pipipipipipipipiカチッ!
さやか「ん……ふわぁ、ねむ……」
さやか「今日も今日とて学校に行きますかってあれ?」
さやか「あんな眼鏡あたしの部屋にあったっけ?」
さやか「……ちょっとかけてみようかな」ソー
ジリリリリリリ!
さやか「うわっ」ビクッ
さやか「電話か~。まったく驚かせおって」 ガチャ
さやか『もしもし美樹です』
知久『もしもし、まどかの父です。さやかちゃんかい?』
さやか『あっはい、おはようございます』
知久『おはよう、朝早くからすまないね。うちのまどかが今日は風邪気味で学校を休むからさやかちゃんに連絡しといてくれってさ』
知久『まぁ要するに朝わたしを待たなくていいですっていう伝言だよ』
さやか『あ~はい、わかりました。』
さやか『それとおじさん、放課後まどかのお見舞い行ってもいいですか?』
知久『もちろん構わないよ。まどかも喜ぶだろうしね』
さやか『はい、ありがとうございます。学校もあるんで、では』
知久『じゃあ、学校頑張ってね』
ガチャ
さやか(ふぅー、まどか休みかぁ……)
さやか(眼鏡かけてって驚かせようと思ったんだけどなぁ)
さやか(そもそも度入ってんのかな?)
スチャ
さやか「なーんだ、伊達眼鏡じゃんこれ」
さやか「これなら学校に着けてっても大丈夫だね」
さやか「ふふふ、イメチェンしたメガネさやかちゃんへの周りの反応が楽しみだよ」
―――――学校――――――――
さやか(学校に来るまでにこの眼鏡のおかしなところに気がついた)
さやか(レンズ越しに人を見ると何やら数字が表記されるんだよね)
さやか(あたしの親が10000、見知らぬ通行人がだいたい100)
さやか(この手のオモシロアイテムの定石と愛娘への数値が高いことから鑑みるにこの数値は好感度だね!)
さやか(そのままだと面白くないからこの数値をさやかちゃん力と呼ぼう)
さやか「それにしても他人が100で親が10000ってけっこうふれ幅大きいなぁ」
さやか「無関心の他人で100ってことは二桁以下は嫌悪かぁ……」
さやか「身近にいたらどうしよう……」
さやか「ってか魔法少女云々があったせいでこんなマジカルアイテムもすんなり信じちゃうし……」
ほむら「1人でぶつぶつと気色悪いわね、美樹さやか」
さやか「あっ転校生、おは」
ほむら【5】
さやか(さやかちゃん力5……! ごみめ!)
さやか「ってあんた低すぎ! どんだけあたしのこと嫌いなのよ!」
ほむら「なによ突然朝からギャンギャンうるさいわね。私に好かれたかったらまずはそういう所を直すといいわ」
さやか「うぐっご、ごめん」
さやか(確かに転校生の態度あたしにだけ厳しいとこあったし薄々わかっちゃいたけど……)
さやか(改めてここまで嫌われてるってわかるとショックだなぁ)
さやか「……はぁ」
ほむら「?」
ほむら「……今日まどかはいないのかしら。いつも一緒に登校してたみたいだけど」
さやか「今日まどかは風邪で休みだってさ」
ほむら「そう、なら用は無いわ」スタスタ
さやか(冷てー……)
―――――――――放課後―――――――――
キーンコーンカーンコーン
さやか「思ったより眼鏡さやかちゃんへのみんなの反応薄かったなー」
さやか「あ、そうだ。今日まどかのお見舞い行くからこっちの道か」
さやか「ん? 転校生?」
ほむら「……なに?」
さやか「あんた帰りこっちだったっけ?」
ほむら「まどかが風邪だというからお見舞いに行くのよ」
さやか「奇遇だねぇ。あたしもまどかのお見舞い行くところだったんだ」
さやか「一緒に行かない?」
ほむら「……まぁ、異論はないわね」
テクテク
さやか「……」
ほむら「……」
さやか(気まずい……)
さやか(普段ならなんの気なしに話振れるけど下手なこと言うと余計嫌われそうだからなぁ……)
さやか(だからといってだんまりもけっこうアレだよね)
さやか「ね、ねぇ!」
