P「最近、女の子の間で変な噂が…」(529)


P「俺は、765プロに入社した。」



P「しかし、俺を待っていたアイドルなど一人もいなかった…」

P「そもそも、765プロにアイドルなんていなかった!」

P「…だがその後、社長が登場して765プロにアイドル1号をつれてきた」

P「彼女の名前は、天海春香。髪を結ぶ2つのリボンが似合う可愛い女の子だ」

P「プロデューサーとして、これから彼女と二人でがんばっていくと決めたのであった!」


P「給料は貰えるからまぁいいかー、なんて思ってられなかった」

P「事務の小鳥さんが言うには、アイドルを売らないと給料など払えない!」

P「それと、売れなかった場合はアイドルも俺もクビ…」

P「プロデューサーとして素人の俺に、容赦ない条件」



P「それでも俺は、このプロダクションでプロデューサーをすることを決意したのであった」


P「色々なレッスンや場所に行く度に、様々な女の子たちとであった」

P「ボイスレッスン先で出会った子は如月千早。容姿は可愛いというより綺麗」

P「しかも彼女は、この前俺が初めてとったイベントの最後に飛び入りで参加し」

P「完全に、アイドルたちを差し置いて輝いていた…」



P「やられてしまったが正直、参加する他のアイドルたちには良い影響になっただろうなぁ」



P「だが我がアイドルの春香の印象も薄くなった…」


P「次に公園で出会ったのが、ブタ太。その名のとおりブタだ。」


P「俺に結構なついてくれているらしい」

P「撫でると目を細めて喜ぶとてもチャーミングなブタだ」

P「その後色々あり、友達となるまでに絆は深まった!」


P「そのときに一緒に出会ったのが我那覇響。女の子だ」





P「…あれ、なんかおっかしいな」


P「次にであったのは、菊地真。ダンスレッスン先の建物の付近で出会った」

P「とても中性的な顔で、男?なんて失礼なことを思ってしまった」

P「真はそのことに少しコンプレックスを抱いているのか」

P「女の子扱いされるととても嬉しそうにしていた。笑顔の可愛らしい子だ」



P「後日、俺の渡した名刺を頼りに765プロを訪れ、そのままアイドルになるのであった」


P「俺と春香がレッスンから帰り、待っていたのが水瀬伊織という女の子だった」

P「可愛い女の子ではあるが、性格はちょっと苦手かもしれない」

P「アイドル王になるだの、ならないだの言ってここのアイドルになった」



P「負担が増えるのは辛いが、グループとして活動するのもありなのかな」

P「売れてるところは数十人もの人数で活動しているし」


P「次にであったのはー…名も分からないが」

P「容姿からアイドルになるのはたやすそうな女の子だった」


P「寝てて声も聞いてないけど…」



P「彼女をそのままにしておくのは勿体無い、そう感じた」



P「次にあったら、声をかけてみようかと思った」

P「その後、タクシー代を俺が払ったこと…」



P「絶対に忘れないっ!」


P「さて次にあったのは…今日の朝方会った、三浦あずささんだ」

P「彼女は、俺の初めて…」



P「のパチンコを大成功に収めてくれた女神様だ」

P「おまけに俺が落とした財布を拾って、追いかけて届けてくれたし」

P「俺がアイドルとして勧誘しようとしたら…」


P「社長が連れさらった…春香のときもこうだったのか?」


P「お次は、コンビニで出会った女の子、秋月律子」


P「彼女が良いなと思ったのはルックスだけではない」

P「いや、顔立ちは整っていて綺麗な子だが」

P「彼女に感じたのは自分でもうまく言い表せないけど」

P「順応の早さ、手際の良さ、視野の広さ」

P「下手せずとも、俺よりプロデューサーとしての能力が高そうだ」

P「アイドルにした場合、自分の売りを完全に把握できる子」



P「そう感じた…」




P「ツナ卵サンド…結局買ってしまった」


P「その後、名刺だけ渡して今現在、公園に移動しているわけだ」




男の子「兄ちゃん、さっきから誰に向かって話しているの?」

P「ん?(男の子が不思議そうな顔でこちらを見ている)」

P「あ、あぁ、自分に話しかけていたんだよ」

男の子「そうなの?なんかそれ変だね!」

P(しまった、俺は、全部声に出していたのか)



男の子「あ!もう帰らなきゃっ!じゃあね、変な兄ちゃん」タタタッ

P「あ、あぁ。じゃあねー」


P(………)


P「い、いつもは変じゃないからなー!?」


公園


P(さて、昼食だ。よっこいしょ)ペチャ


P(ツナ卵サンド冷たいなぁ)

P(ってうわっ!)



P(地味にはがしておいたテープのせいで)

P(パンが乾燥してぱっさぱさに)パクッ

P(こ、これはっ!)




P(………不味いよな)



P(はー、休日のこのひと時)ボーッ



P(この公園の安らげるポイントはベンチだよ)


P「平和だねぇ」パクパク

モグモグ

モグモグ



P(美味しくない上に、のどが渇く…)ハァ



キャッキャッキャッ♪



P「遊具では、子供たちが楽しそうに追いかけっこをしている」パクパク


アラアラ、ウフフ


P「入り口のほうでは、ご婦人たちの談笑が響いている」パクパク

バゥバゥッ!ワゥワゥッ!
イヌミー!マテマテー!

P「そして、こちらに向かってくるのは大きなワンちゃん…?」

ワゥ!バゥワゥッ!
マツンダ、イヌミー!

P「…一直線に来ておりますな」


P「人は、パニックに陥ると落ち着いて行動することができません」

P「私は非常に落ち着いています。断言できますとも」

P「しかしながらイヌを避けると言うのはなかなかどうして」

P「たやすいことではないようです」

P(って何落ち着いて独り言言っているんだ俺!)


P「逃げるかっ」 ベチャッ

P「え」 ピラピラピラ

パサリ



紙「ペンキ塗りたて」



P「え」  バゥワゥバゥワゥ!


ドンガラガッシャーン!



P「あてててて…」

ペロペロペロ クゥーン!

P(く、くすぐったい)

P(ほっぺたについていた卵をなめとっていたようだ)





P(バッチリ良い印象を与えたようだぞ)


イヌミー! イヌミー!


P「はて…この声どこかで?」



響「いぬ美ー!君が早いのは分かるけど」



響「自分を置いていかないでほしいぞ」ナデナデ

バゥッ!

