娘「いいてんきだね」母「雨だよ」(80)
娘「おかーさんおきてーあさだよー」
母「………」
娘「めをさましてー!」バシバシ
母「………」コクコク
娘「おきて、おきて」バシバシ
母「………引っ張って…起こして…」
娘「いよーし!…んんーっ!!おもい」
母「もっと…頑張れ…」
娘「できないよーおきてえええ」バシバシ
母「………」ム ク リ
娘「おかーさんおはよう」ニコニコ
母「………うん」
娘「わあ~すっごくいいてんきだなあああ」
母「………雨じゃねえか」
娘「あめだった」テレ
母「トイレ…」
娘「むっちゃんもー!!」ドタドタ
母「うん」
娘「あっ、てれび!『いないいないべえ』やってるんじゃない!?」
母「ト イ レ」
娘「うへへへへトイレトイレ」
娘「あさごはんなに?」
母「ごはんと味噌汁と卵焼きときゅうり」
娘「たまごやき…!?」
母「テーブル拭いてください」
娘「おかあさん、たまごやきつくるの?」
母「うん。テーブル…」
娘「むっちゃんたまごやき見る!!」
母「テーブル拭いてください」
娘「…あ、テーブルね……はいはいしょうがないなー」
娘「テーブルふいた!」
母「はいどうも」ジャーザバザバ
娘「たまごやき見る!」
母「もうできたから座って」
娘「えええええええ!?」
母「はいはいどけて」カタン
娘「うわあおいしそうー!たまごやき!」
母「座って腕まくりして」
娘「よいしょよいしょ…あ~だめだ、できない。やって」
母「ちょっと待って」
娘「おかあさんおみずちょうだい!」
母「ちょっと待って」
娘「………」
母「」カタン カタン ジャー カタン
娘「おはしー」
母「はいはい。エプロンして……よいしょ、はいいただきます」
娘「いただきまーす」
母「」ズズズ… ピッ
娘「あっおかあさん『いないいないべえ』!」
母「いいから食べなさい」
娘「えー……これなに?たまごやきの」
母「海苔」ムグムグ
娘「のり!?のりかあ」モグモグ
母「」ムグムグ
娘「おいしいいいい!!たまごやきおいしいね!」
母「米も食べなさい」
娘「おかあさんたまごやきじょうずだね」
母「どうも」
娘「みそしる、なにはいってる?」
母「さー何が入ってるでしょうか」
娘「うーんとー、にんじん!」
母「はい」
娘「せいかいっていって」
母「正解」
娘「ヤッホーイ!…あ~、もっとかわいくいって」
母「………正解♪」
娘「ヤッホーイ!」
母「あとは?」
娘「……だいこん」
母「はい」
娘「……あぶ、あ、あぶああげ?」
母「油揚げ」
娘「あぶああげ!……これは?みどりの」
母「葱」
娘「ねぎかあ~。むっちゃんねぎきらーい」
母「嫌いなの?おいしいのに」
娘「おいしいよね!」
母「どっちだよ」
娘「あばばば、きらいきらい」
母「嫌いなのかよ」
娘「あたりまえでしょー」
母「食べなさいね」
娘「ごはんはおいしいねー」
母「………良かったね」
.
