鈴「一夏が見えないや」一夏「......」(809)

鈴「ドジったわよ、まさか一人で訓練して事故っちゃうなんて、代表候補生が聞いて呆れるわよね」

一夏「......」

鈴「でも今回はいい経験になったわね、ISを操るにはそれ相応のリスクが付きまとう、これを分かっていなかった私が愚かだったってことね、うん、反省反省」

一夏「......」

鈴「仕方が無かったわ、今回は...仕方が...」

一夏「何だよそれ」

鈴「っ」

一夏「仕方が無いって何だよ...そんなんで俺納得できねぇよ...何で...何で...」

鈴「......」

一夏「何で鈴の目が...もう...何も見ることができなくなるんだよ...」

鈴「っ...!」

一夏「何で......何でなんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

一夏「何で...何で...」

鈴「一夏」

一夏「......」

鈴「私...もう一夏のことよく見えないけどさ...どうせアンタのことだからすっごい顔してなきべそかいてんでしょ?分かってるわよ」

一夏「......」

鈴「大丈夫、心配しないで一夏、私は一人で大丈夫だからアンタは戻りなさい、学園に」

一夏「......鈴も戻るんだよな?」

鈴「......」

鈴「そんなの...無理よ」

一夏「何で!?」

鈴「何でって...こんな状態の人間がISなんて操縦できると思ってるの?...居るだけ迷惑になるだけよ」

一夏「で、でもさ...そうだ!鈴の目を治せる医者をつれてくれば...」

鈴「ダメよ、回復は絶望的って先生言ってたし......多分無理よ」

一夏「......」

鈴「もう、諦めるわ、私」

一夏「......じゃあ鈴はもう戻ってこなくてもいいのかよ」

鈴「......そんなわけないじゃない」

一夏「!だ、だったら皆に会うくらい...!」

鈴「でも!」

一夏「っ」

鈴「でも私はどんな顔して皆に会いに行けばいいのよ...教えてよ......一夏」

一夏「......鈴」

一夏「......」

シャル「一夏ぁ!」

一夏「...シャル」

シャル「鈴......今どうしてるの?」

一夏「今はもう休んでるよ」

シャル「そっか...じゃあ明日僕達はお見舞いに行こうかな」

一夏「いや...それはやめたほうがいい」

シャル「えっ...何で?」

一夏「鈴が言ってたんだ、どんな顔でお前達に会えばいいのかって」

シャル「......そっか」

一夏「だから、鈴の状態が安定した時にまた頼むよ」

シャル「うん、分かった、じゃあ一夏、また今度ね」

一夏「ああ、またな」

一夏「......」

千冬「織斑...いや...一夏、お前はもう部屋に戻れ」

一夏「......」

千冬「ここからは私が凰についてやる、お前はもう休め」

一夏「いいよ...俺がついてる」

千冬「......だがな一夏、お前は明日も授業がある、寝不足では今度はお前が倒れるぞ」

一夏「心配ないよ、大丈夫だ...千冬姉」

千冬「大丈夫なわけがないだろう、ほら一夏立て、とっとと自分の部屋に...」

一夏「そうじゃなくて......俺明日からずっとこいつの傍に居ることに決めたから」

千冬「なっ!?......お前、言ってる意味が分かっているのか?」

一夏「ああ......分かってる」

千冬「じゃあお前はこの病院に残るのか...?」

一夏「ああ」

千冬「......留年してしまうかもしれんぞ」

一夏「関係無いよ、そんなの」

千冬「......」

一夏「......」

千冬「はぁ、分かった、私から上のほうに取り繕っておいてやる」

一夏「ありがとう千冬姉、助かるよ」

千冬「ああ...何か不備なことがあったらすぐ呼べ、分かったな?」

一夏「ああ、分かった」

千冬「......もしかしたらだが一夏、留年云々の前にお前......退学してしまうかもしれんぞ」

一夏「......だったらその時はまた、鈴と一緒に入学試験受けるさ」

千冬「ふっ...そうか、じゃあ一夏......頑張れよ」

一夏「......分かった、今度会う時は絶対に鈴と一緒に会いに行くからさ...学園に二人で」

千冬「ああ......楽しみに待っているぞ...本当に」

鈴「で、アンタは残るって言ったわけね」

一夏「ああ、あっ、リンゴもうちょい小さく切ったほうがよかったか?」

鈴「......何でよ」

一夏「ん?ああ、いやだって、お前を一人にできるわけないだろ」

鈴「でも...アンタを巻き込みたくないわよ......私」

一夏「だったら早く退院してくれ、そうしたら俺も助かるよ」

鈴「......」

一夏「ほら、あーん」

鈴「ふんっ......あ、あーん...」

一夏「よし、鈴、お茶飲むか?あ、もしかしてジュースのほうがよかったか?」

鈴「......お茶でいいわよ...お人好し」

一夏「さって、これから何する?鈴?」

鈴「何って...私にできることなんて限られてるじゃない」

一夏「あっ...ごめん」

鈴「......」

一夏「......」

鈴「じゃ、じゃあ!」

鈴「何かおもしろい話でもしてよ...!」

一夏「はぁ?いきなり何言ってんだよ?」

鈴「いいから!何でもいいから!おもしろければいいからさ!」

一夏「じゃ、じゃあ...」

ーーーーー
ーーー

一夏「って感じかな...はは、いくらなんでもやりすぎだよな」

鈴「......」

一夏「ごめん...つまんなかったか?」

鈴「ううん、私は楽しかったわ......私は」

一夏「鈴...」

鈴「ねぇ一夏、正直こんな状態の私と居たってアンタはつまんないでしょ?」

一夏「!そんなことっ...!」

鈴「......」

一夏「......」

鈴「やっぱりね...で、一夏、明日はどうするのよ」

一夏「え...」

鈴「えじゃないわよ...一夏は明後日もさらにその次の日も、どうやって私と接していくのよ」

一夏「それは......」

鈴「......」

一夏「ごめん、分からない...」

鈴「...ねぇ、一夏」

一夏「...何だ」

鈴「もう分かったでしょ、アンタがどれだけ私に優しくしたって......辛くなるだけなのよどっちも」

一夏「......」

鈴「だからもう私は一人でいいわよ、一夏に迷惑掛けたくないし...それに...」

一夏「......」

鈴「一夏が...私と一緒に居ることを苦痛に思ってほしくないからね...」

一夏「...鈴」

鈴「だからアンタは早く学園に戻ってさ、私の分まで頑張って......ね?一夏?」

一夏「......」

鈴「......じゃあ私はもう寝ることにするわ...一夏はどうするの?」

一夏「......出るよ」

鈴「うん...分かったわ、じゃあおやすみ、一夏」

一夏「ああ......おやすみ、鈴」

バタン...