P「って響じゃないか!」


P「なるほど、この子も君のねー(あれデジャヴ)」ナデナデ


響「そうだよ、ブタ太だけじゃないんだぞ!」エヘン


P「なるほどね」

P「響、そういえばブタ太は元気か?」


響「うんっ!ブタ太もプロデューサーの人に会いたがってたぞ!」

P「そこまで言うなら、プロデューサーでいいって」ハハハ


P(ここはやはり…いってみよう、やってみよう!)

P「ひ、響」

響「ん?どうしたんだ?」

P「じ、実は折り入って頼みたいことがあるんだ!」


響「そうなのか?自分にできることなら言ってよ!」


P「べ…べn…」

響「?」



P「ベンチ剥がすの手伝って…」

P(そろそろ立ちたい)


響「アハハっ!プロデューサーはドジだなー!」

P(わりと良い印象を与えたみたいだぞ)

P「う、うるさいやいっ」


P「っと、冗談はここまでにして響」


響「ん?今度はどうした?」





P「アイドルに、興味は無いか?」


………
……

居酒屋にて


カンパーイッ カンッ

小鳥「ピヨッピヨッピヨッ」ゴクゴクゴク

P(小鳥さん、いきなり飛ばして大丈夫なのかな)

P「小鳥s 

小鳥「プハーッ!」

P(これもギャップなのか、萌えない)


小鳥「プロデューサーさんっ、飲まないんですかぁ?」

P「い、今飲んでますよ!」コクコクコク



P(あー、酔いつぶれたらどうしようかなぁ)

小鳥「すぃませーん!生中2つー!」


P(俺の中の小鳥さんのイメージが…)





小鳥(悪い印象を与えてしまったピヨ)




小鳥「だけど、お酒は楽しくのみたいですよぉ!」ピヘヘェ


P「そ、そうですね」


P(後が楽しくないぞこれは…)

小鳥「そうだ、プロデューサーさん!」

P「はいはい、なんでしょうか?」

小鳥「社長が、新しい女の人をつれてきましたよぉ」


P「新しい人って言うと…あずささんですか?」


小鳥「ハイ!綺麗な人でしたよぉ」

P「アハハ、社長がティンと来るわけですよね」

ペチャクチャペチャクチャ



小鳥「そういえば、お仕事のお電話もかかってきましたよ?」

P「あ、そうなんですか!」




P「て、俺には直接かけてこないのかい」


P(聞いたところ、雑誌の小さなコーナーに春香を使いたいそうな)

P(他の仕事では、3人程度こちらのアイドルを使ってくれるそうだ)

P(いきなりあずささん…というわけにもいかないから)

P(春香、伊織、真の3人を使ってもらおう!)

P(そっちの仕事、時間としてはまだ余裕があるからな)


P(その間にもしっかりと3人に磨きをかけなければっ!)


小鳥「ムニャムニャ…」

P「寝るの早いよしかし!?」

P(俺の全額負担になった…)


765プロ



P「よいしょっ、と」スゥ

P(結局小鳥さんをここまでおんぶしてここまできたぞ)



P(思っていたより軽かった)

P(やっぱり、小鳥さんも女の子なんだよなぁ)ドキドキ



小鳥「スゥ…スゥ…」





P「…寝顔が無防備で、可愛いな」


P(ここで小鳥さん一人にするわけにもいかないし…)



P(俺もデスクチェアで寝よう)


P(今日は評価を聞いていないから分からないけど)


前回 評価  高(◎ ○ □ △ ×)低

春香 ○  千早 ? 響 ? 寝る子 ? (ブタ太 ○)
小鳥 ●  伊織 △ 真 ○

今回

春香 ○  千早 ? 響 ? 寝る子 ? 律子 ?
小鳥 ?  伊織 △ 真 ○ あずさ ?

(ブタ太 ○ いぬ美 ○)



P(多分、評価に変化はないだろう)



P「おやすみなさい、小鳥さん」





小鳥(………)



P(バッチリ良い印象を与えた気がした…)

………

……



翌朝

ピヨピヨ



P「ン…んー」



ピヨピヨピヨピヨ

P「うーん?」

ムニムニ

P(鳥のさえずりで起きるというのも、おもむk…)

小鳥「プロデューサーさん、朝ですよ。おきてくださーい」ピヨピヨ

P(………)





P「…嫌いじゃないよこういうの」



小鳥「モーニングコーヒーです。どうぞ」スッ


P「ありがとうございます、小鳥さん」ズズズ



P「ふぅ・・・」




小鳥「ところでプロデューサーさんはお身体、大丈夫ですか?」




小鳥「とりあえず一旦帰りましょう。ね?」


小鳥(お風呂入りたいですし)



P「そうですね、時間はまだありますし」




P(はっきり言って、ベッドで寝なおしたい)



ガチャ


小鳥「ではプロデューサーさん、また後で」

P「はい、また後で」





P(その後寝なおして)

P(見事に昼まで目を開けることはなかった)


765プロ


P「まずいぞ、まるでプロデューサー業務をしていない」

小鳥「最初の意気込みが嘘のようですよね」


P「ということで、今日は売り込みに専念しますかね」


小鳥「はい。春香ちゃんたちが来たらどうしましょう?」

P「一緒に行動したほうがいいのでしょうけど春香と伊織はビジュアル」

P「真はボーカル、あずささんには色々と説明してあげてください」

小鳥「はい、わかりました」

P「では、行ってきます」ガチャ


P「あ、そうそう」

小鳥「?」



P「春香、伊織、真の3人に、仕事の件を教えておいてください」

小鳥「はいっ、伝えておきますよ」

P「では、行ってきます!」

ガチャン



小鳥「…仕事の成果は出てると思うのですけどねぇ」




道端



P「…ふぅ」

P(取り合った結果、直接アイドルを連れて来い。とのことだった)



P「次回、しっかり連れて行かなくては…」


P「そういえば、真がレッスンしている所がすぐ近くだな」


P「差し入れでも持って、様子を見に行こう」



P「………」




P「千早…また居ないかな」



コンビニ


ウィーン

いらっしゃいませー



P「さすがに昨日のコンビニに行きたかったけど」

P(シフトがいつも入ってるとも限らないし)


P「結構、遠回りだしな」



P「まぁ、適当に腹にたまりそうな物を選ぶかな」


P「FFのから揚げがうまそうだな。後で買うか」


P(一応確認しておくけど、FFというのは)


P(フライドフード、フライヤーフーズ等の略のことだ)


P(…!)