母「着替えよう」
娘「おでかけするの?」
母「お出掛けしなくても着替えるんだよ」
娘「そうだね」
母「はい脱いで」
娘「ん~むっちゃんいまこれ見てるから!」
テレビ『せ~い~か~つしょうひゃっか~ルルルルルルル~♪』
母「はよ」
娘「………」
母「はよ」
娘「う~もうわかったよ~!」
母「お母さん着替えてこよー」
娘「むっちゃんも!!」プンスカ
母「どれ着る?」
娘「えっとねー、ピンク!」
母「ズボンは?」
娘「ズボンはー、ハート!」
母「どっちもTシャツじゃねえか…」
娘「ん?」
母「長い服にしなさい。寒いから」
娘「えーいいよいいよ」
母「いいからいいから」
娘「いいって」
母「じゃあ上にこれ着て、ズボンはこれで」
娘「はーーい」
テレビ『みんなの体操です。無理なく適度な運動で、心と体をリフレッシュ!』
母「はいはいリフレッシュ…」ヨイショ
娘「雨やんだよ?」
母「あー?まだ降ってるよ」
娘「やんだよー」
母「ちょっと、あぶない、体操してるんですけど」
娘「あっむっちゃんもする」
テレビ『チャンチャンチャンチャン チャン チャンチャチャーン♪突きだし運動です』
娘「うんっ!ふんっ!そおれ!」ブンブン ドスッ
母「痛っ」
娘「ちゃんとやって!!」
母「………」
テレビ『手を前に突き出して~ゆっくりと上体を起こします』
娘「うわっ」グラ ドテ
母「ああ゙っ……きつい…」
娘「それっ!」バシ
母「痛い。ちゃんとやって」
娘「あははははは」
テレビ『この時間の体操を終わります、この後も健やかな一日をお過ごしください』
母「はーよっこらせ」ピッ
娘「うふふふふふ」ノシッ
母「ぐえ……」
娘「おもくないよ~」
母「重いよすっごい重いよ」
娘「んふふふふふ」
母「…何?」
娘「おかあさん、ほんよも」
母「どの本?」
娘「うーんとねー」ヨイショ
娘「むし!」
母「それ飽きた、他のがいいです」
娘「じゃあねこ」
母「ねこのどれ?」
娘「ぶた!」
母「……はいはい。『11ぴきのねことぶた』。11ぴきのねこがたびにでました。くるまは…」
母「おしまい」
娘「もういっかい!」
母「やだよ三回も読んだじゃん」
娘「じゃあ、これ」
母「お絵描きしようぜ」
娘「えー…いいよ。紙とって」
母「自分で……はい」
娘「はい、おかあさんはあか、むっちゃんはくろー」
母「お母さんはいいよ」
娘「かいて!」
母「…何描くの?」
娘「あん、ぱん、まん。おかあさんは、めろんぱんなちゃん」
母「やだよ。洗濯しよ」
娘「いいよ!」
娘「」カキカキ
母(本でも読むか)
娘「」カキカキ
母(しおりが抜かれている)
娘「」カキカキ
母(………最初から読もう)
娘「」カキカキ
母(………)
娘「おかあさん紙とって」
母「んー」
娘「なんのほん?」
母「海底二万里。はい紙」
娘「かいてえにまいり?」
母「二万里」
娘「にまんり」
母「はい紙」
娘「あっありがとありがと」
娘「じゃじゃじゃーん、できた」
母「んー」
娘「はいどうぞ」
母「どうも………これなに?」
娘「これは、ぶらっくろーるぱんなおねえちゃん。これは、しかく。これは、おばけ」
母「こっちは?」
娘「これは、くも。これは、あんぱんまん。これは、ぎざぎざ」
母「ふーん。きれいだね」
娘「そうでしょ」
母(取っておこう)
母「洗濯物干す」スック
娘「むっちゃんもてつだう!」
.
母「……お昼なに食べようか」
娘「うーん、おにぎり」
母「サンドイッチ」
娘「うん!」
母「」ガサガサ
娘「さ、さんどいっち、なにいれるの?」
母「胡瓜とハムとチーズ」
娘「ジャムは?」
母「あるよ」
娘「ぱ、ぱいなっくる」ボソ
母「え?」
娘「なんでもない」
母「ごめん、聞こえなかった」
娘「なんでもないなんでもない」
母「……パイナップル?」
娘「ぱいなっくる!」
母「パイナップルのジャムはなくなっちゃったんだよ、リンゴのジャムでいい?」
娘「うーん…いいよ!」
母「オッケー」
ウウウウウウーーーーーー
娘「あーうるさい!」
母「お昼だ」
娘「おひる?ひるなんですくんみる?」
母「うーん…ちょっとニュース」
娘「にゅーすすぐおわる?」
母「うん。座って、出来たよ」
娘「はい」
娘「あっ、ぎゅうにゅういれる!」
母「えっ大丈夫?重いけど」
娘「……おもいね。おかあさんやって」
母「はいよ」
.
母「」ケイタイポチポチ
娘「」ジー
テレビ『あなたが選んだのは何色の何!?───お買い物、失敗です!』
娘「」ジー
母「…面白い?」
娘「……うん」ジー
.
