※黒まどか注意
―夜、歩道橋の上―
まどか「さやかちゃん、ごめん!」
さやか「!?」
ぱっ、たったった。
まどか「え――――い!」
ぽいっ。
ほむら「!? まずいっ!」フッ
杏子「! 消えた!?」
さやか「まどか! あんた何てことを!?」
まどか「だってこうでもしないとさやかちゃんが……!」
さやか「」フラ
どさっ。
まどか「え……?」
まどか「さやかちゃん? どうしたの?」
QB「今のはまずかったよ、まどか。自分の友達を放り投げるなんて」
まどか「何? 何なの?」
杏子「……」ツカツカ
ぐいっ。
まどか「やめて! 乱暴なことしないで!」
杏子「……どういうことだ、おい」
杏子「こいつ、死んでるじゃねーか!」
まどか「う、嘘っ! さやかちゃん!? ねぇ、さやかちゃんってば!」
QB「君達魔法少女が体をコントロールできるのは、せいぜい100メートル圏内が限度だからね」
QB「肌身離さず持ってれば起こる事故じゃないんだけど」
杏子「100メートル? 何のことだ? どういう意味だ!?」
まどか「嫌だよ、さやかちゃん! 目を覚ましてよ!!」
QB「まどか、そっちはさやかじゃなくて、ただの抜け殻なんだってば」
QB「さやかはさっき、君が投げ捨てちゃったじゃないか」
…………
QB「魔法少女と契約を取り結ぶ僕の役割はね、君達の魂を抜き取って、ソウルジェムに変えることなのさ」
がっ。
杏子「てめぇ! それじゃあたし達、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」
QB「むしろ便利だろう?」
QB「心臓が破れても、ありったけの血を抜かれても、魔法で修理すればまた動くようになるんだから」
まどか「酷い……酷すぎるよ。こんなのってないよ!」
QB「君達はいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする」
QB「どうして人間はそんなに魂の在処にこだわるんだい? わけがわからないよ」
こっ、こっ、こっ。
まどか「!」
ほむら「……」スッ
まどか(あ、さやかちゃんのソウルジェム!)
さやか「ん……」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「……あれ? どうしたの?」キョトン
ほむら「……」ホッ
まどか「さやかちゃん! さやかちゃああん!」ダキッ
さやか「ど、どうしたのさ、まどか?」
杏子「……おい、あんた、このことを知ってたんだろう?」
ほむら「……何が?」
杏子「とぼけるんじゃねぇ! 今、こいつのソウルジェムを血相変えて取りに行ってたじゃねぇか!」
まどか「!」
さやか「え……?」
ほむら「……美樹さやかはどうしていたの?」
杏子「こいつ、今死んでたのさ。あたし達はソウルジェムから100メートル離れると死んじまう、ってさ!」
ほむら「そう……」
さやか「え? 嘘でしょ……」
杏子「そのことを知らないってとぼけるんなら、何でこいつのソウルジェムを血相変えて取りに行った!?」」
ほむら「私はソウルジェムが魔法少女の本体であると知っていただけ。ソウルジェムを砕かれて即死した魔法少女を見たことがあるから」
杏子「! じゃあキュゥべえの言ったことは本当なんだな」
ほむら「キュゥべえは何と?」
杏子「ちっ、あの野郎、いつの間にかいなくなってやがる」
杏子「あたし達の魂は抜かれて、ソウルジェムに変えられちまってるんだってさ。その方が戦いに有利だろうからってさ!」
杏子「心臓が破れても血を抜き取られても、ソウルジェムが無事なら魔力で修復できるとさ」
杏子「こんなの……まるでゾンビじゃないか!」
ほむら「そう」
さやか「ちょ、ちょっと待ってよ! あたし、そんなこと聞いてない!」
まどか「さやかちゃん……」
さやか「転校生! 何で知ってた癖に教えてくれなかったのよ!?」
ほむら「勝手なこと言わないで」
さやかまどか「!」
ほむら「忠告を聞かなかったのはあなたよ、美樹さやか」
ほむら「私がキュゥべえを潰そうとしているときに、邪魔したのは誰だったかしらね」
さやか「くっ……」
まどか「っ!」
ほむら「あなたは上条恭介の腕を治す対価として魔法少女になったのでしょう?」
さやか「な、何で恭介のことまで……」
ほむら「だったら、覚悟を決めなさい」
こっ、こっ、こっ。
さやか「……マミさんを見殺しにした癖に……」ボソ
ほむら「?」クルッ
さやか「マミさんを見殺しにした癖に偉そうなこと言うなっ!!」
ほむら「……」
まどか「ちっ、違う! だからあれは違うんだよ、さやかちゃん!」
さやか「あんたは黙ってて!」
ほむら「……」クルッ
こっ、こっ、こっ。
まどかさやか杏子「……」
―翌日、教室―
まどか(さやかちゃん、休んでる)
まどか「……」
まどか(あんなことがあったんだもの……当然だよね)
―休み時間―
ほむら「志築さん、少しお話があるのだけれど」
仁美「あら、わたくしに?」
まどか「!」
ほむら「ええ。屋上に行って、お話をしない?」
仁美「ええ、構いませんけれど」
まどか「わっ、私も一緒に行っちゃ駄目かな?」
ほむら「」ジロッ
まどか「!」
ほむら「志築さんと2人でお話がしたいの。遠慮してもらえるかしら?」
まどか「う、うん……」
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
―屋上―
仁美「それで、お話って何でしょう?」
まどか(ついて来ちゃった)コソッ
まどか(だって気になるよ。ほむらちゃん、今まで人を避けてたのに、何の話をする気だろう?)
ほむら「もうすぐ、上条恭介が登校してくるの」
まどか「!」
仁美「まぁ、上条君、退院したんですのね。それは良かったですわ」
仁美「暁美さんは上条君のことをご存じなのですね」
ほむら「ええ」
仁美「そのこととわたくしと、どう繋がるのでしょうか?」
ほむら「単刀直入に言わせてもらうわ。上条恭介に告白するのは、しばらく待って欲しいの」
仁美「!!」
まどか(え……?)
仁美「な、なぜそのことを……私の気持ち、誰にも言ったことありませんのに」
ほむら「……」
仁美「そもそも何の権利があってそんなことをおっしゃるんですか?」
仁美「まさかあなたも……」
ほむら「今、美樹さやかの精神状態が不安定なの。だから、少しだけ待ってもらいたいの」
まどか「!!」
仁美「さやかさんの気持ちまで……」
まどか(ほむらちゃん、どうしてこんなこと……)
仁美「……わたくしが、あなたの言葉に従わなければならない理由は何でしょう?」
ほむら「ないわね」
仁美「そんな……」
ほむら「だからこれはお願い。どうか1週間だけでも待って欲しい」ペコッ
仁美「暁美さん……」
―仁美が去った後―
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「! 聞いていたの」
まどか「何だかよくわからないけど、今のってさやかちゃんのためにしてくれたんだよね?」
ほむら「……」
まどか「もう1度お願い。さやかちゃんを助けてあげて欲しいの」
まどか「こんなんじゃ、あんまりだよ!」
ほむら「私達はすでに奇跡を受け取っている。その対価を支払わないといけないの。それがどんなに残酷であろうとね」
まどか「そんな……」
ほむら「言ったはずよ。美樹さやかのことは諦めて」
まどか「そんなのおかしいよ。なら、何で仁美ちゃんにあんなこと言ったの?」
ほむら「……」
まどか「本当はほむらちゃんだって、さやかちゃんのこと助けたいんじゃないの?」
まどか「あの子とさやかちゃんが戦ったときだって、昨日のことだって、さやかちゃんのこと助けてくれたよね?」
まどか「お願いだよ、ほむらちゃん!」
ほむら「……そもそも、美樹さやかは私が巴マミを見殺しにしたと思っている。歩み寄りはできないわ」
まどか「私が誤解を解くから!」
ほむら「……もう無理なのよ。魔法少女になった時点で、救いなんてないのだから」
まどか「そんな……そんな……」
ほむら「……」
まどか「! だったら、私が契約して、さやかちゃんを人間に戻してもらえば……!」
ほむら「そう……」
ほむら「ふふっ、あなた、私の忠告なんか、何も聞いてくれてなかったのね」
まどか「だって……」
ほむら「馬鹿みたいね、私」ジワッ
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「魔女になりたいのなら、そうすればいいわ。私はまた繰り返すだけ」
まどか「え……? 何を言ってるの、ほむらちゃん」
ほむら「どうせ私の話なんか誰も信じないのでしょうから、言ってあげる」
ほむら「魔女の正体はね、元々魔法少女なの。私があなた達の契約を阻止しようとしてたのは、そのせいなのよ」
まどか「嘘……嘘……」
ほむら「嘘だと思うなら、キュゥべえに訊いてみるのね」
ほむら「そして美樹さやかは上条恭介に失恋をして、魔女になる可能性がある」
ほむら「私が志築仁美にお願いしたのは、そのためよ」
まどか「嘘……嘘……」
ほむら「それに、美樹さやかの魔女化を防ぎたいのは、美樹さやかのためじゃない」
ほむら「1週間後にやってくる大型の魔女を倒す前に、面倒が増えるのを防ぎたいだけよ」
ほむら「……それじゃ、忠告はしたわ」
こっ、こっ、こっ。
まどか「ほむらちゃん……」
―夕方、まどかの部屋―
QB「やぁ、まどか。入ってもいいかい?」
まどか「キュゥべえ……。いいよ、訊きたいことがあるの」
QB「なんだい? ソウルジェムのことかい?」
まどか「魔法少女が魔女になる、って本当なの?」
QB「誰から聞いたんだい?」
まどか「いいから答えて」
QB「……暁美ほむらだね。彼女はそんなことまで知っていたのか」
まどか「じゃあ、やっぱり本当なんだね」
QB「待って欲しい。僕も悪意があってやってるわけじゃないんだ――」
――宇宙のエネルギー問題についての説明中――
QB「この宇宙のために死んでくれる気になったら、いつでも声をかけて。待ってるからね」
まどか「っ!」
まどか「……そんなのってないよ……」ポロポロ
―朝、通学路―
仁美「さやかさん、昨日はどうしたんですの?」
さやか「いやぁ、ちょっと風邪ひいちゃってね。もう大丈夫!」
まどか「さやかちゃん……」
さやか『もう平気だから。心配いらないよ』
まどか『うん……』
まどか(あのこと、さやかちゃんに言えるわけないよ)
仁美「あら? 上条君、今日から登校ですのね」
まどかさやか「!」
仁美(暁美さんの言った通り……)
さやか「……」
まどか「……」
―教室―
クラスメイトに囲まれる上条を眺めるまどか、さやか、仁美。
まどか「さやかちゃんも行ってきなよ。まだ声をかけてないんでしょ?」
さやか「あたしはいいよ」
まどか「さやかちゃん……」
仁美「……」
仁美(わたくしは、暁美さんの言うことをきくべきか……)
まどか(仁美ちゃん……どうするつもりだろう)
―授業中―
まどか(ほむらちゃん……)
ほむら「……」
まどか(ほむらちゃん、そう言えば何で、仁美ちゃんの気持ちやさやかちゃんの気持ちを知ってたの?)
まどか(そうだよ、あの杏子ちゃん、って子のことも前から知ってたみたいで、不思議がられてた)
まどか(ほむらちゃんが私達が魔法少女になるのをやめさせようとしてたのは何故?)
まどか(魔法少女が魔女になるから? ほむらちゃんは私達の心配をしてくれてたの?)
まどか(何を言ってるのか全然わかんなかったほむらちゃんの話も、後になってちゃんと理由があったんだ、ってわかった)
まどか(何か変だよ。何でこんなことになってるの?)
まどか(マミさんだって、ほむらちゃんの話を聞いていれば……)
まどか(このままじゃ駄目だよ。ちゃんとほむらちゃんの話を聞かないと)
―放課後、教室の出口―
さやか「まどか、一緒に帰ろう」
まどか「あ、ごめん。ちょっと用事があるんだ」
さやか「何? なんだったら付き合うけど」
まどか「い、いや、ちょっと……」
さやか「ん~? 隠し事かぁ? 怪しいなぁ」
まどか「そんなんじゃないよ。ごめんね」
さやか「しょうがない。1人で帰りますか」
仁美「さやかさん、それならわたくしと帰りませんか?」
さやか「あ、今日はお稽古ないの?」
仁美「ええ。お話ししたいこともありますし」
まどか「!!」
まどか(嘘……もしかして……?)
