娘「エルフは私のパパ」 (16)
※注意、このSSには以下の成分で構成されています
台本形式、ドラクエ風、ご都合主義、ショタ・ファザコン、残念な描写力
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◯夕刻 嵐の山中
ピカッガラガラガラ!
少年エルフ(止みそうにないな、帰らないと)
……ウェエエン……うぇえええん……
少年エルフ(子供? こんな嵐に?)
声のする方に行くと怪我をした母親と幼子が泣いているのを見つけた
赤子「うぇええん」
母親「……う……うぅ……」
少年エルフ「大丈夫ですか、いま治癒を!」
少年エルフは治癒魔法を唱えた。
少年エルフ「……くぅ(効き目が悪い、傷が深すぎる)」
母親「わたしは……いいから、あの子を……娘を……たのみま……」
母親は力尽きた。
少年エルフ「お母さん、お母さん!? そんな……」
赤子「うええええええん」
少年エルフ「!!ッ そうだ、この子がまだ居るんだ」
少年エルフは娘を抱き上げて走りだした。
○―16年後― 下校時間、とある街角
娘「やっと連休ね」
娘友「娘ー、ちょっと相談あるんだけど。 今日泊めてくれない?」
娘「ウチに? うーん、いいけどウチは飲食店だから騒がしいわよ、それでいいなら」
娘友「やった、お礼にこのジュースをあげよう」
娘「飲みかけじゃない、いらない。 でもなんで急に?」
娘友「ちょっと親父とケンカしてさ、今日は家に帰りたくないの」
娘「ケンカ? 原因は?」
娘友「今朝、久々に一緒に飯食べてたらさぁ、目玉焼きにマヨかけるのよ。 おかしいでしょッありえないっしょッ!! 」
娘(うわー、くだらない)
娘友「目玉焼きにはソースでしょ。 ったく目玉焼きをボートクしてるわ!」
娘「それだけ?」
娘友「いや、まぁ。 それ以外にもイロイロあんのよ、まったくとっとと子離れして欲しいわ。 娘だって親父さんとケンカぐらいするでしょ?」
娘「んー、ケンカは随分してないかな。 ちょっと悩みはあるけど」
娘友「ほうほう、天下の娘様にもお悩みがりますか、どんなどんな?」
娘「最近、パパが一緒に寝てくれないのよね」
娘友「」ブッホォ
娘「汚いわね」
娘友「ケホケホ、ゴメンよく聞こえなかったんだけど」
娘「だから狭いからって、別の部屋で寝るようになったのよねー、反抗期かな?」
娘友「まてまてイロイロおかしい。 確認するけど親父さんと一緒に寝てんの」
娘「そうよ」
娘友「そうよって、あんたねぇいくつだっけ」
娘「同い年じゃない。 16よ、どうしたの」
娘友「よくきいて、娘。 フツーはもっと早くに別々になるから」
娘「なんで?」
娘友「なんでって、親父でしょ、キモチ悪いじゃない、臭いし」
娘「パパはキモチ悪くないし、いい匂いよ!」
娘友「ちょっ。 声ッデカッ!?」
娘「だって、パパをキモチ悪いって」
娘友「ウチのはそうなのよ。 娘はちょっとファザ…ゲフンゲフン、特別なのね。以外だわー」
娘「何よ、私のパパは違うの、見ればわかるわ」
娘友「そうなの、ウーン(娘がファザコンだったとは。 クラスの男子が知ったら死人が出るわね)」
娘「(なんか小難しい顔してるわね)……ここよついたわ」
娘友「このお店? 宿屋みたいだけど」
娘「元は宿屋だからね、改装して喫茶店にしてるの。 さ、入って」カランカラン
○少年エルフの喫茶店
少年エルフ「あ、すいません今日はもう店仕舞いなんです」
娘「え、もう閉めるの?」
少年エルフ「あ、お帰り。そっちの子は友だ」娘友「うわぁあ、かぁわいい! ホビット族!? 初めて見たー、耳ながーい、さわっていい? さわっていいよね!」サワサワサワサワ
少年エルフ「え、ちょっと、くすぐったいです」
娘「ちょっと勝手に触らないでっ! それにホビット族じゃなくてエルフ族よ」
娘友「そうなんだ、ウチの弟と交換したい~。 知り合い?」
娘「知り合いって、……私のパパよ」
娘友「え?」
娘「エルフは私のパパよ」
娘友「ええええええええええええええええええええええええええええ!!??」
○喫茶店・テーブル席
娘「そんなに驚かなくても」
娘友「聞いてもいい? 娘って実はエルフ族なの、ハーフ?」