P「ベルトアクションや、RPGじゃないからな?」

女の子「?」



女の子「ねぇ兄ちゃん。一人で、何言ってんのー?」

P(あ、しまった。また独り言言ってたか)



女の子「ねーねー兄ちゃん、さっきのゲームの話?何のゲーム?」

P「いや、違う違う、あそこのフライヤーフードの話だよ」



女の子「でも兄ちゃん、ベルトアクションとかアールピージーなんて売ってないっぽいよ?」



P「…ごめんなさい違ってませんでした」


………


女の子「やっぱRPGってロールプレイングゲームのことっしょー?」


P「そ、そうだね。しかし、よく分かったね」


P(女の子でもゲームって詳しいものなのかな)


女の子「んっふっふ~♪甘いね、兄ちゃん。真美に知らないことは無いのだよっ!」


P「ほうほう、真美ちゃんって言うのか」

P「………」ジー


真美「あれ、兄ちゃんなんで真美の名前分かっちゃったのっ?」


P(うーん、ルックスは可愛いけどそれだけ…かなぁ)ジー


真美「さては兄ちゃん…エスパーだね!テレパシーで真美のこと読み取ったんだっ!」



P(子供はキャラとしては強い…が、もう一押し)ジー



真美「ところで、さっきからじっと見てどったのー?」


P(はっ!?俺って社長っぽくなってるかもしれない!)


P「なりたくない。俺は社長じゃないんだ」


真美「心配しなくても兄ちゃんは、社長みたいな偉い人には見えないっぽいよ」




P「………正しいけど喜ぶべきでもないなぁ」



P「と、あまり時間をかけるのもよくないな」


P(時間にルーズな習慣が身についてしまったら)

P(さすがにこの職やっていけないしな!)


P「じゃ、じゃあFFのことはいずれ教えるから」

真美「持ってるなら貸してねー!よろー♪」

P(わりと良い印象を与えたみたいだぞ)

P(早いうちに、全クリしておきたいな…)

ウィーン

ありがとうございましたー





真美?「おまたせ真美ー」

真美「亜美、おっそいよー!」


レッスン場


ガチャ

P「真ー、やってるかー?」


真「あっ、プロデューサー!」タタタッ



P「お疲れ、真。レッスンは順調か?」

真「ハイ!こういうこと、今までしたこと無かったから新鮮で」

真「それに、なんかボク、あ、私…」

P「ん?私…?」


真「アイドルになったなら、もっと女の子らしくしたいじゃないですか!」

P「あはは、だから私か」

真「へ、変ですか?」

P(ふむ…)


P「別に変じゃないよ、女の子らしいじゃないか」

真「そ、そうですかっ!?…へへっ、やーりぃ!!」


P「だけど真は、意識しないで自然体で居たほうがいいと思うぞ…多分」


真「多分って…でもプロデューサーがそういうならそうしますね」




P(まぁ、こんなもんだろう)


P「さて、がんばってる真にさしいr…

グーーー

真「………」

P「………」

真「………」カァー


P「……プッ」



真「も、もう!笑うことないじゃないですかー!」


P「あははっ、悪い悪い。丁度差し入れ持ってきたから飯にしよう」

真「ほ、ホントですか!?やーりぃ!」


P(差し入れとして持ってきたのは…)

P(スポーツドリンク、お茶、から揚げ、おにぎり、厚焼き玉子だ)


P「はい、おしぼり」

真「ありがとうございます」

P(おしぼりくれるコンビニなんて中々無いから得した気分だ)フキフキ








店員(わりと良い印象を与えたみたいだぞ)





真「ふぅ…ご馳走様です、プロデューサー」

P「おう、この後もレッスンやってくんだな?」


真「ハイっ!仕事がもらえたって聞いたから」


真「一生懸命に自分を磨かなきゃなって思って」



P「おう、率先してそういう心持をしてくれるのはプロデューサーとしてはすごく嬉しいぞ!」


真「そ、そうですか?…へへっ」


P(うむ、照れ笑い可愛い)




P(さて、真と別れた後、前回と同じ部屋にいっては見たが…)


P「そんな都合よく出てくるわきゃないよなぁ…」


P(まぁ、真もがんばってたし)

P(ここに来るのは、これからいくらでもあることだし)



P「如月…千早、か」

千早「あの…私に何か御用でしょうか?」






P「都合いいねぁあんた!?」

千早「?」


P(早速、彼女に色々話すことにした…)

P(前回のイベントの時の話、社長が君のことを知りたがっていること)

P(そしておれ自身も彼女のアイドルとしての可能性を信じていること)



P「と、いう訳なんだ如月さん」

千早「お断りします」キッパリ

P「あるぇー!?」

千早「まず、765プロというプロダクションは聞いたことがありません」

P「ぐ…それは、活動自体はまだ始まったばかりで…」




P「って待て。この前ステージイベントでうちのアイドルの紹介はあっただろ?」

千早「そうなんですか?聞いていませんでした」


P「えー」


P「ちなみになぜイベントを見ていたんだい、如月さん?」




千早「歌を…」

P「え?」



千早「…いえ、なんでもありません」

P「は、はぁ」


千早「話を戻しますね」

P(え、強引に戻された)



千早「仮にあなたがプロデューサーだとしたら」

千早「私にどのようなアイドルを目指すように施しますか?」

P(ここはしっかり考えていったほうがいいな)


P「俺は、君が一番長けているのは声だと思うんだ」

千早「…」

P「だから歌を主体としたアイドル」

P「つってもそこはアイドルだからな。ダンスの技術も必要になるがな」


千早「わかりました」


P「お!もしかして…っ!?」

千早「やはり私には向いていないということが」


P(駄目だったーーー!)



P(結局、今回説得には応じてくれなかったが)


P(しかし、俺はあきらめないぞっ!)



千早「ただ…声をほめてくれたことはありがとうございます」

P「お、おう」

千早「それでは、失礼します」


P(まぁ、こんなもんだろう)



P(その後、765プロに戻ると、わきあいあいとした空気が漂っていた)

P(すでに戻ってきていた春香、伊織にあずささん、小鳥さんも加わって談笑していた)


P(あ、そうだ。春香に雑誌の仕事の話してなかったっけ)


P(でも、今話すと伊織が反応しそうで怖いな…)




P(あとでメールしよっと)



P(少し後に真も戻ってきて、3人そろったので仕事の話をし)

P(レッスンで疲れているであろうから、早めに解散となった)






P(俺も帰ってゲームだゲームっ!)


P宅

P(今日も小鳥さんから評価メールが届いたぞ)

春香  ○  千早 ? 響 ? 寝る子 ? 真美 ?
小鳥 秘密 伊織 △ 真 ○ あずさ □ 律子 ?

(ブタ太 ○ いぬ美 ○)


P(小鳥さんが秘密になってるよ…大丈夫なんだよな?)



