ゆかり「テレッテーwwwww」(72)

ゆかり「テレッテーwwwww」

アイギス「テレッテーwwwww」

ハム子「テレッテーwwwww」



美鶴「OH・・・・」



後は任せた


風花「じゅ、順平くんからウィルスブレスが……!?」

順平「テレッテー」
荒垣「テ、テレッテー……?///」

真田「シンジ、おいシンジ! おい山岸、一体どうなっている!?」


順平「テレッテー!」ダダダダ
ゆかり「テレッテー☆」ゾロゾロ
アイギス「テレッテー(棒)」ガションガション
ハム子「テレッテー♪」テクテク
荒垣「テ、テレッテー……」ノシノシ

天田「ちょっと、これマズくないですか……?」ジリッ


美鶴「……しょ、処刑する!」カッ


テーレッテー
Fatal K.O.

ふむ、続けたまえ

>朝 登校中……
>順平が何か悩みこんでいる。どうでもいいことだが

順平「ん……? あぁお前か」

>こちらに気づいたようだ。

「おはよう」

順平「ん、はよう……」

>あからさまに元気が無い……

順平「あのさ、ちょっと話聞いてくれね?」

綾時「おはよー二人とも! 何々? 何の話?」

「別にどうでもいい話だ」

順平「いやまだ何も言ってねぇだろ! あのさ……俺、寮の皆を怒らせたりしたかな? なんか最近ゆかりっち達の様子がおかしいんだけど……」

>そんなことを言われても心当たりは……

『なんで一々お前の言う事聞かなきゃなんねーんだよ!!』

>心当たりは……

『お前、なんか活躍したみたいだな……へっ、運なんかじゃねって、オマエが一番わかってんだろ?』

>心あた……

『あーあー良いですなぁリーダー様はヨユーですな。オレみたいな雑魚には羨ましいこって』

「……」

順平「いや、その……んな真顔で黙り込むなよ……」

「結構思い当たることがあっただけだ」

順平「え!? そんな黙り込むくらいに!?」

綾時「何? 喧嘩ー? 駄目だよ順平セクハラ発言は程ほどにしとかないと」

順平「なんでセクハラ前提になってんだよ!」

綾時「だってゆかりさんと喧嘩したんでしょ? まーた変なこと言っちゃったんじゃないの?」

順平「いや、喧嘩っていうか実はこの前寮でな……」

回想~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>巌戸台分寮ラウンジ

順平「おーいゆかりっち! この前の数学の宿題ってどこやんだっけ? ってかどうやって解けばいんだっけ? できればノートをお貸しいただき……」

ゆかり「テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「え?」

ゆかり「全く宿題の範囲くらい覚えときなさいよ……範囲と解き方は教えてもいいけどノートは貸さないわよ。どうせ写すだけになるし」

順平「いや、あの、ゆかりさん? 今なんか変なことを……」

天田「テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「のわ!?」

ゆかり「しっかりしてるわねぇ天田君は。順平とは大違い」

順平「いやしっかりはしてねぇだろ今の流れで……どした二人とも、急に変なこと言い出して……」

天田「え? 僕なんか変なこと言いました?」

ゆかり「ほっときなさい天田君。こいつにとっては日常的に宿題やるのは変なのよ」

順平「いやそうじゃなくて! 『テレッテー!』とか言ったじゃん今!」

天田「は? テレッテ?」

ゆかり「はぁ? アンタじゃあるまいし、そんな変なこと言わないわよ」

回想終わり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

順平「って感じのことがあってさ……」

「どうでもいい」

綾時「ちょっとふざけてみただけじゃないの? ほら順平ってよく言ってるじゃんテレッテー!って」

順平「いや俺も最初はそう思ったんだよ、二人してオレをからかってるんだろうってさ……でもこの前桐条先輩達が……」

再び回想~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>影時間 タルタロス

風花《リーダーが階段を見つけました! ナビゲートするので向かってください》

順平「今日はけっこー金拾えたなぁ! ……いくらかちょろまかしてもばれねーんじゃ」

真田「テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「うぉ!? 真田さん!?」

真田「探索で手に入れた金は装備品に回すと決まってるだろ。全く美鶴にばれたら処刑されるぞ」

順平「あの、真田さん? 今テレッテーって」

