男「パン……食べるか?」 少女「……」(1000)

隣室(ガンッ!!! ガンガン!!!!!)

男「………」カタカタカタ

隣室(…クソ!!……ッシネ!!!…ォマエガッ…………)

男「……………」カタカタカタカタカ

隣室(…ゴメンナサイッ………アッ!……)

男「…………………………騒がしいな」

男「………」カタカタ

男「……………」

男「…………………もしもし? レジデンス×× 6B号室の者ですが」

男「隣の部屋がうるさいんで困ってるんです…………ええ…………ええそうです苦情を伝えてもらえませんか?」

男「6C号室の方です……………はいお願いします……それじゃ」ガチャ



書き溜めはない

男「………ふぅ」

男「………………」カタカタカタ

男「………ここまでにして寝るか……っと電話だ」Prrr...

男「もしもし………え?10時からですか?でも授業があるんですが………2割増しですか…でも……」

男「3割?…………OK行きます」

男「はい…はい……それじゃ明日………」ガチャ

男「……寝るか」

隣室(………………ゥルセェッ!!………ガン!!!)

男「……近隣住民への迷惑を考えない不良市民」ボソ

男「…………寝よう」

ーー翌朝

男(今日も今日とて勤労学生……)

男(ん……?)

少女「………」

男(………)チラ

男(……よくエレベーターで出くわす小学生)

男(見るたびにやつれていってる気がするが)

少女「……?」チラ

男(面倒事には関わらないに限る)フイ

ーーバイト先

女「悪いね大学あるのに」

男「目先のバイト代に釣られました」

女「また一人逃げられちゃったせいで大忙しなんだよ」

女「楽な仕事なのに毎度毎度なにが気に食わないのかねぇ?」

男「女さんのセクハラのせいだと思いますよ」

女「セクハラちがう!愛あるコミュニケーションでしょ!いわばラブハラ!」

男「ハラスメントであることは否定しないのかよ」

女「今や君だけだよ私についてきてくれるのは」

男「金に釣られてるだけですけどね」

女「ふっ……そんなこと言ってぇ。私の身体目当てなのはわかっている!」

女「このわたしの豊満なわがままボデーを日夜狙っていることは周知の」

男「だまれよチビ」

女「チビ言うな!」

男「こっちの方から片付けていいんですよね」

女「訂正しろ!挿入するぞ包茎野郎!」

男「パイパン女に言われたくないですね」

女「見たのか!?どこで!いつ!?」

男「……ふぅ」

男「とりあえず急ぎはこれで終わりですか?」

女「うんありがと!あとは私一人で間に合うから」

男「じゃあ俺は大学行きます」

女「はいよー……っあ!今日は用事あるから夜はいいよ!」

男「了解です」

女「それじゃまた明日ねー!私がいないからって抜きすぎるなよー!」シコシコ

男「その腕の動きをやめろ」

ーー大学

講師「………利他主義は様々な問題を孕みますが、その一つは『限度をどこに定めるか』というもので……」

男「…………」カリカリカリ

講師「例えば『募金』することは一般的に善行ですね。この中には道端で募っている募金箱にお金を入れたことがある人もいるでしょう」

講師「しかし、『募金』の機会は道端にのみ転がっているわけではありません。その機会は無数にあり、我々は少しの労力でそれを調べられる」

講師「インターネットなどで『募金』について調べてみて下さい。我々は大した労力もなく募金できることがわかるでしょう」

男「…………」カリカリカリ

講師「そしてさらに、我々は毎晩のおかずを一品我慢してその分を募金に回せば、飢餓に苦しむ何人もの人達を救えることがわかるはずです」

講師「さて、この話を聞いて『これから毎晩のおかずを一品抜いて募金に回そう』と考えた心優しい皆さん。優しい皆さんはやがてこう考えるようになる」

講師「『おかずをさらにもう一品抜けばその分多くの人を救えるのではないか』……と」

男「…………」カリカリカリ

講師「さて優しい皆さんは世界のどこかで飢えている人達を救うために毎晩のおかず二品を諦めることにしました」

講師「しかし皆さんの優しさは天井知らずですね。その優しさは『朝御飯を抜けばよい』『昼食は必ず300円以下ですませよう』……だんだんとエスカレートしていきます」

男「…………」カリカリカリ

講師「その優しはやがて食事にとどまらなくなっていくでしょう。服装も、家賃も削ろうと思えば削れるところはいくらでもありますよね。貧しい生活でも生きていくのには問題ない」

講師「そんな生活ですら飢餓で苦しむ人に比べればはるかに恵まれた暮らしです」

男「…………」カリカリカリ

講師「利他主義を自分自身に当てはめて生活指針とする場合には、このような『限度』をめぐる問題がでてきます」

講師「皆さんは『自分がほんの少し我慢すれば救われる人がいる』ということをよく知っています。しかし他人の利益のためにする行動には際限がない」

男「…………」カリカリカリ

講師「極まれば自分自身を破滅させるでしょう。さて、『我々はどのように他人に優しくする』のがよいのでしょうか?各自考えてみて下さい」

講師「来週は休講です。再来週は机上レポートですがノートの持ち込みは可です。それでは」

ーー電車

男(募金なんてする余裕はない)

男(学費のためにかせいで、生活費のためにかせいで、家賃のためにかせいで……)

男(余裕なんてどこにもない)

男(自分と関わりのない他人が死のうが知るか)

男(自分だけが幸せであればいいなんて言うつもりもないが……)

男(赤の他人の不幸に胸を痛めるような善人じゃないし、道端の募金箱に金を入れるほど偽善者でもない)

ーー自宅

男(ようやく帰宅……っと)

男(家賃折半なのはありがたいが大学まで電車で1時間半は遠いよな)

男「……ん?」

少女「………」

男(またこの娘か……俺の部屋の前で何してんだ?)

