ほむら「ケーキ♪ケーキ♪まぁるいケーキはだあれ♪」(17)

ほむら「ケーキはさやか!」


ほむら「ちーがーう!」


ほむら「わたしはラズベリー♪」


ほむら「まぁるいケーキは赤い色♪」


ほむら「ケーキは杏子!」

和子「それじゃあ、自己紹介いってみよう」


ほむら「…暁美ほむらです」


まどか「……え?……まさか」


まどか(あの人、夢の中の…)


ほむら「好きなものはまぁるいケーキ…」


ほむら「嫌いなものは恵方巻き。」


ほむら「…人魚も嫌い」




さやか「…何言ってんの?」

「前はどこの学校通ってたの?」


ほむら「東京のミッション系の学校よ」


さやか「早速質問責めだね」


さやか「これは入る余地ないわ」


仁美「ですわね」


さやか「でもケーキ好きなんて意外。コーヒーとか飲んでそうな感じなのに」


まどか「…あれ?こっちに来る…」

ほむら「鹿目まどかさん、貴方がクラスの保険係よね」


ほむら「連れてってもらえる?保健室」


まどか「え…と」


さやか「…」


ほむら「…吐きそうなの」


まどか「わ、わかった!」

……
ほむら「うぷ…」


まどか「大丈夫?」


ほむら「朝食に1ホールのバターケーキがいけなかったかしら」


まどか「駄目すぎるよ!」


まどか「いくらケーキが好きでも…それは食べ過ぎだよ」


ほむら「好きなのだから仕方ないわ」


まどか「えー…」

まどか「私が保健委員だって…どうして?」


ほむら「先生に聞いたの」


まどか「そうなんだ」



ほむら「…」


まどか「…」


ほむら「……うっ」


まどか「…肩貸そっか?」


ほむら「…悪いわね」

ほむら「…鹿目まどか」

まどか「?」


ほむら「貴方は、自分の人生が尊いと思う?」


ほむら「…家族や友達を、大切にしてる?」


まどか「…大切だよ。家族も、友達のみんなも、大好きで。とっても大事な人たちだよ」



まどか「…暁美さんはもっと自分を大切にした方が……良いんじゃないかな?」



ほむら「…覚えておくわ」

ほむら「鹿目まどか」


ほむら「貴方の好きなケーキは何かしら」


まどか「へ?え、と…ショートケーキ?」


ほむら「そう」


ほむら「ショートケーキ…スタンダードだからこそ、奥深い味わいがある」


ほむら「中々に良い舌をしているわ」


まどか「あ…ありがとう?」

ほむら「ケーク・サレを知っているかしら」


まどか「?…えっと、それもケーキ?」


ほむら「ええ。ケーキの一種よ」


ほむら「けど…ケーク・サレは」


ほむら「甘くない」

ほむら「あれはあれで美味しいけれど」

ほむら「ケーキと聞いて貴方は甘いと考えた筈よ」


まどか「う、うん?」


ほむら「騙されてはいけない」


ほむら「惑わされては駄目」


ほむら「もしも、甘い言葉に釣られても」


ほむら「しっかり知識を付けておかなければ」


ほむら「…全てを失うことになる」


まどか「…」


まどか(…暁美さんの言ってること、分からない)

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