王子「ん?」奴隷「………?」(364)

王子「たまには城下町をうろつくのもオツなもんだ」

家臣「こ、このような所に、王子が出歩くなど…」

王子「それ、俺も思った」
王子「この町汚いな。明日、城の者に『ここを見違えるほどに清掃しろ』と伝えてくれ」

家臣「はっ…」

「待てっ!!この小娘ー!!」

奴隷「はぁっはぁっ」タッタッ

ドンッ

奴隷「ぅあぅっ!?」ドサッ

王子「おわっ!」

家臣「なっ!?」

王子「つっ…」

奴隷「あっ…あぁぁ…ぁ…」

家臣「この小娘…!!貴様、奴隷だな!?」

商人「あ…ぁあ!申し訳ありません!うちの『商品』が脱走しまして!」

王子「貴様……」

商人「ど…ど、どうか、お許しを…!!」ガタガタ

家臣「貴様……その程度で済むと思うなよ!?」チャキ…

商人「剣!?こ、ここで私めを斬り捨てるおつもりで…!?」

家臣「無論だ!」

王子「やめろ…汚い血で剣が錆びる」

家臣「し、しかし…」

王子「奴隷とぶつかるなんて、ツいてないな…今日は帰る…」

家臣「は、…はっ!」

王子「はぁ…町に行くとロクなことないな」

家臣「…あの商人の処分については…?」

王子「もういい、どうでも」

家臣「は…はぁ…」
家臣「王子、隣国の姫との会席の日程につきましては…」

王子「あぁ、そうだな。お前に任せる」

家臣「はい、かしこまりました」

ベジータ…

奴隷「ごめんなさい!…ごめんなさい…!」

商人「黙れ」ドスッ

奴隷「うぐっ…!?」

商人「王子の寛大な御心によって事なきを得たものの…!商品の分際でご迷惑をおかけしやがって」

ボゴッ

奴隷「…か…はっ…」

商人「しかもお前は売れ残りだ…お前の母ちゃんはすぐ売れたのになぁ?」

奴隷「ヒュ…あ…うぅ…」

商人「いいか、お前は奴隷だぜ?わかってんのか?」

奴隷「はイ…私、は…奴隷…です…」

翌日
王子「…明後日か…」

家臣「はい、姫君との会席は明後日の午後4時からとなっております」

王子「そうか」

家臣「…いかがいたしましたか?王子」

玉子「いや…」
王子「なんでもない…それより、町の清掃は済んだのか?」

家臣「はっ…!先程済んだようでございます」

王子「どれ…見に行くか」



王子「ふむ…」

家臣「いかがでしょうか?」

王子「不合格だ」

家臣「…え…?」

王子「昨日あの奴隷にぶつかられた時、僕は指輪をつい落としたんだ」
王子「しっかり清掃できているならば、あの指輪は見つかる筈…お前からその報告はなかったが」

家臣「…返す言葉もございません…」

商人「お…王子!?」
商人「王子……昨日は、この商品が大層な粗相をいたしまして、まことにまことに…!」

王子「お前の顔は見たくないんだが」

商人「頭を地に擦り付けろ!」

奴隷「は、い…」ズリズリ…
奴隷「お…王子様…申し訳ありま…」
商人「奴隷は王子に向かって喋るな!!」

奴隷「…………」ズリ…ズリ…

王子「……」

奴隷「………」スッ…

王子「…ん?なんだ、手に何を持っている?」

奴隷「………」

王子「話せ」

奴隷「……昨日、王子様に粗相をした時、この指輪が……」

王子「……」

商人「貴様…何故そんな大事なものを持って!」

家臣「黙れ」

商人「はい」

王子「…頭を上げろ」

奴隷「……」

王子「さ、指輪を返せ」

奴隷「は…はい!」

王子「城の者より、こんな小さい奴隷の方が有能だなんてなぁ」

家臣「…申し訳ありません…」

王子「怒ってるわけじゃないさ。皮肉ってるだけだ」

王子「……名前は?」

商人「はっ…わ、私めの名は」

王子「お前じゃない」

商人「はい」

王子「名前は?」

奴隷「……無いです…」

王子「…そうか…今回の件に関して言おうか」
王子「ありがとう」

奴隷「!」



家臣「王子が、あのような者に礼を言うなど…」

王子「礼儀を侵しては、人じゃなくなっちゃうからな」

家臣「はぁ…」

王子「…そうか、奴隷には皆、名前がないのか」

家臣「はい、何しろ商品ですからな。番号をつけられるくらいです」

王子「…そうなのか」

商人「貴様……何故黙っていた?」

奴隷「…え…」

商人「あの指輪を私に渡しておけば!私は…私は…!」

ビシッ

奴隷「いぎっ…!!」

商人「貴様、まさか成り上がろうとでも思っていたのか?」

奴隷「ち、ちがっ…!」

商人「馬鹿な奴だ!!」

ビシィッ!!

