ベルトルト「観察日記?」(23)

短い 違和感満載
ごめんなさい
貼り終えたら逃げます

ベル「(今日もアニは可愛いな…)」

ミカサ「なるほど」

ベル「え?」

ミカサ「ベルルントがアニを好きだったとは初耳」

ベル「うわ、まさかだだ漏れだった……?」

ミカサ「私のエレンも今日も最高にイケメン可愛いかっこいい男前完璧さすが私のエレン」

ベル「う、うん」

ミカサ「ベルルルト、観察日記に記せばいい、その思いを」

ベル「観察日記?」

ミカサ「私はいつもそれに記録している、たまに妄想も含んでいる」

ミカサ「溢れ出るエレンへの愛は計394冊のノートにまとめられている。皆読むべき」

ベル「遠慮しておくよ」

ミカサ「たしかに、皆がエレンの魅力に気づいたら困るかもしれない」

ミカサ「じゃあ私はエレンを探してくる。1時間も姿を見ないなんて身体がもたない」

ベル「…どうやって夜寝てるの?」

ミカサ「私は女子寮では眠りについたことが無い」

ベル「えっ「後方75.1mよりエレンの匂いを感知、またあとで」

ベル「訓練兵になってから寝てないのか、いや《女子寮では》って…」

ベル「アニがどっかいっちゃった…探そう」

ベル「おっ、前方右18.7mよりアニの鼓動を感知」

――休日――

ベル「アニとアルミン…話すんだ、うらやましいな」



アニ「…あんたの頭働くとこは尊敬するよ」

アルミン「アニが褒めてくれるなんて珍しいね、ありがとう」

アニ「うるさい」

アルミン「素直になってくれたと思ったのになあ」

アニ「締め落とされたいのかい」

アルミン「あはは、そんな怖い顔しないで。アニは笑ってるべきってさっき言ったでしょ」

アニ「…」

アルミン (チラッ)

アルミン「・・・さ、のども乾いたしコーヒーでも淹れに食堂に行かない?」

ベル「なんだあれ…アルミンは、僕が見ていることに気付いたのか?」

ベル「そして場所を変えた・・・。ミカサが気付いてるってことは、アルミンも僕の恋を知ってるはずだ」

ベル「僕がいることわかって、見せつけたのか・・・!?」

ライナー「どうしたベルべトン」

ベル「いや、なんでも…」

ライナー「アニがお前の名前をぶつぶつ言ってたぞ、まだ覚えられないんじゃないか」

ベル「10年以上の仲なんだけどね」

ライナー「たかが五文字なのになあ、あいつも薄情だよ」

ベル「…」

ライナー「おっ、左方279mよりクリスタの熱い視線を感知、じゃあなベルトント」

ベル「」

ミカサ「アルミンとアニ、最近ずっと一緒」

ミカサ「食事さえ私たちと一緒にしなくなった」

エレン「金髪同士でしかわからないことでもあるんじゃねえの」

ミカサ「……アニの顔が赤い」

エレン「……アルミンは余裕で笑ってるな」

ミカサ「……」

ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ

エレン「おいサシャ、勝手にミカサのパン食べるのやめろ」

エレン「ミーナ、ちょっと最近のうわさ話を聞きたい」

ミーナ「よしきた、訓練兵団のゴシップは私にお任せ!」

ミカサ「あなたはアニと仲が良かった、アニはアルミンが好きなの?」

ミーナ「うーんそうとは言われてないんだよねーこれが」

ミカサ「エレンは渡さない」

ミーナ「相変わらずエレンに関しては思考回路が短絡的だね!」

ミーナ「大丈夫、アニはエレン推しじゃない数少ない女子の一人だから」

ミカサ「えっ」

ミーナ「エレンかっこいいよね!努力家なところもポイント高いよ」

ミカサ「削がれたい?」

ミーナ「え?」

ミカサ「削ぐ」

―――男子寮―――

コニー「今日こそは聞くぞアルミン!」

アルミン「え、どうしたの?」

ライナー「どうしたら女の子というものを手中に収められるのか…」

アルミン「いやあ…あはは」

ジャン「女心をちゃんと理解してるか俺が評価してやる」

ベル「(なるほど、アニと付き合ってるアルミンに皆アドバイスを乞うのか)」

アルミン「別に大したことは必要無いと僕は思うよ」

マルコ「というと?」

アルミン「素直に気持ちを伝える…まあやりすぎもよくないけどね」

アルミン「ちゃんと言葉にするんだ、不器用でもいいから」

アルミン「案外そんなことで恋愛ってうまく行くと思うよ」

ライナー「よし、クリスタもそれで無事俺の妻になるんだな」

コニー「これで芋もパンも取られずに済む・・・!」

マルコ「確かに、変に好意を隠さないことは大事だね」

アルミン「昔からの馴染みとか、きっと恋には関係しないよ。どう好意を伝えるかだ」

ジャン「なるほど、ミカサもすぐ俺にメロメロになるな」

アルミン(チラッ)