鈴「......一夏のバカ」

鈴「嘘でもいいから......一緒に居てやるって...言ってよ......嘘でもいいから...」

鈴「......一夏ぁ」


一夏「......ごめん、鈴」

一夏「よし、鈴、今日は将棋しようぜ!」

鈴「......」

一夏「あ、まさか鈴、ルール分からないのか?」

鈴「分かんないわよ...何で...」

鈴「何で一夏はまだここに居るのよ...」

一夏「何でって、俺はもう決心してたからな、お前が学園に戻れる状態になるまで傍に居てやるって」

鈴「......」

一夏「まぁ、自分勝手に決めたことだけどさ...破る気は絶対に無いから、鈴がどっか行けって行っても絶対傍に居るから」

鈴「......」

一夏「もし迷惑だったとしても、陰から見守ってやる...ってそこまでしたらさすがに...っておい!鈴!大丈夫か!?」

鈴「な、何よ...いきなり...」

一夏「だって泣いて......ホントに大丈夫か?...目、痛くないか?」

鈴「痛くないわよ......全然」

一夏「よかった...じゃあルール説明するからよく聞いとけよ」

鈴「......うんっ!」

一夏「いやぁ...駒の位置と役割さえ教えればなんとかなると思ったんだけど...」

鈴「......」

一夏「そう、拗ねるなって鈴」

鈴「......何も見えない私に勝ってうれしい?」

一夏「うっ......ごめん、鈴、今度はちゃんとお前でも楽しめそうな物持ってくるよ」

鈴「ま、期待はしといてあげるわよ」

一夏「はは、ありがとな鈴」

鈴「ふふ、感謝しなさいよ」

鈴「......」

一夏「ふわぁ~...」

鈴「ねぇ、一夏」

一夏「ん?...何だ?」

鈴「どうして...ここまでしてくれるの?」

一夏「は?どうしてって......俺の幼馴染がこんな目にあってるんだ、放っておけるわけないだろ?」

鈴「で、でも自分のことを抑えてまで...」

一夏「何言ってんだよ、俺の大切な鈴が大変なことになってるんだ、自分のことなんて考えられるわけないだろ?」

鈴「......馬鹿」

一夏「は?」

鈴「うっさい、人の気も知らない馬鹿一夏はとっとと立ち去りなさい、私もう寝るから」

一夏「...?...じゃあ夕飯前に起こしにくるからな」

鈴「はいはーい、とっとと行きなさーい」

一夏「むぅ......分かったよ、後、鈴、ちゃんと布団被って寝ろよー」

鈴「分かってるわよそれぐらい!」

一夏「はは、おやすみ鈴」

バタン...
鈴「......」

鈴「~~~~!!!」

鈴「もう!いきなり大切とか言って!何考えてるのよアイツはぁ!恥ずかしくないのかしらあの無意識ジゴロォ!」

鈴「......はぁ...もう一夏の馬鹿、大馬鹿...これじゃあ」

鈴「アンタのこと諦められそうにないじゃない.....馬鹿馬鹿一夏」

セシリア「あっ、一夏さん」

一夏「...セシリアか」

セシリア「鈴さん...今は...?」

一夏「寝てるよ...事故の日よりは大分落ち着いてきた」

セシリア「そうですか......よかったですわ」

一夏「でもゴメンなセシリア、今は鈴とは会えないんだ」

セシリア「はい、それも承知の上で参りました...ただこれを渡しに、どうぞ」

一夏「......これってもしかして」

セシリア「はい、私達が鈴さんへ書いたものです......彼女が目を覚ましたら呼んであげてください、一夏さん」

一夏「ああ、分かった、絶対読むよ...ありがとうセシリア、それに皆にも...」

セシリア「ふふ、一夏さん、お礼なんていりませんわよ、鈴さんが戻ってきた時に本人に言わせますから」

一夏「ああ......それがいいな、じゃあ鈴に言っておくよ、セシリア」

セシリア「はい!頼みますわよ!一夏さん!」

鈴「そっか、セシリア来たんだ......そっか」

一夏「嬉しそうだな」

鈴「なっ!そんなことないわよ別に!誰があんな...」

一夏「はいはい、まぁお前とセシリアって仲良かったもんな」

鈴「べ、別にそうでもなかったわよ」

一夏「顔にやけながら言っても説得力ないぞ、鈴」

鈴「うぅ...一夏のクセに生意気よ」

一夏「だったら読んでやらないぞ」

鈴「あぁ!もう!悪かったわよ!だから早く読んで!」

一夏「はいはい、誰からがいい?」

鈴「えっ!?......じゃ、じゃあ仕方ないからセシリアでいいわ」

一夏「何が仕方ないんだよ......じゃあ、読むぞ」

鈴「う、うん!」

数時間後...
一夏「......で終わりだ」
鈴「......」

一夏「どうだった?鈴?」

鈴「どうだったって...一夏、アンタ読み方下手くそすぎよ何アレ?あんな読み方でいつも教科書読んでたの?酷いってレベルじゃないわよ...おかげであくびしちゃってもう眠くて眠くて...」

