ソーニャ「ギャァァァァ!!!!!」
ソーニャ「ウワァァァ!!!!!」
ソーニャ「アァァァァァ!!!!」
やすな「外に出たらソーニャちゃんのスカートに大きなシミが出来てたよ」
すうじつまえ
やすな「ソーニャちゃーん、これみてよ」
ソーニャ「ん?」
やすな「二駅先にアミューズメントパークができたんだ」
ソーニャ「ふーん」
やすな「いってみない?みない?」
ソーニャ「いかない」
やすな「いこうよぉ、ソーニャちゃぁん」
ソーニャ「いやだよ」
やすな「みてみて、このマスコットのウサミンミンと記念撮影もできるんだよぉ?」
ソーニャ「しらん」
やすな「じゃあ、日曜日9時に駅前ね!」
ソーニャ「勝手にきめんな!!!」
にちようび
ソーニャ「……おそい」イライラ
やすな「ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「おそいぞ!!」
やすな「ごめんごめん……って、まだ9時になってないよ」
ソーニャ「なにいってんだ。8時57分だぞ!!」
やすな「こまかいなぁ」
ソーニャ「時間にルーズなやつは嫌いだ」
やすな「何分前からきてたの?」
ソーニャ「早くいくぞ」
やすな「ねえねえ。何分前?何分ま―――」
グキィ
いやぁぁぁ!!!!!
アミューズメントパーク
ソーニャ「ここか」
やすな「なんかいっぱいあるね、ソーニャちゃん」
ソーニャ「そうだな」
やすな「なにからしよっか?なにからしよっか?」
ソーニャ「……」キョロキョロ
やすな「どうした?なにか探してる?」
ソーニャ「い、いや。別に」
やすな「そう」
ソーニャ「……」キョロキョロ
やすな(よくみたら、デジカメもってる!!)
ウサミンミン「は~い、ふうせ~ん」
こども「わーい!!」
おとな「すいません。撮影いいですか?」
ウサミンミン「は~い、いいですよ~」
こども「えへへ」
ウサミンミン「はい、ち~ず~」
ソーニャ「……」ビクッ
ソーニャ(いた……!!!)
やすな「ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「え?」
やすな「シューティングゲームがあるよ!!やってみようよ!!」
ソーニャ「あ、いや……」
やすな「なになに?なんかあるの?」
ソーニャ「な、なにもない!!」
やすな「よっしゃー!!レッツゴー!!」
やすな「くそぅ!くそぅ!!たったの20点なんて……!!!!」
従業員「はい。200点の景品です。このパーク特製のマグカップ」
ソーニャ「……」
ソーニャ(あと50点でウサミンミンのぬいぐるみだったのに……)
やすな「いいなぁ……マグカップ……」
ソーニャ「……」キョロキョロ
やすな「えっと……つぎはぁ……」
ウサミンミン「うふふ~ふうせんいるこはいませんかぁ~?」
ソーニャ「……」トコトコ
やすな「ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「な、なんだ?」
やすな「次、こっちに3Dシアターがあるって!!いってみよ!!」
ソーニャ「……」
ウサミンミン「うふふ~」
ソーニャ「くそっ!!!」
やすな「はぁ~面白かったね~」
ソーニャ「どこがだ。ちっとも楽しくなかったぞ」
やすな「そうかなぁ?ビルが崩壊するところとかよかったよ」
ソーニャ「ふんっ」
やすな「えっと……次は……」
ソーニャ「……」キョロキョロ
やすな「ソーニャちゃん、さっきから何を探してるの?」
ソーニャ「別に探してない」
やすな「……わかった!!ジェットコースターだね!!」
ソーニャ「え?」
やすな「それならこっち!!こっち!!」
ソーニャ「あ!!おい!!!ちがう!!私は―――!!」
ウサミンミン「あら~?あれはソーニャ~?」
従業員「どうぞ」
ソーニャ「おい……ジェットコースターって……」
やすな「大丈夫!ここのは幼稚園児でも乗れる設計になってるから」
ソーニャ「だ、だからって……」
やすな「ほら、のったのった」グイグイ
ソーニャ「やめろ!!こらぁ!!」
従業員「じゃあ、はっしゃしまーす」
ピリリリリリ!!!!