P(だんだんと表が賑やかになってきたけど…)

P(その分みんなの信頼も築いていかないといけないのか!?)



P(って全員●なんて事になったらどうすればいいんだっ!!!)


P(新しい出会いに期待と不安3:7程度で抱きながらも)

P(今日の夜は更けていくのでした…)

P「あっ、春香にメールおくっておかなきゃ」メルメル


P「っと。さて、きりのいいところまで進めるぞー!」ピコピコ

………
……




千早(あの時、私はなぜ前に出たの?)


千早(試したかった…ただそれだけ…)


「じ、じゃあ失礼したね。でも、君はもっと上手くなるよ、あはは。じゃあね!」



千早(上手くなる…あの人は確かにそう言ったわ)



千早(………………)


春香(プロデューサーさんからメールだ)ピッ

差出人:プロデューサーさん
件名:春香、雑誌だよ、雑誌!


春香(……クスッ)


春香(わかりました…っと)ピピッ



春香(私、もっとアイドルらしくなるように)

春香(がんばらなきゃっ!)



春香(おやすみなさい、プロデューサーさん)



P宅


P(しまった!ついこのボス倒したら、次の町まで、このイベント終わらせたら)

P(なんてプレイしていたら…)



P(ラスボス前まで来てしまった!)


P「そして、もう朝じゃないか!?」



P(うあー眠い。シャワー浴びてもまだふらつく…)


P(まだそこまで日は昇ってないけど)

P(ちょっと、朝のお散歩と洒落込もうかな)




P「………年配の思考じみてるかも」


近くの川原沿い


P「ふぅ、朝の空気はひんやりして気持ちがいいな」

P「人もいないし静かで実にいい」


P(なんか…世界中に俺だけになったんじゃないか?)


P(なんて昔はよく思ったものだなぁ)


P「そんなはず無いのにな…すぐそこの川原に女の人も立ってるし」



P「………ん?」


女性「東雲…活気の前の静寂に満ちた町もまた、いいものですね…」

トコトコトコトコ

P(足が自然と動いていた…)


P(まるで一直線に彼女に引き寄せられるように)ザッ



P(この少し憂い帯びた表情、冷たくはかなげで…)ジー



女性「?……はて、あなた様は?」

P(いけねっ、もう癖づいてしまったな)

P(はて、なんと言えば不快に思われないだろうか)


P「君の表情に、見惚れてしまったんだよ」


女性「まぁ!…ふふ、そうなのですか?」

P(わりと良い印象を与えたみたいだぞ)


女性「しかし、見ず知らずの私にそのような賛美を下さるとは…」


女性「あなた様は、一体…?」


P(男なら…)スッ

P「俺かい?俺は」

P(やってやれだ!)サッ


P「こういうものです」


女性「これは、ご丁寧に…」

P(なかなか、かっこいいんじゃないか!?)



女性「これは…何でしょうか?」

P「え?名詞に俺のなm…」

P「………」




P「天丼かよ、俺」




P(また、コンビニのポイントカードだった)


P「そうなんだ、ずばり、うちのじm グーーー


P(これも天丼じゃねえか)

女性「はて、何の音でしょうか?」


P「えと、近くのラーメン屋に一緒に来てもらえないか?」

P「そこで話を聞いてもらえないかな?俺がおごるよ」

P(朝メニューの軽くて安いラーメンがあったはずだ…)

女性「なんと!よろしいのですか?」

P「もちろん!好きなだけ食べてくれてかまわない!」キリッ



女性「あなた様は、まこと心の広きお方なのですね」

女性「殿方にそのように申されて相伴しない訳には行きません」

P「ということは?」



女性「ぜひ、お供させていただきます…ふふっ」

P(彼女はまるで雪のようにはかなく見えたが)

P(見せた微笑は、どこか暖かく感じられた)


P(いやー、ちょっと詩人ぶってみたけど本当に)


P(雪は積もるね。事実、目の前に積もってる)



P(白い…真っ白な………どんぶり)



女性「ここのらぁめんはまこと、あっさりとしていて」

チュルチュル

女性「いくらでもいただける気がします」

チュルチュル チュルチュル


P「洒落になってないからね」


P(彼女の名前は、四条貴音…………)

チュルチュル



貴音「御馳走様でした」





P(………以上)


P「さて、落ち着いたところで話につかせてもらうね」

貴音「はい、なんなりと」


P「まず、四条さん。あなたには是非うちのプロダクションに来ていただきたい」

P「そして、アイドルとなって活躍していただきたい!」



貴音「…あなた様は、どうしてわたくしにそのような話を?」



P「ずばり、才能を感じたんだ」

貴音「才能…」


P「そう、その美麗な顔立ち」

P「そしてその目だ」


貴音「目、ですか…?」

P「そう、目だよ。君の目はすごい澄み切っていて」

P「強くまっすぐを見つめている」

P「その目には、人にものを訴える力がすごく備わっていると感じたんだ」

チュルチュル

高木「いい事をいうじゃないか、君!」


P「………」


P「つかぬ事を聞きますが、社長はなぜここに?」



高木「いやぁ、私もここのラーメンがすきでね。たまたま店に入ったら」

高木「たまたま君たちがここにいた、というわけなんだよ」


P「はぁ、そうですか…」





P(その後、二人で四条貴音をまじめに勧誘し、見事に…)



高木「では早速、私は四条君を765プロにお届けするよ」


貴音「あなた様、また後ほどお会いいたしましょう」



貴音「…らぁめん、ありがとうございました」


P「ああ、これからよろしくね四条さん」

貴音「貴音と…そう、おっしゃってください」


P「わかった。じゃあね貴音」

貴音「はい!ふふっ…」

ありがとうございましたー




P「さて…会計を済ませるかね」

P「あれ、伝票二つあるし」ナニナニ




P「社長のじゃないすか!」

P「やだーーー!」

765プロ


ガチャリ


小鳥「あっ、おはようございます。プロデューサーさん!」


P「小鳥さん、おはようございます」


小鳥「貴音ちゃん、もう来てますよ」




P「でしょうな、あはははは」

小鳥「?」


倒れそ…来ないと
思ったらすぐ落としてください
無責任ですみません


貴音「あなた様、お待ちしておりました」

P「やぁ、貴音。小鳥さんにはもう挨拶はしてあるんだね」

貴音「はい、小鳥嬢には親切にあいどるについてを…」



P(こ、小鳥嬢?!)