風花《テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww》

順平「え? 風花?」

真田「順平後ろだ!!」

美鶴「テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ビュオオ

シャドウ集団「ギャアアアアアアアア!!」

順平「おわぁああああ!! 危ないじゃないっすか桐条先輩! いきなり魔法ぶっ放さないでください!!」

美鶴「だから伏せろと言っただろ。バックアップの話はちゃんと聴くんだ! 後ろから狙われてたぞ」

シャドウ集団「グウウウウウ!」

真田「隠れて不意打ちを狙ってくるとはな。それなりに楽しめそうな相手だ!」

キタロー《すぐ援護に向かいます。到着までは桐条先輩が指揮を!》

美鶴「了解した。ペルソナッ!」

順平「桐条先輩! 俺達どうします!?」

美鶴「テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「へ?」

真田「わかった。カエサル!!」

順平「え!? 今のでわかったの!?」

美鶴「何をしている! 早くテレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwだ!!」

順平「え? いやその……テレッテー! なんつって……」

シャドウ「ガルダイン……」

順平「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

真田「ふざけてる場合か! ペルテレッテェエエエエエエエエエエエエwwwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwww」

美鶴「明彦! 伊織をまもテレッテwwwwwwwテレッ平wwwwwwwwは早く体勢を立て直テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「……どういう、こと?」

回想終わり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あの時順平が無残なことになってたのはそういうことか」

順平「無残とか言うな! もうわっけわかんないしボロボロだったし泣きそうだったぜ……」

綾時「探索かー。美鶴さん達ってゲームとかしなさそうなイメージだったけど意外な趣味だなぁ……」

順平「あ、あー! まぁな! 案外あの二人も真剣にやってる感じっての!? 命がけみたいな!?」

綾時「僕もちょっとやってみたいかも。美鶴さんと仲良くなれそうだし!」

順平「い、いやぁそれは無理じゃねーかな!? なんつーか選ばれし者だけ! みたいなゲームだし!」

>順平はタルタロス探索のことを必死でごまかしている。

「確かにあの二人がそんなことを言い出すのは変だな」

順平「だろ!? しかも何が怖いって段々テレッテって言い出すスパンが短くなってんだよ……あーもうノイローゼなりそう……」

綾時「確かに、それはちょっと怖いね……。君は何か知らないの?そうなっちゃった理由とかさ?」

「さぁ?」

綾時「一緒に住んでるのに? もうちょっと交流深めたほうがいいんじゃない?」

>そういえば寮の仲間とはコミュの友人と比べ親交が薄い気もする。どうでもいいことだが

順平「まーそういうわけでさぁ。こう、遠まわしになんか聞いておいてくんね? このままじゃマジでオレ死にそうだし……」

>確かに戦いの中でそんなことになれば命に関わる。
>それとなく原因を探ってみよう……

>朝 教室

順平(一応頼んでみたけど……、ちゃんとゆかりっち達に話聞いてくれっかなぁあいつ。どうにもやる気無さそうだし……)

順平(かといって頼れるのは我らがリーダー様くらいだし……綾時はちゃんと聞いてくれるかも知れねーけど、ゆかりッチ達相手じゃ水と油みたいなもんだからな。相手にされねぇかも……)

順平(あー!! ってかなんでこんなことになってんだ! 俺なんかしたか!? そりゃちょっとふざけたりしてたけどさ! こんなイジメみたいなことするほどじゃねぇだろ!!)

順平(でもあいつ、思い当たることあるって言ってたし……あー、改めて考えるとあいつに結構八つ当たりしちゃったもんなぁ俺……今度なんか奢って謝ろう)

順平(あれ? もしかしてあれか!? 「私のリーダーをイジメる奴は許さない!」みたいな展開か!? 最近ゆかりッチや風花とあいついい感じの仲だし、って二股じゃねぇか!!)

順平(いやでも……桐条先輩を置いといても、そういう女の子の嫉妬にしちゃ真田さんや天田まで乗るのはおかしいよな? )

順平(まさかあいつ男までこうりゃ……止めだ止め! 朝から気持ち悪いわ!)