娘「あんまりおもしろくない」
母「えっ」
娘「おえかきしていい?」
母「どうぞどうぞ」
娘「」ガサガサ カキカキ
娘「…!」ピコーン タタタッ
母(晩飯なに食おう)
娘「」タタタタ
母(肉……肉どうする)
娘「」ヌリヌリ
母(寒いから鍋にすっか豆腐しらたき白菜人参大根…)
娘「」ヌリヌリ
母(冷凍にすり身あったな。完璧やないか…)
娘「♪」カキカキ
母「………」
母「……何してるの?」
娘「!」ハッ ダッ バタバタ…
母「あ、ちょっと」
娘「」
母「ちょっと来てよー」
娘「なに?」バタバタバタ ハァハァ
母「いや、さっきのぬいぐるみ持ってきて、わんわんの」
娘「うえっへっへっへ」バタバタバタ
娘「────はい!」ハァハァ
母「はいどうも(oh...)」
母「色塗ったんだ、きれいだね」
娘「うん、わんわんしろいから!」ニコニコ
母「うーん」
娘「かわいい?」
母「…かわいい…派手でいいと思うけど、いいの?」
娘「ん?」
母「……むっちゃんのお顔にお絵描きしていい?」
娘「なんでーだめだよー!」
母「お風呂に入ればきれいになるじゃん」
娘「…そっか?」
母「ワンワンもお風呂いれようか」
娘「わんわんもおふろ!?」キラキラ
母「きれいにしていい?」
娘「うんっ!」
娘「おさら?おふろは?」
母「これは洗面器。ワンワンのお風呂」
娘「えー?」
母「ワンワンはちっちゃいからお風呂も小さいのです」
娘「ちっちゃい!ちっちゃいねえええ」ゲラゲラ
母「お湯…」ジャー ガサガサ パッパッ
娘「おかあさん、なにいれた?」
母「重曹」
娘「じゅーそー?」
母「石鹸の代わりだよ」
娘「甘い?」
母「いや…どうかな味は……多分苦い」
娘「にがいのかー」
母「さてと、じゃぶじゃぶ」
娘「!!」キャッキャッ
母(おう、クレヨンだから落ちる落ちる)
母「ほら、きれいになりますよ」
娘「うわーすごーい!!」
母「」ジャブジャブ
娘「」ジー
母「───こんなもんか。タオル持ってきて」
娘「」ダッシュ
母「」ギュウウウ ポタポタ
娘「はい!」シュタ
母「はい、拭いてあげて」
娘「おおお」キラキラ
母「ポンポンするんだよ」
娘「」ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
母(楽しそうだなあ)
母「ぬいぐるみはすぐ乾かないからね、こうやって干しておこう」
娘「わんわんみみいたくない?」
母「痛くないよ」
母「お、陽が出てきた」
娘「あめやんだね」
母「そうだね」
娘「ヤッホーイ」バタバタ
母「どうしたジャンバー持ってきて」
娘「おさんぽ」
母「あー」
母「……行くかあ…暖かい格好して…」
娘「にんじゃする?」
母「…にんじゃ?忍者?」
娘「にんじゃのまくす」
母「?」
娘「?」
母「忍者……」
娘「にんじゃのまくす!」
母「……あ、ネックウォーマーか」
娘「ねっくぉーま?」
母「持ってきて」
娘「はーい。に~んじゃ~にんじゃにんじゃしゅ~りけ~ん」
母「忍者のマスクか、なるほどなるほど」
.