仕事先より、帰ったらしっぴついたします

今日にかえるます




貴音「あなた様。私は何をすれば…?」


P「っとそうだった。とりあえず、ミーティングをしたいんだけど…」


貴音「はて、みーてぃんぐとはいかなものでしょうか?」



P「……アイドルとしての初めての仕事だよ」



P(こうして俺は貴音のプロデュース第一歩に踏み込んでいった)




ガチャ

春香「フンフンフーン♪」

春香「おはようございます!」


小鳥「春香ちゃん、おはよう。ご機嫌ね」


春香「はいっ!お仕事を受けて、早速がんばっていきたいと思います!」

小鳥「ふふっ、無理はしないでね?」


春香「ところで、プロデューサーさんはもう来てますか?」キョロキョロ


小鳥「ええ、応接室で新しいアイドルさんのミーティング中よ」

春香「新しいアイドル?」


春香「新しい人が入ったんですねっ!」

小鳥「そうよ、最初に比べるとどんどん賑やかになっていくわねぇ」



春香(仲間が増えるのは嬉しいな、お友達になれるかな?)


春香「えっと、私レッスンに行ってきますねっ!」


小鳥「あら、プロデューサーさんや貴音ちゃんに会っていかなくていいの?」

春香「レッスンから戻ったら、改めてあいさつしますっ」


小鳥「わかったわ。私からプロデューサーさんに伝えておきます」


春香「はいっ、よろしくお願いしますね、小鳥さん」



春香「じゃあ、行ってきます!」 ガチャ


小鳥「はい、いってらっしゃい」


バタン

ガチャ

P(ふぅ、貴音の情報がまったく持って得られなかった)

P(しかし貴音自身のキャラクターはつかめてきた…)

P「さて貴音、他のメンバーがそろうまで待っていてもらえるか?」


貴音「はい、わたくしもそのメンバーに加わらせて頂くのですね」


P「ああ!みんないい子達だから、すぐにとけこめr」


伊織「ちょっと!また私を待たせたわねっ?新米の癖にっ!」


貴音「何奴!」


P(…とけこめると、思う)

P「そして、お前もな」

伊織「新しいアイドル?アンタ、アイドルばかり増えたって仕事が増えるわけじゃないでしょ?」


伊織「そんなことも、そんなことも分からないような貧相な頭なわけ?」


P(ぐぬぬ………)


貴音「水瀬伊織。そのような無礼な物言い…情けないとは思わないのですか」


P(た、貴音ぇ…!)

貴音(ばっちり良き印象をあたえたようです)


伊織「何よっ、ホントのこと言って何が悪いのよ?」


貴音「なんと!そうだったのですか、あなた様」



P(ここまで純粋な子だとは思わなんだ…)



P(ご機嫌取りのためにオレンジジュースをおごるはめになった…)


P(しかし、今後些細ないざこざで●が増えるかもしれん)


P(彼女たちにあわせていたら…)


P(俺の胃が爆発してしまうかもっ!?)


伊織「で、今日は何をするのよ?」

P「あ、はーい」


伊織「はぁ、またレッスンなの?」

P「そうだ、今度の仕事には3人出てもらうからな」

P「それまではなるべく、伊織たちに磨きをかけておきたいんだ!」



伊織「私は最初から、スーパーアイドルの素質があるから別にいいと思うけどね」




P(さて、どう答えてレッスンに励んでもらおうか)


P「確かにスーパーアイドルの素質があるかもしれないけど」


P「今以上に頑張れば、もっとすごいところまでいけるだろ?」




伊織「まぁ、上手く言ったつもりなのだろうけど…」




伊織「それもそうね、更に輝いた伊織ちゃんを崇めさせてあげるわっ」ニヒヒッ


P(わりと良い印象を与えたみたいだぞ)



伊織「じゃあ、行って来るわよ」


P「いや待て、貴音も一緒にレッスンに参加してくれ」

貴音「はい、わかりました」


伊織「貴音も来るの?なら、私の可憐さを近くで見て覚えなさい」


貴音「はい…その腕前、是非拝見させていただきますよ」


P「レッスン場まで、お前らを送るから」



P(こうして二人をレッスン場に送った)


ガチャ

P「ただいまー、ふぅ…」

真「あっ、プロデューサー!おはようございます」


P「おぉ、真、おはよう」


あずさ「プロデューサーさん、おはようございます」


P「あずささんも、おはようございます」


P(はぁ。やはり気を使わない分胃が回復している気がするなぁ)


P(あずささんは、元から表情が柔らかいし見ているだけで癒される)ジー


P(真は気兼ねなく話しかけられるし、いつも元気ハツラツっって感じで)ジー


P(こっちも元気になってくるぞ)


あずさ「あの、ぷ、プロデューサーさん?」

真「や、やだなープロデューサー。照れるじゃないですか…このっ」ヒュッ

P(バッチリ良い印象を与えたみたいだz)ボコッ


P「…だ、大丈夫…なんくるない」グフッ



P(3人でのミーティングを開始した…)


P(それにしても、伊織だけじゃないけど)

P(自分のアイドルにペースを握られているようでは)

P(この先苦労は耐えないだろうな)


P(プロデューサーとしては直すべき点だな)




P「でも●だけは、本当に気をつけようね」


P(その後、真はレッスン)

P(あずささんは真とは別のレッスン場へと向かった)



P(ふぅ、ちょっと休憩…)


コト


小鳥「お疲れ様です、プロデューサーさん。お茶です」


P「…ありがとうございます、小鳥さん!」


スッ


P「ズズズー…」


P(このお茶の温度からも小鳥さんの優しさが…)

コト

P(骨身に応えるなぁ…)フゥ

小鳥(わりと良い印象をあたえたようピヨ)


小鳥「あ、いい忘れていましたが」


P「?」ズズズッ


小鳥「あずささん、極度の方向音痴で…」


小鳥「今朝も、真ちゃんが道に迷ってるあずささんをお連れしたそうなんです」


小鳥「もしかしたら、レッスン場につけないかもしれないわ」

P「!!!?」ブーッ



小鳥「ピヨーーー!」

P「ガハッ、小鳥さん!もっと早くオホッオホッ…」

P(むせてしまった…)

P「そしてまた同じ過ちを繰り返してしまったっ!」


P「タオルです。拭いてください」


小鳥「はいぃ…ありがとうございます」フキフキ




小鳥「んもぅっ!プロデューサーさんっ!」


小鳥「何でいつもお茶を含んでから話を聞くんですか!」プンスカ





P(え?俺のせいなの?俺のせいなの?)