友近「テレッテレー!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「おわぁ!! なんだ!?」

友近「お、おいホント大丈夫か順平? なんか元気無いしおかしいぞ今日のオマエ」

順平「と、友近? 今お前テレッテーって……」

友近「は? テレッテーってそりゃオマエの口癖だろ。保健室でも行くか?」

順平「いや、いい……。あの保健室行ったら悪化しそうだし……」

順平(おいおいまさか幻聴か? 流石に友近までこんな悪ふざけするとも思えないし……)

鳥海「テレッテッテー!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

順平「ヒッ!!」

鳥海「ほらさっさと座ってー! 授業始めるわよー!」

友近「お前ホント大丈夫か? オレ席戻っからな」

順平(ま、マジで幻聴が聞こえてるっぽいな……大丈夫かオレ……)

>休み時間 教室

綾時「ねぇねぇ……なんか順平様子変じゃない?」

>綾時が話しかけてきた。

「どうでもいい。いつも変だし」

綾時「いや流石に捨て置けないでしょ……顔面蒼白だし、このままじゃ入院しちゃうかもよ彼」

>順平は席で小刻みに震えている
>そういえば授業中も誰かが喋るたびに痙攣していたような気がする

「そうなったらいつも彼女と一緒に居られるな」

綾時「チドリさん、だっけ? 赤毛で物静かなゴスロリ美少女って聞いたけど……あーなんか夢広がるなぁ!」

>……

綾時「そんな目で見ないでよ、流石に人の彼女に手は出さないよ」

綾時「僕はこれでも一途だからね。心に決めた女性一人に愛を囁くってのが男の子でしょ! ってなんか顔強張っているけど大丈夫?」

「なんでもない」

綾時「……そういえば君って結構色んな女の子と仲「なんでもない」」

綾時「……もしかしてこの手の痴情のもつれに巻き込まれる心当た「なんでもないと言っている」」

>微妙に空気が重たい……

>>6からの乗っ取りだし書くっちゃ書くけど不定期予定
今日はここまで

アイギス「綾時さん! 彼にはあまり近づかないように言っておいたはずであります!」

>綾時を見咎めたのだろう。アイギスがやってきた。

「そう責めるな。こいつも悪い奴じゃない」

綾時「これはこれはアイギスさん! 今日もまた変わらぬ美し「あなたは駄目です」」

>瞬殺だ
>そういえば大半の女子には人気なのに何故か寮の女性陣には綾時はウケが悪い気がする

綾時「うーん……なんでこんな駄目押しされちゃうのかなぁ?」

「何かセクハラしたんじゃないのか?」

綾時「そんな! 僕はただ女性のありのままの美しさを褒め称えているだけだよ!?」

「その言い方が既にセクハラっぽい」

>綾時は「えー!?」とか言っている

アイギス「……私も、綾時さんが悪い人ではないのは解っていますが、どうしても駄目なんです」

「一体何が駄目なんだ?」

アイギス「その……上手く言えませんが、生理的……に?」

綾時「生理的に駄目扱い!?」

>ショックを受けている綾時を無視して順平のことについて聞いてみた。

アイギス「順平さんが……ですか? 確かに最近いつも以上に奇行が目立っていますけど……」

綾時「なんか『皆がテレッテテレッテって俺を責め立ててくる!!』とか言ってたよ?」

アイギス「私が見ている限りでは、今日まで『テレッテ』やその類義語を使ったことがあるのは順平さんくらいですけど……」

>アイギスが居ない時限定でやっているんだろうか?
>しかし意味がわからない……色々な意味で……

綾時「あ、そうだ! 良いこと思いついた!」

>多分どうでもいいようなことだろう。

綾時「酷いなぁ名案を思いついたのに。あのさ、ゆかりさん達君らの寮の女性陣を食事に誘おうよ! そこで真相をズバっと解明!みたいな感じでさ」

「名案も何も直接聞いてるだけじゃないか。というかお前女子と話したいだけだろ」

綾時「ばれちゃった? でも順平のこと心配してるのもホントだよ? 明らかに様子変だし」

アイギス「ここから観察する限り極度の緊張状態になっているように思われます。なるべく早くに解決しなければ作戦行動などにも支障が出る恐れもあるかと……」

>確かにここで考えていても仕方ない……
>放課後辺りに誘ってみるか……

>放課後 辰巳記念病院
>病室内

順平「ふ、ふふふ、あははは……」

チドリ「何よ一体……気持ち悪いわね……」

順平「あぁいや……やっぱ言葉が通じるって素晴らしいって思ってさ。日本語最高って奴だな!!」

チドリ「……いつも以上に変だけど、何かあったの?」

順平「あー、話して信じてもらえるかわかんねーけど、実はさ……」

>回想 一時間目~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

鳥海「はいじゃあ教科書開いてー。えっとどこまでやったかしら……」

宮本「(あ、やっべ数学の宿題やるの忘れてた! 友近教えてくれ!)」

友近「(お前またかよ。帰りラーメン奢れよ)」

順平(やっぱ気のせいみたいだったみたいだな。友近も先生も普通に話してるし)

鳥海「じゃあ108ページ読んでー。えっと今日は……岳羽さんお願いね」

順平(知らねー間にストレス溜まってたのかもな俺も。よっし今日はチドリンとイチャイチャしてストレス解消すっか!)

