さやか「転校生と同居ぉ!?」(118)

マミ「えぇそうよ」

マミ「5人で魔女狩りをするようになってから、効率そのものはたしかに上がってるけど・・・」

マミ「あなたたちがペアを組むときの危なっかしさったら・・・それはもう見ていられないわ」

杏子「まったくだな」モグモグ

まどか「・・・うん、たしかに」

さやか「ひっど! みんなひっど!」

マミ「でも事実でしょう?」

さやか「・・・むむ・・・まぁ少しは思うところもなくはないけど・・・」

マミ「そこで『同居』というわけ」

さやか「いや意味わかんないし・・・」

QB「・・・それは僕も名案だと思うよ」

さやか「QB! あんたどっから・・・!」

QB「生活を共にするということは、お互いの理解を深めることにも繋がるしね」

さやか「って聞いてないし・・・」

マミ「そう。その理解がいざ戦闘になったときにとても大切になってくるわけ」

杏子「どっかのアニメでも言ってたしな、それ」

さやか「そんなもんなの・・・?」

マミ「そんなもんなのよ」

まどか「でも二人だけで大丈夫かなぁ」

マミ「甘いわね、鹿目さん。それを乗り越えていくことこそが、今回の計画のキモじゃない」

さやか「計画て・・・」

さやか「というわけだからさ・・・その・・・」

ほむら「・・・」

さやか「まぁこれからよろしくってことで!」エヘヘ

ほむら「・・・そう。よろしく」

さやか「うん、よろしく!」

ほむら「・・・」

さやか「・・・」

ほむら「・・・」

さやか(めちゃ気まずいわぁ・・・)

さやか「あ、あのさ。それで、どっちの家にする・・・?」

ほむら「・・・なにが?」

さやか「いやぁ、その、これから生活する場所」

ほむら「・・・」

さやか「・・・」

ほむら「・・・」

さやか(この間はなんだよっ)

ほむら「・・・あなたのうちにはご両親がいらっしゃるでしょう?」

ほむら「だったら答えはおのずと決まっているようなものだと思うけれど」

さやか「そ、そういやそうだったーっ! ごめんごめん、私うっかりしてたわー」

ほむら「・・・」ハァ

ほむら「どうぞ」ガチャ

さやか「お、お邪魔しまーっす」

さやか「よいしょ・・・」スコン

ほむら「・・・」ジッ

ほむら「・・・ちょっといいかしら、美樹さやか」

さやか「ん、なに?」

ほむら「あなたのご両親は、他人の家での靴の脱ぎ方も教えないのかしら?」

さやか「あっ」

さやか「いっけね。ごめんごめん」

ほむら「・・・」ジトー

さやか「むっ・・・そんな睨むことないじゃん」

ほむら「・・・」

さやか「ていうかさぁ」

ほむら「・・・なにかしら」

さやか「その『美樹さやか』って呼び方やめようよ」

さやか「あたしも『転校生』ってのやめるから」

マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「じゃあどう呼んだらいいの?」

さやか「えーっとぉ、ここはかわいく『さやか姫』とか? なんつってーw」

ほむら「・・・じゃあ『さやか』でいいわね」

さやか「ったく・・・釣れないなぁ」

さやか「じゃああたしも『ほむら』でいいのかな」

ほむら「・・・!」

ほむら「・・・好きに呼ぶといいわ」プイッ

さやか(あれ・・・今、ちょっと照れた・・・?)

