないだろうが」

あやせ「わかって…ます」

八幡「…もういいだろ」

あやせ「…」

八幡「黙秘は了解と受け取るからな」

あやせ「…ぃ」

八幡「じゃあな」

―――――――――――――――

八幡(削除完了、しかしまさか泣くとはな…)

八幡「…そろそろ、時間だな」

八幡「…」

大介「おい、八幡」

八幡「はいよ」

大介「話がある、降りてこい」

八幡「わかった」

八幡「…」

八幡(さて、桐乃よりも先にこっちが来ちまったが別に問題はないだろう)

八幡(それじゃ、終わらせに行くか)

大介「八幡よ」

八幡「はい」

大介「最後にもう一度聞く」

八幡「ない?」

大介「これはお前のモノなんだよな」

八幡「あぁ、そうさ」

大介「そして、こんないかがわしいモノに出てくる少女と同年代の子を連れ回して遊んでいると」

八幡「この前も言ったろ、そうだよ」

大介「…ッ!!歯を食いしばれ!!」

八幡「ぐっ…!」

八幡(さすが親父、痛いぜおい)

大介「お前は俺をどれだけ裏切れば気が済むんだ!」

八幡「…」

八幡(きっかけは、桐乃のエロゲが洗面所にあったことだった)

八幡(なぜそんなとろにあったのかなんて、そんなん理由はわからん)

八幡(そして、親父は真っ先に俺を疑った、まぁ当然だ、普通俺の妹を疑うわけがない)

八幡(ただ、そこまでは別によかった、俺が殴られれば良い話だったからな)

八幡(問題は、その後だ)

八幡(まず、来栖と夜遅くまでゲームセンターに入り浸っていることが発覚した)

八幡(当然、はためには男子高校生が女子小学生を連れ回しているように映っただろう、そしてその話は
   親父が桐乃のエロゲを発見した直後に同僚から聞いたらしい)

八幡(親父は、俺が妹の友達だということを知らなければ今頃どうなっていたかと言った)

八幡(それも当たり前だ、この世にこれほど年が離れた男女の交遊を疑ってかからない人間はどこにいる
   だろうか)

八幡(そして、その話はモデル仲間の友達の母であり、そしてPTAの会長を務める新垣の母親の耳にも入った)

八幡(新垣の母親は、少し前から新垣の部屋にそういったものが増えていることに不信感を覚えていたら
   しい)

八幡(それも当然、今までなんの気もなかった娘がいきなりアニメやら漫画やらに興味を持ち始めれば
   何かを疑いに掛かるだろう)

八幡(まして、新垣の母はPTAの会長だ、そういうことには人一倍敏感なのだろう)

八幡(俺は覚えていた、新垣が桐乃の趣味を知った時なぜ怒っていたか)

八幡(そう、シスカリ事件だ)

八幡(そして、その情報源は誰だったかも俺は覚えている、新垣の母親だ)

八幡(その後雪だるま式に当然の疑惑が積み重なり、気がつけば事の重大さは看過できないモノになっていた
   そうだ)

八幡(あれだけ目立つメンツだ、もう少し俺も軽快するべきだった)

八幡(放課後や休日を当たり前のように『妹の友達』と過ごす男子高校生、これはもはや変質者以外の何者でも
   ないだろう)

八幡(話はきっかけである来栖、新垣、あとは令嬢の槇島の耳に次々と入り、最後には槇島と親しい五更の
   家にも入った)

八幡(こうなってしまっては、もう俺なんかじゃ太刀打ちは不可能だ、だが)

八幡(ここで一つ、俺は平塚先生に大きな借りを作ってしまった)

八幡(口では色々言ってる親父だが、どうやらなにかないかと思いウチの学校に俺の生活態度を聞きに
   行ったらしいのだ)

八幡(その時、平塚先生は俺の性格、俺が奉仕部の部員であることと、奉仕部の活動内容、そして信条を懇切丁寧に
   語り、俺が今までどういった解決をしてきたかを弁上してくれたらしい)

八幡(先生マジ感謝、このままだと本当に俺がもらってしまいそう)

八幡(親父つてに、俺の奉仕部での活動と、俺が自分からは行動をしない性格を知ったほうぼうの親たちは、
   そのおかげで、おそらく自分達の娘が相談を持ちかけたのでは?という話に落ち着いたようだ)

八幡(ただ、けじめをつける必要があった、それがあいつらとの決別だ)

八幡(いくら疑いが晴れたからと言い、いつまでも俺があいつらと関わっていていい理由にはならない)

八幡(火のないところに煙は立たぬとも言う、そういう噂をされる事自体が問題なのだ)

八幡(ま、結果は成功だったがな、これに懲りればあいつらもむやみに年上の男を信じるようなことは
   ないだろう)

八幡(そして、俺が自分でなんとかするという意志を見せ、もう関わらないという約束のもとに、あいつらには
   ことの説明をしないことでかたがついたのだ)

大介「もう一度反省しろ!」

八幡(多分、一度した話を確認するために俺を呼んだんだろうが、怒り余って思わず切れたんだろうな、
   まぁ当然だろ)

八幡「わかってる、もう二度と近づかない」

大介「当然だ!このバカ息子が!」

八幡(…行ったか、親父スマンな)

八幡(後は桐乃にトドメを刺せば全てが完了だ)

八幡(というか、一々最初から説明しなくてもいいのによ、分かってるってのに)

八幡(…ん?扉が微妙に開いてる気が)

桐乃「…ッ」

八幡「んなっ!」

桐乃「…」

八幡(…しまった、聞かれたな、クッソ)

桐乃「ねぇ」

八幡「…んだよ」

桐乃「アンタ、なんでそこまでバカなの?」

八幡「何の話だよ」

桐乃「今全部聞いたっての」

八幡「あっそ」

八幡(下手に喋ると間違いなく負けるな、黙っておくか)

桐乃「や…やっぱりアタシのせいで」

八幡「悪いな、洗面所にあったゲーム、間違えて壊しちまった、弁償はする」

桐乃「何言ってんのよアンタ、だから今全部聞いてたって言って」

八幡「じゃあな」

桐乃「待って、ねぇ…ねぇってば!」

八幡(もう充分だろ、俺自身、これ以上関わる気はないと思ってたしな)