少女「………」チラ

男「………うちに何か用事?」

少女「………」

少女「………」フルフル

男「………」

男「………そう」

男「………」バタン

少女「………」

男(鍵がなくて親の帰りでも待ってたのかな)

男「………」カタカタカタ

男「………………」カタカタカタ

男「…………………………ふぅ。ちょっと休憩」

男「コンビニ行くか」

ガチャ

男(……まだいた)

少女「………」

男(……あれから3時間だぞ?)

男「……………部屋の鍵もってないの?」

少女「………」

少女「………」フルフル

男「……………」

男「風邪引かないうちに部屋に帰った方がいいよ」

少女「………」

男「……………」

男(コンビニ行こ)

ーーコンビニ

男(女さんがいないと途端に手抜きになるな)

男(もともとの性格がだらしないんだろうな)

店員「460円になります……はいちょうどですね。ありがとうございましたー」

男(ついでに明日の晩飯用にスーパーで食材買って帰るか)ピポパ

男「……もしもし。女さん?明日の晩飯なにがいいですか?」

女『愛情たっぷりのラブカレーにして!』

男「カレーですね。了解です」

女『ただのカレーじゃないわよ!ラブカレー!隠し味にラブジュー』プツン...ツー...ツー...

男「……さて、手早く買って帰るか」

ーー自宅

男(飯食ってもう2時間ほど勉強して寝よ)

男「………」

男「………………まだいる」

少女「………」

男「…………」

男(……関わり合いになるべきじゃない)

男(所詮は赤の他人だ)

男「…………」ガチャ...バタン...

少女「………」

ーー翌朝

ガチャ

男「………さすがにいないか」

男「………」

男「……なんだったんだろうな」

ガチャ

婦人「あら。おはようございます」

男「あぁどうも」

男(……6C号室の人か。ここに住んで日が浅いからか初めて見たな)

ーーバイト先

女「やあやあ今日も元気かね勤労ボーイ!」

男「お早うございます。今日もテンション高いですね」

女「いやー昨日は忙しくてオナニーできなかったからエナジー溜まっちゃってさ!生理前ってこともあってムラムラし」

男「やめろ絶壁女」

女「絶壁じゃねー!そんなに言うなら見せてやんよこのオナニストめ!」

男「これはこっちに戻しちゃっていいやつですよね」

女「聞けよ!」

男「これが最後かな」

女「おうお疲れー。それ仕上げたら帰りましょ」

男「今日は本邸じゃなくてこっちでいいんですよね」

女「うん!カレーカレー!ラブカレぇー!!」

男「ふつうのカレーですよ」

女「それじゃ私による、私のための、私から漏れでたエキスを隠し味に」

男「あんたに全部食わせるからな」

ーー自宅

女「たっだいまー!」

男「……」

女「ん?どしたの?きょろきょろして」

男「いや……昨日の夜小学生の女の子がうちの部屋の前にいたんで少し気になって……」

女「あー……ひょっとしてお隣さんかな」

男「知ってるんですか?」

女「うん。私より前にここに住んでる人だし。奥さんの方はたまに玄関先で出くわして挨拶するくらいだけど……」

男「けど?」

女「でも……女の子の方は以前からうちの部屋の前でよく見かけてたかな」

女「なんかワケありっぽいよ?よくは知らないけど」

男「……」

昼食休憩スマヌ

落ちないようにレスすればいんだよな?

おおー……初体験だ……

>>43
半年ROMれ

>>46
てへぺろ(・ω<)

>>48
しね(・ω<)

>>49
なんだこの流れ(・ω<)


男「………」カタカタカタ

女「………」ジー

男「……………」カタカタカタカタカタ

女「……………」ジーー

男「…………………」カタカタカタカタカタカタカタ

女「ジーーーーーー」ジーーーーーー

男「何なんですかさっきから」

女「暇だからかまって」

男「勉強で忙しいんです」カタカタカタ

女「かまえ!あそべ!私を抱け!」

男「抱きません。一人で慰めて下さい」

女「なんで!年上に興味ないの!?」

男「どうせ包茎ですから」

女「なに?拗ねてるの?それともお風呂覗いたことまだ怒ってる?」

男「……」

女「じゃあ寝顔をおかずにオナニーしたこと?ひょっとしてトイレのあとの匂いをかいだこと?それとも……」

男「全部です。あとやたらトイレのタイミングが被ると思ってたらそんなことしてたんですか」

女「あ………いや!今のは言葉の綾子さんだから!」

変態さんだ

男「少しは変態行為を自重して下さい。じゃないとさすがに出ていきますよ」

女「…………ッ!」

女「……わかったわよ。気をつけるから……」

男「まったくもう……。再来週は試験期間なので忙しんですよ。それが終わったら遊んであげますから」

男「…………」カタカタカタ

男(机上レポートの課題は「利己主義と利他主義をめぐる諸問題について論ぜよ」)

男(今週までのノートの内容をまとめ直そう)

-
--
---

講師『……利他主義にはまた別の問題もあります。それは『自分と他者の価値基準の相違』をめぐる問題です』

講師『良かれと思ってしたことが当の相手にとっては迷惑なことでしかない、ということはしばしば起こることです』

講師『例えば宗教勧誘などはその一例たりうるかもしれません』

講師『純粋に他人のためを思って勧誘する勧誘者もいるでしょうが、それが勧誘される人にとっては迷惑というのは往々にしてあることですよね』

男「…………」カタカタカタ

男(たとえば……)

男(たとえばの話だけど)

男(たとえば隣の部屋で小学生の女の子が虐待されているとして……)

男(僕は隣人の虐待を止める努力をすべきだろうか。警察に電話したりとか…?)