ヒュウゥゥゥゥゥゥ───・・・
母「…寒い」
娘「うわあきもちいい~」
母「寒いよ」
娘「さむいね」
母「どこ行くの?」
娘「うーんと、むしのところ!」
母「またあの林かよ、もう虫はいないと思いますけどね」
娘「え?とんぼは?」
母「もう寒いから皆死んじゃったよ」
娘「しんじゃったか」
母「まあいいか、葉っぱでも拾ってろ」
娘「はっぱ!はっぱ!」ダダダダ
母(はっぱ隊かよ)
母「転ぶよー」
娘「はっp」ズシャァ
娘「いてて……はっぱはっぱ!……なんだこれ…いしか」
母(草が枯れてすっかり見通しが良くなったなー)
母(じつに荒涼としている)
母(手袋をしてくるべきだった)
娘「あおのいし、あかのいし、くろのいし……」
母(!……これは良い苔ですね)モフモフ
母(持って帰ろう…)ザクザク
母(いやいや、帰りでいいよ帰りで、持ち歩いてらんねえよこんなの)
娘「おかあさーん!あおのいし!」
母「あー?…あーほんとだ青いね」
ヒュウゥゥゥゥゥゥ── ザワザワザワ──・・・
ハラハラハラ カサカサ
母「………」
母(紅葉もすっかり盛りを過ぎてしまった)
娘「♪」
母(もう11月だもんな。山もとっくに白いし)
母「手袋も必要だったね」
娘「なに?」
母「手袋」
娘「てぶくろね」
母「石もいいけどさ、ちょっと歩こうよ」
娘「あるくー!」ダッシュ
母「だから転ぶって」
娘「みずたまりー!!」
母「やめて!」
ザワザワザワ・・・
母(あっちのカラマツ揺れすぎだろ…あ、風がくるのか)
ヒュウゥゥゥ──── ブワッッ!!
娘「うわっ!」
母(ぎえええええさむうううううい)
ビュウウウウウウウウウゥゥゥ──── ッ
母「顔が死ぬ。あってよかった忍者マスク」
娘「こらー!かぜー!」
娘「あ、はっぱ!はっぱいっぱいとんでる!それっ!えいっ!」ピョンピョン
娘「とれない!このっ!」ピョンピョン
母「落ちてるの拾えば」
娘「あ、いっぱいある…きいろいはっぱ!」
母「それはシラカバ」
娘「しらばか」
母「シ ラ カ バ」
娘「し ら ば か!」
母「……そこの白い木だよ」
娘「これは?」
母「カシワ」
娘「かしわ」
母「これはコナラ…じゃなくてミズナラ……木はどこだ?」テクテク
娘「あっまってー」タタタ
娘「どこいくの?」
母「この葉っぱがついてる木のところに」
娘「きのこ?」
母「木だよ、木。ドングリあるかもね」
娘「ドングリ!?やったあ!」
母「ちょっと、こっち歩きなさいぬかるんでるから」ガサガサ
娘「ながぐつだからへいきだよ?」
母「手」
娘「はい」ギュッ
母「むっちゃんお手手あったけー」
娘「おかあさんおててつめたーい」
母「スキップ」ピョコピョコ
娘「ぎゃははははh」ズシャ
母「あ、ごめん…大丈夫?」
娘「だいじょうぶだいじょうぶ。もういっかい」
母「いややめとこう…泥々になるよ」
娘「もーいっかい!」
母「いいって………あ、」
娘「なにー?」
母「クルミだ」
娘「くるみ??」
母「これクルミの木かー……他には落ちてないな」
娘「みせて!」
母「待って、ちょっときれいに………はいどうぞ」
娘「ありがとー!ざらざら…かたいね」
母「ポケットにいれときな」
娘「んしょ」
母(ドングリは無いかな。今年はえらい不作だっていうし)
娘「おかあさんだれかいるよ」
母「え?」ギョッ
母「………どこ?」
娘「きにのぼったの」
母「木ぃ?あ、リスだ。なんだリスか。リスだょ」
娘「りす」
母「かわいい」
娘「かわいいね!おーいりすー!」ブンブン
母「リスはクルミを食べる。ドングリも食べる」
娘「むっちゃんのくるみあげる?」
母「うーん?別にいいんじゃない?一個だけだし」
娘「くるみたべれるの?」
母「うーん」
娘「おかあさんなにみてるの?」
母「んー、ドングリないかなって」
娘「むっちゃんもさがすー!あった!!」
母「それは松ぼっくりだ」
娘「そうだよ?」