さやか「おいおい、ほむらぁ~」

ほむら「・・・なに?」

さやか「なーにほっぺた赤くしちゃってんのぉ?」

ほむら「!」カァアア

ほむら「う、うるさいっ!」プイッ

さやか「うはー照れちゃってー! かわいいとこあるじゃーん!」プニプニ

ほむら「・・・」キッ

さやか「おーこわ・・・そんな睨むなってーの。かわいくないぞ~」

ほむら「・・・」フン

さやか「へぇ・・・きれいな部屋だねー」

さやか「整理も行き届いてるし」

ほむら「・・・。じゃ、少しそこで待ってて」

さやか「え、あ、お茶とかならあたしがやるよ」

ほむら「いいえ、結構よ。あなたにやらせると余計な手間をとりそうだから」スタスタ

さやか「・・・」ムッ

さやか(やっぱかわいくないやつ)

ほむら「・・・どうぞ」カチャリ

さやか「お、うん、さんきゅ・・・」

さやか「ってうわ~いい香り! これなんて紅茶?」

ほむら「・・・アールグレイよ」

さやか「あ、それ知ってる! 前テレビかなんかで見た!」

ほむら「・・・そうなの」

さやか「ほいじゃ、いただきまーす」ズズズ

ほむら「・・・」

さやか「お、おいしーーーーー!!! こんなおいしい紅茶はじめて飲んだよ私っ!」

ほむら「・・・それはよかったわね」

10分後

さやか「んで、そもそもなんで同居することになったかというと・・・」

ほむら「・・・説明は結構よ。だいたい予想はつくわ」

ほむら「私とあなたのペアは協調性に欠けるから、共同生活を送ることで連帯感を高めるように・・・とでも言われたんでしょう」

さやか「・・・さ、さっすがぁ! 何も聞かずにそこまで言い当てるとはねー!」

ほむら「・・・」

さやか「・・・まいっちゃうよねぇ。私たち二人ってそんなに信用ないかなぁ・・・」

ほむら「・・・そうね。たしかに巴マミの言ってることは正しい」

さやか「・・・え?」

ほむら「ひいき目に見ても、私たちがペアになったときの戦績は、ほかの人たちと比べて圧倒的に劣るわ」

さやか「・・・そ、そりゃそうかもしれないけどさぁ」

ほむら「でもね。勘違いしてほしくないの」

さやか「・・・?」

ほむら「それはすべて、あなたの不甲斐なさから生じている問題よ、美樹さやか」

さやか「え・・・はぁ!? あたし!?」

ほむら「あなた以外にだれがいるっていうの」

さやか「・・・」

ほむら「この間の戦闘もそう、私の言ったとおりにしていればあれほどの苦労はしなかったはず・・・」

さやか「・・・ッ! あ、あれは・・・」

ほむら「あれは、なんだというの? この期に及んで言い訳かしら・・・?」

さやか「言い訳とか・・・そんなんじゃ・・・」

ほむら「あなたはまだ経験が浅い素人なんだから、私の指示通りに動くだけでいいのよ」

ほむら「一人で勝手に突っ走られると、むしろ迷惑なの」

ほむら「それを必死にフォローする私の身も考えて」

さやか「・・・」

さやか「・・・なによ・・・それ・・・」

さやか「なんだっていうのよそれ!? 全部私が悪いっていうの!?」

ほむら「・・・だからそう言ってるでしょう」

さやか「ふざけないでよッ!」

さやか「たしかに私の実力不足で迷惑かけちゃうときもあるけどさぁ!」

さやか「でも、それにしたって、言い方ってもんがるでしょうが!」

さやか「そもそも、あんた自身にも反省すべき部分はあるんじゃないの!?」

さやか「特にその・・・あたしに対するいつも上から目線のスカした態度!」

さやか「それが私たちの関係性をこじれさせてる原因でしょうが!」

ほむら「・・・」