娘「ハーフはパパ、私は人間よ。 昔、森で私を拾ったんだって」
娘友「そうだったの、なんかゴメン」
娘「いいのよ、全然覚えてないし。 パパがいるし」
娘友「じゃあ、エルフさんって本当は何歳なの、子供にしか見えないけど」
少年エルフ「僕はこれでも60だよ」
娘友「ろ……ろくじゅう……、ゴウホウショ」
娘「ゴウ……なに?」
娘友「なんでもないなんでもない」
少年エルフ「はいお茶、これ砂糖ね。 夕飯、パスタでいい?」
娘「えぇ、友もそれで大丈夫よね?」
娘友「もちろん」
娘「そういえば薬師は、今日は来てないの?」
少年エルフ「今日は何かの集まりなんだって、すごいオシャレして出て行ったよ」
娘「またか、よく行くわね」
少年エルフ「じゃあ待っててすぐ作るから」カチャカチャ
娘友「薬師?」
娘「あぁ、隣の薬屋よ。 しょっちゅう食べに来るし、祖母の弟子だから半分身内みたいなものよ」
娘友「イケメン?」
娘「残念、女よ。 今日もたぶん合コンでしょ、30越えてから必死だから」
娘友「そういえば、エルフさん結婚は?」
娘「してるように見える?」
娘友「全然見えません。 つか、カワイイわね」
娘「でしょう」フンス
娘友「ホント持って帰って弟にしたい、料理もできるし……うん、そうしよう。 娘、あたしのこと『お姉さん』ってよんでいいのよん」
娘「……」スッ
娘のアイアンクロー、娘友の顔が締め上げられる!
娘友「ゴメンゴメン、マジゴメン」バタバタ
○テーブルに食事が並べられた
娘友「おいしぃ」
少年エルフ「ありがとう」
娘友「ホントおいしい。 こんな町外れじゃなくて、もっといい場所で出したら流行るわよ。 そうだ、良かったらいい場所、貸すわよ、安くするよう親父にいってもいいし」
少年エルフ「え? え、えっと」
娘「友はね、商家の子なのよ」
少年エルフ「そうなんだ」
娘友「そういや、もうお店閉めてたけど夜はやってないの」
少年エルフ「うーん、昨日まではやってたんだけどね、ここのところ配達が来てなくてとうとう食材が足りなくなっちゃって」
娘友「あ、もしかして山賊? 最近、変なのが出るって噂あるよね」
少年エルフ「かもしれない、いつも届けてもらってるんだけど三日も遅れてるし。心配」ウーン
娘「でも、どうするの? このままじゃお茶しか出せないじゃない。 また薬草売るの?」
少年エルフ「許可とってないからダメだよ」 娘「でも……」
アーダコーダ
娘友「お困りのようですね、だったらあたしにいい考えがある」
○―翌日― 昼過ぎ、山道を行く荷馬車
ガラガラガラガラ
娘友「いやー、大収穫大収穫」
農夫「お嬢ちゃんたちが来てくれて助かったよ、人手が足りてなかったから、そこのカタチ悪いのは好きにしていいから」
少年エルフ「ありがとう、これで食材が確保できたよ。ありがとう、娘友ちゃん」
娘友「いえいえ、あたしも人集め頼まれてたし。 連休の軍資金もできたわ」
娘「早くおわってよかったわ、夕方には帰れそう」
少年エルフ「でも娘達まで来なくてもよかったんじゃ」
娘「何言ってるの、山賊が出るって噂でしょ。 この仕事は護衛も兼ねてるのよ」チャキ
少年エルフ「でも」
娘友「あーら、エルフさんは娘の実力知らないの? 魔法も剣術も学校で1,2を争う実力者ですよ、さらにモテモテだし」
少年エルフ「へぇ、モテモテなの?」
娘友「ホントホント男女問わずモテモテですよ、告白されまくりでフリまくり。 ついたあだ名が『百人切り』」
娘「ちょっと、友!」
少年エルフ「百人切り!?」
娘「知らないわよ、そんなの。 ロクなのいないし」」
少年エルフ「うーん、年頃なんだし反対しないよ僕は。 男子君とかは? たまにウチに来るでしょ、あの子はいい子と思うけど」
娘「あいつはただの腐れ縁よ! もぅ」
少年エルフ「そうなの?」
娘友「男子君ってあの男子? 有望株じゃない、騎士志望のイケメンじゃない! 知り合いなの?」
娘「あれが好み? 幼馴染だけどメンドクサイ奴よ」
娘友「なーにその言い方、タダナラヌ関係なの。 何したの? されたの!? 教えて、教えろ!教えろ下さいっ!!」グイグイ
娘「ちょっと、とーーもーー! 離れて!!」
少年エルフ「ん」ピク!
