宥「サウナほしいなぁ」 (52)

宥(季節も冬が近づいてきました)

宥(……)

宥(寒いです)

宥(我が家にサウナがあれば毎日があったか日和になるのに……)

宥(玄ちゃんに相談してみようかな)

宥(お姉ちゃんのいうことなら、玄ちゃんきっとわかってくれるよね)

宥「玄ちゃーん」

玄「はわわ、忙しいよ~」

宥「玄ちゃん?」

玄「季節外れの予約ブーム到来だよ、こんなことめったにないのに」

宥「……」

玄「あ、お姉ちゃん!ほら今日はお客さんがいっぱいくるからお姉ちゃんも手伝って!人手が足りないんだよ~」

宥「あ、うん……あのね玄ちゃん」

プルルルル

玄「また電話だよ!お姉ちゃん頼んだよ!ああ、忙しや忙しや」

宥(サウナ設置のこと聞きたかったのに)

3時間後

玄「はぁ、やっと休憩にはいれる……」

宥「あの、あのね玄ちゃん」

玄「ん?なにかなお姉ちゃん」

宥「私ね、サウナがほしいなって」

玄「へ?」

宥「だからサウナを……」

玄「旅館経営についてのこと?それなら私にきくより――」

宥「ううん、私専用のサウナがほしいの」

玄「……はい?」

宥「ほら、私常日頃からあったかくしてないと死んじゃうから……」

玄「いやいやいや!いきなりすぎるよ!それにあったかくしてないと死ぬなんて初耳だよ!」

宥「だめ?」

玄「いや、だめというかなんというか……」

宥「やったー!玄ちゃん、賛成してくれるんだね?よかったぁ」

玄「どう受け取ったら今の会話で賛成だと思うの……じゃなくて、お金は?サウナを作るとすると結構な費用かかるんじゃないの?」

宥「うん……それがネックなの」

玄「そりゃそうだよね」

宥「100万」

玄「えっ」

宥「安く見積もって100万くらいかかるの……」

玄「うわぁ……お姉ちゃん、いくら持ってるの?」

宥「えっと、500円です……」

玄「少なすぎない!?」

宥「ほら私、防寒具とかホッカイロとかでいろいろとお金使っちゃうから……」

玄「よくそれでサウナ作ろうなんて言い出したね……」

宥「玄ちゃんと二人で力を合わせればなんとかなるかなって」

玄「待ってよ!私にほぼ100万払わせようと思ってたの!?おかしいよそんなの!」

宥「玄ちゃんはいつまでも私のヒーローだから……」

玄「嫌な役回りすぎるよ……」

宥「ええっ!?玄ちゃん、幼かった時はいつも私を助けてくれたのに……」

玄「それとこれは話が別だよ!現役女子高生に100万なんてとてもじゃないけど支払えないよ」

宥「困ったなぁ……どうしよう?」

玄「素直にあきらめたほうがいいんじゃないかな」

宥「うーん……もうちょっと別の方法考えてみるね」

玄「うん、お好きにどうぞ……」

宥「ふぅ~む……」

宥「なにも思いつかないよぉ」

宥「やっぱり玄ちゃんが言うようにあきらめたほうがいいのかな?」

宥「はあ……」

宥(お店の経営資金を借りる……のはぜったいに玄ちゃんに反対されるし、)

宥(地道にアルバイトでコツコツ稼ぐとしても時間がかかりすぎちゃう……)

宥(恫喝なんてもってのほか、こういうのは平和的にいかないと後々めんどくさくなるもんね……)

宥「……」

宥「とりあえずおこたでぬくぬくしながら考えることにしよう」

モソモソ

宥「えへへ、おこたあったか~い」

宥「みかん美味しい~」

宥「しあわせ……zzz」

憧「ねえ宥姉」

宥「ふぇ!?憧ちゃんいつの間に!」

憧「玄から聞いたわよ。お金に困ってるらしいわね」

宥「う、うん……なにかいい方法ないかな?サウナがあるかないかは私にとって死活問題なの……」

憧「あたし知ってるわよ」

宥「ほ、本当!?」

憧「ええもちろんよ!……教えてほしい?」

宥「う、うん。教えてほしいなぁ」

憧「じゃあ情報提供する代わりに宥姉もあたしの野望に手伝ってほしいんだけど」

宥「まかせて!憧ちゃんのお手伝いならなんでもするのでその情報を教えてください」

憧「交渉成立ね」

憧「じゃあとりあえずこのビデオ見ちゃいましょう」

宥「ビデオ?」

憧「こういうのは実際に見た方がわかりやすいからね……よし、準備完了。流すわよ」

宥(なんのビデオなんだろう?)

ピッ

宥「……」

「ねえしず、あたし、しずのこと……好きだよ?」

宥「えっ」

宥(これは……憧ちゃんの声?)

「しずと一緒に過ごしたい、しずとひとつに――」

憧「ああああああああああああああああ!!違った!これ違うビデオ!!」

宥「?」

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