ほむら「・・・言いたいことはそれだけ?」

さやか「あ、あんた・・・ッ!」

ほむら「・・・わかったわ。もうやめにしましょう、こんな茶番」

さやか「・・・は?」

ほむら「あなたとはどうやっても分かり合えないみたいだから、こんなことしていても無意味よ」

ほむら「巴マミに言って、このふざけた企画をやめさせるわ」

さやか「!」

2人が和気あいあいとしてるように見えたり殺伐としてるように見えたりするな

ほむら「・・・」スタスタ

さやか「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

ほむら「・・・なに?」

さやか「・・・そうやってすぐ諦めて、逃げて出してもいいの? あんたは」

ほむら「・・・!」ピクッ

さやか「それで悔しくないの・・・?」

ほむら「・・・あなたはそんなこと言える立場じゃないでしょう」

ほむら「それに私は初めから期待なんてしていなかった。だからこれは諦めでもなんでもない」

>>35
今の時点では、さやかは必死にほむらと仲良くしようと努力してて
ほむらはその態度に戸惑いを隠せないといった感じです
描写不足ですみません

さやか「・・・そんなのは詭弁でしょ」

ほむら「・・・なんですって」

さやか「私は悔しい・・・このまま諦めちゃって、みんなに『やっぱり』って思われるのが」

ほむら「・・・」

さやか「私、あんたの言ったとおり実力ないし、ただでさえ足手まといだからさ・・・」

さやか「いつかみんなにも認めてもらえるようにって、それだけを考えてずっと戦ってた」

さやか「特にあんたとはよく衝突しあってたからさ、『絶対に負けない』って感じで変な対抗意識もっちゃって」

さやか「バカみたいだよね・・・私」

ほむら「・・・」

さやか「ほんとは、さ。私、あんたに憧れてたのかもしれない」

さやか「何でもそつなくこなすあんたが、かっこいいなって」

ほむら「・・・私はそんなに立派な人間ではないわ」

さやか「へぇ・・・意外。案外控えめなとこあるんだね」

ほむら「・・・」

さやか「って、冗談だよっ!」

ほむら「・・・わかってるわ」

さやか「まぁあんたがあんた自身をどう評価してようが勝手だけどさ・・・」

さやか「あたしにとっての『暁美ほむら』は、いつでも完璧で、嫌味なやつで・・・」

さやか「それでいて、私の目標だった」

さやか「これでもかってくらい悔しかったし、妬みもしたよ」

さやか「けど、やっぱり私が一番望んでたのは・・・」

さやか「あんたに認めてもらうことだったのかも」

ほむら「・・・」

さやか「で、でも」グスッ

さやか「でも、やっぱり私は私だった・・・迷惑なだけの私でしかなかった・・・」ポロポロ

さやか「さっきはさ、あんたにそれを直に言われて、制御きかなくなっちゃったんだ」

さやか「今までの言葉はごめん。撤回するよ・・・」

ほむら「・・・」

ほむら「・・・」スッ

さやか「・・・えっ」

ほむら「・・・これで涙を拭いて」

さやか「え、あ、うん。ありがとう・・・」ゴシゴシ

ほむら「・・・美樹さやか」

さやか「・・・」

さやか「言ったはずでしょ。その呼び方はやめようって」

ほむら「・・・そうね。ごめんなさい」

ほむら「さやか」

さやか「・・・なに?」

ほむら「・・・私、あなたに謝らなくちゃいけない」

さやか「・・・どうして?」

ほむら「その、さっきはひどいことを言ってしまったから・・・」

ほむら「たしかにあなたは少しばかり未熟で、不器用かもしれないわ」

さやか(そこは否定しないのね・・・まぁいいけどさ)