奴隷「ぅああっ!!」

翌々日

家臣「王子」

王子「なんだ?」

家臣「会席のお時間です」

王子「わかった」

……


姫「会いたかったぁ~~!!」

王子「あ、あぁ」

姫「どう!?このドレスどう!?もうちょっと胸元開けた方がお・ス・キ?」
姫「今日はセクシー路線でいこうと思ってぇ~!」

王子「はぁ……」

家臣(あぁ…王子が頭を抱えていらっしゃる…)

姫「や~~ん、このテーブル長いぃ~!」
姫「ダーリンがあんなに遠くでご飯食べてるよぅ~!」

王子「だ、黙って食えよ…」

姫「わっこのワイン美味し~!ちょっと渋いけど」

家臣「は、はい、そのワインは若いものでして…王子の好みで」

姫「好み!?ダーリン飲んでぇ~!」

家臣「…」
王子「…」

数時間後

王子「…はぁ…」

家臣「お疲れ様です、王子」

王子「本当にお疲れ様だ」

王子「あの姫、食器の使い方は完璧だったが」

家臣「酒利きもできる女性でしたが…」

王子・家臣「やかましい…」

王子「町に行くか…気晴らしに」

家臣「お供します。夜ですので、細心の注意を払いましょう」

王子「うん…夜の町を歩くのは、今夜が初めてだったな」

家臣「左様でございますか。しかし、夜は色々と物騒ですので昼間ほど長くは居られませんぞ」

王子「わかってる」
王子「…ん?」


商人「………」キョロキョロ

家臣「あやつ…地面に這いつくばって何をしている…」

王子「…貴様、何をしている」

商人「お…王子!?」

王子「何をしていると聞いている」

商人「え、あ、…いや…へへ…」

家臣「あらかた、王子の落とし物でも探していたのでしょう」

王子「俺は指輪以外落としていないが」

商人「なっ!」

家臣「卑しい奴め…」

王子「…あの奴隷はどうしている」

商人「は、はい、今は奴隷小屋に片付けてあります」

王子「案内しろ」

商人「えっ?」
家臣「えっ?」

家臣「王子…?王子たる者が奴隷を見に行くなど…奴隷でなくとも、城には優れた使用人がおりますが」

王子「奴隷一人に指輪探しで負ける、大勢の使用人か」

家臣「それを言われますと…」

商人「ほ、本当にいいんですかい?」

王子「つべこべ言うな、連れていけ」

……

商人「…ほら、出てきやがれ!」グイッ

奴隷「うぅっ…!」

王子「また会ったな」

奴隷「…あ!」

王子「…右頬」

奴隷「え?」

王子「青く腫れてるぞ」

奴隷「あ、え、あ…これは、その…転んじゃって」

王子「…」
王子「おい」

商人「は、はい!」

王子「俺に、こんな傷のついた顔の奴隷を見せるのか」

商人「え…お言葉ですが、王子がこの奴隷をご覧になりたいと…」

王子「俺はこの奴隷の傷一つない顔を見たいんだが」

>>9
お前に会うまで王子はさわやかイケメンだった
お前に会ってからツンデレのいいやつになった

王子「まぁいいや、なぁ」

奴隷「は、はい!」

王子「歳はいくつだ?」

奴隷「じゅ、14の歳です…」

王子「14か、俺より6つ下だなぁ…」

家臣「王子、そろそろお帰りになられた方が…」

王子「…明日にはその頬の腫れ、引いているか?」

奴隷「は…はい…多分…」

王子「そうか、じゃあ明日また来る」

翌朝

王子「町の市場に行くか」

家臣「まさか、あの奴隷に会いに行くと?」

王子「俺に約束を破れと?」

家臣「…わかりました、王子がおっしゃるなら私も馳せ参じましょう」
家臣「…ところで、かの姫君から文が…」

王子「なんだ?」

『愛しの私の、私だけのダーリンへ
昨日のお食事楽しかったぁ~♪ダーリンの?ワイン好きっていう?意外な?一面も見られたしぃ。
聞いて!私の飼ってる虎がとうとう子供出産!可愛いぃ~!
そろそろ私とダーリンの子供も欲しくなぁい?
そういえば、昨日城の色んなところ見せてもらったけどぉ、肝心のダーリンの寝室は』