一夏「あくびで出る量じゃないぞそれ」

鈴「う、うるさいっ!...これは本当に眠くてだからっ!......ほん...とに...」

一夏「......鈴」
鈴「な、何よ!」

一夏「いつか...時間がどれだけかかってもいい...だから」

一夏「絶対に皆のところに帰ろう、絶対に」

鈴「......分かってるわよ、それくらい...」

鈴「私だって、意地でも戻ってやるわよ......それに私がいないと皆寂しそうだしね、セシリアも箒もシャルロットもラウラも...」

一夏「ああ、その通りだよ、鈴......皆お前が居なくて寂しいはずだ」

鈴「でしょうね...だから......二人で戻りましょ...一夏......約束よ」

一夏「ああ、約束だ、絶対にな」

一夏「じゃあ今日はもう戻るよ」

鈴「......ねぇ一夏」

一夏「ん?どうした?」

鈴「一夏って...いつもどこで寝てるのよ」

一夏「どこでって......そりゃ家だろ」

鈴「嘘」

一夏「嘘じゃ......」

鈴「......」

一夏「はぁ...ごめん嘘付いてたよ鈴、いつも俺廊下にあるベンチで寝てたんだ」

鈴「はぁ...やっぱり看護婦さんの言ってた通りね...ベンチで寝るって何してんのよ一夏アンタ」

一夏「いやだって...鈴に何かあったらすぐにでもと思って...」

鈴「だ、だからってそこまでしなくても...」


一夏「り、鈴!? そのISはいったい」

鈴「これが私の新しいISよ」

鈴「左手には丸い盾を装備し、右手には裏に鉄球の付いた短槍」

鈴「亀の甲羅から作ったティンベーの丸みで敵の武器を捌き!」

鈴「つぎに敵の視界を防ぎ!」

鈴「そしてローチンで突く!」

一夏「で、どうして俺と鈴が一緒に寝ることになるんだよ」

鈴「仕方無いでしょ!アンタをベンチに寝させるわけにはいかないし...それにベッドも十分すぎるくらい広いし...」

一夏「まぁ代表候補生だしな、個室でドデカイベッドは妥当だろうな」

鈴「......ね、ねぇ一夏...一つ聞いていい?」

一夏「ん?何だ?」

鈴「わ、私......臭くないかな?」

一夏「は、はぁ!?」

鈴「なっ!そ、そういう変な意味じゃないわよ馬鹿ぁ!」

一夏「分かってるよ...臭わないかってことだろ?」

鈴「そ、そうよ......で、どうなのよ」

一夏「いや、せっけんの香りがしていい匂いだと思うぞ」

鈴「だ、だれも臭った感想を言えなんて言ってないわよ馬鹿一夏ぁ!」

一夏「よし、じゃあ電気消すからなぁ」

鈴「私には関係ないけどね」

一夏「あっ...悪い、鈴」

鈴「別に気にしてないわよ、そのくらい、後、一夏もそんなことで一々謝らないでよね」

一夏「ああ...」

鈴「じゃ、寝ましょ?一夏?」

一夏「ああ、寝るか」

一夏「ふぅ...久々にまともな所で横になった...ありがとな、鈴」

鈴「ふふ、どういたしまして......ねぇ一夏」

一夏「ん?」

鈴「私達がいないIS学園で今日は皆何したのかしらね」

一夏「......さぁな」

鈴「早く...戻りたいわね」

一夏「ああ...戻ろう、二人でな」

鈴「......でもね一夏」

鈴「私戻ったとしても...多分本国に引き戻されると思うの、だから戻ってもすぐにまたお別れ...っていうこと」

一夏「......」

鈴「あれ?リアクション薄いわね、起きてる?一夏?」

一夏「...じゃあその後、お前はどうなるんだよ...?」

鈴「さぁね、良くて国の病院、悪くてそのまま......とかね、うん!一夏、もう寝ましょう、ね?」

一夏「......」

鈴「あ、一夏どこ行ってたのよ」

一夏「ん?ああ、ちょっと許可を取りに行ってた」

鈴「許可?」

一夏「ああ」

鈴「許可って何の...」

一夏「いいから、ほら行くぞ鈴」

鈴「わっ!ちょっ!一夏っ!」

鈴「もう、外に出ることの許可を貰ったならそう言いなさいよね」

一夏「はは、ゴメンな」

鈴「もう...」

一夏「鈴は今何も見えないだろうけど、すっげーいい天気だぞ今」

鈴「......分かるわ」

鈴「太陽の光が......すっごい肌にくるもの」

一夏「あ、なんか羽織る物持ってこようか?」

鈴「ふふ、別にいらないわよ、冗談で言ったって分からなかったの?一夏」

一夏「そうか...それならよかった......どっか行くか?」

鈴「うん...出来るだけ静かな場所がいいわね」

一夏「ああ、了解」

鈴「......へへ」

一夏「ん?嬉しそうだな」
鈴「別に...ただ、私の近くにアンタが居てくれるのが少し...ね」

一夏「......」

鈴「一夏...私ね、正直不安だった...私だけ皆と離れて一人でこんな暗いところで生きていかなきゃいけないと思ったから...」