男(でも……止めるべきだとしたらなぜ?)

男(赤の他人のことなんて知ったことじゃないんじゃなかったのか)

男(人は……一貫した行動指針をもつべきだと思う)

男(赤の他人の彼女を助ける努力をするなら、彼女以外の赤の他人を助ける努力もすべきだ)

男(もしその努力をしないなら僕の行動には一貫性がないことになる)

男(目の前の人間だけを助けるのなら……そんなものは一時的に良いことをして自分が気持ちよくなりたいだけじゃないか)

男(そんな行為は……偽善以外のなにものでもない)

男「……」

男「…………ふぅ。コンビニ行こ」

男「女さん。コンビニ行ってきますけど何かいりますか?」

女「あんまん!」

男「了解です。じゃ行ってきますね」

ガチャ

男「………ッ!?」

少女「……」

男(夜の11時だぞ?こんな時間まで……)

少女「……」

男「………」

少女「………」グゥゥ...

男(おそらく晩飯も食べてないんだろうな。でも……僕には関係ない)

少女「………」

男(この娘をめぐる問題に手を出しても……僕はその先の結果になんの責任もとれない)

男(関わり合いになるべきじゃない)

男(赤の……他人なんだから………)

キャラのスペックは本文にあるの以外は各自の脳内補完でいいの?

ーーコンビニ

男「コーヒーと、あとお菓子……」

男「………」

男(………僕には関係ない)

男(……関係ない)

男(…関係ない、けど)

男「これくらいは」ガサ

店員「お会計630円になります」

男「あ、すいません。あんまん2つ」

ーー自宅

少女「………」

男「………」

男「………あのさ」

少女「………?」チラ

男「パン……食べるか?」

少女「………」

男「晩飯食ってないんだろ?いらないならいいんだけど」

少女「………」

少女「………………ママが………人からものをもらっちゃダメだって」

男「……………」

男「………そっか」

男「じゃあこれは落とし物だ。別にたいした落とし物じゃないから、他人が食べようが捨てようが僕は構わない」

少女「………」

男「………じゃ、おやすみ」

ガチャ...バタン...

少女「………」

少女「………おやすみなさい」

男「ただいまー」

女「おかえりあんまん!」

男「はいはいどうぞ」

女「イエーイあんまんげっちゅ!」

男「……玄関前にあの女の子がいました」

女「…………あー」

男「……警察に連絡すべきでしょうか?」

女「……警察とかより、児童相談所とかの方がいいかもねー」

男「………」

男「女さんはここに何年くらい住んでるんですっけ」

女「んー5年くらいかなぁ。でも男が住み始めるまでは本邸にいる方が多かったから。前までは週に1~2回ってところよ」

男「それまでもこんなことが頻繁に?」

女「ん?んー……………まぁねー。結構見たかも」

男「………」

女「………なに?どったの?」

男「いえ………女さんはどうして僕をバイトやこの部屋に誘ってくれたのかと思って」

女「なーに?ご不満?」

男「まさか。貧乏学生ですから、高額なバイトも格安な家賃もありがたいです。ルームシェアにも不満はありませんよ」

男「ただ、赤の他人の僕にそんなに良くしてくれるのがちょっと不思議で……」

女「そりゃあ好きだからよ!」

男「……ッ!………そう、ですか」

女「一目惚れしたんだもの。だから誘ったの!夜の営みも誘ってるの!」

男「いや、まぁありがとうございます。夜の営みは置いておきますが」

おまえらは誘われたら断れますか? できませんね? それができる男くんはすごい!

男「でも、5年の間……その、児童相談所に相談しようとか……考えませんでしたか?」

女「んー? んー…………………………………特には」

男「………そう、ですか」

男「そうですよね。赤の他人……ですしね」

男(……パンをあげたのは失敗だった)

男(次に顔をあわせるときはどうするんだ?また何かをやるのか?それとも無視するのか?)

男(先のことを考えずに行動するから、先のことで悩むことになるんだ)

ーー翌日

女「さあ今日もはりきって労働に励もう!」

男「今日も元気ですね」

女「大学は夕方?」

男「4時頃からです。それが終わったら帰宅します。今日は本邸に?」

女「うん。一人で男を思って慰めるよ……」

男「そんな性事情はいりません」

ーー自宅/夜

男(そろそろゼミ発表用の資料まとめないと)

男(あー……今日もあの娘がいたらどうしよう)

男(………)

男(……………いた)

少女「………」

男(昨日の失敗は繰り返さない………ここはスルーだ)

ガチャ

少女「あの………」

男「………?」(声をかけられたのは初めてだな……)

少女「あの、パン……ありがとうございました」

男「ん、あぁ………いや、気にしなくていいよ」

少女「………」

男「…………」

男「…………それじゃ」

ギィィ

少女「あ、あの!」

男「……………なに?」

支援(初支援だよ初支援! なんか楽しい!!)

少女「あの、ごめんなさい………これ………」

男(……これは?)