娘「パパ?」
少年エルフ「うん」ピクピク
娘友(あ、うさぎみたいでカワイイ)
少年エルフ「後ろから何か来てるよ、たくさん」
娘「山賊?」
娘友「え、ウソ、ホント!?」
少年エルフ「……わからない、動物じゃないけど人でもない。 なんだろう、イヤな感じ」
娘友「オジサンッ! 後ろから山賊っぽいの来てるって」
農夫「本当かいそりゃ!? じゃあ急ぐべ、この峠を越えたら町だから」
ガラガラガラ
少年エルフ「だめだ、振り切れないよ。見えるよ!」
後ろから人型のなにかがあらわれた
娘友「あ、山賊……じゃない!? なにあれ、猿? キモ!!」
???「セコヨシメーダシメー」
???「レカカモドウロヤー」
???「ギャーギャー」
娘「ウソ、あれって本当にいたの。 パパ見たことある?」
少年エルフ「無いけど、そうとしか考えられない、ゴブリンだ!」
人型のなにかはゴブリンだった
ゴブリン達「ロセワクシメー! ギャーギャー!!」
娘友「そんなおとぎ話じゃない、そんなの」
娘「追いつかれるわ」
少年エルフ「食い止めるから馬車はそのまま行ってください」
少年エルフと娘は馬車から飛び降りた。
娘「友はそのまま乗ってて、あなた戦闘評価Cだったでしょ」
娘友「おっしゃるとーりです、おじさん早く逃げましょ」
農夫「やってるよ前もつっかえてるんだ、ホレ、頑張れ」 馬「ひひーん」
娘友(エルフさんって戦えるのかな)
○山道・坂の途中
娘「くらえっ "閃熱"」ヒュゴオオオ!!
熱線がゴブリン達に襲い掛かる
ゴブA「ギャー、イツアー! イツアー!」
ゴブB「ウャチケヤダハオー!」
ゴブC「ウャチッナニミシー、ヤイーー!」
少年エルフ「あっちいって! "強風"」ゴウッ
強風がゴブリン達を吹き飛ばす
ゴブD「ルチオー、ヤヒー!」
ゴブE・F・G「ケスタオーーー!!」
ゴブリンHは吹き飛ばされなかった。
ゴブH「ワイナモデヘドイテノコ、エラク!!」
娘「パパ、危ない」シャキン
ゴブH「ンネム」バタン
少年エルフ「ありがと、娘」
娘「こいつらそこまで強くわないわ」
少年エルフ「でも、数が多いよ」
ゾロゾロゾロゾロ
娘「荷馬車が峠を越すまでの辛抱ね。」
○山道、坂の上
娘友「頑張れ頑張れ!」
農夫「いい子だもう一息だ」
ボギンッ
農夫・娘友「「え」」
ガタン! ゴロゴロゴロゴロゴロ
荷馬車の曳き竿が折れ、荷台が転げ落ちる
農夫「ぬわーーー」 馬「ひひーん」
農夫は投げ出された、馬は逃げ出した。
娘友「うそぉおおおおおおおおおっ、いやぁああああああああああああああああああああああああ!!」
娘友は荷台に取り残された。
○坂の途中
ゴロゴロゴロ
少年エルフ「うわっ!」
娘「キャ!?」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
娘友「たぁああすぅうううけぇぇえええてぇぇぇぇええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ」
少年エルフ「娘友ちゃん!」
荷馬車はゴブリンの群れに突っ込んだ