さやか「ん~? 何だろう? 愛の告白? 困っちゃうなぁ」
ほむら「邪魔よ。どいてもらえる?」
さやかまどか仁美「!!」
さやか「はっ、悪ぅございましたね!」
ほむら「……」スタスタ
ほむら「」チラ
仁美「!」
ほむら「……」スタスタ
さやか「何あれ? ほんっと感じ悪いよね」
まどか「さやかちゃん、聞こえるよ」
まどか(何で助けてもらったのにそんなこと……)
仁美「……」
仁美「ごめんなさい、さやかさん。お話はまた今度と言うことで、今日は普通に帰りましょう」
まどか「!」
さやか「あはは、何だか知らないけどさ、悩みがあるならいつでも聞くからね!」
仁美「え、ええ……」
まどか(良かった)ホッ
―帰り道―
ほむら「……私に何か用?」
まどか「ティヒヒ、見つかっちゃった」
ほむら「……」
まどか「あの……昨日の続きを聞きたくて……」
ほむら「続きなんてないわ」
まどか「で、でも、ほむらちゃんが何で私達に忠告してくれたのか聞いてないよ」
ほむら「……」
まどか「仁美ちゃんやさやかちゃんの気持ちを知ってたことだって……魔法少女のこと、色々知ってる理由だって」
ほむら「あなたは、私の話を信じられるの?」
まどか「!」
ほむら「今まで散々私の忠告を無視してきたのに、調子がいいと思わないのかしら?」
まどか「っ!」
まどか「ごめんなさい……」ジワッ
ほむら「……」
ほむら「私の家に来る?」
まどか「え?」
ほむら「いいわ。全部、話してあげる」
―ほむらのアパート―
まどか(ほむらちゃん、一人暮らしだったんだ……殺風景な部屋……)
ほむら「お茶でいい?」
まどか「あ、うん。何でもいいよ」
ほむら「待ってて」
…………
ほむら「……さて、何から話しましょうか」
まどか「あの……」
ほむら「何?」
まどか「私達って、前に会ったことあるのかな?」
ほむら「!」
まどか「ここじゃない、どこかで」
ほむら「……ええ」
まどか「どういうこと?」
ほむら「そうね、初めから全部話すわ」
――ほむら、今までのループをすべて話す――
まどか「うぁああっ、うわぁああん」ポロポロ
ほむら「……」
まどか「ごめんね……私のためにずっと戦ってくれてたなんて……なのにっ……ごめっ」ポロポロ
ほむら「違うわ」
まどか「ぅえっ……え?」ポロポロ
ほむら「私が戦ってきたのはあなたのためなんかじゃない……別の世界のまどかと約束したからよ」
まどか「え……あ……え?」
ほむら「私はきっと、あのまどかと一緒に死にたかったのね……」
ほむら「私のことを大切な友達と言ってくれて、優しい笑顔を向けてくれたあの子と」
まどか「っ!」ズキン
ほむら「見返りなんて求めていないつもりだった。でも、やっぱり友達と思ってた人から敵視されるのは辛かったわ」
まどか「わ、私、敵視なんて……」
ほむら「なら、どうして私が魔女の結界で巴マミに拘束されたとき、黙って見ていたのかしら?」
まどか「だ、だってあの時は……」
ほむら「あの時、私は死を覚悟していたわ」
まどか「え?」
ほむら「あそこに使い魔が来ていたら、どうなっていたでしょうね?」
まどか「あ……」
ほむら「あの時、ずっと泣いていたの。まどかに約束を果たせなくてごめんなさい、と謝りながら」
まどか「ご、ごめんなさい……私……」
ほむら「でもいいの。私だって、あなた達をちゃんと説得できなかったのだから」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「巴マミが死んだとき、魔女化の話をしておけば良かったのかしら」
ほむら「そうすれば、美樹さやかの契約は阻止できたのかも……」
まどか「……」
ほむら「でも駄目よね。あなたは私の話なんか、気にも止めてなかったのでしょうから」
まどか「っ! ごめん……」
ほむら「後悔ばかりが増えていくのに、何一つ上手く行きやしない」
ほむら「私が駄目な子だからこんな結果しか得られない、ってわかってるのに、止まることができなかった」
ほむら「でももう疲れちゃったの。私はこんなだから、きっと何度繰り返したって……」ジワッ
まどか「そんな……」
ほむら「鹿目まどか。契約は絶対にしないと誓ってもらえるかしら?」
ほむら「そうすれば、ワルプルギスの夜を倒せば、私はあの子の元へ行けるの」
まどか「ほ、ほむらちゃんは死ぬ気なの?」
ほむら「……」
まどか「そんなの駄目だよ! グリーフシードがあれば魔女にならないんでしょ? 何で諦めちゃうの?」
ほむら「私は契約した時間を越えると、時間を止める魔法が使えなくなる」
まどか「!!」
ほむら「そんなんじゃ魔女と戦えなくなる。どちらにしろ、私は長くはないわ」
まどか「そんな……そんな……」
ほむら「いい加減、親にも会いたいし」
ほむら「ワルプルギスを倒したら、杏子に見滝原のことを任せて、私は実家に帰るつもりよ」
ほむら「そして自分でソウルジェムを砕くわ」
まどか「そんな……そんなのってないよ……」ポロポロ
ほむら「いいの。これが私の幸せなの」
―夕方、まどかの部屋―
まどか「うっ……うぅっ……うぇえ……」ポロポロ
まどか(何で……何でほむらちゃんの話をもっとちゃんと聞こうとしなかったのかな)
まどか(ほむらちゃんがいつも一生懸命なのは気づいてたのに)
まどか(電波な話なんだ、って、気にしない方がいい、って、いつも頭から追い出すことばかり考えてた)
まどか「うっ……うぇぇえん」ポロポロ
まどか(お母さん、私ちっともいい子じゃないよ!)
まどか(私のために戦ってくれてた子を傷つけて、悲しませて、生きる希望さえ奪っちゃった)
まどか(ほむらちゃんは、私のために人生のすべてを投げ出してくれてたのに……っ!)
まどか(私が、ほむらちゃんの言うことをちゃんと聞いてれば)
まどか(そうだよ……そうすればマミさんだって死なずに済んだんだ……さやかちゃんだって契約しなかった)
まどか(私が……私が全部悪かったんだ)ポロポロ
まどか「……」ヒック
まどか(私がほむらちゃんと仲良くなれてれば)
まどか(……きっと、私のこと凄く大切にしてくれてたんだよね)
―夜、さやかのマンションの前―
さやか「! まどか?」
まどか「さやかちゃん、今から魔女退治?」
さやか「うん……」
まどか「……やっぱり元気ないね。あのこと、気にしてるの?」
さやか「それもあるけどさ……」
まどか「?」
さやか「実は恭介さ……退院するとき、あたしに連絡くれなかったんだよね」
まどか「!!」
まどか「そんな……」
さやか「はは、だから朝は変な感じだったわけ」
まどか「……」
さやか「失礼しちゃうよね! あれだけお見舞いしてやった幼馴染みをないがしろにするなんてさ!」
まどか「さやかちゃん……」
まどか(やっぱり……さやかちゃんは失恋しちゃうんだ)
まどか「……」
さやか「あはは、まどかがそんな顔しなくてもいいって!」
まどか「さやかちゃん、大切なお話があるの」
さやか「何? 改まっちゃって」
まどか「ほむらちゃんと仲直りしよう?」
さやか「!? な、何言ってるの……?」
まどか「この前、歩道橋でのこと、覚えてるよね?」
さやか「まぁ……」
まどか「私、もう少しでさやかちゃんのこと殺しちゃうとこだったんだよ? ほむらちゃんがいてくれなかったら……」
さやか「……」
まどか「杏子ちゃん、って子も言ってたよね? ほむらちゃんが血相変えてさやかちゃんのソウルジェムを取りに行ってくれた、って」
さやか「そうだけどさ……」
まどか「ね? ほむらちゃんと仲直りしようよ。このままじゃ駄目だよ」
さやか「……」
まどか「ね?」
さやか「……まどか、忘れたの? あいつはマミさんを見殺しにしたんだよ?」
まどか「だからあれは違うんだって」
さやか「聞きたくないよ」
まどか「聞いてよ!!」
さやか「!」
まどか「あのとき、マミさんと一緒に魔女の結界を歩いてたら、ほむらちゃんが来たの」
まどか「今度の魔女は強いから、って。いつもとは違うから、って」
さやか「……」
まどか「だけどマミさん、ほむらちゃんを敵だと思ってたから、リボンで拘束しちゃったんだよ」
さやか「ふーん……」
まどか「あのとき、ほむらちゃんが来てくれて、私達を助けてくれたよね?」
まどか「きっとマミさんが死んだから、拘束がはずれたんだよ」
まどか「じゃなかったら、あのとき私達だって……」
さやか「じゃあまどかは、マミさんが死んだのは自業自得だって言うわけ?」
まどか「そんなこと言ってないじゃない!」
さやか「同じだよ。あんたはどっちの味方なわけ?」
まどか「味方って……そんな……」
さやか「あたしはあいつのことなんか信用できない。いっつも人を見下した目ぇしちゃってさ」
まどか「ほむらちゃんは何度も何度も私達を助けてくれたんだよ? なんでそんなこと言うの?」
さやか「わかった」
まどか「え?」
さやか「まどかはあいつの味方をするんだね」
まどか「ち、違っ」
さやか「今日はついてこないで。邪魔だから」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「……」スタスタ
まどか「キュゥべえは私達を騙してたじゃない!」
まどか「ほむらちゃんがキュゥべえを襲ってたのには理由があったんだよ?」
まどか「せめて、ほむらちゃんの話を聞こうよ!」
さやか「……」スタスタ
―さやかが去った後―
まどか「さやかちゃん……」ジワッ
まどか「はは……あははは……」
まどか「真実を伝えるの、ってこんなに難しかったんだ」
まどか「ほむらちゃんがどんなに辛かったのか、ちょっとわかっちゃったよ」ポロポロ
まどか「馬鹿だよ……最低だよ……どうして初めから、ほむらちゃんの話をちゃんと聞いてあげなかったんだろう?」
まどか「うぅっ……」ポロポロ
まどか「うわぁぁぁああああああん!」
―翌朝、通学路―
まどか「ほむらちゃん、おはよう」
ほむら「……おはよう」
まどか「一緒に行ってもいいかな?」
ほむら「構わないけど……あの2人はいいの?」
まどか「昨日、さやかちゃんとケンカしちゃって」
ほむら「……」
まどか「さやかちゃんの誤解を解こうとしたんだけど、無理だったよ」
ほむら「そんなの、もういいのに」
まどか「私ね、いい子になりたい」
ほむら「?」
まどか「だってこのままじゃ、ほむらちゃんの大切な思い出まで汚しちゃうもん」
ほむら「まどか……」
まどか「私ね、得意な学科とか自慢できる才能とか何もなくて、誰の役にも立てないまま毎日を過ごしていく自分が、凄く嫌だった」
ほむら「!」
ほむら(まどかと私は似ていたのね)
まどか「だけどね、ほむらちゃんが私のためにずっと頑張ってくれてたのに、それに気づかず傷つけてたって知って」
まどか「こんな馬鹿な子、誰の役にも立てないのは当たり前だ、って思ったの」
ほむら「……ごめんなさい」
まどか「え?」
ほむら「何をやっても上手くいかなくて……私はあなたに八つ当たりをしてしまったの」
まどか「そんな……本当のことだよ」
ほむら「やっぱりあなたは誰よりも優しい」
まどか「そんな……」
ほむら「私の思い出を大切、って言ってくれて、嬉しかった」ジワッ
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「繰り返せば繰り返すほど、あなたとの時間はずれていって、気持ちもずれて言葉も通じなくなっていった」
ほむら「私はとっくに迷子になっちゃっていたんだと思う」
まどか「うん……」
ほむら「『まどかを救う』、それが私の最初の気持ち。今となってはたったひとつの道しるべなの」
ほむら「お願い、どうか私にあなたを守らせて」
まどか「……私でいいのかな?」
ほむら「ええ。私はあなたを救いたい」
まどか「ありがとう」ポロッ
まどか「ありがとう、ほむらちゃん」ポロポロ
ほむら「まどか……」
まどか「私、魔法少女にはならない。ほむらちゃんの戦いを邪魔するようなことはもうしないよ」
ほむら「ありがとう、まどか」
>>84
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
―休み時間、屋上―
さやか「まどか、今朝、転校生と一緒に登校してたよね」
まどか「うん……」
まどか(まだほむらちゃんのこと『転校生』って呼ぶんだ、さやかちゃん)
さやか「どういうことなの? 本気であいつの味方になるつもり?」
まどか「どうしてそういうこと言うのかな? ほむらちゃんは私達を何度も助けてくれたのに」
さやか「あたしはあんなヤツ信用できない。ねぇ、まどか。あんた、あいつに騙されてるんだよ」
まどか「そんなことないよ。ほむらちゃんの忠告はいつも正しかったじゃない」
さやか「ふぅ……なんか、平行線だね」
まどか「そんな……」
こっ、こっ、こっ。
まどかさやか「!!」
ほむら「……」
まどか(ほむらちゃん……)
さやか「何の用? どうやらまどかを言いくるめたみたいだけどさ、あたしはそうはいかないよ」
>>87
>>84
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「まどか、あんたはお人好し過ぎるんだって!」
ほむら「これ」
まどか「グリーフシード?」
ほむら「杏子から預かって来たの。あなたのソウルジェムはもうかなり濁ってるはずよ」
まどか「!」
さやか「だからいらない、って。あたしはあんた達なんか信用できないんだよ」
ほむら「敵だと思うならそれでもいい。ならせめて、利用してやろう、とは思ってもらえないのかしら?」
ほむら「昨日みたいな戦い方をしてたら、いつか破滅するわ」
さやか「ふん、余計なお世話だっての」
まどか「さやかちゃん……」
まどか(なんでこんなにかたくななの?)
まどか(やっぱりソウルジェムの件で相当追い詰められちゃってるんだね)
ほむら「……あと何日かしたら、見滝原にワルプルギスの夜が来る」
さやか「はん、何それ?」
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
こんな感じのキュゥマミ誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミさん×キュゥべえスレ
ほむら「魔法少女の間で伝承になっている、大型の魔女よ。そいつは結界に守られる必要もない強力な魔女で、現れただけでも何千人もの人が犠牲になるわ」
さやか「!!」
ほむら「私はあいつに勝ちたい。あいつを倒すために、今まで準備してきたの」
さやか「……だからあたしにも協力しろ、って?」
ほむら「いいえ、まだ未熟なあなたじゃ、足手まといになるだけよ」
さやか「っ! 馬鹿にして……っ!」ギリッ
まどか「やめて! さやかちゃんもほむらちゃんも、落ち着いて話をしようよ!」
ほむら「……」
さやか「くっ」
ほむら「私と杏子はワルプルギスの夜と戦う。でもあいつは強いから、2人とも命を落とすかもしれない」
まどか「っ!」
ほむら「そのときは、見滝原を魔女から守れるのはあなた1人になるわ」
さやか「……」
ほむら「だから、あなたに潰れてもらっては困るのだけれど」
さやか「……何をたくらんでんのさ?」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「今言った通りよ」
ほむら「あなたが潰れたら、あなたの家族や友人も危険な目に遭う。そのことは覚えておいて」
さやか「……」
ほむら「はい、受け取って」
さやか「……」ギュッ
さやか「今回だけ、借りておくよ」
ほむら「そう」
さやか「お礼は言わないから」
ほむら「わかったわ」
―さやかが去った後―
ほむら「……ずいぶん意固地になってる……追い詰められてるのね」
まどか「あんなこと知ったら、誰だってそうだよ」
ほむら「そうね。杏子も色々考えを変えたみたいなの」
まどか「どんな風に?」
ほむら「よくわからないけど、美樹さやかに歩み寄ろうとしているみたい。それがあのグリーフシードよ」
まどか「あの子が……」
ほむら「まどか」
まどか「!!」ドキン
まどか(ちっ、近いよ、ほむらちゃん!)
