ほむら「バホムフィールド」(311)
――米軍駐屯地――
ほむら「まどかには申し訳ないけど、今回のループは武器の回収を優先するわ」ガサゴソ
ほむら「この盾の中身を次のループに持ち越せないとか言われてるみたいだけど」ガチャガチャ
ほむら「試したらそうでもなかったし」スルッ
ほむら「大荒れな外は無視して、次のループへ行きましょう」カチャン!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ほむら「……?ベッドの上じゃない?」
ほむら「それに……ここは見覚えのない部屋」
ほむら「……硝煙の臭い?」
ドドドン! パパパパン!
ほむら「銃声が! どうやら厄介なところに来たようね」
ほむら「とにかく外へ……」ガチャ
ヒュウウウウウ……
ほむら「―――っ!?」カシャン!
ピタ!
ほむら「は……迫撃砲弾!?」
ほむら「あちこちで起こっている火の手とのぼる黒煙」
ほむら「ここは……戦場?」
こんな火薬少女ほむらちゃんを見てみたいです!
ほむら「時間停止も長くは使えない」
ほむら「とにかく隠れてやり過ごしましょう」カシャン!
……ゥウウウウ ドオオオン!
ほむら「げほっげほっ……やっぱり本物は格が違うのね」
ほむら「まずは状況把握よ」
ほむら「ここがどこで、いったいいつの時代なのか」
ほむら「……使用兵器から見て、私の時代と大差はないみたいだけど……」
誰か続きを!
ほむら「……暑いと思ったら、ここは南の島のようね」
ほむら「周りに海が見えるわ」
ほむら「……!誰か来る!」
「去!去!」ザッザッザ!
「發現敵人!」ザッザッザ!
ほむら「……中国語かしら?」
ほむら「味方なのかどうかは知らないけど、まだ見つかってはいけないわね」
ほむら「まだ時間遡行はできない」
ほむら「安全なところを見つけて、隠れないと―――」
「我是!」パパパパ!
ほむら「しまっ―――!」
ドン!ドン!
「あぶなかったわね」
「でももう大丈夫」
マミ「まだ民間人が残っていたのね」シュウウ…
ほむら「巴…マミ……」
ほむら(でも、使っているのはマスケットじゃなくてセミオートライフルね……)
マミ「あら、私の名前をどうして……」
ほむら「あ……」
マミ「まぁいいわ」
マミ「こちらマミ。民間人を一名救助したから、一旦陣地に戻るわ。」
こんな感じでオナシャス!
ほむら(歩いて数分)
ほむら(島の端に連れて行かれた後、土嚢陣地で待たされて)
ほむら「……ヘリが迎えに来た」
ほむら「しかもブラックホーク……」
『おーいマミ!言われたとおり迎えに来たぜ!』
マミ「ありがとう佐倉さん」
ほむら(佐倉杏子!?操縦者が!?)ホムッ!
マミ「補充員を下した後、この人を連れて行って」
杏子「がってんだ!」
ヘリ内部
バタバタバタバタバタ……
ほむら(ヘリなんて初めて乗ったわ)
杏子「運がいいなアンタ。マミに助けてもらったんだって?」
ほむら「……ええ」
杏子「疲れてるだろうからゆっくりしていきなよ」
杏子「安心しな。このヘリは絶対に落とさない」
杏子「ところで、腹減ってるだろ。くうかい?」スッ
ほむら「お願いだから前見て!操縦桿握って!」ホムゥ!
ほむら(なんやかんやで、そのヘリは島の沖合に浮かんでいた空母へ着艦)
杏子「お疲れー」ピョン
ほむら「この空母は……」
「強襲揚陸艦エセックス」
ほむら「……!」
まどか「私たちの、最高の艦だよ」
まどか「えっと、救助された民間の人だよね?」
まどか「ここには敵の攻撃はないから、安心して休んで行ってね!」
ほむら「まどか……!」
まどか「え……どうして私の名前を……」
杏子「有名なんじゃないのか?」
杏子「アタシたちのリーダーなんだからさ!」
ほむら「!?」ホムッ!?
杏子「一応紹介するよ。あたし達『ミタキハラ』の司令官」
杏子「鹿目まどか大佐だ」
まどか「鹿目です!よろしくね」ビシ←敬礼
ほむら「は、はい!」ビシ!←敬礼返し
杏子「おっ、なんか様になってるね。いい反応じゃん」
ほむら(武器の扱いを覚えるためにビデオ見てたら慣れちゃったのよね……)
まどか「じゃ、私は司令室に戻らないと……」
まどか「杏子ちゃん、負傷者収容のためにもう一回飛んでくれるかな?」
杏子「えー、またかよ!」
ほむら「……一度部屋に案内されたものの、人が多すぎて耐えられないから抜け出してきたわ」
ほむら「でも、洋上に浮かぶ空母って、揺れる感じがほとんどないのね」
キラン!
ほむら「……?」
ほむら「何か光って―――」
……ォオオオオオオ!
ほむら「――ミサイル!」
ほむら(CIWS(防衛火器)の可動範囲よりも低空を飛んでいる)
ほむら(直撃すれば、たぶん大ダメージが!)スチャ!
ほむら「時間止め!」シャコン!
ほむら「そしてM95対物ライフルで―――」ドウッ!
シャッ!
チチチチチ……シャコン!
カッ!
ドオオオオオン!
「わあああっ!」
「ミサイルが途上で爆発したぞ!」
ほむら「くっ……!」
まどか『各員損害報告!』
まどか『対空迎撃はなにをしていたのかな!?』
ほむら「よかった、大事には至らなかったみたい――‐」
「フリーズ!」
ほむら「!?」
「ライフルを置いて、手を挙げてこっちを向いて」
ほむら(……そりゃそうよね。これだけ見られたら明らかにテロリストよ)ゴトン
ほむら「悪かったわ―――」
さやか「衛兵かと思った?ざんねん衛生兵のさやかちゃんでした!」
ほむら「………」
ほむら(美樹さやか……)
さやか「さっきのミサイル、撃ち落としたのアンタでしょ?」
ほむら「どうしてそう言い切れるのかしら?」
さやか「なんかねぇ、わかんないけどそんな気がするんだ」
さやか「最初は部屋に戻るように注意しようと近づいたんだけどね」
さやか「そしたら目の前で馬鹿でかいライフルをいつの間にか持ってるんだもん」
ほむら(後ろにいたのね。気付かなかったわ)
さやか「その後のミサイルの爆発。こりゃあんたしかいないって思ったの」
さやか「もっとも、そのライフルをどうやって取り出したのかとか、よくあんなの狙えたとか、疑問はあるけどね」
ほむら(美樹さやかの勘が鋭すぎる件)
さやか「ま、とにかくついてきてもらうよ。一応規則だし)
さやか「後このライフルはお預け―――おもっ!」
ほむら(12.9Kgだもの。仕方ないわ)
さやか「うーむ、このまま放っておくのはダメだよね」
さやか「でもあたし一人じゃ無理だし……」
ほむら「………」
さやか「そうだアンタ、ちょっとこれ持ってついてきてよ!」
ほむら(前言撤回。やっぱり美樹さやかね)
司令室
さやか「さやかちゃんが入りまーす!」
まどか「どうしたのさやかちゃん。こっちは今手いっぱいなの!」
さやか「まぁまぁ大佐殿聞いてよ。この子すんごいんだよ!」
さやか「さっきのミサイル、このライフルで撃ち落としちゃったんだからね!」
まどか「ええ!?音速を超えるミサイルを撃ち落とすなんて、そんなの無理だよ!」
さやか「でもCIWSは作動してなかったんでしょ?じゃあ誰が爆破したのさ」
まどか「それは……」
さやか「それにあたし現場を見たし、確かだよ!」
杏子「それはそれで問題じゃねーの?」
まどか「あ、杏子ちゃんおかえり」
杏子「さっき飛んだときに渡された分隊長からの報告書だ」パサ
杏子「それよりアンタ、いったい何もんだ?」
ほむら「………」
杏子「だんまりじゃ、ますます怪しくなっちまう」
杏子「アタシはな、仲間を助けてくれたアンタを信用してるよ」
杏子「だから、今のうちに、皆を誤解させないでほしい」
ほむら「私はあなたたちの敵じゃないわ」
ほむら「むしろ、あなたたちに協力したいと思っている」
ほむら「私は暁美ほむら」
杏子「ほむら、ね。いい名前だな」
まどか「なんだかもえあがれーって感じだね」ウェヒヒ
さやか「でもすごいクールだよね」
ビーッ!ビーッ!