ゆかり「テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwテレッテテレッテwwwwテレテレッテテーwwwwww」

順平「」ビクッ!

鳥海「はい良く出来ましたー。じゃあ次は岳羽さんの後ろお願いね」」

順平(お、落ち着け俺……あれだよ幻聴かなんかだって……皆スルーしてるしさ……)

>回想 二時間目 英語~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

寺内「それではリピートアフタミー」

寺内「テレーテッテテテレッテテーwwwwwwwwwwwwww」

クラス全体「テレーテッテテテレッテテーwwwwwwwwwwwwww」

寺内「グーッド。この発音のコツは舌を前に出すことで……」

順平(だ、大丈夫大丈夫……まだ慌てる時間じゃないって……)

>回想 三時間目 数学~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

宮原「あれーおかしいなぁ。公式間違えたかな? こんなに式長くなるはず無いんだけど……」

順平(公式間違えてるっていうか使う言語間違えてるよね? 途中から『テレッテ』しか書いて無いよね!?)

>回想 四時間目 魔術~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

江戸川「では今日も始めますかね。テレテー・テレッテ・テレテテ……」

順平(この人だけはテレッテ言ってても全く違和感ねぇな)

江戸川「おや? 何やら聞こえざる声が聞こえた気がしますが……伊織君何か心当たりありませんか?」

順平「へ、俺!? いやその全く!」

江戸川「そうですか。何やら君の方から強い思念を感じたのですが……まぁ良いでしょう」

順平(強い思念ってなんだよ!?)

江戸川「そうですねー。今日はちょっと趣向を変えて幻聴や幻覚など、所謂トランス状態についてでもお話しましょうか」

順平(なんでよりによってそれ!? この人俺の現状わかってるんじゃねーのか!?)

>回想 昼休み~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

友近「テレッテwwwwwwwwwwテレッテッテレーテレwwwwww」

宮本「テレー……テレテレッテテwwwテレッテwwwww」

ゆかり「テレテテwwwテレーッテテwwwww」

女子生徒「テレテーwwwwテレッテwwwwwww」

アイギス「その……上手く言えませんが、生理的……に?」

綾時「生理的に駄目扱い!?」

順平「」

順平(クラスの雑談の大半がテレッテってしか聞こえねぇええええええええええええええええええ!!!!)