ほむら「上条恭介のことさえなければ、美樹さやかは追いつめられないと思っていたけど」
まどか(やっぱりほむらちゃん、凄い美人だ)ドキドキ
ほむら「やはり心配だわ」
まどか(何でこんな美人な子が、私なんかのために人生を投げ出したりしちゃったのかな)
ほむら「あなたにグリーフシードをひとつ預けるから、彼女のソウルジェムの濁りに気を配ってもらえないかしら?」
うむ、これでオクタちゃん出現フラグが折れたな
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
とても見たい魔女化の真実が分かるようになったマミはほむらと仲直りして旧QBを許すことだろう?
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
まどか(ほむらちゃん……)
ほむら「まどか?」
まどか「え? 何?」
ほむら「……」
まどか「え? え?」
ほむら「私の話は、そんなに価値がないのかしら?」
まどか「違っ、違うの! ちょっとぼーっとしてて!」
ほむら「そう」
まどか「だから違うの! ほむらちゃんって綺麗だから、見とれてただけなの!」
ほむら「えっ!?」
まどか「あ……」
ほむら「な、何を言ってるの///」
まどか(ほむらちゃんが動揺してる)
ほむら「い、今は美樹さやかの話をしていたのよ///」
まどか(なんか可愛いかも)
まどか「うん、ごめんね」
ほむら「まったく……そんなこと言われたのは初めてだわ」
まどか(え……嘘……)
まどか「そう言えば、昨日のさやかちゃんの戦い、ってどういうこと?」
ほむら「……昨日、彼女は痛覚を消して魔女と戦っていたの」
まどか「そんなことまでできるんだ」
ほむら「敵の攻撃をすべて体で受け止めて、血まみれになりながらね」
まどか「!! ひっ……」
ほむら「あなたにグリーフシードを預けておくわ。いざとなったら、無理矢理にでも彼女のソウルジェムを浄化して」
まどか「う、うん」
まどか「ほむらちゃんとさやかちゃんは、やっぱり仲直りできないのかな?」
ほむら「そうね」
まどか「ほむらちゃんは自分のためだって言うけどさ、さやかちゃんを助けたことには変わりないのに」
ほむら「まどか、この際だからはっきり言っておくわ」
ほむら「私と美樹さやかが仲良くするなんてあり得ない」
まどか「そ、そんな」
ほむら「もし誤解が解けたって、私のやっていることを彼女が知れば、許さないでしょうね」
まどか「ほむらちゃんのやっていること?」
ほむら「私、魔法少女の武器は何も持ってないの」
まどか「え……?」
ほむら「私の武器は、自分で作った爆弾と、暴力団や自衛隊、米軍から盗んできた武器なのよ」
ほむら「正義感の強い彼女が見過ごすとは思えないわ」
まどか(私のために、そんなことまで……)
―夜、まどかのベッド―
まどか(ほむらちゃん……)
まどか(ずっとほむらちゃんのことばかり、頭の中をぐるぐる回ってる)
まどか(もしほむらちゃんと仲良くなれてたら、どんな風だったのかな)
まどか(毎日一緒に帰って……いっぱいお喋りして……ほむらちゃんが私に笑いかけてくれたりして)
まどか(私、ほむらちゃんが笑ったとこだって見てないよ)
まどか(そんなの……悲しすぎるよ)
まどか(こんなに好きなのに……)
まどか「……」
まどか(……………………え?)
―ワルプルギスの夜襲来直前―
杏子「……いよいよだな。さやかは?」
ほむら「大人しく避難所にいてくれることを願うしかないわね」
杏子「今のあいつじゃ、犬死にするのが関の山だからね」
5
ほむら「来た」
4
杏子「へっ、腕が鳴るぜ」
ほむら「あなたと戦えて、私は嬉しい」
2
杏子「はっ、よせやい」
1
ほむら「行くわよ!」
杏子「おうさ!」
―避難所―
さやか「まどか、トイレに行かない?」
まどか「うん」
…………
さやか「あたし……こんなとこにいていいのかな?」
まどか「さやかちゃん……」
まどか「ほむらちゃんはこの戦いに勝ったって、見滝原を出て行っちゃうの」
さやか「転校生が?」
まどか「元々、見滝原の人じゃないもん、ほむらちゃん」
さやか「ふーん」
まどか「さやかちゃんはさ、マミさんの跡を継いで、見滝原を守っていかなきゃいけないんでしょ?」
さやか「……」
まどか「だから今は、ほむらちゃん達に任せようよ」
さやか「あたし……間違ってたのかな」
まどか「え?」
さやか「理屈ではわかってたんだよ? 転校生の言ってることだって」
まどか「うん」
さやか「でも止まんなかった。何もかもが許せなかったんだ」
まどか「さやかちゃんが正義感が強くていい子だ、って私は知ってるよ」
さやか「まどか……」
まどか「今回は、ちょっと暴走しちゃっただけだよね」
さやか「……」
まどか「今はほむらちゃん達が勝ってくれることを祈ろうよ」
さやか「あたし、あいつに会ったら何て言えばいいんだろ?」
まどか「ほむらちゃんは、見返りなんて求めてない、って言ってた」
さやか「うん……」
さやか「悲しいヤツだよね、転校生」
まどか「そうだね……」
さやか「なっ!?」
まどか「? さやかちゃん?」
さやか「まどか、あれ見て!」
まどか「え?」
まどか「!!」
さやか「何あれ? あんな大きいのが魔女なの?」
まどか「嘘……ほむらちゃんの敵って……」
さやか「あっ! また爆発した!」
まどか(ほむらちゃん、戦ってるんだね)
さやか「あたしじゃ……無理だったかも」
まどか「え?」
さやか「あんな大きいのと戦うなんて……怖いよ」
まどか「うん……私も魔法少女になってたら、あそこで戦ってたんだよね」
さやか「転校生、生き延びられるのかな?」
まどか「さやかちゃん、転校生って言うの、もうやめなよ」
さやか「うん……」
まどか「あっ、また爆発した」
さやか「今度は大きい爆発だよ!」
まどか「ほむらちゃん……勝てたのかな」
さやか「魔女が落ちてく!」
まどか「……」
さやか「……」
まどか「終わった……のかな?」
さやか「あ、空が晴れて来た」
まどか「!!」
まどか「ほむらちゃん!」ダッ
さやか「まどか! まだ危ないよ!」
まどか「ごめん! 私、どうしてもほむらちゃんに会わなくちゃいけないの!」
―ワルプルギスの夜を倒した後―
杏子「おい、無事か?」
ほむら「ええ、何とか」
杏子「はは、あたしは左腕を持ってかれちまったよ」
ほむら「そう……」
杏子「これも魔力で修復できるのか?」
ほむら「そうね……やってみる価値はあると思うけど」
杏子「でも駄目だな。ソウルジェムが真っ黒だ。グリーフシードもねぇ」
ほむら「ごめんなさい、私も限界だわ」
ほむら「杏子、ごめんなさい。私の戦いに巻き込んでしまって」ピシッ
杏子「気にすんな。あたしが決めたことさ」パキッ
ほむら「あなたとは普通に出会って、普通の友達になりたかった」
杏子「ふん///」
杏子「なぁ、これが真っ黒になったら、あたし達どうなるのさ?」ピシッ
杏子「こいつは、あたし達の本体なんだろ?」
ほむら「魔女になるの……」パキッ
杏子「は?」
ほむら「……」
杏子「ははは、ひでーヤツだ。そんなことずっと黙ってやがってさ」ピシッ
ほむら「ごめんなさい……」
杏子「いいさ。今まで好き勝手やってきた報い、ってヤツだな」
ほむら「さて」カチャ
杏子「あん? 銃なんて取り出してどうすんのさ?」
ほむら「私は魔女になるのなんてごめんだから、先に逝かせてもらうわ」
杏子「待てよ。その前に、な?」スッ
ほむら「杏子……」
杏子「ひとりぼっちは寂しいもんな。あたしも一緒に逝ってやるよ」
ほむら「杏子……ごめんなさい……ごめんなさい……っ!」ポロポロ
杏子「ははは。あんた、泣き虫だったんだね」
ほむら「うぅっ……うぅぅ」ポロポロ
杏子「ほむら、あの世でまた会おうな」ピシッ
ほむら「ええ……絶対に……」パキッ
た――――ん。
た――――ん。
――まどか、私はあなたとの約束を守れたのかな?――
―ほむらと杏子の死体の前―
まどか「うわぁぁあっ、うわぁぁぁぁああああん」ポロポロ
まどか「ほむらちゃん、こんなの嫌だよぅっ!」
まどか「どうしてほむらちゃんがこんな目に遭わなきゃいけなかったの!?」
まどか「私がっ、全部私が悪かったのに!!」ポロポロ
まどか「ほむらちゃん! ほむらちゃぁぁああん!!」
まどか「うわぁぁぁああああああっ」
まどか「好きなのに……好きになっちゃったのにぃっ!」ポロポロ
??「まどか、暁美ほむらの運命を変えたいかい?」
まどか「!?」ガバッ
QB「……」
まどか「キュゥべえ!」
QB「魔法少女の運命を受け入れてまで叶えたい願いがあるのなら、僕が力になってあげるよ」
まどか(ほむらちゃん……)ドクンドクン
ほむら「」
まどか(あんなに悲しい思いをさせたのに、私はまたほむらちゃんを裏切るの?)
まどか(でも……でも……)ポロポロ
ほむら「」
まどか(やっぱり私……)
QB「さあ、鹿目まどか」
まどか「ごめん……ごめんね、ほむらちゃん……」ポロポロ
まどか「私、ほむらちゃんとの出会いをやり直したい。ほむらちゃんに守られる私じゃなくて、ほむらちゃんを守る私になりたい!」
QB「それが君の願いだね」
まどか「待って」
QB「何だい?」
まどか「ほむらちゃんみたいに、期限付きの能力は嫌だよ。ほむらちゃんをずっと守れる力をちょうだい」
QB「了解だ。契約は成立したよ」
ぱぁっ。
まどか「!」
QB「さあ、解き放ってごらん、新しい力を――」
―朝、まどかの部屋―
はっ。
まどか「私の部屋だ……」
ちゅんちゅん。
まどか「! ソウルジェム!」
まどか(夢じゃなかった……!)
まどか(日付は!? 携帯!)
ばっ。
まどか「!」
まどか(ほむらちゃんが転校してくる日だ!)パァァ
まどか「ふふっ」
まどか「ティヒヒヒ///」
まどか(ほむらちゃんにまた会えるんだ!)
まどか(ほむらちゃん、ほむらちゃん、ほむらちゃん///)ゴロゴロ
まどか「そうだ!」
まどか「どんな魔法少女になるのか、ちゃんと確かめなきゃ!」ヘンシン!
まどか「わぁ……」
まどか(私が描いたイラストと同じだ!)
まどか(あっ……ほむらちゃんと同じ盾!)
まどか「んー、この子に決めた!」
ぽいっ。
まどか「時間停止!」カチリ
まどか「すごーい! ぬいぐるみが空中で止まってる!」
まどか「停止解除!」カチリ
ぽすん。
バッドエンド臭がすごい
支援
まどか「武器はないのかな……」
しゅうん。
まどか「弓が!」
まどか(ほむらちゃんは武器を自分で調達してたのに)
まどか(これがキュゥべえが言ってた才能なのかな?)
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。私ばっかり楽させてもらっちゃって」
まどか(でも……これでほむらちゃんを守れる!)ギュッ
―朝、通学路―
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、おっはよー!」
さやか「おー? なんか元気だな~」
まどか「ティヒヒヒ、そうかな?」
仁美「まどかさん、おはようございます」
さやか「あっ、リボン変えたんだ?」
まどか「うんっ、今日はこういう気分なの!」
仁美「とっても素敵ですわ」
さやか「イメチェンして仁美みたいにもてようってんだな。そう言う子はあたしの嫁にしてやる~!」ガバッ
まどか「ウェヒヒ、そんなのごめんだよ!」
さやか「酷っ!」
まどか(だって私はもう、ほむらちゃんの嫁になるって決めたんだもん)
さやか「あ~あ、ふられちゃった」
仁美「残念でしたわね、さやかさん」
まどか「!」ズキッ
まどか(わ、私ったら何ショック受けてるの……上条君のことじゃないのに)
さやか「まどか、どうしたー?」
まどか「う、ううん。何でも」
さやか「ならいいけどさ」
まどか「……」
まどか(そう言えばさやかちゃんの笑顔を見るのも久しぶりだ)
まどか(! そうだ! マミさん……マミさんもいるんだよね?)
まどか「……」
まどか(みんな、みんな私が守りたい)ギュッ
―教室―
和子「いいですか、女子のみなさん! 卵の焼き加減にケチをつけるような男とは交際しないように!!」
まどか(あ~、もう、早くしてよ! ほむらちゃんに早く会わせて!)ソワソワ
和子「そして男子はくれぐれもそういう大人にならないように!!」
まどか(ほむらちゃん、ほむらちゃん、ほむらちゃん///)ドキドキ
和子「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」
まどか(来た!!)
さやか「そっちが後回しかよ!」
和子「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」
まどか(ほむらちゃん!!)
