おねがい佐天さん
はよ
ひざまずく。
場所はありふれたホテル。安い絨毯。
ひと目につかないためか、それとも雰囲気を楽しみたいのか。
いずれにしても、床に膝をつくという行為は、白井の自尊心を大いに害していた。
だが屈辱はそれだけでおわらないことが決定している。
これから自分の敬愛する存在を奪った者に、奉仕しないといけないだから。
「失礼、いたしますの」
口調も、下衣を肌蹴させるために伸ばす指にも、震えはなかった。
コレ以上醜態を晒す気はない。
相手が誰であれ、どんなことであれ、
(お姉さまのためなら、耐えてみせますの……!)
白井は、胸中で強く強く、決意を言葉として己の心に刻み込んだ。
>>11
着たああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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