俺 「死、ってなに?」
はかせ 「・・・どうしたの、いきなり」
俺 「いや、今ね、目の前の木に止まってたセミが死んだからさ・・・」
はかせ 「あ、ほんとだ」
セミ 「」
はかせ 「セミが死ぬのを見て、死ってなんだ?と疑問に思ったんだー」
俺 「そう。はかせは物知りだから、知ってるかな?と思って」
俺 「俺もはかせも、いずれ目の前のセミみたいに死ぬんだろうなって・・・」
俺 「それがいつになるかわからない。10分後かもしれないし、10年後かもしれない」
はかせ 「・・・」
俺 「何のために生まれて、何をするのか」
俺 「わけもわからず勉強して、学校行って、就職して、働いて・・・」
はかせ 「・・・」
俺 「たまの休みにはどこか行くけど、またすぐ月曜日がやってくる」
俺 「そしてまた働いて、休んで、働いて、休んで・・・」
俺 「死ぬまで、ずっとこの繰り返しかと思うと・・・」
はかせ 「・・・」
俺 「はかせはnS(ナノシステム)を開発して史上最年少でノーベル賞を受賞したけど」
俺 「俺にはそんな華やかな人生は歩めないんだろうなー」
俺 「いっそのこ(ry はかせ 「ストップ」
俺 「・・・」
はかせ 「・・・」
俺「命ってなに」
\\\\ __ //// 、_ハ_,、,、___ノl
\\\\ ,,..-‐::''".::.::.::.::,::.:;、::.‐-.._ //// ノ `'ーt,,
\\ ,.ィ'.::.::.::.::.::.::.::.:;i.::./l::.:l ∨::.::.::\ ///< ノ‐r‐ r‐i ア
/.::.::.::.::.::.::.;/:/l::/,、|:/ ,∨lヽ::.::.:ヽ. .ノ .大 |__! .〈
ハ三i::.::.::.::./ア―/''" ./. ´^x_i__V|::.::ハ 〉 ー-; >
,,..-ニニヽノヅ.::.::/ ´___ 、 , l Vi::.::.::i } └-、 !
/.::.::.::.::.::.l!:./二!l (__ノ´  ̄ ̄`' '==.___ l、!::.::l、 / ー''゙ |
//.::.::.::.::.::.:;'l ;'/ r,|:| て_)l::.li.l.:ム `ヽ ー|/~l 〈
!:!.::.::.::.::,;':;.:/::! |:| l il/ソ.::.:ム 〈 /| <ハ ヽ
ヾィ::,::.::.::.;:/ Vヽ .l:! /コュ-...,,,_ '´ .lノ.::.::.::.::.:リ ノ. | /
`ー-‐'/ V:`''l:| /-::_:::`゙'ー―エァ l::.ヽ、_リソ ) | !
∨::、iヽ l ヾヽ::::::::/ .〉ゞ´ < |ー‐ >
/// lハン!. ヽ、ー-...__ ヽ.∨ ,.イ ) <ナヽ、 (
/// ,,..z'''〈 `':、 >..._二ニ"-‐''"。ノ' ) ー-、 7
/// _,.z''"::::::':::::ィヽ、 `'ー.、 ノ Yt、 / ‐' l
/ ,ィ'ヽ.:::::::::::::;:ィ'゙ ::.\ /::Vヽ l`ヽ:::.....、 `ヽ l7l7l7 _>
/.:::ヽ.:::::::::::li `´ \::il::\ ん、_ ,.--、,.-、f゙ヾ
はかせ 「・・・わかったよ」
俺 「・・・え?」
はかせ 「答え、知りたいんでしょ?」
俺 「・・・わかるの?・・・知ってるの?」
はかせ 「いちおう、ね。というか・・・」
俺 「?」
はかせ 「これを言語化するのは、すっごく難しいの」
はかせ 「言葉にしたら最後。本質とは違ってくる」
はかせ 「もしかすると、今後一生悩むことになるかも」
はかせ 「だったら、聞かない方がいい」
はかせ 「それでも・・・聞きたい?」
俺 「・・・」
はかせ 「・・・」
俺 「・・・・・・」
はかせ 「・・・・・・」
俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
はかせ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺 (ここまで言っておいて、聞かない なんて選択肢はないよ・・・)
俺 (何のために生まれてきたのか・・・すごく気になる)
俺 (だけど、はかせは今後一生悩むことになるかもしれないって・・・)
俺 (なんだこの気持ち・・・怖いぞ・・・)
俺 (・・・いや、はかせは答えを知っているんだ!)