ほむら「でも、あなたはあなたなりに悩みを抱えて、苦労してたのね」

さやか「・・・」

ほむら「私、あなたの気持ちなんてこれっぽっちも考えようとしてなかった」

ほむら「だから、その・・・ごめんなさい」

さやか「・・・いいよ。許してあげる」
ほむら「ほ、ほんと・・・?」

さやか「うっそ」

ほむら「・・・!」

さやか「なーんて! 冗談だよ、ジョーダンっ!」

ほむら「あ、あなたって人は・・・!」

さやか「ごめんごめん、ついからかってみたくなっちゃって」ナハハ

ほむら「・・・ばか」

さやか「じゃあさ、さっきの言葉は撤回だよね?」

ほむら「え?」

さやか「さっきあんた言ったじゃん。『もう茶番はやめにしましょう(キリッ』って」

ほむら「・・・そんな言い方してないわ」

さやか「したよ」

ほむら「してない」

さやか「・・・」ムー

ほむら「・・・」ジトー

さやか「ぷっ・・・!」

ほむら「くす・・・」

さやか「あはは!」

ほむら「ふふっ」

さやか「・・・はぁ、なに下らないことで言い合ってんだろうね、あたしたち」

ほむら「そうね」

さやか「それで、どうなの?」

ほむら「・・・」

ほむら「まぁ、私は別にかまわないわ・・・あなたがそうしたいのなら」テレテレ

投下ペースもっとはやく希望

>>58
ごめん、ここら辺から書き溜めてない

さやか「・・・ぷっ」

さやか「あはは!」

ほむら「?」

さやか「なっ、なによその言い方」ククク

さやか「とことん素直じゃないやつ!」ズビシッ

ほむら「は、はぁ!?」

ほむら「そ、そもそもあなたが言い出したんでしょッ!」

さやか「私はマミさんに言われただけだもんねー!」

ほむら「むっ」

さやか「んでどうなのよー?」
ほむら「くっ・・・」
ほむら「わ、わかったわよ! いいわ。認めるわ」
ほむら「わ、私と一緒に・・・」
さやか「私と一緒に? ん?」
ほむら「・・・」イラッ
ほむら「私と一緒に・・・ど、同居してください」カァアア
さやか「ぶばっ!」

ほむら「い、今笑ったわね! 笑ったでしょう!?」

さやか「くくっ・・・あはは!」

ほむら「も、もう知らないわ、私!」

さやか「ひぃ・・・ひぃ・・・いやっ、ちょ、ま、待ってってば」ククッ

ほむら「なによ! 謝罪の言葉は受け付けないわよ!」

さやか「いや、今のはかわいかったんだってばっ」

ほむら「か、かわいかった・・・?」

さやか「そ。かわいかったの、あんたが」

ほむら「・・・」

さやか「・・・?」

ほむら「と、とにかく、もうこれで契約は成立ねっ!」

さやか「契約って・・・QBじゃないんだから」

ほむら「なんでもいいわよ! とにかくもうこの話は終わり!」

さやか「はいはい」

ほむら「・・・」ドキドキ

ほむら(か、かわいかった・・・? 私が・・・?)

窓の外

マミ「はぁ、いちじはどうなることかと思ったけど」

マミ「お互いに本音をぶつけ合ったおかげで、もうすっかり打ち解けてきたみたいね」

まどか「ほんとよかったです・・・」グスッ

杏子「泣くなよ、ほら」スッ

まどか「ありがとう、杏子ちゃん・・・」ゴシゴシ

杏子「いいって、気にスンナ」

QB「・・・」

マミ「まぁ、今日のところはひとまず帰りましょう」

そして夜

さやか「んで、今日の夕飯はどうする?」

ほむら「私が作るわ」

さやか「えっ、あんた作れんの?」

ほむら「簡単なものならね」

さやか「さっすが優等生!」

ほむら「・・・その呼び方はやめてちょうだい」

さやか「えー、だって事実じゃん」

ほむら「・・・じゃああなたのこと、これから劣等生って呼ぶわよ」

さやか「・・・ごめんなさい、もう言いません」

さやか「うわーハンバーグだぁ!」

ほむら「子供みたいなはしゃぎ方しない」

さやか「えぇー、だって私たち子どもじゃーん」

ほむら(・・・言い返せないわ)