八幡(それにお前、もう問題なんてねぇじゃねぇか、俺がいてもなんの意味もねぇだろうし)

桐乃「まっ!!」

―自室―

八幡「…」

八幡「楽しかったぜ」

―翌日・職員室―

八幡「なんすか」

平塚「まさか、私が言うよりもっと前に行動していたとわな」

八幡「それほどでも」

平塚「褒めてない、なぜ君はそういう時だけやけに積極的なのかね?」

八幡「物事は先に終わらせて後に楽したいタイプなんですよ」

平塚「全く、本当に君は捻くれているな」

八幡「そうですね」

平塚「…きつくないのかね?」

八幡「他人と関わり続けるほうがよっぽどきついですよ」

平塚「そうか、まぁ君らしいな」

八幡「それと、先生」

平塚「なんだね?」

八幡「ありがとう…ございました」

平塚「…ふっ、礼には及ばんよ、君は一応私の生徒だからな」

八幡「それでは、失礼しました」

平塚「あぁ、おつかれ」

八幡(…で)

雪ノ下「比企谷くん」

八幡「おう」

雪ノ下「あなたは、私が何度人の気持ちを考えろと言えばわかるのかしら」

八幡「俺なりに考えた結果だ」

雪ノ下「それほどまでに…いいえ、もういいわ、終わってしまったのだものね」

八幡「そうしてくれ」

雪ノ下「…一つ、いいかしら」

八幡「なに」

雪ノ下「あなたの妹さんには悪いことをしたと思っているの、いくら知らなかったとはいえ出会い頭に
    ヒキガエルは言いすぎね」

八幡「珍しいな、お前がそんなことを言うなんて」

雪ノ下「そうね、でもいいのよ」

八幡「そうですか」

雪ノ下「ちゃんと伝えておいてね」

八幡「自分で言え」

雪ノ下「そうね、それでは彼女に私の連絡先を伝えてくれるかしら」

八幡「え、めんどくさい」

雪ノ下「これは命令よ」

八幡「…ったよ」

雪ノ下「…はい、この手紙を今日、帰ったら絶対に渡すのよ」

八幡「あいよ」

雪ノ下「…」

八幡「…」

雪ノ下「…絶対によ」

八幡「わかってるっての」

―自宅―

八幡(ドアに挟んどくか)

~~~~~~~~~~~~~

桐乃「…なにこれ、手紙?」

桐乃(雪ノ下雪乃?あぁ、あの)

桐乃(なによ、ったく…こんな周りくどいことすんなっての)

桐乃(つーかあのバカも直接渡せっての)

桐乃「…それにしても、なんのようなんだろ」

桐乃「えーっと…え?」

『1つだけ、依頼を引き受けます  雪ノ下雪乃』

桐乃「…なんでだし、でも、それって」

桐乃(………あのバカを叩きなおして)



終わり

終わった
進行方法がギアーズジャッジメントみたいだったな、はまちじゃ絶対タブーな方法で書いてしまった気がする

次回からは桐乃主観になるよ

飯食って暇があったら今日中に続き書く、というか多分暇だけど
いつもどおりの挨拶、ずっと見てくれてる人、今日始めてみた人、ありがとうね

それじゃあ、多分また後で

結構終わっていいという意見が多いのな
ぶっちゃけさせてもらうと、どうあがいてもこのヒッキーは更生できないところまで
落ちてる気がしてならないのよ、だからヒッキーがなぜか信念曲げたり、矛盾が生まれる可能性が大なのよね

それでもいいって意見があったら書くけど、内容の満足度は今までの5割減になるのを覚悟で
お願いするわ

それでは、もう少し休憩

じゃあ書くわ

悪いね、結局書くのに変なこと言って、次レスから↓

雪ノ下「それでは、比企谷くんと、彼に関わったあなたの友達との関係をもとに戻せばいいの
    ね?」

桐乃「うん」

雪ノ下「わかったわ、その依頼を引受ます」

桐乃「アタシも一応手伝う」

雪ノ下「なぜ?」

桐乃「何があったにせよ、きっかけはアタシだったんだし」

雪ノ下「そう、こちらとしても、あなたに手伝ってもらえると助かるかもしれないわね」

桐乃「感謝してよね」

雪ノ下「それは結果が出てから言う言葉よ」

桐乃「…わかってるわよ」

雪ノ下「ただ、元に戻すと言ってもあなたの友達にその気がないと無理ね」

桐乃「だから、今から話に行くんじゃない」

雪ノ下「あら、もう約束は取り付けてあるのかしら」

桐乃「あたりまえじゃない」

雪ノ下「なら、案内してもらえるかしら」

桐乃「わかった」

雪ノ下「それと、もう一人連れて行きたい人間がいるのだけれど、いいかしら」

桐乃「それって、あのピンク髪?」

雪ノ下「そうよ」

桐乃「別にいいよ、邪魔にならなければ」

雪ノ下「了解したわ」

桐乃(…で)

雪ノ下「大体の説明は済んだわね」

桐乃「うん、アタシが聞いたのはこれで全部」

あやせ「…でも」

沙織「そうですね、いくらそういう背景があったとしても、さすがに『はい、そうですか』と許す
   わけにはいきませんわ」

黒猫「…でも、なぜ理由を私達には黙っていたのかしら」

あやせ「そうですね、少し説明すればすぐに解決する話だったかもしれないのに」

加奈子「八幡がかっこつけだからに決まってんだろ?マジでムカつく」

由比ヶ浜「…ヒッキーはね、いつもそうなんだ」

黒猫「というと?」

由比ヶ浜「誰にも理由を言わないで、自分が悪者になって、自分にみんなの怒ってる感情をぶつけさせ
     ればそれで終わりだと思ってるんだよ」

雪ノ下「そうね、彼が問題を『解決』したことはほとんどないわ、いつも自己完結で、矛先を自分に向け
    させることだけを考えて、問題を『解消』すればいいと思っているわね、全く、たちが悪いわ」

あやせ「事実、私達の知らないところで起きた私達の問題をお兄さんは『解消』してしまいましたしね」

沙織「でも、それって結局私達を信用していないから自分だけで終わらせようとしているんですよね」

黒猫「やはり気に入らないわね、あの悪魔」

由比ヶ浜「…実は私もヒッキーに一回関係を無かったことされてるんだ、もちろん、それもヒッキーの
     中でだけなんだけどね」

桐乃「なにそれ」

雪ノ下「由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「ううん、いいのゆきのん」

雪ノ下「…そう、ならば私もあなたのあとで話すわ」

由比ヶ浜「そっか、ありがとうゆきのん…桐乃ちゃん、ヒッキー、高校の入学式の時に事故にあったでしょ?」

桐乃「うん」

由比ヶ浜「あれはね、本当は私のせいだったんだ」