ほむら「なにかしら?」
さやか「えーと……い、いい天気だね!」
ほむら「そうね」
ほむら「……」
さやか「……」
さやか(ま、まどかの家がこんなにも待ち遠しく思うのは初めてだ……)
――――――――鹿目家――――――――
さやか(長い道のりだった……)
ピンポーン
さやか「……あれ、人いないのかな?」
ほむら「そうみたいね、どうするの?」
さやか「勝手に入っちゃっていいっしょ」
さやか「あたし普段から入り浸ってるし」
ほむら「やめたほういいと思うわ」
さやか「大丈夫だって」
ガチャ
さやか「おじゃましまーす! おじさんいないんですかー!」
ほむら「……」
さやか「あれ? ほむらは来ないの?」
ほむら「はぁ、仕方ないわね」
トタトタ
さやか「あーこりゃ本当に誰もいないね。おじさん買い出しにでも行ったのかな?」
さやか「とりあえずまどかの部屋行こっか」
―――――――まどルーム―――――――
コンコン
まどか「パパ?」
ガチャ
さやか「おじさんだと思った? 残念! さやかちゃんでした!」
さやか「お見舞いに来たよまどか!」
ほむら「病人の前でくらい静かになさい」
さやか「へ、へい」
まどか「こほっこほっ大丈夫だよさやかちゃん」
さやか「あーあー起きなくていいから。あんたは寝てなさい」
まどか「うん。でも本当にもうほとんど治りかけで明日には学校行けるくらいだから」
まどか「ってさやかちゃん眼鏡?」
さやか「やっとつっこんでくれる人が……」シミジミ
さやか「どうかな?」クイッ
まどか「に、似合ってるよ///」クラッ
さやか「ありがと。ってあんた顔赤いよ? 本当に大丈夫?」
まどか「ハァ、ハァ……だ、大丈夫」
さやか(そういえばまどかってさやかちゃん力なんぼだろ?)
さやか(いつも一緒にいるし4桁までいっちゃったりして、なーんて)チラッ
まどか【530000】
さやか「ブフッ!」
まどか「さ、さやかちゃん!?」
ほむら「もう少し落ち着きというものをわきまえられないのかしら」
さやか「ごほっごほっ、いやちょっとびっくりしちゃって」
まどか「? 何に?」
さやか(あんたにだよ!)ビシッ
ほむら「おかしなことを言うのね」
さやか(ごごごごじゅうさんまんってどゆことよ!?)
さやか(あたしの両親で1万なわけだから……53倍!? あたしのこと好き過ぎでしょ!)
まどか「ほむらちゃん、お水くんできてくれる?」
ほむら「ええ、構わないわ」
さやか(それにしてもこのまどかが、ねぇ……)
まどか「ねぇさやかちゃん」
さやか「……」(この数値実は適当だったりして)
まどか「さやかちゃん?」
さやか「……」(の割にはクラスのみんなのも妙に納得できる値なんだよなぁ。転校生は別として)
まどか「ねぇさやかちゃんってば!」
さやか「え? あ、あぁごめんまどか。何?」
まどか「あの、手、握っててもらえるかな?///」
さやか『まどたんはおてて握って欲しいなんておこちゃまでちゅねー』
さやか『特別にさやかちゃんが握っててあげまちゅ』
さやか(……と、普段のあたしなら弄るところだけれど)
さやか(風邪のときって心細くなったりするもんね。空気を読んで弄りはなしにしよい)
さやか「ん、いいよまどか」ギュ
まどか「あの、さやかちゃん……」
さやか「ん? あぁはいはい」ナデナデ
まどか「えへへ、わかってくれたんだ///」
さやか「まーね」
さやか(こりゃあの数値は間違って無さそうだなあ)
さやか(にしてもなんでこんなにあたしのこと好きになったんだろう……)
さやか(こりゃあの数値は間違って無さそうだなあ)
さやか(にしてもなんでこんなにあたしのこと好きになったんだろう……)
さやか(そりゃ確かに普段から嫁宣言したり、抱きついたり、耳をはむはむしたり、その他あんなことやこんなことしてたけど……)
さやか(ってあれ? もしかしてこれってあたしのせい……!?)