王子「」グシャ
王子「さぁ行くぞ!町へ!」

家臣「行きましょう!」

手紙潰すのかよw

奴隷「…あ!」

商人「騒ぐな!まったくお前は…」
商人「えっ」

王子「待たせたな」
家臣「…」

商人「め、めめめ滅相もない!」
商人「ど、どうぞどうぞ、心ゆくまでご覧ください」

王子「腫れは引いたか?」

奴隷「は、はい!御陰様で…」

王子「ふむ…この奴隷、少し借りる」

商人「えっ…あ、はい、どうぞ!へへ…」

王子「心配するな、夕方には返す」

家臣「お、王子?奴隷など率いて、一体どのような戯れを…?」テクテク…

王子「なに、少し連れて歩くだけだ」ツカツカ…

奴隷「………!!」ガショーンガショーン…

王子「そんなに緊張しなくていいぞ?」

奴隷「ア…あァぁ!はい!」

王子「声が裏返ってる」

家臣「読めませんなぁ」

王子「…欲しいのか?」

奴隷「え?」

王子「あの果物が」

奴隷「い、いえいえ!そんな!王子との散歩中に、他の事に現を抜かすなんて…!」

王子「おい」

家臣「買うんですね?」

王子「あぁ。俺は立場上、買うことはできない。代わりに頼む」

家臣「わかりました…」

奴隷「え?え?」

家臣「これを」

奴隷「あ…え?」

家臣「受け取れ。王子からの思し召しだ」

奴隷「あ、あ…ありがとう、ございます…」

王子「もっと素直に喜んだらどうだ?」

奴隷「ぇ、えへへ…!」ニマ

家臣「もっとだ、王子の恵みは、もっと誉高きものなのだ」

奴隷「あはは…!」ニカッ

家臣「もっとだ!」

王子「も、もういい」

夕方

王子「待たせたな」

商人「へ、へへぇ」

王子「一人分の代金は出そう。無論、この奴隷は返すが」

商人「い、いえいえとんでもない!王子のお役に立てたこと、光栄でございます」

王子「明日もまた、来る」



家臣「てっきり買われるかと思いましたが」

王子「…買う…か…」
王子「久しぶりにお前が淹れた紅茶を飲みたいな」

家臣「仰せのままに」

『 王子「生まれはどこなんだ?」

奴隷「生まれ…ですか?」

王子「生まれた地方だ」

奴隷「あ、あぁ…それなら、奴隷小屋ですよ」

王子「そうか…」 』


王子「なぁ」

家臣「はい」

王子「お前の生まれは?」

家臣「はい、ここより西の都にございます」
家臣「ところで、王子…」

王子「なんだ?」

家臣「今、隣国の姫君がこちらに向かっているそうです…明日の朝には到着するかと…」

王子「ま、またなのか!?」


姫「や~ん、また来ちゃいましたぁ~、ぶいっ!」

王子「…」
王子「…」
王子「…」
玉子「…」
王子「…」
王子「…その、なんだ。前もって連絡をしてもらえると助かるが」

姫「やだぁ~んっこの前の手紙の最後に『また来るよん♪』って書いてあったでしょ?」

王子「…俺はあの手紙最後までは……いや、何でもない」

家臣「……」

ピッチャーやっちゅうねん

姫「じゃあ~、今日はダーリンと町を散歩したいなぁ」

王子「いや、だから…」

姫「そんでぇ、昼下がりの情事で二人でムェロムェロにとろけあってぇ」

王子「…」
家臣「…」

姫「キャッ私ったらはしたない女っ!」ポッ

王子「…」
家臣「…」

>>104
秀逸


王子「ここが、闘技場だ」

姫「やぁ~ん、おっきぃ~っ!」
姫「でも今夜にも『やぁ~ん、おっきぃ~っ!』てイっちゃいそう!キャッ」ポッ

王子「…」
王子「これで大体あらかた回ったが」

姫「まだ残ってるでしょ?」

王子「何がだ?」

姫「市場♪」

(≧∇≦)市場(^з^)-☆Chu!!