鈴「でも、一夏だけは私の傍に居てくれた...それが...私ホントに...う...嬉しくて...」

一夏「......」
鈴「だ、だから...同情心でもいいから......私の...」

一夏「......」

鈴「私の傍に...ずっと......居てください...」

一夏「......ほら、拭くからじっとしてろよ」

鈴「なっ...無視しないでよっ!ちゃんと答え...んっ」

一夏「......言っておくけどな鈴、同情心で俺はお前の傍に居るんじゃないからな」
鈴「んっ......ちょっと強い...」

一夏「ああ、ゴメン......って、無視してるのはお前も一緒だな、鈴......はぁ」
鈴「なっ!いきなりため息つかないでよ!」


のほほん「……ん……あん」

一夏「あんまり大きい声を出すと鈴にバレるぞ」パンパン

のほほん「……ん……はぁ……」

鈴「ねえ一夏。なんか変な声と音が聞こえる気がするんだけど」

一夏「気のせいじゃないか」パンパンパンパン

鈴「そっか」

一夏「そうだよ」パンパンビュルビュル

のほほん「…………!!」

公園
鈴「ふぅ...」

一夏「なんだかんだでこんな所に鈴と来たのは初めてだな」

鈴「そうね......いつも弾と三人で遊んでたから...こんな所に来るって発想も浮かばなかったわね」

一夏「まあでも、いい気分転換にはなっただろ?」

鈴「うん...ありがとね一夏」

一夏「ああ...あ、そうだ鈴、腹減ってないか?何か買ってくるけど...」

鈴「うーん......一夏と同じのでいいわ」

一夏「そっか、じゃあ少し行ってくるからそこ離れるなよ」

鈴「うん」

少女「こんにちわ、お姉ちゃん」

鈴「えっ...こ、こんにちわ」

少女「......ねぇ」

鈴「ん?な、なあに?」

少女「お姉ちゃんって...目...見えないの?」

鈴「え...ええ...そうよ...だからゴメンね、あなたが声かけてきた時ちょっとびっくりしちゃって...」

少女「うん、大丈夫......それでお姉ちゃん、悲しくないの?」

鈴「そりゃあ...悲しいわよ......もう学校に通えることもできないかもしれないからね...」

少女「...治さないの?」

鈴「治せるなら治してほしいわね...でも無理そうだわ」

少女「ふーん......一人で来たの?」

鈴「ううん、お友達とよ」

少女「......お友達」

鈴「そう......私の大事な友達」

少女「......お姉ちゃんはそのお友達のこと好き?」

鈴「へ?い、いきなり何言って...」

少女「ねぇ?好きなの?」

鈴「うぇ!?......うん...好き...です」

少女「......」

鈴「こんな体になったのに...アイツだけは私から離れていかなかった......それに私のために自分のことを捨ててまで一緒に居てくれるんだもん......好きじゃないわけないじゃん......本当に」

鈴「だ、だから......あぁ!もう!ゴチャゴチャしてきた!この話やめましょ!ね!?」

少女「......」

少女「そっか、よかった」

鈴「!...誰にも言わないでね...特にあそこで買い物してる男とかには...」

少女「うん、言わないよ...じゃあ私帰るね、ばいばい、お姉ちゃん」

鈴「うん、ばいばい」

一夏「ん、今誰か居なかったか?」

鈴「別に誰も居ないわよっ!......早く食べたいんだけど」

一夏「ああ、無難にホットドッグにしたけどよかったよな」

鈴「うん、ありがと一夏」

一夏「礼なんていいよ、ほら鈴、あーん...」

鈴「あー...じゃない!目が見えなくたって自分で食べられるわよ!は、早く渡して!」

一夏「あ、わりぃわりぃ」

鈴「もう......何でこんな時にそんな意識することしちゃうのよアンタは...」

一夏「?」

鈴「今日は雨...?」

一夏「ああ、大雨だ、散歩は明日にするか」

鈴「......うん」

一夏「んじゃ、俺実家に少し用があるから戻るな」

鈴「分かった...別にゆっくりしていてもいいからね」

一夏「大丈夫、すぐ帰ってくるから、じゃあ行ってくる」

鈴「い、行ってらっしゃい」

バタン...

鈴「......すぐ...か」

鈴「ふふ、すぐ帰ってこなかったら許さないわよ...い~ちか♪」

鈴「......」

看護婦「鈴ちゃーん、ご飯の時間......あれ?いつもいる彼氏さんは?」

鈴「...あんな嘘つき......彼氏じゃないです」

看護婦「そ、そう...ご飯食べる?」

鈴「ごめんなさい看護婦さん......置いてて」

看護婦「うん...分かったわ......じゃあまた明日ね、鈴ちゃん」

鈴「はい、また明日...」

バタン...