『突然申し訳ございません.
 一週間ほど部屋を空けますので、
 その間、娘をよろしくおねがいします。』

男「………………………………………は?」

少女「………」

男「えっと、どういうこと?」

少女「………ごめんなさい」

男「この手紙は………君のお母さんが?」

少女「………はい。ごめんなさい」

男「えっと………何かの間違いじゃなくて?僕宛に?」

少女「………はい」

男「君のおうちの部屋の鍵は開いてないの?」

少女「開いてます、けど……食べ物も、お金もなくて…………」

男(この娘の母親は何考えてるんだ?)

男「えぇっと………確認したいんだけど、君のお母さんは、君を僕に1週間預けようとしてるってことかな」

少女「はい………ごめんなさい」

男「いや、でも………どうして僕に?」

少女「昨日のパン……ママにばれて………お隣のお兄さんのことを話したら………その、この手紙を渡しなさいって、家を出ていって………」

男(………おいおいおいふざけるな。冗談じゃないぞ)

男(あんなのただの気まぐれじゃないか)

男(こんなことになるなんて思わなかった。こんなことになるなら、あんなことしなかった……)

少女「………」

少女「ごめんなさい………」

男「いや、君が悪いわけじゃないってのは分かってる。分かってるんだけど………」

少女「ごめんなさい……」

男(さっきから謝ってばかりだ)

男(まるで………謝らないと生きていけないみたいに、何度も何度も……)

男「………はぁ」

男「とりあえず………部屋に入る?」

少女「………はい………………ごめんなさい………」

えぇー……そんなに叩かれるようなことしてるのか俺……

支援

男「えっと、お茶入れるから、そのへん適当に座って」

少女「………」

男(あまりに突然の状況でまだ混乱してるが………彼女の不安は僕の比じゃないだろう)

男(とりあえず安全だってことをアピールしないとな)

男「はいどうぞ。カモミールティーだよ。リラックス効果があるんだよ」

少女「………」

男「あ、ミルク入れる?どうぞ」

少女「ありがとうございます」

男(自分の部屋なのになんでこんなに緊張してんだ)

男「で、もう一度状況を確認するけど君のお母さんは君を僕に預けたいんだよね?」

少女「はい………ごめんなさい」

男「それで、君はどうしたいの?」

少女「………」

男「君のお母さんの気持ちは分かったけど、君はどうしたいのかな」

少女「………………わかり、ません」

男(………まぁ、そうか。まだ子どもだし、こんな状況に置かれて混乱してるだろう)

男(とは言え、追い出すわけにもいかない。食料も金もないこの娘を追い出せば大変なことになる)

男「………わかった。君さえいいなら1週間ここにいていいよ」

少女「あ………」

少女「ありがとうございます………ごめんなさい」

男「ただし、君のお母さんからの確実な承認をとってからね。あとで君のお母さんの携帯電話番号を教えてもらえるかな」

少女「………はい」

男「うん。ちゃんとその会話を録音させてもらう。それが無理なら、君を警察に保護してもらうことになると思う」

男「確実な承認がないまま君を預かったら、僕があとで警察の人に叱られちゃうからね」

少女「………はい」

男(はぁ………馬鹿なことしてるな)

男(こんなの警察とか児童相談所に丸投げすればいいのに)

少女「………」

男(でも、彼女に『ごめんなさい』を言わせた責任は誰にある?)

男(母親にある?……もちろんそうだろう)

男(でも、僕にも責任がある)

男(100円ぽっちのパンを与えた、与えてしまった責任だ)

男(こちらから関わったんだ。なら、その行動の結果を引き受けなきゃならない)

男(もしここで彼女を放り出すなら、僕の行動には一貫性がない)

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

男「それと、この部屋の借主は僕じゃなくて別の人なんだ。ルームシェアしててね。しかもルームメイトの方が賃料多く払ってるし」

少女「……?」

男「あーっと、つまり。この部屋にはもう一人住人がいて、その人の伺いも立ててみないといけない」

男「つまり君をここに住まわせていいかどうかは、キミのお母さんと、そのルームメイトに確認をとった上で、初めて確定するってこと」

少女「はい……わかりました……」

男「じゃあ、とりあえず自己紹介しないとね」

男「僕の名前は男。××大学に通う大学3年生で21歳」

男「ルームメイトの人の名前は女。この部屋の借主で、僕のバイト先の雇主でもある24歳の女性」

男「女さんは今日はいないから、明日紹介するよ。………で、君のことも聞いていいかな?」

少女「………少女といいます」

男「えっと、小学生だよね。そこの○○小学校かな。何年生?」

少女「…………学校には、行って……ません」

男「………………そっか」

男「えっと、それじゃあ年はいくつかな」

少女「今年で16才………だと思います。たぶん……」

男(16才!?嘘だろ………どう見たって小学生じゃないか………)

男(虐待による発育不良、か……。正直なところ僕の手には負えないな)

少女「………」

男(………けど、とりあえずやるべきことをやろう)

