なの「新型インフルエンザ」(132)
タイトル、内容を若干変えたので暇な人はみてって
桜井先生「はい、じゃあHRを終わりにします」
桜井先生「あっ、それと…新型のインフルエンザが流行っているので、十分気をつけてくださいね」
ゆっこ「麻衣ちゃん、新型インフルだってさー!麻衣ちゃんは大丈夫?」
麻衣「…ちょっと、寒気が」
ゆっこ「えー!それヤバいじゃん!早く病院行かないと!」
麻衣「…」
麻衣「…ボケたんだけど」
ゆっこ「」
ゆっこ「もー!やめてよー!信じちゃったじゃんか!」
麻衣「…」
ゆっこ「みおちゃんも風邪で休んでるんだからボケに聞こえなかったよー…」
麻衣「…ごめん、今日は先に帰るね」
ゆっこ「?うん…ばいばい」
麻衣「それじゃ…」
ゆっこ「??」
∬長野原家∬
みお「はー…だるい…」
みお「まさかインフルにかかるとは…とんだ不覚だよ」
みお「漫画の原稿、締め切り近いのにー…」
みお「うー…」
ガチャッ
よしの「ただいまー」
みお「…おねえだ」
みお「今日はおねえのボケに付き合えないかんね…」
よしの「みおー!」
みお「しょうがないなぁ…」フロッ
みお「おねえ、おかえり」
よしの「ただいま!風邪の具合はどう?」
みお「…あー、うん」
よしの「みおのためにほら、こんなもの買って来たよ!」
みお「う…ん?」フロッ
よしの「青汁とー、ドリアンとー、それと…」
みお「」バタッ
よしの「みお!?みお!!」
++++++++++++++++++++
みお「…ん」
よしの「みお!」
みお「おねえ…?」
よしの「大丈夫…?」
みお「大丈夫…ではない、けど…」
よしの「…」
みお「なんて顔してんの…」
よしの「みおが倒れて、どうしていいかわからなくなっちゃって…」
みお「どんだけ打たれ弱いのよ…剣道は馬鹿みたいに強いのに」
よしの「えっと…なにしたらいいのかな」
よしの「濡れタオル?あと…カイロ?ご飯は…」おろおろ
みお「あー…いいよ、気使わなくて」
よしの「でも…」
みお「今日お母さんたち帰らないんでしょ、ママさんセパタクローのなんとかで」
よしの「…そうだった」
みお「おねえらしくないじゃん…そっちこそ大丈夫?」
よしの「ごめん…」
みお「とにかくご飯作らないと…おねえ今日なに食べたい…?」
よしの「だめだよ!ちゃんと寝てないと!」
みお「っつってもあんた、料理できないでしょ…」
よしの「…大丈夫!ちゃんと作るから!私お姉ちゃんだから!」
みお「いや…それは」
よしの「いいからみおは寝てて?お姉ちゃんがおいしいもの作ってあげるから」
みお「…ボケとか抜きでお願いね…」
よしの「もちろん!」
みお「不安すぎる…」
++++++++++++++++++++
よしの「えーっと…こういうときはおかゆがいいんだよね…」
よしの「ご飯とお水をお鍋に入れてゆでればいいのかな?」
よしの「火は…多分、強火だ」ぐつぐつ
よしの「みおが食べやすいように卵も入れよう」ぱかっ
よしの「あとは…ねぎが体にいいんだっけ」
よしの「包丁包丁…」きらっ
よしの「よし…いくぞー」
トン…トン……トン…トン……ざくっ!
よしの「いたっ…!!」からんっ!
よしの「あぶなっ…包丁落とした…」
ぐつぐつぐつぐつ
よしの「あっ!おかゆふきこぼれる!フタ開けないと…」ジュウッ
よしの「熱っ!」ガランッ!