鈴「明日...か......一夏の馬鹿...今日はもう...来ないの?」

ガラッ...
一夏「......」

鈴「遅いじゃない、嘘つき一夏」

一夏「お、起きてたのか鈴...」

鈴「ふんっ......眠れなかっただけよ...」

一夏「そっか」

鈴「......」

一夏「ごめんな、すぐ帰ってくるって言ったのに」

鈴「別に...気にしてないわよ」

一夏「そっか......じゃあもう寝るか?」

鈴「......嘘つき一夏に貸すベッドなんてないから」

一夏「...やっぱ気にしてるじゃんかよ」

鈴「うっさいわね!この無責任馬鹿一夏ぁ!」

一夏「はぁ...鈴、ちょっとこっち来い」

鈴「......命令するなんていいご身分ね」

一夏「いいから」

鈴「...もう」

一夏「よし...シャルに聞いた通りにすれば...」

鈴「!...アンタ...シャルロットと会ってたのね」

一夏「いいや、ただ電話で聞きたいことを聞いて...」

鈴「何よ!人は待ってるっていうのに、アンタはのうのうと女の子と電話なんかして......私のことなんか...」

一夏「ごめん鈴、ちょっとじっとしててくれ」

鈴「えっ!?な、何す...」

一夏「いいから、俺を信じてくれ」

鈴「......分かったよ...もう」

一夏「よし、出来た」

鈴「ね、ねぇ...一夏...何したの?」

一夏「ああ、お前あの事故以来全然リボンつけてなかっただろ?だから新しいの買ってきた、そんで今の鈴じゃあつけるの難しいと思ってシャルから結び方教わってきたんだよ」

鈴「......だ、だから遅くなったの?」

一夏「そういうわけじゃないけどな、用事が本当に長引いたせいもあったからさ...でも鈴にちゃんと似合っててよかった」

鈴「......」

ぎゅっ

一夏「なっ!ど、どうしたんだよ!?いきなり!?」

鈴「いいから!......今はこうさせてよ...一夏」

一夏「あ、ああ...別に気が済むまでいいぞ......うん」

鈴「うん...ありがとね一夏」

一夏「お、おお...」

鈴「ふふ♪」

ラウラ「む?おお、嫁、会いたかったぞ」

箒「久しぶりだ、一夏」

一夏「ああ、二人とも、久しぶりだな」

箒「それで一夏、鈴は...大丈夫なんだろうな?」

ラウラ「一夏、ちゃんと面倒みてるんだろうな」

一夏「ああ、大丈夫だ、心配ないって、箒、ラウラ」

ラウラ「うむ、それならよかった」

箒「そうか......よし、一夏、これを持っていけ」

一夏「これって...」

ラウラ「ああ、私達で作った特製酢豚だ」

箒「病院に持っていくのに不適切だったかもしれんが、鈴ならこれだと思ってな」

一夏「そっか...ありがとうな」

追いついた((((;゚Д゚)))))))

鈴「そう、箒とラウラが...ふふ、おもしろい組み合わせね」

一夏「だな、で、今食べるか?」

鈴「うん、頂くわ」


鈴「ねぇ一夏...この真っ黒なコゲの塊は...」

一夏「セシリア...だな」

鈴「......」

一夏「食えなかったら無理しなくても...」

鈴「......んぐっ!」

一夏「!大丈夫か!鈴!」

鈴「んっ...あぐっ......ふぅ...」

一夏「......大丈夫か?」

鈴「うん......セシリアには今度ちゃんとした酢豚の作り方教えないとね...でも」

鈴「なんでか分かんないけど...すっごくおいしい気がするわ...コゲの味しかしないのにね」

一夏「......」

はやくはやくwww

鈴「暇ねぇ...何もしないなんてつまんないわよ...」

一夏「そうか?...そういう日も大事だと俺は思うぞ」

鈴「そうね......じゃあ私は横になってるわ」

一夏「あ、じゃあ俺も入れてくれよ」

鈴「な!ば、馬鹿!看護婦さんが来たらどうするのよ!」

一夏「どうにかなるって」

鈴「も、もう!......ほら早く入りなさいよ」

一夏「おじゃましまーす」

鈴「......私達昼間から何してるのかしらね」

一夏「でも昼間から布団で寝るなんて至福の極みだよなぁ」

鈴「......い、一夏!」

一夏「ん?」

鈴「今から言うことに...正直に...答えてね...」

一夏「ん?あ、ああ」

鈴「ア、アンタ...今何してる?」

一夏「何してるって...寝てるよ」

鈴「だ、誰と?」

一夏「鈴と」

鈴「......私の性別は?」

一夏「女」

鈴「アンタの性別は...?」

一夏「男」

鈴「だ、だからっ...」

一夏「......」

鈴「~~~!!!もう!一夏のアホぉ!」

一夏「いでっ!...な、何すんだよ!?」

鈴「うるさいっ!この朴念仁っ!もうアンタなんて...」

一夏「......」

ぎゅっ

鈴「なっ!?い、いきなり何抱きついてんのよ!」

一夏「まさか鈴...こういうのしてもらいたかったのか?」

鈴「!......そ、そんなわけ...ない...わよ」

一夏「鈴も正直に答えたほうがいいぞ」

鈴「......」

一夏「はは、顔真っ赤だぞ鈴」

鈴「うぅ...早く離れなさいよぉ...」

ガラッ...
看護婦「お昼ご飯の時間...」

一夏「はは、かわいい奴めー」

鈴「ひゃっ!?もう...やめっ......って看護婦さんの声が聞こえて...」

一夏「え?」

看護婦「あ、あの...」

一夏・鈴「!?」

看護婦「べ、別に寝泊まりするのは許可したけど...そ、そういう不純なことまで許可した覚えは...」

鈴「違うのよぉ!看護婦さぁん!これは...」

看護婦「でも...年頃だしね...仕方...無いわよね......じゃあ彼氏さん!シーツ換えてほしい時は私に言ってね!それじゃあご飯置いとくから!またね!」

一夏「あ、あー...行っちまった...」

鈴「~~~!!!もう!一夏のせいで変な誤解されたじゃない!馬鹿ぁ!」

一夏「まぁまぁ、あ、ほら飯食おうぜ、な?」

鈴「!......今回は一夏が悪いんだから...食べさせて」

一夏「甘えんぼうだな、鈴は」

鈴「う、うるさい!スケベ一夏ぁ!」

鈴「え!?退院?」

一夏「ああ、目のほうはまた見せにくればいいからって」

鈴「で、でも私どこにも行くアテなんて...」

一夏「大丈夫だ、俺の家があるだろ?」

鈴「え!?まさか一夏の家に!?」

一夏「ああ、学園に戻るわけにもいかないだろ?だから...」

鈴「でも私迷惑になるわよ...それにこんなのが居たら一夏も自宅なのに落ち着けないでしょ...?」

一夏「何言ってるんだよ、今の俺には鈴が傍に居るのがいつものことなんだから、迷惑もくそもねぇよ」

鈴「!......あ、ありがと」

一夏「よし、じゃあ準備するから鈴は看護婦さんたちに挨拶してこい」

鈴「うんっ!」

一夏「ただいまー」

鈴「...お邪魔します」

一夏「そんな堅苦しい態度とらなくていいって、鈴らしくないな」

鈴「う、うるさいわね!もう...」

一夏「じゃあ、家の構造教えるか」

鈴「いいわよ、アンタの家馴れてるし」

一夏「それでもだよ、もし鈴がまたケガなんてされたらたまったもんじゃないしな」

鈴「......分かった」

一夏「うん、素直でよろしい」

鈴「うっ...子供扱いしないでよ...もう...」

なにこれかわいいんですけど

まだかな

一夏「よし、じゃあ俺買い物行ってくるよ」

鈴「うん、分かったわ」

一夏「留守番頼むぞー」

鈴「任せてぇー」

ガチャ...バタン...

