インデックス「ほ、本当なんだよ……私は10万と3000……」
耳雄「じゃあどこにそんなもん隠してんのか出してみやがれ! お巡りさんに突き出すぞ!!」
インデックス「へ、変な事はしないで欲しいんだよ……!」
耳雄「怖いぞォー、能力者のバカども相手にしてる連中は怖いぞォー、お尻ペンペンだぞ!!」
留渦「お兄ちゃん、きっと混乱してるだけ……冷静に考えて、ベランダに人間が引っかかっているなんて……」
耳雄「って事は新手のオバケか! いい度胸じゃねーか、イギリス清教だか何だか知らんが日野家なめてんじゃねぇぞ!!」
耳雄「なあ委員長、空から女の子が振ってきたって言ったらどうする」
平川「お前がそこまでバカとはなかなか信じたくないぞ耳雄。無能力者の上にアホとは」
耳雄「てめえ……今朝から俺の傍から離れねえこの外人シスターを見てもか?」
インデックス「……」
平川「またどっかでオバケにケンカ売ったんだと思ってな」
耳雄「かわいい妹が駅まで連れて行ってやれだの言うもんでな……電車賃まで工面してやるんだぞ、日野家の財政から!」
インデックス「よ、よろしくお願いするんだよ……」
耳雄「チッ……おい犬山ァ!!」
犬山「!?」
耳雄「お前放課後暇だろ? こいつと適当に遊んでてやってくれよ、放課後はカントクとザリガニ釣りに行くんだよ」
犬山「」
インデックス「」
平川「み、耳雄! それはあまりに酷だ! 犬山にそこまでポテンシャルを求めるな!!」
犬山「」
平川「み、見ろ! あんまり悲しくて泣き出してしまったぞ!」
耳雄「あーもう、めんどくせぇな……」
インデックス「だ、大丈夫だから……ひ、一人で行くから!」
耳雄「お、そうか。じゃあなオバケもどき、時間あったらザリガニ釣りにこいよ」
インデックス「(あんな犬みてぇな顔した人と一緒になったら、どこに連れて行かれるかわかったもんじゃないよ……!)」
耳雄「おいテメー、肩ぶつかって無視かオラ! 少しタッパでけえからって調子こいてんじゃねーぞ!」
ステイル「……」
センパイ「そうやって反抗的な態度をとってるとコチョコチョの刑に処しちゃうぞ! 辛いぞォ、48時間コチョコチョくすぐられるんだぞォ!!」
留渦「お兄ちゃん……」
みちこ「また妙なのと絡んでるわね、羨ましい」
留渦「その人……知り合いじゃないでしょ。きっと嫌がってるからやめなよ」
耳雄「いいや、ダメだ!! こういういけ好かねえ風貌のヘビースモーカーは一度こうやって処理してやらないと……」
ステイル「(面倒くさいっ! 非常に面倒くさい! 日系人はみんなこうなのか!?)」
耳雄「おうコラ!! ちゃんとコッチ見てしゃべれや!!」
ステイル「(魔女狩りの王も首根っこを掴まれてボコボコにされた……!! 一体何なんだ、このバカは!?)」
耳雄「言うなれば留渦! お兄ちゃんはこの学園都市の治安維持に貢献しているというのだよ! ねえ、センパイ!!」
センパイ「おう! 俺のカエルの卵孵化のバイトに支障をきたすような放火魔野郎なんかこうしちゃる! こうしちゃる!」
ステイル「(神裂……助けておくれ神裂! スデゴロでこんな不良に敵う訳ないよ……!)」
留渦「それよりお兄ちゃん、今朝のシスターさんはどうしたの。ちゃんと送り届けてあげたの?」
耳雄「あ? 行った行った、金も持ってったみたいだし、きっともう帰ったよ」
ステイル「シ、シスター……!? それは、白い修道衣を」
耳雄「タバコくせー口で喋るんじゃねぇ! 言う事聞かねえとさっきの燃えてるヤツもっといじめんぞ!」
ステイル「イ、インノケンティウスだ!」
耳雄「んなもん何だって同じだタコ! カントクんとこに売り飛ばされたくねぇなら歩きタバコをやめるんだな!」
留渦「ちょっと……ちゃんと言い分を聞いてあげて。一方的にお兄ちゃん達がこの人に絡んでるようにしか見えない」
耳雄「わ、わかったよ留渦ぁ……機嫌治しておくれよ、もう変な事しないって」
みちこ「にしても、あっちでボコボコにされてる人……魔女狩りの王? あれってこの人の能力なの?」
ステイル「能力……じゃあない、魔術だ。僕のあの魔術はルーンによって作動する術式で構築……」
耳雄「あっ、犬山! テメーまだ犬の気でいやがるのか、そのカッコでマーキングしてんなよ!」
犬山「」
耳雄「ったくよぉー……ホラ見ろ! 猛犬注意だかのステッカーもあいつのオシッコでビチョビチョだぜ!」
ステイル「」
耳雄「……ん、そんなんじゃねぇな……よくわかんねぇ記号が書かれてんぞ。何だこりゃ」
みちこ「……もしかして、これがルーンのステッカー……?」
ステイル「あ、あのガキ……!!」
留渦「……つまり、ステイルさんは今朝の……インデックスさんを連れ戻しにイギリスから来たと」
ステイル「早急に任務を遂行したい、手掛かりがあるのなら教えてはくれないか」
留渦「多分、最寄の駅から電車で移動しても、それほど遠くには……」
ステイル「……神裂の方にもそう伝えておかねば……早くしないと、リミットが」
耳雄「オラァー!」
ステイル「ぐあっ!!」
平川「おい耳雄ォ! イギリス人にもそういうバカみたいな膝カックンするのやめろ!!」
耳雄「俺より年下のくせに堂々とヤニ吹かしてて目障りだからよぉー!!」
ステイル「(神裂ィー!! 来ておくれよォー!!)」
禁書1巻の内容ほとんど覚えてねえ
助けて花岡隊長
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