「ははは…まさか会長にこんなことを相談する日が来るとは思いませんでしたよ…」

「ってこういう時までそういうネタ入れてこないでくださいよー会長ーこっちは相談するだけでドキドキしたんですよー」

「あ、ありがとうございます会長！今日は相談聞いてくれて助かりました、今日の会長いつも以上に頼もしかったです」

「それじゃあ会長、また明日」


シノ「………」

シノ「………」

シノ「津田からの恋愛相談か…女子生徒達の相談は何度も経験したのだが男子生徒は津田が初めてだったのか、私は…」

シノ「ふっふっふ、津田の奴め、私の初めてを無意識に奪うとは流石私の右腕だな………」

シノ「……今日はもう眠ろう…」

翌日
スズ「あっ、会長、おはようございます」

シノ「おっ！？おっ…おぉおおおおはよう」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞ…

スズ「？……どうかしたんですか？」

シノ「い、いや…何でもない何でもない……それにしても今日は早いな、萩村」

スズ「はい、今日は私が日直でしたので、そういう会長こそお早い登校ですね」

シノ「何、誰も居ない清々しい朝の教室で一日の最初のオ・シ・ゴ・トを済ませていただけさ」

スズ「流石会長日直がすべき仕事までこなすなんて私は同じ生徒会役員として鼻が高いです」

シノ「背はそれなりだがなー」

スズ「なんでネタはわっかりにくいのにそこはド直球で言うんだよ少しは濁せよォオオオオッイ！？」

シノ（………背は私のほうが上ではないか…私のほうが…）

スズ「でも会長と二人っきりで生徒会室でゆっくりするのも珍しいですね」

シノ「ああそうだな、だが萩村、どうせなら津田と二人っきりのほうが良かったんじゃないか？」

スズ「は、はぁ！？な、何故そうなるんですか会長！……いや確かに会長と私だけだとツッコミし切れないし津田が居てくれたら多少は助かりますが…」

シノ「………」

スズ「と、とにかく、別にそんなことありません」

シノ「ほほ～、そうかそうか、ふ～ん、そうかそうか～」ﾆﾔﾆﾔ

スズ「本当にありませんから、そのニヤケ面やめてください、踏みつけたくなりますから」

シノ「踏みつける程足は長くないがな」

スズ「アンタ今さっきからちょくちょく毒入れてくるなマジ踏みつけんぞオラー！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

シノ（………スタイルだって私のほうが良いではないか…なんで…なんで…）

スズ「今日、会長の様子がおかしい」

津田「は？どこが？」

スズ「……何というかいつものアレが毒舌になってるっていうか…」

津田「会長が毒舌？また何で？」

スズ「わ、分からないわよ…でもいつものネタの合間合間に…入れてきて…」

津田「会長が………」

スズ「つ…だ……アンタ何か…知ら…ない……？」

津田「いや…俺にもさっぱりわからないよ…それとさ萩村、もう一つ分からないことがあるんだけど…」

スズ「な、何…よ…？」


公園
津田「なんで懸垂を…」

スズ「うるっさいわねえ！伸びるかと思ったのよぉ！！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…

アリア「ごめんねぇ～、二人とも待たせちゃってぇ～」

津田「大丈夫ですよ、でもここのコンビニの裏に公園があったなんて知りませんでした」

アリア「うふふふふ～」

アリア「ここは私のテリトリーだからね……そこは肝に銘じておいてね津田君」

津田「銘じたくない情報ありがとうございます」

スズ「……会長は…？」

アリア「そうそう、シノちゃんったら気分が悪いって言って先に帰っていっちゃったの！どうしよう津田君！」

津田「どうしようって…」

アリア「これは選択だよ津田君！シノちゃんの家に行ってきゃっきゃうふふか私とここでお散歩プ」

津田「分かりました今日は解散にしましょう」

アリア「えぇ～」

スズ「………」

津田「それにしても今日は会長どうしたんだろうな」

スズ「………」

津田「……まだ会長に言われたこと気にしてるのか萩村」

スズ「…別に……でもいつもと雰囲気が会長…違ったから…」

津田「………」

スズ「……津田、アンタ行ってきなさいよ」

津田「えっ…行ってこいって…？」

スズ「会長の所……多分アンタだったら何とかなるでしょ…」

津田「別にいいけど…萩村は？」

スズ「今私が行っても邪魔になるだけよ…ほら！今度また勉強教えてあげるから行って来なさいよ」

津田「う、うん……じゃあ行って来る」

津田「って先に連絡しておかないと…」

津田（……多分昨日のアレのせいだろうなぁ…会長に変な気遣いさせたのかもしれない…）

津田「……もしもそうだったら気が重い」

「お、男にも重い日があるのか…」

津田「全くこれっぽっちも少しもありません…って会長！？」

シノ「ああ、数分振りだな津田」

津田「あの！気分は大丈夫なんですか！？」

シノ「ん？ああ…歩いていたら少しはマシになったよ…」

シノ（ただの罪悪感だったのだがな…）

津田「そうですか…はぁ…よかったー、昨日の相談のせいで会長に負担がかかったのかと思いましたよー」

シノ「っ……そんなことはないぞ…うん…」