妹「おじゃましまぁーす」
ギィ
妹「うわっ、いきなりジャンプの山」
妹「・・・」
妹「な、流しにラーメンのカップがいくつも・・・」
妹「お部屋も散らかってるんだろうなぁ・・・(ギィ)、ああ散らかってた」
妹「すごいよお兄ちゃん、足の踏み場もないよー」
妹「・・・」
妹「はー、雑巾とゴミ袋持ってきて良かった」
妹「あ、えっちなビデオがいっぱい」
妹「ちゃんとしまわないとね」ゴソゴソ
妹「こっちは洗濯物かぁ」
妹「まったく…私がいないとだめなんだから」
妹「♪」
妹「晩ごはんもつくっちゃおうかなー」
妹「あ、お母さん?私少しおそくなるね」
妹「うん。お兄ちゃんの部屋の掃除とね晩ごはん作ってくから」
妹「大丈夫だよ、遅くなったらお兄ちゃんに送ってもらうから」
妹「えへへ、うん……わかってる、じゃあね」ピッ
妹「さ、気合いいれて頑張るよー!」
妹「ふー、これでキッチンのまわりはいいかなぁ」
妹「お兄ちゃん全然自炊なんかしないんだろうなぁ……」
妹「えへへ、たまに作りにきてあげたら喜ぶかな」
妹「冷蔵庫は……キムチと納豆と卵……」
妹「見事に基本食品しかないや」
妹「さ、お米といだし」
妹「洗濯機まわしておこうかな」
妹「もー、洗濯ものためすぎだよお兄ちゃん…」
妹「私がいないと何もできないんだから……えへへ」
妹「さっ、急がないと片付けかないよ」ポイポイ
妹「……ん?これは……」
妹「お、女のひとのパンツ……ど、どうしてっ!?」
妹「……」
妹「……お兄ちゃん」ギリィッ
兄「あーあ、今日も疲れたな」テクテク
兄「家をでて数ヶ月、絶賛モラトリアム中な訳だが」
兄「うーん、やっぱ正社員で雇ってもらえるとこ探したほうがいいのかなぁ」
兄「うぅ……腹減った」
兄「今日も寂しくコンビニ弁当だな」
兄「ん……部屋に灯りが…」
兄「つけっぱなしだったかぁ、いかんいかん」
妹「おかえり、お兄ちゃん」
兄「うおっ」
妹「どうしたの?」
兄「いや、何でこんなとこに妹が」
妹「お母さんに、学校帰りに様子見てこいって」
兄「あぁ、そういうこと」
妹「だめだよ、お部屋あんまり散らかしちゃ」
兄「あらら、部屋が綺麗になってる……悪いな」
妹「うぅん、晩ごはんも作ったから、一緒に食べよ?」
兄「ひゃっほー」
妹「……」
妹「美味しい?」
兄「うまいっ!ハフハフ」ガツガツ
妹「もう……こぼしてるよ?お行儀悪い」
兄「こぼしたのも食べるから大丈夫だ」ガツガツ
妹「ふふ、ほらーお口のまわり」フキフキ
兄「ん、悪い」
妹「…………」
妹「お皿洗っちゃうね、貸して」
兄「何から何まで悪いなぁ」
妹「いいよ、台所にもってく」カチャカチャ
兄「しかし、部屋の掃除大変だったろ」
妹「」ピク
兄「ん?」
妹「……そうだね」
兄「だろうなぁ。いつか片付けようと思ってたんだが」
妹「……」ジャー
兄「洗い物、手伝う?」
妹「いいよ、お兄ちゃんはじっとしてて」
兄「そう?皿くらい洗えるぞ」
妹「だめだよ、お兄ちゃんは1人じゃ何にもできないんだから」
兄「ひでぇ。まぁこの部屋を見られた後じゃ否定もできないけど」
妹「お兄ちゃんはね、私がいないと何もできないの」
兄「はいはい」
妹「うぅんできないんじゃないの。しちゃいけないの」
兄「おいおい……」
妹「お兄ちゃんには私がいないとだめなの……なのに」
兄「……?」
妹「……なのにどうしてあんなものがお兄ちゃんの部屋にあるのぉっ!!」ダァンッ
兄「」ビク
兄「待て、落ち着け」
妹「うるさいっ!」ダァン
兄「シンクを叩くのはやめろ、近所迷惑だ」
妹「黙れっ!!!」ダァンダァン
兄「ひぃっ」
妹「……言え」
兄「な、何をだよぉ……」
妹「あれの持ち主だよ、誰だ。言え」
兄「あ、あれって?」
妹「うわぁああああっ!パンツだよ!言えないのかっ!!」ダァンダァンダァン
兄「ぱ、ぱぱぱパンツって……」
妹「洗濯カゴのなか見てこいっ!」シャキン
兄「は、はいぃっ……!ほ、包丁しまえって……」
妹「うるさい行けっ!!」
兄「……」ビクビク
妹「見たか」
兄「は、はいぃ……」
妹「誰のパンツだ。何でこんなとこにある」
兄「こ、これはははは」
妹「噛むな、言えっ!ここに呼べっ!!」シャキン
兄「ひぃいいいっ!!」
妹「さぁはやくっ!正直にっ!!嘘ついたら殺すっ!うああああああっ!!」
兄「うわやられた」
BADEND
兄「こ、これはだね。」
妹「ここに座って!」
兄「ひっひぎぃぃ」
兄「そ、そうだ、上のベランダから落ちて来たんだ、うん。」
妹「じゃあなんで洗濯物のところにあったの!おかしいじゃん!!」
兄「よ、よ、汚れてたからだよ、うん、汚れてた。ベランダの排水溝のとこでね、うん。」
妹「ジーッッ」
妹「わかった、信じる」
兄「ここっ、これ、は、ですね」ビクビクビクビク
妹「ノロマッ!はやく喋れ!!」シャキン
兄「ひぃい」
妹「叫ぶなっ!!」
兄「先端恐怖症なんだよぉ」
妹「そんな設定ないんだよ!!」
兄「これ……このパンツ……は」
妹「……」
兄「お、お前のやつだよ……」
妹「……え?」
兄「さみしい夜のお供にと思って……」
妹「……うそだ」
兄「名前だって書いてるだろ、いもうとって」
妹「ほんとだ……見覚えある」
兄「この通り、悪かったから命だけは」
妹「……」カラン
兄「」ビクゥ
妹「お兄ちゃん……大好き」ギュム
兄「え?」
兄「あれ?怒ってないの?」
妹「うん……」
兄「お前のパンツ盗んでた訳だが」
妹「嬉しい」
兄「そ、そっか……」
妹「言ってくれればもっと可愛いのあげたんだよ?」
兄「なんと」
妹「……良かったぁ……他の女の子のじゃなくて」
兄「ほっ……」
妹「私のパンツでひとりでしてたの?」
兄「そこはスルーして欲しいとこだが」
妹「これ、もうぼろぼろだね」
兄「本当にすまん」
妹「……あ、いいこと考えた」
兄「な、なに?」
妹「……ん」スルスル
兄「何してるんだ」
妹「新しいのあげる……はいっ」
兄「うわお」
飽きた
さよなら
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