結衣「伝えたい思いは届かないまま」京子「分かってるよ結衣」(137)



結衣「(いだっ、あたまが痛い)」ずきっ

結衣「(あ…………れ…………?)」

結衣「(周りが真っ暗だ……)」

結衣「dじぇほあんw(ここはどこ?)

結衣「djlけほsねおい(あれ?うまく話せないや)」

結衣「でょbぬで(…………どういうことだ?)」

結衣「(落ち着け………船見結衣)」

結衣「(条件を整理するんだ)」

結衣「(うん……今現在、言葉が上手く話せない)」

結衣「(真っ暗闇にいる)」

結衣「(加えて謎の頭痛…………)」

結衣「(これらを総合すると…………私、何かに選ばれちゃったのか?)」

結衣「(こんな展開のゲーム見たことあるし!!)」

???「結衣っ!結衣っ!」ぐすんぐすん

結衣「(あれっ?この声は………京子?)」

結衣「(でも………どこ?)」

京子「結衣ぃ、結衣ぃ、返事してよぉ」ぐすんぐすん

結衣「(……泣いてる)」

結衣「(……あ、私がいるって返事をしなきゃ)」

結衣「あlkjどn(きょうこ~いるよ~)」

結衣「(やっぱりうまく話せない‥‥)」

京子「……やっぱり、おばさん、結衣………声聞こえる」ぐすん

結衣母「本当に!?」

結衣母「……でも………この子は…………」

京子「……………」

京子「……すみません………私のせいで……」ぐすんぐすん

結衣母「大丈夫………京子ちゃんのせいじゃないわよ」

>>6
一行目聞こえてるに訂正


結衣「(声が聞こえる……)」

結衣「(お母さんと京子の声だ……)」

結衣「(なに言ってるか分からないけど二人がいる………)」

結衣「(どこにいるんだろ)」

結衣「んdljはう(どこにいるの~)」

結衣「(……………)」



結衣「(あれから何時間たったのだろう)」

結衣「(アレ以来二人の声は聞こえない)」

結衣「(そして、真っ暗の中……ひとりぼっち)」

ずきっ

結衣「(頭もまだ痛む)」


結衣「(………)」

結衣「(私はなんでここにいるのだろうか)」

結衣「(ここにいるまでは何してたんだろ)」

結衣「(思い出せない)」

結衣「(……………)」ずきずきっ

結衣「いdn(いだっ)」ずきっ

結衣「(思い出そうとすると頭が酷く痛む……)」

結衣「(そして日本語が話せない)」

結衣「(頭で思って口に出してる……でも違う……)」

結衣「(謎が深まるばかりだ)」

結衣「(この場所だって………)」

結衣「(真っ暗…完全な闇)」

結衣「(吸い込まれそうな黒だ)」

結衣「(こんな場所があるのだろうか……)」

結衣「(う~ん、謎だ……)」


京子「結衣っ、結衣っ、聞こえる?」


結衣「(きょ、京子!!)」

結衣「dにおds(聞こえる聞こえるよ)」

結衣「(あ~もどかしい)」

京子「………うん、聞こえてるんだね、結衣」

結衣「djんふぉいh(うん、聞こえてるよ、京子!)」

京子「……ごめんね………結衣」

結衣「(え?)」

結衣「(なんで謝るの?京子)」

京子「ほんとうにごめんね結衣………」

結衣「ksじおえn(なんで謝るの?京子)」

京子「……………………」

京子「……うん、怒ってるよね、結衣」

京子「私のせいでそうなっちゃったんだもんね」

結衣「(え?)」

京子「私がわがままを言わなきゃ………」ぐすん

京子「オムライス………」

結衣「……………………………………」

結衣「ask(あ)」

結衣「(そうだ)」ずきっ

結衣「(ぐっ、ぐっ)」ずきずきっ

ずきずきっ

結衣「(思い出した)」ずきっ

結衣「(お昼ごはんの買い物)」ずき

結衣「(オムライスの材料)」ずきずきっ

結衣「(突っ込んできたトラック)」ずきっ

結衣「(真っ赤な目の前)」ずき


結衣「(私はトラックにひかれたんだ)」ずきずきずきっ

結衣「(…………ってことは、暗闇なのは)」

