ほむら「まどかとお出かけしたいの」(368)
さやか「…えっ、何でそれをあたしに言うのさ?」
ほむら「あなた達が普段どんなことをしてるか聞きたいのよ。まどかと一番仲が良いのはあなただし」
さやか「どんなって…フツーよフツー」
ほむら「その普通が知りたいの。…その、前の学校とかではあんまりそういうこと、出来なかったから…」
さやか「あぁ、あんたそういえば前は体弱くて病院とか行ったり大変だったんだっけ…」
さやか「えーと例えばー、駅前のショッピングモールで買い物したり、サーティワンでアイス食べたり」
さやか「たまーにだけど、映画見に行ったりとか、カラオケ行ったりとか」
さやか「あとはマミさんやまどかん家に遊びに行ったり、そんな感じかな」
ほむら「そう…」
さやか「なーによー、何か不満そうじゃない」
ほむら「そういう訳じゃないけれど…」ホムホム
ほむら「美樹さやか、あなたは上条恭介と遊びに行くならどこへ行きたいの?」
さやか「ぶほっ!! な、何でそこで恭介が出てくんのよ?!」
ほむら「さあ、何でかしらね」ファサ
さやか(…まさか、ね)
ほむら「で、どうなのかしら?」
さやか「…別にそんなにさっき言ったのと変わらないけど? 買い物行ったり、どっかでお茶したり」
さやか「一緒にどっか行ってお喋りするってのが楽しいんだからさ」
ほむら「そういうものかしら」
さやか「そーいうもんなの! …さて、あたしも一つほむらに訊きたいんだけど」
ほむら「何よ」
さやか「何であたしにこんなことを訊いたの?」
ほむら「…さっき言ったじゃない。まどかと一番仲が―――」
さやか「そうじゃなくて! 何でまどかに訊かなかったの、ってこと」
ほむら「!」
さやか「直接訊くのが一番早いでしょ? そのまま誘えばいいだけなんだから二度手間にもならないしさ」
ほむら「そ、それは…」カアッ
さやか(あらら…これは面白いことになっちゃう予感!?)ニヤリ
さやか「まーいいよいいよ! しっかしあのほむらがあたしを頼ってくれるとはねー!」
さやか「くーっ、さやかちゃん感激で涙が出そうだよ!」
ほむら「べ、別に、あなたがたまたま近くにいたから訊いたに過ぎないわ」
さやか「はいはい照れちゃってー、さっきと言ってること変わってますよー?」
ほむら「っ…!」
さやか「まあとにかく! まどかとどっかに遊びに行きたい、ってのならまどかに直接言わないとね!」
さやか「…あれ、でも今日4時間目終わってからまどか見てないな…」
ほむら「係の仕事で保健室にポスターを作りに行ってるわ」
さやか「そ、そうなんだ。あっはは、詳しいなー」
ほむら「私はまどかのことなら大抵のことは知っているの」ファサ
さやか(うわぁ…)ヒキッ
――帰り道――
さやか「…で、恭介のやつ、結局夜も寝ないで練習してたらしくてさー!」
仁美「まあ、さすがですわね」
まどか「てぃひひ、でも上条君らしいよねー」
ほむら(結局午後中ずっと考えてたけど、どうやって誘おうか思いつかなかったわ…)
さやか(ほむらー、頑張れよ!)チラッ
ほむら(どうしようどうしようどうしよう)ブツブツ
さやか(目も合わせてこない… やれやれ、こりゃ本物だね)
さやか(仕方ない、無理矢理進めちゃいますか!)
さやか「あ、やばっ、学校に忘れ物しちゃった! ちょっとあたし急いで取ってくるね!」チラッ
仁美(あら、何かしら…)
仁美「私もお稽古事の日程を変更してもらったのを忘れていましたわ」
仁美「駅の方なのでまどかさん、ほむらさん、御機嫌よう」
さやか「じゃ仁美、途中まで一緒に行こうか」
仁美「ええ」
さやか(ほむら、頑張れよー?)ニヤニヤ
ほむら(ちょ、ちょっと、急に居なくならないでよ!)
まどか「二人とも急にどうしたんだろ?」
ほむら「さ、さあね。一体どうしちゃったのかしら」アセアセ
まどか「…ほむらちゃん?」
ほむら「あ、ああ、忘れ物をするなんて美樹さやかは愚かね。それに仁美は習い事で―――」アセアセ
まどか「ほむらちゃん、大丈夫? 何だか具合悪いみたいだよ?」ジッ
ほむら「ふえっ!?」
ほむら(ま、まどかの顔が近いわ!)
まどか「ほら、顔も赤くなっちゃってるし熱とかあるのかも…」ピト
ほむら「だ、大丈夫よまどか///」バッ
ほむら(か、顔を見せられないわ)ドキドキ
まどか「そ、そう? でも具合悪くなったら教えてね。私保健係だもん」
仁美「何かと思いましたが、こういうことだったのですね」ワクワク
さやか「しっかしほむら、ヘタレの王道を行ってるなー!」ケタケタ
ほむら(大分収まってきたかしら…)
ほむら「ありがとう、でも本当に大丈夫よ」
まどか「ならいいんだけど… じゃ、行こっか」ティヒッ
ほむら(このまま何も出来ないんじゃさやかにも笑われてしまうわね。頑張らないと…)ホムッ
――分かれ道――
さやか「でぇーい、結局他愛もない話だけでここまで来ちゃったじゃん!」
さやか「仁美とあたしという尊い犠牲を払ったと言うのに!」ウガー
仁美「さやかさん、あまり大きな声を出すと聞こえてしまいますわ」クスッ
ほむら(言うのよほむら。大丈夫、きっと大丈夫…)
まどか「―――それじゃ、ほむらちゃん、また明日ね!」トテテテ
ほむら「あっ、待っ…」
ほむら(行ってしまったわ…)
さやか「もーほむらー、何やってんのよ!」
ほむら「!! 美樹さやか…見ていたのね」カアッ
仁美「ええ、だって気になるじゃありませんか」ニコ
さやか「そんな畏まらないでさ、単に『今から時間空いてたらお茶しないー?』って軽い感じでいいのよ!」
ほむら「そ、そう…なんだけど…」
仁美「もしかしてほむらさんは、まどかさんが意地悪に断るような方だとお思いなのですか?」
ほむら「違っ、そんなことは!」
さやか「でしょー? だったらビシッと言うべし!」
さやか「恋のマイスター、さやかちゃんからのアドバイスだよ!」
仁美「あらさやかさん、いつの間に恋愛は成就致しましたの?」
さやか「うぐっ、知ってる癖にー… でも仁美にだって負けないんだからね!」
ほむら「べ、別に私はまどかと仲良くしたいだけで、恋だなんて…」
さやか「ほっほーう? …じゃあ何で昼に恭介の話を出したのさ」
ほむら(!!)
ほむら「あ、あれはさやかが一番仲良くしたい相手、という例で出しただけで…」
ほむら(あ、あれ実際どうなんだろう)
ほむら(私はまどかともっと親しくなりたいと思ってるけど)
ほむら(確かにこの気持ちはさやかや仁美と仲良くしたいというのとは違う気がするし…)
ほむら(無意識の内に恋をしていた…ってことなの?)カアッ
ほむら(で、でも…だからって…)プシュー バタン
さやか「おわっ、ちょっと、ほ、ほむら!?」
――ほむらの家――
ほむら(みっともない所を見せてしまったわ)
ほむら(……)
―――『まあ一度落ち着いて自分を見つめ直してみなよ』
―――『まどかさんはお優しいですから、きっとどんな気持ちでも受け入れてくれますよ』
ほむら「まどか…」
チュンチュン…
ほむら「結局ほとんど眠れなかったわ…」ゲッソリ
――学校屋上、昼休み――
まどか「ほむらちゃん、やっぱり昨日具合悪かったの?」
ほむら「えっ、そんなことないわよ?」
仁美「今日は授業中ほとんど寝てらっしゃいましたものね。まどかさんでなくとも不安にもなりますわ」クスッ
ほむら「ただ寝不足だっただけ。本当に大丈夫よ」
まどか「ちゃんと夜は寝なきゃだめだよ? 大きくなれなくなるってママも言ってたし…」
さやか「そうそう、ただでさえ小さいんだから、しっかり寝て大きくしないと!」モニュ
ほむら「……」ドゴッ
さやか「あいたぁっ!?」
さやか(ところで、あんた結局どうするのよ)テレパシー
ほむら(…結論は変わらないわ)テレパシー
さやか(オッケー、覚悟も出来てるよね?)テレパシー
さやか「まどか、あたしちょっとマミさん呼んでくるね」
仁美「ご一緒しますわ」
さやか「ってことで二人は先に食べてて!」
まどか「うん、分かった! また後でねー」
ほむら(……)ゴクリ
まどか「じゃほむらちゃん、お弁当食べよ?」
ほむら「…ええ、そうね、食べましょう」
まどか「てぃひひっ、今日のお弁当はパパ特製のハンバーグなんだー」
ほむら「あら、おいしそうね」
まどか「ほむらちゃんにも一切れあげるよ! …はい、どうぞ!」
ほむら「ん…すごくおいしいわ、ありがとう」ホムホム
まどか「でしょー! …ほむらちゃんのお弁当はどんななの?」
ほむら「わ、私は自分で作ったのだから、まどかのみたいに全然立派なのじゃなくて…」
ほむら「それに今日は全然眠れなかったから、ほとんど昨日の残り物なの」
まどか「私から見れば、自分で準備してるってだけでもすごいと思うな!」
まどか「私、料理苦手だから」テヘペロ
まどか「ほむらちゃん、そのきんぴらも自分で作ったの?」
ほむら「ええ…割と手軽に作れるのよ」
まどか「そうなんだー。少し貰っちゃってもいいかな?」
ほむら「ふふっ、もちろんよ」
まどか「もぐもぐ…うん、すごく美味しいよ!」パアッ
さやか「馬鹿ほむら、そこは『あーん』とかやって食べさせないと!」ビシィ
仁美「それはほむらさんのキャラに合わない気が…」
ほむら(はっ、このままでは昨日の二の舞に…)
ほむら(頑張れ私!)
