星のように雲のように(11)
??「ユミル…ユミル…」
??「どこにいるの?ユミル?」
母「ヒストリア、ダメよそこにでては」
ヒストリア「今ユミルとかくれんぼをしているの」
母「この手すりはもう古くなっていて危な……」ガラッ
ヒストリア「お母様!?」
母「ヒストリ…な…」
きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ユミル「奥様!」
ヒストリア「ユミル…お…お母様が」
ユミル「見てはダメよヒストリア 見ては…」
それが私がおびただしい血を見た初めての事でした。
お母様の…そして…
~馬車の中~
ジャン「レイス家と言えばこの地方一の名家なんだ。10数年前に主人夫妻は亡くなったんだがこの広大な土地も館もすごい資産だからな」
エレン「お前の伯父さんがその管財人なんだろ(聞き飽きた。何回同じこと話してるんだよ)」
ジャン「そ!残された一人娘の後見もしている。その娘ってのがどうもいわくありげでさ」
エレン「いわく…?」
ジャン「ほら着いたぜ。レイス館」
レザラン(伯父)「やぁジャン。よく来たなぁ。」
ジャン「なぁ、本気なのかよ」
レザラン「お前にとっても最高の話だろうが!子にゃさっそく引き合わせて…」ハッハッハッ
ジャン「あ…大学の友達も連れてきたんだ。おいエレン。エレン?」
※2訂正×レザラン「お前にとっても最高の話だろうが!今にゃさっそく引き合わせて…」ハッハッハッ
○レザラン「お前にとっても最高の話だろうが!今夜さっそく引き合わせて…」ハッハッハッ
です。すいません。
エレン「大きな館だな。この庭もまるで迷路…わっ!」ハナガバサバサオチチャッタ
??「あ…」
エレン「大丈夫か?君は…」
??「…ごめんなさい」バッ
エレン「え?あ…誰だったんだ…?(まるで…)」
??「ヒストリア・レイス様、この館のお嬢様ですわ」
ユミル「美しい方でしょう?まるで妖精のような。お客様のエレン様ですわね。」
エレン「あ…あぁ。(妖精のような天使のような女神のような…)」
ユミル「どうぞ広間の方へ。間もなく晩餐会でございます。」
エレン「………」
ユミル「エレン様。ヒストリア様にはお近づきにならない方が身のためですわよ」
エレン「え?なんだあの女。ヒストリアと言うのかさっきの子。あの透き通るような髪……輝く空のような豊かな…金髪の…そう、『妖精のような』…
ジャン「エレン、何してたんだ?」
エレン「ちょっと散歩をね。広い庭園だな。」
ジャン「金持ちの遠縁ってのはありがたいぜ!この館にいれば贅沢三昧ってわけさ!」ハハハハハ
レザラン「晩餐の用意はできたのか!ヒストリアの支度は!?」
~ヒストリアの部屋~
ユミル「あなたの瞳とこの髪はどんなドレスにも映えるのね。とっても綺麗よヒストリア」
ヒストリア「ユミルったら…」
ユミル「あら、本当よ。あなたは少しも変わらない。私が初めてこの館に来た時からずっと変わってないわ。」
母『ユミル、ヒストリアの話し相手になってね。いつもそばにいて世話を…』
ユミル「(ヒストリア…私の美しい妖精)あなたと一緒に暮らせて私がどんなに幸せだったか」
ヒストリア「わたしもよ。ユミル。ね…晩餐会にどうしても出なければいけないかしら」
ユミル「もちろんだわ。この館の主人はヒストリアなのだから。ただの管財人のくせに主人面して…あのレザラン氏、自分の甥をあなたに」
ヒストリア「ユミル…!わかっているわ。私は誰とも…(さっき庭であった人は…あの方…優しい目をしていた。とても)」
ユミル「ヒストリア?」
ヒストリア「(駄目よ!もうにどとあんな血は見たくない。あんな思いはもう…)」
ジャン「せっかくの大学の休暇なのにエレンの奴、何の予定も無いって言うからさ、俺がここに誘ったんだ。」