さやか「お、眼鏡っ子だ。スゲー長い髪だね」
ほむら「……」ビクビク
まどか「」
和子「はい、それじゃあ自己紹介いってみよう!」
ほむら「あ、あああああのっ、私……」オドオド
ほむら「あ、暁美ほむらです。ど、どうかよろしく……お、お願いします……」ビクビク
まどか「」
和子「暁美さんは心臓の病気でずっと入院してたの。みんな、仲良くしてあげてね」
さやか「なんかスゲー大人しそうな子だね」
まどか「な……」
まどか(何あれ、凄く可愛いいいいいいいいいぃぃぃぃぃいいいいっっ!!!!)キュゥゥゥン!!
まどか(ほ、ほむらちゃんってあんな子だったの!?///)
まどか(ど、どうしよう。早く仲良くなりたいよぅ)ドキドキ
まどか(仲良くなったらいっぱいお喋りして、笑いかけてもらって、手をつないで、抱きしめて、匂いを嗅いで、キスして……)
さやか「まどか?」
まどか「!? ちっ、違うよ!? 変なこと考えてないよ!?///」
さやか「は?」
―休み時間―
級友A「暁美さんはどこの学校から来たの?」
級友B「部活とかやってた?」
級友C「すっごい長い髪だよね。編むの大変じゃない?」
ほむら「あの……えと……」オドオド
まどか「みんな、ちょっとごめんね!」
ほむら「?」
まどか「暁美さん、休み時間は保健室でお薬飲まないといけないの」
級友A「そうなの?」
級友B「暁美さん、ごめんね」
まどか「私、保険委員なんだ。場所、わかる?」ニコ
ほむら(あ……優しそうな人……)
―廊下―
まどか「ごめんね。転校生なんて珍しいから、みんなはしゃいじゃって!」
ほむら「その……ありがとうございました」
まどか「そんなに緊張しなくてもいいんだよ。クラスメイトなんだから」
まどか「私、鹿目まどか。まどか、って呼んでね」
ほむら「え?」
まどか「だから私も、ほむらちゃん、って呼んでいいかな?」
ほむら「そんな……私……あんまり名前で呼ばれたことなくて……変な名前だし」
まどか「えー? そんなことないよ。何かさ、燃え上がれー、って感じでカッコイイと思うなぁ」
ほむら「名前負けしてます」シュン…
まどか(やめてよやめてよ! 何でいちいち可愛い反応するの?///)キュンキュン
まどか(今から私達、保健室に行くんだよ?///)
まどか「だったらさ! ほむらちゃんもカッコ良くなっちゃえばいいんだよ!」
ほむら「鹿目さん……」
>>236
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
―保健室―
まどか「ほむらちゃん、落ち着いた?」
ほむら「は、はい……」
まどか(ほむらちゃん、綺麗って言われるの初めて、って言ってたけど)
まどか(こんな地味で目立たない子だったからなんだね)
まどか「ほむらちゃん、眼鏡取ってもらえるかな?」
ほむら「は、はい?」
まどか「ね? お願い」
ほむら「は、はい」スッ
まどか「!!」
まどか(ほむらちゃんだ……やっぱりほむらちゃんだ)ジワッ
まどか(私の大好きなほむらちゃんだ)ポロポロ
ほむら「え? あの……」
まどか(ほむらちゃん……こんな大人しい子だったのに、ずっと戦ってきたせいであんな風だったんだ)
まどか(私のせいで……)ポロポロ
ほむら「あの……?」
ほむら(鹿目さん、泣いてる? な、何で?)オロオロ
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「はっ、はい!」
まどか「もしこの先何が起こっても、今とは違う自分になろうだなんて思っちゃ駄目だよ?」
ほむら「え……?」
ほむら(そ、そんな。さっきは変われ、って言ったのに)
まどか「じゃなかったら、全部失うことになっちゃうんだから」ポロポロ
―休み時間、3年生の教室―
3年生A「巴さん、後輩が呼んでるよ」
マミ「あら、ありがとう」
マミ(誰かしら?)
まどか「マミさん、初めまして」ペコ
マミ「えっと……?」
―屋上―
マミ「そう、あなたも魔法少女なの」
まどか「ティヒヒヒ、まだなったばかりだから、マミさんに戦い方を教えてもらえたらな、って」
マミ「わかったわ。これから一緒に頑張ろう?」
まどか「はいっ!」
マミ「それで、あなたはどんな願いをキュゥべえにしたのかな? 言いたくないならいいのだけど」
まどか「実は私……未来から来たんです」
マミ「何ですって!?」
まどか「1ヶ月後、見滝原にワルプルギスの夜がやってくるんです」
マミ「ワルプルギスの夜……!」ゴクリ
まどか「その戦いで、私の大切な人が死んじゃって……」
マミ「え?」
まどか「私、その人との出会いをやり直したくて、契約して過去に戻ったんです」
マミ(ワルプルギスの夜と戦った大切な人って……もしかして///)
マミ(見滝原の魔法少女の…………私?///)ドキドキ
マミ(そんな……私のために、命を懸けてくれた人がいるなんて……)
マミ「鹿目さん」
まどか「はい」
マミ「今度こそ、犠牲を出さずに勝ちましょう?」ニコ
まどか「はいっ!」
マミ(私……もう、何も怖くない!)
―放課後、帰り道―
ほむら(鹿目さん、何であんなこと言ったのかな)
ほむら(私が駄目な子だから、変わるのは無理、ってこと?)
ほむら(あんな優しそうな人にまで見捨てられるほど、私は駄目なんだ)
ほむら(そうだよね。いつも人に迷惑かけて恥かいてばかり)
―ほむらから少し離れた路地―
こそっ。
マミ「何であの子を尾行するの?」
まどか「ほむらちゃんが言ってたんです。転校初日に魔女に襲われた、って」
マミ「あの子ともお友達だったの?」
まどか「……いいえ、前はお友達になれなかったんです」
マミ「そうなの」
まどか「私にとって大切な……何よりも大切な人だったのに」グスッ
マミ「………………あれっ?」
―再び帰り道―
ほむら(私、ずっとこうなのかな?)
??『だったら死んじゃえばいいんだよ』
ほむら(そうなのかな?)
ぐらぁ。
ほむら「えっ? 何? 何これ? どこなの、ここ?」
ゆらぁ。
ほむら「ひっ」
ばん! ばん! ぴしゅん!
ほむら「!?」
ほむら(化け物と誰かが戦ってる?)
マミ「間一髪ってところかしら?」
まどか「もう大丈夫だよ、ほむらちゃん!」
ほむら「鹿目さん!」
マミ「私達は魔法少女。魔女を狩る者よ」
まどか「いきなり秘密がバレちゃったね。クラスのみんなには内緒だよ?」
マミ「行くわよ、鹿目さん!」
まどか「はいっ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドーン
まどか(!! しまった!!)
まどか(必殺技の名前考えるの忘れてた!)ピシュン
―マミのマンション―
マミ「さ、暁美さんも遠慮しないで?」
ほむら「はい……」
まどか「んー、おいひい!」
まどか(マミさんのケーキ、久しぶりだ……ちょっと泣きそう)
ほむら「鹿目さん……いつもあんなのと戦ってるんですか?」
まどか「マミさんはベテランだけど、私は今日が初めてだったんだ」
マミ「でも初めてとは思えなかったわ。あなたはとてつもない才能を持ってるのね」
まどか「本当ですか?」ティヒヒ
ほむら「……」
ほむら「平気なんですか? 怖くないんですか?」
まどか「ほむらちゃん……」
まどか(あなたはもっと凄い敵と戦ったんだよ)
マミ「そりゃ怖いと思うことはあるわ。でも、魔女を倒せばたくさんの人が助かる。やりがいはあるわね」
まどか「……」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「え?」
まどか「私ね、未来から来たの」
ほむら「えっ!?」
まどか「未来でね、大切で、大好きな人を失ったの」
ほむら「鹿目さん……」
まどか「私はその人ともう一度会いたくて、過去に戻ったんだ」
ほむら「あ、あんなのと戦うことになる、って知ってたのに?」
まどか「うん」
ほむら「それほどまでにその人のことを……」
まどか「……」ジー
ほむら「?」
まどか「その大切な人は、ほむらちゃんなんだよ」
ほむら「えっ!?」
マミ(やっぱり……)ズーン
まどか「色々あって、私とほむらちゃんは仲良くなれなかったんだけどね」
ほむら「そんな……」
ほむら(未来で私、死んじゃったんだ)
まどか「だから今度は、とっても仲良しになりたいな」ニコ
ほむら「か、鹿目さん……///」
――そう、とっても仲良しに、ね――
ほむら「こ、こんな私でいいんでしょうか?」
まどか「うん……ほむらちゃんじゃなきゃ、駄目だよ」
ほむら「///」
マミ(未来から私を護りに来た子とか、なんか漫画みたいでカッコイイと思ったのに)ズーン
マミ(ううん、いいのよ、マミ。私は主人公を優しく見守るお姉さん役に徹するわ!)キリッ
マミ「そんなに気負うことないでしょ?」
まどか「え?」
ほむら「?」
マミ「ほら、もう2人はこんなに仲良しなんだもの」ニコ
まどか「マミさん……」
ほむら「……///」
マミ(決まったわ)
――駄目だよ、マミさん。こんなんじゃ、全然足りないもん――
まどか「うんっ、これで私達、お友達だよね!」
ほむら「鹿目さん……はい」
マミ「ふふっ」ニコニコ
④
http://ecx.images-amazon.com/images/I/515jYWFP0YL.jpg
http://29.media.tumblr.com/tumblr_lnqjjrztAR1qz5hm5o1_500.jpg
http://lohas.nicoseiga.jp/thumb/1653940i
http://27.media.tumblr.com/tumblr_lu8wnzZu4l1qgwj8po1_500.jpg
―帰り道―
ほむら「鹿目さん、今日は本当にありがとう」
まどか「ほむらちゃん……お願いがあるの」
ほむら「え?」
まどか「ぎゅっ、て抱きしめていいかな?」
ほむら「えっ?///」
ぎゅっ。
ほむら「あ……///」
まどか「良かった……ほむらちゃんを助けることができて」ポロポロ
ほむら「か、鹿目さん……」
まどか(ほむらちゃんの匂い///)
ほむら「あの、どうして私は死んじゃったの?」
まどか「ごめんね……まだ言えないや……」
ほむら「あ……」
ほむら(私、馬鹿だ。鹿目さんの傷を抉るようなこと)
まどか「ほむらちゃんは魔法少女になっちゃ駄目だよ。今度は私が守ってあげるから」
ほむら「……朝言ってたことは、魔法少女になるな、ってことだったんですね」
まどか「う、うん」
まどか(やっぱりすぐ気づくよね。私って本当に馬鹿だったんだ)
ほむら(今度は……って、未来の私は魔法少女になって、鹿目さんを守ろうと死んじゃったのかな?)
ほむら(私にそんなカッコイイことができるとは思えないけど)
ほむら(でももしそうなら、その私の気持ちはわかる)
ほむら(鹿目さん、こんなに可愛くて、優しくて……)ギュッ
まどか「あんっ」ゾクッ
ほむら「ご、ごめん! 強かった?」
まどか「ううん、ぎゅっ、てしてくれて嬉しかっただけだよ///」
まどか(どうしよう……ちょっと感じちゃった///)
ほむら「鹿目さん……」ナデナデ
まどか(ほむらちゃんの体温に包まれてる……幸せ///)
まどか(どうすれば、ほむらちゃんを私だけのほむらちゃんにできるのかな?)
―夜、ほむらのふとん―
ほむら(私……未来で死んじゃったんだよね……なんか実感湧かないけど)
ほむら(人に迷惑かけてばかりの私が、本当に鹿目さんを守ることなんてできたの?)
ほむら(なんだか信じられないよ)
ほむら(鹿目さん……)
ほむら(明るくて、優しくて、可愛くて……)
ほむら(私の初めての友達///)
ほむら「……」
ほむら(でも……)
ほむら(鹿目さんが私に優しくしてくれるのは、未来の私のお陰なんだよね)ズキン
ほむら(鹿目さん……)
一週目のさやかは契約してないから安心だな
さやかがもしガチレズキャラだったらほむらと揉めそうだしな
―朝、通学路―
まどか「おっはよー!」
さやか「まどか遅ーい!」
仁美「あら? 暁美さん?」
まどか「ごめんね、ほむらちゃんを迎えに行ってたら遅くなっちゃった!」
ほむら「あ、あの、おはようございます」オドオド
さやか「何、まどか。転校生と仲良くなったの?」
まどか「うんっ! ね?」
ほむら「は、はい///」
まどか「ほむらちゃん、この子がさやかちゃん」
さやか「美樹さやか。さやかでいいよ、転校生」
ほむら「よっ、よろしく」
まどか「さやかちゃん、転校生はやめようよ」
さやか「そっか、ごめんごめん。ほむらでいい?」
ほむら「えっ? あの……」
シャフオ出て来いさやほむだぞ
さやか「あら? 駄目だった?」
ほむら「いえ、下の名前で呼ばれるの、慣れてなくて……」
まどか「これから慣れていけばいいんだよ、ほむらちゃん」
ほむら「はい」
まどか「で、こっちが仁美ちゃん」
仁美「志築仁美ですわ。よろしくお願いいたします」
ほむら「こ、こちらこそ」
ほむら(美樹さんと志築さん、美樹さんと志築さん……)
まどか「私達、いつもここで待ち合わせて学校に行ってるの。明日からはほむらちゃんも一緒に行こう?」
ほむら「は、はい」
さやか「まどかはすっかり転校生が気に入っちゃったみたいだね」
まどか「うん。ほむらちゃんは私の嫁だもん!」
ほむら「え? え?///」
さやか「うわーん、仁美~、完全にふられちゃったよ~」
仁美「あらあら」
まどか「」ビクッ
ほむら「?」
まどか(紛らわしいこと言わないでよ、さやかちゃん)ホッ
まどか(やっぱり駄目だ。上条君と仁美ちゃんのこと知ってるから、つい意識しちゃう)
ほむら(鹿目さん……?)