ほむら「ま、まどか!」
まどか「わ、どうしたのほむらちゃん?」
ほむら「あの…きょ、今日の放課後時間はありゅかしら?」
ほむら(!!)カアッ
さやか(噛んだ…)ププッ
仁美(噛んでしまいましたね…)クスッ
まどか「えっと、今日の放課後、だよね?」
ほむら「え、ええ。お茶でもどうかしら、と思って」プシュー
まどか「…ごめんねほむらちゃん、今日は歯医者さんに行かなきゃいけないの」
ほむら(あっ…)
ほむら「そう、なの…」
ほむら「なら、仕方ないわね。特別に用事があった訳じゃないから大丈夫よ」
まどか「ううん、だからね」
まどか「明日の土曜日じゃ、だめかな?」
ほむら「!」パアッ
まどか「ほら、土曜日の方が長く遊べるし」
まどか「あんまりほむらちゃんと遊んだことなかったから、いっぱい遊びたいなって」ニコッ
まどか「…どうかな?」
ほむら「も、もちろん大丈夫よ!」
まどか「やったぁ、ありがとうほむらちゃん!」
ほむら(まどかと一日中お出かけ!!)グッ
――――――
―――
さやか「たっだいまー! …おんやぁ? ほむら、顔がニヤケてるけど何かいいことあった?」
ほむら「なっ!?」カアッ
ほむら(あなた、また見ていたの!?)テレパシー
さやか(ふっふっふ、名探偵さやかちゃんの前では全てがお見通しなのだ!)テレパシー
ほむら(…覗き魔の間違いじゃなくて?)テレパシー
さやか(あんたに覗き魔って言われるのもなあ)テレパシー
まどか「べ、別に何もないよ! ねっ、ほむらちゃん?」アセアセ
ほむら「え、ええ、もちろんよ」
さやか(…ほほう?)
まどか「あ、それよりマミさんは? 呼びに行ったんだよね?」
さやか「あぁぁ! マミさん? えっと、そのねー」
仁美「教室にいらっしゃいませんでしたの。多分何か用事があったんですわ」
まどか「そうだったんだ、じゃあ仕方ないね」
さやか(仁美ナイス!)グッ
仁美(いえいえ)クスッ
マミ「教室で一人で食べるお弁当はおいしいわ…」モグモグ
――放課後――
まどか「それじゃほむらちゃん、また明日ね!」
ほむら「ええまどか、楽しみにしてるわ」
ほむら(家に帰ったら明日の準備をしないとね… 何を着て行こうかしら)
さやか「ほーむら! 上手いことやったみたいじゃん」ニヤニヤ
ほむら「! …あなた、さっき別れたのに、わざわざまた戻ってきたのね」
さやか「さやかちゃんはヘタレなあんたが心配でねー。ちょっと様子を見ようと思ってさ」
さやか「あ、何なら明日も付いてってあげようか?」
ほむら「それには及ばないわ」ムッ
さやか「冗談よジョーダン。二人のデートの邪魔をするわけにはいかないもんね!」ケタケタ
ほむら「デ、デートだなんて」カアッ
ほむら「普通に遊びに行くだけよ///」
さやか「ふーん…」
さやか(まどかも明日のこと、あたしらに隠してたし、お互いに意識しあっちゃって…)
さやか(これはもしかするともしかしちゃうかもしれませんね!)ニヤニヤ
ほむら「何よニヤニヤして、気持ち悪い」
さやか「いやー、べっつにー?」ニヤニヤ
さやか「ま、応援してるからさ。明日は楽しんで来なよ!」
ほむら「そうね…色々ありがとう、美樹さやか」ボソ
さやか「ん? 何か言った?」
ほむら「いいえ、何も」ファサ
さやか(さて明日は…仁美とショッピングモ-ルを見張るとしますかね!?)
――ほむらの家――
ほむら「…よし、準備は万全ね。後は明日に備えて眠るだけ」
ほむら「もう何も怖くない」ホムッ
ほむら「……」
ほむら「馬鹿なこと言ってないで寝ましょう。昨日あまり眠れなかったもの…」
ほむら(学校で寝過ぎて眠れないわ!)ガーン
ほむら(いよいよ明日、と思うと余計に…だからと言って二日連続徹夜はさすがに厳しいし…)
チュンチュン
ほむら「んん…まどかぁ…」ムニャムニャ
ほむら「……」
ほむら「…はっ! 今何時!?」ガバッ
ほむら「……」
ほむら「やってしまったわ、寝坊ね…急がないと!」ドタバタ
――待合わせ場所――
まどか(もうそろそろ30分過ぎ…ほむらちゃん、まだかなあ…)
まどか(急用でも出来ちゃったのかな…)シュン
ほむら「まどかっ!」
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「はぁ…はぁ…遅れて、ごめんなさい…ちょっと、寝坊…しちゃって…」ゼェゼェ
まどか「そ、それよりほむらちゃん、大丈夫なの!?」
ほむら「家から走って来ただけよ…うっ」ゲホゲホ
まどか「だ、だめだよ無理しちゃ! …ほらあそこのベンチで休も?」
ほむら「遅れてきた上にこの体たらく…まどか、本当にごめんなさい…」
まどか「ううん、気にしないで? ほむらちゃんは頑張って急いで来てくれたんだもん」
まどか「それに、こんなに弱ってるほむらちゃんを見られるなんて珍しいしね!」ティヒヒ
ほむら「もう、まどかったら…」
まどか「急ぎの用もないんだし、ゆっくりしていこ?」ニコ
ほむら「そうね、そうしましょう」
まどか「そういえば、ほむらちゃん今日私服だね」
ほむら「休日には制服は着ないわよ…それにまどかだって私服じゃない」
まどか「えへ、そうじゃなくて…ほむらちゃんの私服姿初めて見たなあって思って」
まどか「ほむらちゃんが転校してきてから結構経つのに、何か不思議だね!」
ほむら「確かに、いつもは制服着てばっかりだものね」
まどか「てぃひひっ、何だか普段のほむらちゃんとは雰囲気が違って新鮮かも」
ほむら「…眼鏡をして、髪を三つ編みにしてた頃のお気に入りの洋服なのよ」
ほむら「だから今の私には…もうあまり似合ってないかもしれないわね」
まどか「そんなことないよ! すっごく可愛いもん!」
ほむら「あ、ありがとうまどか。お世辞でも嬉しいわ」フイッ
ほむら(『可愛い』だなんて、ニヤケ顔になっちゃいそう…まどかには見せられないわ///)
まどか「もー、お世辞じゃないんだけどなあ」プー
まどか「でもほむらちゃんはいいなー。私、何を着ても子供っぽく見えちゃうから…」
ほむら「そんなことないと思うわよ? 今日の服装なんて大人っぽくて素敵じゃない」
まどか「えー、変じゃない?」
ほむら「いいえ。とても似合ってるわよ」
まどか「えへへ、そうかな///」テレテレ
ほむら(でもまどかが黒のアウターを着てくるなんて、ちょっと意外だったわ)
ほむら(全体的に大人っぽい服装だし… それに比べると、私の格好はちょっと幼すぎたかしら)ムムム
――――――
―――
ほむら「大分息も落ち着いてきたし、そろそろ行きましょうか」
ほむら「…長いこと待たせちゃったわね」
まどか「もう、気にしないでってば。じゃ、行こっか!」
ほむら「そうね、そうしま―――」グゥゥゥ
ほむら「!!」カアッ
ほむら(…しにたい)
まどか「…あ、そっか、寝坊してすぐ出て来たってことは朝ご飯まだだもんね」クスッ
まどか「ね、ほむらちゃん、先におやつにしちゃおっか。私もちょっと何か食べたいし」
ほむら「え、ええ、そうしましょうか…///」
まどか「てぃひひっ、赤くなってるほむらちゃん可愛い!」
ほむら「え、うそ、赤くなっ、えっ?」カアッ
まどか「ほむらちゃん肌が白いから赤くなるとすぐ分かるよー」ニヤニヤ
ほむら「うう…」アタマカカエ
まどか「ほら、ほむらちゃん、行ーくーよー!」グイ
ほむら「わわっ」
飯食ってくるわ
マミ「今日もひとりで楽しいティータイムよ…」
マミさん食いたい
再開します
まどか「この近くに有名なクレープ屋さんがあるんだー」
ほむら(気付いたらまどかと手を繋いでる…!)
まどか「学校帰りだとちょっと遠いから普段は来れないんだけど」
ほむら(さっき引っ張ってくれた時から繋いだままだったのね)ギュッ
まどか「ここからなら結構近いし、そこでもいいかなあ?」
まどか「きっとほむらちゃんも気に入ると思うんだ!」パアッ
ほむら「も、もちろんよ。まどかが行きたい場所ならどこでも構わないわ」
ほむら(まどかと手を繋いでる…何だか緊張してきたわ)
ほむら(うう、緊張すると手に汗をかくのよね。ぬるぬるしちゃってないかしら…)
ほむら(今朝は時間がなくてシャワーも浴びられなかったし、もう色々最悪ね)
ほむら(と言うかさっきから無言続きになっちゃってるわ!)
