アニ「」ピクピク
ベルトルト「アニィーーーーーッ!」
ライナー「あ、あのアニがジャガられたッ!」
エレン「お、おい!嘘だろ?」
アルミン「2m級の巨人!?」
ミカサ「何故壁の中に!?」
その時の様子を、事件を間近で見ていたサシャ・ブラウス (16)はこう語る――
サシャ「私達は今まで、約2年半」
サシャ「立派な兵士になるため、訓練に励んできました」
サシャ「そんな中、格闘術において私達の中でもトップの実力を持つ者の一人」
サシャ「それが、彼女。アニ・レオンハートでした」
サシャ「彼女は……たしか、ムエタイ?とかいう名前の技術を修得しており」
サシャ「彼女の二倍近い大きさを持つ男をもひっくり返すほどに実力者でした」
サシャ「ええ、その時のことはよく憶えていますよ」
サシャ「私、思ったんです」
サシャ「『来る!』って」
サシャ「そしたら、それと同時に」
サシャ「その場で格闘訓練に励んでいた訓練生と、教官たちの空気が凍りついて」
サシャ「ふと、横を見たら……」
サシャ「そこに、あの人がいました」
サシャ「どこから入って来たのか……それは一目瞭然でした」
サシャ「だって訓練場を囲む塀に大穴が空いていましたからね」
サシャ「そして、アニを見て、言ったんです」
サシャ「『来い』って」
サシャ「それからのことは……よく、憶えていないんです」
サシャ「気付いたら、そこには戦闘不能になったアニが転がっていてですね」
サシャ「恥ずかしい話ですが……」
サシャ「その時ばかりは、常に感じていた空腹感が……」
サシャ「私の体から、一切消えていました」
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