さやか「でもなんかごつごつしてるねこれ」

さやか「ハンバーグっていうより、肉団子・・・?」

ほむら「・・・!」カァアア

ほむら「まだあんまり上手じゃないから・・・」

さやか「まぁ難しそうだもんねぇ」

ほむら「・・・」

さやか「じゃま、いっただきまーっす」

さやか「・・・」モグモグ

さやか「おー! おいしい!」

ほむら「・・・ほんと?」

さやか「うん、おいしいよ。この肉団子もといハンバーグ!」

ほむら「・・・」サッ

さやか「あ、かえしてー!」

ほむら「今のはわざと言ったでしょう・・・?」

さやか「なんだよー! 軽い冗談じゃん!」

ほむら「私、冗談は嫌いよ」

さやか「・・・はいはいわかりましたよごめんなさい」

ほむら「・・・心がこもってないわ」

さやか「ごめんなさいほむら様、あなたの超絶美味ハンバーグをこの私めにお恵みください」

ほむら「よろしい」スッ

さやか「よっしゃ!」パクパク

ほむら「お風呂わいたから先に入っていいわよ」

さやか「えー、いいよ。私まだこのテレビ見たいし」

ほむら「・・・わかったわ、じゃあ入ってくる」

さやか「・・・」

さやか「・・・」ソーッ

さやか(よっーし、今のうちにほむらの私物チェーック!)

さやか(あぁ・・・さやかちゃんってばなんて悪い子なのかしら!)

さやか「・・・」ゴソゴソ

さやか「うーん、めぼしいものはこれといってないなぁ・・・」

さやか「ん? これは・・・」ガサ

さやか「きたー! 日記帳!」テンテロリーン

さやか「他人に見られたくないものの定番よねー!」

さやか「じゃあさっそく中を拝見・・・」ペラッ

さやか「ふむふむ・・・」

さやか「まどか・・・まどか・・・どのページを開いてもまどか・・・」

さやか「『今日もまどかはかわいいかったわ。まるで天使のよう。というより私の中のエンジェルね』」

さやか「『今日はまどかが風邪でお休みだった。はぁ大丈夫かしら。いっそ今からでもお見舞いに行ってそのまま夜をまどかと・・・』」

さやか「・・・」ペラッペラッ

さやか「あいつ、まどか好きだなぁ・・・ちょっと病的なとこもあるけど」

さやか「・・・」ペラッ

さやか「お、私の名前もある。どれどれ・・・」

さやか「『美樹さやか・・・あんなにもまどかと密着して・・・許せないわ。爆殺してやろうかしら』」

さやか「・・・」ゾクリ

ガチャ
さやか「っ! ていやっ!」バサッ

ほむら「ふぅ・・・あがったわよ、さやか」

さやか「ひゃっ! へ、そ、そっかぁ! 早かったね!」

ほむら「?」

さやか「・・・」アセアセ

ほむら「どうしたの? さやか」

さやか「べっ、別にどうもしてないよ!」

ほむら(何かしら・・・怪しいわね)

ほむら(ん? そういえばこの部屋、さっきと比べて何か違和感が・・・)

ほむら「・・・さやか」

さやか「!」ビクッ

さやか「は、はい! なんでしょう!」

ほむら(なんで敬語・・・?)

ほむら「なにかこの部屋のものをいじらなかった?」

さやか「!」

さやか「そ、ソンナコトシテナイヨ?」

ほむら「・・・」ジー

さやか「・・・」アセアセ

ほむら「・・・」キョロリ

さやか「・・・」

ほむら「!」

ほむら「こ、これ・・・」ペラリ

ほむら「・・・」カァアア

ほむら「・・・」キッ

さやか「!」ビクッ

ほむら「見たわね・・・?」

さやか「み、ミテマセンコトヨ・・・?」

ほむら「そう・・・見たのね」

さやか「・・・」アワワ

ほむら「・・・」プルプル

さやか「ご、ごめんなさい!」

ほむら「・・・」

さやか「ダメ・・・?」

ほむら「ダメよ」

さやか「そ、そんなケチケチすんなよー! 減るもんでもないじゃん!」

ほむら「・・・モノは減らなくても、心は減るのよ」

さやか(どっかで聞いたことあるぞ・・・そのセリフ)

ほむら「―――じゃあ、今後一週間、朝の風呂掃除ね」

さやか「うっわー、めんどくさ・・・」

ほむら「何か文句でも・・・?」

さやか「いいえー、ありませんよー」

ほむら「それじゃあ、あなたもお風呂入ってきなさい。私は先に寝てるわ」

さやか「え、早くない? まだ10時だよ?」

ほむら「起きていてもすることがないもの。それに・・・」

さやか「それに?」

ほむら「今日はとっても疲れたもの・・・」

さやか「まっそうだよね」ナハハ

マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかが願いでマミ、QBを蘇生
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