ほむら(そもそもいつもまどかから話しかけてもらってばっかりで…私、昔から何も成長できてない…)
ほむら(こんなんじゃまどかにも嫌われちゃうんじゃ…)
まどか「ね、ねえほむらちゃん」
ほむら「はぃっ!」ビクッ
まどか「手、ちょっと強く握りすぎかも…」
おかえり
ほむら「あっ、ご、ごめんなさい!」バッ
ほむら「無意識というか、その、ちょっと考えごとしてて…」シュン
まどか「……」クスッ
まどか「ほむらちゃん、手繋ご?」
ほむら「えっ…?」
まどか「でももうちょっと優しくしてね?」ニコ
ほむら「あ、ありがとう…///」
――クレープ店――
ほむら「あ、このお店…」
まどか「知ってるの? ほむらちゃん」
ほむら「ええ、前にテレビ番組で紹介されてるのを見たことがあるの」
まどか「そうなんだー。このお店、そんなにすごかったんだねー」
ほむら「あら、まどか、自分で有名なお店だって言ってたじゃない」
まどか「えへへ、私の言ったのは近所で有名ってことだもん」
ほむら「まどかはどれにするの?」
まどか「うーん、ほむらちゃんは?」
ほむら「そうね…私はこのチョコクリーム苺クレープというのにしようかしら」
まどか「『人気ナンバーワン』って書いてあるやつだね!」
まどか「そしたら私はちょっと冒険しちゃおっかな?」
ほむら「冒険?」
まどか「んーと…これにしようかな」
ほむら「宇治金時クレープ? …まどかって時々かなり渋いわね」
まどか「そ、そうかな…」
まどか「いっただっきまーす!」ハグッ
まどか「ん~、美味しいー!!」ハグハグ
ほむら「…美味しいわ」ホムホム
まどか「ね!」
ほむら「テレビで紹介されるお店のナンバーワンだけあるわね…」
ほむら「今まで食べたクレープの中で一番おいしいかも」ホムホム
まどか「あはは、大袈裟だよぉ」
ほむら「あら、本当よ?」
まどか「そうなの? じゃあそっち、一口もらってもいいかな?」
ほむら「もちろんよ。はいどうぞ」
まどか「はぐっ…ほんとだ、すごくおいしい!」
ほむら「で、でしょう?」ホムホム
ほむら(意識してなかったけど、これって間接キス…よね)
ほむら(だ、だめよそんなことを考えては! まどかは純粋に食べたかっただけだもの!)ブンブン
まどか「ほむらちゃん、私のも一口食べる?」
ほむら「えっ、あ、えーと…ごめんなさい。実は私、抹茶、ちょっと苦手なの」
まどか「あっ、そうだったんだ…ごめんね、ほむらちゃんが食べられないの選んじゃって」
ほむら「謝らないで? まどかは自分の好物を頼んだだけじゃない」
ほむら「でもそんな大人っぽい味が好みだなんて、まどかは格好良いわ…」
まどか「うーん、かっこいいなんて言ってくれるのはほむらちゃんだけだよ」ティヒヒ
まどか「さやかちゃんなんて酷いんだよ? 『まどかはババ臭い~』とか言ってくるもん」
ほむら「まったく、美樹さやか…本当に愚かね」
まどっ
まどか「ほむらちゃん、この後どうしよっか」ハグハグ
ほむら「そうね…ちょっと洋服を見たいと思うんだけど、どうかしら」ホムホム
まどか「もちろん! …あ、でも洋服屋さんって、駅前のショッピングモールの所でいいのかな…?」
ほむら「ええ。あそこなら他にもたくさんお店があるし、いいと思うわ」
まどか「良かったぁ。ほむらちゃん、おしゃれそうだからこだわりとかあったらどうしようって思って」ティヒヒ
ほむら「特にこだわりとかはないわよ? …あんまりそういうの、興味持てなくて」
まどか「えぇー、もったいないよ!」
まどか「じゃ、じゃあさほむらちゃん。あの…」
ほむら「何かしら?」
まどか「ほ、ほむらちゃんのお洋服、私が選んであげてもいいかな?」
ほむら「えっ?」
まどか「ほ、ほら、ほむらちゃんスタイル良いから、私が着られないような服とかも似合うと思うの!」アセアセ
まどか「だから、その…」アセアセ
ほむら「…そうね、じゃあお願いしちゃおうかしら」
まどか「ほんと? やったぁ!」
まどか「ふふーん、ほむらちゃんのコーディネート、楽しみだなぁ!」スタタタッ
ほむら「ま、まどか、もう、急に走ったら危ないわよ?」
――ショッピングモール内・服飾店――
まどか「このお店とかどうかな? 女の子向けのセレクトショップで、私よくここで買い物するんだけど…」
ほむら「そうね、見てみましょうか」
まどか「うん!」
まどか「うーん、まずはこの辺かなあ。あとはこっちのトップスと…」ガサゴソ
まどか「ほむらちゃん、どんなのがいいとかある?」
ほむら「そうね…まどかが選んでくれた物なら何でも嬉しいわ」
まどか「あはは、ほむらちゃんったらー…」ガサゴソ
黒髪スレンダー美人ほむほむ
金髪グラマラス美人マミさん
まどか「…よしっ、こんな感じかな?」ドサッ
ほむら「え、えっと。これ全部買うのかしら」
まどか「もー、何言ってるのほむらちゃん! 今から試着してみるんだよ!」ティヒヒ
ほむら「えっ!?」
まどか「?」ジー
ほむら「…あっ、そうね。試しに着てみないとね」
ほむら(こうやって友達と来た時にも試着するものなのね…)
まどか「じゃ、試着室行こ?」
ほむら「ま、まどかー」
まどか「着終わった?」
ほむら「え、ええ。でも…」
まどか「じゃ覗いちゃうね!」ヒョコッ
ほむら「あ、あの、変じゃないかしら…」
まどか「す…すごいよほむらちゃん! モデルさんみたい!」
ほむら「ま、まどかっ、もう少し声抑えて!///」
まどか「てぃひひ、ごめんね。ついはしゃいじゃって」
ほむら「もう…」
まどか「すごく似合ってるけど…でも、せっかくだし他のも着てみよ!」
まどか「んーっと、次はこっちのワンピースにこれを合わせて…」
ほむら(何だか着せ替え人形になっちゃったみたいね…)
ほむら(まどかの人形か…///)
まどか「はい、ほむらちゃん! …って、どうかしたの?」
ほむら「な、何でもないわ」ファサ
まどか「じゃあ、着替え終わったらまた呼んでね」シャッ
ほむら(あれ、この服…後ろにファスナーが…)
ほむら(と、届かない)
ほむら「まどか、そこにいるかしら」
まどか「あ、ほむらちゃん出来た?」
ほむら「ま、待って! …さっきの服、ファスナーが背中にあって閉められてないの」
まどか「あっ、そうなんだ。じゃあ手伝ってあげるね!」ヒョコッ
ほむら「お願いするわ」
まどか「…はい!」ジジジ
まどか「んー、さっきのとは違って可愛い系のだけど、やっぱり似合ってるなぁ」
ほむら「そ、そうかしら…」
ほむら(ちょっと薄手で恥ずかしいかも…)
まどか「ほむらちゃん何でも似合って可愛くて羨ましいなー」
ほむら「そ、そんなことない! …と、思うけれど」
ほむら「あ、そういえばまどかも色々着てみないの? ほら、私もまどかのを見てみたいし…」
まどか「えへへ、ありがと。でもまだほむらちゃんのばーんー」ダキッ
ほむら「ひゃっ!」
まどか「てぃひひー、ほむらちゃんかーわいんだー」ギュー
ほむら「ちょ、ちょっとまどか!」カアッ
ほむら(か、顔が近い…!)
まどか「ところでほむらちゃん」ギュー
ほむら「な、何よぉ…」プシュー
まどか「これ、一人じゃ脱げないよね?」
まどか「私が脱がしてあげても、いいかな」
ほむら(!?)
ほむら「えっ…あ、いや、えっと」アセアセ
まどか「ね?」
ほむら「で、でも…あ、ほら、ファスナーさえ下ろせば自分で着替えられるし」アセアセ
ほむら「それに、その、恥ずかしいじゃない…」カアアア
まどか「……」
まどか「そっか、ごめんね」ジジジ
ほむら「あっ…」
まどか「じゃ、私外で待ってるね」シャッ
ほむら(まどか…?)
