由比ヶ浜「ヒッキーが痴漢!?」 (144)

駅員「はい……それで連絡をですね」

由比ヶ浜「……で、でもなんであたしに?」

駅員「さあ……本人が由比ヶ浜さんに連絡してくれと」

駅員「じゃあ本人に代わりますね」

八幡?「由比ヶ浜……頼む……お前しか頼れないんだ……」

由比ヶ浜「ヒッキー……」


部室

由比ヶ浜「てな感じで10万振り込んだんだけど……」

由比ヶ浜「おかげで貯金0だよ……ま、まあヒッキーのためだから……仕方ないけど」

八幡「……………」

八幡「……いや……馬鹿だろお前」

由比ヶ浜「……ほへっ!?」

八幡「冷静に考えてみろよ」

八幡「家族より先にお前に頼るとかありえないだろ」

由比ヶ浜「でもヒッキーにはあたししかいないって……」

八幡「……どんだけ脳みそお花畑なんだよ」

八幡「第一10万で示談できるわけ無いだろ」

八幡「正直詐欺としては三流の手口だぞ、それ」

八幡「ツッコミどころが多すぎるからな」

由比ヶ浜「……そ…そんな……じゃああたしの10万は……」

八幡「どこぞのおじさんのポケットの中だな」

由比ヶ浜「」

由比ヶ浜「なんとか戻ってこないのかな……」

八幡「一度振り込んだら取り戻せないからな」

八幡「まあ10万で済んで良かっただろ、人生の授業料と思っとけ」

由比ヶ浜「頑張ってバイトして貯めたお金だったのに……うぅ……ぅ」

由比ヶ浜「でもヒッキーのためなら……仕方ないって……そう思って……振り込んだのに……」


由比ヶ浜「あ、あんまりだよ……うぇぇーん」

八幡「ゆ、由比ヶ浜……」

八幡(なんか……罪悪感が……俺何もしてないのに)

八幡(……仕方ないか)

八幡「なあ由比ヶ浜」

由比ヶ浜「……なに」

八幡「俺のために振り込んだんだろ?なら半分は俺のせいだよな?」

由比ヶ浜「それはちが」

八幡「いや俺のせいだ、だから10万のうちの半分は俺が出してやるよ」

由比ヶ浜「で、でもそんなの悪いよ……ヒッキーのお金でしょ?」

八幡「まあ確かに現金で渡すのは色々とまずい」

八幡「だから50000円分プレゼントでもだな」

バンッ

平塚「比企谷!無事か!」

八幡「……はい?」

平塚「良かった……無事か。身代金の600万のおかげだな!」

八幡「えぇ……」

八幡「一応聞いときますけど……何の身代金ですかね」

平塚「ん?……そりゃ比企谷の身代金だ」

平塚「600万振り込まなければ殺すと脅されてな」

平塚「教師として見捨ててはおけなかったんだ……」

八幡「……警察は?」

平塚「通報した場合も殺すと言われて……」

八幡「だからって振り込む人がどこの世の中にいるんですか……」

由比ヶ浜「600万……えーと10万が……1…2…60……個?」

由比ヶ浜「やばっ!?大金じゃん!!」

八幡「由比ヶ浜……お前……」

平塚「おかげで私の貯金はほとんど空っぽだ……」

平塚「でもいいんだ……比企谷を救えたからな……ふふ」

八幡「…………あの」

平塚「ん?どうした?感謝の言葉か?それなら」

八幡「いや……俺誘拐されてないですけど」

平塚「……はい?……そんな馬鹿な……」

八幡「いや本当に」

由比ヶ浜「ヒッキー今まであたしといたもんね」

平塚「じゃ…じゃああれは……」

八幡「詐欺……じゃないですかね」

平塚「…は……はは…………ははは」

平塚「……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

八幡(300万……無理だ、5万と違って高校生がなんとかできる額じゃない)

八幡(ま、まあ平塚先生は大人だからな……自分で責任を取るべきだろう……)