ソーニャ「あー!!!!あー!!!!!」
やすな「別に怖くないってば」
ソーニャ「あー!!!!」
従業員「スタート」
ゴォォォ!!!
ソーニャ「ひゃぁ―――?!」
従業員「はい。足下にご注意ください」
やすな「はぁ。ほら、こわくなかったでしょ?」
ソーニャ「ああ」ガクガク
やすな「いこっか」
ソーニャ「そうだな」ガクガク
やすな「……ん?ソーニャちゃん?」
ソーニャ「なんだ?」ガクガク
やすな「はやくいこうよ」
ソーニャ「……やすな。ちょっとここで休憩にするか」ガクガク
やすな「いいけど、そこは邪魔になるよ?」
ソーニャ「そうだな……」ガクガク
やすな「……」
従業員「あの……つれていってもらえる?」
やすな「は、はい。ほら、いくよ、ソーニャちゃん」グイッ
ソーニャ「……」ガクガク
カフェテリア
やすな「ふぅ……次はどれにのろっか!?」
ソーニャ「……なんでもいい」
やすな「えー!!二人で決めようよ!!」
ソーニャ「好きにしろ」
やすな「ぶーぶー!!」
やすな「いいもんいいもん。じゃあ、こうして……こうして……」カキカキ
ソーニャ「……」キョロキョロ
ソーニャ(いないな……ウサミンミン……)
やすな「できたぁー!!!」
ソーニャ「なんだ?」
やすな「サイコロの目で向かう場所を決めます」
ソーニャ「なに!?」
やすな「ふっふっふ。結構、スリリングでしょ?」
ソーニャ「まぁ、なんでもいいか」
やすな「項目はこうなってます!!」
1 観覧車 ふたりで
2 メリーゴーランド ふたりで
3 エアーホッケー ふたりで
4 ジェットコースター やすな
5 バンジージャンプ やすな
6 お化け屋敷 ソーニャ
ソーニャ「まて!!」
やすな「なに?」
ソーニャ「いや、後半の目が偏ってるだろ!!」
やすな「だって、他ってなったら食べ物とか射的とかになっちゃうし」
ソーニャ「それでいいだろ!!」バンバン
やすな「やだよ!!折角、来たんだし」
ソーニャ「あと、項目の後ろにある名前はなんだ!?」
やすな「え?名前の書いてあることに一人で挑戦するの」
ソーニャ「おかしいだろ!!!なんで私がお化け屋敷なんだよ!!」
やすな「でも、私一人の項目が二つもあるんだよぉ?だめなの?」
ソーニャ「……」
ソーニャ(考えてみれば。私の確率は六分の一に過ぎない……大丈夫だ)
ソーニャ「わ、わかった。それでやろう」
やすな「よっし!!いっくよ!!」
ソーニャ(6以外……6以外……6以外……6以外……)
やすな「えーい!!!」
コロコロ……
ソーニャ(6以外……6以外……6以外……6以外……!!!!)
コロッ
やすな「なるほどー」
ソーニャ「……」ソーッ
やすな「3!!!」
ソーニャ「はぁー……」
やすな「いこっか!!」
ソーニャ「ああ」
やすな「エアホッケーってしってる?」
ソーニャ「なんとなく」
やすな「じゃ!!スタートだよぉ!!」
やすな「とうっ!!」スコン
ソーニャ「ふんっ!!」バコン
やすな「いったぁ!??」
やすな「ソーニャちゃん!!ゴールはここ!!!私のおでこじゃないよぉ!!」
ソーニャ「なんだ。そうなのか」
やすな「もう……真面目にやってよね」
ウサミンミン「らんら~ん」
ソーニャ「……!!」
スコン!!