―授業中―
まどか(さやかちゃん……やっぱり失恋しちゃうのかな)
まどか(どうしよう……さやかちゃんは契約させたくないよ)
まどか(でも契約のことを知ったら、きっとさやかちゃんは上条君の手を治そうとしちゃうよね)
まどか(さやかちゃんとキュゥべえを会わせないように、なんてできるのかな?)
まどか(魔法少女が魔女になる話は……できるわけないよね)
まどか(ほむらちゃんの話だと、マミさんが知ったとき……)
まどか(ほむらちゃん……こんなに難しいことに挑んでたんだ)
さやか「まどか、まどか」ボソッ
まどか「?」
さやか「今日は転校生もお昼、一緒にするんでしょ?」ボソボソ
まどか「あ、そっか。手紙回すよ」ボソッ
…………
級友D「暁美さん、これ」ボソ
ほむら「?」
ほむら(手紙……?)
手紙『お昼一緒に食べようね まどか』
ほむら(鹿目さんからの手紙だ!)
ほむら(授業中に手紙を回してもらうなんて初めて///)
ほむら(鹿目さん……)クルッ
まどか(おーい)フリフリ
さやか(おーい)フリフリ
ほむら(わかりました)ニコッ
まどか「!!!!」
ほむら(凄い……私、本当に友達ができたんだ///)
まどか(ほむらちゃんの笑顔……初めて見た)ウルウル
まどか(ほむらちゃん……)ポロッ
まどか(ほむらちゃん……ほむらちゃん……ほむらちゃん!)ポロポロ
さやか「!?」
さやか(ま、まどか、何で泣いてんの?)
―昼休み、屋上―
さやか「やっぱり屋上で食べるとご飯が美味しいね!」
仁美「晴れの日の特権ですものね」
まどか(ほむらちゃん……///)
ほむら「」モグモグ
まどか(なんだか……ものを食べてる唇って、ちょっとえっちだな)ポー
まどか(キスってどんな感じなのかな)
まどか(時間を止めればほむらちゃんと……)
さやか「まどかー? 何転校生に熱い視線を送ってんのさ?」
まどか「へっ!? ななな、何がっ!?」
ほむら「?」
仁美「もしかしてまどかさん、ほむらさんに?///」キマシタワー
さやか「あははは、この子はまだそんな色っぽい話にゃ無縁だよ」
さやか「おおかた、転校生のお弁当が美味しそうなんで見つめてたんじゃない?」
ほむら「あの、もしよかったら……」
まどか「あ、うん! じゃあおかずを交換しようか?」ティヒヒ
ほむら「えっ?」
まどか「え?」
ほむら「あ、私、こういうの初めてだからびっくりしちゃって///」
まどか「……お友達だったら、普通だよ」ニコ
ほむら「……はい」ニコ
さやか「……」
さやか「ほむら、あんた体が弱くて、こういうの慣れてないんだね」
ほむら「は、はい」
さやか「さやかちゃん達と一緒にいれば、これが普通になるからね」ニカッ
ほむら「み、美樹さん……」ジーン
―放課後、マミのマンション―
まどか「おじゃましまーす」
ほむら「お、おじゃまします」オズオズ
QB「やぁ、鹿目まどか。それに暁美ほむらだね」
ほむら「!? ぬ、ぬいぐるみがしゃべってる!?」
マミ「この子はキュゥべえ。私の大切なお友達なの」
まどか「魔法少女はね、このキュゥべえと契約して魔法少女になるんだよ」
ほむら「そ、そうだったんですか」
QB「さすが時間遡行者鹿目まどか。既に魔法少女について詳しく知っているようだね」
まどか「うんっ」
まどか(あなたが私達を騙していることもね)
QB「そして暁美ほむら、君も資格があるみたいだけど、僕と契約して魔法少女にならないかい?」
ほむら「あの……私……」
まどか「あはは、キュゥべえったらそればっかりなんだから」ダキッ
QB「きゅっぷい」
まどか(細い首だね……こき、ってやっちゃうよ?)
マミ「暁美さん、魔法少女は戦う運命を課せられるの。安易になっていいものじゃないわ」
ほむら「はい」
マミ「もちろん、あなたにどうしても叶えたい願い事があるなら、話は別だけどね」
QB(それにしても鹿目まどかの魔力は想像を絶するものだ。こんな平凡な子が何故? 時間を遡行したことと関係があるのだろうか?)
QB(ひとつ間違いないのは、彼女が魔女になるとき、僕達は今までにないエネルギーを得られる、と言うことだね)
ほむら(資格……そう言えば、魔法少女の素質がないと、魔女とか見えない、って言われたっけ)
ほむら(私はやっぱり素質があるんだ……でも……)
ほむら(あんな怖いの、私には無理だよ)
ほむら(でも……未来の私のお陰で鹿目さんに優しくしてもらってるのに)
ほむら(魔法少女にならない私なんて、鹿目さんはずっと見ててくれるのかな?)
まどか『キュゥべえ』
QB『なんだい?』
まどか『マミさんに内緒でお話しがあるの。今日の夜、私の家に来て』
QB『了解だよ、まどか』
QB(さて、時間遡行者が僕に何の用だろう?)
マミ「さあ、それじゃパトロールに出かけましょうか」
まどか「はいっ」
―廃ビルの前―
まどか「マミさん! 屋上を見て!」
ほむら「じっ、自殺!?」
マミ「任せて!」
しゅるるるっ。ふわっ。
まどか「さすがマミさん!」
マミ「もうこの人は平気よ」
ほむら「ああ……あ……ああ……」ガタガタ
まどか「マミさん、魔女はこのビルの中です」
マミ「そうね、ソウルジェムの反応でわかるわ」
まどか「ほむらちゃん、この人、お願いしてもいい? 私達、ちょっと魔女を退治してくるよ!」
ほむら「は、はい……」
…………
ほむら「ふ、2人とも大丈夫かな」
まどか「お待たせ~」
ほむら「!? まだ5分も経ってないですよ!?」
マミ「うふふ、鹿目さんの力は底知れないわね」
まどか「マミさんがいてくれるからですよ!」
マミ「それじゃ、私達、無敵のコンビだね」
まどか「はいっ!」
ほむら「……」
―夜、まどかの部屋―
QB「まどか、約束通り来たよ」
まどか「いらっしゃい、キュゥべえ」
QB「僕に何の話があるんだい?」
まどか「んー、回りくどいのは嫌だから、単刀直入に言うね」
まどか「私って、凄い魔力を持ってるんだよね?」
QB「そうだね。正直、ここまで凄い力を秘めた子は見たことがないよ」
まどか「それじゃあさ……私が魔女になったら、キュゥべえ達は凄いエネルギーを得られるんだよね?」ニコ
QB「!?」
QB「君はそのことを知りながら、契約したと言うのかい?」
まどか「うん、だって宇宙のためなんでしょ?」
QB「その通りなんだ。君は自分より他人を優先する性格だと見抜いていたが、そこまで多角的にものを見ることができる子だったんだね」
まどか「ウェヒヒヒ、褒めたって何も出ないよ」
QB「君はマミに、ワルプルギスの夜と未来で遭遇したと言ったそうだね。君の実力なら、ワルプルギスの夜さえ一撃で倒せるだろう」
QB「そのとき僕達は、エネルギー回収ノルマを達成することができるはずだ」
まどか「じゃあさ、もう魔法少女の勧誘はしなくてもいいんじゃない?」
QB「まどかは仲間が増えるのは嫌なのかい?」
まどか「まあね。だってほら、魂をソウルジェムに変えられちゃったりとか、ショックを受ける子が多いから」
QB「本当にね。人間はなんで魂の在処なんかにこだわるんだろう? わけがわからないよ」
まどか「それじゃ、頼んだよ、キュゥべえ」
QB「わかったよ。君さえエネルギーの回収に協力してくれるなら、僕も魔法少女の勧誘を遠慮することにしよう」
まどか「うんっ」
QB「それじゃ、まどか。僕は帰ることにしよう。おやすみ」
まどか「おやすみ、キュゥべえ」
QB「」スッ
まどか(私も魔女になる前にソウルジェムを砕いちゃうよ、ばーか)ティヒヒヒ
まどか「……」
まどか(私もほむらちゃんみたいに銃を入手しておかなきゃ)
―放課後、教室―
さやか「ねぇ、まどか、ほむら。今日も病院、いいかな?」
まどか「うんっ、もちろんだよ」
ほむら「は、はい」
―病院の待合室―
ほむら「あの、美樹さんの幼馴染みって、具合はどうなんですか?」
まどか「うん、そう言えばさやかちゃん、上条君の詳しい話ってしてくれないから、よくわからないんだ」
ほむら「そうなんだ……」
ほむら「でも、つらいよね。バイオリンが好きなのに腕を怪我しちゃうなんて」
まどか「ほむらちゃん……」
まどか「ほむらちゃんは優しいね」
ほむら「え? そんなこと……///」
まどか(私はほむらちゃんの本質なんて、何も理解してなかったんだ)
l:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::}::::::|:l|::::::::::::::::::::::::::ト.
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∨:::::::::::::l rf芥笊圷 弋廴ソ ||:::::::::リ
‘,:::::::::::::ト、 V廴ツ ///ヽ|l:::::::::| ほ
、:::::::::|ヒヘ ///ヽ ' ノ|:::::::::| む
ほ l::::::::|`ー'、 -‐( ....:::::::|:::::::::|
む |::::::::|:::::::::>- __ イ__:::::::::|:::::::::|
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∧::::‘,::::::::::::::::::::〉 ̄ ̄`Y´ ̄ ̄ (__::/::::::∧:ヽ、
ほむら「鹿目さんの方が優しいです。こんな私と仲良くしてくれて」
まどか「そんな……」
ほむら(それが未来の私のお陰だとしても……)
さやか「よっ、お待たせー」
まどか「あれ? 早いね。上条君、会えなかったの?」
さやか「都合が悪いんだってさー。せっかく来てやったのに失礼しちゃうー」
―病院の駐輪場―
まどか(確かこの辺りだったよね)
まどか(! あった!)
まどか「ねぇ、さやかちゃん」
さやか「んー?」
まどか「私とほむらちゃん、寄るトコあるんだけど、いいかな?」
ほむら「?」
さやか「何? よかったら付き合うよ?」
まどか「ごめん、2人で行かなきゃいけないところだから」
ほむら(あ、巴さんのところか)
さやか「ちぇー、まどか達にもふられちゃったか」
まどか「ごめんね」
…………
ほむら「? 巴さんの家に行くんじゃないの?」
まどか「ほむらちゃん、あれ」
ほむら「あれは?」
まどか「魔女の卵、グリーフシードだよ。孵化しかかってる」
ほむら「大変! 巴さんを呼ばなきゃ!」
まどか「うん、一応呼ぶけど、この魔女は私1人で倒すよ」
ほむら「そんなっ、危ないよ!」
まどか「……実は私の来た世界でね、マミさんはこの魔女に殺されちゃったの」
ほむら「!! 嘘……」
まどか「マミさんの番号はほむらちゃんの携帯にも入ってるよね?」
ほむら「う、うん」
まどか「私が結界に入ってから電話して。マミさんが来る前に仕留めたいの」
ほむら「き、気をつけてね」
まどか「心配しないで。私、強いんだから」ニコ
…………
たっ、たっ、たっ、たっ。
マミ「暁美さん! 鹿目さんは?」ハァハァ
ほむら「結界の中です」
マミ「んもう。無茶した後輩には、後でお説教しないとね!」ヘンシン!
マミ「あなたはここで待ってて!」
ほむら「き、気をつけて!」
……………………
………………
…………
ほむら「遅い……」
ほむら「もう巴さんが入ってから、30分以上も経ってる」ドクンドクン
ほむら「まさか……」
ほむら「そうだよ……巴さんが負けちゃった魔女なのに……鹿目さんだからって勝てるとは限らないよ」
ほむら「やだ……止めればよかった」ドクンドクン
ほむら「嫌だ……嫌だよ、鹿目さん」ウルウル
ほむら「これでお別れだなんて、そんなの嫌だよぅ」ジワッ
ほむら「早く……早く出てきてよ!」
ほむら「鹿目さぁぁぁぁん!!」ポロポロ
しゅわぁ。
ほむら「!! 結界が……」
まどか「ピオッジャ・インフィニータ!!」
マミ「その発音よ! 上手ね、鹿目さん!」
ほむら「…………え?」
まどか「あ、ほむらちゃん! 私ね、マミさんに必殺技を命名してもらったの!」
マミ「ピオッジャ・インフィニータ。イタリア語で『終わりのない雨』って意味なの」
マミ「鹿目さんの必殺技は、たくさんの矢をいっぺんに撃つものだから、それを雨に喩えてみたのよ」
まどか「凄くカッコイイです、マミさん!」
ほむら「……」
マミ「あら? 暁美さん、どうかして?」
まどか「ほむらちゃん、泣いてるの?」
ほむら「馬鹿ぁっ!!」ポロポロ
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「心配したんだからぁ! もう鹿目さんに会えなくなっちゃうのかも、って!」ダキッ
まどか「!!」
ほむら「巴さんがやられた魔女なんでしょ? 何で無茶するのよぅ!」ポロポロ
マミ「…………え"?」
まどか(ほ、ほむらちゃんから抱きついてくれた///)
ほむら「うわぁぁああっ。よかったよぅ」
まどか「ごめんね、心配かけちゃって」ナデナデ
まどか「もう大丈夫だからね」
ほむら「鹿目さんっ、鹿目さぁん!」ポロポロ
まどか(ほむらちゃん……ほむらちゃん……ほむらちゃん///)ドキドキ
マミ「……」
…………
マミ「そう……私、今のヤツに殺されたんだ……」ズーン
まどか「で、でも今度は勝てたじゃないですか!」アセアセ
マミ「うん……別の世界の私の仇は討てたのかな……」
ほむら「やっぱり魔法少女って危険なんですね」
マミ「そうね、気を引き締めてかからないと」
まどか「はいっ」
―ほむらのアパート―
まどか「ほむらちゃん、落ち着いた?」
ほむら「は、はい」
まどか「ほむらちゃんに怒鳴られちゃった」ウェヒヒ
ほむら「ご、ごめんなさい///」
まどか「ううん、嬉しかったの。それだけ私のこと、心配してくれたんだよね?」
ほむら「鹿目さん……」
まどか(もう限界だよ……ほむらちゃんを私だけのほむらちゃんにしたい)
まどか(だってもう、ワルプルギスの夜が来るまで時間がないんだよ?)