桐乃「は?どういうこと?」

由比ヶ浜「私がサブレの…飼い犬のリードを手放しちゃって、それでうちの子が轢かれそうになったのを
     ヒッキーが助けてくれたの、でもそのせいでヒッキーは…」

桐乃「へ、へー…ま、別にそんなことどうでもいいんだけど」

雪ノ下「ちなみに、比企谷くんを轢いた車に、私は乗っていたわ」

桐乃「…!?」

雪ノ下「黙っていてごめんなさい」

桐乃「…別にいいよ、あのバカが勝手に轢かれたのがいけないんだし、まぁ?別にアタシが痛いわけじゃない
   し?」

由比ヶ浜「桐乃ちゃん…」

桐乃「そ…それで?それとアンタがあのバカに関係を無かったことにされるのと、どう関係があるのよ」

由比ヶ浜「…うん、それでね、あたしがヒッキーに気を使って接してるって思われちゃってさ、その時も勝手に
     『もう終わりだー』って、へへ、ヒッキー、ホントありえないよね」

あやせ「…全く、本当にバカなんですね、あのお兄さんは」

沙織「なぜそんなに斜め下の解決法ばかり選ぶんでしょうね、もっときれいな解決法があるはずなのに」

雪ノ下「…そうね、きっと彼のやり方は、あなたたちには一生理解できないでしょうね、もっとも、理解できた
    ところでなんの特もないのでしょうけれど」

黒猫「いいえ、私には理解できるわ」

沙織「…私も、少しわかる気がします」

雪ノ下「あら、意外ね、彼を少しでも理解できる人がいるだなんて、先ほどの発言は軽率だったかしら」

あやせ「どういうことです?」

黒猫「友達が大勢いる貴女には理解が苦しいでしょうが、いつも一人でいる人間にある日突然擦り寄って
   くる人間がいたら警戒するのは当然のことでしょう?」

沙織「それに、一度信じてまた裏切られるというのは辛いことですからね」

黒猫「まぁ、それをあの悪魔はやってのけたのだけれどね、ふん、やはりいくら裏があるとは言っても思い出す
   だけではらわたが煮えくり返るわ」

加奈子「つーかさ、さっきからお前ら難しい話してっけどさー、ムカつくんならぶん殴ってまえばいいんじゃね?」

雪ノ下「それは彼が並みの人間であればの話しよ」

あやせ「並みの人間が普通あそこまでやるとは思えませんけどね」

黒猫「ククク…間違いないわ」

由比ヶ浜「でも、結局ヒッキーはみんなを助けたってことになるのかな」

あやせ「半ば押し付けられる形ですけどね」

沙織「恩を売ったつもりはないとか言っておきながら、思い切り押し付けていますもんね」

加奈子「加奈子、やっぱりもう一回八幡に文句言ってやらないと気がおさまんねーよ」

黒猫「同感ね、私ももう一度対峙しないと、言いたいことも言えずに一方的に切られるなんて憎たらしいったら
   ないわ」

雪ノ下「ここであなた達に確認しておきたいのだけれど」

桐乃「なによ」

雪ノ下「あなた達は、比企谷くんと仲直りがしたいのかしら、それとも、もう一度面と向かって文句が
    言いたいのかしら」

加奈子「ボコボコに言ってやりてーに決まってんだろ、その後は…か、加奈子は別に仲直りはしなくてもいいんだけどよ
    、まぁ八幡が泣いて頼むんだったらしてやらないこともねーぜ」

桐乃(加奈子、あのバカをゲーセン連れてったこと気にしてんのかな)

あやせ「私は、そうですね、もう一度お兄さんから事情を聞いて、なぜ理由を説明しなかったかを問い詰めたい
    と思います、その後のことはわかりません」

雪ノ下「あなた達は?」

沙織「八幡さんには、勝手に自分だけで解決しようとしたことと、土足で私の心に踏み入った罰を受けてもらいます、
   仲直りについては八幡さんの態度で決めます」

黒猫「地獄を見せる、それだけよ」

由比ヶ浜「みんな結構怖い…」

雪ノ下「わかったわ、それでは桐乃さんの依頼とは異なりますが、私は彼とあなたたちが対面できる場を
    提供する、それでいいかしら」

桐乃「そうね、まぁいいんじゃない?みんな自分でなんとかするって言ってるんだしさ」

雪ノ下「それでは、日にちが決まり次第連絡します」

沙織「お願いしますね、雪ノ下さん」

雪ノ下「ええ、まかせてちょうだい」

加奈子「アイツ、ぜってー泣かす」

今日は終わりにするわ

それじゃあ読んでくれた人ありがとう、おやすみ

こんばんわ、>1です
嬉しいね、毎日こんなにレスがついてるなんてね

それじゃあ、少しだけになるかもだけど書く、次レスから↓

雪ノ下「…ただ、1つだけいいかしら」

加奈子「なんだよ」

雪ノ下「曲がりなりにも、比企谷くんはあなた達を救っているの、そこのところを履き違えないように
    した方がいいわね」

沙織「わかっていますわ」

雪ノ下「…?」

沙織「それだからこそ、その後に受けてもらう罰があるんです」

黒猫「そのとおりよ、契約の内容は最後まで遂行してもらわなければね」

雪ノ下「…なるほど」

由比ヶ浜「え?なに?どういうこと?」

加奈子「加奈子にもわかんねーよ」

あやせ「加奈子はさっき自分で言っていたでしょ」

加奈子「はぁ?」

あやせ「…ふふ、わからなければ大丈夫、そのうち、もしかしたら加奈子が言うかもしれないんだし
    ね」

由比ヶ浜「…あぁ、なるほどねー」

加奈子「なんなんだよ、全くよー」

雪ノ下「それでは、今日はこれで解散とします、後日、然るべき場所で会いましょう」

雪ノ下「…これでよかったかしら?」

桐乃「うん」

雪ノ下「ただ、これだったら別に私はいらなかったかもしれないわね」

桐乃「そんなことないんじゃない?」

雪ノ下「…?」

桐乃「多分だけどさ、私だけじゃあんなに詳しくみんなに説明出来なかっただろうし、それにあのバカを連れて
   くるだなんて約束、口では出来ても、悔しいけど私じゃ多分無理だった」

雪ノ下「そうかしら」

桐乃「そうよ、ま、多分だけどね!」

雪ノ下「そう…なら、褒め言葉として受け取っておくわ」

桐乃「…絶対に連れて来なさいよね」

雪ノ下「当然よ、私は虚言だけはついたことがないの」

桐乃「そ…あ、それと」

雪ノ下「なにかしら」

桐乃「これが終わったら、アンタとあのピンクにはもう一回聞くことがあるから」

雪ノ下「さっき言ったことが全てよ、他には特に話すことは無いのだけれど」

桐乃「いいの、わかった?」

雪ノ下「…はぁ、わかったわ」