やすな「やったぁ!!せんしゅてーん!!」
ソーニャ「しまった?!」
やすな「負けたほうが罰ゲームだよぉ?へっへっへっへ!!」
ソーニャ「……私の勝ちだ」
やすな「くそぅ!!先取点だけでおわったぁ!!」
ソーニャ「で、罰ゲームはなんだ?」
やすな「……ウサミンミンと記念撮影」
ソーニャ「ばっ!?どこが罰ゲームだよ!!!」
やすな「だって、高校生にもなってあれと写真とるなんて恥ずかしいでしょ?」
ウサミンミン「どうも~」
ソーニャ「ちっ……」
やすな「じゃ、お願いします」ペコリッ
ウサミンミン「は~い、いつでもどうぞ~」
ソーニャ「……はい、チーズ」
カシャ
ウサミンミン「そちらの彼女はいいのですか~?」
ソーニャ「え……」パァァ
やすな「だめです。罰ゲームだったので。勝者にやらせはしません」
ソーニャ「ぐっ!!」
ウサミンミン「ざんね~ん」
ソーニャ「……」
ウサミンミン「じゃあ、風船をどうぞ~?」
ソーニャ「……」コクッ
やすな「じゃあ、次の行き先を決めますかぁ!」
ソーニャ「……」カシャ
ウサミンミン「……」
ソーニャ「もういいぞ」
ウサミンミン「ではでは~」
やすな「では、二回目の項目を発表します」
ソーニャ「二回目?」
1 観覧車 ふたりで
2 メリーゴーランド ふたりで
3 お化け屋敷 ソーニャ
4 ジェットコースター やすな
5 バンジージャンプ やすな
6 お化け屋敷 ソーニャ
やすな「はい!!」ドヤッ
ソーニャ「おい!!なんか私が増えたぞ!!!」
やすな「当たり前だよ。1回いったところは消して、行ってない所で埋めないと」
ソーニャ「なんで私の項目を増やすんだよ!!!」
やすな「だって……不公平でしょ?」
ソーニャ「なんで正論を……!!!」
やすな「じゃ、いきまーす!!!」
ソーニャ「……!!」
ソーニャ(3と6以外……3と6以外……!!!!)
コロッ
やすな「2!!」
ソーニャ「ふぅ……」ヘナヘナ
やすな「いこっか」
ソーニャ「2って……メリーゴーランドか」
やすな「きっと楽しいよ」
ソーニャ「ほんとか……?」
やすな「いこう!いこう!!」
ソーニャ「……」
ウサミンミン「……」バイバイ
ソーニャ(あ、手ふってる……)
ソーニャ「……」バイバイ
メリーゴーランド
ランランランラン~♪
やすな「ソーニャちゃーん!!たのしいねー」グワングワン
ソーニャ「……」
こども「ぱぱー、おっきなおねえちゃんがのってるー」
おとな「こういうところは、童心にかえるものなんだ」
ソーニャ「……」カァァ
やすな「あははは~」
ウサミンミン「……」ジーッ
ソーニャ(ウサミンミンにまで見られてる!?)
ソーニャ(みないで……みないでぇ……)カァァ
ウサミンミン「かわいい~ぃ~」
やすな「あはははは~」
ソーニャ(やすな……ころすっ……!!!)ウルウル
やすな「な、なんで……ですかね……ソーニャ……さ、ん……」
ソーニャ「ふんっ……!!!」
やすな「ソーニャちゃん?顔、赤いけどどうかした?」
ソーニャ「なんでもないっ!!」
やすな「じゃあ、第三回サイコロの旅~」
やすな「項目はこう!!」
1 観覧車 ふたりで
2 お化け屋敷 ソーニャ
3 お化け屋敷 ソーニャ
4 ジェットコースター やすな
5 バンジージャンプ やすな
6 お化け屋敷 ソーニャ
ソーニャ「増えてるっ!?」
やすな「さ、サイコロふろっかぁ」
ソーニャ「まてまて!!私がまた増えた!!!」
やすな「でも、一回目は私の可能性がずば抜けて高かったから」
ソーニャ「また正論を……」
やすな「じゃ、いくよ!!ていっ!!」コロコロ
コロッ
やすな「2!!!!」
ソーニャ「にっ!?」
やすな「2、だよ。ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「嘘だな」
やすな「ほんとだって」