「大佐、M分隊より救難支援が要請されています!」
まどか「マミさんのところだ!」
杏子「おいおい、しくじったか!?」
まどか『マミさん、聞こえますか!?』
マミ「ああよかった。鹿目さん、UAV(無人偵察機)を要請するわ」
マミ「どこに敵がいるかさっぱりわからないの」
マミ「もしかしたら、囲まれてるかも……」
まどか「UAVを島南東上空に誘導!」
「アイアイマム!」
「……敵影多数確認、モニターにまわします!」
ほむら「……これは!」
さやか「完全に囲まれているよ!」
杏子「いや、包囲どころか、完全に潰されるほどの数だ」
杏子「まどか、すぐにヘリの発艦許可をくれ!」
まどか「でも攻撃ヘリのスーパーコブラは別の分隊が使ってるよ」
杏子「ブラックホークでいい。あんなの備え付けミニガンで掃討して、とっととマミたちを引き上げる」
杏子「さやか、負傷兵がいるかもしれないから付いてきてくれないか」
さやか「おっけー!」
杏子「あとは数人歩兵が欲しいけど……」
ほむら「私が行くわ」
まどか「ほむら……ちゃん?」
杏子「おい、アンタ正気か!?」
杏子「今から戦場に飛び込むんだよ!?それをわかってるのか?」
ほむら「心配しなくても、銃の扱いなら心得ているわ」
ほむら「……それに、今度こそ助けたい」
さやか「………?」
杏子「……大佐殿、どうすんだ?」
まどか「え、えっと……」
ザザッ!
マミ『鹿目さん!至急援護を頼むわ!』
マミ『戦車二両に囲まれて、現在後退中だけど、後ろが間に合いそうにないの!』
まどか「ほむらちゃん、本当にいいんだね?」
ほむら「ええ」
まどか「……発艦を許可します!」
まどか「杏子ちゃんとさやかちゃん、そしてほむらちゃんは至急、M分隊の救援に行くように!」
さやほむあん「「「アイアイマム!」」」
キュイイイイイ……
「発動機回転開始!」
杏子「こちら一番機:佐倉杏子、二番機付いてるか?」
『いつでもOKです』
杏子「甲板作業員退避しろ、発艦するよ!」
杏子「テイクオフ!」
ババババババ……
まどか「みんな、無事にマミさんを助けて……」
杏子「こちら佐倉杏子。マミ、無事か?」
マミ『こちら巴マミ、なんとか無事よ』
杏子「今そっちに向かっている。死ぬんじゃねーぞ」
マミ『わかってるわ』
杏子「これから戦闘空域に入るよ。ミニガン用意!」
さやか「おっけー!」ジャララ…
杏子「ほむら、着陸したらすぐに地上に出て陣地の制圧を頼むよ」
ほむら「わかったわ」
杏子「じゃ、いくよ!」グイッ
バラララララララ!
「直升機發現敵人!」
杏子「さやか、今だ!」グイッ
ほむら「とっとっ……」
さやか「ナイス杏子!これで地上に向けて撃てるよ!」
さやか「うりゃああああ!」チュイイイイイイイイイイイ!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!
ほむら(これがミニガン……ヘッドホンで塞がれててもすごい音!)ホムゥウウウ!
杏子「敵が怯んだ!強襲着陸するよ!」
ババババババ……
杏子「よし、二人とも頼んだ!」
さやか「ほむら!」
ほむら「周囲異常なし、行くわ!」
マミ「みんな、ヘリが着たわ!いくわよ!」
ほむら「巴マミ!どこにいるの!」
マミ「……あなたはさっき助けた」
ほむら「今は何も聞かないで、ヘリに乗って!」ガシッ!
『こちら二番機、敵の増援を探知!至急離陸を進言します!』
杏子「敵が来た!早く乗りな!」
マミ「分隊点呼!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
さやか「重傷だけど6番の人もいるよ!」
マミ「いいわ佐倉さん!」
杏子「よしつかまれ!飛ばして帰るぞ!」グイッ
ババババババ!
エセックス甲板
杏子「タッチダウン!」
キュウウウウウ……
さやか「至急医務室へ!」ガラガラガラ!
杏子「応急検査を頼むぞ。小銃とはいえ受け過ぎたよ」ガラッ
マミ「M分隊長巴マミ、ただ今帰還しました」
まどか「ほっ……」
マミ「ごめんなさい……安易に飛び出したら、こんなことになってしまって」
まどか「ううん、マミさんとみんなが帰ってきてくれた」
まどか「それだけで、私は十分」
まどか「それに、マミさんのおかげで敵は南東の飛行場に戦力を割いているのが分かった」
まどか「これから爆撃機で去り際爆撃をさせた後、強襲上陸をさせる」
ほむら「………」
ほむら「……強襲上陸はやめた方がいいかもしれない」
まどか「え?」
マミ「……どういう意味かしら」
小さいけど参考地図
http://www.hanamoku.jp/bf2/theater.html#map-wake_island_2007
ほむら「この地図から察するに、上陸を行うとすれば崖が急なところしかない」
ほむら「ボートを使うなら必ず発見される」
ほむら「その上に進行速度が遅くなれば、上陸予想地点で集中攻撃を受けてもおかしくない」
まどか「あ……」
ほむら「仮に、少し西側の緩い斜面から登ろうとすれば、必ず防衛陣地に突き当たる」
ほむら「半分が死ぬことを覚悟しなきゃね」
まどか「………」
まどか「私たちの弱点だったところを、完全に修復しているというの?」
ほむら「ざっと見ただけでもね」
杏子「じゃあ、どうすりゃいいんだよ」
ほむら「………」
ほむら「……現在占領しているのは、北側の二陣地」
ほむら「そこから南下させることはできる?」
まどか「防衛戦力を割いちゃうけど……」
ほむら「別に本気で戦う必要はない」
ほむら「彼らには陽動を実行してもらうわ」
ほむら「相手を殺さなくてもいい。ただ攻撃をする」
ほむら「途中で後退してもいいわ。むしろそっちの方が好都合」
ほむら「相手が気を取られているうちに、ヘリで水面すれすれを通過して目標ポイントに着陸」
ほむら「兵員を展開して制圧、防衛戦力を残して北進、挟み撃ちにするわ」
杏子「そんなにうまく行くのかい?」
ほむら「私だってわからないわ」
ほむら「……でも、他に案はあるかしら?」
杏子「………」
>>51を参照にしているつもりですが
どこの事を言ってる分かりますかね?
ほむら「まどか、どう?」
まどか「……すごいよほむらちゃん」
まどか「まるで、手慣れているみたいだよ!」
ほむら「お褒めに預かり頂いて光栄よ」ファサ
マミ「でも、作戦は成功してから初めて賞賛されるものよ」
ほむら「……それもそうね」
ほむら「まどか、この作戦を承認するか否かはあなたの役目よ」
まどか「………」
まどか「作戦を承認します。至急、北東陣地に作戦を伝達」
まどか「航空機による物資、車両の投下をスタンバイ。制圧後ただちに投下」
ほむら「まどか……」
まどか「ただし、少しでも苦しかったら、作戦は中止」
まどか「生きていれば、いつでもやり直せるんだから」
さやか「いいこと言うねぇ!」バンバン!