王子「…」

姫「すっごぉ~い!」
姫「どこの店の食べ物も美味しそうだね!何食べようかな?」

王子「おい、お前は一国の姫だろ?こんなところで…」

店主「ひ…姫…様!?」

姫「はい、その通りです。本日も町の賑わいに華を咲かせていること、誉めてつかわしましょう…」

王子「」
家臣「」

姫「この国でも…我が国においても、市民とは国を作るもの…。あなたがたの一人一人が、国家であり、そして…」

王子「……何も言うな」
家臣「はい…」

姫「買ってきたよんっ食べる?」

王子「いや…いい」

姫「ぶーっ」
姫「いいもんっ夜は食べるよねぇん♪私を♪」

王子「…夜は帰ってくれ…」


奴隷「…あ、王子さ、」

姫「♪」ギュッ
王子「…」

奴隷「…ま…」



姫「ねェん♪」

王子「俺のベッドから出て行け」

姫「今夜は私がアナタのベッドぉん♪」ヌギヌギ

王子「…」
王子「……トイレに行ってくる」

姫「出してきちゃダ・メ・よぉん?」


王子「町に行ってくるか…家臣も寝ているしな」

王子「おい、いるか」

商人「へ、へへぇ!」

王子「あの奴隷は?」

商人「はい、お待ちください!」


奴隷「……」

王子「眠いか?」

奴隷「い、いえ!」

王子「そうか、今日は夜の町を散歩しようと思ってな」

奴隷「わ、わぁ…!う、馬だぁ!」

パカッ…パカッ…

王子「馬は初めてか」

奴隷「は、はい…!」

王子「この町から出たことは?」

奴隷「ま、町?」

王子「この市場から、何から何までだ」

奴隷「そ、そんな!外に人間はいないんでしょう?ここ以外に」

王子「そんな訳ないだろう?国だってある」

奴隷「国…国ってなんですか?…町までならわかるんですが…」

王子「…なんだろうな」

王子「とりあえず、俺にしがみつけ」

奴隷「…あ、う…」

王子「どうした?」

奴隷「王子様の、服が…」

王子「そんなことか、気にするな」
王子「行くぞ」

奴隷「わ、わわっ!?速っ!」

王子「この町から出たことはないだろう、見せてやる」

とりあえず>>9には感謝しないとな

……

王子「ここから見てみろ、我々の王国は、外から見るとあんな風に見える」

奴隷「わぁ…」
奴隷「あ、あの…王子様?」

王子「なんだ?」

奴隷「わ、私、奴隷ですよ?…その、どうして、ここまで…」

王子「…指輪の礼ということにしておこうか」

奴隷「そ、そんな!礼なんて!」

王子「俺は礼のできない人間にはなりたくない」

奴隷「…はぁ…」
ビュウッ
奴隷「寒っ!」ギュッ
奴隷「…あっあああっ!すみません!」

王子「いや、寒かったらそうしてくれ。俺も寒い」

>>139
「ハッハッハー!いいだろう…このエリート王子の俺様が、キサマに世界を見せてやる!!」

こうか

王子「こうやって朝日を見るのは俺も初めてだ」

奴隷「……」

王子「地平線から昇る朝日…美しい、今度画家に描かせよう」
王子「なぁ」

奴隷「……Zzz…」ギュッ…

王子「…寝たか」
王子「………………ん?」

王子「あっ」

……………
姫「へっくしっ…!」
姫「ズズ…ダーリン遅いなぁ…」

市場

王子「待たせたな」

商人「いえいえ、とんでもございません」

王子「こんなに俺に貸してばかりだと、割にも合わないだろう。今日で決着をつけにきたんだ」

商人「つまり、お買い上げですか?」

王子「あぁ」

奴隷「…!!!」

商人「喜んで」

王子「俺は今、一切持ち金を持ってない。城には腐るほどあるが」

商人「いいんでさぁ、ツけときますよ?」

王子「いや、金はこの奴隷が持ってる」

奴隷「え?」

王子「寝てる時ポケットに入れておいた」

王子「この奴隷…この子は、自分で『自分』を買いたいらしい」

奴隷「…!?」

商人「は、はぁ…?」

王子「さ、早く買ってしまえ。売り切れても知らないぞ」

奴隷「…」
奴隷(本当にポッケにお金、入ってる…)