~~~~~~~~~~~~~

―翌日・部室―

八幡「うぃーす」

由比ヶ浜「あ、ヒッキー」

雪ノ下「比企谷くん」

八幡「なんだよいきなり、顔がこええよ」

雪ノ下「あなたに会わせたい人が4人ほどいるのだけれど」

八幡「は?普通に嫌なんだけど」

雪ノ下「ダメよ、あなたに拒否権はないものだと思いなさい」

八幡「なにそれ」

雪ノ下「これは奉仕部部長としての命令よ、明日の放課後、ここには来なくていいからその足で○○へ
    行きなさい」

八幡「断る」

雪ノ下「なぜかしら」

八幡「なぜもなにも、誰と会うかも明確に指示されていないのに行けるかよ、怖すぎるだろうが」

雪ノ下「その言い訳は通用しないわ、あなたが一番わかっているはずでしょう?」

八幡「さぁな」

雪ノ下「…一人で泥を被っただなんて思わないことね」

八幡「は?なんのことだよ」

雪ノ下「どこまでもとぼける気なら最後まで言ってあげるわ、あなたが秘密裏におこなっていた事は全て
    彼女たちにはダダ漏れなのよ」

八幡「…」

雪ノ下「罪を被ってヒーローを気取るのもいいけれど、そこに残された人間の気持ちも考えなさい」

八幡「考えてもわからんことは考えない主義なんだ」

雪ノ下「本当になんの役にも立たない主義を持っているのね」

八幡「褒めるな、照れる」

雪ノ下「冗談を言っている場合じゃ」

由比ヶ浜「今はふざけてる時じゃないでしょ?ヒッキー」

八幡「…え?」

由比ヶ浜「ヒッキーさ、あたしの時でもう分かってくれてると思ってたよ」

八幡「なんのことだよ」

由比ヶ浜「勝手に自分だけで終わらせて、なんでそのあとの事を考えてあげないの?」

八幡「さっきも言ったろうが、考えないことは考えな」

由比ヶ浜「いい加減にしてってば!」

八幡「…」

由比ヶ浜「ヒッキーさ、自分であの子たちに何言ったか分かってるよね?」

八幡「まぁ、一応な」

由比ヶ浜「今まで信じてた人に友達じゃないだなんて言われて、ヒッキーはあの子たちの傷が最初より大きくな
     ってるかもって、思わないの?」

八幡「それは…だな」

由比ヶ浜「助けてあげるのが奉仕部でしょ?なら、最後まで助けてあげようよ…」

八幡「う…」

由比ヶ浜「ヒッキー、いつもはやる気ないけど、奉仕部の依頼だけは絶対に最後までやり遂げてたじゃん」

八幡「そうだが…」

雪ノ下「比企谷くん、もはやあなたに逃げ道はないわ、勝手に解決した気になっていた罰ね」

八幡「…どうしてもか」

雪ノ下「当然よ」

由比ヶ浜「ヒッキー…」

雪ノ下「もう一度言います、奉仕部の部長として、あなたには明日の放課後、○○へ行って…いいえ、○○での
    活動を命じます」

八幡「…行くだけだな?」

由比ヶ浜「ヒッキー!」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、落ち着いて…そうね、そこでの出来事に私達が看過する必要はないわ、あなたと依頼者
    次第よ」

八幡「…わーったよ、ったく」

雪ノ下「ありがとう、由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「え?」

雪ノ下「正直、説得出来なければ無理にでも連れて行くつもりだったの、彼が承諾したのはあなたのおかげね」

由比ヶ浜「ううん!そんなことないよ!」

雪ノ下「いいえ、あるわ」

由比ヶ浜「ないってば~、それにさ、あたしも奉仕部の部員なんだよ?だから当たり前って言うかなんという
    か…へへ、なんかうまく言えないや」

雪ノ下「…そうね、ごめんなさい」

由比ヶ浜「謝らないでよ」

雪ノ下「…」

由比ヶ浜「ゆきのんもさ、あたしを頼ってね?」

雪ノ下「由比ヶ浜さん…」

由比ヶ浜「ゆきのんやヒッキーと比べたら全然頼りないかもだけどさ、それでももしかしたらあたしだって何か
     出来るかもしれないし、というか、したいの」

雪ノ下「ええ…わかったわ」

由比ヶ浜「ゆきのん!」

雪ノ下「全く、比企谷くんに偉そうに言っていた割には、お門違いもいいところだったのかもしれないわ」

由比ヶ浜「ヒッキーと比べちゃダメだよ!ヒッキーはちょっとおかしすぎるから!」

雪ノ下「ふふ…そうね、私としたことが、あろうことか彼と自分を比べてしまうなんて」

由比ヶ浜「でも、約束だよ?」

雪ノ下「ええ、わかったわ…約束」

―翌日・放課後―

八幡「…よぉ」

あやせ「お久しぶりですね、お兄さん」

八幡(1、2…おい、雪ノ下、話が違うぞ、なんで妹までいるんだよ)

