門矢士「ん?この世界は…」 (14)
士「ここは…警察署?」
伊丹「おい新入り、なにボサっとしてんだ!とっとと行くぞ!」
士「なるほど…だいたいわかった、この世界での俺は警察官って訳か」
伊丹「あぁ?何言ってんだ?いいから早くしろ!…ったく芹沢のやつ、こんな時に怪我なんかしやがって…」
士「あんたは俺の上司って訳か、まあよろしく頼む」
伊丹「なんでお前は偉そうなんだよ!とにかく行くぞ!」
士「ああ」
都内某所・事件現場
伊丹「おいおい…なんだよこりゃあ…」
米沢「被害者はどうやら、鋭利な刃物か何かで身体中を切られています。死因は大量出血による出血性ショック…ですが」
伊丹「ああ、一体どうやったら身体中にこんな傷が付くってんだ…」
士「この傷…まさか」
伊丹「何ブツブツ言ってんだ?」
士「いや、なんでもない…それより、まずは第一発見者に話を聞くんじゃないのか?」
伊丹「いちいち言わなくてもわかってんだよ!というか何で偉そうなんだよ!」
士「気にするな」
伊丹「ったく…で、第一発見者は?」
米沢「はい、こちらです」
士「あれは…」
…
士「よっ…と、なんだこれ?何かのメモリの様だが…」
右京「ちょっと失礼」
士「ん、あんたは…」
右京「特命係の杉下と申します。君が手に持っているソレが気になったもので」
士「これか、ただのUSBメモリみたいだ…ちょっとデザインは変わってるけどな」
右京「そうですねぇ、ですが事件現場にあったという事は、何かしらの形で事件に関わっているかもしれませんねぇ」
士「特に怪しい点はないが…あんたはこれが何かわかるのか?」
右京「僕にもさっぱり、君と同じですよ、門矢士君」
士「待て、どうして俺の名前を知ってる?まだ名乗ってない筈だ」
右京「最近…門矢という偉そうな新人が来たと、捜査一課で噂になっていましたからねぇ。反応を見て君がそうではないかと思っただけの事ですよ」
士「なるほど、どうやらあんたは切れ者らしいな」
右京「お褒めに預かり光栄です」
伊丹「新入り!なぁにサボってんだ!…って、警部殿…またですか!」
右京「これはどうも」
伊丹「どうも…警部殿、くれぐれも!邪魔だけは勘弁して下さいよ」
右京「はい…ああ、一つだけ」
伊丹「何ですか、警部殿?
右京「少しの間、彼をお借りしたいのですが」
士「それで…どうして俺を選んだんだ?」
右京「今回の事件、どうやら一筋縄ではいかない様なので、人手が欲しかったんですよ。少し前まではもう一人居たのですが、移動になってしまいましたので」
士「ふぅん…それで、本当のところはどうなんだ?」
右京「おや、なかなか鋭いですねぇ。神戸君を思い出しますよ…それでは門矢君、いや…ディケイドと呼んだ方がいいですかねぇ」
士「あんた、何者だ?」
>>9
右京「行きますよ亀山君」\サイクロン!/
亀山「了解!」\ジョーカー!/
みたいな会話が聞こえてきそうだ
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