ソーニャ「イカサマだ」
やすな「してないよ」
ソーニャ「……」
やすな「じゃあ、ソーニャちゃんが投げていいよ?」
ソーニャ「よし!!―――てい!!」コロコロ
コロッ
ソーニャ「3!?」
やすな「お化け屋敷だぁ!!!」
ソーニャ「……」ブルブル
おばけやしき
こども「うえぇぇん!!!こわかったよぉぉ!!!」
おとな「よしよし」
ソーニャ「あ……あぁ……」
やすな「はい、ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「……やっぱりもう帰る」
やすな「だめだよぉ!!折角、ここまできたのにぃ」
ソーニャ「でも、子どもがないてた!!ここは危険だ!!!」
やすな「あはは。小学生は泣くレベルってだけじゃない」
ソーニャ「いやいや……なにが待っているか……」
やすな「ほら、いきなよ」
ソーニャ「私を殺す気かぁ!!!」
やすな「おおげさだよぉ……」
ソーニャ「はぁ……はぁ……」
ウサミンミン「あれれ~どうしたんですか~?」
ソーニャ「ウサミンミン!?」
やすな「あ、どうも」
ウサミンミン「なにかおこまりのようですね~?」
やすな「そうなんです。この子がお化け屋敷に入りたくないって」
ウサミンミン「どうして~?たのしいですよ~?」
ソーニャ「たのしくない!!外装でわかる!!!」
やすな「もう……」
ウサミンミン「わかりました~、じゃあ、このウサミンミンと一緒にはいりましょうか~?」
ソーニャ「え!?」
やすな「いいんですか?」
ウサミンミン「かまいませ~ん」
ソーニャ(ウサミンミンと一緒……)
ソーニャ「―――し、仕方ないな。こんな子供だましのホラーハウスなんて入りたくないけど、サイコロで決まったんじゃ仕方ないな」
ウサミンミン「では~いきましょうか~?」
ソーニャ「ああ」ギュッ
ゴゴゴゴ……
ウサミンミン「……」トコトコ
ソーニャ「うぅ……」ギュゥゥ
ウサミンミン「……ところで、こんな話をご存知ですか~?」
ソーニャ「な、なんだ……?」ギュゥゥ
ウサミンミン「とある遊園地で女の子がよく行方不明になるってお話しです~」
ソーニャ「な、なんだそれは?」
ウサミンミン「実は~その行方不明になった女の子は皆、マスコットに導かれてお化け屋敷にはいってるんですよね~」
ソーニャ「え……」ゾクッ
ウサミンミン「そして……その女の子たちは本当のお化けに~……」
ソーニャ「ひっ……」
ウサミンミン「あたまからたべられました~!!!!」
ソーニャ「ぎゃぁあああああああああああああああああ!!!!!!!!」ダダダッ
ウサミンミン「あらら~いっちゃいましたね~」
ソーニャ「はぁ……はぁ……」ウルウル
ソーニャ「やだ……やだ……はやく……ぬけださ―――」
がいこつ「ばぁ」
ソーニャ「ギャァァァァ!!!!!!」
ひのたま「ふら~」
ソーニャ「ワァァァァァァ!!!!!!!」
目玉「よっ」
ソーニャ「アァァァァァ!!!!!!」
ソーニャ「いやだ……!!!!いやだぁぁぁ!!!!」ポロポロ
ソーニャ「そと……そとに……!!!」ポロポロ
ソーニャ「―――やった、出口―――」
ウサミンミン「おかえり~」
ソーニャ「」バターン
ウサミンミン「あれ~?ソーニャ?ソーニャ~?」オロオロ
ソーニャ「……」
やすな「ソーニャ……ちゃん……」
ウサミンミン「どうぞ~着替えをもってきました~」
やすな「ど、どうも」
ウサミンミン「ま、学校の制服なんですけどね~」
やすな「これ……うちの制服だ……」
ウサミンミン「下着は私のですから~」
やすな「も、もしかして!!」
ウサミンミン「ひみつです」
やすな「……」
ウサミンミン「らんら~ん」
やすな「とりあえず、ソーニャちゃんを着替えさせないと……このままじゃ風邪引いちゃうし……」
やすな「……ごめん!!ソーニャちゃん!!ぬがせま―――」
グキィ
あんぎゃぁ!!!