由比ヶ浜「詐欺って怖いね……」

ガラッ

雪ノ下「……やけに騒がしいと思ったら……何をやっているんですか先生?」

平塚「うわぁぁぁぁぁ結婚資金がぁぁぁぁぁぁ」ガンガンガン 

八幡「……実はだな……由比ヶ浜と平塚先生が詐欺にあって」

雪ノ下「……はぁ」

雪ノ下「そんな詐欺とも呼べない幼稚な手口に引っかかるだなんて……」

由比ヶ浜「ゆきのん……」

雪ノ下「……600万と10万……愚かとしか言いようがないわね」

由比ヶ浜「あれ?なんで10万円って知ってるの?」

雪ノ下「そ、そんなの……いつも由比ヶ浜さんを見ていればだいたい分かるわ」

八幡「……おいお前まさか」

雪ノ下「……な、何かしら?」

由比ヶ浜「ゆきのん……もしかして……」

雪ノ下「ま、まさか……私を疑っているの?」

八幡「…………雪ノ下」

雪ノ下「ち……ちが……私は……」

平塚「……正直に吐け……今ならまだ許す」

雪ノ下「…………」

雪ノ下「……そ、そうよ……私がやったの……」

八幡「どうしてこんな……犯罪だぞ、これ」

雪ノ下「だ、だって……1000万振り込まないと……メリーさんが殺しに来るって……」

雪ノ下「め、メールに書いてあったのよ……でも…もうダメだわ……私殺される」

八幡「雪ノ下……とりあえず落ち着け」

雪ノ下「……うぅ……ぁぁ……」

八幡「……現実にそんなのいるわけ無いだろ」

雪ノ下「で、でも!雪ノ下雪乃さんへって!書いてあったのよ!!」

雪ノ下「私の名前が分かる……つまり本物ってことよね……」

八幡「……そういうスパムもあるんだよ」

八幡「つかなんで家族に相談しないんだよ」

雪ノ下「そ、相談したら…呪い殺されるって……だから」

八幡「あぁもう分かった……もういいから」

八幡「雪ノ下、そんな恐ろしい奴はこの世にいないから安心しろ」

雪ノ下「ほんとに?……ほんとにそんと?」

八幡「あぁ……本当だ」

眠いのでここで完結でおねしゃす

は?

>>65「俺が続きかくから安心しろ」

もうっ!お前ら黙ってろよ!!
続きは俺が書くから!!!











って>>68が言ってる

>>69「創作意欲が沸いて来ますた」

材木座「という展開はいかがでござるか?同士よ。そこからラブコメが始まるのでござるよ」

八幡「まぁ、あれだな。材木座の脳内にいる由比ヶ浜は残念だけど、脳内にいる雪ノ下はもっと残念ってことだな。ただ一番、残念なのはお前だがな、材木座」

材木座「うーむ。面白い展開だと思ったのだがなぁ」

由比「ちょ、ちょっと待ってよ!なんで私がヒッキーの為に10万円も支払ってんのさ。それじゃ、まるで私が…そ、その…」

八幡「おい、由比ヶ浜。お前が騙されやすいのは本当のことだろ?お前はきっとクリスマスにはサンタクロースが来るって未だに信じてそうだし」

由比「そんなわけないじゃん!私だってさすがにそこまで子どもじゃないよ!ヒッキーの馬鹿!キモい!」

雪乃「それよりもそこの…誰だったかしら」

八幡「材木座だよ。いい加減覚えてやれよ」

雪乃「そう…だったわね。えっと…木材屋くん…だったかしら。あなたに言いたいことがあるのだけれど」

材木座「な、なんでござろうか…?」

雪乃「まず私は人を騙したりしないし、人に騙されるなんて愚行を侵さないわ。なによりもなぜ私が幽霊に怯えなければならないのかしら?」

材木座「」

雪乃「いつも死人のような目をした人と同じ空間にいるのに、幽霊程度を怖いと思うわけないじゃない、馬鹿馬鹿しい。そんな話を面白いと思ってしまうあたりあなたに小説家の才能はないから諦めることを勧めるわ」

八幡「おい。それくらいにしてやれ、雪ノ下。材木座が恐怖現象を体験した顔をしている。そして何よりさりげなく俺も傷つけるな」

雪乃「あら、そう?死んだ魚の目をしている誰かさんに、いつ襲われるのかを心配するのは当たり前のことだと思うのだけれど」

由比「ゆ、ゆきのん!さすがにヒッキーもそんな急には襲わないと思うなぁ…」

八幡「俺が襲う前提で話を進めるな。そして材木座はここぞとばかりに逃げやがった」

雪乃「もう彼をこの部屋に入れるのはやめましょう」

由比「でも実際、そんな状況に置かれたら二人なら騙されると思う?」

雪乃「私は騙されるようなことにはならないわ。実際、私のことを騙そうとする人なんて山ほどいたけれど、そういった人たちを信用することはなかったし。どこかの誰かは騙されてしまいそうだけれど」

八幡「もしかしてそれは俺のことを言ってるのか?俺が騙されるわけないだろ。ぼっちは人を信用しない。オレオレ詐欺に引っかかるほど大事な人なんていない」

八幡(戸塚を除いてな!)

由比「でもさぁ。私がもし変な電話受けたら、信じちゃいそうだなぁ。だって絶対テンパっちゃうし…」

ダメだ…展開が思いつかん。見切り発車しすぎた。

ガラガラ
平塚「おーい。まだみんないるか?」

雪乃「平塚先生。ノックをしてください、とあれほど…」

平塚「すまん、すまん。いつも忘れてしまうな。で、三人揃ってるな」

雪乃「どういったご用件でしょう」

平塚「んー。まぁ、ちょっと面倒なことが起きてな。奉仕部として協力してもらいたいことがあるんだが。この後は暇か」

雪乃「えぇ」

由比「わ、私も大丈夫です」

八幡「俺はちょっと用事が…」

平塚「よし。三人とも大丈夫なら、これからちょっと向かって貰いたい場所があるんだ」

八幡「いや、だから。俺は用事が」

平塚「比企谷。なにか言ったか?」ポキポキ

八幡「ぼ、ぼうりょく、反対」

平塚「それでは行くとしよう。といってもすぐそこなんだがな」

支援

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

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