……
………
…………

順平「みたいなことがあって……ここに来るまでの間もずっと皆テレッテテレッテ言ってて俺もう泣きそうで!」

チドリ「嘘臭いわね。順平じゃないんだから普通の人がテレッテとか言うわけ無いじゃない」

順平「そうだよな……やっぱ気のせ……あれ?暗に普通じゃないって言われてる俺?」

チドリ「……それって順平の周り皆テレッテって言ってるの? 私だけ普通に聞こえたの?」

順平「へ? あーえっと最後の方は皆テレッテ言ってた気もするけど……あ、綾時とかは普通だったかな?」

チドリ「そう……」

順平「でもまぁ安心したぜ。チドリンまでテレッテテレッテ言い始めたら俺マジ死んじゃうから!」

チドリ「っ……! 何言ってるのよ……ていうかその呼び方やめてって!」

順平「あ、わりぃわりぃ」

順平「結構話し込んじまったな……今日はそろそろ帰るわ」

チドリ「……そう」

順平「ん? なんか元気無くね? もしかして俺が帰っちゃって寂しいとか!?」

チドリ「っ! そんなわけ無いでしょ! 別に良いわよ来なくても……!」

順平「いやぁそれはちょっと困るっていうか……チドリとまで会話できなくなったらマジでキツイし……」

チドリ「……じゃあ勝手にすれば」

順平「お、おう! じゃまた明日な!」ガチャ

バタン

チドリ「……」

チドリ「…………」

チドリ「…………フフフ」

「随分と楽しそうですね」

チドリ「え……?」

放課後 ワイルドダックバーガー

ゆかり「馬鹿じゃないの? ていうか馬鹿じゃないの?」

>二回も言うな。

綾時「まぁまぁゆかりさんも落ち着いて。ここのチーズバーガーは絶品って噂ですよ?」

風花「絶品って……ここファーストフードですよね……?」

>放課後。とりあえず風花とゆかりから話を聞くためワイルドダックバーガーに誘ってみた。

綾時「けどキミって流石だよねぇ~。僕でも攻略困難な二人をこうも容易く誘っちゃうし! そこに痺れる憧れるぅ!」

アイギス「……やはり彼は駄目であります」

>割と同感である。

綾時「えー? なんか変なこと言った僕?」

「綾時のことはどうでもいいとして、本当に心当たりが無いのか?」

ゆかり「心当たりって……。私がテレッテとか言うと思う?」

「言うくらいなら拳銃で自分の頭を撃ち抜くくらいはしそうだ」

綾時「どんだけ嫌われてるのさ順平……ちょっと不憫になってきた」

ゆかり「いや別に嫌ってるとかじゃないけどさ……それ本当の話なの? またあいつ変なこと考えてるだけじゃないの?」

アイギス「その可能性は低いかと思われます。今日一日観察した限りでは常に緊張状態になっているようでしたし、順平さんにそこまで高度な演技はできないかと」

>さり気に扱いが酷い。

風花「確かに最近順平君元気無かったみたいだけど……私が見てる限りじゃ誰もそんなこと言ってなかったような……」

「(タルタロスの探索中もか?)」

風花「(え? そうだけど……私も皆さんもそこまで余裕無いし……)」

>まぁ当たり前ではある。戦闘中にそこまでふざけてれば流石に死人が出かねない。

「これは、やっぱり順平の頭がおかしくなったのか……?」

綾時「キミも結構酷いよね順平の扱い」

>次の日、登校中……

「おはよう」

順平「ッ!! お、お前か……」

>昨日に増して順平の顔色は悪い

順平「あ、あはは……俺、もしかしたら駄目かもしんね……」

「元々綾時と似たもの同士だったろお前は」

順平「いやアイちゃんが言うような駄目じゃなくてさ……やっぱ昨日の話、嫌がらせとかじゃ無かったみたいだわ……」

「どういうことだ? 一応昨日ゆかり達に聞いた感じじゃ、心当たりは無いらしいが」

順平「あーやっぱりな……あのさ、俺昨日からおかしくなっちまったみたいだわ」

「おかしいのはいつもだろ」

順平「いやだからそういうのじゃなくて……なんつーか、皆が『テレッテーwww』って言ってるように聞こえるようになっちまったんだよ……」

「意味がわからない」

順平「俺だってそう思うよ……お前と綾時とチドリ以外みーんな急にテレッテ言い出すし……」

>順平は軽く涙ぐんでいる。相当追い詰められているようだ……

「チドリ……あぁ、ストレガのあの子か。けど皆がテレッテ言い出すって?」

順平「そのまんまの意味だよ……授業中とか先生や他の奴の言ってることがところどころ『テレッテ』って言ってるように聞こえんだ……」

「昨日はそんな事無かったぞ?」

順平「お前昨日の授業殆ど寝て無かったか? それであの成績だもんなぁー……」

「どうでもいいだろ。けどどうしてそんなに病んだんだ? 薬でもやったか?」

順平「お前じゃねぇんだからやらないってのそんなもん! あの保健室通ってて良く正気だよなお前……まさか学力は薬によるドーピング!?」

「元気だし大丈夫そうだな。早く教室行くか」

順平「あ! ちょ待って!! 悪い調子こきました!!」

「冗談だ。―――けど、順平の頭が壊れたとしても、俺と綾時とチドリだけ平気っては妙だな」

綾時「愛の力、って奴じゃないの~? ほら、順平メロッメロじゃんそのチドリさんに!」

>後ろから綾時が話に加わってきた。

「それだと俺達まで順平に愛されてることになるぞ」

綾時「え゛!? ……ごめん順平、僕は君の気持ちには答えられ「んなわけねーだろ!!」」

綾時「冗談だって冗談! けどま、そういう人のことは大切にした方が良いよ。―――本当に大事にしたい時に、その人が居ないなんて良くあることだからね」

順平「お前ってたまに良い感じのこと言うよなぁ……ってか大切にはしてるぜ! この間も花束プレゼントしてな!」

>綾時と順平は会話に花を咲かせている。
>しかし、自分と綾時とチドリだけ大丈夫、か……

「……」

順平「で、萎れた花が元に戻ってんの!」

綾時「何それすっご! もしかして超能力者とか!? ……って、なんかずっと黙り込んでるけど、どうかした?」

「……いや、ちょっと気になることがあっただけだ。帰ったら確認してみる」

>昼休み 月光館学園屋上
>順平達と屋上まで弁当を食べに来た。
>そういえば屋上を開放とかして色々大丈夫なんだろうかこの学校。死人が出たりしないんだろうか? どうでもいいことだが。