よしの「熱…!とにかく火を…」カチッ
よしの「痛い…熱い…」
よしの「…」
よしの「私、1人じゃ何も出来ないなあ…」
よしの「ぜんぶみおに頼りっぱなしだ…」
よしの「でも…お姉ちゃんがしっかりしないとね…っ」
++++++++++++++++++++
みお「…危なっかしい音が聞こえるんだけど…」
みお「…大丈夫かな」
みお「おねえ、剣道以外はほんとダメだからなぁ…」
みお「…でも」
みお「昔っから面倒見だけはよかったっけ…うざったいくらい」
みお「…」
コンコン
よしの「…みおー」
みお「入っていいよ」
がちゃ
よしの「じゃーん!お姉ちゃん特製のおかゆですよー」
みお「コレ…なに…?」
よしの「おかゆにねぎと卵を入れたんだけど…」
みお「…めっちゃ焦げてるし…ねぎの大きさはばらばら…」
みお「…おねえ、ほんと料理だめだね…」
よしの「ご、ごめん…」
みお「…」
よしの「今からすぐスーパーに行って何か…」
みお「それ、ちょうだい」
よしの「えっ…でもこれあんまりおいしくないとおも…」
みお「いいから。ちょうだい」
よしの「……どうぞ」
みお「…」ぱくっ
よしの「…」
みお「…」もぐもぐ
よしの「…おいしくない…でしょ」
みお「……うん、おいしくない」
よしの「…ごめん」
みお「でも」
みお「すごくおいしい」
よしの「…?」
みお「…おいしいよ」ぽろぽろ
よしの「……ありがとう」
みお「ぐすっ…なんでおねえがお礼言ってんの…」
みお「…ありがと、おねえ」
∬長野原家 おわり∬
∬立花家∬
みさと「うー…なんでこんな時期にインフルエンザなんて」
みさと「予防注射、全然効いてないじゃない…!」
みさと「…みほしには部屋に入らないように言っておかないと」
みさと「受験も近いって言うのに~…」
みさと「…笹原の奴、体調崩してないかしら」
みさと「あいつ、いつでも勝手なんだから」
みさと「…う、吐きそ…」
みさと「…うえ」
みさと「……ほんとに最悪」
ピンポーン
みさと「こんな時に誰よ…」ヨロヨロ
みさと「…はーい…」
ガチャ
笹原「おお、立花みさと」
みさと「」
バタン!
みさと「…」
みさと(えええええっ)
みさと(今のって幻覚!?)
みさと(そうよ!熱のせいでおかしなものでも見てるのよ!)
みさと(もう一度開けたらきっと宅配便か何かのはず!)
※短編が長く続きます
ガチャ
笹原「?どうした、面妖なものでも見えたか?」
みさと「~~~~っ!」ジャキッ
みさと「面妖なのはあんたよ!なんでこんなところ…」フロッ
とすっ
みさと「~~~~~っ」かああ
笹原「立花みさとよ、体調が悪い時に荒ぶるものではないぞ」
みさと「…急に、なんなのよ…」
笹原「いやなに、この時期の発病というものは何かと厄介であろうと思ってな」
みさと「だからなによ!」
笹原「とにかくその状態では話もできぬだろう、すまぬが邪魔させてもらってもよいだろうか?」
みさと「…っ!」
みさと「…勝手にしなさいよ」
みさと(恥ずかしい!恥ずかしい!)
みさと(男の人なんて家に入れたことすらないのに…!)
みさと(その初めてが笹原だなんて…!)
みさと(しかもパジャマだし…!こんな状態だし…!)
みさと(みっともなくて死んじゃいそうよ…!)