俺 (ここで聞いとかないと、一生後悔するかもしれない・・・!)
俺 (悩みか後悔か、どっちかだったらもちろん・・・)
俺 「・・・はかせ!聞かせてくれ!!ここで聞かなかったら、一生後悔することになる!!」
俺 「そんなのはいやだ!はかせ!答えを教えてくれ!!」
はかせ 「zzz..................」
俺 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」
はかせ 「うわあッ!びっくりした!!!どったの!?」
俺 「寝てんじゃねえええええええええええええええええええッ」
はかせ 「あっごめんwwwあんまり長いからwwww」
はかせ 「それで、なんだっけwwww」
俺 「・・・はぁ」
俺 「・・・死ってなんだろうなって」
俺 「それから、俺の人生ってなんだろうなって」
はかせ 「ああwwそうだったwwwその答えを知りたいんだったねwww」
俺 「そう」
はかせ 「うーーーーーーん。さっきも言ったように、答えを言語化するのは難しいんだ」
俺 「・・・」
はかせ 「今から言うことは、語弊があること前提で聞いてね」
俺 「うん。わかった」
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`'ー-‐''" ヽ、:| : : : : : : : : : : : : : : : ;\: :/ !: : : / ! : : ! !/:ハ: : : : !: : : : :!
/: : :__:」: : : : : : ; : : : /!: : メ、 l: : :/ │: .:レ' l: : :! i : : l:|: : : | :|
い ネ | : / │: : l /ノ: ://:/ j\/ !:‐:'i ! :│ !: : :リ: : : : :i
じ ギ >>1 |. : ! r┤ : :|i レ´∠; ' /: /` l: : ! i: / i: : /: : : : : !
わ と は ヽ.: | | r!: : :l:! __三=-__ ソ レ´ ∨ l: /: : : .:/!/
る か は >ヽ ! !|: : : | (__) ̄=三=-_ _=-‐=ニ三_ 〉レ: : : : / ´
し ク .か / : :`、 l: : : ! \\\\\ ̄ ムニ=‐ ̄(_) |: : : /
て ソ せ | : : : ::::ゝ : : | \\ \\\\ \\ \ ! ノ:/V
る ス が |: : .:::/ !: : :l、 , -‐--、 !'.:/
し レ 嫌 |: .:/ l: : :l 〉、 / `ー‐- 、___ }/
! ! と .い .'/ !: : |' `〈 ヽ) イ:|
か だ ヽ、. │: :i ヽ、__ _ _______/__ -<!: :i !
で か ./. \;l ヽ∧´:::::::::::;∨ l i: / !