八幡「で?なんで呼んだんだよ」

あやせ「とぼけるつもりですか?」

八幡「さぁな、なんのことだか」

黒猫「いい加減にしなさいな、もう何を言っても無駄なことはわかっているでしょう?黙って話を聞きなさい」

八幡「…」

加奈子「ま、今度は逃げてもぜってー捕まえるけどな」

八幡(つーか、これは俺が5人にリンチされてるという風には映らないんだろうか、はい、映らないね)

桐乃「…」

八幡(随分と複雑な顔してるな、ま、当然か、今から兄と自分の友人が決闘しようとしてるんだからな、
   俺が打ちのめされるのはいいんだろうが、どうしてもその逆を想像しちまうんだろう)

八幡「…話ってなんだよ」

沙織「簡単です、お兄さんが私達から離れていった理由ですわ」

八幡「は?そんなの」

あやせ「それと」

八幡「…?」

あやせ「お兄さんが言った言葉を、取り消してもらいます」

八幡「…へ?」

今日は終わり、短くなっちゃって申し訳ない、でも明日は用事あるんだ

それじゃあ今日も読んでくれた人、今日初めて見た人、ありがとう、おやすみ

もしかしたら、明日は連続投稿記録が切れてしまうかもしれん

どうも、>>1です
今週に入ってかなり忙しくなっちゃったからごめん

でも、まぁ生存報告も兼ねて少しだけ書こうかな、次レスから↓

あやせ「もう雪ノ下さんから聞いていますよね、私達が全部知ってること」

八幡「まぁな」

沙織「助けてもらったこと、とても感謝していますわ」

八幡「助けた?なんのことだ?」

沙織「…なぜ、自分を傷つけるんです?」

八幡「なにそれ、俺が傷つくわけねぇだろ、言いたいこと言って俺から離れたんだから」

黒猫「本当にそうかしら」

八幡「…?」

黒猫「貴方、部の首脳者には自ら仲間になることを望んだことがあるらしいじゃないの、結果はダメだったよ
   うだけどね」

八幡「それは…まぁ」

黒猫「別に人との関わりを持ちたくない、というわけでは無いのでしょう?なら、なぜ貴方から離れる必要が
   あったのかしら」

八幡「そ、それはだな」

加奈子「あるわけねーだろ!そんなもん!」

八幡「は?」

加奈子「お前さー、ほんっとバカだよなー、つーかよ、あんなことして加奈子が喜ぶと思ったわけ?」

八幡「いや、だからそれが意味わかんねぇってのに」

加奈子「…?」

八幡「お前らが何考えてるかなんて知らねぇけどよ、なんであたかも俺がお前らと仲直りしたいみたいな
   体で話が進んでるわけ?それに何度も言っているが、そもそも俺は最初からお前らと仲良くなった
   覚えなんて」

桐乃「もう、いいじゃん、そういうの」

八幡「は?…そういうのってなんだよ」

桐乃「アンタ、小難しい言葉いっぱい並べて、よくわかんない理屈言って、人のこと散々貶して、それで嫌わ
   れようとしてさ、でもわかんない、なんで本当にみんなと離れたいならここに来たのよ」

八幡「そんなん、命令されたからだろ」

桐乃「違う、アンタはそんな簡単に人の言うこと聞くほどいい性格してない」

八幡「ひでぇいいようだな」

桐乃「なに?相手を論破した俺TUEEEEE!ってやりたいだけなの?」

八幡「それは…だな」

桐乃「でもそれって、ホント意味ないじゃん」

八幡「いやだから」

桐乃「正直に言ってよ、本当は仲良くしたいんでしょ?ってゆーか、一回自分でそうしようとしてたんでしょ?
   アイツにも、言い方は違くても、ここにいるみんなにも」

八幡「…はぁ、それが俺にはよくわからん」

桐乃「はぁ?」

八幡「なんで一回そうしたからっていつまでも俺がそう思ってると思うんだよ」

桐乃「…ッ、アンタ」

加奈子「ふざけんなよ!八幡!」

八幡「は?」

加奈子「もう気づけよ!加奈子も!ここにいる奴も!お前の部活の奴らも!別に八幡が嫌いなんかじゃねーんだよ!」

八幡「…」

加奈子「つーか!もうお前が仲直りしたいとかしたくないとか!そんなんもう加奈子はどうだっていいわけ!」

あやせ「加奈子、一回落ち着いて」

加奈子「んだよ、クッソ」

沙織「…八幡さんに昔のことを言われたとき、とても悲しくなりました」

八幡「そういう言葉を選んだん訳だしな」

沙織「でも、私は八幡さんにそう言われて、とても悲しくなるくらいに八幡さんを慕っていたんです」

八幡「う…」

沙織「他の方だって、そうだったはずです」

黒猫「…そうね、認めたくはないけど、貴方を滅ぼしたいというよりは、胸に穴が空いたという方が大きかった
   のが事実だわ」

あやせ「私だって同じです…私は、お兄さんと出会えて、本当によかったと思ってるんですよ」

八幡「やめろよ」

沙織「当然私達も」

黒猫「…そうね」

加奈子「けっ」

八幡「それ以上は聞かねーぞ」

あやせ「それにお兄さん、私ははっきり聞こえましたよ?」

八幡「…なにが」

あやせ「はっきりと、『俺なんか許すな』って」

八幡「…記憶にないな」

あやせ「言ったんですよ」

八幡「…」

桐乃「なんだ、もうバレてんじゃん」

八幡「どういうことだよ」

ごめん、もう起きてらんない、PC処理落ち凄いし
その上やっつけ感が酷い、書かなきゃよかった

こんな短いけど、読んでくれた人ありがとう、おやすみ

どうも、>>1です
やっと用事が片付いたわ

そしてしばらく見ないうちに随分とレスが…と思ったら喧嘩してたのね
八幡は好かれてるな、それじゃあ次レスから↓

桐乃「自分でバラしといてどうもこうもないじゃん」

八幡「…」

桐乃「少しでも未練があるからそうなんのよ、詰めが甘いっつーの」

黒猫「それに、その程度の精神攻撃程度で私達が傷つくと思って?」

沙織「そうです、八幡さんに言われた言葉のほうがよっぽど傷つきましたよ」

八幡(なんで…いや、違うか)

