俺「トリックorフレンズ」神様「……」 (22)
俺「トリックorフレンズ」
神様「さあ来い」
俺「……」
神様「遠慮するな。好きなだけイタズラすると良い」
俺「フレンズは?」
神様「残念ながらそいつは神の力の及ぶ範囲ではないのじゃ。じゃからホレ」
俺「別にイタズラなんてしたくないよ」
神様「そういうな。神にイタズラなんてそう出来るもんでもなかろう」
俺「そりゃそうだけどさ」
神様「の?しかも神じゃからわりと何されても平気じゃしやりたい放題じゃよ?」
俺「イタズラなら女神の方行けば良かった」
神様「わわわわしの嫁で変な妄想しないでくれるかの!?」
俺「ぷっ」
神様「?」
俺「大丈夫。本当にそんな事思ってないよ」
神様「あー今のイタズラかの?分かりにくい奴じゃのう」
俺「だから友達出来ないんだよね」
神様「すまぬ」
俺「いや、今のも冗談」
神様「こやつぅ~」
俺「はははっ」
神様「そうやって冗談言って笑っておれば友達なんぞすぐ出来るじゃろうに」
俺「そんなもんかな」
神様「笑顔大事じゃろ笑顔」
俺「じゃあ面白いことしてよ」
神様「無茶振りするのう」
俺「神頼みだよ」
神様「それ言われると参るわい」
俺「神様だけに?」
神様「お参りなら賽銭貰わんとな」
俺「やだよ。というか、そういえば昨日財布盗られたんだけど何してくれてんの」
神様「それわしのせいじゃなくね?」
俺「人の物盗るよう思考回路人間に付けないで欲しかったよ」
神様「すまぬ」
俺「まったく」
神様「でもほれ。あの~技術の発展とか?そういうのに必要かなーって」
俺「天才作るとか他にやりようあったろ」
神様「それだとお主ら切磋琢磨せんじゃん?世界作るのも結構大変なんじゃよ」
俺「ふーん。世界作るって普段何してんの?」
神様「わしは常に人間界見てるよ。次どういう能力持った奴生み出すか決めなきゃだし」
俺「生み出すって、全員神様が考えてんの?」
神様「基本的にはランダムじゃよ。たまに異常な能力持たせてスポーツとか科学とか芸術とか発展させるといった具合じゃ」
俺「へ~。楽そう」
神様「そうでもないんじゃって。お主ら放っとくと勝手に戦争したり自然壊したりしだすし」
俺「まあ、それはね」
神様「そうじゃ。来月辺りにお主と友達になりたいって思う人間生み出してやろうかの?」
俺「年離れ過ぎじゃん」
神様「確かに」
俺「まあ良いよ。神様でも無理なら逆に諦めもつくし」
神様「うーむ」
俺「気にしないで」
神様「人に対する気遣いも出来るのにのう」
俺「ありがと」
神様「わしは?」
俺「は?」
神様「わしと友達になっちゃう?」
俺「ヒトと神様が個人的に友人になるって、そんなのアリなの?」
神様「まあもうお主にはぶっちゃけた話も色々しちゃったし良いかなーって」
俺「ふーん。まあ別に良いけど」
神様「嫌そうじゃの」
俺「いや、嫌じゃないけど。別に」
神様「もしやお主照れとる?」
俺「てて照れてないけど」
神様「うはーこやつ照れとるー!うりうり~」
俺「やめてやめてそういうの本当恥ずかしいからやめて」
神様「の?友達ってこんなんじゃろ?もうこれ友達じゃろ?」
俺「うん。俺、初めて友達出来た」
神様「わしも」
俺「え?」
神様「だって神ってわしと女神しかおらんじゃん?女神は嫁だから友達じゃないしの」
俺「そうなんだ」
神様「そうなんじゃよ」
俺「へー」
神様「なかなかに嬉しいもんじゃの」
俺「うん」
神様「友達なんじゃからちょくちょく遊びに来ると良い。お主らが勝手に動くって愚痴を言う相手もおらんでの」
俺「分かった。俺も神様の作った世界の愚痴言いに来るよ」
神様「それは参るの」
俺「俺も参りに来るよ」
神様「ははっ。そうじゃの。それが良い」
俺「うん。じゃあ、また!」
神様「またの!」
ハッピーハロウィン
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