笹原「すまぬな、では上がらせてもらうとしよう」
++++++++++++++++++++
みさと「…今日はあの執事さんはいないの」
笹原「ああ、あやつは今日は帰路へ付かせた」
笹原「女人の家に複数で訪問するのは無礼であろうと思ってな」
みさと「なによ!あんたが来ることの方が無礼なんだから!」
笹原「いやなに、この授業のノートを届けに馳せ参じただけだ」
みさと「…!」
みさと「そのために…わざわざ来たっていうの?!」
笹原「いや、それだけではないが…」
みさと「まさか変なこと考えてるんじゃないでしょう…ね…」ジャキッ
笹原「まあ落ち着くが良い、銃器は健康によくないぞ」
笹原「立花みさとがインフルエンザと聞いてな、我が笹原家の畑から野菜を採取してきたのだ」
みさと「えっ…」
みさと「…わざわざ私のためだけにそんな余計なことしたっていうの!?」
笹原「心配するな、泥はきちんと洗い流しておる」
みさと「…あんた…」
みさと「…なによ…そんなこと一言も頼んでないわよ」
笹原「すまぬな、立花みさとがいないとどうにも調子が狂うようだ」
みさと「っ!」かああ
笹原「受験も近い。早く快調に向かうよう安静にしているのだぞ」
みさと「…言われなくてもわかってる!」
笹原「そうだな、自身が一番わかっていることであったな、すまぬ」
笹原「では私はこれにて帰路へ付くとするか…」
ぎゅっ
笹原「…立花みさと?」
みさと「…」
みさと「…もうちょっと」
笹原「?」
みさと「……もうちょっと、見舞いなさいよ」
笹原「…む、そうだな、では何か軽食でも振舞うとするか」
みさと「そうじゃなくて…そうじゃなくて…」
笹原「む?」
みさと「もうしばらく…側にいてよ…」
笹原「…」
笹原「そうか、立花みほしが帰るまでは心細いであろうからな、しばらく邪魔になろう」
みさと「…ばか」
みほし「…ねーちゃん、やるな…!」ぼそ
∬立花家 おわり∬
∬東雲研究所∬
はかせ「なのー学校遅れちゃうよー?」
なの「あっ…はかせ、すみませ…ごはんですね」
はかせ「ご飯はもう自分で作って食べたんだけど」
はかせ「学校、行かなくていいの?」
なの「そ…そうですね、もうそんな時間だったんだ…」
はかせ「なの…?どこか調子悪いの?」
なの「はい…なんだか変な感じです…」
はかせ「学校お休みして直してあげることにしよっか?」
なの「すみません…お手数をおかけします」
阪本「おーい、娘!俺のメシはどうし…」
はかせ「阪本うるさい!しずかに!」
阪本「なにー!?お前は何度言ったら…って、娘はどうした?」
はかせ「なのは調子悪いからはかせしか直せないから阪本には関係ないんだけど!!」
阪本「ええーっ!!」
+++++++++++++++++++++
はかせ「一応いつもどおりのメンテナンスはしたけど…」
なの「ありがとうございます…」
はかせ「…特に変わったところはなかったよ?」
なの「そう…なんですか…?」
はかせ「調子は良くないまま?」
なの「はい…なんというか…体が重いというか…おなかから何か戻ってくるような…」
はかせ「それって…」
なの「なにか心当たりがあるんですか…?」
はかせ「人間は風邪を引くんだけど、それとちょっと似てるんだけど」
なの「そういえば新型インフルエンザっていうウイルスが流行っているとか…」
はかせ「…もしかしたらだけど、ロボにも移るのかも…」
なの「ほんとですか?!」ぱあっ
はかせ「喜ぶことじゃないんだけど!よくないことなんだけど!!」
なの「す、すみません…」
はかせ「なのになにかあったらダメなんだから!!」
なの「はかせ…」
はかせ「ちょっと調べてみるから、なのはお布団で寝ててください」
なの「はい…おねがいします」
なの(はかせがすごく頼もしくみえる…)
阪本「……メシを…」
++++++++++++++++++++
なの「ふう…ふう…」
ガロッ
はかせ「なのー…?」
なの「あ…はかせ…どうです?」
はかせ「やっぱりそのウイルス、なのの体にも移るみたい」
なの「そうなんですか…」
はかせ「でも、だから人間のおくすりも効くみたいなの」
なの「そうですか…ふふ…おくすり…けほっ」
はかせ「もう、なの!笑い事じゃないんだから!」
なの「すみません…なんだか嬉しくて」
はかせ「なの…」
はかせ「ちょっとお医者さんにいっておくすりもらってくるね」
なの「1人じゃ危ないですよ!私と一緒に…」
はかせ「なのは寝てるんだけど!はかせと阪本がいくんだけど!」
なの「阪本さんで大丈夫なんですか?」
阪本「なんだその言い草は!」
はかせ「近いからすぐいけるもん!」
なの「そうですね、歩いて5分もかからないし…じゃあ、お願いしていいですか?」
はかせ「もちろんです!」
阪本「しかたねー…メシをくれる娘の一大事じゃな」
はかせ「じゃーいってきまーす!」
なの「いってらっしゃい…けほっ」
++++++++++++++++++++
はかせ「…」てくてく
阪本「…」てくてく
はかせ「……っ」てくてく
阪本「…?」ちら
はかせ「…えぐっ……ひっく」ぽろぽろ
阪本(えー!?)