カフェテリア
ソーニャ「まったく……酷い目にあった……」
やすな「……」カキカキ
ソーニャ「もう二度と来るか、こんなところ……」ブツブツ
やすな「さ、次、いってみよう!!!」
ソーニャ「あ?」
1 観覧車 ふたりで
2 ジェットコースター やすな
3 ジェットコースター ふたりで
4 バンジージャンプ やすな
5 バンジージャンプ やすな
6 バンジージャンプ ふたりで
ソーニャ「うおい!!!なんでふたりでが増えてるんだよ!?」
やすな「だって、私だけで楽しむのなんか悪いし」
ソーニャ「余計なことするな!!!」
やすな「でも~」
ソーニャ「でもじゃない!!私は観覧車以外に乗るつもりはないからな!!」
やすな「え~?」
あぎり「あれれ~なにしてるんですか~?」
ソーニャ「あぎり?!」
やすな「あぎりさん?!」
あぎり「楽しそうですね。まぜてくださ~い」
ソーニャ「全然、たのしくない」
やすな「ひどいっ!?」
あぎり「なになに~?サイコロで行く場所をきめてるんですね~?」
やすな「そうなんです!!」
あぎり「じゃあ、私がふりますね~。え~い~や~」コロッ
コロコロコロコロッ
やすな「ソーニャちゃん!!5だよ!!」
ソーニャ「……よかったな。いってこい」
やすな「うん!!いってくるよ!!!みててね!!!」
ソーニャ「ん」
やすな「やっほーい!!!レッツバンジー!!!」
やすな「……こ、こわ……」ブルブル
やすな「たか……え……これ……マジ……?」ガクガク
やすな「で、でも……ソーニャちゃんも……ひとりでお化け屋敷いったんだし……」
やすな「よ、よ、よし……」ガクガク
やすな「れ、れれ、れっつ……ばんじー!!!」バッ
やすな「ひゃぁぁぁぁぁ―――!!!!!」
ビヨヨヨ~ン
カフェテリア
ソーニャ「このソフトクリームうまいな」ペロペロ
あぎり「私のおすすめにハズレはありませんから~」
ソーニャ「そうか」ペロペロ
あぎり「あ~ソーニャ、口元についてますよ~。ぺろ~んっ」
ソーニャ「ばっ!?なにするんだ!?」
あぎり「うふふ~」
ソーニャ「ったく……」ペロペロ
やすな「あぁぁ~こわかったぁ~」フラフラ
やすな「ソーニャちゃーん?どこー?」キョロキョロ
やすな「ソーニャちゃーん!!」
ソーニャ「そんなに大きな声をだすな。恥ずかしい」
やすな「あ!いたいた!!もう~!私の勇姿はみてくれた?」
ソーニャ「ああ」
やすな「そっかぁ!!結構、勇ましかったでしょ!!」
ソーニャ「ああ」
やすな「さてと、じゃあ、最後の―――」
ソーニャ「サイコロだろ?」
やすな「うん。あれ?項目は?」キョロキョロ
ソーニャ「私が作っといた」
やすな「え?」
ソーニャ「これだ」
1 ナイフで的当て やすなが的
2 水中縄抜け やすな
3 爆弾解体 やすな
4 ナイフで的当て やすなが的
5 水中縄抜け やすな
6 爆弾解体 やすな
やすな「ひぇぇ……!!!」
ソーニャ「ほら、サイコロはふっていいぞ」
やすな「まって!!まって!!こんなアトラクションないよ!!」
ソーニャ「あるよ」
やすな「ないよ!!こんな私を恣意的に狙ったアトラクションはソーニャちゃんの脳内以外に存在しないよぉ!!」
ソーニャ「あるからサイコロふれって」
やすな「やだ!!やだ!!!」
ソーニャ「んじゃ、私が……えい」コロッ
ソーニャ「―――1か。比較的、生存率が高いやつだな」
やすな「おぉぉぉ!?!?」
ソーニャ「んじゃ、いくぞー」
やすな「まって!?ないよね!?冗談だよね?!ソーニャちゃん!!!!」
あぎり「は~い、セットかんりょ~」
やすな「やめて~!!!ソーニャちゃん!!!やめて~!!!!」
ソーニャ「いくぞ……はっ!!」シュッ
ストッ!!!
やすな「おぉぉぉ……!!!」ガクガク
ソーニャ「はっ!!」シュッ
ストッ!!!