母「松ぼっくりは家にたくさんあるからいらないでー……す…!!」
母(………)
母(これは………ひょっとして……)キョロキョロ
娘「まつぼっくりしゅりけん!たあっ!」
母()ゴクリ
母(ひょっとしなくてもまずい予感…)
娘「やったなー!そおれっ!」
母「むっちゃんっ!!」
娘「」ビクッ
母「……イエーーーーイ!!!」
娘「!?」
母「ワアアアアアアアア!!!」
娘「なにおかあさん!なに!?」
母「帰ろう!!クマがいるかもしれないから帰るよ!!」
娘「くまー?」
母「足跡も爪痕もあったからとっとと帰ろう!!」
娘「んう~うるさいよ!ちいさい声ではなして!」
母「やーだよー」
娘「なんで!?」
母「大きい声を出してたらクマがびっくりして逃げるかもしれない」
娘「にげちゃうの?」
母「そう!クマは怖いから、会わない方がいいんだよ」
娘「ええ…むっちゃんくまさんに会いたいよ」
母「食べられるぞ。ガブッと!ガブッと!!」
娘「きゃあああああやだああああ」キャッキャッ
母「おかあさんは助けない!」
娘「やだああああああああああ!!」ダダダッ
母「逃げろー帰ったらプリン食おー」
娘「ぷりん!?」
母「暦の上ではノーベーンバー!!でーもハートはサバイバー!!♪」
娘「なにうたってるの!?」
母「『暦の上ではディセンバー』」
娘「いみわかんない。どんぐりは?」
母「ドングリはクマが全部食べましたー」
娘「えええ?くそー!」
.
母「ストーブは暖かいな…」
娘「ぷりんおいしいね」
母「そーだねー」ゴロン
娘「ねむいの?」
母「寝ないよー…」
娘「てれびは?」
母「まだだよー…」
娘「おかあさーん、おとうさんよる帰ってくるー?」
母「んー…」
.
テレビ『ま~ん~ぷ~く~パワーで笑~顔~はじける~!クッキ~ン戦隊~♪』
娘「くっくる~ん♪」
母「………」ハッ
母(………やべえもう5時40分か…)
母(……テレビつけてるし…なんか散らかってるし…)ムクリ
娘「あっおかあさん」
母「……おはよー…寝過ぎた…」ヨロヨロ
母(トイレ…)
ジャー ゴボゴボ・・・バタン
母(お、回覧板がきている)
母(……なになに)ペラ
母(死亡事故多発……火の用心……クマ目撃情報……)
母「おっせー。おせーよ」
母「むっちゃーん」
娘「なにー?」
母「回覧板置いてくるからちょっと待っててー」
娘「すぐおわる?」
母「クックルン終わるまでには戻るよ~」
娘「わかった。いってらっしゃい」
母「ただいまっ」ハァハァ バタン
娘「おかえりー!」バタバタ
母「外寒いっちゅーねん……お隣遠いっちゅーーねん…」ブルブル
娘「といれいってたの?」
母「違います回覧板です」
娘「かいばんばん」
母「米炊かないと」バタバタ
娘「おかあさんごはんなにつくるの?」
母「鍋」
娘「ん?」
母「鍋」
娘「おなべはたべないよ」
母「美味しいよ」
娘「えー?」
父「ただいまー」
娘「あっおとうさん!おかえりー!!」
父「ただいまー外寒ぃー」
母「おかえりー」
娘「ごはんおなべだって!」
父「鍋かーいいねー」
娘「よくないよ!」
父「えー?美味しいよ」
娘「くまがどんぐりたべちゃったから!」
父「クマ?」
母「クマ出たんだってよ」
父「マジで?この辺で?」
娘「むっちゃんもくまたべれるんだって」
父「えっむっちゃんが?すごいなぁ」
娘「おとうさんどこいってたの?」
父「お仕事だよ~むっちゃんお片付けしよう」
娘「ん?」
父「いや、ん?じゃなくてさ…」
娘「おとうさんくるみ!」
父「おっ、ほんとだ。お片付けしよう」
娘「りす!」
父「?」
母「片付けなさい」
娘「………はーい」シブシブ
母「弁当箱は?」
父「あ、車に忘れた」
母「もー」
娘「もーっ!」
父「取ってくる。むっちゃんはお片付け」
娘「もーっ!」キャッキャッ
おわり
支援ありがとうございました
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