鈴「さて、私は何しようかな...何もすることないしなぁ......」

鈴「!!!」

鈴「い、一夏の部屋...」

鈴「......行こう」

一夏の部屋
鈴「ここに来るのも久々よねぇ~...何年振りかしら」

鈴「......もう何にも見えないけど...やっぱりここは一夏の部屋ね、懐かしいわ...」

鈴「家宅捜索の一つや二つしてやりたかったけど、まあ、見逃しておくわ、感謝しなさいよね一夏」

鈴「......」

鈴「...あいっかわらずベッドは堅いのね、フトン薄すぎなんじゃないの」

鈴「......でも」

鈴「一夏のニオイがして......落ち着くわね」

まってました!

千冬「で、とうとう私の家にまで招いたと?」

一夏「悪かったかな?」

千冬「いや、構わんが」

一夏「そっか、ならよかった」

千冬「......それでだ一夏、お前はこれからどうするつもりだ?」

一夏「どうするって?」

千冬「決まっているだろ、入院費はすべて代表候補生ということで国からの支援があったが、退院してしまった以上、その恩恵は受けられんのだぞ」

一夏「......」

千冬「私もできるだけのことはすると言ったが...」

一夏「分かってる、俺が何とかする」

千冬「......」

一夏「今の鈴には俺しかいないんだ...だから、俺が何とかするよ千冬姉」

千冬「......分かった、当分の費用は私が持つ、だがそれからはお前が背負っていくんだぞ......お前の覚悟なんだからな」

一夏「うん、ありがとう千冬姉」

千冬さんマジ男前

気になって作業できない((((;゚Д゚)))))))

一夏「りーん!今帰ったぞー!」

一夏「......ん?」

一夏「居ないし......俺の部屋か?」

ガチャ...
鈴「~♪変な臭い~♪」

一夏「案の定...」

鈴「い、一夏!?」

一夏「今から飯作るけど、ゆっくりしてていいからな」

鈴「わわわ分かったわ!うん!」

一夏「......けどあんまり人のベッドのニオイ嗅ぐのは...」

鈴「ち、違うわよ!別に嗅いでなんか...」

一夏「鈴ってさ、前も確か臭いについて俺に聞いてきたよな......まさか鈴って臭いとかが気になる...臭いフェ」

鈴「違うわよぉぉぉぉぉ!!!馬鹿ぁぁぁぁぁ!!!」

それからそれから?

ちぇいさ

>>281
ウサギは皆で美味しく頂きました

セシリアはおバカでかわいい
シャルはあざといがかわいい
ラウラはロリでかわいい
鈴と箒は色々と被ってるよなぁ

どこ行った>>1は?

シャル「どこに行ったんだろうね>>1は?」

セシリア「ホントですわ……」

ラウラ「待つというのは辛い事だな……」

箒「わ、私の出番はまだだろうか?」

シャル&セシリア&ラウラ「」

一夏「はぁ...絶対千冬姉に怒られるって、勝手に千冬姉の部屋に入って布団盗んだなんて知られたらさ」

鈴「何言ってんのよ、アンタはこんな堅いベッドに女の子寝させる気だったの?」

一夏「まぁ...そうなんだけどさ」

鈴「だったらいいでしょ...別に」

一夏「はぁ...」

鈴「大丈夫よ一夏......怒られる時は私も一緒だから安心しなさい」

一夏「...あぁ...二人一緒にな」

鈴「ふふ......もう寝ましょうか?」

一夏「ああ、おやすみ鈴」

鈴「おやすみ...一夏」

お!?

一夏「ごめん鈴、俺午前中出かけるから留守番頼む!」

鈴「えっ...う、うん」

一夏「ありがとな、じゃあ行ってくる」

鈴「......行ってらっしゃい」

ガチャ!...バタン!