まどか「ウェヒヒ……痛いよさやかちゃん」
杏子「今日だけで何回飛ぶことになるんだろーか」パチ、パチ
キュイイイイイ……
マミ「みんな、準備はいい?」
ほむら「……巴マミ、あなたの部隊は大丈夫なの?」
マミ「ケーキ一つ食べれば、みんな元気いっぱいよ!」ティロッ
マミ「ね?みんな」
「「「オッス!マミサンのケーキメチャクチャオイシーデス!」」」
ほむら(なんなのかしらこの男たちは……)
テイクオフ!
ババババババ
杏子「こちら佐倉杏子。現在島の南西1kmを東に向けて航行中」
杏子「現在の様子を知らせ、どうぞ」
『こちら北東陣地。これより陽動作戦を開始する』
『戦況に変化あるまで待機を求む』
杏子「了解っと」
ほむら「………」
さやか「………」
マミ「………」
杏子「………」
ザザッ
『敵の大規模な反攻が確認された』
『至急、作戦の実行を求む』
杏子「……いいな?」
ほむら「………」コク
さやか「うん」
マミ「ええ」
杏子「こちら佐倉杏子。作戦地帯へ急行する!」
ババババババ……
「直升機發現敵人!」
「提供防空導彈!」ガシャン!
杏子「チッ!対空ミサイルにロックオンされた!」
ほむら「くっ!どうするの?」
杏子「回避運動をする。ちょっと荒っぽくなるぜ急上昇!」グイッ
バババアアアア!
杏子「そのまま山にぶつかっちゃいな!急降下!」グイッ!
シャアアアア―――ドオウッ!
さやか「さっすが杏子!ナイス!」
マミ「……いえ、まだよ!」
シャアアアア!
杏子「なら……」
杏子「ロッソ・ファンタズマ!」カチ
ポ ポ ポ ポ
ほむら「……単なるフレアね」
杏子「よし、かわした!」
さやか「それじゃあさやかちゃんの出番ですよ!」ガシャコン!
さやか「おりゃりゃりゃりゃあ!」キュイイイイ……
バリバリバリバリバリバリ!
「動!我退!」
さやか「今だよ杏子!私たちを下して!」
杏子「よし来た!着陸だ!」
ババババババ……キュンキュンキュン
マミ「M分隊、ブロスパルーシ(展開)!」
「「イェスマム!」」
「旗をとれ!」バババン!
「敵戦車を発見!」
「よし来た任せろ!」バシュウ!
ほむら「……!」バババン!
「――っ!救命!」バタ
さやか「おっ!いい腕しているね!」
ほむら「あまり喜べるものじゃないわね」ジャキ、カチ
ほむら「よそ見しないで。次来るわよ」
BF2のこのステージは、壮絶な戦闘になるよな
>>72
ウェークはBFシリーズの聖地
まどか『みんな!車両と物資を送るね!』
グオオオオオオ……
バサッ!バサッ!バサ!
さやか「おおまどか!流石だねぇ!」
マミ「みんな武器を補給しなさい!車両で周辺警戒を!」
「よし来た!早く乗れ!」
「機銃は任せろ!」
ほむら「はやめに陣地を完全制圧するわよ。増援のためにも!」
杏子『こちら佐倉杏子、今からそっちに追加を送るよ』
マミ「早くお願いね。持つかどうか……」
ほむら「……なかなか、相手もやるわね」ガシャ
ほむら「倒しても倒してもわいてくるわ」ガガガガン!
さやか「……!西側陣地に機銃がある!」
さやか「ほむら、援護してくれない?」
ほむら「わかったわ」ダッ!
さやか「機銃を手にしたさやかちゃんは……」ジャラジャラ
さやか「無敵ですよおおお!」ダダダダダダダ!
「機槍手!機槍手!」
「要求狙撃手!」
さやか「あっはっはっは!歩兵なんて、簡単に倒せちゃうんだ!」ダダダダダ!
さやか「あっはっは!」ダダダダダ!
「………」ハァ
「………」スゥ
キラン!
ほむら「……!」
ダァン!
さやか「……!」ガッ!
さやか「……ほむら!」
ほむら「……かはぁっ!」
ほむら「………」ドサ
さやか「ほむら!しっかりしてよ!」
さやか「被弾箇所は……左肩を貫通」
さやか「でも出血が止まらない……!」
「好,讓去!」ザッザッザ!
さやか「……!敵が!」
さやか「マミさ……」
マミ「下の砂浜から来てるわ、気を緩めないで!」
「戦列を崩すな!」
さやか「マミさんのところも手一杯……」
さやか「……こんなところでくじけるさやかちゃんじゃないよ!」ジャキッ!
さやか「うわあああああ!」バババン!ババン!
「我是!著火了!」ガガガガン!
さやか「わわわっ……!」
さやか「……頭が出せない、応射できないよ」
バリバリバリバリバリ!
「我退!我退!」
さやか「……あれ?」
ババババババ……
杏子『さやかぁ!無事だったか!?』
さやか「杏子!ナイスだよ杏子!」
杏子『ここはミニガンで何とかできる!今のうちに逃げろ!』
さやか「……わかった!」
さやか「ほむら、しっかり!」グイッ
ほむら「うぅ……」ポタポタッ
さやか「ごめん、あたしがこんな事言ったばかりで……」カツギッ
さやか「……気をしっかり持って!今すぐ戻って治療してあげるから!」ダッ!
「著火了!著火了!」タタタタン!
さやか「こんなのに……まけるもんかあああ!」パンパンパン!
ほむら「はぁ……はぁ……」
さやか「大丈夫だからね!ほむらっ!」
さやか「医薬品!医薬品用意!」
マミ「……! 負傷者が!」
さやか「ちょっとスペース開けて!」
さやか「止血バンド!包帯と!あと消毒液!」
「アイアイマム!いそげっ!」
ほむら「はぁっ……はぁっ……」
さやか「杏子!着陸と同時に後方輸送!」
杏子『わかった!おら、お前らはやく降りろ!」
―――――――――
ほむら「……ここは」
ほむら「病室だけど……昔のあの病室じゃない」
さやか「……あ、気づいた?」
ほむら「美樹さやか……」
さやか「ごめんね、あたしのせいで、こんなことなっちゃて」
さやか「その、なんて言っていいか……」
ほむら「……別にいいわよ。起こったことは仕方ないもの」
さやか「………」
ほむら「ただ、これから行動するときは気をつけなさい」
さやか「たはは、非軍属に教えられちゃうとはね……」
ほむら「あなたはいつもそう。飛び出し過ぎなのよ」
ほむら「焦り過ぎというのかしらね?」
さやか「……いつも?」
ほむら「いえ、なんでもないわ」
ほむら(つい癖で口にしてしまったわ)ホムゥ
ほむら「そういえば、戦闘の状況は……?」
さやか「へっへへーん、聞いて驚け!」
さやか「あたしたちの勝ち!ちゃんとウェーク島は奪還しました!」
ほむら「……ウェーク島? あなたたちの島だったの?」
さやか「あれ、知らないの?」
さやか「……あの島は、不法に武力占拠された島なんだよ」
ほむら「武力…占拠……」
~~~~~~~~~
ほむら(美樹さやかから聞いた話をざっとまとめると)
ある日突然、世界各国の領土が武力侵攻を受ける。
世界でも大きめの国、ミタキハラもその影響を受け、ウェーク島も占拠された。
そしてミタキハラは、その軍事力を以て反撃することを決めた。
その第一歩が、ここウェーク島の奪還だった。
ほむら(なるほど)
ほむら(謎の武力集団……なにかと便利な設定ね)
ほむら(……わたしはこのまま、ここにいるべきなのかしら?)