ほむら「でも本当に鹿目さんが無事でよかった」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「はい?」
まどか「いきなりだけど、女の子同士、ってどう思う?」
ほむら「?」
まどか「あのね、女の子同士で恋人になる人達、いるでしょ?」
ほむら「ええっ!?///」
まどか「……」
ほむら(な、何で鹿目さん、こんなこと突然……)
まどか「どう思うかな?」
ほむら「あの、羨ましいと思います」
まどか「!!」
まどか(そ、それってもしかして///)ドキドキ
ほむら「私、こんなだから、暗くて取り柄も何もないし、誰の役にも立てることができないし、きっと誰にも愛してもらえない」
まどか「!!」
まどか(ほむらちゃん、もしかして私と似てる?)
ほむら「だから、例え女同士でも男同士でも、恋人のいる人って凄いと思います」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「……」
マミ「そろそろまとめブログに私の書いたSS載ったかしら」
65:02/19(日) 00:14 /53m0c3w0
>>62
まんまとかかってしまった俺恥ずかしい…
とりあえずエレ速に乗った時は嬉しいよね
104:◆uOSHePfhFc 02/19(日) 00:37 /53m0c3w0
書いたスレタイは晒さんが
この酉で検索すると何かあるかもねっ☆
186:02/19(日) 01:15 f+srbaFg0 [sage]
>>104
試しにぐぐってみたら、全然凄くはなくてでもショボくもないっていうごく普通の人だった
200:02/19(日) 01:21 /53m0c3w0
>>186
酉をつけるようになったのが最近なんだよ
今でもたまに付け忘れたりとかしてるけど、これも俺の書いたのって晒しても信じてくれそうにないだろうし
だから酉で検索してもらおうと思った、無論後悔はしてない
まどか「そんなことないよ」
ほむら「え?」
まどか「私ね、ほむらちゃんのことが大好きなの」
ほむら「え……?///」
まどか「大好きで大好きで、たまらないの」
ほむら「か、鹿目さん……?///」
まどか「……」
ほむら(それってつまり、そう言うこと? 嘘、こんな可愛い人が私みたいなのと)
まどか「私ね、ほむらちゃんを私の恋人にしたいの」
ほむら「!!」
ほむら「あの……その……///」モジモジ
まどか「やっぱり女の子同士じゃ嫌かな?」
ほむら「嫌って言うか、鹿目さん、明るくて可愛くて、私なんか……」
まどか「私、今からほむらちゃんにキスするね」
ほむら「!!」
まどか「嫌だったら押しのけて。じゃなかったら、私、本気にしちゃうからね」
ほむら(嘘……嘘……///)ドキドキ
ほむら(どうしよう、鹿目さんが近づいてくるよ)
ほむら(鹿目さん、凄く可愛い)ドキドキ
ほむら(いいの? 私なんかでいいの?)
ほむら「……」
ほむら(でも……)
ほむら(私は、別の世界の私の身代わりなんだよね)
ちゅ……
まどか(しちゃった! ほむらちゃんとキスしちゃったよ!!///)
ほむら(鹿目さん……)
まどか(柔らかい……ほむらちゃんの唇だ……夢みたいだよ)
ほむら(鹿目さんの唇……私がこんなことするなんて、嘘みたい)
まどか(ほむらちゃん、ほむらちゃん、ほむらちゃん!)
ちゅばっ。
まどか「これで私達、恋人同士だね///」
ほむら「はい」
ほむら(これでいいんだ……)
――これでやっと、私だけのほむらちゃんにできたよ――
まどか「ほむらちゃん、大好き!」
ほむら「うん……私も///」
―別の日、高架下―
まどか「と言うわけで、ほむらちゃんのラブラブパワーを貰って必殺技の練習をするよっ」
ほむら「こ、こんなところでやって大丈夫?」
まどか「うん、威力は最小限に抑えるから」
まどか「それじゃ、ほむらちゃん。見ててね」
ほむら「う、うん」
まどか「ピオッジャ・インフィ」ガリッ
まどか「~~~~~~~~~~~っっ!!」ゴロゴロ
ほむら「か、鹿目さん!!」
まどか「痛い、痛いよぅ。舌、思いっ切り噛んじゃった!」
ほむら「だ、大丈夫?」ナデナデ
まどか「弓を引きながら叫ぶのって難しい」
ほむら(必殺技って、絶対叫ばなきゃならないのかな?)
まどか「でもマミさんがせっかく名付けてくれた技だもん! 私、絶対マスターするよ!」
ほむら「鹿目さん……」
そのうちまどほむラブラブ天驚拳とかやりかねない
>>386
ヒートエンドウ!
まどか「行くよ! ピオッジャ・インフィにゅ」ガリッ
まどか「~~~~~~~~~~~っっ!!」ゴロゴロ
ほむら「鹿目さ――――ん!!」
まどか「痛いよぅ、痛いよぅ」
ほむら「無理よ……できっこない! 諦めよう? 巴さんも鹿目さんを恨んだりしないよ!」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「何?」
まどか「怪我したとこ、ほむらちゃんに舐めて欲しいな」
ほむら「そ、そのくらいいいけど、ちゃんと治療した方が……って、それってキスじゃない!///」
まどか「ティヒヒヒ、バレちゃった!」
ほむら(しかも……ディープキス……!///)
まどか「ほむらちゃぁん」スリスリ
ほむら「そっ、外では駄目!///」
―朝、通学路―
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、おっはよー!」
ほむら「お、おはようございます」
さやか「あ、うん……」
まどか「!?」
仁美「まどかさん、ほむらさん、おはようございます」
まどか「さ、さやかちゃん、どうかした?(何でこんなに落ち込んでるの?)」
さやか「あー、うん。ちょっとね……」
まどか(さやかちゃん?)ドクン
まどか(ま、まさか……上条君と仁美ちゃんが……)ドクンドクン
仁美「私が来たときからこうだったんですのよ……心配ですわ」
まどか(あ、違った)ホッ
ほむら「?」
さやか「……」
―休み時間、屋上―
まどか「……え?」
さやか「だから恭介、もうバイオリンは弾けないんだって」ポロッ
仁美「そ、そんな……上条君が……」
ほむら「ひ、酷いです……」ウルウル
まどか(さやかちゃんが契約したのには、そこまで深刻な事情があったなんて)
まどか(……でも、駄目だよ……やっぱりさやかちゃんを魔女にはさせられない)
さやか「今の恭介、見てらんないよ」ポロポロ
まどか「さやかちゃん、バイオリンが弾けなくなった上条君は、もう価値がないのかな?」
さやか「!? あんた、ケンカ売ってんの? そんなわけないじゃん!!」
まどか「じゃあさやかちゃんが今しなきゃいけないのは、悲しむことじゃないよね?」
さやか「え……?」
まどか「上条君を、支えてあげることでしょ?」ニコ
さやか「!!」
さやか「うん……うん……そうだよね」ウルウル
さやか「ま、まいったな。あの泣き虫のまどかにお説教されちゃうなんて」グスッ
まどか「私だって成長してるもん」
まどか(守りたい人ができたからね)
さやか「見た目は変わらないけど?」
まどか「んもうっ」
さやか「あははは」
まどか「ティヒヒヒ」
仁美「……」
ほむら(鹿目さん……カッコイイ///)
さやか「わかった、あたし、恭介のために色々頑張ってみる!」
まどか「うん! 本当に支えが必要なときは、遠慮なく言ってね」
仁美「わたくしも、及ばずながら手伝わせてくださいね」
ほむら「わ、私も……」
さやか「ちぇっ。んもう、みんなしてさやかちゃんを泣かせるようなこと言わないでよ」ウルッ
まどか(頑張って、さやかちゃん!)
さやか先輩乙っす
―その夜、街中―
まどか「ふぅ……」
マミ「鹿目さん、元気ないわね」フフ
まどか「えっ、そんなことないですよ~」
マミ「暁美さん、病院だって言ってたけど、風邪とかじゃないんだよね?」
まどか「実はほむらちゃん、心臓の病気でずっと入院してたんです」
マミ「そうなんだ……」
まどか「定期検診を受けてるだけで、今はもう大丈夫、って言うんですけど」
マミ「心配なのね」
まどか「はい」
マミ「本当にあなた達、仲がいいのね。妬けちゃうぐらい」
まどか「ウェヒヒヒ///」
まどか「ん? 仁美ちゃんだ……」
マミ「お友達?」
仁美「あら鹿目さん、ごきげんよう」フラフラ
まどか「仁美ちゃん……」
まどか(そっか、今日がこの日か)
マミ(? この子も周りの人達も、何だか目付きがおかしいような)
まどか「マミさん、魔女のくちづけです」
マミ「!」
マミ「それじゃ今日のパトロールはおしまいね。この人達に魔女の居場所まで案内してもらいましょうか」ニコ
まどか「はい」
まどか(前はわからなかったけど、仁美ちゃんも、さやかちゃんと自分の恋の板挟みで悩んでるんだね)
マミ「ソウルジェムもいつの間にか反応してる」
まどか「!? ほむらちゃん!?」
マミ「暁美さんもいるの!?」
ほむら「あ、鹿目さん、巴さん、こんばんは」フラフラ
まどか「ほむらちゃん! ほむらちゃん!? 正気に戻ってよ!」
ほむら「私は正気ですよ。今からとても素敵な場所に行くんです」
まどか「駄目だよ! 目を覚まして!」
マミ「駄目よ、鹿目さん。魔女を倒さない限り、この人達が目を醒ますことはないわ」
まどか「っ! よくも……」ブルブル
マミ「今は大人しく、この人達について行きましょう」
まどか「はい」
まどか(私のほむらちゃんを……絶対許さない)ギリッ
……………………
………………
…………
まどか「」ハァハァ
マミ「鹿目さん、もう終わったわ」
まどか「はい……」
マミ「今日の戦いは、ちょっと冷静さを失ってたね」
まどか「ごめんなさい……ほむらちゃんが操られてるのを見て、頭がかーってなっちゃって」
マミ「大切な人を護りたいのなら、尚のこと冷静じゃなきゃならないわ」
まどか「はい。ごめんなさい、マミさん」
マミ「うふふ、それじゃ、帰りましょうか」
まどか「あ、ほむらちゃんと仁美ちゃん……」
マミ「そうね……暁美さんは魔女のこと知ってるんだから、暁美さんだけなら連れて行ってもいいと思うわ」
まどか「ありがとう、マミさん!」
まどか「よっ」ダキッ
マミ「……」
マミ(肉体強化してあるって知ってるけど、やっぱり背の低い鹿目さんが暁美さんをお姫様だっこしてるのは絵にならないわね)
マミ「私が連れて行こうか?」
まどか「いいえ、いいんです。私が抱いて行きたいんです」
マミ「そう」フフ
マミ(なんかこの2人、友達って言うより恋人みたい)
まどか(ほむらちゃん……やっぱり色々悩んでるのかな)
まどか(私がもっと力になってあげなきゃ)
―ほむらのアパート―
まどか「じゃあ本当に何も覚えてないの?」
ほむら「うん……」
まどか「そっか」
ほむら「あの、迷惑かけちゃってごめんね」
まどか「やめて。迷惑なわけないでしょ?」
ほむら「……」
まどか(やっぱり何か悩みがあるんだ)
まどか「どこまでなら覚えてるのかな?」
ほむら「病院の帰り、1人で歩いてたらなんだか悲しくなってきて……」
まどか「うん」
ほむら「そこから覚えてないの」
まどか「どうして悲しくなったのかな?」
ほむら「……」
まどか「お願い、教えて? 私達、恋人だよね? ほむらちゃんの悩みとか知りたいよ」
ほむら「私、こんな体で、鹿目さんを守ることもできない」
まどか「そんな! 私がほむらちゃんを守りたいんだよ。そんなこと考えないで」
ほむら「でも……」
まどか「何?」
ほむら「鹿目さんが私に優しいのは、鹿目さんを守った別の世界の私がいたからなんだよね?」
まどか「!!」
まどか「ち、違っ!」
ほむら「……」
まどか(私……またほむらちゃんを傷つけてるの?)ズキン
まどか(もしかして……ほむらちゃんが悩んでたのって)
まどか「ごめんなさい! ごめんなさい、ほむらちゃん!」ポロポロ
ほむら「え?」
まどか「お願い、謝るから許してよぅ。ごめんなさい、ごめんなさい!」
ほむら「か、鹿目さん……」
…………
まどか「別の世界のほむらちゃんはね、眼鏡も掛けてなかったし、三つ編みもしてなかったの」
ほむら「ほ、本当にそれ、私だったの?」
まどか「うん、詳しい話はまだ出来ないんだけどね」
まどか「私がそのほむらちゃんを好きになったのは本当だよ。好きだ、って気づいてすぐにお別れになっちゃったけど」
ほむら「鹿目さん……」
まどか「でもね、あなたと会って、あまりの可愛さにびっくりしちゃったのも本当なの」
ほむら「う、嘘……」
まどか「嘘じゃないよ」
ほむら「だって私、暗くて地味で、取り柄なんか何もないのに」
まどか「ううん、ほむらちゃんはとっても可愛いよ」
ほむら「///」
まどか「だからあなたを見てから、私はずっとキスしたいとか、そんなことばっかり考えてたんだよ」
ほむら「か、鹿目さんのエッチ///」
まどか「ウェヒヒヒ///」
まどか「……ごめんね。言い訳かもしれないけど、あなたを別の世界のほむらちゃんの身代わりにしたつもりはなかったんだ」
ほむら「信じるよ……」
まどか「え?」
ほむら「鹿目さん、私のために必死になってくれたから……だから信じる」
まどか「ほむらちゃん……」ジワッ
まどか「よかった……よかったよぅ。嫌われちゃったらどうしよう、って怖かったんだよ?」ポロポロ
ほむら「鹿目さん……」ナデナデ
まどか(これでワルプルギスの夜とも戦える……ほむらちゃんを守れるんだもん!)
