苗木「それってその人が絶望するってこと?」
不二咲「よく分からないけどそうみたいだねぇ」
苗木「自分で作ったのに分からないの?」
不二咲「僕は江ノ島さんに設計図貰って作っただけだから・・・」
苗木「まぁ面白そうだし貰っておくよ!」
不二咲「くれ悪だよぉ~」
苗木「セレスさんか・・・いつもポーカーフェイスだし面白そうだ」
苗木「あっ、セレスさん発見!早速スイッチを押して…」ポチッ
苗木「おーい!セレスさーん!」
セレス「はぁ・・・絶望的ですわ・・・」
苗木「セレスさんどうしたの?」
セレス「いくら探しても、私に勝てる勝負師なんていないのですもの・・・」
セレス「つまらないですわ・・・毎日退屈な勝負ばかりで絶望的につまらないですわ・・・」
セレス「楽しみといえば、腐れラードが淹れたロイヤルミルクティーをぶち撒けるくらい・・・」
セレス「お金もそうですけど、もっと命を賭けるようなギリギリの勝負をしたいですわ・・・」
苗木「セ・・・セレスさん?」
セレス「あっ、ちょうどいい所に来てくれましたわ」
苗木「えっ?」
セレス「私と一勝負して頂けませんか?」
苗木「僕がセレスさんと勝負!?」
セレス「うふふ。オセロでもポーカーでも何でもいいですわよ?」
苗木「でもセレスさんって強いし・・・それに何を賭けるの?」
セレス「もちろん全てをです」
苗木「えっ」
セレス「私が負ければ、私の地位も名誉も財産も命も差し上げましょう」
セレス「まさに命懸けのゲームですわ・・・!」
苗木「で、でも僕が負けたら・・・?」
セレス「おわかりですよね?」ギロッ
苗木(ま、まずい!このままだとセレスさんに殺される!)
苗木「あっ!ごめん!僕ちょっと用事思い出したんだ!」スタコラ
セレス「あっ苗木君・・・楽しい一時を過ごせると思っていたのに・・・」
セレス「まぁ、私が負ける可能性など万に一つも無いのですが」
セレス「ですが・・・超高校級のギャンブラーが一端の高校生に敗れる・・・」
セレス「なんて屈辱で絶望的なのでしょう!!」
苗木「セレスさん・・・いつにもまして殺気立ってたな・・・」
苗木「よし・・・気を取り直して次行ってみよう」
苗木「これは>>13のスイッチか」
十神
苗木「十神クンか・・・彼が絶望するなんて想像もできないけど」
苗木「ちょうど今食堂にいるし押してみよう」ポチッ
苗木「おーい十神クーン!」
十神「フッ・・・貴様如き愚民がこの俺に気安く話しかけるとはな・・・」
十神「この俺を誰だと思っている・・・この世の全てを統べる十神白夜だぞ」
十神「俺の御曹司としてのプライドを傷つけ・・・」
苗木(あれ、なんか十神クンはいつもと変わらないような)
十神「だが、今となってはその苛つきも心地よい絶望感に感じるぞ」
苗木(やっぱ普通じゃないのか・・・)
十神「いいぞ苗木よ・・・もっと俺に話しかけるがいい・・・」
十神「凡人中の凡人である貴様がこの俺に話す」
十神「この俺が今までゴミのように見下していた人間と同じ立場にある」
十神「この絶望感は素晴らしいな」
十神「御曹司として世界を統べっていたら、いつの間にか愚民共の世界に滑りこんでいたわけか!フハハハ!!」
苗木(えっなにそれは)
十神「そうだ苗木、貴様に俺の全財産をくれてやろう!」
苗木「は?」
十神「いっそのこと一文無しでスラム街で生活するのも悪くないな!」
十神「十神財閥の御曹司がゴミ溜めで生活・・・ククク」
十神「まさに絶望的じゃないか!フハハハハハハ!!」
苗木(とりあえず逃げよう)
不二咲「あっ!苗木君!」
苗木「不二咲さん、どうしたの?」
不二咲「どうしたもこうしたもないよ!セレスさんには血走った目で追いかけられるし」
不二咲「十神君にいたってはお札をバラ撒きながら全裸で高笑いしてたし!」
不二咲「やっぱりあのスイッチが・・・」
苗木「だ、大丈夫だよ不二咲サン!きっと夕飯までには元に戻ってるって!」
苗木「じゃあ僕は行くから」スタコラ
不二咲「ホントに大丈夫なのぉ・・・?」
苗木「さて・・・次は>>21に使うか」
朝日奈ちゃん
苗木「朝日奈さんか、いつもポジティブな彼女が絶望するのかな?」
苗木「とりあえず押してみるか」ポチッ
朝日奈「やっほー苗木!今日も元気そうだね~」
苗木「朝日奈さんも元気そうだね」
朝日奈「にゃはは~!いつもドーナツ食べてるからね~」
朝日奈「今も一泳ぎしてきたんだよー」
苗木「そ、そうだんだ・・・」アハハ
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