やすな「あががが……!!!」ブルブル
ソーニャ「やっ!!」シュッ
ストッ!!!
やすな「ひっ!!!」
ソーニャ「さぁて……つぎはぁ……」
やすな「ごめんなさい!!!ソーニャちゃんゆるし―――」
ストッ!!!!
やすな「」ガックリ
ベンチ
やすな「ん……?」
ソーニャ「気がついたか?」
やすな「あれ……?あれ?」
ソーニャ「そろそろ頭を上げてくれ。足が痺れてきた」
やすな「……はっ!?ソーニャちゃん……膝枕……しててくれたの?」
ソーニャ「お前がバンジージャンプで気絶したから仕方なくだ」
やすな「え?」
ソーニャ「もう大丈夫か?」
やすな「う、うん」
やすな(そっか……夢だったんだ……)
ソーニャ「いくぞ」
やすな「あ、まってよ」
ソーニャ「ふん」
観覧車
やすな「たかい!!たかいよー!!!」
ソーニャ「こら!!ゆれる!!やめろ!!はしゃぐな!!」
やすな「あ、ごめんごめん」
ソーニャ「まったく……」
やすな「でもでも、夕日が綺麗だね~」
ソーニャ「そうだな」
やすな「今日は楽しかったね!」
ソーニャ「どこが。私は散々だ」
やすな「そう?」
ソーニャ「ウサミンミンもお化けの一味だったし……」
やすな「なんのこと?」
ソーニャ「なんでもない」
やすな「えー?いいじゃない、おしえてよ~」
ソーニャ「……だまれ」
やすな「さ、かえろっか!」
ソーニャ「はぁ……無駄な時間を過ごした」
やすな「えぇ~?!!マグカップもらったくせにぃ!!」
ソーニャ「ふん」
ウサミンミン「ご来場、ありがとうございました~。またきてね~」
やすな「はぁーい!!またきまーす!!」
ウサミンミン「またね~」バイバイ
やすな「ほらほら、手ふってくれてるよ!!ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「……」
ウサミンミン「……」バイバイ
ソーニャ「……べーっだ!!!」
ウサミンミン「!?」
やすな「ソーニャちゃん!?」
ソーニャ「ふんっ!!絶対に二度とこない!!くるもんかっ!!」スタスタ
やすな「ソーニャちゃん!!なにがあったの~!!」オロオロ
ソーニャ宅
ソーニャ「……」ピッ
ソーニャ「……結構とったな」
ソーニャ「……」
ソーニャ「うんうん……」
ソーニャ「……」ピッ
ソーニャ「……ウサミンミンの写真はいらないな」
ソーニャ「ん!?」
ソーニャ「ウサミンミンの首が……ない……!?」
ソーニャ「そのかわり……あぎりの生首が……!?」
ソーニャ「消去!!消去!!!」
ソーニャ「はぁ……折角、デジカメ買ったのに……」
ソーニャ「……もったいないな」
つぎのひ
やすな「おっはよー!!」
ソーニャ「やすな。そこたて」
やすな「はい」
ソーニャ「よし……」テテッ
やすな「え?え?」
ソーニャ「あと3秒だ」
やすな「おぉ!?―――ふんっ」ムキッ
ソーニャ「……」キリッ
カシャ
ソーニャ「よし」
やすな「え?え?どうしたの?」
ソーニャ「デジカメで写真をとりたかった。それだけだ」
やすな「あ、そうですか」
ソーニャ「さてと、今の写真は……」
やすな「みせてー」
ソーニャ「な、なに……!?」
やすな「あぎりさんが後ろに……!?」
ソーニャ「ぎゃぁぁ!!!あいつもおばけのいちみかよぉぉ!!!」
やすな「わぁぁ!!!ソーニャちゃん!!おちついて!!!!」
ソーニャ「あー!!!ああー!!!!」
あぎり「うふふ~」
あぎり「私がお化けかどうかは~」
あぎり「ひ み つ」
あぎり「うふふふふ~」
ソーニャ「二度とお化け屋敷になんかいくかぁー!!!!」
やすな「ソーニャちゃんがこわれたぁ!!!」
END
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