順平「ん、ふふふふふ……いよっしゃあ!」

ゆかり「何よ急に大声出して。なんかあったの?」

順平「いやまぁ、何も無かったことがあったっていうか! 何事も無い平和って奴が幸せっていうか!?」

「どうでもいい。頂きます」

風花「えっと……どうかなお弁当? 結構上手く行ったと思うんだけど……」

「おいしい。けどちょっと味濃いかな」

綾時「いいよねぇ君、風花さんにお弁当作って貰えるなんてさぁ! このこの色男! 何人泣かせて来たんだい一体ぃ!?」

「……そんなことを言えるのは何も知らないからだ。ここまで来るのにどれだけ苦労したか……」

綾時「え……あ、うん。……君でもそんな顔するんだね」

風花「あ、あはははは……いっつも料理味見して貰ってるけど、最初の頃は結構、失敗しちゃったもんね」

>何をどう失敗したら青一色の謎の物体が出来上がったり、料理が生きてるかのように脈動したり、触手が生えてこちらに巻きついてきたりするのだろうか……
>食べ物っぽい外見になるまで、どれだけ苦労したか……
>食べても意識を失わないものができるまで、どれだけ苦痛に耐えたことか……!


順平「さって今日のメニューはっと! 奮発して買った焼肉べんとー!!」

ゆかり「一体なんなのよそのハイテンションは……」

アイギス「昨日とは明らかに精神状態が変化しています。ここまで急激な変化……やはり順平さんの頭は、もう……!」

順平「いやそんな悲痛な感じになるなよアイギス……てか『やはり』って何よ?」

綾時「もしかして、治ったの? テレッテ聞こえるの?」

ゆかり「あー昨日聞かされたわよ?」
   「『ゆかりッチ達がオレにテレッテーしか言わなくなってきた! オレを精神的に追い詰めて自殺に追い込もうとしてるに違いない!!』」
   「『助けてくれリーダー様! 寮の奴も学校の奴も陰湿な手を使う外道畜生しか居ないし、オレには尊敬すべき大親友のお前くらいしか頼れる奴がいねぇんだ!』とか言ってたって」

順平「いやそこまでは言ってないぞ!? どんな伝え方したんだお前!?」

「人は皆、見たいものだけ見て、信じたいことだけ信じるんだよ」

順平「名言っぽいこと言って誤魔化すな!」

風花「昨日の話って、本当だったの? 冗談かと思ってたんだけど……」

順平「あぁ……なんかオレの信頼度的なものが垣間見えたような……」

綾時「けど良かったじゃない、ちゃんと治ったんならさ! まぁ原因は気になるけど……」

順平「おうよ! いやぁ人の話が聞こえるって良いもんだな。久々に授業ちゃんと聞いたぜ!」

ゆかり「アンタさっきの授業寝て無かった?」

順平「……安心すると、眠たくなるよね?」

>ゆかり達は呆れ顔だ。
>しかし今日は普通に聞こえた……?

「……順平、今日は病院に行くのか?」

順平「ん? そのつもりだけど? チドリンともこの嬉しさを分かち合いたいし!!」

「どうでもいい。……帰ったらチドリの様子を教えてくれ」

順平「あん? 別にいいけどなんでさ?」

綾時「おやおやおや~、これはもしかして順平に恋のライバルしゅつげ「どうでもいい!」」

アイギス「……」

ゆかり「……」

風花「……」

綾時「(……あれ? なんか急に空気重たくない?)」

順平「(綾時……女いる時にアイツにその手の話振るな。頼むから……)」

>女性陣が妙に力の篭った目でこちらを見ている……
>……どうでもいい
>……どうでもいいんだ!