まどか「そしたら次はねー」
ほむら(その後もまどかの洋服選びは続いたけれど)
まどか「うー、やっぱりほむらちゃんは何でも似合うなぁ」
ほむら(どことなく…まどかの元気がなかったような、そんな気がした)
まどか「ねこみみパーカー!」
ほむら(でも、どうしたら良かったのかしら…)
――ショッピングモール内・2F――
まどか「結局一杯買っちゃったね」
ほむら「いいのよ、最近新しいのを買っていなかったから」
ほむら(それにまどかが選んでくれた物だものね)
ほむら「でもまどかこそ良かったの? 結局何も買わなかったけれど…」
まどか「うん、いいの。実はこのお店で先週お洋服買っちゃって」テヘッ
ほむら「あら、それじゃ本当に買い物に付き合わせただけになっちゃったわね…」
まどか「ううん、いいんだよ? ほむらちゃんの可愛い格好たくさん見れたもん」ティヒヒ
ほむら(……)
まどか「あ、そうだほむらちゃん。私ちょっとトイレに行ってくるね!」
まどか「ちょっと待ってて!」スタタタッ
ほむら「あっ、まど…」
ほむら「……」
「お困りのようだね、ほむら君!」
ほむら「!」
ほむら「美樹さやか…志筑仁美も…」
さやか「なーにやってんのさ、まどかにあんな顔させて」
さやか「仲良くやりたいんじゃなかったの?」
ほむら「そう、なんだけど…」
仁美「まどかさんは優しい方ですわ。いつも周りに気配りをして、心配を掛けないよう我慢をして」
仁美「…けれど、それは自分を曝け出すことに憶病になってるとも言えますの」
さやか「否定されるのが怖い。拒絶されるのが怖い。…あたしもそういうのあるから、ちょっと分かっちゃうんだよね」
ほむら「私は、そんなつもりじゃ…」
さやか「…さっきはまどかが臆病だって言ったけどさ。ほむら、あんたも同じよ?」ズイッ
ほむら「……」
さやか「怖がってばっかりじゃ気持ちはすれ違うだけだよ?」
さやか「だからもう少しさ、勇気出してぶつかってみなさい! 悪いようにはならないって!」
ほむら「美樹さやか…」
仁美「ほむらさん、これを受け取って下さい」
ほむら「これは…?」
仁美「勇気の出るお守りだと思って頂ければ。おまじないのようなものですわ」ニコ
ほむら「…二人とも、礼を言うわ」
さやか「良いってことよー! んじゃ、まどかもそろそろ戻ってくるだろうしあたしらは退散するね!」
ほむら(私はまどかの優しさに甘えていたのかもしれないわね)
ほむら(いつもあの子に助けられてばかり。自分からは何も出来ていない…)
ほむら(一番臆病なのは私じゃないの)
ほむら(…勇気を出さなきゃ)
さやか「仁美、さっきほむらに渡したやつ、あれ何?」
仁美「お守り型の盗聴器ですわ」ニコ
さやか「…あんた、可愛い顔してやることえげつないね…」
QB「上条を君から奪っちゃうくらいだからね」
まどか「お待たせー。ごめんね、ちょっと時間掛かっちゃった」
ほむら「大丈夫よ」
ほむら(…よし)
ほむら「あの、まどか…」
まどか「? なあに、ほむらちゃん」
ほむら「さっき、あなたにたくさん洋服を選んでもらったじゃない?」
ほむら「その代わりという訳じゃないけれど、あなたの洋服を私に選ばせてもらえないかしら」
まどか「えっ?」
ほむら「あ、その…」
ほむら「まどかが一生懸命考えてコーディネートしてくれたのが、私はすごく嬉しかったから…」
ほむら「まどかにも喜んで欲しいなって」
まどか「……」
まどか「…本当に?」
ほむら「えっ?」
まどか「ほむらちゃん、本当に嬉しかったの?」
ほむら「あ、当たり前じゃない」
まどか「…嘘つき」
疲れたので風呂入ります
何度も保守すみません
再開します
まどか「嘘つきだよほむらちゃん…だって、ほむらちゃんお洋服選びの間、ずっと難しそうな顔してたもん」
まどか「ほむらちゃんに楽しんでもらおうと思ったのに、私も空回りしちゃって変なこと言っちゃうし…」ジワッ
まどか「だから―――」
ほむら「そんなことないわ!」ガシッ
まどか「!」ビクッ
ほむら「…私ね、本当は…こうやって友達とお出かけするの、初めてなの」
ほむら「病気と転校とで…これまでずっと、そんなことをする余裕も、相手もいなかった」グスッ
ほむら「だから今日、こうやってまどかとお出かけに来たのに…どんな顔をすればいいか分からなかったの…」
ほむら「本当はすごく嬉しくて、楽しくても…何だか恥ずかしくて、それを顔に出せなくて…」グスグス
まどか「ほむらちゃん…」グスッ
ほむら「まどか、本当にごめんなさい…」ポロポロ
まどか「いいの、ほむらちゃん…本当は楽しんでくれてたんだもんね?」ニコッ
ほむら「うう…」コクコクコク
――ショッピングモール内・ベンチ――
まどか「ほむらちゃん、目、真っ赤だよ?」
ほむら「ま、まどかだって!」
まどか「……」ジー
ほむら「…ぷっ」
ほむら「あはははっ、もう何かバカみたいね。こんなことで悩んでたなんて」
まどか「あ、やっとほむらちゃん笑ってくれた!」
ほむら「えっ?」
まどか「今日ほむらちゃん、全然笑ってくれないから不安だったんだよ?」
ほむら「そ、そうだったかしら…」
まどか「そうだよぉ。もー…てぃひひっ」
ほむら「…ふふっ、ごめんなさいね」
まどか「ところでほむらちゃん…」
ほむら「何かしら?」
まどか「さっきの、お洋服を選ぶって話だけど…」
ほむら「あ、も、もちろん無理強いするつもりはないのだけれど」アセアセ
まどか「…いいのかな、私なんかがほむらちゃんに選んでもらっちゃって」
ほむら「…まどか、私がやりたいの。私の我が侭…聞いてくれる?」
まどか「うん、ありがとうほむらちゃん! お願いするね!」パアッ
――ショッピングモール内・服飾店――
ほむら「ここはさっきのお店よりもカジュアル指向なのね」
まどか「うん。ここはさやかちゃんのお気に入りのお店なの」
ほむら「ふふっ、確かにあの子が着そうな服かも」
まどか「てぃひひ、この辺とか杏子ちゃんも似合いそうだよね!」
ほむら「あら、本当ね。案外杏子もこのお店で買ってたりして」
ほむら「まどか、何かリクエストはある?」ガサゴソ
まどか「んー、ほむらちゃんが選んでくれた物なら何でも嬉しいよ!」
ほむら「も、もうまどかったら…」ガサゴソ
まどか「さっきのお返しだもーん」ティヒヒ
ほむら「こんな感じでどうかしら…ボトムスがこれだから、それに色を合わせてみたんだけど」
まどか「うん、良さそうかも。とりあえず試着してみるね!」
ほむら「お手伝いしましょうか?」
まどか「ふえっ!? い、いいよぉ、これなら普通に着替えられるし…」
ほむら「ふふっ、冗談よまどか」
まどか「も、もぉほむらちゃん!」
まどか「ほ、ほむらちゃーん…」
ほむら「あら、着替え終わったの?」
まどか「終わったけど、これって…」
ほむら「?」ヒョコッ
まどか「うぅ…変じゃないかな…」モジモジ
ほむら「…全然変じゃないわ。すごく格好良いもの」ニコッ
まどか「ほ、ほんと?」
ほむら「ええ。私の中のあなたのイメージにぴったりよ」
まどか「……」
ほむら「…まどか?」
まどか「あっ、うん、普段デニムなんて着ないからちょっとびっくりしちゃった」ニコッ
ほむら「あなたなら似合うだろうと思ったけど、私の目に狂いはなかったわ」ホムッ
まどか「そ、そうかな」テレテレ
まどっちペロペロ(^ω^)
ほむら「せっかくだしそれ、会計しちゃいましょう。私が出すわ」
まどか「ええっ! そんなのだめだよ!」
ほむら「いいのよ。それをプレゼントしたい、という所までが私の我が侭だもの」
まどか「でも…ううん、やっぱり良くないよ」
ほむら「なら…半分だけ、出してもらえるかしら」
まどか「うー、でも…」
ほむら「ね? お願いまどか」ジー
まどか「わ、分かったよ///」
――ショッピングモール内・2F――
まどか「…うー、ほんとに良かったの?」
ほむら「もちろんよ。今度着て見せてね?」
まどか「うん! そしたらまた休日にどこか遊びに行かないとだね!」
ほむら「ええ、そうね。楽しみにしてるわ」ニコッ
まどか「てぃひひ、ありがとうほむらちゃん!」
ほむら(まどか、元気になったみたいね)ホッ
ほむら(…何だか安心したらお腹が)
まどか「てぃひひ、何だかお腹が空いちゃった」テヘッ
ほむら「あら、まどかもなのね」
まどか「ほむらちゃんも?」
ほむら「ええ。そろそろお昼にしましょうか」
まどか「じゃ私がお店選んじゃってもいいかな?」
まどか「この前ママとお買い物に行った時なんだけど、紅茶がすっごくおいしいお店を見つけたんだー」
ほむほむペロペロ(^ω^)
――喫茶店――
ほむら「やっぱり時間を外したから空いているわね」
まどか「うん、これならすぐ座れそう!」ガチャ
「いらっしゃいませー。二名様ですね、あちらの席へどうぞー」
まどか「ほむらちゃん何にする?」
ほむら「まどかのおすすめ、とかある?」
まどか「わ、私? うーん…」
まどか「私もこのお店一回しか来たことないから、よく分かんないや」ティヒヒ
まどか「あ、でもこの前来た時に食べたパスタは美味しかったなー」
ほむら「ふふっ、じゃあそれにしようかしら」
ほむら「ブラックオリーブのペペロンチーノとハヤシライス、あとアップルティーを二つお願いします」
「えー、パスタの方ただいま少々お時間頂いてしまいますがよろしいでしょうか?」
ほむら「はい、大丈夫です」
「畏まりました、ではメニューの方失礼致しますねー」
まどか「ほむらちゃん、こういうお店よく来るの?」
ほむら「えっ? 普通だと思うけど…」
まどか「てぃひっ、何だか注文するの慣れてるなって」
まどか「ほむらちゃんがこういう喫茶店で本とか読んでたら格好いいだろうなー」
ほむら「どうかしら…マミとかの方がそういうのは似合ってそうだけれど」
まどか「マミさんも格好いいよねえ。一つ違いとは思えないや」
「お待たせしましたー、こちらハヤシライスとアップルティーでございます」コト
まどか「うーん、いい匂い!」
ほむら「ふふっ、まどかったら食いしん坊ね」
まどか「ち、違うよ! 紅茶の匂いの話だもん!」
ほむら「ごめんなさい、からかってみただけよ」クスクス
まどか「もう酷いよぉ、ほむらちゃん…」
ほむら「でもこの紅茶、本当に美味しい…まどかが絶賛するだけあるわね」
まどか「あ、ほむらちゃんも気に入っちゃった?」
ほむら「ええ…これなら毎日でも飲みたいくらい」
ほむら「パスタの方はまだしばらく来ないみたいね」
ほむら「あんまり待ってると冷めてしまうし、まどかは先に食べてて頂戴」
まどか「そ、そんなのだめだよ! せっかく一緒に来たんだから一緒に食べようよ!」
ほむら「でも店員さんの口ぶりからすると、結構時間掛かりそうよ?」
まどか「うーん…あ、そうだ!」
まどか「じゃあほむらちゃん、一緒にハヤシライス食べよ?」
まどか「ほむらちゃん…はい、あーん」
ほむら「えぇっ!?」ドキッ
まどか「あーん」ニコニコ
ほむら(に、逃げたらだめよほむら!)