奴隷「で、でも」

王子「いや、それはお前の金だ」

奴隷「…」
奴隷「ご主人様、私…『私』を買います…!」

……


王子「なんで、自分の身の振り方を決めるのに金が必要なのかなぁ」

元奴隷「………」

王子「なんだ、その顔は」

元奴隷「……だって…」

王子「お前はもう自由なんだ。喋っていいかも、笑っていいかも、泣いていいかも、自分で決められるんだぞ」

元奴隷「…食べていいの?」

王子「あぁ」

元奴隷「飲んでいいの…?」

王子「あぁ」

元奴隷「遊んでいいの…?」

王子「あぁ」

少女「笑っていいの…?」

王子「うん」

少女「泣いていいの…?」

王子「うんうん」

少女「寝てもいいの…?」
少女「触っていいの…?」
少女「抱きついてもいいの…?」バフッ



少女「『好き』って言っていい?」

王子「もちろん」

終わり

眠いから一旦区切りたくなったんだ

男なら黙って保守

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

どうした?物語は終わったぞ…笑えよ、おまえら

王子「ただいま」

姫「あらダーリンおかえりなさいダーリン!昨日はどれだけ待ったと…あら?」

ひょこ

奴隷「…」ペコ…

王子「この子は今日から城で働く…そういえば名前が無いんだったな」

姫「まあ、奴隷ですの?こんな年端もいかない少女を…許せませんわ」

奴隷「」びくびく

姫「こんなに汚れて…可哀そうに。湯あみしてもよろしくて?」

王子「ああ、それもそうだな。召使にでも頼むか…」

姫「私も寝汗かいたし、帰る前に湯をおかりしますわ。さ、行きましょお嬢さん…」




お願いします

>>196
なにすればいいか分かってるよな?

>>199
ここはエリート執筆戦士>>1のスレだからな、俺は待つよ

可愛い奴隷なら傷つけるなんてしないから
多分この奴隷は谷亮子風

>>203
きっとドラクエ3の少女商人(髪おろしたバージョン)風さ

15分くらい集中するからおまえら保守よろしく

王子「今、帰ったぞ」
王子「何してるんだ?早く来い」

少女「……」

家臣「王子!今朝からいないと思ったら!どこにいらしていたんです?」

王子「さぁな」

家臣「さぁなって…ん?」

少女「…!」ビクッ

家臣「こちらは先日の奴隷ではありませんか。王子、城内にまで奴隷を連れ込むなど…」

王子「この子はもう奴隷じゃないさ」

王子「はぁ…」

姫「やぁあああんっ!ダーリンのイケズ~!私待ってたのにっ!!」
姫「今からでも遅くないわん!さ、今から二人で愛を」

少女「……」

姫「育…く、み…」
姫「…こほんっ…」ガチャ…バタンッ

王子「あ、おい…部屋から出て行って、どうしたんだアイツは」

ガチャ

姫「先程、双子の妹が粗相をいたしたようで…姉の私から、詫びますわ」

家臣(荒技使ってきた…!)