さやか(せ、責任とらなきゃいけないのかな)
さやか「ね、ねぇまどか」ドキドキ
まどか「ん、なぁにさやかちゃん」
さやか「か、鹿目さやかと美樹まどかならどどっちがいいかな?」ドキドキ
まどか「えっ!? それって……!」
ほむら「水汲んできたわよ、まどか」
まどか「えーと、えーと、さやかちゃんがお婿さんでわたしがお嫁? でもでもさやかちゃんもお嫁さんだし? だから美樹? 鹿目?」グルグル
まどか「きゅう~……」バタン
さやか「わー! まどかが倒れたー!?」
ほむら「おおおちおち落ち着きなさい美樹さやか!」
ほむら「顔が真っ赤でこれはひどい熱だから冷まさなきゃ。だから消防車を呼びなさい! 消防車って何番かしら?」アセアセ
さやか「そそそそうだね消防車だね! 消火して冷まさないと! えっと確か消防車は110番だから」ワタワタ
ほむら「馬鹿っ!! 110番は警察よ! 」
さやか「えーえーっとじゃあ◎●☆-▲◇*●? あ、これあたしん家の番号だった」
ガチャ
知久「ただいまー!」
知久「あれ、靴が増えてる?」
:
:
:
ほむら「まどかのお父さんのおかげでなんとか事態が収束したわ」
さやか「いやあ、あはは。まどかったらあたしたち来てはしゃいじゃって」
さやか「えーっと、そのぉ……」
さやか「すいませんでしたあっ!!」
知久「いやぁ大丈夫だよ。眠ってるだけみたいだから」
知久「それにあの子もさやかちゃん達が来ないより、来てくれてずっと嬉しい筈さ」
知久「ちょっと張り切りすぎちゃったみたいだけどね」
さやか「いやはや、返す言葉もありません……」
知久「そんなに気に病むことはないよ」
知久「明日には学校にも行けそうだから、とりあえず今日のところはもう遅いし帰りなさい」
さやか「あ、はい、どうも……」
さやか「お邪魔しました」
ほむら「お邪魔しました」
トボトボ
さやか「いやぁ、やっちゃったねぇ」
ほむら「やっちゃったのも悪いのも美樹さやか、あなた1人だけよ」
さやか「あはは、そりゃそうか」
ほむら「ところでまどかと何かあったの?」
さやか「ぅえ!? い、いや何にもなかったよほんとに。突然伏せちゃってあたしもびっくりだよ」(恥ずかしくて言えるわけないじゃん///)
ほむら「……そう」
さやか「……」
ほむら「……」
さやか「……あ、あたしの家こっちだから。じ、じゃあまた明日!」
ほむら「さよなら」
―――――――翌日―――――――
まどか「おはよーさやかちゃん、仁美ちゃん」
さやか「おっまどか復活か!」
まどか「うん、ごめんね? 昨日は突然倒れちゃったみたいで」
さやか「そそそそうでしたね」(ヤバい昨日のプロポーズ紛い覚えてるのか? でもその割には態度が変わらないような……)
まどか「えへへ、そのせいかなんだか昨日の事覚えて無いんだ。さやかちゃんたちが来てくれて凄く嬉しいことがあった気がするんだけど……」
さやか「き、きっとお見舞いに来てくれたのが嬉しかったんだようんそうに違いない」
まどか「えっでもわたしが風邪の時さやかちゃんがお見舞いに来るのはいつものことだし」
さやか「ほ、ほら、昨日は転校生がいたじゃん!」
まどか「うーん……」
さやか(ああ、何だか知らないけど良心が痛む……)
さやか(……そういえば今はさやかちゃん力どうなってんのかな?)チラッ
まどか「ふわぁ、ちょっと眠いかも……」【1000000】
さやか(ひゃくまん……ぱわああっぷしていらっしゃる……)
さやか(馬鹿なっ……昨日の時点では風邪でさやかちゃん力を抑えてたとでも言うのか……!)
仁美「ごめんなさいまどかさん。昨日私もお見舞いに行きたかったのですがお稽古が……」
まどか「ううん、今こうして待っててくれてるだけで嬉しいよ」ニコッ
仁美「ええ、ありがとうございます」ニコッ
さやか「何2人でいい雰囲気なっちゃってるのかな~」
さやか「まどかはあたしのものなんだからねっ!」ガバッ
まどか【1000000】
さやか「あ」ピタッ
さやか(そういえばまどかってあ、あたしのこと好き……何だよね? 多分……)
さやか(何か急に恥ずかしくなってきた///)
まどか「さやかちゃん?」
さやか「え、えーとそういう訳だから仁美もまどか独り占めしちゃだめだからね」
さやか「公正取引委員会のさやかちゃんによるまどか独占禁止法だよ!」キリッ
仁美「ええ、そうですわね」ニコニコ
まどか「えーなにそれー」
さやか「と、とにかく遅刻しちゃうし学校行くよ!」
―――――――学校―――――――
和子「~であるから」
和子「~して」
まどか「さやかちゃーん」コソコソ
さやか「何?」コソコソ
まどか「えへへ、呼んだだけ」
さやか「あ、うん」プイッ
さやか(意識しだしたらまどかの顔まともに見れないよ~///)
まどか「あ……」シュン
さやか(違うのまどか! 顔そらしたのはそういう意味じゃないんだって! 早く言わなきゃ……!)