結衣「(失明)」

結衣「(言葉がうまく話せないのは)」

結衣「(障害)」

結衣「(頭の痛みは)」

結衣「(怪我)」

結衣「(そうか……)」

京子「………………結衣…………」

京子「ごめんね」

京子「一生かけて償うよ」

京子「私の一生を結衣にあげるよ」

京子「だって私が頼まなきゃ………」

結衣「jdsのいのえ(違うっ、京子のせいじゃ)」

京子「うん、どんなことやっても償いきれないってことはよく分かってる」


結衣「(ああ、うまく話せないから私が怒ってると思ってるんだ、京子)」

結衣「(………………)」

京子「ごめんね………ごめんね…………」ぐすん

結衣「(近いけど)」

結衣「(遠い)」

結衣「(近くにあるからこそつらい)」

結衣「(遠くにあるなら諦めもつくけど)」

結衣「(こんなに近いのに………)」ぐすんぐすん

京子「あ、結衣、泣いてる………」

京子「……いま拭ってあげるね」

ペロッ

結衣「!?」

結衣「(きょ、京子に舐められた!1!)」

京子「……………」

京子「はぁ……この思いも二度と伝えられないんだよね」


京子「でも、ここで言わせてほしい」

京子「結衣をこんなにして言うのもなんだけどさ」

京子「私、結衣のことが好きだったんだよね」

京子「女の子が女の子を好きになるのがおかしいって思うかもしれないけど」

京子「好きだった」

結衣「(……………)」


結衣「(私も好きだよ、京子)」にこっ

京子「…………え?」

京子「わらっ……た?」

京子「結衣………笑った」

結衣「(あ、表情は動くんだ)」

結衣「(なら……………)」

にこりっ

京子「え………え‥‥‥‥」

京子「結衣………結衣……」ぐすんぐすん

京子「結衣、怒ってないの?」ぐすん

にこりっ

京子「許してくれるの?」ぐすん

にこりっ

京子「私のこと好き……なの?」ぐすん

にこりっ

京子「結衣ぃ、結衣ぃ」ぐすん

京子「ありがとう、ありがとう」ぐすん

にこりっ


結衣「(ああ、気持ちが伝わった)」

結衣「(良かった)」

結衣「(そして相思相愛だった、こんなに嬉しいことは無い)」

結衣「(体はこんなになったけど、それだけで………)」


京子「……ならさ、結衣………キスしていい?」

結衣「!?///」


京子「ふふふっ、顔赤くなってる」

京子「このキスは私と結衣との契約の証」

京子「私がずっと結衣の面倒をみるということの」

京子「いい?」

結衣「………………」

にこりっ

京子「行くよ………」

ちゅっ

結衣「(……京子の唇柔らかいな)」


結衣「…………!?」

結衣「(口をあけられて)」

結衣「(京子の舌が………中に……)」

結衣「(温かくて、甘い……)」

結衣「(きょ、京子がそうするなら私も……えいっ)」ペロッ

京子「(ゆ、結衣)」にこっ


ちゅっちゅっちゅっ


京子「はぁはぁはぁ、結衣……初めて舌いれてくるなんて……ね」

結衣「(はぁはぁ、お、お前がいれてくるからだろ)」にこっ

結衣「(………って私口動くんだ)」

結衣「(なら、口パクで言いたいこと理解してもらえるかも……)」

結衣「(き)」ぱく

結衣「(ょ)」ぱく

結衣「(う)」ぱく

結衣「(こ) 」ぱく

京子「ん?結衣、どうしたの?」


結衣「(き)」ぱく

結衣「(ょ)」ぱく

結衣「(う)」ぱく

結衣「(こ) 」ぱく

京子「き・ょ・う・こ?」

にこりっ

京子「うん、分かる、分かるよ、結衣」

結衣「(わ・た・し・は・う・ら・ん・で・な・い・よ)」ぱくぱく

京子「うん………うん………」

結衣「(そ・れ・で・さ・わ・た・し・は・き・ょ・う・こ・に)」

結衣「(し・あ・わ・せ・に・な・っ・て・も・ら・い・た・い・ん・だ)」

結衣「(だ・か・ら・わ・た・し・は・き・ょ・う・こ・と)」

結衣「(い・っ・し・ょ・に・い・れ・な・い)」