.ら /. | \>:::::::く / ! レヽ:l
はかせ 「そもそも、死 なんて存在しないんだ」
はかせ 「それから、さっき俺君が言ってた、10分後も10年後も存在しない」
俺 「・・・え?」
はかせ 「過去も存在しない。1分前も 10年前も」
はかせ 「今 しかないんだよ」
はかせ 「今、この瞬間。この瞬間しかないの」
はかせ 「全ての出来事は、風が吹いている と同じレベルの出来事なんだ」
はかせ 「目の前のセミが死ぬのも、俺君の大切な人が死ぬのも」
はかせ 「すべて 風が吹いている と同じ出来事」
はかせ 「全ての出来事に対して 人間の意識 が 見えないラベル を貼ってるだけ」
はかせ 「その 見えないラベル を見て、出来事の大小や善悪を判断してるだけなんだ」
俺 「ちょ・・・ちょっと」
また難しいことを
はかせ 「なに?どうしたの?」
俺 「・・・」
はかせ 「あ、もしかして・・・ついてこれてない?」
俺 「・・・ついていけません」
はかせ 「あははwwwやっぱりwww」
俺 「・・・?」
はかせ 「いやー昔ねww nにも同じ質問されたことがあってww」
はかせ 「n、オーバーヒートしちゃってさwww」
はかせ 「頭の中の甘食溶けちゃってwww」
はかせ 「分解洗浄大変だったんだからwww朝までかかったよwww」
はかせ 「wwwwwwwwwwwwww」
俺 「・・・」
俺 「あのさ」
はかせ 「生きてたセミが死んだ」
俺 「・・・」
はかせ 「コップの中に水が無い 空のコップ」
俺 「?」
はかせ 「幸せと不幸 信頼と不信」
俺 「??」
はかせ 「自分と他人」
はかせ 「嘘を嘘と見抜ける人でないと、掲示板を使うのは難しい」
はかせ 「虚偽を虚偽と見、虚偽の中に真実を見、真実の中に真実を見よ」
俺 「ちょ・・・ちょっとまって」
はかせ 「どうしたの?」
俺 「何言ってんの?」
はかせ 「何って・・・俺君が聞きたがってた、世界の真実 だよ」
はかせ 「必要なことを言ってるの。黙ってて」
俺 「・・・はい」
はかせ 「wwwなーに?」
俺 「そのー・・・今 についてなんだけどさ」
はかせ 「うん」
俺 「今、はかせと喋ってる、この瞬間」
はかせ 「うん」
俺 「この瞬間しか、存在しない」
はかせ 「そう」
俺 「このセミが生きてた 過去 も 今は存在しない」
はかせ 「そ! おおざっぱにいうと、このセミも、大陸で見つかる恐竜の化石も」
はかせ 「今では、同じレベルのモノってこと」
はかせ 「1分前も、10億年前も 今 では一緒」
はかせ 「人間の意識が、はるか昔の恐竜の化石に価値がある!とラベルを貼っているだけ」
はかせ 「同じモノなのさ」
俺 「・・・」
>>23
はかせ 「・・・死は生の不在を表すためのただの言葉であって実体がない」
はかせ 「ないという状態の表現をしているだけ。コップの水がないというのも同じ」
はかせ 「水はないんだから本当はそれを表せない」
はかせ 「表せないが伝えたいので ない という特殊な表現が作られた」
はかせ 「0の概念だ。それは表すための言葉だけしかない」
はかせ 「幸 不幸もそう」
はかせ 「不幸を感じること自体、幸せの裏付けであり」
はかせ 「幸せを感じる は何物にも裏付けられません。本来無条件です」
はかせ 「幸せ無くして不幸はないが、不幸は幸せを支えない」
はかせ 「幸せは幸せとして、ただそこにあります。無条件です」
はかせ 「不幸を感じたら、それが幸せの消息を伝えるものと思い、そのまま幸せを感じてください」
はかせ 「だいたいわかった?」
俺 「・・・ぜんぜんわかんない」
はかせ 「そうだよね。はかせも言ってるうちにわかんなくなっちゃった」
俺 「うん・・・ただひとつ言えることがある」
はかせ 「なにー?」
俺 「・・・アガサ死ね」
はかせ 「・・・」
興味深い
はかせ頑張って
はかせ 「あっそうそう 神との対話、書いておきます」
間違った道というものはない。
この旅は、
目的地に「行き着かない」旅ではありえないから
違うのは、
いつそこに着くかというだけである
,. -―― ‐ - 、
∠--_、__,. , ---\
/:∠二、 ´_二二_'ヽ
__/ / ,. ― ミヽ /,. ―-、ヾ,マ、_
__/,、匸:| { ● }}={{ ● } |::] ,、ヽ__
r―/: :|├/ヘヽゝ--彡'―ヾミ ---'ノノヾ┤|: :├: 、
/: : : : :ハ Y `三三{_ _}三三´_ Yノ : ノ: : :}
V: : : : : :`| ({{ : : : : : : ≧≦: : : : : : : }}) |: : : : : ノ、
` ヾ: :_ -ヽ  ̄マ ̄ ̄  ̄ ̄タ ̄ / :: : : :}
■□■ \ ` ー---‐ ´ /ヽ
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\ \ / 。 ハ l
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\ \ / / _ ノ
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