アルミン「・・・付きまとった挙句気付いてもらえないようじゃだめだよ」

エレン「そんなやついるのか?」

ベル「(誰もが隣の僕の存在を忘れる中、アルミンだけは確実に僕を意識してた…)」

ベル「(この悪魔の末裔め・・・!)」

―――翌朝―――

ユミル「どうした顔がゆがんでるぞルトベルト」

ベル「あ、いやなんでも」

ユミル「お前は少し危機感を持てよ、このままじゃアニがとられちまう」

ベル「なぜそれを」

ユミル「こそこそ付け回して見てるからバレバレだよ馬鹿」

ベル「え」

ユミル「エレンたちも面倒臭いけど、それ以上だなお前らは」

ベル「は…?」

ユミル「おお右前方36mよりクリスタの優しさを感知…ってなんだこのゴリラ臭クリスタを穢すとは度胸があるな投げてくるか」

ベル「・・・誰の上に落ちるかな」

ベル「まあいいや、アニはどこだ…ああこんなことしてるからバレるのか」

ベル「左後方548m…からすごい早さで近づいてきてる?」

こんなミカサとベルトルトは振られてストーカー同士くっつけば解決!
そうしようぜ?

>>14
その発想はなかったです

アニ「ベルトルト」

ベル「な、何?」

アニ「ライナー降らせてもいいかい」

ベル「今はユミルのターンだけどね」

アニ「え?」

ベル「いやなんでもない」

アニ「ああそう」

ベル「・・・・・・」

アニ「なにか言うことは?」

ベル「(なんだ・・・?なにか怒られるようなこと・・・付きまとってたことを怒ってるのか!)」

ベル「ごめん、そんな悪気はなくて、む、無意識で・・・」

アニ「昔からずっと?戦士でも兵士でもなかったころから?」

ベル「いや、うん、どうだろ」

アニ「ふうん・・・あたしはそのころからだと思う」

ベル「(子供のころから知らずに付きまとってたのか!それでアニにずっと嫌われてたんだ・・・!)」

アニ「・・・まだだんまりかい」


ダンッ


ベル「突然足技からマウントとるなんて、卑怯だ…」

アニ「こうでもしないとあんたはわからないから」




アニ「最後のチャンスをあげるよ、どうする?」

ベル「(素直に謝ろう、たとえ無意識だったとしても)」

ベル「ごめん・・・なさい」

アニ「いいから、はやく」

ベル「え?」

アニ「・・・はあ。本当にあんたは図体だけでかくて、エレンを鈍感だとか言ってる場合じゃなかったね」

アニ「この体勢のままさらに私に恥かかせるつもり?早く言いな」

ベル「え?あの・・・え!?」

アニ「遅い、馬鹿」




チュッ

アニ「あんたのことなんて、好きじゃないからね」

ベル「アニ、顔が赤いよ」

アニ「うるさい馬鹿死ね」

ベル「可愛い」

アニ「馬鹿」

ベル「僕は好きだよ」

アニ「知ってるよ馬鹿」

ベル「でもアニは僕のこと嫌いなんだね」

アニ「……そんなことは、言ってない」

ベル「え、だってさ」

アニ「好きじゃないって言っただけ」

ベル「ちゃんと言わないとだめだよ」



アニ「ちょっとは…好き、かも、ね」

ベル「ああ、3時間もペン持つと肩凝るけど、幸せだった」

ベル「ミカサの言う通り、記録日記に妄想書き足したらノート一冊なんてすぐに終わる」

ベル「結局ライナーが降ってきた挙句ストーカー行為の詫びにトイレ掃除当番一か月交代だもんな・・・」

ベル「妄想だと饒舌になれるんだけど」

ベル「とにもかくにもやっぱりアニは可愛い。今日も観察日和だ」

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