あやせ「いいですか?お兄さん」

八幡「なんだよ」

あやせ「もう一人で達観して、勝手に自己完結しないでください」

八幡「む…」

あやせ「はっきり言って、迷惑です」

八幡「…そうかよ」

加奈子「助けてやったのにとか思ってんじゃねーぞ、加奈子は別に八幡が居なくても別に大丈夫だったっつーの」

八幡「別になんもしてねぇてのに」

あやせ「だからしつこいですよ?それに、なにか起こって困ったらみんなで解決しましょうよ」

八幡「みんなとか、俺その中にいた事ないからわかんねぇっての」

黒猫「私にもわからなかったわ、ついこの間まではね」

八幡「…?」

黒猫「でも今は違うわ、なぜならここにいる者はもう…えぇ、そうよ、友達だから」

八幡「だから?」

黒猫「そ…その中には…いいえ、言わせないでちょうだい」

八幡「何のことだか」

あやせ「…傷つくんです」

八幡「は?」

あやせ「お兄さんが犠牲になって、私達はとても辛かったんです、だからこうしてお兄さんを迎えに来たんです」

八幡「…」

桐乃「自分で言ったこと、後悔してんの?」

八幡「別に」

桐乃「アタシの友達待たせたのに?」

八幡「おう」

桐乃「本当に?」

八幡「…そうだよ」

桐乃「はぁ、アンタも強情ね、なんでそこまで意固地になんのよ」

八幡「う…」

八幡(なんで…か、そういや、何でなんだろうな)

桐乃「どうせ強がりすぎてもう引くに引けないんでしょ?」

八幡「…そうかもな」

桐乃「…!?」

あやせ「じゃ…じゃあ!」

八幡「だがな、もうお前らとは関われないって決められてんだよ、言い過ぎたのかもしれない、勝手に一人で
   行動したのがいけなかったのかもしれない、でももう」

加奈子「なんで加奈子がいねー所で勝手に決められたこと加奈子が守んなきゃいけねーんだよ」

八幡「…え」

加奈子「八幡だって知らねーで通してたじゃねーかよ、じゃあそれでいいじゃん」

八幡「そういうわけにはいかねぇだろ」

黒猫「そういうわけにいくわよ、なんで貴方だけ使えて私達には使えないのかしら」

八幡「別にそうじゃないが」

沙織「信じてください」

八幡「…?」

沙織「私達を、信じてください、八幡さん」

八幡「………はぁ、もうわかったよ」

一同「…!?」

八幡「取り消すよ、もう」

桐乃「それって」

八幡「ここで取り消して後は会わないほうがよっぽど」

あやせ「お兄さん?」

八幡「すいません」

黒猫「…やっと認めたわね」

加奈子「ほら、結局こうなるんだっつーの、最初からそう言えっての」

八幡「だが問題は」

沙織「そんなのは後で考えればいいんです、みんなで」

八幡「…そうかよ」


疲れたわ、用事終わって緊張の糸が切れたせいか集中が続かないな
短くてごめんね、つーかなんも聞かないで勝手に和解させちゃったけどよかったのか、これ

ま、いいや、読んでくれた人ありがとう、おやすみ

未来は僕らの手の中~
ヒッキーがそのまま大人になったら劣化カイジみたいになんのかね

どうも、>>1です、では御託はなしに、次レスから↓

おかしい、もう三回も同じこと書き込んでるのに全部投稿ボタンを推した瞬間に消える
なにこれ?バイツァダストなの?

ごめん」、もうちょっと待ってください

―数日後―

八幡(…あれから数日、どうやら俺の安寧はすこしばかり崩れてしまったようだ)

八幡(メールを無視すれば怒られ、遊びを断れば怒られ、帰ろうとすれば怒られる)

八幡(わーお、俺すっげぇ社畜、どっかの作家さん…具体的に言えばガガガ文庫で小説を連載しているW.W先生並に
   主張したいまである)

八幡(ところで件の問題なんだが…どうやらかなりあっさりと解決したようだ)

八幡(さすが信用ある奴らは違うね、『自分の事は自分で決める』と言っただけでサクッと両親の了解を得たらしい)

八幡(多分俺だったら…いや、俺もそうなるな、別の意味で)

八幡(ただやっぱり平塚先生のおかげもあるんだろうな、で…でもそこまでは感謝しきれないんだからねっ!)

八幡(…やるせない、なに、この実はスタート地点にボス部屋直通のルートがありました的な展開、何ワナビーザガイ
   だよ)

八幡(そしてあの日以来、俺はあいつらとは付かず離れずの関係を保っている…と思う)

八幡(あいつら曰く、俺は限界バトル叩きつけて傷ついたらしいから、その傷を癒やす意味をこめて少し今の関係に
   落ち着くのも悪くないのかもしれん、と言うかそれ以外を選択すると今度こそデットエンドになりかねない)

八幡(ま、約束してしまったしな…あの約束を守るためだけに俺は交友を保つつもりだ)

八幡(これだけは破れない、破ってしまうと今度こそ自分を嫌いになりそうだからな)

八幡(そんなわけで、俺はあくまであいつらのためではなく、自分で決めたことを守るためだけに、という理由を
   こじつけることにした)

八幡(このくらいは捻くれさせてもらう、全て言いなりになるのは癪だからな、言わないけど)

八幡(別にいいだろ、俺が心のなかで何思おうが)

八幡(ただ、誰にも聞こえないのをいいことにもう一つだけ言わせてもらおう)

八幡(あいつら、やっぱかわいいんだよなぁ………なんてな)