男「わかった。とりあえず君のお母さんに電話したいから電話番号を教えてもらえるかな」

少女「………」ゴソゴソ

少女「これ………だと思います」

男「もしもし、隣の部屋6B号室の男といいます。ええ、娘さんの件なんですが………」

男「ええ………はい………その件ですが、あの、本気なんですか?」

男「いえ、隣人同士とはいえ、よく知らない男の部屋にかわいい娘さんを預けるなんて………」

男「………………………………………そう、ですか。はい。あの………本気でしたら、会話を録音させてもらえませんか」

男「あとで了承してないと言われても困りますので。ええ、トラブルを避けるために」

男「それじゃあーーー」

少女「………」

男「君のお母さんの了承は得たよ。拍子抜けするくらいアッサリと」

少女「………」

男「あー……夜も遅いし女さんの了承は明日にしよう」

男「お腹へってるだろ?ご飯つくるから、お風呂入ってきな」

少女「………」

少女「………あの……お風呂は週に1回だけって………ママが………」

男「………ッ!!」

男(………今日はもう遅い。明日になったら警察に行こう)

男「それは君のうちのルールだ。僕のうちのルールでは風呂は毎日入らないといけない」

男「だからお風呂にはいっておいで。着替えは自宅にあるよね?」

少女「……服は、これしかもってないので」

男「………そっか。じゃあ女さんのを借りちゃおう。着替えは出しておくから」

少女「………はい」

ガチャ

男「………」

男「………感情移入しすぎるな。赤の他人じゃないか」

男「………」

男「………………馬鹿か。こちらから関わろうとした時点で、もう赤の他人じゃないんだ」

男「今日は緊張で疲れたろ?」

男「今日はもう帰ってお休み。明日の朝と夜にまた来ればいい。食事とお風呂を用意しておくから」

少女「はい……ありがとうございます」

男「それじゃおやすみ」

少女「はい……」

ガチャ

男(始終暗い顔だったな。まぁここまで関わって無視はできない。しかるべき場所に虐待の事実を訴えないと)

塾から帰るまで落ちてませんように……!

男「今日は疲れた。洗い物も終わったし寝るか」

男「っと、あの娘自分の服忘れてったな。明日でもいいけど、まぁあれからまだ10分ほどしかたってないし、今届けてやるか」

ガチャ...スタスタ...

男「………」ピンポーン

男「………」

男(いない、わけはないよな?)

男「失礼しまーす」ガチャ

少女「………」

男「………何やってるんだ玄関で」

少女「いつも、玄関で寝ているので……」

男「………」

男「呼出し音は聞こえなかったのか」

少女「聞こえましたが……誰か来ても出てはいけないって、ママが……」

男「………はぁ。わかった、今日から1週間はうちで寝なさい」

少女「……………はい」

ーーこうして、少女との一日目が過ぎていった

疲れたし休憩
SS書くのはじめてだけど書いてる途中で面倒になってくる

ーー翌朝

女「朝っぱらからヌルっと登場!マジカル美熟女『女』見参!」

女「って誰が熟女じゃい!」

女「男ー!あさめしー」ガラッ

女「…………どゆこと?」

男「そこで寝てるのは隣の部屋の娘です。相談もなくすみません。昨日いろいろありまして」

女「浮気!?浮気なのね!?謝罪と説明とセックスを要求する!」

男「謝罪も説明もしますが、浮気ではありませんし、セックスはしません」

女「なるほどね。事情は分かったけど私は反対。警察とかに任せちゃえばいいじゃん」

少女「………」

男「それも考えはしましたが、結局僕の行動が招いた結果ですから、その結果に責任を持ちたいんです」

男「この娘の親は、その、正直無責任だと思いますが、僕まで責任放棄しちゃったらこの娘は一方的な被害者で、僕は加害者の一員です」

男「それは後味が悪いし、なにより僕は整合性のない生き方をしたくないですから。だから少なくともこの1週間だけは彼女を与ろうと思うんです」

女「………はぁ。意外と不器用なのねあなた」

男「でもこの部屋の借主は女さんですから、女さんがダメだというなら僕はその決定に従いますよ」

女「そう。じゃあはっきり言うわ。ダメよ。すぐに警察に預けてきなさい。私は赤の他人を自分の部屋に住まわせる器量はもってないから」

男「………そうですか。それはそれで、仕方ありませんよね」

少女「………」

男「それじゃ1週間ほど留守にしますね」

女「えっ?ちょっとどこ行くのよ」

男「いや、女さんがダメって言うなら出ていくしかないですから」

男「お金かかっちゃいますけど、1週間くらいならカプセルホテルとか漫画喫茶とかで何とかなります。ほら、行こう」

少女「あっ……」

女「ちょ、ちょっと待って!わかった!その娘泊めていいから!」

男「いいんですか?ほんとに?」

女「もう……そんな脅迫まがいのことされたら頷くしかないじゃない。でも1週間だけよ」

男「ふふ。ほらこのちっこいお姉ちゃんがいてもいいってさ。お礼言いな」

少女「………ありがとうございます……ごめんなさい」

女「ちっこい言うな!あと、お礼を言うか謝るかどっちかにしなさいよ」

少女「………ご、ごめんなさい」

男「それじゃ朝食にしようか」

女「…………」

男「はいどうぞ。簡単なものだけど」

女「いただきまーす!」

少女「……いただきます」

女「おっ!今日は西京味噌ね!わたしこのおミソ好きー」

男「うまいか?」

少女「……」コクコク

男「そんな急いで食べなくていいよ。おかわりするか?」

少女「………いいんですか?」

男「いいよもちろん」

少女「………じゃあ」スッ

女「はっ……家主の前に居候がおかわりとはね」

少女「………あ」

少女「………ごめ、ごめんなさい」

男「ちょっと女さん!なんでそんなこと言うんですか!」

女「だって男ったらその娘ばっかり構ってずるいじゃん!」

男「だからって言い方があるでしょう!少女、気にすることないからな」

少女「………」

男「さて、それじゃとりあえず警察に行って事情だけでも話しに行こうか」

少女「あの………」

男「なに?」

少女「警察は……困ります……」

男「うーん。ふつう16才なら自分でものを考えられる年齢だと思うから、その意思を尊重したいところではあるけど……君の場合は………」

少女「………」

男「それにやっぱりキミが虐待されていることは事実だから、そのことを伝えないといけないよ」

少女「………警察は、困ります」

男「………はぁ、分かった。とりあえずこの件は1週間後に君のお母さんと話してからにしよう」

男「それじゃ僕は大学に行ってきます。少女、夕方には戻るから」

少女「………はい」

男「女さんは昼から出勤ですよね。それまで少女のことよろしくお願いします」

女「へいへーい」

ガチャ...バタン...