ほむら「あ、あーん///」パクッ
まどか「美味しい?」
ほむら「お、美味しいわ…」ドキドキ
ほむら(ドキドキしすぎて味なんて分からないわ…)
まどか「わ、ほんとだ、すごく美味しい!」モグモグ
ほむら(わ、私が食べたスプーンでまどかが!)
まどか「ほむらちゃん、耳まで真っ赤になってるよ?」ティヒヒ
ほむら「い、言わないでぇ…」プシュー
まどか「さっきのお返しだもーん。はいもう一口、あーん」
ほむら「うぅ、あーん…///」
「失礼致します、ブラックオリーブのペペロンチーノでございます」
まどほむ「「!?」」
まどか「お、思ったより来るの早かったね///」
ほむら「そ、そうね///」
ほむら「…とりあえず両方とも来たことだし食べましょうか」
まどか「…ね、ねえほむらちゃん」
ほむら「何かしらまどか?」
まどか「私もパスタ、少し貰いたいなって」ニコッ
まどか「…あーん」
ほむら「!」
ほむら(ま、まどかが目を瞑って口を開けている…!)
ほむら(しかも少し顔を赤らめて…)
ほむら(か、可愛い…!)ゴクリ
まどか「ほうらひゃん、あだー?///」
ほむら「はひっ! ど、どうぞ!」
まどか「んー、やっぱり美味しい!」
ほむら「もう、まどかだって真っ赤じゃない」
まどか「ほ、ほむらちゃんだってー」
ほむら「……///」
まどか「……///」
ほむら「と、とりあえず食べましょうか!」アセアセ
まどか「うん、そうだね!」アセアセ
――――――
―――
ほむら「ごちそうさま」
まどか「あー美味しかったー」
ほむら「まどか、デザートも食べる?」
まどか「んー、クレープさっき食べたしなー…」
ほむら「そんなの気にしなくていいじゃない」
まどか「だ、だってそんなに食べたら太っちゃうよ! …私もほむらちゃんみたいにスレンダーだったらなあ」
ほむら「私なんて病弱なだけよ。まどかくらいが一番魅力的だと思うわ」
まどか「みっ、魅力的だなんて、あはは、持ち上げ過ぎだよぉ」
まどか「ねえほむらちゃん。私、次プリクラ撮りに行きたいな」
ほむら「プリクラね…あまり写真に写るのは好きではないのだけれど」
まどか「だめだよぉ、たくさん写って思い出に残さないと!」
まどか「それに女の子は、友達とお出かけに来たらプリクラを撮るものなんだよ?」
ほむら「そ、そういうものなの?」
まどか「そういうものなの! 私の方が詳しいんだもんねー」ティヒヒ
ほむら「…ふふっ、まどか、あなた美樹さやかに似てきたわね」
まどか「ぅえっ!? そ、そうかな…」
――ゲームセンター――
ほむら「…相変わらず騒がしい所ね」
まどか「だね。私もちょっと苦手かな」
ほむら「あら、それなら無理しなくてもいいのよ?」
まどか「てぃひひ、だめだよほむらちゃん。…ほむらちゃんは私とプリクラを撮るのだー!」
ほむら「……」
まどか「む、無言にならないでよっ!」カアッ
ほむら「まどか、その…ええ、似ていたとは、思うわよ?」
まどか「うぅ、言わないでぇ…///」
ほむら「この辺り全部がプリクラの機械なのね…」
まどか「そうだよー。種類いっぱいあるけど、ほむらちゃんどれがいい?」
ほむら「まどかが選んで頂戴。私には違いが分からないもの」クスッ
まどか「あはは、でも私もよく分かんないや」
まどか「これでもいいかな?」
ほむら「ええ、じゃそうしましょう」
まどか「ほら、ほむらちゃん! もっと笑わなきゃだめだよ!」
ほむら「こ、こうかしら」ヒクッ
まどか「それじゃ顔が引き攣ってるだけだよ! …よぉし、こうなったら!」コチョコチョコチョ
ほむら「ま、まどか!?」
まどか「こちょこちょこちょー!」コチョコチョコチョ
ほむら「ちょっ、やめ、あはははっ」
まどか「今だーっ!」
パシャッ
パシャッ パシャッ
パシャッ
∧_∧ パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
ミ∧_∧ パシャッ パシャッ
. ミ / /┘
ノ ̄ゝ
まどか「ま、ど、か…ほ、む、ら…っと」カキカキ
ほむら「ひ、酷いわまどか…」
まどか「ちゃんと笑ってくれないほむらちゃんがいけないんだよ?」ティヒヒ
ほむら「だ、だって…」
まどか「あ、それよりほら、プリクラ出来あがったよ!」ペラッ
ほむら「あら…」
ほむら(私、こんな顔をしていたのね。何だかすごく楽しそう)
まどか「…どうかしたの?」
ほむら「いえ、何でもないわ。ただ、写真も悪くないかなって思っただけよ」
まどか「ほんと!? じゃあそっちとあっちの機械も試してみようよ!」
ほむら「きょ、今日はもういいわ!///」
ho
――――――
―――
まどか「てぃひひっ、結局三枚も撮っちゃったね!」
ほむら「まどかったら毎回くすぐるんだもの…身が持たないわ」
まどか「でもほら、二枚目のとかすごく可愛く撮れてるよ?」
ほむら「うぅ、あんまり恥ずかしいから他の人には見せないでね…?」
まどか「えぇー? どうしよっかなー」
ほむら「ま、まどか」アセアセ
「あれ? あそこにいるのまどかとほむらじゃねーか?」
杏子「おおっ、やっぱりあんたらか!」
マミ「奇遇ね。鹿目さん、暁美さん」
まどか「マミさん、杏子ちゃん!」
ほむら「あなた達が、どうしてここに…?」
マミ「どうして…ってほどの理由はないわよ? 夕飯の買い物ついでに、佐倉さんが寄りたいって言うから寄っただけ」
杏子「ここのゲーセン限定の曲があるからね。プレイしておきたくてさ」
まどか「杏子ちゃん、マミさんのお手伝いしてあげてたんだ。何か意外かも」クスッ
杏子「べ、別にいーだろ? それよりあんたらこそ、こんな所で何をしているのさ」
マミ「まさか結界が…?」キョロキョロ
ほむら「違うわよ。まどかと遊んでいただけ」
まどか「ほむらちゃんとプリクラ撮ってたんです。ほら」ピラッ
ほむら「ちょ、ちょっとまどか!」
まどほむ
マミ杏
さや仁美
上条QBか…
マミ「あら…」
杏子「へえ…」
ほむら「っ…」カアッ
マミ「ふふっ、暁美さんでもこんな顔するのね」クスクス
杏子「良い顔してんじゃん。あたしらと居る時も、こういう顔してもいいんだよ?」ニヤニヤ
ほむら「し、知らないわよ///」フイッ
マミ「しかし暁美さん、あなた…随分と大荷物ね」
ほむら「ええ、ちょっと洋服をたくさん買ってしまったの」
杏子「へえ、あんたもそういうのに興味あるんだなー」
まどか「杏子ちゃん、そんな言い方したらだめだよ?」
杏子「ははっ、悪い悪い。何か意外でさ」
マミ「でも今日の暁美さん、とっても素敵よ。可愛らしくてよく似合ってるもの」
ほむら「ふふっ、ありがとうマミ」
マミ「とすると、ふむ…」ジー
杏子「な、何だよ…」
マミ「佐倉さん、私達も服を買いに行きましょう?」
杏子「は、はあ?」
マミ「あなた、あまりおしゃれとかしてないでしょう。せっかくだから色々見てみましょうよ」
杏子「いいよ別に…あたしはそういうの興味ないし」フイッ
マミ「私が興味あるの! …来ないなら今日のお鍋はなしねぇ、残念だわ」ハァァ
杏子「だああ、分かったよ!! 行けばいいんだろ?」
ほむら「素直じゃないわね、杏子は」ボソボソ
まどか「てぃひひ、杏子ちゃんはそこが可愛いんだよ?」ボソボソ
まどか「あっ、マミさーん。お洋服を見に行くならお勧めがあるんです!」
まどか「ショッピングモールの2階の、エスカレーター側のお店に是非行ってみて下さい!」
マミ「あら、どんなお店なの?」
まどか「てぃひひ、さやかちゃん一押しのお店なんです」
マミ「ふふっ、いいわね。佐倉さんに似合いそう」
杏子「お、おいマミ! それどーいう意味だよ!」
マミ「さあさあ、行くわよ佐倉さん! じゃ、二人とも、またね」
杏子「ったく…じゃあなまどか、ほむら」
まどか「うん! またね!」
ほむら(何だかんだで息の合った二人よね…)
まどか「…ほむらちゃん、ごめんね?」
ほむら「えっ?」
まどか「プリクラ見せないで、って言ってたのに見せちゃって…」
まどか「でもマミさん達に自慢したかったの。ほむらちゃんはこんなにかわいいんだぞーって」ティヒヒ
ほむら「も、もうまどか…何言ってるのよ///」
まどか「あ、でもね! 一番かわいく取れた二枚目のは見せてないんだよ?」
まどか「てぃひひっ、私とほむらちゃんだけの秘密だね!」
ほむら「…ふふっ、そうね」ニコッ
――外――
ほむら「まどか、まだどこか行きたい所はある?」
まどか「うーん…特に思いつかないや」ティヒヒ