~~~~~~~~
ほむら「………」カツカツ
杏子「よお、もう肩はいいのかい?」
ほむら「……おかげさまでね。吊るしておかなきゃいけないみたいだけど」
ほむら「ま、もう少しすれば治るわよ」
ほむら(魔力を使えば直せるけど、いきなり完治はまずいわ)
杏子「しっかし、お前の作戦は大成功だったよ」
杏子「戦争の経験、あるのかい?」
ほむら「……何とも言えないわね」
杏子「……?」
ほむら「ところで、この艦はどこへむかっているの?」
杏子「あんたが寝ている間に軍港で補給をした」
杏子「次の戦場にいってるのさ」
ほむら「あなたたちも忙しいのね」
杏子「戦争ってのはこんなもんだよ」
杏子「アンタはどうしたんだ?」
ほむら「ずっと寝ているのは、暇なのよ」
杏子「なるほどね。確かに寝たきりはきついな」
杏子「艦橋に来るかい?大佐殿はあんたを大層気に入ったみたいだ」
ほむら「いいのなら、行かせてもらおうかしら」
艦橋
杏子「邪魔するよ」
まどか「……あ、ほむらちゃんに杏子ちゃん」
ほむら「お邪魔だったかしら?」
まどか「ううん、大丈夫だよ」
まどか「長い船旅っていうのは退屈なんだよぉ」
杏子「あっはっは、そうだよな」
杏子「なぁ、哨戒ってことでヘリに乗っちゃダメか?」
まどか「だめだよぉ、燃料は常に節約しないと……」
ウェークってなんだ
>>99
WakeIsland
>>51の島、さっきの戦場だった島の名前です(実在します)
ほむら「ところで、今どこへ向かっているのかしら?」
まどか「えっとね……」
まどか「中国大陸北部分。大連っていうところなんだ」
まどか「前回の遠征部隊は中国から来た可能性があるから」
まどか「そこの生命線を絶てっていう作戦なんだ」
まどか「でも、今度は敵の島に上がることになるから、さらなる戦いが予想される」
まどか「……だから、今のうちに休息していてほしいんだよ」
ほむら「………」
杏子「何暗い顔してんだよ」
杏子「やってやるんだよ。な?」
ほむら「……そうね」
ほむら「大丈夫よまどか。みんなで力を合わせれば、必ず勝てる!」
ほむら「そのためにもまどか、あなたも精一杯やらないと」
まどか「……うん、ありがとう。ほむらちゃん、杏子ちゃん」
まどか「わたし、頑張るね」
~~~~~~~~~~
ほむら(地図を見せてもらった限り、今回も地上戦で参加することになりそうね)
ほむら(……誰も見て、ないわよね)
ガサゴソ
ジャラジャラ……
ほむら「いざとなったら、これらの武器を使いましょう」
ほむら「……ちょっとずるいかしらね?」
ほむら「でも、私はまどかを守るためなら何でもすると決めたもの」
ほむら「それはどの世界のまどかであれ、変わりはないわ」
~~~~~~~~~
ブリーフィングルーム
まどか「それじゃ、作戦を説明するよ」
まどか「今回は中国の大連への上陸攻撃」
まどか「敵の地であるだけあって、とっても強い抵抗があると思うの」
まどか「だから今回はヘリと航空機、そして海上の全勢力を投入することにする」
杏子「おおう……本気だな」
ほむら「賢明な判断でもあるわね」
まどか「先手は航空機による、敵航空勢力の排除と制空権の確保」
まどか「それが確認され次第、攻撃ヘリによる敵地上勢力の削減」
まどか「その援護を受けて、小型ボートと輸送ヘリによる兵員上陸」
まどか「この三段構えで行くよ。いいかな?」
ほむら(順次制圧……戦術の基本を踏まえた上での作戦ね)
ほむら「問題はないわ」
杏子「おっけー!任せな!」
『目標地点まで、あと一時間!』
まどか「質問は、あるかな?」
まどか「……それじゃみんな、準備にかかって!」
まどか「必ず、帰ってきてね」
ほむら「……約束するわ」
杏子「こんなんで死にゃしないよ」
杏子「私たちはいつだってそうだったろ?」
『目標地点まであと二十分、航空機発艦準備かかれ!』
「また発艦だってさ」
「先鋒を任されるんだ。いくよ、中沢」
「パイロット、搭乗してくださーい」
中沢「爆撃機の背中は任せるよ、上条」
上条「うん、わかってる」
『艦載機、発艦します』
http://www.hanamoku.jp/bf2/theater.html#map-dalian_plant
まどか「現在、私たちは大陸から東の沖合に停泊中」
まどか「上条君たちの航空機が、あと数分で目標地点上空に到着する」
まどか「……この成功の可否が、作戦の要なんだよ」
杏子「……だな」
杏子「あたしだって、敵の戦闘機が飛んでいる中を飛びたくはないね」
杏子「ヘリとヘリなら負ける気はしないけど、戦闘機は無理だな」
ほむら「そもそもヘリコプターは飛行中の航空機を攻撃する目的で作られてはいないわ」
大連上空
上条「こちら上条。視界クリア、目標視認」
上条「中沢、みえるかい?」
中沢「ああ、ちゃんと見えてる。敵機はいるかい?」
上条「今のところ迎撃機は上がっていないようだ……」
上条「右前方二時方向。迎撃機確認」
中沢「やっぱり来たか」
上条「中沢、爆撃は一人でやれるかい?」
中沢「なに、爆撃ったって詰んでる爆弾数個落とすだけだ」
中沢「ターゲットさえ設定されてるならそう難しいわけじゃない」
上条「なら、迎撃機を討つ為にいったん散開するよ」
上条「爆弾落とし損なわないようにね」
中沢「俺がそんなことするわけないだろ」
中沢「それより、近づけさせないでくれよ。一個に一つの拠点なんだ」
中沢「ずれちまったら意味ないからな」
上条「じゃあ行くよ……散開!」グイッ
中沢「またあとでな!」グイッ
キイイイイイイイ!
「發現敵方戰機!」
上条「おそいよ!」ガガガガガ!
「該死!」
ガガガッ! ドウッ!
中沢「流石上条。この調子なら心配しなくてよさそうだ」
「發現!」ガガガ
中沢「―――やばっ!」
ガガガガガン!
中沢「―――っ!」
中沢「……あれ?」
「什麼!?」ズガアッ!
上条「知ってるかい?対地システムに切り替えれば、対空レーザーは発されない」
上条「機銃で攻撃する方が、案外有利だったりするんだよ」
中沢「たすかったぜ、上条」
上条「それより急いだ方がいい」
上条「対空車両が準備されているのを見つけた」
~~~~~~~~~
エセックス艦橋
中沢『こちら中沢。全航空脅威の排除を確認』
中沢『南東の埠頭、並びに中央東の爆撃に成功』
中沢『ただし対空車両数両を確認、至急増援を要請する』
まどか「やったあ!」
ほむら「浮き上がってはダメよ、まどか」
ほむら「一瞬の油断が作戦を崩すこともあるわ」
まどか「あぅ……ごめんね?」
ほむら「……ああ、別にそこまで沈まなくてもいいのよ」
杏子「うっし!じゃああたしが攻撃ヘリで出るよ」
杏子「攻撃ヘリと対空車両の勝敗を楽しみにしてな!」ダッ!
まどか「がんばってね!杏子ちゃん!」
『攻撃ヘリ、発艦用意よし』
杏子「久しぶりだな、お前に乗るのは」
杏子「うっし、佐倉杏子行くぞ!」グイッ!
キュイイイイイイ……
『艦載機発艦』
ババババババ……
大連上空
上条「……対空ミサイル!」
中沢「フレアを出せ、上条!」
上条「分かっている」カチッ
上条「……?」カチッカチッ!
上条「フ……フレアが射出されない!?」
中沢「上条!何をしている!」
上条「く……」ビイイイイイイイイ!
中沢「上条!逃げろおお!」
グアアアッ!