女「………」

少女「………」

女「言っておくけど。男を取ろうとしたら、あなたを殺すから」

少女「………ッ!」ビクッ

女「………」スタスタ

ーー夕方/自宅

男「ただいまー」

少女「………おかえりなさい」

男「女さんはまだ戻ってないか」

少女「はい」

男「じゃあ、晩飯にするか。何か食いたいものはあるか?」

少女「………よく、わかりません」

男「じゃあ、冷蔵庫の中身次第かな。んー、温野菜とパスタにするか」

男「どうぞ。温野菜は味噌チーズソースにつけながら食べてくれ。辛いのが好きなら、ペペロンチーノにはそっちの一味唐辛子をかけるといい」

少女「………いただきます」

少女「………」モクモク

男「………どうだ?口にあうか?」

少女「………すごく、複雑な味です」

男「あー、もし苦手なようなら無理に食べなくていいからな。何か他に食えるもの作ってやる」

少女「いえ、こんなに美味しいものを食べたの……はじめて」ニコ

男(ッ!はじめて笑った!)

男「そ、そっか。今回のは自身作だったんだ。喜んでもらえてよかった」

少女「………」

少女「あの」カチャ

男「ん?なに?」モグモグ

少女「見ず知らずの私によくしてくれて、本当にありがとうございます」

男「………」カチャ

少女「何かお返しすべきですが、私には何も返せるものがありません」

少女「何か私にできることはないですか。私にできることなら、何でも言って下さい」

男「………ばか」

少女「え?」

男「あのな、子どもが難しいこと考えるな」

男「子どもってのは誰かに庇護されるべき存在だ。それが当たり前であって、今日1日を生き抜くために何かをしなくちゃいけない、なんて考えるのは十年早い」

少女「………」

男「って言っても、僕もまだ21だけどね。世間一般じゃ大学生なんてまだガキに分類されるだろうけど」

男「でも僕には両親がいないから自分で学費も生活費も稼いでるし、まぁ少女よりは大人だし、たまたま君を守るお鉢が僕に回ってきただけのことだよ」

とりあえず女が邪魔だな…

少女「……でも、それじゃ」

男「……………」

男「………あー、ごめん。正直いまの嘘。建前」

男「本音を言うと、君に関わったことを少し後悔してる」

少女「………」

男「僕が君に差し出したあのパンは、ただの気まぐれだった。君が捨てられた子犬みたいだったから、気まぐれで情けをかけちゃった感じ」

男「そしたら何か勘違いした親犬がその子犬を僕に預けてきたもんだから、成り行き上しかたなく一時的に預かってる状態だよ」

少女「………」

男「正直なところ、君自身や、君の家族に興味はないし、今回のことも迷惑だと思ってる」

少女「…………はい」

男「僕が君によくしてるのはね。自分の信念に従ってのことだよ」

少女「?」

男「こんなこと他人に言ってもどうしようもないことだけど。僕にとって一番大切なことは、一貫していることなんだ」

男「過去の自分と未来の自分とに整合性があること。行動指針に矛盾がないこと。それが僕にとっては大切なことなんだ」

少女「………」

男「僕も人間だから失敗する。今回、君にパンをあげたのは失敗だった。でも一貫性は必要だ」

男「だから1週間だけ君を預かるという責任を自分に課すことで、一貫性を保とうとしてるんだ」

少女『日本語でおk』

男『やれやれ┐(`~´)┌』

男「だから僕が君に優しくするのは君のためじゃなくて、僕自身のためだ。」

男「1週間後、一応君のお母さんと話をして、場合によってはしかるべき処置をとる」

男「でもその後のことまで責任はとれない。だから、君が警察に行くなというなら行かないよ。」

少女「………」

男「僕が警察や児童相談所に届け出た結果、君のお母さんと君の関係がさらに悪化しても、僕には何もしてあげられないからね」

少女「………はい」

男「まぁ要するに、僕はかなり身勝手で無責任な男だから、感謝する必要はないし、信頼されても困る」

少女「………はい、分かりました。お兄さんは、変わり者なんですね」

男「ん? んー……いや、そういうこと、でいいのか?」

少女(………)

女「ただいマンモウ!」

女「おらー!風呂!酒!飯!寝る!男と一緒に!」

男「女さんお酒飲めないでしょ。晩飯はすぐできますよ」

女「よぅ!少女ちゃーん!元気してる!辛気臭い顔してたらダメよ!嫌なことがあるならオナニーでもすれば」

男「晩御飯抜きでいいですね」

女「嘘うっそー!冗談だってば。おっ!いいにほひがするー」

男「テーブルについてて下さい」

女「うん!」

少女「………」

女「やうやう少女ちゃーん!今日1日きちんと留守番してた?」

少女「………はい」

女「…………………………………あんた男とイチャついたりしてないでしょうね」ボソ

少女「……!」ビク!