P「ということは、こうしちゃ居られない!」


P「俺っ、様子を見に行ってきます!」



ガチャ

バターン



小鳥「………」ブルブル


小鳥「うぅ、冷えてきたわぁ」ガクガク


P(あずささんが向かっているレッスン場は)

P(こっちかっ!)


タッタッタッタッタ

P「とりあえず、走りながらでもあずささんに連絡をっ!」タッタッタッタッタ


ピッ


P「………?」




P「聞いてなかったよあほう!!!」タタタタタタッ



P「そうだっ、困ったときの小鳥ちゃんっ!」ピッ




Prrrrrr Prrrrr Prrrrr


ガチャ



P「あ、小鳥さんですか!?あずさs」

電話「ただいま出かけております。ピヨーっと鳴いたらご用件を…」

P「何でやねんっ!」

ピヨーッ

P「やだーーー!」


P(結局、携帯電話も出なかった…)タッタッタ

キョロキョロ

P(あの人、俺が出掛けた後…)タッタッタ

キョロキョロ

P(一体どこ行ってしまったんだ!)タッタッタ



その頃、小鳥


シャーーーーーーー




小鳥「ピヨピヨー♪」



小鳥(お茶でべとべとしちゃったし)


小鳥(綺麗にしなきゃっ)


ゴシゴシ


小鳥「ピヨピヨピピピー♪」


P「ハァハァ…どこにも居ない…」


P(レッスン場に行っては見たが)ハァハァ

P(俺の期待も虚しく…)ハァハァ


P(居るべき人は、まだ到着していなかった)ハァハァ


P「ど、どこに行ったんだーーー!!!」


その頃、あずさ


女の子「あのっ、先ほどは私なんかを助けていただき、ありがとうございましたぁ」

あずさ「あらあら、私なんかなんて言ってはいけないわ」


女の子「でっ、でも私、あんなに小さい犬でも…うーっ」


あずさ「あなたは可愛いんだから、自身持たなきゃ、ね?」


女の子「か、可愛いなんてっ。私なんかっ」

あずさ「ほら…だから。ねっ?」

女の子「は、はいー」


一方、プロデューサー


P「がはぁ…も、もうむ…無理ー!」バタンキュー

ハァ…ハァハァ…ハァハァ…


P(こんな往来でぶっ倒れることになるとは…)ハァハァ



P(すぐに見つかると思っていた俺が甘かった…)

P(こんなことになるなら、あらかじめ小鳥さんから)

P(電話番号を聞いておくべきだった)



P「って…ほ…本人から…で…いいんだ……っつの」ハァハァ




?「そこの人、そんなところで何してるの?」


P「こ、これが寝てるように見・・・見えるか?」ハァハァ


?「ミキには寝ているようにしか見えないの」


P「まぁ…そうか…もしれない…が…」ハァハァ


美希「でもね、そんなところで寝るのは危ないって思うな」



P「ご…ごもっとも…」



P「そ…れで。君は…誰……」ムクッ


P「!」


美希「ミキ?ミキは、ミキだよ?」



P「ユーアー、ミスターミキプルーン!?!?」


美希「じゃなくって、ミキなのっ!」


P(また…出会うことができるとはね)


その頃




小鳥(はぁ、さっぱりしたわー)フキフキ


小鳥(代えの服に着替えて…)


小鳥(あ、いけないっ。誰も居ないんだった)


小鳥(あら?留守番電話にメッセージが残ってる)ポチッ

小鳥(お仕事の話かしら。だとしたら申し訳ないことしちゃった)


電話「メッセージは、一件です」

電話「メッセージを再生します。一件目…」ピヨー


電話「やだーーー!」


小鳥「ピヨッ!?」


一方、プロデューサー



美希「ふーん、そこの人は、アイドルのプロデューサーをやってるんだ」




P(そ、そこの人?)

P「す、好きに呼んでくれてかまわないが、そこの人はやめてくれ」



美希「じゃあ、プロデューサーなの」


P「………お、おう」


P(…悪くないじゃない)



P「そうだ!忘れないうちにこれを渡しておくよ」


美希「765プロ、ダクション…プロデューサー、P…さん?」


P「そう。もし、アイドルデビューするなら是非、765プロを訪れてくれ」


Prrrr Prrrr Prrrr


P「おっと、小鳥さんから電話か」ピッ



美希(鳥さんから電話?)



電話「お待たせしてすみません、電話番号は…」



P「はいっ、はいっ!わかりました。今すぐにかけてみます!」


電話「そうしてください。きっとプロデューサーさんを待ってますよ」



P「ありがとうございました、小鳥さん」

電話「はい。それじゃあ…」


P「ところで小鳥さん?」

電話「はい?」


P「なんで、すぐに電話に出てくれなかったんですか?」


電話「え、えーとっ!そ、それはですねっ」

P「はい、それは?」

電話「………」

P「…」



電話「……んもうっ、プロデューサーさんのエッチっ!」ピッ


ツーツーツー



P「は?」

P(まぁ、こんなもんだろう)



P「早速電話を掛けなくてはっ」ピポパポピ




美希「プロデューサーは、鳥としゃべることができるの?」


P「え」

P(鳥…?小鳥さんのことか)


P「いやいや、小鳥さんっていう」


美希「プロデューサーは、小鳥と話すことができるの?」


P「…大体そんな感じ」


Prrrr Prrrr Prrrrr ピッ



電話「もしもし~?どちらさまでしょうか?」


P(おっと、やっとかかった)



P「あずささんですか?もしもし、俺です。Pです」


電話「あら~、プロデューサーさん。どうなさいましたか?」




P「えっ」




P「え、えと。あずささん、道に迷ったんですよね?」


電話「そうなんですかね~?」


P(ええっ!迷ってはいないのか?)