さやか「ふぃ~、いい湯だったぁ」

さやか「ん? 机の上にメモが・・・」

『さやかへ 寝るときは玄関側から二番目の部屋を使ってください。布団も敷いてあります。おやすみ ほむら』

さやか「・・・だとさ」

さやか「この家ってそんないくつも部屋あるのかぁ・・・」

さやか「・・・」

さやか(そういえばあいつ、家族とかいないんだよね)

さやか「今まで一人で、寂しくなかったのかな・・・」

さやか「・・・ようしっ」

ガチャ

さやか「お~い。ほむら~」ボソッ

ほむら「・・・」

さやか「・・・」

さやか(寝ちゃったのかな・・・)

さやか「・・・」ソーッ

さやか「・・・」モゾモゾ

ほむら「きゃっ!」

さやか「なんだ、起きてんじゃーん!」

ほむら「あ、あなた、なに勝手に人のベッドに入ってきてるのよッ!」

さやか「いいじゃんいいじゃん! 寂しいこと言うなよー」

ほむら「ちょ、こら、やめ!」

さやか「このこのー」

ほむら「ひゃあっ! どこ触ってんのこの変態!」

さやか「おや~、ほむらちゃんはここ触られると感じちゃうのかなぁ?」

ほむら「い・・・ッ!」

ほむら「いい加減にしなさいッ!」デュクシ

さやか「ぐはっ!」

ほむら「はぁ・・・はぁ・・・」

さやか「いったぁ・・・なにすんのさっ!」

ほむら「そ、そっちこそ! 夜這いなんてどういうつもりよっ!」

さやか「よ、夜這いとかそんなんじゃないやい!」

ほむら「じゃあどういうつもりよ!」

さやか「そ、それは・・・」

ほむら「なによ」

さやか「ほ、ほむらが一人で寝るの、寂しいんじゃないかって思って・・・」

ほむら「・・・」

ほむら「・・・そんなことないわ」

ほむら「今までだってそうしてきたんだし」

さやか「・・・」

さやか「でも、さ・・・それでも・・・」

さやか「一人ってのは寂しいもんでしょ」

ほむら「・・・」

さやか「・・・だーかーらぁ!」バサッ

ほむら「って、きゃっ、ちょっと! こらぁ!」

さやか「うははは、このー、かわいいやつめー!」

―――――――――――そして

ほむら「・・・さやか」

さやか「・・・」

ほむら「ねぇ・・・ちょっとそんなにくっつかないで」

さやか「・・・」スピー

ほむら「・・・はぁ、どんだけ寝つきいいのかしら」

ほむら「まったく・・・今日はとんでもない一日だったわ」

ほむら「・・・」

ほむら「まぁでも・・・こういうのも悪くないかしらね」

さやか「うにゃ・・・」

ほむら「!」ビクッ

さやか「・・・ほむほむぅ・・・むにゃ」

ほむら「・・・はぁ、寝言か」

ほむら(聞かれたかと思ったわ・・・)

ほむら「それにしても、ほむほむって・・・」

ほむら「私のことかしら・・・?」

ほむら「・・・」

ほむら「・・・ふふっ」

『今日はうちに騒がしい子がひとりきました』

『おてんばで、ちょっとうるさすぎるくらいだけど・・・』

『それでも、家の中がだいぶにぎやかになりました』

『彼女とはよく喧嘩もするし、これから先、苦労も絶えないだろうけど』

『なんだかんだでこの新しい生活が、ほんのちょっぴり楽しみです』

おわり

かなり遅筆でほんと申し訳ない。今度はもっとためてから投下していきますね
前にさやほむ書いてと言われたので、ちょっと試してみたら予想以上に楽しかったです
なんにせよ、最後まで付き合ってくれた人たちありがとう

最後に一言

さやほむさいこーッ!

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