少女「………い、いえ。男さんは私には何の興味もないって言ってました」

女「え?マジ?そーなんだ!にょほほほ。まぁ気にする事ないわよ!その分お姉さんが優しくしてあげる!」

男「どうしたんですか女さん。機嫌よさそうですね」ゴト

女「そんなことないよー♪ あっおいしそー」

少女「………」ウトウト

男「そろそろ寝るか。少女は俺のベッド使っていいぞ」

女「え!男ってばついに私と同衾を!?」

男「いえ、僕はソファで寝ます」

少女「あ、あの………わたし、悪いですから……」

男「はいはいもう決定。面倒なこと言わないように。みんなおやすみー」

女「ちぇー。また男の盗撮映像でオナニーかぁ……」

少女「………おやすみなさい」

ーーこうして、なにごともなく二日目の夜も過ぎていった

SS書くのってけっこうシンドイからもう終わってもいいんじゃないかと思う

少女と男が寝て女が皆殺してED

いずれにせよ疲れたので休憩

>>282 それで続きを書いてくれ

男と少女で女から逃げろ!

すみません続きを考えてたらいつの間にか寝てました
でももう少し考えさせてください

ーー翌朝

女「おっはビンビン!今日明日は大学休みだよね男ー!」

男「おはようございます。今日も元気ですね」

女「じゃあ今日もバリバリっと働こうぜ!」

男「それなんですが、少女の件もありますし、今日と明日はバイトは休ませてくれませんか」

女「えー………」

少女「おはようございます男さん、女さん」

男「おはよう少女」

女「………」

女「じゃあいってきまーす…………オイタしちゃだめよぅ」

男「しませんから安心してください」

女「………」ジロ

少女「……お気をつけて」

ガチャ…バタン…

男「さて」

少女「………」

男「俺は午前中勉強してるから、自由にくつろいでてくれ」

少女「……はい」

男「…………」カタカタカタ

-
--
---

講師『利他主義にはまた『不十分な知識や予期せぬ事態』にかかわる問題があります』

講師『例えば、医療知識のない者が勝手に病人を診療すればどうでしょうか。その動機は善きものであっても、結果はよくないことになるでしょう』

講師『あるいは、知識の有無にかかわらず我々は未来を予測できません。軽い気持ちで行った善行が、最悪の結果を招く可能性は常にあります』

男「…………」カタカタカタ

男(最悪の結果……とまでいかないけど)

男(たった一つのパンの結果がこれだ)

男(身につまされる思いだな)

男(………)

男(そういえばあの娘)チラ

少女「………」

男(他に服をもってないって言ってたっけ。寝間着くらいは買ってやるか)

男「少女」

少女「……はい」

男「買い物に行くからついておいで」

ーー昼/街

男「少女、パジャマを買ってあげるからここで選びな」

少女「……いいんですか?」

男「いいよ。パジャマくらいなら大した出費じゃないし。好きなの選んでいいよ」

少女「………」

男「……少女?どうしたの。どれでもいいんだよ」

少女「……よく、わかりません」

男「………」

男「これとかいいんじゃないかな。……うん、似合う似合う!」

少女「………」

男「さて、昼食はどうしようか。何かリクエストはある?」

少女「……よくわかりません」

男「そうだなぁ、じゃあラーメンにしよう」

少女「……はい」

男(……自己主張のない娘だとは思っていたけど、そうじゃない)

男(きっと経験が不足しすぎてて、自分の中に選択肢がないだけなんだ)

少女「………」

ーー夕方/自宅

男「ふぅ。ただいまっと」

少女「……お邪魔します」

男「ふふ。疲れた顔してるね。普段から運動不足なんだろ?」

少女「………」

男「時間が余ったから久々にゲーセンなんて行ってみたけど。目を白黒させてたな」

少女「………///」カァ

男「はは。夕飯の準備するからくつろいでな」

少女「……はい」

少女「……」

少女「……………あの」

男「……ん?なに」トントントン

少女「パジャマ………ありがとうございました」

男「ああ、安物だから気にしなくていいよ」

少女「これ、大切にします………」

少女「ずっと……ずっと大切にします」ギュッ

男「……………そっか。気に入ってくれてよかったよ」ニコ

ーー夜/自宅

女「ただいまー!ねーねーお風呂にする?それともお風呂で食事?それともお風呂プレイ?」

男「おかえりなさい。お風呂一択なんですね。夕飯の準備しますから入ってきて下さい」

少女「………おかえりなさい」

女「へいさー!……って、あの娘昨日まであんなパジャマ着てたっけ?」

男「いや、今日買ってあげたんだよ。他に着るものもってないみたいだから」

女「………………………………………………」

女「………………へー。そうなんだ」

女「っぷはぁ!いやー風呂上がりのビールがうまい!」

男「お茶でしょそれ。女さんお酒ダメじゃないですか」

女「なにこの天ぷら!うますぎ!エビがぷりぷりしすぎ!もう死ぬ!」

男「大袈裟ですから」

女「男、私の婿に入れ!ついでに私の腟にも」

男「もう片付けていいんですね」

女「うっそーん。冗談!冗談だからわたしの天ぷら返して!」

少女「………フフ」ニコ

男(………また笑った。なんだ、笑えるんじゃんこの娘)

女「さってぇ、そんじゃ片付けますか」

男「珍しいですね。いつも僕に片付けさせるズボラな女さんはどこに行ったんですか」

女「ふっ。わたしも日々成長してるのだよ男クン」

女「それじゃ……ッと!わっ!」ズルッ

バシャッ!!…ガシャン!!!