エレン「本当にとても綺麗で静かな館ですね。」
ジャン「おまけにこんな美人が住んでいるとは。ねぇ、ヒストリア。」
エレン「さっきは失礼しました。」
ヒストリア「い、いえ私こそ……」
ジャン「何だよ。」
エレン「庭で会ったんだよ。」
レザラン「ジャン、お前もヒストリアに庭園を案内してもらっては?月明かりの庭もいいものだぞ。」
ヒストリア「レザランさん!」
レザラン「行ってきなさい、ヒストリア。」
ジャン「そりゃ嬉しいな。さぁヒストリア。」
ヒストリア「いいえ。」
ジャン「来いって!」
エレン「やめろジャン、無理強いは…」
ユミル「おやめください!ジャン様。ヒストリア様は今日はお疲れでいらっしゃいます。」
ヒストリア「ユミル。そうなんです。すみません私…お先に失礼します。」
ジャン「お、おいヒスト…」
ユミル「(あのエレンとか言う男は危険だわ。ヒストリアを…守らなければ…)」エレンニラミ
エレン「(何なんだ?あの女…)」
ジャン「せっかくの大学の休暇なのにエレンの奴、何の予定も無いって言うからさ、俺がここに誘ったんだ。」
エレン「本当にとても綺麗で静かな館ですね。」
ジャン「おまけにこんな美人が住んでいるとは。ねぇ、ヒストリア。」
エレン「さっきは失礼しました。」
ヒストリア「い、いえ私こそ……」
ジャン「何だよ。」
エレン「庭で会ったんだよ。」
レザラン「ジャン、お前もヒストリアに庭園を案内してもらっては?月明かりの庭もいいものだぞ。」
ヒストリア「レザランさん!」
レザラン「行ってきなさい、ヒストリア。」
ジャン「そりゃ嬉しいな。さぁヒストリア。」
ヒストリア「いいえ。」
ジャン「来いって!」
エレン「やめろジャン、無理強いは…」
ユミル「おやめください!ジャン様。ヒストリア様は今日はお疲れでいらっしゃいます。」
ヒストリア「ユミル。そうなんです。すみません私…お先に失礼します。」
ジャン「お、おいヒスト…」
ユミル「(あのエレンとか言う男は危険だわ。ヒストリアを…守らなければ…)」エレンニラミ
エレン「(何なんだ?あの女…)」
ヒストリア「ありがとうユミル。」
ユミル「無視するのよ、あんな男。」
ヒストリア「そうね。ジャン自身の為にも」
~広間~
レザラン「あのユミルとか言う召使い…いつもぴったりとヒストリアにくっつきおって。生意気な!」
ジャン「俺は嫌われたらしいぜ。」
レザラン「しっかりしろ。なんの為にお前を呼んだと思っているんだ!」
ジャン「そりゃ財産付きのあんないい女、諦める気は無いけどさ。」
エレン「元気な奴だな、ジャンも」
ジャン『伯父貴の奴俺に見合いをさせる気なんだ』
コニー『すっごいブスだったらどーする?』
ジャン『即逃げる!な、誰か一緒に来てくれよ!逃げ出す時に都合がいいからさ!頼むよォ』
マルコ『エレン行ってやれよ。お前まだ休暇中の予定、決まってないんだろ?』
ジャン『よーしエレンで決まり!』
エレン「(そりゃな俺だってあの子だったら…)」ハッ
エレン「(な、何言ってんだ俺は。人の見合い相手を)」
ミーナ「やっぱりね。レザラン氏は自分の甥とお嬢様を結婚させる気なのよ。レイス家の財産をずっと管理していたいって訳ね。」
サシャ「でも…大丈夫なのかしら。あのヒストリア様と…」
アニ「あたし達だって何だか…近づくのが気味悪くって」
サシャ「ユミルさんが全部面倒見てくれるから助かるけどさ。」
アニ「ほらアレでしょ。{血のヒストリア}……」
エレン「(血の?)」
ミーナ「ほんとに呪われているのかな…」
サシャ「だって何人も…」
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