P「今、どこにいるか分かりますか?」


電話「今ここがどこかですか?えーと…」


あずさ「ねぇ、雪歩ちゃん。ここがどこかわかるかしら?」


雪歩「はい、ここは………」


あずさ「だ、そうです。プロデューサーさん」





電話「誰か居るのは分かりました…」


電話「…ただ、声まではさすがに聞こえないっす」


P(その後、場所をしっかりと教えてもらった)

P(…それなりに近い場所まで来ているようであった)



P「はい、ではすぐにそちらに向かいます。それでは」ピッ


P「さて、もう一頑張りっ!」


P「てことで美希、アイドルの件。考えておいてくれっ!」

美希「わかったけど、そんなことすぐには決められないの」


P「そんなに急がなくてもいいからな、良い返事期待してるよ」


P「おと、長居するところだった。それじゃっ!」タッタッタッタ



美希「プロデューサー、いっちゃった」


タッタッタッタ ピタ テクテクテク


美希「…全然走れてないの」



あずさ「というわけだから、雪歩ちゃん。そろそろお別れね」

女の子「はい、あのー、本当にありがとうございましたっ!」

女の子「このお礼は、必ずお返ししますっ!」



あずさ「うふふ、私もここがどこか教えてもらえて助かっちゃった」


女の子「そ、そうですか?」


あずさ「ええ、だからこれでおあいこさま」



P(ぜ…全然走れないぞ…)スタスタスタ


P(だが、電話で聞いた場所は確かここら辺…のはず)

スタスタ

スタスタスタ キョロキョロ

P「あ…い…いた…!」




P「お、おーいオホォオホォ…!」



雪歩「あ、あずささんっ。男の人がこっちにきますー!」アセアセ

あずさ「あらあら~、雪歩ちゃん。そんなにあせらなくても」

あずさ「あの人は、私のプロデューサーさんよ?」


雪歩「ぷ、プロデューサーさん、ですか?」


P「おっ、お待たせいたしました。あずささん」チラッ


P「と………?」



P(おや、まるで小動物のようにおびえた表情で)

P(こちらを見ている可愛い子がいるぞ…!)ジーッ




雪歩「ひっ!?」


雪歩(私を、すごい見てますーっ!)



雪歩(きっと私、何かやっちゃったんだっ)

雪歩(…だからこの男の人。怒って私をっ)



P(うわっと、またやってしまった)

P「いきなりで失礼だけど…きm

雪歩「わ、私っ!私っ!………穴掘って埋まってますぅー!」サッ






P「…いきなり斜め上すぎる」


P(お、俺はなんて反応を見せればいいんだ?)



あずさ「大丈夫よー、雪歩ちゃん。この人はあなたを可愛いと思ったから」

あずさ「ついつい、じっと見ちゃったのよ?」



あずさ「ですよね?プロデューサーさん?」



P(あ、あずささーん)パァ


P「そ、そうなんだ。すまない君」

P「ただ、これだけはいえる。悪意があったわけじゃないんだ」

雪歩「………ふぇ?」


P「ただあずささんの言ったように、君が可愛いと思ったから…」



P「少しでもいい。警戒を解いてもらえないだろうか?」


雪歩「………」


ソロリ、ソロリ、ピョコン


雪歩「…」ジー



P(も、もぐら叩き…)


P「ま、まぁその体勢で聞いてくれてかまわない…」


P(俺は誤解が無いように、しっかりとプロデューサーであることを説明し)

P(そして………)


P「とりあえず、これ俺の名刺…」スッ


雪歩「そ、そこにおいてくださいっ」ビクンッ



P(俺警戒とかれてないじゃない)


雪歩「あっ、ご、ごめんなさい…」


雪歩「私…男の人と話すの、苦手でっ…」



P「そ、そうなのか…よかった。嫌われてなくて」

雪歩「き、嫌いなんてそんなっ!」


P「あはは…それを聞けただけでも救われたよ」


雪歩「そ、そうなんですか?」



P(俺が数歩下がったところで、ようやく名刺をとってくれた…)


雪歩「と、ところであずささんは…」


雪歩「プロデューサーさんがいるんですよね?」


あずさ「ふふっ。ええ、そうよ」


雪歩「あ、あずささんって…女優さんだったんですかっ?」


P「いや、女優じゃなくてアイドルをだな…」


ヒョコッ




P「………いきなり話しかけてごめん」


あずさ「ふふっ、雪歩ちゃん。私は女優じゃなくてアイドルなの」

雪歩「そうなんですか?」



あずさ「ええ。こちらのプロデューサーさんがアイドルにならないかって」

P「え?」

P(あずささんを実際誘ったのは社長だったが…)



雪歩「あずささんのような人なら、すぐに有名になれると思いますぅ」

あずさ「ううん、私がすぐに有名になれるなら」


あずさ「雪歩ちゃんならもっと早く、有名になっちゃうわ」


雪歩「えーっ!わ、私がですかっ!」


雪歩「無理ですっ!私なんか…」

あずさ「あらあら~。さっきも言ったけどね」


あずさ「雪歩ちゃんは、とっても可愛いわよ?」


あずさ「ね?プロデューサーさん」


P(応答は考えるまでも無いな)



P「勿論だ、というかそう思ったからさっき見つめてしまったんだ」


P「誤解を招いてしまったのならごめんな…」





P(その後も、苦労しながらだが、勧誘してみることにした)

P(少し時間がかかったが、これまたアイドルの原石といえる子だ)

P(この子をそのままにしておくなんて、勿体無い)

P(て、もうレッスンできる時間ないじゃないかっ!)

P「と、いうわけで、もしよかったらさ。765プロにおいで」

P「遊びに来るだけでもかまわない」

P「君と同じくらいの女の子たちもいるから」


P「では、あずささん」

あずさ「はい?」



P「…ちょっと俺飲み物買ってきます」スタスタスタ...


P(走って喋って…俺の体はぼろぼろだ…)



雪歩「あ、あのっ」

雪歩「あずささんはっ、なんでアイドルになったんですか?」



あずさ「さあ、どうだったかしらね。ふふっ」


雪歩(えーっ!覚えてないんですかっ?)


雪歩(………)


雪歩「わ、私も……アイドルになれますか?」


あずさ「ええ、絶対になれるわ。私が保証します、ふふっ」


P(その後、少女雪歩と別れ、あずささんと765プロに帰ることにした…)


P(別れるときの彼女の目は、怯えは薄まり…)


P(何か決意に満ちた色をしていた…気がした)




P「…結局あずささんのレッスン。できてない」


あずさ「そういえば、そうでした~」



P(今日は疲労が尋常ではないので、早めにあがらせてもらうことにした)


P(今日走った成果としては…)

P(以前ソファで寝ていた子。美希に名刺を渡すことができた)

P(そして、先ほどの少女。雪歩にもコンタクトを取れた)

P(これからも、765プロが活気に満ち溢れるといいな)





P(余談だが昼あたりに765プロにいたずら電話が入ったらしい)

P(まったく、弱小プロをいじめて楽しいもんかね)


P宅


P(ほぼ恒例の、小鳥さんのメールがきたぞ)

春香  ○  千早 ? 響 ?  美希  ? 真美 ? 貴音 □
小鳥 秘密 伊織 □ 真 ○ あずさ ○ 律子 ? 雪歩 ?