ゴブD「ルネド」ドン
ゴブE「ブバケ」バキ
娘友「ウマシ」ゴン
荷馬車はゴブリンにぶつかって停止した、娘友は気を失った。
ゴブF「ハッャヒー、ダシメーー」
ゴブG「ダリツマーダクカウュシイダー」
ゴブリン達は荷馬車を引っ張って逃げ出した。
少年エルフ「あぁ、ゴブリンが荷馬車を」
農夫「お嬢さん、ううぅ」ヨロッ
少年エルフ「オジサン大丈夫? じっとして、"治癒"」パアァ
農夫「助かっただ、でもお嬢さんが」
娘「輪達が残ってるわ。まだ追いかけれる」
少年エルフ「ウン。 オジサンこのまま町までいって自警団を呼んできてください」
農夫「わ、わかった。でもお嬢さんは」
少年エルフ「僕達が助けます」
○古びた砦跡・厨房
娘友は縛られ、あたりでは複数のゴブリンが大鍋に水を注ぎ入れている。
娘友「汚いし臭いしボロッボロ、あいつらよくこんなところに住んでるわね」
ゴブ「ラシカオ、タシヤリイハズミニベナ」
ゴブリンキング「ルスニシダ、メコリウホヲンゲンニ」
娘友「ちょっ、何よアンタラ。さわんな、きゃあ」ザブン
娘友は大鍋に投げ込まれた
娘友「ちょっ。つめたー、何すんのよこの、アホ!ボケ!カスッ、トーヘンボク!!」
ゴブキング「ケタヲヒシヨ、ヨケオテットラタキテデガクア」
ゴブ「サイアー」
ゴブキング「ルクテイバサヲタブ、ダルジントハウョキ」
ゴブ「チウョシンテッガ」
○砦跡・外
少年エルフ「聴こえたよ、あの砦の奥に居る。 まだ無事だよ」
娘「わかったわ、早く行きましょ」
少年エルフ「まって、先にコレを使おう」
○砦跡・厨房
娘友「ふー、ちょっといい湯加減だけど。 コレって鍋だよね、あたし具? 具材にされるの!? どーしょー」
ゴブ達「ギャハハッハハッハハwwww、ゴブッwww」
娘友「なんだろ、ずいぶんうっさいわね。それに変な臭いも……フフッ、アハ、アッハァ!? アハハッハハハハハッ!?」
ゴブ「ギャハハ、ゲブッ」バタン
娘「これは楽ね。 パパ、友をお願いね、あっちを片付けてくるわ」ズバッズバッ
少年エルフ「任せて。 ……こっちから娘友ちゃんの声がするね」
エルフは梯子を登って大鍋を覗き込んだ。
少年エルフ「娘友ちゃーん、大丈夫ー?」
娘友「エ、アハハハッハ、エルフさん。アッハハハッハハハ」
少年エルフ「待ってて、今なにか降ろすから」キョロキョロ
○
ゴブキング「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ、ヨウホウドタシウド、ガザワシノエマオ!」
娘「デカいのが出てきたわね、親玉ってとこかしらね」
ゴブリンキングはハンマーを振り上げた
ドゴン! ボゴン!! ガシャアアアアン
娘「なんて馬鹿力。でも、この程度なら当たらないわ」ズバッ
娘の攻撃。 しかし、ゴブリンキングに傷を与えられない。
娘「硬ったいわね、流石に親玉といったことか。 でもこれなら、"火球"!」ボオォ
ゴブキング「ウヌ、ガメッガメ゙ーーーーーー」
ゴブリンキングの目を焼いた。 ゴブリンキングは滅茶苦茶に暴れだした。
ドカン! ガシャアアアン! ドンドンドン!!