ほむら「ふふっ、私もよ。だから…少し、色々見ながら歩くのはどうかしら」
まどか「うん、そうしよっか」
ギュ
まどか「あっ」
ほむら「人が多いし、はぐれたらいけないもの。手を繋ぎましょう?」
まどか「う、うん…そうだね///」
ほむら(そんなに人は多くないけど…上手く誤魔化せたのかしら)
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「えへへ、ほむらちゃんの手って、あったかいね」
ほむら「そ、そう?」
ほむら(ドキドキして手まで熱くなってるのかしら…)
まどか「あったかいよぉ。だって私の手、冷たいでしょ?」
ほむら「…ごめんなさい、よく分からないわ」
まどか「うーん…じゃあ、えいっ」ピトッ
ほむら「ひゃんっ!?」ビクッ
すばらしいな
まどか「わしゃわしゃー」ゴソゴソ
ほむら「ぃぃっ…ま、まどか、首筋、やめっ…!」ピクピク
まどか「てぃひひー、ほむらちゃんかわいいなー」
ほむら「うぅ…まどか! 許さないわ」キッ
まどか「ほむらちゃん…?」
ほむら「観念しなさい?」サワサワサワ
まどか「わわ、ほむらちゃん…わき腹は、だめだってば―――」
微笑ましい
ほ
インターネットが何故か死んでた…
落ちなくて良かった(´;ω;`)
――噴水の公園・ベンチ――
ほむら「…店先の物を崩して怒られてしまったわ」
まどか「…ちょっとやりすぎちゃったね」ティヒヒ
ほむら「まどか、あんな無茶をする所まで美樹さやかの真似をしなくてもいいのよ?」
まどか「もう、さやかちゃんの真似の話は忘れてよぉ…///」モジモジ
ほむら「ふふっ、ごめんなさいね」ポン
まどか「むー」
ほむら「ふふふ」ナデナデ
ほむら「大分日が長くなったと思ってたけれど、暮れ始めるとあっという間ね」
まどか「ほんとだねー…」
ほむら「何だか今日一日、あっという間だった気がするわ」
まどか「てぃひひ、楽しい時間はすぐ過ぎちゃうんだよねー」
まどか「ほむらちゃんは今日一日、楽しかった?」
ほむら「もちろんよ。こんなに楽しかったのは久しぶり…いえ、初めてかもしれないわね」クスッ
まどか「私もね、今日すっごく楽しかったの」
まどか「だから、まだ『今日』をこれで終わりにしたくないなって」
ほむら「…?」
まどか「今日、ほむらちゃんのお家に遊びに行ってもいい?」
ほむら「!!」
ほむら「で、でも時間も結構遅いし、御両親が心配したりとかあると思うのだけれど…」
まどか「…だ、だめかな?///」
ほむら(…!!)
ほむら(う、上目遣いは反則よ…!)ドキドキ
ほむら「だ、だめな訳ないわ。お願い…します…」カアアア
まどか「てぃひひっ///」
――ほむらの家――
ほむら「狭い家だけど、どうぞ上がって」
まどか「うん! おじゃましまーす」
ほむら(…!!)
ほむら(今日は朝起きて、慌てて出てきたから部屋の片付けを出来てない!)
ほむら(まどかが部屋の中を見る前に…!)
バシュン カチッ
まどか「…ほむらちゃん、魔法少女に急に変身して、どうかしたの?」
ほむら(……)
ほむら(もう時間を止められないのを忘れていたわ…)
まどか「じゃあ入るね」
ほむら「ま、まどか待って!」
ガラッ ゴチャア
まどか「…あ」
ほむら(ま、まどかに見られてしまった…)ガクッ
まどか「そ、そっか、ほむらちゃん、今日お片付けする暇がなかったんだもんね?」
ほむら「ええ…」
まどか「ご、ごめんね? 私一旦外出てるから!」バタン
ほむら「うぅ…私のバカ…」
ほむら「…まどか、片付け終わったから、入ってきていいわ」
ガラッ
まどか「ほむらちゃん…ごめんね? さっき待ってって言われたのに開けちゃって…」シュン
ほむら「いいの、自業自得だから…」プシュー
まどか「そ、そういえばこのお部屋、前に来た時よりもすっきりしてるね!」
まどか「もっと部屋中に色々貼ってあったような…」
ほむら「それはそうよ。前にあなたが来たのはワルプルギスの夜の直前じゃない」
まどか「え、あれ全部その資料だったんだ」
ほむら「そうよ。私はあれを倒してまどかを守るために…ずっと…」
まどか「ほ、ほむらちゃん…」
ほむら「でもいいの。もうそれも終わったことだから」
ほむら「マミも杏子もさやかも、皆生きたままワルプルギスの夜を乗り越えられた」
ほむら「そして何より、まどか…あなたがいるんだもの。これ以上のことはないわ」ニコッ
まどか「ほむらちゃぁん!」ダキッ
まどか「うぅぅ…」グスグス
ほむら「ま、まどか、どうしてあなたが泣くのよ?」アセアセ
まどか「だってぇ…」グスグス
ほむら「もう…」ナデナデ
まどか「あの時とは逆になっちゃったね」グスッ
ほむら「?」
まどか「前に私がこの部屋に来た時。あの時はほむらちゃんが泣いてたから…」
ほむら「そうね…ふふっ、私も少しは成長できたってことかしら?」
まどか「わ、私だって成長するもん」バッ
ほむら「あらそう…残念ね。もう少し私はそうやっていたかったのだけれど」クスクス
まどか「か、からかわないでよぉ…///」
ほむら「さて、お茶でも用意するわ。少し待ってて」スクッ
まどか「はーい。あ、そうだ。ほむらちゃんの今日買ったお洋服、整理しておいてもいいかな?」
ほむら「そうね、じゃあお願いしようかしら」ガラッ
ほむら(まずはお湯を沸かして、と)ジジジ ボッ
ほむら(えーと、まどかの好きな紅茶は何だったかしら…)ガサゴソ
――――――
―――
ほむら「お待たせ」コト
まどか「ありがと、ほむらちゃん。あ、洋服は畳んでおいたよー」
ほむら「随分早く終わったのね」ズズズ
まどか「てぃひひ、いつもパパのお手伝いしてるから」ズズズ
ほむら(いつも私が使っているカップでまどかが飲んでいると思うと…)ゴクリ
まどか「…ほむらちゃんの淹れる紅茶って、何だかマミさんのと似てるかも」
ほむら「それはそうよ。紅茶の淹れ方はマミに教わったんだもの」
まどか「そうだったの?」
ほむら「ええ。…ずっと昔、まどかと会ったばかりの頃の時間軸の話よ…」ズズズ
まどか「…そっか。私もマミさんに教えてもらえば出来るかなぁ」
ほむら「出来るとは思うけれど、教わるのは結構大変よ? マミはあれで結構スパルタだから」クスッ
まどか「あはは、だよねー…前に勉強教えてもらった時、マミさんちょっと怖かったもん」
ほむら「勉強、ね…私が教えられれば良かったのだけれど」
ほむら「今となっては私も皆と一緒に教わる側になってしまったわね」
まどか「てぃひっ、ほんとはそれが普通なんだよ?」クスクス
ほむら「そうね」クスクス
ほむら(永遠の迷路から脱出して『普通の世界』に戻れたのよね…)
まどか「だから、一緒に勉強も頑張ろ!」
まどか「でもほむらちゃんが、あんなに歴史が苦手だとは思わなかったなー」ティヒヒ
ほむら「わ、私は理系なの!」
まどか「あっ、そうだ! ほむらちゃんに化学の宿題で聞きたいことがあったの」ガサゴソ
ほむら「あら…鞄が大きいと思ってたけど、そんなものを持ってきてたのね」
まどか「…これのための大きな鞄じゃないもん」ボソッ
ほむら「? まどか?」
まどか「な、何でもない! そ、それでこの問題なんだけど…大丈夫かな?」
ほむら「ふふっ、私に任せて。これはまずイオン化傾向を考えれば―――」
まどか「やっと出来たぁ」ヘロヘロヘロ
ほむら「お疲れ様。はい、紅茶のおかわりよ」
まどか「んー、疲れたよー。それにお腹も空いちゃった」ヘロン
ほむら「時間も時間だものね」クスッ
ほむら「今待ってる間にチャーハンを作ったから、良かったら食べましょう」
まどか「ほんと? ほむらちゃんの出来たて手料理、楽しみだなぁ」ティヒヒ
ほむら「ん…そんな大層なものじゃないわよ?」
ほむら「はいお待たせ」ゴト
ほむら「味見はしたから、そこまで酷い味はしないと思うわ」
まどか「あはは、そんな心配はしてないよぉ」
まどか「じゃ、いただきます!」
ほむら「いただきます」
ほむら「ど、どうかしら…」
まどか「うん、おいしい」ニコッ
まどか「私、簡単な料理でも結構失敗しちゃうから、ほむらちゃんに色々教えてほしいな」モグモグ
ほむら「私で良ければ、いつでも」ホムホム
まどか「ほむらちゃんはいつも自炊してるの?」
ほむら「大体はそうね。たまに疲れた時とかはお惣菜を買ったり外食したりもしているけれど…」
ほむら「そればっかりじゃ色々良くないもの」
まどか「そっかぁ…ほむらちゃんは偉いなあ。私じゃそんなの出来そうにないや」