「それより、何か妙なこと無いか注意しといてくれ」

順平「お、おう。わかった……」

>居心地が悪いので急いで昼食を食べて屋上を出た。

年末年始の忙しさは異常
ここまで

>放課後 辰巳記念病院……

順平(しっかし……なんだったんだろうなあれって……)

順平(皆がイタズラしてるってわけじゃなきゃ、俺がどうかしたってことだろうけど……そんな病んじまうイベントなんかねーぞ?)

順平(寧ろ最近はチドリと良くお話したりして楽しく過ごしてて……彼女いるってこんな感じなのかな!?)

順平(いやいや彼女だなんてそんな! 大人の階段登っちゃってるなぁ俺!! 青春だな俺!!)

順平「よーチドリ! 今日も来たぜ!! ……って」ガララ

順平「……あれ? 誰も居ない?」

>夜 巌戸台分寮ラウンジ

真田「馬鹿だろ」

美鶴「わけがわからないな……」

ゆかり「ですよねー……」

>ラウンジではゆかり達が語らっている……

天田「あっ、おかえりなさい!」

「ただいま。何の話してるんだ?」

ゆかり「おかえりー。いや順平が変なこと言ってたって話、先輩にも聞いてみたけどそんな心当たり無いってさ。当然だけど」

美鶴「……思えば、我々はこれでも過酷な戦いを繰り広げていたからな。まさかとは思うが彼の精神に何か悪影響が出たという可能性も」

「それは無いでしょう、順平ですし」

ゆかり「ありえませんって、順平ですもん」

真田「美鶴、お前は色々と思いつめすぎだ。順平だぞ」

美鶴「……それもそうだな、伊織だしな」

>自分で言っておいてなんだが、この順平の扱いは正直どうだろう。

コロマル「クゥ~ン……」

>どことなくコロマルの目には同情のような色が見える。どうでもいいが

>適当に会話を切り上げ、作戦室までやってきた……
>コンソロールを操作し、画面に監視カメラの映像を表示させる……
>10月12日……どうやらゆかりの部屋が映っているようだ。コンソロールを操作し、映像を切り替えようと試みる。

「さて、確認してみるか」

アイギス「何をでありますか?」

「ッ!?!」ビクッ!!

>反射的にボタンを連打する。画面にはどこかの階の廊下の映像が映し出される。

風花「あれ? リーダー? 珍しいねこんなところで」

「あ、あぁ! ど、どうしたんだ二人共こんなところに……」

アイギス「美鶴さんが作戦室の機材がまた不調になったと仰っていたので、様子を見に来ました」

風花「ひょっとしてリーダーも直しに来たの?」

「そ、そんなところだ! あ、そうだ、ちょっと頼みたいことがあるんだが……」

>危うく盗撮映像を見ているとか思われるところだった……いや、あながち間違いでは無いのかもしれないが……
>というか、何故この寮は個室までカメラがついているんだろうか? プライベートはどうした

風花「頼みたいこと?」

「ああ。風花は機械強いだろ? ここ数日の監視カメラのラウンジの夜の映像、見れたら見たいんだが……」

風花「多分できると思うけど、でもなんで?」

「順平のことだ。ちょっと気になることがあってな」

アイギス「そういえば、ラウンジで会話している時にも例の幻聴が聴こえたと言っていましたね」

風花「でもあれ順平君の悪戯か何かじゃないの?」

>会話をしながら風花はコンソロールを操作する。その手つきは淀みが無い。

風花「映りました」

>三人でしばし画面を見つめる。何人かが帰ってきたり、外出したり、夕食を取ったりと思い思いに過ごしている様が映し出されている。
>しばらくの時間が立つと、順平とゆかりと天田の三人がラウンジに居座り始めた

順平『おーいゆかりっち! この前の数学の宿題ってどこやんだっけ? ってかどうやって解けばいんだっけ? できればノートをお貸しいただき……』

ゆかり『テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

順平『え?』

アイギス、風花「「え?」」

ゆかり『全く宿題の範囲くらい覚えときなさいよ……範囲と解き方は教えてもいいけどノートは貸さないわよ。どうせ写すだけになるし』

順平『いや、あの、ゆかりさん? 今なんか変なことを……』

天田『テレッテーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

順平『のわ!?』

アイギス「これは……」

風花「え、ど、どういうこと、これ……」

「……やっぱりな」

風花「やっぱりって、リーダー?」

「幻聴なんかじゃ無かったってことだ。あいつのノロケが無かったら気づかなかったかもしれないが」

「この一件、おそらく犯人はチドリだ」

とりあえずここまで
いい加減そろそろ完結させたい

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