中沢「か……上条おおお!」
杏子「……おい、今の空中爆発はなんだ?」
杏子「敵航空機は潰したんじゃないのかよ……」
杏子「……? レーダーから味方機が一個消えている」
杏子「……パラシュート!? まさかっ!」
中沢『こちら中沢!上条が……上条がやられた!』
中沢『パラシュートによる脱出を確認せども、敵勢力下に落ちた模様!』
中沢『至急、至急に救援を!』
杏子「……くそおっ!」グイッ
ババババババ……
~~~~~~~~~~
エセックス艦橋
さやか「……恭介!」
まどか「あ…あ……」
ほむら「落ち着いてまどか、あなたのせいじゃないのよ!」
まどか「助けなきゃ……」
さやか「上陸部隊をはやく上げないと―――」
ほむら「それはダメよ」
さやか「ほむら!?」
ほむら「考えてみなさい」
ほむら「航空機が一機落とされた今、制空権も半分失いつつある」
ほむら「さらに攻撃ヘリによる地上の掃討がなされていない今、上陸は非常に困難よ」
さやか「だからって……恭介を見捨てるっていうの!?」
ほむら「その一人のために、あなたは何人殺せば気が済むのかしら?」
さやか「………っ!」
さやか「だからって……だからって!」
ほむら(私だって、見知った顔だもの)
ほむら(できることなら助けたいわよ……!)
杏子『こちら佐倉杏子……』
杏子『作戦の変更を提案したい』
まどほむさや「!」
ほむら「どういう風に変えるというの?」
杏子『ヘリによる地上の掃討はちゃんと行う』
杏子『ただし、するのは陣地周辺だけだ』
ほむら「上陸部隊の安全性が減るわ」
杏子『それはわかっている』
杏子『だが、前準備をしていた奴を放置っていう扱いは酷いだろ?』
さやか「!?」
さやか「杏子……」
杏子『掃討後、あたしが増援が来るまで上条を援護する』
ほむら「………」
杏子『ヘリなら自由も効くし、歩兵単位での掃討も可能』
杏子『悪い話じゃないと思うよ』
まどか「……どうおもう?ほむらちゃん」
ほむら「……難しい判断ね」
ほむら「総統が終わったからと言ってヘリによる制空権を失えば、進軍が厳しくなるわ」
>>142
総統→掃討
ほむら(だけど、上条恭介の安全が確保されるなら、それだけの危険を冒す価値も……)
ほむら「………」
ほむら「……美樹さやか」
さやか「な……なに?」
ほむら「あなたの手で助けてあげなさい」
まどか「……! じゃあ」
ほむら「私はその案を承認するわ」
ほむら「後はまどか次第よ」
大連中央 発電所関係施設の一室
上条「はあ、はぁ……」
上条「完全に窮地に落ちてしまった」
上条「……落ちたせいか、左手が全く動かない」
上条「護身用の拳銃はベレッタ……たった十五発」
上条「替えマガジンが一本あるけど、左手が使えないと交換も難しいかな……」
上条「……敵地のど真ん中。救助は絶望的」
上条「ならいっそのこと……」チャキキ…
『何しょぼくれてんだボンクラぁ』
上条「……無線機、生きてたんだ」
杏子『おい、きこえてるかぁ?』
杏子『おい!』
ダダダダン!
上条「うわっ!?」
杏子『聞こえてるかって聞いてんだろ!』
上条「ごめん!聞こえてる!」
ババババババ……
上条「……ミタキハラの攻撃ヘリ!」
杏子『救援が来るまで、私が守ってやんよ』
杏子『独りぼっちは、寂しいもんな』
杏子『ホントなら着陸して乗せた方が楽なんだけどさ、敵地ど真ん中で操縦席開けるのは自殺行為だ』
杏子『それだけは簡便な』
上条「救援が来るのかい?」
杏子『ああ、ちゃんとくる』
杏子『さやかに、ちゃんと感謝しろよ?』
まどか「UAVによって上陸地点の敵地上勢力の削減か確認されたよ」
まどか「これで歩兵部隊が上陸できるね」
まどか「輸送ヘリ、小型ボートの発進用意!」
まどか「上陸して足場を確保、そして上条君の救出作戦を実行するよ!」
ほむさや「アイアイマム!」
『上陸部隊、出撃用意!』
マミ「よかった、出番ないかと思っちゃった」
「腕がなるぜ!」
「俺帰ってマミさんのケーキ食べるんだ」
エセックス ボート格納庫
ほむら「……マミの部隊が大量物資を積むから、私たちはボートで行くのね」
さやか「あれ?もしかして船酔いする?」
ほむら「そういうわけじゃないわ」
ほむら「敵のヘリに出くわしたら一巻の終わりってだけよ」
ほむら「それを考慮するに、私たちは正面から行くのはダメだと思うの」
さやか「へ?」
ほむら「上陸地点の東中央の拠点にはいかないわ」
ほむら「そのまま南西に進んで、二人で一気に上条恭介の元へ行くわよ」
ビイイイイイイ……
ほむら「意外にすごい音がするのね」
さやか「そりゃあ、これだけ早いボートだもん」
さやか「こんなこともできるんだよ」グイ
ほむら「艦首が浮いてウイリー状態に……ってやめなさい!」
さやか「あっはっは!どうよさやかちゃんの技は!」
ほむら「そんなことやっている場合じゃないでしょ!」
ほむら「……来たわ」
ほむら「このまま入り江に入るわよ」
大連 ミタキハラ上陸地点
マミ「M分隊、ブロスパルーシ!」
「「「イェスマム!」」」
「広がれ!広がれ!」
「対戦車兵器を常備しておけ!いつ来るかわからんぞ!」
マミ「なんとしても、もう一分隊来るまで確保するわよ」
「「「イェスマム!」」」
マミ「美樹さん、暁美さん。そっちは頼んだわよ」
大連 中央入江の南西
ほむら「ボートを隠して、見つからないように偽造もするのよ」
さやか「うん」バサッバサッ
ほむら「正面……クリア。敵影なし」
ほむら「この施設のどこかに、上条恭介がいるのね」
杏子『こっちだ!』
ほむら「杏子、無線でこっちと言われてもわからないわ」
杏子『そこからさらに西に進んだところだ』
杏子『気をつけろ、うようよいてこっちも完全に手が回っていない』ガガガガン!
ほむら「急ぎましょう、すこしでも杏子を戦線に復帰させないと」
―――――
杏子『そらっ!』カチッ
ガガガガガガガ!
「我發現直升機!」バババン!
「我需要反儲氣罐!」バンバン!
上条「くっ……」
上条「何にもできない、自分が悔しい」
「我發現!」
上条「あっ……」チャキ!
ババン!
さやか「恭介のピンチに、衛生兵のさやかちゃんが参上!」シュウウ…
ほむら「待たせたわね」
上条「救援…か……」ドサッ
さやか「ちょ……恭介!?」
ほむら「……心配しないで。安心して気を失っているだけだわ」
さやか「ほっ……」
杏子『おいお前ら、さっさと逃げてくれ!機銃弾がなくなりそうだ』
さやか「さ、恭介。戻るよ」
ほむら「ボートに乗せて、一旦艦に返しましょう」
さやか「そうだね」
さやか「―――!?」
さやか「ほむら、あれ見て!」
ほむら「……!?」
ほむら「ボートが、破壊されている……」
キュラキュラキュラ……
ほむら「……!」
ほむら「隠れて!戦車よ!」
さやか「!」バッ
キュラキュラキュラ……
ほむら「……こっちには対戦車兵器はない」
ほむら「もっているM4ライフルじゃ、どうあがいてもあいつには勝てないわ」
ほむら「となると、杏子に頼むしかなさそうね」
ほむら「杏子聞こえる?戦車の破壊を要請するわ」
杏子『悪い!無理だ!』
ほむら「!?」
ほむら「どういうこと?」
杏子『敵の車両が多すぎて、ミサイルを使い潰しちまった』
杏子『一旦補給しに戻る。それまで待ってくれ!』
ほむら「そんな……」
杏子『できるだけ早く戻るつもりだ』
ほむら「……マミが早いか、あなたが早いか、勝負ね」
杏子『……ははっ負けられねえな、そりゃ』
ほむら「だったら早く来ることね、杏子」
ちょっと飯食ってきます
ババババババ……
さやか「いっちゃったかぁ」
ほむら「ミイラ取りがミイラになりそうな展開ね」
ほむら「とにかく、早く何とかしないと」
ほむら「……とくに、あの戦車をね」
さやか「でもどうするたって、どうするのさ?」
ほむら「それを考えるのよ」
ほむら「見つかって死ぬ前に、どうするかを考えなさい
ほむら「……そうだわ」ゴソゴソ
ほむら「あった」
さやか「それって……」
ほむら「C4プラスチック爆弾、リモコン式よ」
ほむら(整理中に一部取り出しておいたままでよかったわ)
ほむら「……異常はないみたいね」
ほむら「個数は二個」
ほむら「でもあの戦車くらいなら、場所さえよければ一個戦闘不能にできるはず……」
さやか「どうやって?」
ほむら「………」
ほむら「そうねぇ」
ほむら「……一番確実なのは、地雷のように設置して床下を狙う」
ほむら「一番脆い装甲でもあるから、一番確実」
ほむら「ついでにキャタピラの破損も狙えるわ」
ほむら「……問題は、どうやってだけど」
さやか「やっぱそこだよねぇ」
ほむら「……いえ、案がない訳ではないのよ」
さやか「ほぇ?」
ほむら「ただ、とても危険なだけ」
ほむら「……あなた、投球の自信は?」
さやか「……?さやかちゃん運動は大得意だよ!」
ほむら「なら、この作戦で行きましょう」
さやか「……それ、本気なの?」
ほむら「他に良案があるかしら?」
さやか「むぐ……」
ほむら「時間が惜しいのよ」
ほむら「それにあなたには借りがあるし」
キュラキュラキュラ……
ほむら「……じゃ、いくわよ」
さやか「わかった」
ほむら「………!」ダッ
ほむら「……こっちよ!」タタタタタン!