八幡(年下にはスパイスの分量をどうしても減らしてしまう俺、ちょっぴり塩味、ぎゅっと握ったその形たまらない)

八幡(しかし、本当に無事に終わってよかったと思ってしまうんだ、これが)

八幡(あいつらにしても…………俺にしてもな)


終わり

終わった、長くに渡り読んでくれた人たち、本当にありがとう
…と言うのを本当は一時間前には書き込めるはずだったんですよ、このボロPCめ

どうでもいいけど原作の新刊、俺はかなり面白かったと思う、いやマジで

質問全然答えられなかったのがとても申し訳ない、でも適当な事言って叩かれるのが怖かったんだよ
今まで書いた時もそんなんばっかだったし
ただし一つだけ、俺は数あるラノベの中でも上位に食い込むくらいはまち好きです

続編は、いちゃつきとか全く考えてないからその後はもしレスをつけてくれる人がいたら書くかも、遅筆に
なってしまうだろうけどね、と言うか案があればもしかしたら今日寝る前に少しは書くかも

それじゃあ最後にもう一度、見てくれた人たち本当にありがとう、お疲れ様でした

あやせ「さてと…お兄さん」

八幡「…はい」

あやせ「もうわかりますよね」

八幡「…いいえ」

沙織「友達には隠し事をしない、ならば私達が思った事を秘密にしてしまうのもだめですよね」

八幡「いいえ、別にいいです」

黒猫「それでは始めるわ」

八幡「あれ、聞いてなかっ」

あやせ「加奈子、言ってあげて」

加奈子「まかせろ」

八幡「いやだか」

加奈子「お前マジでバカだよなー、なんであんなことしようと思ったわけ?」

八幡「すいません」

加奈子「ホントありえねーっつーの、だいたい………」

八幡(こ…この調子でこいつらの話を聞かなきゃいけないの?マジ?)

八幡(もうこの地点で俺のライフポイントは0に近いんだが、あんずさん、止めてください)

加奈子「聞いてんのかよ!」

八幡「聞いてるよ、ったく」

加奈子「なんでお前がいけないのに逆ギレしてるわけ?つーかそーゆートコがよー……」

八幡(あぁ…帰りたい)

――――――――――

――――――

――

あやせ「わかりましたか?お兄さん」

八幡「………………………………おう」

沙織「まぁ反省なさっているようですしね」

黒猫「私はまだ言い足りないのだけれど」

あやせ「やり過ぎも良くないですよ、それに武器はとっておいたほうがいいです」

黒猫「ふん、それもそうね」

加奈子「よし、じゃあとりあえずそのうち呼び出すから、ゼッテー来いよ」

八幡「…」

加奈子「返事は?八幡」

八幡「……はい」

沙織「それでは帰りましょうか」

黒猫「そうね」

あやせ「じゃあお兄さん、お疲れ様でした」

八幡「うん」

加奈子「ゼッテーだぞ」

沙織「また会いましょうね」

八幡「うん」

八幡「…」

八幡(いやさぁ、確かに自分でも言い過ぎたと感じたから素直に来たけどさぁ…)

八幡(…一人一時間は長すぎでしょ、辛いよぉ)

八幡(だ…だがこれでもう終わったはずだ、武器がどうこうの話はこの際聞かなかったことにしよう)

八幡(しかし、罰ってこれだけじゃないのか?責任があるとかどうとかって…いや、考えると頭痛くなってくる
   な)

八幡(…俺も帰るか)



―翌日―

八幡(昨日は奴らに潰されたんだ、今日は絶対どこにも…)

桐乃「ねぇ」

八幡(うん、今自分でフラグ立てたと思った)

八幡「なに」

桐乃「ちょっと付き合って」

八幡「どこに」

桐乃「いいから」

八幡「お兄ちゃん金ない」

桐乃「アンタよりアタシのほうが持ってるのわかってるっつーの」

八幡「そうですか」

桐乃「ほら、早く」

八幡「どうしてもか?」

桐乃「誰のお陰で仲直り出来たと思ってんの?」

八幡「は?お前なんかしたっけ」

桐乃「うっさいなぁ、ほら早くしろ」

八幡「押すなって、わーったよ」

桐乃「着替えたら下来なさいよ」

八幡「はいよ」

八幡「で、何処行くんだよ」

桐乃「決めてない」

八幡「は?」

桐乃「桐乃さんぽ」

八幡「…それ面白いのか?」

桐乃「…ッ!うっさい!とにかく黙って着いて来い!」

八幡「わかってるよ、ったく」

桐乃「…つまんなかった?」

八幡「え?」

八幡(それ聞いちゃうの?)

桐乃「いや、別に分かってたけどさ、いいじゃん、くだらないこと言ったって」

八幡(意外すぎる)

桐乃「…なに?」

八幡「いや、珍しいと思って」

桐乃「別に、リアルじゃ言わないだけで掲示板ではしょっちゅうよ」

八幡「ダダ滑ってんの?」

桐乃「死ぬ?}

八幡「さ、早く行こうぜ」

桐乃「あ、置いてくなっつーの!」

八幡(…で)

八幡「本当に歩いてるだけじゃねぇか」

桐乃「だからそう言ったじゃん」

八幡「まぁそうだけど」

桐乃「…昨日さ」

八幡「…?」

桐乃「昨日あやせ達と色々あったんでしょ?」

八幡「いや、別に」

桐乃「…嘘つき」

八幡「いや、嘘じゃないが」

桐乃「でも、疲れてる」

八幡(え、なにそれ、俺疲れてたの?)

桐乃「なによ、その目は」

八幡「いいや、なんにも」

桐乃「…ムカつく」

八幡「なにがだよ」

桐乃「アンタがアタシに何も言わなかったこと、アタシはアンタにちゃんと相談したのに」

八幡「はぁ?あれは不可抗力だっただろうが」

桐乃「それでも…さ」

八幡「…」

桐乃「貰いっぱなしってなんか気に食わないの」

八幡「あげてないが」

桐乃「押し付けられるのはもっとイヤ、だから」

八幡「…?」

桐乃「しょ…しょうがないから今日はアタシがちょこっとだけ慰めてあげよっかなって」

八幡「え」

八幡(おいおい、なんだ?これは、安部公房の壁くらい意味分かんないよ?なんで妹がデれてんの?)