ほむら「必要に迫られれば、割と誰でも出来るようになるものよ?」
まどか「うーん、ママが全然料理できないからちょっと不安なんだ」
ほむら「あなたのお父さんがすごく上手だから、必要ないものね」クスッ
ほむら「ところでまどか、もう結構遅い時間だけど大丈夫なの?」
ほむら「帰るなら家まで送って行くわ」スクッ
まどか「……」
ほむら「…まどか?」
まどか「ほむらちゃん、今日私、お泊まりしちゃ、だめかな…?」
ほむら「! …もちろん、私は構わないけれど…」
ほむら「確かあなたの家は、外泊は前もって決めておかないといけなかったはずじゃないかしら」
まどか「う…ほむらちゃんには何でもお見通しなんだね」テヘ
まどか「実はね私、今日は最初からお泊まりしたいなって思ってたの」
ほむら「…?」
まどか「昨日、さやかちゃんに言われたんだ」
――前日夜・電話――
さやか『ほむらと仲良くしたい? あんた達、もう十分に仲良いと思うけど?』
まどか「そうじゃなくて…何だかほむらちゃん、遠くを見てるみたいだなって」
まどか「私を見ながら、私じゃない誰かを見てるような気がするの」
さやか『あははははっ、まどかあんた、漫画の読み過ぎよー!』ケタケタ
まどか「酷いよぉ…私、真面目に悩んでるのに」
さやか『ごめんごめん! だったらさ、ほむらにまどかの方を向かせればいいんだよ』
さやか『家に泊まるとかしてさ。裸の付き合いー!ってやつ?とかさ』
ほむら「つまり、美樹さやかの入れ知恵ってことね。あの子は全く…」
まどか「ううん、違うの。確かにきっかけはさやかちゃんだったけど…」
まどか「私はもっとほむらちゃんと一緒にいたいの!」ダキッ
ほむら「わ、ま、まどか///」
まどか「ぎゅー」ギュー
ほむら「っ…!」カアアア
ほむら「まどか、放して…」
まどか「やだ」ギュー
まどか「ほむらちゃんがどう思ってるか教えてくれるまで放さないもん」ギュー
ほむら「…私も、あなたともっと一緒にいたいと思ってるわ」
ほむら「今まで色々な時間軸のあなたに出会って来て…もちろんどのあなたもとても大切だけれど」
ほむら「私は今のまどかがすごく好きよ」
キリがいい感じなので寝ます
さすがに10時間もやってると何かわけわかんなくなってくるわ
続きは明日の朝残ってたら書く
マミ「佐倉さんにフリフリのピンクのお姫様風な服でもプレゼントしようかしら」
杏子「やめろ気持ちわりぃ…そんなの似合うわけねーだろ…って言うか佐倉って言うな…杏子でいい」
マミ「ふふっ♪ならさやかさんにプレゼントしようかしらね」
杏子「な、なんで…さやかなんかにやるんだよ!貰う!さやかにやるなら貰う!今すぐ着てやるよ!マミに見せてやるよ!」
マミ「期待しないで待ってるわね」
保守だけじゃ寂しいなって…
でも続かないよ
単純に間違えただけですはい…
最後にほむっ
寝れない
おはようございます
残してくれた人ありがとう
おはよう
ピーピー ピーピー
ほむら「…お風呂が沸いたわ」
まどか「…何だか台無しになっちゃったね」ティヒヒ
ほむら「まどか、良かったら、一緒にお風呂に入らない? 私、もっとあなたのことを知りたいの」
まどか「ほ、ほむらちゃん! その言い方は何か、えっちだよ…///」
ほむら「い、言わないでよ///」
――脱衣所――
ほむら「ま、まどか。あなたのタオルはここに置いておくわね」
まどか「あれ、どうしたの、ほむらちゃん? 脱がないの?」ヌギヌギ
ほむら「い、いえ、脱ぐけれど…何だか恥ずかしくて」カアアア
まどか「てぃひひ、恥ずかしいと真っ赤になっちゃうほむらちゃん、ほんとにかわいいなぁ」
ほむら「うぅ…」
まどか「じゃあ私先に入ってるから、すぐに入ってきてね?」ガラガラガラ
ほむら(何だか私、全然だめね…)
ほむら(勇気を出してもお風呂の電子音なんかに負けちゃうし…)
ほむら(……)
ほむら(とりあえず、お風呂に入りましょう)ホムッ
――風呂場――
ほむら「あら、もう湯船に浸かってるのね」
まどか「あ、だめだったかな…お家ではいつも洗う前に入ってたから、つい…」
ほむら「いえ、大丈夫よ。じゃあ私が先に髪を洗ってしまうわね」
まどか「……」ジー
ほむら(す、すごく見らてれる…へ、変な所ないわよね?)
まどか「ねえほむらちゃん、髪の毛のケアとかどんなことしてるの?」
ほむら「えっ…普通だと思うけど…」
まどか「えー、普通じゃ分かんないよぉ。ほむらちゃんみたいなサラサラのストレート、私憧れてるの」
ほむら「まどかの髪も綺麗じゃない」
まどか「んー、私これより伸ばすとクセが出ちゃうんだー。だから伸ばせなくて」
ほむら「そうね、強いて言えば…面倒がらずにしっかり髪の毛を乾かす、とかかしら」
まどか「え、ドライヤーで、ってこと?」
ほむら「そうね。どうしてもタオルだけじゃ水分が残ってしまうもの」
まどか「そうなんだー。何となくドライヤーって髪に悪い気がして、普段あんまり使ってなかったよ」ティヒヒ
ほむら「ふふっ、面倒だから、とかじゃなくて?」
まどか「違うもん、知らなかっただけだもーん」プクー
ザバア
まどか「次は体を洗うの?」
ほむら「? ええそうよ」
まどか「じゃあ私背中流してあげる!」
まどか「私いつもたっくんのお世話してるから上手なんだよ?」
ほむら「ふふっ、じゃあお言葉に甘えようかしら」
まどか「うん!」
まどか「わあ…ほむらちゃんの背中、白くてすごく綺麗」ゴシゴシ
ほむら「そんなしみじみと言わないで///」
まどか「えい」ツツー
ほむら「ぃぃっ!?」ビクッ
まどか「えいえい」ツツツー
ほむら「もう、まどか! いい加減にしなさい!///」
まどか「ほむらちゃんが可愛いのがいけないんだもん」ティヒヒ
まどか「ほむらちゃん、右腕を上げて」
ほむら「えっ、こう?」
まどか「うん」ゴシゴシ
ほむら「ま、まどか! わきは自分でやるから大丈夫よ!」
まどか「いいの、私に任せて!」ゴシゴシ
ほむら「だ、だから、くすぐったいからっ!」バタバタ
まどか「夕方の仕返しだよっ!」ティヒヒ
――――――
―――
チャプチャプ
ほむら(何だかすごく体力を使った気がするわ…)フゥ
ほむら(今はまどかが髪を洗ってる所ね)チラッ
ほむら(ぎゅっと目を瞑っちゃって、子供みたい)クスッ
まどか「あ、このシャンプー、ほむらちゃんの匂いがするね」スンスン
ほむら「そ、そう? あまり匂いのしないシャンプーだと思ってたんだけど…」
まどか「てぃひひ、鼻が慣れちゃってるんじゃないかな?」
まどか「いい匂いー…」ハァ
まどか「私もシャンプー、これにしちゃおうかなぁ」
ほむら(う…何だかすごく恥ずかしいわ…)
ザバア
ほむら「今度は私が背中を流す番ね」
まどか「えへへ、お願いするね」
ほむら「…どうかしら」ゴシゴシ
まどか「んー、もうちょっと強くても大丈夫だよ」
ほむら「これくらい?」ゴシゴシ
まどか「うん。すっごく気持ちいいよほむらちゃん」ニヘラ
ほむら「あ、ありがと…」カアアア
まどか「てぃひひ、お礼を言うのは私の方だよ?」
ほむら「さっき私に肌が白くて綺麗だなんて言ってくれたけど、あなただってすごく綺麗じゃない」ゴシゴシ
まどか「んー、でもほむらちゃんは色白でモデルさんみたいだったから羨ましいなって」
ほむら「…昼にも言ったけれど、私なんて病弱なだけよ?」
ほむら「病室で日光に当たらない生活をしてたから、病的に青白いだけだもの」ゴシゴシ
ほむら「私としては、まどかの健康的な感じの方が羨ましいわ」クスッ
まどか「うぇひひひ…そ、そう言われると、ちょっと嬉しいかな///」
ほむら「まどかは肌触りも滑らかだもんね」スルスル
まどか「ひやっ!? ほ、ほむらちゃん、だめだよぉ…」
ほむら「ふふふ、お互い様よ」
――――――
―――
ザバア
まどか「うん、洗い終わったし、湯船に入ろ?」
ほむら「で、でも二人で入れるほど広くはないわよ?」
まどか「大丈夫だよぉ。少し狭いけど、膝を曲げたりすれば入れるもん」
ほむら「そ、そうかしら…」
まどか「早く早く、湯冷めしちゃうよ?」ザブン
ほむら「わ、分かったわ」ザブン
チャプチャプ
ほむら(向かい合って、縮こまって入ったけど、それでも狭くて…)
ほむら(お互い、脚の間に相手の脚があるような状況になってしまったわ)
ほむら(…無心、無心)フゥ
ほむら「せ、狭いわね。もう少し広ければ良かったのだけど…」
まどか「ほんとは一人用のお風呂だもんね」
まどか「ほむらちゃんがスレンダーで、私が小さいから何とか二人入れるって感じなのかな?」