「我發現!」
「著火了!」ドウッ!
ほむら「主砲発砲!」タッ!
ドゴオオン!
ほむら「くっ……やはりきついわね」パラパラッ…
ほむら「ほら、当ててみなさいよ!」パパパン!
「該死!我錯過了」
「再次觸發!」ドウッ!
ほむら「………」タッ
キュボオオン!
ほむら「………」クルッ
ほむら「………」タタタタン!
「追了!」
「是!」
ほむら「もう少し……」
ほむら「あのくぼみに入れば……」
キュラキュラキュラ……ガッ!
「這是怎麼回事?」
「抓到的東西!」
ほむら「戦車は動けない!」
ほむら「さやかっ!」
さやか「ほむら!パス!」ブンッ
ほむら「はっ!」ガシッ! ペタッ
ほむら「起爆させて!」
さやか「……えいっ!」ピッ!
キュバアアアアン!
ほむら「……ごほっ!ごほっ!」
さやか「ほむら!ほむらぁー!」
ほむら「私ならここよ。……やったみたいね」
さやか「無茶しないでよ……。また傷が……」
ほむら「……負傷者の治療はあなたの畑でしょ?」
ほむら「これで借りは返したわ」
さやか「借りって……ウェークでの?」
ほむら「ええ、私を運んでくれたから」
ブウウウウウウウウウ……ギャギャギャッ!
「暁美さあああん」
さやか「あ、マミさんだ!」
マミ「無事だったのね、よかったわ……」バタン
ババババババ……
杏子『くっそお、歩兵に負けたなんてなぁ……』
ほむら「それで、状況は?」
マミ「何とか海岸側の主要陣地は占拠したわ」
マミ「あとは奥の航空基地と、発電関係施設だけよ」
杏子『ここの安全は確認されたからな、もう少しで輸送ヘリが来る』
杏子『それに乗って一旦帰りな。救助者もいるんだろ?』
上条「うう……」
さやか「恭介!気付いた?」
上条「僕は…助かったのかい……?」
さやか「そうだよ恭介。無事に戻れるよ」
ババババババ……
『要救助者、並びに後方輸送者、早く乗ってくれ」
さやか「さぁ、帰るよ恭介」
さるさんこわい
杏子『よっしゃあ!ついにあたしたちの番だ!』
杏子『マミ、道を開けるからちゃんとついて来いよ?』
ババババババ……
マミ「佐倉さんこそ、遅れたり躓いたりしないでね?」
マミ「みんな!いくわよ!」
「「イエスマム!」」
「マミさんジープに乗れない者APCに乗れ!つーかお前ら乗れ!俺はマミさんのに乗る!」
「んだと?俺が乗るってんだ!」
「いいや俺だ!」
マミ「おいて行くわよ?」
一応言っておくと、さるさん引っかかったんで
IP変えた>>1です
「我需要反儲氣罐!」バンバン!
「是!我行!」ゴゴゴゴ…
「敵対空車両発見!」
杏子「へへっ、やっとお出ましかぁ」ビイイイイ……
杏子「ロッソ・ファンタズマ」ポポポポ
ヒュウウウ……ガン!ザン!
杏子「今度はこっちの番だ」グイッ
「機銃著火了!」ギャリリリリリ……
杏子「おっとあぶねえ」ググ
杏子「このビルに隠れさせてもらうか」スイッ
「隱藏建築!」
「出待了」
杏子「やっぱり出るのを待つか」
杏子「だけどな、ヘリってのは自由にできるんだ」
杏子「それは機体の動きだけじゃない」
杏子「ミサイルの撃ち方だってそうなんだぜ?」
杏子「例えばこういう風に、ビルの中を通り抜けるようになっ!」ピ!
バシュウウウウ!
ゥゥウウウウウウウウ!
「避免它!避免它!」
「不可能的!」
カッ!
ギュバアアアン!
杏子「へへっ!一丁あがりっと」
マミ「おみごと」
「よっしゃあ!前進だお前ら!」
「行け行け!我らが勝利はマミさんの元にあり!」
エセックス甲板
さやか「ほらほら担架はやく!医務室に!」
さやか「左手が動かないみたい。一応レントゲンから検査を」
さやか「それから……」
ほむら「美樹さやか、このヘリはいつ飛ぶのかしら?」
さやか「燃料補給終えてからですから、二十分後くらいじゃない?」
ほむら「そう」
さやか「ってちょっとあんた!また出るつもり!?」
ほむら「当たり前でしょ」
ほむら「少しでも前線に加勢しないと……」
さやか「何言ってんの!あんた十分怪我してるじゃん!」
ほむら「かすり傷と打撲じゃない。こんなの唾つけてたら治るわ」
さやか「打撲が唾で治るかあ!」
さやか「とにかく、ドクターストップだよ!前の傷開いたらどうすんの!」
ほむら「………」ホムゥ…
さやか「子犬のように見てもダメ!」
ほむら「……チッ」
さやか「あんたって意外に黒いんだね」
ほむら「仕方ないわね。おとなしくしてるわ」
エセックス艦橋
まどか「あ、ほむらちゃんお疲れ様……」
まどか「服、ボロボロになっちゃったね。どうしたの?」
ほむら「ちょっと戦車と殺りあってきたわ」
まどか「ほ…ほむらちゃん……」
ほむら「ところで、戦況はどうなっているのかしら?」
まどか「うん、もうほとんど私たちの勝ちだよ」
まどか「陣地はすべて制圧。後は残党狩りだよ」
ほむら(まどかが“残党狩り”だなんて言葉を吐くとは思わなかったわ)
元ネタがわからんが面白い
何でググれば元ネタわかる?