和子「美樹さん! 聞いていますか?」
さやか「のわっ!? え、あーっと、すいません……」
和子「授業は真面目に聞くように」
さやか「はい……」
さやか(はぁ……怒られちゃった)
さやか(でもまどかのことが頭から離れないよ……)
さやか(そもそもいつからあたしのこと好きだったんだろう?)
さやか(最近突然様子が変わったなんてことはないから大分前からだよね……?)
さやか(ハッ!? っていうかあたし、あの子にさんざん恭介のこと相談して、振られた時は慰めて貰って……)
さやか(まどか、どういう気持ちだったんだろう……)
さやか(今日の様子見る限り結構わかりやすかったのに全然気づいてあげられなくて、挙げ句の果てには恭介の件で、文句の一つも言わないのを良いことにもたれかかって……)
さやか(最低じゃん……あたし……)
さやか(どうしよう……ますますまどかと顔合わせ辛くなっちゃったよ……)
ほむら「え? 美樹さやかに嫌われた?」
まどか「うん……」
ほむら「正直有り得ないと思うわ。勘違いではないの?」
まどか「で、でもでも! 今日ずっとさやかちゃんわたしにだけよそよそしかったし」
まどか「その……スキンシップも無かったし……」ゴニョゴニョ
ほむら「うーん……何か理由があるのかしら?」(まどかを悲しませるなんて、美樹さやか許すまじ!)
まどか「わからないよ……」
ほむら「……無理して美樹さやかに付き合うこと無いんじゃないかしら? まどかのほうも彼女と距離を置いてみたら?」
まどか「そ、それは駄目!」
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QBの魔法少女全員陵辱姙娠出産誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QB「魔法少女は産む機械」
まどか「だってさやかちゃんは、さやかちゃんはね? えへへ……」
ほむら(ヤバい! スイッチが入ってしまった)
ほむら(こうなった状態のまどかになってしまったら)
ほむら("マドプルギスの夜(さやかの惚気話)"が……)
ほむら「来るっ!」
5
4
「ウェヒヒ」
2
1
まどか「あ、あの子はね、思い込みが激しくて、意地っ張りで、結構すぐ人と喧嘩しちゃったり」
まどか「でもね、すっごくいい子なの。優しくて勇気があって、誰かのためと思ったらがんばり過ぎちゃって」
まどか「これはわたしが初めてさやかちゃんに出会った時の話なんだけどね」
まどか「越してきたばかりで一人ぼっちだったわたしをヒーローみたいに助けてくれたのがさやかちゃんでね……」
ほむら(ちょっとやそっとじゃ止まらないキミのマシンガントーク♪)
:
:
:
~二時間後~
まどか「……でね、さやかちゃんったらまた後輩の女の子からラブレター貰っちゃったみたいでさ」
まどか「有り得ないよね? 嫁はわたし一人だけだって言うのにティヒヒ」
まどか「ってな訳なんだけどほむらちゃん」
ほむら(美樹さやかとの出会いから今に至るまで、そして"浮気性?で困ったさやかちゃん"の話、その他超さやか列伝を延々と……)ゲッソリ
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「え? あ、ああ、そうね。私の方からも美樹さんに何かあったのか聞いてみるわ」
まどか「うん。わたしもいっぱい話したら少しすっきりしたよ。さやかちゃんの魅力の一割も語れなかったけどね」テカテカ
まどか「ありがとうね、ほむらちゃん」ニコッ
ほむら(ああ……この笑顔、癒される)
ほむら(はぁ……私もまどかに惚気話されたいわ)
ほむら(いや確かに惚気話されてたけど。そうじゃなくて、そうじゃなくて!)
ほむら(おのれ美樹さやか!)
書き溜めどっかいった
-放課後、体育館裏-
さやか「とっもだっちとずうっとあそんでったーい♪」
ほむら「待たせたわね美樹さやか」ざっ
さやか「うん、まあいいんだけどこんなところに呼び出して何のよう?」
ほむら「まどかのことよ」
さやか「……」
さやか「まどかの、こと」
ほむら「そうよ、貴方何があったか知らないけどまどかのこと避けてるみたいじゃない」
ほむら「あの子、嫌われたんじゃないかって不安がってたわよ」
さやか「嫌ってなんかいないよ! あたしはただ……」
ほむら「はぁ、わかってるわよ」
ほむら「ただ勘違いされても仕方ない態度は取ってたわよ」
ほむら「正直貴方のことはどうでもいいのだけれど、まどかに悲しい顔をさせるのは許せないわ」
さやか「うん……あたしも、まどかには笑っていて欲しいよ。親友なんだし」
さやか(本当に”親友”でいいのかな?)