まどか(私の最後の戦いになるかもしれないけど、悔いはないよ)
ほむら「鹿目さん、こっち向いて?」
まどか「え?」
ちゅ……
まどか(ほむらちゃんからキスしてくれた!)
まどか(幸せ///)
―朝、通学路―
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、おっはよー」
ほむら「おはようございます」
仁美「2人ともおはようございます」
さやか「あれー? まどかだけじゃなくて、今日はほむらも元気だね!」
ほむら「そ、そんな///」
さやか(? 何故赤くなる……)
まどか「ウェヒヒヒ///」
―休み時間、教室―
さやか「まどか、トイレに行かない?」
まどか「うん、いいよ」
―廊下―
さやか「♪~」
まどか(うーん……)
まどか「さやかちゃん、もし違ったらごめんね。何か今日、機嫌良くない?」
さやか「あ、わかっちゃうかな///」
まどか「?」
さやか「まだ内緒ね。実はあたしヤバイんだ。恭介と付き合うことになるかもしんない///」
まどか「えっ!?」
さやか「そ、そんなに驚かなくてもいいじゃん」
まどか「あ、ご、ごめん」
まどか(どういうこと? さやかちゃんの失恋は、確定的なものじゃなかったってこと?)
まどか(さやかちゃんの思いが通じる条件が、上条君の手が治らないことだとしたら皮肉だよね)
まどか(それとも、前の世界でもさやかちゃんが勇気を出せばよかっただけなの?)
まどか(運命って、何がどう作用するのかわかんない)
まどか「あの、上条君、立ち直れたの?」
さやか「まさか。そんな簡単に立ち直れたら苦労はないよ」
まどか「だよね……」
さやか「慰めの言葉も、毎日言ってたら空々しくなっちゃうからさ、今はずっと恭介の側にいてあげようと思って」
まどか「うん」
まどか「さやかちゃん」
さやか「ん?」
まどか「頑張ってね」
さやか「うん、ありがとっ」ニカッ
まどか(ごめんね、仁美ちゃん。やっぱり私は……)
―放課後、マミのマンション―
まどか「おじゃましまーす」
ほむら「お、おじゃまします……」
マミ「いらっしゃい、2人とも」
杏子「……」ジロッ
まどか「あれ!? 杏子ちゃんってマミさんの知り合いだったんですか!?」
杏子「!? あんた、どこかで会ったか?」
マミ「佐倉さん、鹿目さんが未来から来たって、さっき教えたばかりでしょう?」
杏子「マジかよ……」
マミ「鹿目さん、やっと説得することができて、佐倉さんもワルプルギスの夜と戦ってくれることになったの」
まどか「わー、杏子ちゃん、ありがとう!」
ほむら(な、なんか怖そうな人)
杏子「ちょっと待ってよ、マミ。あたしはこんな甘っちょろそうなヤツと組むのはごめんだけど」
ほむら「そ、そんな……」
まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん。杏子ちゃんは見た目ちょっと怖いけど、とってもいい子なんだ」
杏子「なっ!? 勝手なこと言うな!///」
ほむら「ひっ」
まどか(ほむらちゃんの戦友だったんだよ、と言っても信じてくれないだろうなぁ)
マミ「佐倉さん、相手はワルプルギスの夜なのよ? 組む相手を選り好みしている場合かしら?」
杏子「それにこっちの眼鏡はなんだ? こんななまっちょろいヤツが本当に戦えんのかい?」
マミ「彼女は魔法少女じゃないわ」
まどか「ほむらちゃんは私のよ……親友なの。魔法少女のことも知ってるから、いつも一緒に来てもらってるんだ」
杏子「はん、そんなお友達感覚で魔法少女やられちゃ、命がいくつあっても足りないっての」
まどか「マミさん、ちょっとおトイレ借りますね」
杏子「人の話はちゃんと聞けよ!」
…………
杏子は常識人だな
まどか(う~ん、ほむらちゃんが杏子ちゃんに怯えてるのは困るなぁ。これから仲間になるのに)ヘンシン!
まどか「時間停止!」カチリ
まどか(そう言えば、まだこの能力って使ったことなかったなぁ)
まどか(私、弓だけで充分戦えたんだ。なんかほむらちゃんの能力を奪っちゃったみたいで心苦しいよ)
まどか「さて……」
ずぼっ、ずぼっ。
まどか「杏子ちゃんのお鼻をポッキーで華麗にドレスアップ!」シャキーン
まどか「うん、これでほむらちゃんも杏子ちゃんを怖がらないよね!」
まどか(なんか人が止まってるのって凄いシュール)
まどか(ほむらちゃん、怯えた顔してても可愛いなぁ)ナデナデ
まどか(よし、戻ろう)
まどか「……」
まどか(その前にほむらちゃんの唇を頂いておこう。恋人だしいいよね?)
ちゅ……
まどか「ん……ふ……」
ちゅ、ちゅるっ。
まどか(ああ、マミさんや杏子ちゃんの前でほむらちゃんとキスしてる)
まどか(やだ、私、興奮してるの? こんなの変態さんだよぅ///)
まどか(ほむらちゃんが……ほむらちゃんが可愛すぎるのが悪いんだから)
ちゅっ、ちゅっ。
まどか(このまま時間停止を解除したらどうなっちゃうんだろう)
ちゅぱっ。
まどか(駄目だ。ここでやめないと引き返せなくなりそう)
…………
まどか「時間停止、解除!」カチリ
まどか「お待たせ~」
杏子「ふん、べどぅにばってでぇよ(あれ? なんだ、鼻が痛い)」
マミほむら「!?」
マミ「佐倉さん!? いきなり何をしてるの?」
ほむら「ぷっ」
マミ「ぷはっ! くくくく」
杏子「あん?」
まどか「杏子ちゃん、場を和まそうと体を張ったギャグなんだね」
杏子「!? なんだ、これ!?」ズボッ
杏子「あ、あたしがやったわけじゃねぇ!///」
まどか「ティヒヒヒ」
杏子「お前か!?」
まどか「だって杏子ちゃん、ほむらちゃんを怯えさせるんだもん」プクッ
杏子「っ!?」ゾクッ
マミ「んもう、鹿目さんったらやりすぎよ」
ほむら「さ、佐倉さんが可哀想だよ、鹿目さん」
まどか「ウェヒヒヒ」
杏子(マミは気づかねぇのか? こいつ無邪気な顔して、この眼鏡のためなら人を殺しそうな勢いだぞ、おい)ブルッ
まどか「ごめんね、杏子ちゃん」
杏子「あ、ああ」
マミ「それにしてもどうやったの?」
まどか「私、言うの忘れてたけど、時間を止められるんです」
マミ「時間を!?」
ほむら「す、凄い……」
杏子(なるほど、やっかいな能力だな。でもこの眼鏡と敵対しなきゃ、別に怖くはねぇのか、こいつ?)
―夜、帰り道―
まどか「ね、ほむらちゃん、ちょっと公園に寄ってかない?」
ほむら「え?(嘘、まさか外で……?)」
―公園―
まどか「ちょっと変身するね」ヘンシン!
ほむら(鹿目さんの魔法少女姿、似合ってて可愛いな)
まどか「ほむらちゃん、手を握ってて」
ほむら「うん」
まどか「時間停止!」カチリ
ほむら「! 噴水が止まった!」
まどか「そっか、やっぱり初めから私に触れてれば止まらないんだ」
ほむら「これが鹿目さんの能力……」
まどか(ううん、あなたの能力だったんだよ?)
まどか「ね? これなら誰にも見られる心配ないよ?///」
ほむら「ぅ……(やっぱり外で……)///」
杏子とメガほむの絡みが見たかったんだ
まどか「さ、キスしよ?」
…………
ちゅ……ちゅるっ……
ほむら「んんっ(凄い……私、鹿目さんと凄いことしちゃってるんだ)///」
まどか「ふっ、うんっ(ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん)///」
れろ……ちゅるっ……
ほむら「ゃ……んんっ(こんなの……こんなの頭がどうにかなっちゃう)///」
まどか「んっ!(体中に電気が走っちゃう)///」ゾクゾクッ
ほむら(どうしてだろう……凄く鹿目さんが急いでるように感じる)
ほむら(ワルプルギスの夜って魔女と戦うの、本当は怖いんじゃないのかな?)
ちゅっ……
…………
まどか「ティヒヒヒ、お外でしちゃったね」
ほむら「も、もう///」
まどか(この力を使えば学校でもできちゃうなぁ///)
ほむら「……あの」
まどか「ん?」
ほむら「やっぱり私って頼りにならないのかな?」
まどか「? 何のこと?」
ほむら「鹿目さん、なんだか怯えてるように感じることがあるよ」
まどか「っ!」
ほむら「ワルプルギスの夜って、そんなに強いの?」
まどか「あー、うん、まぁ、そうだけど」
ほむら「私が契約したら、少しは力になれないのかな?」
まどか「駄目! 絶対に駄目!」キッ
ほむら「っ!」
まどか「……ほむらちゃんだけには教えてあげるね」
ほむら「何を?」
まどか「実は魔女の正体はね、元々魔法少女なの」
ほむら「!? う、嘘……」
まどか「本当だよ。このソウルジェムが真っ黒になったとき、グリーフシードに変化して魔女が産まれるの」
ほむら「そ、そんな! じゃあその魔法少女はどうなっちゃうの?」
まどか「そもそも魔法少女は単なる抜け殻なの。私達は魂を抜かれて、このソウルジェムに変えられてる。このソウルジェムこそが私達の本体なんだよ」
ほむら「ひ、酷い……酷いよ、そんなの!」ポロポロ
まどか「だからね、ほむらちゃんは絶対に魔法少女になっちゃ駄目」
ほむら「あなたはそれでいいの? いつ魔女になるかもわからないのに」
まどか「大丈夫、魔女にならないように気をつけるよ。心配しないで」
ほむら「そんな……」ポロポロ
まどか「それに……」カチャ
ほむら「!? それ、拳銃?」
まどか「時間を止めて、暴力団の事務所から盗んで来たんだ」
ほむら「な、なんてこと……怖くなかったの?」
まどか「んー、ウェヒヒヒ(ほむらちゃんがやってたことなんだけどね)」
まどか「いざとなったらね、これでソウルジェムを砕いちゃうから」
ほむら「そんな……そんなっ」
まどか「でもこれは最終手段だよ。簡単に諦めたりしないから見守ってて欲しいな」
ほむら「うぅっ……ううっ」ポロポロ
まどか「悲しませちゃってごめんね。でも本当に心配ないからね」ナデナデ
ほむら「鹿目さん……」ポロポロ
杏子だけが自爆を知ってるのかな?
―茂みの中―
QB(まあ、大体そんなところだろうと思ってたよ、鹿目まどか)
QB(しかし厄介だ……破格のエネルギーの持ち主が魔法少女のシステムを熟知してるなんて)
QB(ワルプルギスの夜との戦いでエネルギーを得るのは、むしろ諦めた方がいいのかもしれない)
QB(しかしまどかと暁美ほむらの関係は光明と言えるだろう)
QB(少女が絶望するのは、恋愛絡みであることが多いからね)
QB(絶望に墜ちたとき、君は今と同じことが言えるのかい?)
QB(鹿目まどか、僕は長期戦を覚悟することにするよ)
―ワルプルギスの夜襲来当日、避難所の物陰―
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「鹿目さん……」
ちゅっ、ちゅばっ。
まどか「ほむらちゃん……私の首筋ににキスマークつけて。私がほむらちゃんのものだって刻みつけて」
ほむら「うん、私にも……」
まどか「うん」
…………
まどか「行ってくるね」
ほむら「うん……気をつけて」
まどか「帰ったらまたしようね」
ほむら「も、もうっ///」
まどか「ティヒヒヒ///」
ちゅっ。
まどか「時間停止、解除」カチリ
まどか「それじゃ、行ってきます」
ほむら「行ってらっしゃい」
―まどかが去った後―
ほむら「鹿目さん……」
QB「やぁ、暁美ほむら」
ほむら「!」ドキッ
QB「君は行かなくてもいいのかい?」
ほむら「え……でも、私なんかが行っても、邪魔になるだけだし……」
QB「そうだね、まどかの実力なら、ワルプルギスの夜を一撃で倒すことも可能だろう」
ほむら「そ、そんなに凄いんだ、鹿目さん」
QB「だが、ここからが問題なのさ」
ほむら「え?」
QB「まどか達魔法少女は魔女と戦う度、そのソウルジェムを濁らせることになる」
QB「それは殺戮による穢れであり、魔力消費による気枯れでもある」
QB「原罪やケガレなどの観念を知ってるかい? この事象は君達の宗教にも影響を与えたみたいだね」
ほむら「そ、それが何……?」
QB「ねぇ、ほむら。君はまどかから、ソウルジェムが濁った魔法少女がどうなるか聞いてるはずだよ?」
ほむら「!!」
QB「そしてワルプルギスの夜のような大型の魔女を倒せば、まどかのソウルジェムは一気に濁ってしまうことだろうね」
ほむら「まどか!!」ダッ
QB「さぁ、暁美ほむら。君は君の役目を果たしておくれ」
QB「きゅっぷい」スッ
―ワルプルギスの夜迎撃地点―
マミ「いよいよね」ゴクリ
杏子「ふん、さすがに相手が相手だ。緊張するなつっても無理か」
まどか「大丈夫、きっと勝てるよ!」
5
マミ「来るわ」
4
杏子(くそっ、あたしも震えてんのか)
まどか(一気に決める……)グッ
2
マミ「凄いプレッシャーね」グッ
1
杏子「来た!」
マミ「なんて大きいの……」
まどか(ほむらちゃん、私に力を貸して)
まどか「ピオッジャ・インフィニータ!!」
ばしゅう!