阪本「おい、ガキ!急に泣き出すな!」
はかせ「ざがもどおおおおお」ぎゅううう
阪本「ぐえ!苦しい!なんだよいきなり!」
はかせ「なのがじんじゃっだらどうじようええぇぇぇ」
阪本「こいつ…」
阪本「…」
阪本「娘を治せるのはお前しかいないんだぞ、ガキ」
はかせ「…ひっく…ひっく」
阪本「今まで面倒見てもらった分、たまには恩返しくらいしてもいいんじゃないか?」
はかせ「…ぐすっ」
はかせ「…」ぐしっ
はかせ「…そんなこと阪本に言われなくてもわかってるんだけど!」
阪本「」
++++++++++++++++++++
はかせ「ただいまー」
なの「あっ、はかせ…おかえりなさい」
なの「大丈夫でしたか…?」
はかせ「大丈夫です!はかせははかせですから!」
なの「ありがとうございました、はかせ」
なの「けほっ…じゃあさっそくおくすりを…」
はかせ「だめです!これはごはんを食べてから飲むことにするの」
なの「ああー、食後のタイプなんですね…じゃあお昼にしましょうか」フロッ
はかせ「なのは病気だから起きちゃだめだからはかせがごはんを作るから作るのー!!」
なの「でもはかせひとりじゃ…」
はかせ「阪本がいるから大丈夫なの!」
なの「えーっ…」
阪本「…まあ、娘。俺がなんとかするからお前は寝とけ」
なの「大丈夫なんですか…」
阪本「さあな…まあいつものようにわがままは言わないだろうから大丈夫だろう」
なの「…じゃあ、お願いしますね」
はかせ「あ…それと」
すぽんっ
なの「…はかせ…!?」
はかせ「今日だけ特別にねじを外すことにしよっか」
なの「…!!」ぱああ
なの「はかせ…大好きですっ…」
はかせ「じゃあちょっとまっててね」
なの「はいっ!」
ちょいと厠へ馳せ参じてくる
++++++++++++++++++++
阪本「えーと確か、まずはフライパンに少し油を敷くんだったか」
はかせ「わかった」
阪本「火の扱いには気をつけろよ」
はかせ「うん、わかった」
阪本(えらく素直だな)
阪本「そろそろ卵を入れてもいいんじゃないか?」
はかせ「…んっ」とろー
じゅううう
阪本「おっ、なにやら良い感じじゃねーか」
はかせ「…さかもと!」
阪本「どうした!」
はかせ「ひっくりかえせない…」
阪本「なにっ…!」
阪本「とりあえず箸で混ぜてみろ!」
はかせ「ううー」ぐちゃぐちゃ
じゅううう
さかもと「おい、ガキ!もう焦げそうだ!とにかく皿に移せ!」
はかせ「わかった…」
++++++++++++++++++++
はかせ「なのー…」
なの「はかせ…大丈夫でしたか?怪我してませんか?」
はかせ「うん…でもね、うんとね…」
なの「…?」
はかせ「オムライスにしようと思ったんだけどね、失敗しちゃって…」
はかせ「たまごやきのぽろぽろのやつになっちゃったんだけど…」
なの「ぽろぽろ…ああ、いりたまごですか?」
阪本「すまん、俺も人間の料理ってのはよくわからなくてな」
なの「全然大丈夫ですよ…けほっ…ありがとうございます」
はかせ「…はい」ことっ
はかせ「それと、これ…おてがみ書いたの」
なの「おてがみ…ですか…今見てもいいですか?」
はかせ「…」こくっ
なの「ふふ…さめの便箋だー」かさっ
なのへ
なののびょうきがなおりますように
なのだいすき
むすめへ
がきのめんどうみるのはたいへんだ
はやくなおせ
なの「…」
なの「……」うるっ
はかせ「なの…?」
なの「すみませっ…なんでもないです」ぐしっ
なの「ありがとうございます、はかせ、阪本さん」
はかせ「うん…」ぐるるる
なの「…ふふっ」