ほむら「そうね…確かに、マミあたりでは胸が邪魔して入れそうにないものね」クスッ
まどか「てぃひひっ」
ほむら(ああ…幸せだわ。長い間遠ざけていたまどかをこんなに近くに感じられる)
ほむら(…狭いお風呂も、捨てた物じゃないわね)ホムッ
まどか「あれ、ほむらちゃん、これ何?」ヒョイ
ほむら「! そ、それは…」
まどか「わぁ、ひよこのおもちゃだ。ほむらちゃんもこういうの持ってるんだね」ティヒヒ
ほむら「小学生くらいの時に買ったのよ…」ブクブク
まどか「てぃひひ、小学生のほむらちゃんかぁ…ちょっと見てみたいなぁ」プカプカ
まどか「アルバムとか持ってないかな?」プカプカ
ほむら「…残念だけど、こちらには持ってきていないわ」
まどか「アルバムは置いてくるのにおもちゃは持ってくるって、ほむらちゃん何だか子供みたい。てぃひひ」
ほむら「うぅ…返す言葉もないわ…」ブクブク
――部屋――
まどか「お喋りしてたらちょっと長湯になっちゃったね」
ほむら「え、ええ…」フラフラ
まどか「わ、ほむらちゃん、大丈夫?」ガシッ
ほむら「…ごめんなさい、少し横になって休めば大丈夫だから」
まどか「そっか…む、無理させちゃってごめん…」シュン
ほむら「ふふっ、気にしないで。のぼせちゃっただけだもの」
まどか「でも…」
ほむら(まどかが責任を感じることないのに…)
ほむら「なら、一つ代わりにお願いしちゃおうかしら…」
まどか「うん! 私に出来ることなら何でも言って?」
ほむら「その…まどかに、ひ、膝枕、してほしい…かなって」カアアア
まどか「……」
ほむら「…あ、その」
まどか「てぃひひ、ほむらちゃんって結構甘えん坊さんなんだね」
ほむら「っ!///」
まどか「何だか今日一日でほむらちゃんのイメージ変わっちゃったかも」ティヒヒ
ほむら「も、元々は私はこういう弱い人間なの。無理して格好付けてただけだから…」
ほむら「ま、まどかには失望されちゃうかもしれないけど」
まどか「ううん、そんなことないよ! 今のほむらちゃんの方が、私は好きだよ?」
ほむら「…えへへ///」
まどか「よいしょ」スタッ
まどか「はい、ほむらちゃん」ポンポン
ほむら「お、お願いします…」ゴロリ
ほむら(あったかい…それにいい匂い)
まどか「てぃひひ、こうしてるとほむらちゃんが猫になっちゃったみたいだね」ナデナデ
ほむら「…ふふっ、そういえばまどかも猫が好きだったものね」
まどか「うん! ちょっと変だけど…私ね、猫が爪を砥ぐ所が大好きなんだー」
ほむら「あ…」
―――『私ね、猫が爪を砥ぐ所が大好きなの!』
―――『うん、だってお尻をぷりぷりさせて、かりかりやってる所ってすっごくかわいいんだもん!』
ほむら(どこまで行っても、まどかはまどかなのね)クスッ
まどか「わ、笑わないでよぉ」
ほむら「ふふっ、だって、まどかが可愛くて」
まどか「うぇえっ? …も、もう、猫の話なのに…///」
まどか「……」ナデナデ
ほむら「……」
ほむら(沈黙が心地良いなんて、不思議ね)
ほむら(まどかといるとすごく安心できる…)
まどか「あれ…ほむらちゃん、寝ちゃったの?」
ほむら「……」スースー
――――――
―――
ほむら「ん…」ゴソ
まどか「あ、おはようほむらちゃん」
ほむら「…あ、私寝ちゃってたのね。ごめんなさい…」ムクリ
まどか「てぃひひ、気にしないで? それだけ気持ち良かったってことだもんね」ニコニコ
ほむら「…あら?」
まどか「えへ、実はほむらちゃんの髪、前からいじってみたいと思ってたの」
まどか「だからほむらちゃんが寝てる間に三つ編みにしてみちゃった」テヘペロ
まどか「それで、良かったらなんだけど…これ、掛けてほしいな」
ほむら「この眼鏡…」
まどか「さっきお風呂出た時、洗面所で見つけたの持ってきちゃった」ティヒヒ
まどか「前に言ってたほむらちゃんの昔の姿、私も見てみたいなって…」
ほむら「で、でも…恥ずかしいわ。垢抜けてなくて、全然良いものじゃないし…」
まどか「そんなことないよ、絶対かわいいもん」
まどか「ね?」ズイッ
ほむら「わ…分かったわ…」
スチャ
ほむら「ど、どうかしら…」モジモジ
まどか「…てぃひひ」
ほむら「も、もう、笑うなんて、酷いわまどか」カアアア
まどか「てへへ、ごめんね」
まどか「いつも私を助けてくれるかっこいいほむらちゃんと同じほむらちゃんのはずなのに…」
まどか「何だか守ってあげたいって思っちゃったの。それがちょっと面白くて」ティヒヒ
ほむら「まどか…」
まどか「眼鏡と髪型だけでこんなに印象が違うんだねー」
ほむら「なら、まどかも髪型を変えたら印象が変わるのかしら?」
まどか「え? わ、私はそんなに変わらないよぉ。元が悪いもん」
ほむら「そんなことないわ。ほら、あなたも三つ編みにしましょう?」ニコッ
まどか「は、恥ずかしいよぉ」
ほむら「その恥ずかしいことを私にしたんだもの。お互い様よ」
まどか「うぅ…///」
ほむら「柔らかい髪質…まどかの髪はふわふわしてて素敵ね」サラサラ
まどか「でも私、この髪質のせいで朝起きると髪の毛がはねちゃって…」
ほむら「ふふっ、寝ぐせは誰でもあるものだと思うわよ?」サラサラ
まどか「んー、多分ほむらちゃんが想像してるのよりすごいよ? 何かもう爆発だー、ってくらいだもん」ティヒヒ
ほむら「そ、それは大変ね…」
ほむら「さあ、あとはリボンを結べば…完成ね」キュッ
まどか「うーん、やっぱり髪の毛短いからあんまり綺麗にならないね…」
ほむら「そうかしら。私なんかよりよっぽど格好良くて素敵だと思うわ」
まどか「そ…そんなことないよ…」モジモジ
ほむら「ふふっ」サラサラ
まどか「で、でもほむらちゃんとお揃いなのは、ちょっと嬉しいかな」ニコッ
ほむら「!」ドキッ
ほむら「あ、ありがとう…まどか」
――――――
―――
ほむら「そろそろ寝ましょうか」
まどか「そうだね。布団敷こっか」
ほむら「あ、布団なんだけど…一組しかないから、まどかが使ってもらえるかしら」バサッ
ほむら「私は座布団を使って寝るから」
まどか「だ、だめだよそんなの」
ほむら「そうは言っても…」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「ねえ、ほむらちゃん。私が今、何考えてるか分かる?」ティヒヒ
ほむら「さ、さあ。よく分からないわ」ファサ
まどか「分かってるくせにー」
ほむら「……」
まどか「私は、ほむらちゃんに言ってほしいな?」ジー
ほむら「う…」カアッ
ほむら「ま、まどか…///」
まどか「うん」
ほむら「私と、一緒の布団で寝よ?」
まどか「うん!」ダキッ
まどか「てぃひひ、狭いね」ゴソゴソ
ほむら「普通のシングルの布団だもの…」
ほむら「まどかは普段、大きいベッドで寝ているから余計にそう感じるのかもね」
まどか「でもあったかいからこっちの方がいいかな」ギュー
ほむら「わ、まどか」
まどか「ほむらちゃん、いい匂い…」ギュー
まどか「布団もほむらちゃんの匂いがするし、包み込まれてるみたいで幸せだな」ティヒヒ
ほむら「…私も幸せよ、まどか」ギュウ
まどか「ほむらちゃぁん…」
まどか「…頭、なでなでしてほしいな」
ほむら「ふふっ、まどかも甘えん坊さんね」ナデナデ
まどか「えへへ…私達、似た者同士なのかもしれないね」
ほむら「まどか、色々あったけど…今日一日、すごく楽しかったわ。今日は本当にありがとう」
まどか「ううん、私こそ我が侭ばっかりだったもん」
ほむら「ふふっ…何だかこのまま寝るのがもったいないくらい」
ほむら「こんなに幸せな日は、もう来ないかもしれないもの」ナデナデ
まどか「…そんなことないよ!」ギュウ
ほむら「まどか…」
まどか「これからだって、一緒に宿題やったり、海に遊びに行ったり、花火をしたり」
まどか「お祭りに出かけたり、遊園地に行ったり、ちょっと遠くに旅行したりとか…」
まどか「まだまだほむらちゃんと一緒にしたいこと、たくさんあるもん!」
ほむら「…そうね」ニコッ
まどか「ほむらちゃん、大好きだよ」
ほむら「私もよ、まどか。大好き」
まどほむ「「おやすみ」」
完
長々とありがとうございました
えろ系の展開をここから入れてもいいんだけど、雰囲気ぶち壊しなのでここで終わりにします
プラトニックな関係も幸せでいいよね!
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