さやか「わかったよ、全部話すよ」
:
:
:
ほむら「好感度のわかる眼鏡、ねぇ」
さやか「うん、これなんだけど」
ほむら「ふーん、でまどかの数値が異常に高くて困惑してると」
ほむら(あの惚気話を聞かされてる身としては全然驚きはしないのだけれど)
ほむら「ところで私の値はいくらなのかしら?」
さやか「……ご」
ほむら「え?」
さやか「5だよ5! どうせほむらなんてあたしのこと嫌いなんでしょ!」グスッ
さやか「名前呼びは馴れ馴れしい? 転校生ってよんだほういい?」
ほむら「ふふ……甘いわ美樹さやか」
さやか「え?」
ほむら「実はこのカチューシャを外すと……」ポイッ
ズシィン!
さやか「な、あのカチューシャ一体何kgあるのよ!?」
ほむら「これでまたその……ぷっさやかちゃん力とやら測ってみなさい」
さやか「あ、笑わないでよ実は結構気に入ってるんだから」
さやか「えーと」
ほむら【3】
さやか(下がってる……)
さやか「ちょっと! 下がってるんだけど!」
ほむら「そうね」ファサァ
さやか「いやそうねファサァじゃないから。さやかちゃんのセンシチブなハートはもうズタボロだよ」
さやか「なんで下がるのよ!?」
ほむら「こんな重い物を頭に乗っけてないといけないのは美樹さやか、あなたのせいだと思っているわ」
さやか「あ、うん……って納得しかけたけど重圧から解放されたんだからあがるとこじゃないのそこは?」
ほむら「? あなたのせいで外さなければならなかったじゃない。手に持ったら持ったで邪魔なのよこれ」
さやか「なんて理不尽な……」
ほむら「これはもう諦めるべきじゃないかしら?」
さやか「そこはうそでも数値じゃ人は表せないくらい言って欲しかったよ」
ほむら「私嘘って嫌いだわ」
さやか「嘘も方便、って知ってる?」
ほむら「私があなたに知識で教えられることなんて無いと思ってるわ」
ほむら(今までのループのせいで美樹さやかとはろくに関わりもせずに毛嫌いしてたけれど話してみると案外からかいがいがあって面白いわね)
ほむら「とにかく、これからのまどかとの関係と接し方、よく考えなさいよ」
ほむら「言いたいことはこれだけだわ。じゃあ」スタスタ
さやか(あいつ、あたしのことマジできらいなんだなぁ……)
さやか(さ、最後に怖いものみたさで見てみよう。奇跡も、魔法もあるかもしれないし)
ほむら【101】
さやか「やった! プラスになってる!! でも微妙! でも十分だ!」
まどか「さ、さやかちゃん? 何を叫んでるの?」
さやか「あ……まどか」
まどか「一緒に帰ろうと思ってさがしてたんだけど駄目、かな……?」
さやか「……」(ちょっとあたしのこと好きすぎるけどまどかはまどかだよね)
まどか「そう、だよね。駄目、だよね。だってさやかちゃんはもうわたしのこと……」ジワ
さやか(これが正しいかどうかはわからないけど、あたしは普段通りでいよう)
さやか「ううん、いいよ。さ、帰ろうまどか!」ニコ
まどか「え、あ……う、うん!」
さやか「今日はなんかごめんね? 避けるようなことしちゃって」
まどか「ううん、全然いいよ。だって、こうして戻ってきてくれたから」ギュ
まどか「もう離れていったりしないよね?」
さやか(あれ、まどかさん結構重い……? いや違う違うさやかちゃんはあの数値に惑わされてるだけだ! いやしかし……)
まどか「そういえば眼鏡はしないの?」(めがねさやかちゃんカッコ可愛かったなぁ///)
さやか「ああ、あれはここにあるよほら。でも、フンッ!」バキッ
まどか「え? 壊しちゃっていいの?」
さやか「いいのいいの。数値じゃ人は表せないんだから!」
まどか「? どういうこと?」
さやか「さやかちゃんは今とても機嫌がよいのだ! モヤモヤも晴れてスッキリしたし!」
さやか「あっちの電柱まで競争だまどか!」ダッ
まどか「え? え? どういうことなの? ま、待ってよさやかちゃーん」
お わ り
いろいろ投げっぱなしだけど許して下さい
俺はまどさやのいちゃラブが見たかったのにどうしてこうなった・・・
まどさやもっと増えろ
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