なの「はんぶんこして一緒に食べましょうか」
はかせ「…うん!」
阪本「…俺のメシは…」
∬東雲研究所 おわり∬
電話だ、しばしお待ちを
失礼しました、つづけます
∬ウエボシスポーツ∬
ウェボシー「うげー…気持ち悪い…」
ウェボシー「今日みさともメールでインフルって言ってたし、こりゃ移ったな」
ウェボシー「タミフル残ってたっけ…お、あった」
ウェボシー「これ飲むと子供はいろいろとパンクするって話だよなー」
ウェボシー「まあ…高校生だから問題ないだろ」ごくっ
ウェボシー「寒気がやばいな…今日はゆっくり休むとしますかー」
ピンポーン
ウェボシー「おっとォ…タイミングの悪い来客だ」
ウェボシー「へいへい、誰ですかー」
フェっちゃん「ウェーボシー!大丈夫ー?」
ウェボシー「げっ!フェっちゃんだ!」
がちゃ
フェっちゃん「えへへ、きちゃいましたー!」
ウェボシー「お見舞いに来てくれるのはありがたいんだけど…私インフルなんだよね」
フェっちゃん「大丈夫!私毎年予防注射してるしインフルかかったことないから!」
フェっちゃん「それにほら!こーんなにお見舞い買ってきたんだよー!」
ウェボシー「うおっ、なんだそのでかい袋…そんな気を使わなくていいのに」
フェっちゃん「まあまあ立ち話もなんだし、ちょっと上がってもいい?」
ウェボシー「だから私インフルなんだってば!移っちゃうぞ」
フェっちゃん「だーいじょうぶ大丈夫!もし移っても学校休めるしね!そこら辺、感謝☆」
ウェボシー「いつかのポジティブキャラ再来かい…しゃーないな、まあ入んなよ」
++++++++++++++++++++
フェっちゃん「じゃあさっそくお披露目といくよー!」
ウェボシー「あ…うん…おっけ」
フェっちゃん「まずはこちら!肉まん10個!」
ウェボシー「多いな!」
フェっちゃん「ウェボシーあのとき食べられなかったでしょ?だから買ってきたんだ」
ウェボシー「わざわざありがとね」
フェっちゃん「お次はこちら!ガリガリ君10本!」
ウェボシー「それは私のやつじゃなくない?」
フェっちゃん「まあまあ細かいことは気にしない!」
ウェボシー「ん…あー…うん?」
フェっちゃん「?ウェボシー?」
ウェボシー「ん?…どうしたの?」
フェっちゃん「いや、なんか…やっぱり具合悪そうだね」
ウェボシー「まー…結構アレだしね…あの…熱…高い」
フェっちゃん「ほんとに大丈夫?ごめん、急に来ちゃって…」
ウェボシー「あー…あはは…ごめん?だってー」
ウェボシー「フェっちゃんめー…あはは」ぐいぐい
フェっちゃん「ウェボシー!ほんとに大丈夫?まさかタミフル状態とか?」
ウェボシー「フェっちゃんー!いたのかー!」がばっ
ぎゅうう
フェっちゃん「ちょ、ウェボシー!急に甘えんぼさん?」
ウェボシー「おーおなごはあったかいのー」ぎゅうう
フェっちゃん「タミフル…?まじ?」
ウェボシー「これがおなごのむねかー」
もみもみ
フェっちゃん「ひゃんぅ!ウェボシーほんとどーしちゃったの!」
ウェボシー「」ばた
フェっちゃん「!」
フェっちゃん「寝ちゃった…?」
ウェボシー「Zzz」
フェっちゃん「もう…しょうがないなぁ…」
ウェボシー「Zzz」
フェっちゃん「…」
フェっちゃん「…ふふ、ウェボシーかーわいっ」なでなで
フェっちゃん「とにかくお布団に寝かせないとなー…よいっしょ」
++++++++++++++++++++
ウェボシー「…ん」
フェっちゃん「あっ起きた?」
ウェボシー「あー…いつの間にか寝てたのか…ごめん」