ど――――――――ん!!
…………
杏子「なっ!? 使い魔が消えてく!?」
マミ「嘘っ!? たった一撃で!?」
まどか(終わった……終わっちゃったよ、ほむらちゃん)
しゅうううううううううううう。
まどか「うっ、うああぁぁぁぁぁああああああああっっ!!」
マミ「鹿目さん!?」
杏子「何が起こった!?」
まどか「あ……あ……もうソウルジェムが……」パキッピシッ
ほむら「まどか!!」
まどか杏子マミ「!!」
まどか「ほむら……ちゃん」
杏子「なん…だと…?」
ほむら「まどか! まどか! しっかりしてよぅ!!」ポロポロ
まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しいなぁ」パキッ
杏子「何だ!? こいつどうなってんだ!?」
QB「彼女のソウルジェムはもう限界だ。やがてグリーフシードへと変わり、魔女を産んで消滅するだろう」
マミ「何を……あなた何を言ってるの……?」
杏子「どういうことだ、おい!」
ほむら「やだ、やだよ、まどかぁ!」ポロポロ
まどか「大丈夫……自分でなんとかできるよ」チャキッ
ほむら「!!」
杏子「! 自分で自分のソウルジェムを撃つ気か!」
まどか「ほむらちゃん……最後に会えて嬉しかったよ……」ニコ
???「嫁を死なせてたまるかよ!」
ほむら「キュゥべえ!!」
まどか「!? 駄目! やめて、ほむらちゃん!!」
ほむら「まどかを助けてぇぇぇええええっ!!」
まどか「駄目ぇぇぇぇえええええええええええっっ!!」
QB「暁美ほむら、君の願いはエントロピーを凌駕した――」
ぱぁあああああっ!
ほむら「まどかのソウルジェムの濁りが消えてく」
まどか「そんな……そんな……私のためにほむらちゃんが……」
ほむら「ごめん、まどか。あなたのいない世界で生きてくなんて、もう無理だよ」
まどか「ほむらちゃん……」ポロポロ
ほむら「破滅するときも、一緒だよ」ニコ
まどか「ほむらちゃぁぁあああん!!」ダキッ
…………
マミ「嘘……嘘……私、今まで何のために……」フラフラ
杏子「マミ、しっかりしてくれよ!」ガシッ
マミ「佐倉……さん……」ジワッ
マミ「そんなの無理よ……こんなことって……こんなことって……」ポロポロ
杏子「っ!」
ちゅっ。
マミ「!?」
ちゅっ、ちゅむっ。
マミ「…………///」
杏子「マミ」ハァハァ
マミ「え……あの……?///」ハァハァ
杏子「独りぼっちは寂しいもんな。ずっと一緒にいてやるよ///」
マミ「さ、佐倉さん……///」
杏子「あたし達も、破滅するときも一緒でいようぜ」
マミ「うんっ……うんっ……」ポロポロ
QB(さて、最悪の事態は回避できた)
QB(後はまどかが絶望するのを待つだけだが、これは長期戦になるだろう)
QB(まどかが二次性徴期を過ぎれば、感情エネルギーは目減りしてしまうだろうね)
QB(それでも僕達にとって、鹿目まどかが魅力的な存在には変わらないんだ)
QB(それにしても……)
まどか「ほむらちゃん、ほむらちゃん///」
ちゅっ、ちゅっ。
ほむら「まどかぁ……好き///」
ちゅっ。
マミ「佐倉さん……もっと///」
ちゅっ。ちゅっ。
杏子「ん……マミ///」
ちゅぱっ。
QB「わけがわからないよ」
―数日後、ほむらのアパート―
ちゅ……
まどか「ん……ほむらちゃん……」
ほむら「まどか……ふ……」
ちゅっ。ちゅぱっ。
まどか「……ねぇ、ほむらちゃん。後悔してない?」
ほむら「するわけないよ。まどかとこうしてるのが、私の幸せなんだもの」
まどか「ほむらちゃん……///」
――また私のために、人生のすべてを捧げてくれたんだね――
まどか「ほむらちゃ~~~ん」グリグリ
ほむら「甘えん坊だね、まどかは」ナデナデ
まどか「……私達、いつまで生きられるのかな?」
ほむら「ん……でも、いざと言うときは一緒にソウルジェムを砕こうね」
まどか「うん」
ほむら「ずっと一緒だよ」
まどか「……」
――――――――
ほむら『私はきっと、あのまどかと一緒に死にたかったのね……』
――――――――
まどか「ほむらちゃん……」ニコ
ほむら「何、まどか?」
――もうすぐほむらちゃんの願いが叶うんだね――
―fin―(黒まどかEND)
さやか介入ENDはよ
これじゃ最終決戦のオデロさんだよ
て終わってた乙
―分岐、ワルプルギスの夜撃退直後―
ほむら「キュゥべえ!!」
まどか「!? 駄目! やめて!」
ほむら「まどかを助けてぇぇぇええええっ!!」
まどか「駄目ぇぇぇぇえええええええええええっっ!!」
QB「暁美ほむら、君の願いはエントロピーを凌駕した――」
しゅううううううううううううううっ。
QB「!?」
QB「一体何が起ころうとしてるんだ? いくつもの平行世界の因果線が集まろうとしている!」
まどか「え……?」
しゅううううううううううううううううううううっ。
QB「莫大な因果の糸が祈りを拡大解釈させて行く! これではルールが書き換えられてしまう!」
まどか「な、何が起こってるの?」
QB「そうか……暁美ほむら! 君が……君こそが時間遡行者だったのか!」
ほむら「……」
すっ。ふぁさっ。
ほむら「その通りよ、インキュベーター」
QB「!?」
QB(何故彼女は眼鏡を外し、三つ編みを解いたんだろう)
QB(まったく人間の行動は非効率で非合理でわけがわからないよ……彼女もまるでマミみたいだ)
ほむら「私はまどかを救いたいと願い、何度も同じ時間を繰り返した」
ほむら「私のやってきたことが、平行世界の因果を束ね、知らずにまどかを最強の魔法少女へと変えてしまったのね」
ほむら「しかしまどかが時間遡行することによって行き場を失った因果の束は、私の祈りに集中することになったんだわ」
ほむら「『まどかを救いたい』……図らずも、私が同じ願いを持つことによってね」
QB「なんてことだ……」
ほむら「残念ね、インキュベーター。私もまどかも、あなたの思い通りには動かないわ」
ほむら「魔女になる直前に、自分のソウルジェムを砕くから!」キリッ
QB「残念だけど、それはもう無理だろうね」
ほむら「無理じゃないわ。人間を馬鹿にしないで」
人はそんなもんじゃない!
QB「ルールが書き換えられてしまったんだ。君達が魔女になるのには、僕の試算では2千年以上の時間が必要になるだろう」
QB「人間はそこまで長生きできるのかい?」
ほむら「……………………え?」キョトン
QB「目先の利益にこだわったせいだろうか……強大な力による祈りは諸刃の剣なのに」
QB「いや、僕達に平行世界を感知する能力はないんだ。これは不幸な事故としか言いようがないだろうね」ブツブツ
マミ「あ、あの……暁美さん?」
杏子「何が起こってんだ、こりゃ?」
ほむら「!」ハッ
杏子「?」
ほむら(そうか、あの杏子ではないものね)フッ
杏子(なんだ? 遠い過去を懐かしむような目で見られたぞ、おい)
マミ「あの……」
マミ(何でこの子、いきなり大人っぽい雰囲気になってるの? 私の真似、とか?)
ほむら「よくわからないけど、どうやら私達、魔女にならなくて済むみたい」
マミ杏子「そうだ!!」ハッ
マミ「キュゥべえ!! 一体どういうことなの!?」
杏子「てめぇ!! 今まで散々騙してやがったのか!!」
…………
ほむら「……まどか」
まどか「ほむらちゃんは、あのほむらちゃんなの?」
ほむら「そうよ」
まどか「あの子は? 消えちゃったの?」
ほむら「いいえ、私と同化しただけ。彼女の記憶も私の中にちゃんとあるわ」
まどか「そ、そうなんだ……」
ほむら「私もあなたの格好について、釈明を聞きたいのだけれど」
まどか「!!」ハッ
ほむら「結局、私の忠告は最後まで聞いてくれなかったのね」ハァ
まどか「やだ!! やだやだ! 嫌いになっちゃやだよぅ!」ガシッ
ほむら「ま、まどか」
まどか「ごめんなさい、ごめんなさい! 嫌いにならないでぇ!」ポロポロ
ほむら「お、落ち着いて、まどか」
まどか「だって好きになっちゃったんだもん! ほむらちゃんのいない世界でなんて生きていけなかったんだもん!」
まどか「嫌わないで! お願いだから嫌わないでよぅ!!」ポロポロ
ほむら「なんて馬鹿な子……」
ちゅ……
まどか「……え?」
ほむら「私がまどかを嫌いになるなんて、何が起ころうとあり得るわけないでしょう?」ニコ
まどか「ほむら……ちゃ……」ポロポロ
ほむら「あなたの幸せが私の幸せなの。だから私、今をすべて受け入れるわ」
まどか「うわぁぁぁあああんっ、ほむらちゃぁぁぁあああああんっっ!!」ポロポロ
ほむら「まどか、大好きよ……」ナデナデ
―数日後、街角―
まどか「美味しかったね、ほむらちゃん」
ほむら「そうね」
まどか「星2つはあげてもいいかな」
ほむら「ふふっ、ファストフードに星もなにもないでしょう?」
まどか「ウェヒヒヒ///」
ほむら「まどか、来週はお弁当を持って、公園に行かない?」
まどか「う、うーん……私、まだお料理は……」
ほむら「私が作るわ」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん」
ほむら「いいの。好きな人に作ったものを食べてもらうのも、幸せだもの」
まどか「好きな人……う、うん///」
まどか(私もお料理覚えよう……)
ほむら「それから…………実はまどかにお願いがあるの」
まどか「何?」
ほむら「自転車……教えて欲しいの///」
まどか「ええっ!? ほむらちゃん、乗れないの!?」
ほむら「わ、笑わないで。私の過去の姿を知ってる癖に///」モジモジ
まどか(……そっか。ほむらちゃんはやっぱりほむらちゃんなんだね)
まどか「わかったよ。どーん、と任せてね!」
ほむら「うん///」
まどか(ほむらちゃん、可愛すぎるよ///)
まどか「あ、もしかして泳げなかったり?」
ほむら「ぅ……うん///」モジモジ
まどか「そっか! じゃあ夏はプールだね」
ほむら「ええ」
まどか「ほむらちゃんの水着、楽しみ」
ほむら「馬鹿///」
まどか「ウェヒヒヒ///」
ほむら「それじゃ、今日のデートを楽しみましょう?」
まどか「うん、今日は初デートだもんね」
ほむら「キスはいっぱいしちゃったのにね///」
まどか「///」
QB「やぁ、2人とも、今日はデートかい?」
まどか「あ、キュゥべえ」
ほむら「あなた、まだ地球にいたのね」
QB「それは僕の勝手だろう?」
ほむら「でもあなた、私達からエネルギーを採取することは出来なくなったんでしょう? 地球にいる意味あるのかしら?」
QB「うん、今は人間の社会活動で生じる感情エネルギーの余剰分を採取できないか研究してるんだ」
QB「人間の感情エネルギーはそれほどまでに魅力的だからね」
ほむら「そう。それで今度は誰を騙すのかしら?」
QB「僕達は馬鹿じゃない。この前のしっぺ返しで学習したからね。今度は人間と利害が一致するやり方を模索するつもりさ」
まどか「初めからそうすればよかったんだよ」
QB「さて、僕はもう行こう」
まどか「そう言えばキュゥべえ、今どこにいるの? 色々バレちゃって、マミさんの家にいられないよね?」
QB「僕はどこでも生きていけるさ」
QB「それにマミは今、杏子と同居している。2人でいちゃいちゃしてるところに出くわすと、危害を加えられかねないからね」
まどかほむら「!?」
QB「それじゃあまたね、まどか、ほむら」
まどか「うん、またね」
ほむら「さよなら」
まどか「い、いつの間にあの2人……」
ほむら「わ、わからない……」
まどか「ティヒヒヒ/// えっちなのが私だけじゃないってわかって、ちょっとほっとしちゃった」
ほむら「ふふっ、そうかもね」
まどか「さやかちゃんも上条君と付き合うことになったし、あの時の魔法少女は全員恋人を作っちゃったんだね」
ほむら「あんなにギスギスして戦ってたのが嘘みたいね」
まどか「うんっ」
ほむら「きっとまどかのお陰ね。私じゃ出来なかったことを、あなたはしてくれたのね」
まどか「それは違うよ、ほむらちゃん。ほむらちゃんがずっと頑張ってくれたから、今があるんだよ」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃんがずっと苦しんで来たことを教えてくれたから、私が戦ってこれたんだもん」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「それじゃ、今度こそ本当に行こうか」
ほむら「ええ」
ほむら「まどか、愛してるわ」
まどか「うんっ、私もだよ、ほむらちゃん!」
―fin―(白まどかEND)
∀まるく収まった
良かった
乙
ゆっくり休め
まどか×メガほむのいちゃコメを書きたいなぁ、
と思いついたのがこのストーリーですよ
全然コメディにならなかったけど
最後までどっちの終わりにするか決められなかったし
まあいいや、寝ます
泣き虫ほむらちゃんもよろしくね!
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