(ブタ太 ○ いぬ美 ○)

P(えぇっと…1,2,3,4…)

P(アイドルが現在5人…)

P(その他勧誘を施したのが5人…)

P(それだけで10人にものなる)

P(その人間が全員、評価を上げなくてはいけない対象か…)



P「俺…駄目かもしれん」


P(先のことがどうしても不安になる一日であった…)

あばばばばばばば遅刻っ!

電話で起こされて、猛ダッシュじんびちう


また夜になってしまうので
もう…

もうすぐにかえるます
あと、双子、響、律子、やよい、千早、美希、雪歩か…

今のところ、小鳥さんがヒロインっぽいけど
なんも、かんがえてねーです



翌日


P「…んー。お、起きなきゃ…」ボー


P「さてと…準備するか」ピクッ

ズキズキ



P(うぅ、全身が筋肉痛だ…)


765プロ

P(うぅ…辛い…)

ガチャ


P「おはようございます…」ズキズキ


小鳥さん「おはようございます、プロデューサーさん」

P「はい…おはようございます、小鳥さん」

ガチャ



春香・真「おはようございまーす!」

小鳥「あら、おはよう二人とも。今日は早いのね」


春香「はいっ、今日は一緒にレッスンに出かけようって!」


真「伊織はまだきてないんですねー」キョロキョロ



真「あ、プロデューサーもおはようございますっ!」トン



P「…あべしッ!!!」ジーーーーン


真「うわっ!そ、そんなに強くたたいてませんよっ!?」アセアセ

春香「ぷ、プロデューサーさん、大丈夫ですか!」



P「……だ、だいじょ…ぶじゃない」

P「筋肉の、筋肉…痛が…痛い…」


真「に、日本語でお願いしますよー!プロデューサー!」




P(…いや、伝わるだろそれでも)



小鳥「プロデューサーさん。私、湿布を持ってきますね」トットット


P「はい…お願いします…」ピリピリ



春香「と、とりあえずプロデューサー。楽な姿勢になってください」

P「そうだな…よっこいsたたたっ」ズキズキ


真「ごめんなさーい!ボクのせいでっ、プロデューサーが!プロデューサーが!」

P「き、気にしなくていいぞ」



小鳥「はい、湿布持ってきました」


P「あ…ありがとうございます…」


小鳥「じゃあ、脱いじゃってください」



春香「えっ!?」





P「はい?」


小鳥「ですから、湿布を貼るので上は脱いじゃってください」


P「え、いいですよ!?じ、自分でやります」アセアセ


小鳥「だーめーでーすっ!背中なんかは、届きませんし」


小鳥「もっと無理して、治りが遅くなったらどうするんですか?」


P(うっ、確かに小鳥さんの言うとおりだ…)

P(しかし、女の子たちの前で脱ぐのは…)


春香(………)


真「そうですよプロデューサーっ!早く脱いでください!」

P「うぇっ!?」



P「しかしだな…借りにも俺は男だかr


春香「み、みんなで手伝いますから、脱ぎましょう。プロデューサーさん」


P(は、春香まで…どういうことだこれは)


春香「はい、ばんざいしてください。プロデューサーさん」バンザーイ

P「ば、ばんざーい…」



P(いよいよシャツまで脱がされた…)



小鳥「じゃあ、貼っていきますね。冷たいですけど我慢してくださいね」ペリペリペリ



P(こ、ここは天国か地獄か…)


小鳥「貼りますね」ペタ



P(俺がソファーでうつぶせになると)


春香「い、痛くないですか?」ペタペタ



P(いたるところに、湿布が貼られて)


真「大丈夫ですか?」ペタ



P「…な、なんくるないさー!」


P(平静を保つのがやっとだ…!)


小鳥「さて、背中も腕もしっかり貼れたわね」

春香「はいっ、大丈夫だと思います」


P「ハイ…ごちそうさまでした…」

真「何言ってるんですか!?下がまだじゃないですか?」



P「な、何を言っているのだ?」


小鳥「真ちゃん、それはプロデューサーが自分で貼ったほうがいいでしょう?」

小鳥「上は、私たちが手伝わないと貼れないけれど」

小鳥「下は自分でも貼ることができるでしょ?」


P(ウンウンっ!)


小鳥「それとも、真ちゃんはプロデューサーさんに脱いでもらうの?」


真「あっ…い、いえ!違います!ボクはそういう意味で言ったんじゃないですっ!」カァァァ


P(小鳥さんも、そういうこと言わんでも)


P(下は部屋を変えて自分で貼ってきた…)



P(しかし、恥ずかしかったが幾分か気が楽になった)

ガチャ


P「あ、ありがとうございました」

小鳥「はい、本当に無理はしないでくださいねっ?」


P「はい…そうしますね」


真「ご、ごめんなさいっ!ボクが触ったばっかりにっ」


P「気にするな真。それに多分お前がふれてなきゃ」

P「俺は黙っておくつもりだったしな」

P「お前のおかげで、少し楽になれたよ」


真「ぷ、プロデューサー!」


P(バッチリ良い印象を与えたぞ)


P「春香も、ありがとうな?」


春香「はいっ!」


P(また、春香に心配を掛けちゃったな)

P(いや、今は真だって俺のアイドルなんだっ!)


P(自分のアイドルに迷惑を掛けないように)

P(しっかりと勤めなくてはっ!)



P「あっ、忘れていたが…ここにあるホワイトボードに」

P「仕事の日程を記入するからな?」

春香・真「はい、わかりました!」

P(最初からあることを忘れていたがこれに記入しないと俺のほうが管理できなくなる)


P「さて、春香。明後日早速雑誌の仕事があるからなっ!」

春香「はいっ!がんばります!」



ガチャ

伊織「おはよう」

貴音「おはようございます」



P「おう、おはよう伊織、貴音」


伊織「おはよう、待たせたわね、春香、真」


春香「おはよう伊織ちゃん、四条さん」


貴音「春香、昨日「貴音」と申してといったではありませんか」

春香「ああっ、すみませんしじょ…貴音さん!」



貴音「はい…ふふっ」


P(春香、真、伊織は三人で、レッスンに向かった)


P(貴音も、レッスンに向かったようだ)


P(ここで見る景色も、活気あふれるものになってきたな)

P(これからは、俺も仕事をバンバン取りに行かないと!)


P(あれ・・・あと一人忘れているような?)


あずさ「あら~、765プロはどっちだったかしら?」



P(何かいやなヴィジョンが頭をよぎったぞ…)


P「そ、そうだ!電話しなくては!」



Prrrr Prrrr Prrrr




P「はいっ、はいっ、またこの前の場所の近くですね」

P「そこを動かないようにしてくださいねっ!」 ピッ

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