フェっちゃん「いいよいいよ、まだ寝てて」
ウェボシー「おー…体重たい」
フェっちゃん「気持ちは元気でも、一応インフルだからねー。はい、ポカリ」
ウェボシー「サンキュ…」
フェっちゃん「じゃあ、私はそろそろ帰ろっかな、いたら休めないだろうしねー」
さるさんくらいそう
ウェボシー「えー…帰っちゃうの…?」
フェっちゃん「お?…ふふ」
フェっちゃん「なに~?ウェボシー私に側にいてほしいのかな~?」にやにや
ウェボシー「うん、フェっちゃんがいないと治らない!」
フェっちゃん(えー!返答に迷いがなさすぎてなんもいえねえ…)
フェっちゃん「じゃ、じゃあもうちょっといちゃおっかな?」
ウェボシー「…へへ」
フェっちゃん「してやられた感…まいっか」
ウェボシー「インフルに…感謝☆」ぼそ
フェっちゃん「ん?」
ウェボシー「なんでもない!」
∬ウエボシスポーツ おわり∬
∬水上家∬
麻衣「…」フロフロ
麻衣「…」ぼすっ
麻衣「…体がだるい」
麻衣「本格的に…移ったかも」
麻衣「明日治らなかったら、病院に行こう」
麻衣「…ゆっこに移ってなければいいけど」
チッチ「にゃー」
麻衣「ダメだよ、風邪が移っちゃうから向こうにいってな」
チッチ「にゃー」すりすり
麻衣「…」なでなで
また電話だ、申し訳ない
しばしお待ちを
少し長くなりそうです
ぴんぽーん
麻衣「…だれかきた」フロッ
麻衣「はい…」
がらがら
ゆっこ「まーいちゃん!」
麻衣「…」
ぴしゃっ!
ゆっこ「うおっ!?麻衣ちゃーん!!」
麻衣(しまった…ゆっこがくることを想定してなかった…)
ゆっこ「麻衣ちゃん!ちょっとだけお見舞いさせて!ちょっとだけ!」
麻衣「…インフルエンザが移るかもしれないし…」
ゆっこ「大丈夫!予防注射してるし」
麻衣「…ばかは風邪ひかない」
ゆっこ「もー!麻衣ちゃんまで馬鹿呼ばわりしてー!予防注射したっていったでしょ!」
麻衣「…」
がらがら
ゆっこ「おっ!そうこなくっちゃー!お邪魔しまーす!」
++++++++++++++++++++
ゆっこ「あいかわらず麻衣ちゃんの部屋は片付いてるねー」
麻衣「ゲームと読書しかしないから…」
麻衣(熱のせいでうまいボケが出てこない…そうだ)
麻衣「なにか飲む?」
麻衣「ちょっと大工カフェでコーヒーでも買ってくるね」
ゆっこ「麻衣ちゃんはちゃんと休んでるの!私が買ってくるから」
麻衣(えーっ…)
麻衣「ぼ、ボケたんだけど」
ゆっこ「いいからいいから!近いし行ってくるよ、ちょっと待ってて」
たたっ
麻衣「今日は…ボケはやめておこう」
++++++++++++++++++++
ゆっこ「買ってきました…」
麻衣「…どうしたの」
ゆっこ「注文のしかたがわからないの忘れてた…」
麻衣「…あー」
ゆっこ「しょうがないから店員さんに"おいしいのください"って言ったよ…」
麻衣「それで…カプチーノ」
ゆっこ「ごめん、よくわからないんだけど、それでよかったのかな?」
麻衣(そもそもボケだったんだけど)
麻衣「…ゆっこが買って来てくれたものなら、なんでもいい」
ゆっこ「そうやってまたボケてー!今日はボケおやすみ!」
麻衣「…」
麻衣(これはボケじゃないんだけど…)
ゆっこ「そうだ、ちょっと台所借りてもいいかな?」
麻衣「?」
ゆっこ「麻衣ちゃんにゆっこ特製おかゆを作ってあげようとおもってねー」
麻衣「そんな気を使わなくてもいいのに」
ゆっこ「いいからいいから!ちょっとまっててね」
麻衣「…ごめん」
++++++++++++++++++++
ゆっこ「はーい完成!オリジナルおかゆだよー!」