娘「うわっ近寄れないわね」
○
少年エルフ「古いけどこのロープでいいかな。娘友ちゃん、降ろすよー」
娘友「た、助かったぁ。もう、のぼせるところよ」ガシッ
少年エルフ「ワライ薬も抜けたみたいだね、よかった」
ブチブチブチ、ブチン
少年エルフ「え」 娘友「ちょ」
ロープは切れてしまった。
少年エルフ「危ない」ガシッ
娘友「あ……」ドキッ
ボチャン
娘友「ですよねー、あつつ。 エルフさん大丈夫」
少年エルフ「あちっ! アツッ!? アツイアツイ!!」
○
\アツイアツイ/ \ムスメタスケテー/
娘「なっ、友ぉッ! 何でパパと一緒にはいってんのよ! パパは熱いの駄目なのよ!!」
ゴブキング「カコソッ!!」ブォン
ゴブリンキングの攻撃、しかし当たらなかった。
\ブクブク/ \イッテルバアイカー、ナントカシテー/
娘「すぐ片付けるわ、こっちよデカブツ」
娘は大鍋で三角跳びをして跳び上がった。
ゴブキング「ナルケザフ!!」ブン
ゴブリンキングの攻撃は外れて大鍋に当たった。
ゴォオオン、バシャアアアア。
娘友と少年エルフは大鍋から放り出された
娘友「うわっぷ、出られた―」
少年エルフ「」フニャー
ゴブキング「ダコド!」
娘「ここならっ!」ドスッ
娘は剣をゴブリンキングの眉間に突きたてた
ゴブリンキング「ウオオオオオオオ」バタン
娘「パパ、大丈夫」
娘友「あたしの心配はないんかい」
娘「パパを熱い湯に引きずり込んでおいて何いうの」
少年エルフ「……うぅ」
娘「よかった、気が付いた」
少年エルフ「う、後ろ」
ゴブキング「ヨンラワオダマダダマ」
娘友「頭に刺さってるのにィーー!?」
娘「パパ、友をお願い」 少年エルフ「うん、わかった」
娘が青白い光を帯びる。
バチン、バチバチ。
娘友「なにこれ、雷?」
少年エルフ「下がって、"守風"」
エルフと娘友は風の障壁に覆われた。
娘「これ、疲れるから嫌いなのよ」
娘から発生した電撃が辺りを埋め尽くす。
バチバチバチバチバチッ
娘友「キャア」
少年エルフ「大丈夫」バシンバシン
障壁は雷をはじいた。
ゴブキング「ハレコダンナ、グオッ」バチッ
娘「しかたないわよね、"放電"!!」
雷撃は眉間に刺さった剣に引き寄せられる。
ゴブキング「ンータセガセ、キゲクョチンテウノ、オオオオオ」バリバリバリバリ
ゴブリンキングを倒した。
娘「あぁー、疲れ…た…」
少年エルフ「娘ッ」
娘友「大丈夫っ?」
娘は気を失った。
○―後日― 少年エルフの喫茶店
商人「今までスマンかった、困ったことがあったら何でもいってくれ」
カランカラン
娘「やーーっと、帰ったわね」
少年エルフ「そういう事は言っちゃダメだよ」
娘「でもこれで、食材は問題なくなったわね」
少年エルフ「もらいすぎじゃないかな、今後もこの価格でいいって言われたけど、いいのかな」
娘友「いいのよ、これくらい。 親父はちゃんと計算してやってるから」
娘「友、一緒に帰ったんじゃなかったの?」
娘友「うん、でも『命の恩人』さんに改めてお礼したくてねー。 エルフさん」
少年エルフ「え、うん。 でもゴブリンを倒したのは娘だし、僕だけじゃないよ」
娘友「えぇ、でもあたしを鍋から助けようとしてくれたのはエルフさん、あなただしね」ギュ
少年エルフ「えっと、ちょっと」
娘友「もっと個人的なお礼をね」ン~
バシコンッ
娘友「痛ぁ!」
娘「わたしには『個人的なお礼』は無いの?」
娘友「あるわよ、……その、恥ずかしいけど、『お母さん』って呼んでもいいのよん」
娘「……」ガッ
娘のアイアンクロー。娘友の頭が締め付けられる!
娘友「ギブッギブッギブッ!!」ギリギリギリギリ
娘「友、冗談は選ぶべきよ」パッ
娘友「つぅー、可憐な乙女にかける技じゃないわよ」
娘「誰が可憐よ、それに」ギュウゥ
少年エルフ「ん!?」
娘「エルフは私のパパだから、絶対ダメッ!!」
―― これは少年エルフと人間の娘の話 ――EiMD#10 end
読了ありがとうございました
話のテンポはサクサクを目指してますが、ダラダラ書いてしまう性分なので削る際に解りづらくなる場面もあるかと思います
ご意見、ご感想がございましたらお気軽にレスをいただけたら幸いです。
レスありがとうございます。
セリフ間の改行は、無駄な改行だ~というようなレスを見たことがあったのでブラウザによっては見やすくなるのかと思ってましたが、そうでもないみたいですね。 次は改行いれますね、ありがとうございます。
急いでというか、書きながら考えることが出来ないので書き終えてからあげました。
あとはパソコンの前に長時間いられないのでササッと終わらせてしまいました。
ありがとうございます。 次は今40%くらいできてますね、年内にあげたいところです
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