京子「え?」

訂正

結衣「(わ・た・し・は・う・ら・ん・で・な・い・よ)」ぱくぱく

京子「うん………うん………」

結衣「(そ・れ・で・さ・わ・た・し・は・き・ょ・う・こ・に)」ぱくぱく

結衣「(し・あ・わ・せ・に・な・っ・て・も・ら・い・た・い・ん・だ)」ぱくぱく

結衣「(だ・か・ら・わ・た・し・は・き・ょ・う・こ・と)」ぱくぱく

結衣「(い・っ・し・ょ・に・い・れ・な・い)」ぱくぱく

京子「え?」

結衣「(わ・た・し・は・き・ょ・う・こ・の)」ぱくぱく

結衣「(え・が・お・が・す・き・な・ん・だ)」ぱくぱく

結衣「(で ・も・こ・ん・な・わ・た・し・と・い・た・ら)」ぱくぱく

結衣「(え・が・お・に・な・れ・な・い・だ・ろ・?)」ぱくぱく

結衣「(だ・か・ら・ち・な・つ・ち・ゃ・ん・や・あ・や・の)」ぱくぱく

結衣「(と・で・も・い・っ・し・ょ・に・な・っ・て・わ.た・し・に)」ぱくぱく

結衣「(た・の・し・い・は・な・し・で・も・き・か・せ・て・ほ・し・い)」ぱくぱく

京子「…………………」

結衣「(これでいいんだ)」

結衣「(私といても迷惑かけるだけだもんな)」

結衣「(うん、これでいいんだ)」

京子「結衣………その願いは聞けない」

京子「私は結衣じゃなきゃだめなんだ」

京子「結衣がいなくなっちゃたらそうしたかもしれない」

京子「でも結衣はここに居るんだよ、手が届く範囲にいるんだよ」

京子「そんなことはできないよ」


結衣「(京子……‥‥)」ぐすん

だきっ

京子「絶対離さないからね」

京子「結衣」

ガラララララララ

結衣母「結衣、結衣」

結衣母「って暗いわね」

パチリ

京子「…………」

結衣「…………」

結衣母「あ、あらまぁまぁ///」

夕食準備してくる

ただいま


京子「あ、あ、どうも」

結衣母「きょ、京子ちゃん、遅くまでありがとね」

結衣「(お、おかあさん?)」


京子「……………」

京子「あ、あの、お義母さん、いきなりですが」

京子「ゆ、結衣さんの介護は一生します」

京子「結衣と一緒にいさせてください!」


結衣母「そ、そのことなんだけどね」

結衣母「結衣……ね」

結衣母「無事に生活できるようになりそうなの」

京子「え?」

結衣「え?」


結衣母「検査のしっかりした結果がでたけど」

結衣母「何の異常もなかったわ」

京子「で、でも、結衣、目が見えなくて声も………」

結衣母「えっとね、声は、頭の打ち所が悪かったみたいでだんだんと良くなるそうよ」

結衣母「目はトラックが結衣にぶつかるときにライトがついちゃって」

結衣母「ほら太陽見た後視界が暗くなるでしょ、それと同じことらしいの」

結衣「ほ、ほんとに?」

結衣母「ええ、本当よ」


京子「あ、結衣、しっかりしゃべれてる」

結衣「djvんd(ほ、本当だ)」

結衣母「『だんだんと』、良くなるそうよ」

結衣「(う、うん)」

結衣「(………そういや、少し視界が明るいな)」


京子「………………」

京子「………結衣ぃ、よかったぁ」

だきっ


半年後

京子「ちなつちゃ~ん」だきっ

ちなつ「結衣せんぱ~い、助けてくださ~い」

結衣「おいコラ」


あかり「\アッカリ~ン/」

ちなつ「あ、あかりちゃんいたんだ」

あかり「ひどいよぉ、ちなつちゃん」


結衣「(あれから半年経った)」

結衣「(私は無事元通りの生活に戻ることが出来た)」

結衣「(そして………)」


結衣マンション

京子「結衣~、ラムレーズンちょうだ~い」

結衣「しょうがないなぁ、京子は」

京子「もちろん口移しでね」

結衣「はいはい分かってるよ」


結衣「(と、まぁ京子とラブラブの生活を送ってるのであった)」

終わり

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