マミ『こちらマミ。この地域での戦闘の終了を宣言するわ』
マミ『念のためUAVによる敵の確認もお願いね』
まどか「UAV進路変更!作戦地域全域を探索!」
「アイアイマム!」
「……敵影は確認できず!周囲クリア!」
まどか「……ほっ」
まどか「本作戦を終了します。本国の制圧部隊到着まで、このまま状況を維持」
まどか「待機人員は前線部隊と交代。陣地の防衛をしてね」
まどか「やったよ、おわったよぉ……」
ほむら「よかったわね、まどか」
>>209
Battlefield2 もしくは BF2
この話では脚色している部分が多々あることに注意
まどか「本国の部隊が来るまで、この艦はここに留まるから、戦闘はしばらくないよ」
まどか「だからほむらちゃんも、ゆっくり休んで行ってね」
ほむら「ありがとう、そうさせてもらうわ」
ほむら「またあとでね、まどか」
パタン
ほむら「……素晴らしい包容力を持った上司ね、まどかは」
ほむら「正直なところ、司令官としては頼りなかったりするけど」
ほむら「私なら一生仕えていいくらいね」
ほむら「ふぅ、にしても疲れたわ……」
ほむら「ちょっと気を抜いたら疲れですぐに倒れこみそう……」
ほむら「そうだわ。美樹さやかのところから栄養剤を貰いましょう」
ほむら「医務室は……こっちね」
ガチャ
ほむら「美樹さやか、栄養剤を貰いたいのだけど―――」
上条「さやか……その、君に言いたいことが……」
さやか「きょ…恭介……」
ほむら「」パタン
ほむら「……なんだったのかしらあの桃色空間は」
ほむら「私が訪ねたことにすら気づいてないみたいだし」
ほむら「ま、他の時間軸でのことを考えればこれで彼女も報われたのかしら……」
マミ「ティロティロッ~♪」
ほむら「あら、巴マミ」
マミ「あら暁美さん。あなたも暇だったのかしら」
ほむら「ええ、忙しい方がいいのか暇な方がいいのかわからなくなってきたくらいに」
ほむら「しかし、今回も貴方の部隊は大活躍ね」
マミ「陸戦の主力部隊だもの」ティロロッ!
マミ「そうだ」ティロン!
マミ「暁美さん、暇なら一緒にお茶しない?」
ほむら「……それもいいわね」
マミ「喫茶店に行きましょ」
マミ「いいお店知ってるのよ」
ほむら「お店って……艦の中に?」
マミ「ああ、まだ来て日が浅いのよね」
マミ「この艦にはね、お店がいろいろあるのよ」
マミ「長期間航行もあるから、暇つぶしのお店がね」
艦内喫茶店 しゃる☆ろって
マミ「暁美さんは、この間にもう慣れた?」
ほむら「まぁまぁね。現にこうやって、あまり知らない部分もあったし」
ほむら「……ところで、あなた的に次はどうなると思う?」
マミ「戦争の行く先かしら?」
マミ「このままこの艦を運用するとすれば、やっぱり沿岸……」
マミ「もしくは後方輸送の航空支援になるかしらね」
マミ「そうなったら私の出番がなくなっちゃうわね……」
ほむら「海と空は人じゃ戦えないものね」
~~~~~~~~~
ほむるーむ
ほむら「……ここに来るまでホント戦争ってのを体験するとは思わなかったわ」
ほむら「でもそれを当たり前のように受け入れている私……」
ほむら「体が慣れてしまったのかしら?」
ほむら「……いえ、違うわね。ちゃんと目的があるからよ」
ほむら「私はいつでもマドカを助けることを目的に繰り返してきた」
ほむら「たぶん今回も。まどかのいるこの艦を守りたいんだと思う」
ほむら「そしてそれはたぶん変わらない。ずっと……」
ほむら「………すぅ」ホムホム…
数日後
まどか「つぎの攻撃場所が決まったよ」
まどか「今度はペルシャ湾海域にいく」
ほむら「ペルシャ湾、ね」
ほむら「……となると、次は中東?」
まどか「うん。結構遠くまで行くみたいだよ」
さやか「中国が敵じゃなかったの?」
まどか「よくわかってないけど、どうもおっきな軍の中に中国系組織があったみたい」
ほむら「具体的な位置は決まってるの?」
まどか「ううん。それはおって連絡が来るって」
「本国より入電です」
まどか「そう言っている間に連絡が来たよ」パサッ
まどか「えっと、次の攻撃場所は……オーマン湾岸」
ほむら「……ホムッ!?」
まどか「ほ…ほむらちゃん?」
さやか「どったのほむら?」
ほむら「……いえ、何でもないわ」
ほむら(これであんな想像をしてしまうなんて、小学生ね)
まどか「錨あげー!推進開始!、前進びそーく!」
「錨あげろー」
「前進びそーく!」
ザアアアアア……
ほむら「次は中東……」
ほむら「また、長い航海になりそうね」
ほむら「ん?あれは……」
さやか「~~~」
上条「~~~」
ほむら「……うまく行ってるみたいね。おめでとう」
そしてまた数日後
まどか「ここから制空権もなくなるよ。各員注意してね」
ほむら「細心の注意を払って航行するのね」
さやか「目標地点まではどれくらいなのさ」
まどか「あと一日くらいで、作戦地域に突入するよ」
まどか「今度は前みたいに小さい飛行場じゃない」
まどか「れっきとしたヘリ・飛行機用の滑走路があるから、この艦も油断できないよ」
まどか「みんなのためにも、ここは守らなきゃ……」
そして作戦海域に到着
ほむら「これだけ静かな洋上の向こうに、敵の基地があるのね」
杏子「なんだぁ?不安なのか?」
ほむら「いえ、そういうのじゃなくって」
ほむら「この静かな海がこれから戦場になるとは思えなくてね」
杏子「……今までもそうだったろ?ここも同じだよ」
杏子「戦場は、何でも蝕んじまうのさ」
杏子「そして蝕まれないように、なにかを蝕ませないようにアタシたちは戦っている」
杏子「あんただって、そうだろ?」
ほむら「……そうね」
ほむら「だから、これからも戦い続ける」
杏子「そうだそうだ、その意気だ」
『作戦要員はブリーフィングルームに集合してください』
杏子「ほれ、呼ばれてるぜ」
ほむら「そうね、行きましょうか」
ほむら「私たちの戦場に」
ブリーフィングルーム
http://www.hanamoku.jp/bf2/theater.html#map-gulf_of_oman
※忘れてましたが、今までのもすべて64人マップでやってます(陣地の配置等)
まどか「UAVによる偵察で、海岸にも土嚢による塹壕・機銃が確認されているの」
まどか「今回は手前の陣地を一気に制圧して足場を確保。そこを前線基地とする作戦で行くよ」
まどか「航空勢力が未確認な以上、この艦はあまり近づけないから……ごめんね?」
ほむら「いいえ、賢明な判断よまどか」
ほむら「ここが沈めば、成功したとしても何もかもが終わりだもの」
まどか「ありがとう、ほむらちゃん」
まどか「そして、今回は陸上戦が主になると思うの」
まどか「マミさんの部隊がいつも以上に必要になると思うんだけど……」
マミ「私は構わないわ?」
マミ「ね、みんな?」
「オッス!マミさんの行くところどこでも行くっス!」
「いつでもどこでも!」
「守り抜くッス!」
マミ「ふふ、頼もしいわね」
ほむら「いつも以上に暑苦しい部隊ね」
さやか「あれがおっぱいのなせる技なのかぁ!?」
まどか「なにがあそこまでやる気にさせるんだろう……」
まどか「今回不安なのは、こちらの航空戦力が少ないこと」
まどか「上条君の左腕が使えなくて出撃不可能な以上、戦闘機に対する手段はほとんどない」
中沢「爆撃するときが怖いな……」
杏子「あたしもうかつに行動できねえってか……」
まどか「だから、先に飛行場を占領しちゃうっていうのはどうかな?」
まどか「そうすれば戦闘機におびえなくても済むし……」
さやか「でもどうやってやるのさ?」
さやか「飛行場は奥の奥。歩いても、ヘリで行っても絶対見つかるよ」
中沢「航空機なら一気に行けるけど、爆撃だけですべての敵機は破壊できないだろうなぁ……」
まどか「そ…そっか……」
ほむら「………」
ほむら「……いえ、できるかもしれない」
まどか「ええっ!?」
ほむら「この艦載機の爆撃機は複座……」
ほむら「つまり一人が操縦、一人が目標上空で脱出、降下して制圧すれば……」
さやか「そ…そんなこと……。確かに言うだけなら簡単だけど……」
杏子「それにさ、誰が行くんだよ」
ほむら「私が行くわ」
さやまみあんまど「!?」
あー、F35複座じゃねえ
まいっか別の艦載機だと思ってくれ
まどか「本気なの……?ほむらちゃん」
ほむら「大丈夫よ。きっと成功させてみせる」
さやか「ほむら……」
ほむら「でも、この作戦の目的はあくまで“航空戦力の無力化”」
ほむら「決して“陣地の制圧”ではないわ」
ほむら「そのためにも、無力化後はすぐに進撃してもらいたいわ」
ほむら「そうじゃないと一人じゃ制圧なんて無理だもの」
マミ「……わかったわ。できるだけ急ぎましょう」
戦闘前にちょっと休憩
キイイイイイ……
中沢「じゃ、行くよ暁美さん」
ほむら「ええ、いつでも」
『艦載機発艦。甲板作業員は総員退避』
中沢「テイクオフ!」
グオオオオオオオ!