家臣「食事になさいますか?王子」

王子「あぁ、そうだな」
家臣「この奴隷…もといこの少女はいかほどに?」

王子「とりあえず風呂にでも入れてやれ」

家臣「かしこまりました」

………
姫「ねぇダァ~~~~~~~リン?あの子、何?」

王子「客人だけど」

姫「なぁ~~んだ、一瞬、私たちの子どもが成長した姿だと思ったぁっ」

王子「いつ俺とお前が子どもを作ったんだ」

姫「そうよ!子作りよ!この食事が終わったら?いっとく?」

王子「食事中だ、静かにしろ」

家臣「彼女を風呂に入れてまいりました、王子」

姫「そうだっ私たちもお風呂に入りましょう?ね?ね?ねぇ~~~?」

王子「ことわる」

姫「わーお、即答」

家臣「あの少女に関しましては、いかがいたしましょう?」

王子「適当な服を着せて適当に飯を食わせて、適当に寝かせておけ」

家臣「はい、かしこまりました」

姫「ねぇ~え、ダーリン?」

王子「なんだ?」

姫「あの子、奴隷でしょ?」

王子「……何故お前が知っている」

姫「腕に烙印があったもんっ!」

王子「そうか…」

姫「まぁいいよ?私もダーリンの肉奴隷だし!キャッ」ポッ

王子「お前はいつ隣国に帰ってくれるんだ」

姫「でも実際問題どうするのかなぁ?いくらダーリンとはいえ、世間や部下の支持を得られるとは、お・も・え・な・い・よ?」

王子「だろうな。お前はてっきり猛烈に嫉妬すると思ったが」

姫「なんで私がダーリンとの子どもに嫉妬するのん♪嫉妬するほど愛して欲しいの?もぉ、甘えん坊さん♪」

王子「いや、だから子どもではないと…」

家臣「王子、彼女のこれからについては…」

王子「言わずともわかるだろう?」

家臣「…使用人でございますな?」

王子「あぁ、あの子を雇う」

家臣「かしこまりました、彼女が起き次第、教育を始めます」

……
少女「王子様っ」
少女「…あれ…朝…」

家臣「起きたか?」
家臣「では、メイドのところにつれていく。王子にお前を教育するよう言われているのでな」

少女「あ、は、はい…」

家臣「彼女を教育係に預けました」

王子「そうか」

家臣「出過ぎた質問を、してもよろしいですか?」

王子「あぁ、何だ?」

家臣「まさか王子、彼女を一人の妃として…」

王子「いや、俺は結婚自体はこの女とすることになるが」

姫「Y E S !!!!」グッ

家臣「…」
王子「…」

王子「いや、妃候補はやはり見つかっていないことにしよう」

姫「なんでぇん!?不満なのぉ?もっとチュパチュパレロレロやった方がいいのぉ?」

王子「…何もしないのが一番助かる」

少女「こ、…ここここ紅茶をお持ちいたしました」

王子「ご苦労」

姫「…ご苦労様です」ニコ

少女「ひゃっ?」グラッ

バシャッ

姫「キャッ!?」

少女「わっ…あぁあ!も、もも申し訳ありません!!」

メイド「何をやっているんですか!?大変申し訳ありません姫様!」

姫「構いません。学習とは、失敗のことを言うのです。私はこの子の学習のお役に立てましたか?」ニコ

メイド「なんという慈悲…!すぐに拭くものを持って参ります!」

メイド「タオルケットの場所を教えます、ついてきなさい」

少女「は、はい」

王子「…大丈夫か?」
姫「…」ニコニコ

姫「あっつ…!熱いよぉ…ダーリンとのあの夜と同じくらい熱ぅい!早く火傷したとこペロペロしてぇん♪」

王子「無事そうでなによりだ」

メイド「――――っ!――!」ガミガミ

少女「…――――。」ペコペコ



少女「――。」ペコ

姫「―――――。」ニコ

少女「!」パァッ

………

家臣「――――。」

少女「――。」ペコリ

少女「―――――。」

王子「―。」

少女「――――。」ニコ

王子「―――。」

少女「――――。」

姫「~~~っ♪」ガチャ

少女「…」

姫「…」

姫「―――――。」キリ

王子「その包帯、どうした?」

少女「あ、メイド長が巻いてくれたんです。王子様に、はしたない烙印見せるもんじゃないって」

王子「…そんな烙印、隠さなくてもいい世の中になればいいな」

姫「王子、私達がその世の中にしなくてないけません。私達、『二人で』」

王子「…」
王子(やけに一部分が強調された気がするが…)

王子「こんな時間に呼び出してすまないな」

王子「単刀直入に言おう」

王子「奴隷出身だからダメとか、」
王子「あの隣国の姫はやかましいからダメとか」
王子「そんなこと言われてるけど関係ないさ」

王子「俺、お前が好きだよ」

「!」

終わり

少女「ふぅ、今日も疲れちゃった」

少女「早くお風呂に入ろっと」

姫(おっ、あれは少女ちゃん!)

姫(そしてその行き先は•••お風呂だと!?)

姫(こ•••これは後をコッソリつけるしか///)コソコソ

おお、残ってたか
…いや…消えたのか?>>1が…

この姫は奴隷を側室にしても気にしなさそう
まあ王子の方がそういうの嫌いそうだが

>>359
法律変えれば2人とも女帝だぜ

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