麻衣「…すごい…おかゆ?」
ゆっこ「ただのおかゆじゃないよー!」
ゆっこ「ツナと卵、それからねぎとしょうがを刻んで入れました!」
ゆっこ「さらに小さく切ったウィンナーとお豆腐も入ってます!そして最後に…」
麻衣「最後に…?」
ゆっこ「私の愛!なんつって!」
麻衣「…」
ゆっこ「…」
麻衣「…」
ゆっこ「もー!!麻衣ちゃんそこはツッコんでよー!!」
麻衣「…ありがと、ゆっこ」
ゆっこ「どういたしまして!ささ、どうぞめしあがれ~」
麻衣「…」ぱくっ
ゆっこ「どう?」
麻衣「これ…すごく美味しい」
ゆっこ「ほんと!?よかったー!」
麻衣「…」ぱくっ
ゆっこ「いやー麻衣ちゃんのお弁当食べちゃったこともあったし?」
麻衣「…」ぱくっ
ゆっこ「それのお詫びも込めてっていうか?」
麻衣「…」ぱくっ
ゆっこ「…」
麻衣「…」ぱくっ
ゆっこ「麻衣ちゃーん!なんか言って!!」
++++++++++++++++++++
麻衣「ゆっこ」
ゆっこ「なに?」
麻衣「今日、私つまらないでしょ」
ゆっこ「なんでー?」
麻衣「何もボケられてないし…」
ゆっこ「そんなことないよ」
ゆっこ「麻衣ちゃんと一緒にいるといつも楽しいよ」
麻衣「…」
ゆっこ「だから麻衣ちゃんが風邪とかで学校休んじゃうと寂しいしさー」
麻衣「まだ休んでないけど」
ゆっこ「これから!これからかかるかもしれないから!いやかからないほうがいいけど!」
ゆっこ「とにかく私は麻衣ちゃんといつも一緒にいたいから!早く治してね!」
麻衣「…ありがと」
ゆっこ「でも、これだけインフルエンザが蔓延してると明日あたり学級閉鎖になるかもね!」
ゆっこ「そしたら1人で学校に来ていろいろできちゃったりしてー!」
麻衣「…ふふふ」
ゆっこ「あっ!麻衣ちゃんが笑ったー!」
麻衣「…な、なんでもない」
ゆっこ「ねえねえ麻衣ちゃんもっかい!もっかい笑って!」
麻衣「しらない…笑ってない」
麻衣「やだ…もうねる」
ゆっこ「ちょ、麻衣ちゃーん!」
∬水上家 おわり∬
おまけ1
∬高崎家∬
高崎先生「教育者がインフルエンザに感染するとは」
高崎先生「体調管理がなってないぞ!高崎学!げほげほ」
高崎先生「一刻も早く治さないと…」
ぴんぽーん
高崎先生「なんだ?こんな時間に誰かきたか?」
がちゃ
桜井先生「こんばんわ、高崎先生!」
高崎先生「こここっこれはこれは桜井先生ではあありませんか!一体どののようなご用用件で?」
桜井先生「昨日から学校を休んでいるそうなので…ちょっとお見舞いに」にこ
高崎先生(インフルエンザイナフッ!!)
∬高崎家 おわり∬
おまけ2
∬1週間前 理科室∬
中村先生「ふふふ…ついに新型インフルエンザウイルスの開発に成功したぞ
中村先生「これは人間だけでなくロボットの機能にも影響を与えられる」
中村先生「これを東雲に飲ませれば…ふふ、ふふふふ」
中之条「失礼します」
中村先生「…きたっ」すたすた
つるんっ
中村先生「うおっ!」すてーん
サラサラサラ…ヒュウウ…
中之条「ウゴフ!!ゴフッ!!なんですか?この粉」
中村先生「……」
中村先生「飛んじゃった…」
∬理科室 おわり∬
おまけ3
∬翌日∬
安中「インフルエンザが流行っているということなので、マスクをして学校に来た」
安中「おっはよー!」
がらーん
黒板「本日は学級閉鎖です
安中「…」
安中「ええ∬おわり∬
おわりです、ありがとうございました
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