鈴「......行っちゃった」

鈴「さぁ~って、私はこれから何しようかしらねぇ~」

鈴「......」

鈴「何よ一夏の馬鹿...最初の頃はずっと一緒に居てくれたのに...ずっと傍に居てくれたのに...今じゃあ私一人っきり」

鈴「......やっぱり私って一夏にとって...」

鈴「......」

鈴「......もう一回寝よ」

弾「へぇー、ホントだったとはな、つか働きだしてるとは思わなかったな」

一夏「弾!?」

弾「よぉ、元気してたか?」

一夏「お前こそ...今日はどうしてここに?」

弾「何、一夏が学校サボってまで女のために尽くしてるって聞いてな、笑いにきた」

一夏「あっそ」

弾「......だけど、笑えそうにないな...まさかその女が鈴だなんてよ...」

一夏「......」

弾「生活...苦しいのか?」

一夏「ああ...落ち着くまでは千冬姉がなんとかしてくれるらしいんだけどな......それ以降は」

弾「なるほどな」

一夏「だから...俺が支えなきゃいけないんだ......鈴を」

弾「......一夏」

弾「はっ、入学式頃のお前とは似ても似つかないくらいいい男になったもんだな」

一夏「?そうか?」

弾「ああ、そんなお前なら安心して鈴を任せそうだ」

一夏「はは、お前は鈴の何なんだよ」

弾「親友だ、そしてお前もな」

一夏「......弾」

弾「よし、じゃあ俺もう行くけどよ、一夏、何かあったらすぐ呼べよな、お前と鈴は俺の生涯で一番の親友なんだから、全力で手を貸すぜ」

一夏「ああ、その時は頼むよ弾」

弾「ああ、任せろっ!じゃあな一夏」

一夏「またな、弾」

一夏「ただい...」

鈴「きゃっ!」

一夏「!鈴っ!」

鈴「あ、一夏、おかえりなさ...」

一夏「おい大丈夫か!?転んだのか?ならどこかケガとかしてないよな!?痛いところは!?」

鈴「だ、大丈夫よ!どこも痛くなんてないからっ」

一夏「で、でもさぁ...」

鈴「ホントに大丈夫だから...ホラ、立たせて?」

一夏「あ、ああ...」

一夏「で、鈴、キッチンで何してたんだよ?」

鈴「何って...一夏のためにちょっと...」

一夏「まぁ、この惨状を見ればだいたい予想つくけどな」

鈴「うっ...」

一夏「何でこんなことしだしたんだよ、ケガしたらどうするんだ鈴」

鈴「そ、そんな怒んなくたって...」

一夏「怒るに決まってんだろ!鈴がこれ以上痛い思いをするのなんて俺は耐えられない!」

鈴「......」

一夏「ふぅ...ほら、それで何でこんなことしたんだよ」

鈴「......しょ...」

一夏「?鈴、ブツブツ言ってないでしっかり...」

鈴「っ...!...一夏に...」

鈴「一夏に......見捨てられたくないからに決まってんでしょっ!!!」

一夏「は、はぁ?見捨てるって...鈴、お前何言って...」

鈴「だって...一夏はずっと私の傍に居るって言ったでしょ...」

一夏「え、あぁ...言ったよ」

鈴「けど...この頃の一夏は私から離れてばっかり......私のことやっぱり面倒になったの?」

一夏「......そうじゃ...」

鈴「えへへ...本当は今も面倒だって思ってるでしょ...こんな盲目女の相手なんて...」

一夏「......」

鈴「当たり?でしょうね、が見えないからって調子に乗って...はは、私ってホントに最低...」

一夏「っ」

パシンっ

鈴「っ...いたっ」

一夏「ああ、今の鈴は面倒で最低だよ」

鈴「......やっぱり...そう思ってるんだ...」

一夏「......」

鈴「こんな障害女...ホントは引き取って迷惑だったよね......ごめんね一夏...謝っても許されないと思うけど」

一夏「......」

鈴「私みたいなお荷物が居なくなれば一夏も幸せになるのにね...私のせいで...私が一夏の足を引っ張ってるせいで...」

一夏「......」

鈴「だから私...もう一夏に迷惑かけないことにするわ......同情心で一夏をコキ使うのは今日まで...だから明日からは」

鈴「一夏も......ホントの日常に戻ってね」

一夏「......」

鈴「ごめんね...一夏......今までありがとっ...」

一夏「......」

ガチャ...バタンッ...

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いや〜鈴ちゃんスレはさすがっすな

一夏「......」

一夏「何だよ鈴の奴...人はここまでしてやってるってのに...あんな態度」

一夏「......」

一夏「いくら事故のことがショックだからって...人を信用しなさすぎだ......何で俺を信用してくれないんだよアイツは...」

一夏「......」

一夏「俺は悪くないよな、俺は悪くない...俺は当然のことをしただけなのに...鈴の奴が...」

一夏「......」

一夏「あぁ!もう!外に出たら危ないだろ!アイツ!」

一夏「ホント...昔っから迷惑ばっかり掛けるくせにそれを自覚した途端、さらに迷惑になるようなことしやがって...」

一夏「......」

一夏「お願いだから何も起きないでくれよっ!」

一夏「いくら事故のことがショックだからって...人を信用しなさすぎだ......何で俺を信用してくれないんだよアイツは...」×

一夏「いくら事故のことがショックで精神的に不安定だからって...人を信用しなさすぎだ......何で一緒にいたこの俺を信用してくれないんだよアイツは...」○

いいよいいよー

鈴「いたっ」

鈴「......これで7回目か...壁にぶつかるの...」

鈴「はは、でも一夏ったら絶対驚くわね、だってケガしてほしくないって言った途端にこんなにケガしちゃった私を見たら...」

鈴「怒るに...決まって...」

鈴「......」

鈴「私って...ホント最っ低...」

鈴「私なんて...あの事故の時に消えちゃえばよかったのよ...」

鈴「好きな人...あんなに傷つけて...私の心配してくれる......私の一番好きな人を...自分で傷つけて...」

鈴「こんな最低な人間......目だけじゃなくて...体全部無くなっちゃえばよかったのよ...」

鈴「死んじゃえば...よかったのよ!」

少女「それ...本心?」

鈴「!?」

少女「なら叶えてあげるよ......お姉ちゃんのオネガイ」

え?