桐乃「うわ、今変なこと想像したでしょ」

八幡「妹相手にそんなこと思ったら変態だ」

桐乃「あっそ」

八幡「…」

桐乃「…」

八幡「…」

桐乃「…」

八幡(なんでこっちチラチラ見んだよ、つーかここどこ?いつの間にやら河原に来ちゃったよ)

桐乃「疲れた」

八幡「あっそ」

桐乃「…」

八幡(見るな見るな)

八幡「…その辺座ろうぜ」

桐乃「え、勘違いされんじゃん」

八幡「いや、並んで歩いてる地点でもう遅いだろ」

桐乃「キモ」

八幡「知ってるよ、ほれ、その辺なんて芝キレイだぞ」

桐乃「う…うん」

八幡(どもるな、見るな)

八幡「…飲みもん買ってくるから、ちょっと待ってろ」

桐乃「オレンジ」

八幡「はいよ」

八幡(…で)

八幡「ほれ」

桐乃「うん」

八幡「…」

桐乃「アンタ、ホントそればっかよね」

八幡「別にいいだろ、千葉県民のソウルドリンクだぞ」

桐乃「どうでもいいけど」

八幡「…」

桐乃「…始めはさ、アタシがメルル落としたのがきっかけだったんだよね」

八幡「そうだな」

桐乃「正直、感謝してる、なんだかんだ言って助けてくれたのはアンタだし」

八幡「ま、妹だしな」

桐乃「…え?」

八幡「兄としてしょうがないだろうが」

桐乃「そっか」

八幡「おう」

桐乃「…」

八幡「俺もよ、少しあるんだ、言っとくこと」

桐乃「なに」

八幡「あん時、俺が諦めるきっかけを作ったのはお前だ、サンキュな」

桐乃「…へ?」

八幡「一回だけだ」

桐乃「無理、もう一回言って」

八幡「嫌だよ」

桐乃「…ケチくそ」

八幡「なんとでも言え」

桐乃「…暇」

八幡「そりゃな」

桐乃「ゲーセン行きたい」

八幡「じゃあ戻るか?」

桐乃「うん」

八幡「よし」

桐乃「…」

八幡「…?どうした」

桐乃「……手」

八幡「はぁ?」

桐乃「手、貸しなさいよ」

八幡「あ?あぁ、ほらよ」

桐乃「…んしょ」

八幡「よし、行くか」

桐乃「うん」

八幡「んだよ、そんなにくっついてよ」

桐乃「別に」

八幡「そうか」

桐乃「…ねぇ」

八幡「なに」

桐乃「お兄ちゃん…とか呼ばれたい?」

八幡「別に、つーかお前がそんなこと言い出したら気持ち悪いっつーの」

桐乃「うっざ」

八幡「どうもすいませんね」

桐乃「…ちゃんとしなさいよ」

八幡「あいつらのことか?」

桐乃「そう」

八幡「まぁな、約束しちまったし、しょうがねぇだろうな」

桐乃「今度は手放しちゃだめだかんね」

八幡「手放すってお前」

桐乃「あーあ、今アンタがここで変なこと言ったら張り倒そうと思ってたのに」

八幡「そりゃ残念だったな」

桐乃「ま、せっかく今ここで拾った命なんだから、どうせなら楽しみなさいよ」

八幡「ん…」

桐乃「わかった?」

八幡「…おう、わかった」

桐乃「約束ね」

八幡「おう」

桐乃「じゃあ行こ、実は加奈子から聞いた時から勝負したくてたまらなかったのよ」

八幡「手加減するか?」

桐乃「バカにすんな、アンタなんて楽勝よ」

八幡「そりゃ頼もしいな」

桐乃「それじゃ、行こ」

八幡「おう」

八幡(なんだってんだ今日は…全く)

桐乃「置いてくわよ!」

八幡(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)


完結

終わり

このままぐだぐだ続けても絶対つまんないし、そういうSSはよっぽど面白いのが他にも立ってるしね、終わるよ
続編期待してくれた人には悪いけどね、すいません

またどうせはまちとなんかのクロスSS立てると思う
多分アマガミかな、妹つながりで

ここだけの話、実はアマガミのクロス以前VIPで立ててるんだよね、だからそれの叩きなおしをしようかと
理由は終わり方にある、言わないけど

それじゃあなんかちゃっかり宣伝までしちゃって汚いけど、本当にありがとうございました、、皆さんお疲れ様でした

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月14日 (木) 19:09:42   ID: Xfme_UZF

ハッピーエンド希望

2 :  千葉市民   2013年11月14日 (木) 21:38:41   ID: YcP5qv5T

お疲れ様です!明日も待ってるんで是非書いて下さい!

3 :  SS好きの774さん   2013年11月16日 (土) 00:06:07   ID: NXF4rXpO

続ききたいしてます!

4 :  SS好きの774さん   2013年11月24日 (日) 02:12:21   ID: 9_yYFEwK

楽しみにしいてます

5 :  SS好きの774さん   2013年12月21日 (土) 03:40:20   ID: IRo6mXNL

この主人公は俺が求めてた主人公でめっちゃよかったです!!

6 :  SS好きの774さん   2014年08月16日 (土) 00:45:20   ID: uRo7_gkT

これぞヒッキーって感じです

7 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 23:25:52   ID: _XbsuO1F

八幡がやたら冷静なのは小町がいないから的な
良い作品でした

8 :  SS好きの774さん   2014年09月30日 (火) 22:09:20   ID: zU9eh9vz

おもろい

9 :  SS好きの774さん   2014年11月22日 (土) 08:12:32   ID: tqVyT3jc

比企谷はこんな弱い人間じゃない
少し強く言われただけで撤回する程度の覚悟じゃない
八幡を弱く見すぎなうえに舐めてるとしか言えない

10 :  SS好きの774さん   2016年09月17日 (土) 17:04:23   ID: AY5-3DZI

まさに竜頭蛇尾

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