さやか「大丈夫かな……ほむら」
まどか「成功させてよね、ほむらちゃん」
マミ「絶対に間に合って見せるわ」
杏子「がんばれよ……」
中沢「これから一度爆弾を落とした後、君が脱出できるポジションにはいる」
中沢「合図したら座席下のレバーを引いて」
ほむら「わかったわ」
中沢「そらそら混乱してる中、一発お土産だ!」カチ
ヒュウウウ……ドオオン!
中沢「それじゃいくよ」グイッ
中沢「3,2,1……」
中沢「今っ!」
ほむら「……っ!」グイッ
バカァン……バシュッ!
中沢「無事に機外に出たようだ」
ほむら「高度30mまで慣性で降下」
ほむら「……今!パラシュート展開!」グイッ
バッ!
ほむーん、ほむーん……パサッ
ほむら「無事に着地。敵はさっきの爆撃で粗方吹っ飛んだようね」
中沢『これから物資を投下する』カチ
バサッ
ほむら「確かに受け取ったわ」
ほむら「これで、十分戦える」ガサゴソ
暁美ほむら 現在の持ち物:
M4+ダットサイト
M95対物ライフル
M16+グレネードランチャー
M249分隊支援火器
ベネリショットガン
SRAW対戦車砲
ほむら「一人でコマンドーするなら、これぐらいはいるわよね」
ほむら「その前に航空機の爆破、と……」ボムボムボム!
「コンボラコンボラ!」
「サカタハルミジャン!」
ほむら「来たわね……」
ほむら「どっからでも来なさい!」ジャキ!
ほむら「ほむむむむむ」パパパパパパパ!
「ウンゴラ!」
キュラキュラキュラ……
ほむら「SRAW対戦車戦闘用意」
ほむら「ほむっ!ほむっ!」バシュ!バシュ!
ドウッ!ドゴオオオン!
パチュン!
ほむら「敵狙撃兵!」
ほむら「ほむぅ……う!」バスッ!
「サカタハルミジャン!」
エセックス
マミ「いい?暁美さんを絶対に助けるわよ!」
「マミさんの言うことは何でも聞きますぜ!」
「待ってろ暁美ほむら!マミさんの言ったとおり絶対助けてやるからな」
「帰ったら俺紅茶飲むんだ!」
マミ「それじゃ佐倉さん、輸送を頼むわ」
杏子『おう。そら行くぞ!』
キュイイイイイイ……
『艦載ヘリ発艦!』
上陸地点
マミ「M分隊、ブロスパルーシ!」
「「「イェスマム!」」」
「機銃引っこ抜いて剥き替えろ!」
「土嚢も全部積みなおせ!」
「絶対ここ明け渡すんじゃねーぞ!」
「よし、侵攻部隊はマミさんに続け!」
「マミさんの背中は俺が守る!」
「いや俺だ!」
「じゃあ俺はマミさんの前守るわ!」
剥き替えろ→向きかえろ
地帯中央:市街地
「敵戦車を発見!」
「くそ、また出てきやがった!」
杏子『あたしに任せな!』バシュッ!
シュバアアアア―――ゴオオン!
マミ「佐倉さん!いつの間に機体を変えたの?」
杏子『やっぱりこっちの方が性に合ってる気がしてね』
「おっし!ナイスだあんこちゃん!」
「いいぞあんこ!」
さやか「あんこ!あんこ!」
杏子『あんこっつった奴前出やがれ!』
ビイイイイイ!
杏子『うおっ!?ミサイル!』カチ
ポ ポ ポ ポ ポ
シャアアアッ……!
ババババババ……
杏子『敵の戦闘ヘリ一機……ほむらの奴しくじったのか?』
杏子『まあいいさ、戦闘機じゃなきゃ怖くない』
杏子『あたしにケンカ売ったこと後悔しな!』グイッ
ババババババ!
敵飛行場
ほむら「ほ……ほむむむむ!」パパパパパ!
「サカタ!」
「ハルミ!」
「ジャン!」
ほむら「次から次へと湧いてきて……」
バァン!
ほむら「うあっ!」ビッ!
ほむら「ぅ……ああああ!」ババババン!
ほむら(ソウルジェムが割れない限り死にはしないとはいえ……)カチャ
ほむら(魔女もいない中、むやみに回復のために魔法を使うわけにもいかない)チャキチャキ、カチャン
「コロサムニー」
「タイインフォメー!」
ほむら「敵歩兵二人接近……」ジャラジャラ
ほむら「機銃装填完了」ガチャコ
ほむら「ホント、戦場は地獄よね!」パパパパパパパパ!
ババババババ……
ほむら「……ヘリ!?」
杏子『おいほむら、援護にきたぜ!』
ほむら「……ありがたいわ。そろそろ機銃弾が尽きそうだったのよ」
杏子『マミたちが順調にこっちに来ている!もう少しの辛抱だ』
ほむら「作戦は上手く行ったようね」
杏子『あんたの捨て身のおかげでな。誇っていいぜ』
杏子『背中は任せな。あんたはそっちの道を見ていればいい』
「中央市街地占領完了!」
「後続は暁美ほむらの救出だ!」
「マミさんそっち行くらしいぜ!」
「マジか!じゃあ俺そっち行く!」
「おれも俺も!」
「おい、ここには誰が残るんだよ! あ、俺も行くぞ!」
「あほ!もうジープはいっぱいいっぱいだ!」
マミ「もー、皆おいていくわよ!」
~~~~~~~~~~
『全陣地制圧、敵の抵抗勢力は皆無!』
マミ『作戦は終了したわ。お疲れ様』
まどか「……はふぅ」
ほむら「お疲れ様、まどか」カチャ
まどか「ほむらちゃん!無事だったんだね」
ほむら「ふふ、心配してくれてありがとう」
ほむら「でも言ったでしょう?」
ほむら「きっと成功させると」
杏子「しっかしなぁ、マミのところの部隊を見てると面白いんだよ」
杏子「あれはアリの隊列だな。しっかりついて行っているんだ」
杏子「今度の任務には、ガンカメラのレコーダーのコピーを取っておきたいな」
ほむら「ふふ、なにそれ。おもしろいわね」
マミ「もう、あの人たちはいつもああなんだから」ティロティロン…
まどか「でもとても優秀なんだよねー」
さやか「マミさんの部隊は百人力ですよ!」
マミ「嬉しいのやら悲しいのやらね……」
『本国より入電!』
まどか「なんだろう?」
ほむら「また攻撃司令かしら?」
杏子「スパン短いな」
マミ「もうちょっとみんなを休ませたいわ……」
さやか「あたしも休みたいよ……」
さやか「まぁでも、どんな任務がこようとも……」
杏子「絶対こなして見せる!」
マミ「そうね。そうでしょ?暁美さん」
ほむら「ええ、もちろんよ」
まどか「それじゃあ、次の指令を伝えるよ」
おわり?
こんな打ち切りみたいな終わり方なのは、実はまだ消化不良だから
まだいろんなマップで戦いたいのに、時間がそれを許してくれない
明日の早朝から昼まで呼び出されてるんだ……
もしこのスレが残ってたら書くかもしれないし
落ちてたら近日中に立てるかもしれない
何を言いたいかというと
こんなスレに付き合ってくれてありがとうございました
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