一夏「はぁ...はぁ...」

弾「まさかカッコつけた当日からこんなこと頼まれるなんてな」

一夏「で...鈴の奴...いたか?」

弾「いや...居たら無理矢理にでも連れてきてるに決まってるだろ」

一夏「そう...だな」

弾「よし、とっとと鈴の奴探して今日は三人で久しぶりに騒ごうぜ!」

一夏「ああ!見つかればな!」

弾「じゃあ俺こっち行くから!また後でな!」

一夏「ああ!」


一夏「......何処に居るんだよ...鈴っ!」

なんかしら酉つけてくれ

鈴「ねぇ...何処連れてくの?」

少女「お姉ちゃんの死に場所」

鈴「っ!......ね、ねぇ...やっぱり」

少女「逃げるなんて許さないよ」

少女「お姉ちゃんが死にたいって言ったから私手伝ってあげるんだよ、感謝してほしいくらいだよ」

少女「それにお姉ちゃんがとっとと死んでくれたら...」

少女「あのお兄ちゃんだって、迷惑な原因が消えて幸せになると思うよ♪」

鈴「っ...!」

少女「で、行くの?行かないの?」

鈴「い...行くわ......どうせ目がこんな状態になった以上...生きててもしかたないからね」

少女「そうこなくっちゃね」

鈴「......」

鈴「怖いよ...暗いよ......一夏ぁ」

海の見える公園
鈴「......着いたの?」

少女「うん、着いたよ」

鈴「波の音......ここってあのIS学園が見える公園...?」

少女「うん、そうだよ」

鈴「......じゃあ」

少女「ほら、早く飛んでよ」

鈴「.........」

少女「何も見えないんだし、恐怖なんてないでしょ?」

鈴「ふ、ふざけないでよ......あ、あるに決まって...」

少女「ふーん、すごい素直じゃない?お兄ちゃんの前とは違って、やっぱり自分の身が可愛くなっちゃった?もしかして死ぬ気なんてないんじゃないの?お姉ちゃん」

鈴「......」

少女「答えないんだ、なーんだ、やっぱりお姉ちゃんは口だけの最低女だね」

鈴「あ、あんたに私の何が分かるのよ...」

少女「分かんないよ、障害者のことなんて」

鈴「っ...!」

IS学園屋上
ラウラ「はぁ...嫁が居なくなって三ヶ月...もうそろそろ顔を見に行ってもいいのだろうか...」

ラウラ「だがもしそこで鈴と会ってしまったら鈴を悲しませることに...」

ラウラ「うむ...困った......ん?」

ラウラ「アレは...鈴!?」

ラウラ「だがその隣にいるのは......一夏ではない!?」

ラウラ「あの状態の鈴をそのままにするのは危ない!」

ラウラ「一夏にこのことを伝えなければ!」

アフィ糞「ニュー速焦土化したからVIPのスレまとめるわwwwwwwwww」

VIPPER「ふざけんな死ね名前欄変更だ」         

アフィ糞「転載が嫌ならVIPから出て行けば?wwwwwwwwwww」

VIPPER「じゃあ天国に移住だ」

アフィ糞「え…、ちょ、ま、まさか天国に移住する情弱は居ないよな?wwwww」

VIPPER「効いてる効いてるwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ニコ厨・アフィ儲「焦土作戦とかふざけんなよ俺らのVIPを荒らすな」



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一夏「は!?つか何で分かった!?見えた?ラウラ、お前本当にすごいなぁ...」

一夏「よし、分かった、その方向ならたぶんあそこだ!」

一夏「ありがとな、ラウラ」

一夏「......まさかだけど、鈴の奴...」


鈴「......」

少女「で、死ぬの?死なないの?」

鈴「......」

少女「......ハッキリ言ってよ」

鈴「......」

少女「口は使えるんでしょ!ならハッキリ言いなさいよ!死ぬのか、死にたくないのか!」

鈴「......私は...」


鈴「私はっ...一夏ともっと一緒にいたいっ!」

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これあてにならんの?

保守?

保守

一夏「はぁ...はぁ...」

一夏「鈴...鈴...」

一夏「鈴っ!!!」


鈴「......一夏?」

一夏「鈴っ!お前...どうしてここに...」

鈴「えっと...女の子が...」

一夏「女の子?そんなのどこにもいねぇぞ」

鈴「え!?い、いたわよ!私を殺そうとした女の子が...」

一夏「......でも鈴は死ななかった、もう、それでいいだろ?」

鈴「......うん」

一夏「よし、帰って酢豚作り直すか?二人で」

鈴「......うん」

一夏「......もう、こんな馬鹿なことするなよ...鈴」

鈴「...分かったわ.....ごめんね...一夏」

はやく書き上げてくれ

天国に行かなくていいよメンドクサイ

鈴「ねぇ...一夏...三つだけ一夏に確認したいことがあるんだけど...聞いていい?」

一夏「......いいよ」

鈴「もし...もし私が一生こんな目でも...一緒に居てくれる?」

一夏「ああ、お前が事故に合った日からもう覚悟は決まってたからな」

鈴「もし私がまた錯乱して一夏に迷惑かけても...一緒に居てくれる?」

一夏「もう馴れっこだよ、逆に迷惑かけてくれたほうが俺も退屈しないからな」

鈴「もしこんな盲目女が......ア、アンタのことを...あ、愛してるって言っても......一緒に居てくれる...?」

一夏「......俺も愛してるんだし、何も問題なんてないだろ?...鈴?」

鈴「うんっ...!」

ラストスパァート!!

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      ヽ  ( ノ ( ヽノ   ) ) )
      (_)し'  し(_)  (_)_)


ぬるぽ

保守

                  ./  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
                 /   ステマ速報は無事に /
                 /  終了いたしました    /
                / ありがとうございました ./

                /                /
               /                 /
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
        /⌒ヽ  /                / /⌒ヽ
       ( ^ω^) /                /.(^ω^ )

       (    )つ                ⊂(    )
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それから病院で看て貰ったが、やはり回復する見込みは無いらしい、壊滅的に
鈴はこのままで一生生きていかなければならなくなってしまった

一夏「なぁ...結局学園には戻るんだよな」

鈴「ええ...もう授業とかまともに受けられないかもしれないし、IS操縦なんて以ての外...でも」

鈴「どんな状態であれ、私は一夏とまた皆の所に戻りたい...一緒にすごしたい...だから...」

一夏「分かってる、学園でも俺が支えてやるよ、安心してくれ」

鈴「うん......ねぇ一夏、これ」

一夏「ん?これって...お前のIS...どうして...」

鈴「もういいの...私には必要ないから...」

ほす

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \  ほんとはVIPでやりたいんだお…
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  \     ` ⌒´     /


       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  でもVIPはステマアフィの餌場だお…
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  \     ` ⌒´     /


       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\

  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   だから天国でやるお!
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  \      `ー'´     /


一夏「......」

鈴「今までありがとね、アンタのおかげで私あの時死ななかったんだから...」

一夏「......」

鈴「本当はアンタのせいでこんな目になったのかもしれないけど......感謝してるわ」

鈴「バイバイ、甲龍」

一夏「......よし、じゃあ帰るか」

鈴「うん、二人で一緒にね」

一夏「ああ、一緒にな」


少女「......」

少女「鈴ちゃん、アンタみたいなめんどくさい女、一夏さんぐらいしか貰わないんだから大切にしてよね」

少女「目が見えなくたって......目の前の幸せから目を逸らしたらダメだからね」

甲龍「バイバイ、鈴ちゃん」

なんか適当なったわ
ごめんなさい
それじゃあ移住とか色々頑張ってください
お疲れ様でした
鈴ちゃんかわいいよ!

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