男「………あっ、大丈夫か少女!」

少女「……………あ」

男「火傷は!?いや……ぬるくなってたおかげで大丈夫か。怪我はないか?」

少女「……はい。でも天ぷらのおツユでパジャマが」

女「あちゃー。ごめんね少女ちゃん。せっかくの男からのプレゼントが……」

男「こりゃ洗濯するしかないな。女さん代わりに着るもの貸してやってくれますか」

女「もちろん!私のせいなんだから当然だよ!」

女「ほんとごめんねー少女ちゃん」

少女「………いえ」フルフル

男「とりあえずお風呂で染み抜きしますから、向こうの部屋で着替えさせてきてください」

女「うん!ほら行こ少女ちゃん」

少女「………はい」

女「ほんと……ごめんねー」

少女「………いえ、大丈夫です」

女「………………」

少女「………………」

女「こんなこと、もう起きないといいね?」

少女「………ッ」ビク!

女「ね?」ニコ

少女「………はい」


ーーこうして、3日目の夜もすぎていった

ーー翌朝/自宅

女「おはー」

男「おはようございます。朝食できてますよ」

女「いやー昨日は3回も自分で慰めちゃったよ!」

男「今日もいつもどおり元気なようで結構です」

少女「………おはようございます」

男「おはよう少女」

女「おは幼女!」

女「あー男。今日は私もバイト休みにするから」

男「えっ、でも急ぎの仕事とかあるんじゃないですか?休ませてもらってる僕が言えることじゃないですけど」

女「あーいいのいいの。しょせん道楽だから」

男「お金持ちのお嬢さまは言うことが違いますね」

女「そうよー。だから狙い目よ私!あと食べ頃だよ!」

男「食べ頃かどうかは置いておいて、女さんと結婚する男性は逆玉ですよね」

女「まぁねー。ぶっちゃけ金とか腐るほどあるし、家賃や生活費だって全部私もちでもいいって言ってるのに男ってば真面目なんだから」

男「ありがたい申し出ですけど、ヒモになったら堕落しそうなので」

-
--
---

男「………」カタカタカタ

男「……………」カタカタカタカタ

男(利他主義の問題………)

男(要するに「他人に優しくする」ことは手放しでは賞賛できないってことだ)

男(いろいろな問題が指摘できるけれど。少なくとも3つの大きな問題がある)

男(第一に、純粋な利他主義は自滅的なものだということ)

男(真に善人たらんとすれば、善行には際限がなくなる)

男(1切れのパンを与えるなら、その後も食事を与え続けるべきだ)

男(食事を与え続けるなら、衣と住も与えてやるべきだ)

男(1度限りの善行なんてのは、いっとき気持よくなりたいだけの行為でしかない)

男(だから真に善人たらんとするなら、際限なく、自分の身をやつしてでも善行を続けなくちゃいけない)

男(その覚悟がない善行は、例外なく、すべて偽善だ)

男(でも、そんな善行は自滅的じゃないか。誰がそんな仕方で他人に関われるって言うんだ)

男(第二に、利他主義は自分本位なものに陥る可能性を孕むということ)

男(彼女に与えたパンがきっかけで、1週間彼女の世話を引き受けることになった)

男(僕の場合、利他的な行為というよりも、自分自身の信念に従っての行為だけど)

男(でもこの現状が、本当に彼女のためになるのか分からない)

男(ひょっとすると彼女はこの状況を疎んじているかもしれないし)

男(逆に現状に満足してくれていても、1週間後の彼女の生活の面倒まで見れない以上、かりそめの安楽は彼女にとって害ではないのか)

男(よかれと思ってやったことが、相手を害する可能性は常にあるじゃないか)

男(他人の心なんて、本当のところはよく分からないんだから)

男(第三に、利他的行為を悪行にしてしまう第三要因が我々の周りには存在すること)

男(道端で女性を襲っている暴漢の凶行を止めるために後ろから殴ったら、実はその二人が恋人同士で、男の方は当たり所が悪く死んでしまった、という事件が過去にあったらしい)

男(暴漢を止めた人は、もみあっている二人が軽い痴話喧嘩中の恋人同士であるという事実を知らなかったし、また、殴られた男が死んだのは不運でしかなかった)

男(守ってもらったはずの女性にとって、自分の彼を殺した人はまぎれもない悪人となった)

男(……いま少女を保護しているが、僕の与り知らない第三要因によって、この現状が彼女を逆に苦しめてしまう可能性は常にあるんだ)

死体はフェイク◆

\            /: : : : : :ハl\; : ト、: : : : : : : : : :.:\  /    /

  \          /: : : : : :>   \l \ト、: : : : : : : : \     /
           /^ヽ: : : :/         \ト、: : : : : : :\  /
\ \       / ヘ |: : :/              \: : : : : : /、         _  -‐ ´
    \.    / /ノ: :/    ヘ      |        `\:\ーヽ    -‐'"´
       ___j  |/: ノ    __\.   |   ./       /:;\i
       |: : :.| . /:.:/     ´ tテ‐≧__ノ   /       //´       
       /: : : し': :/         ̄_>,  r≦___、  /      
       \: .ソ厶/              /<tj ヽ. ′ノ         -‐‐‐‐ "´
      _/^7 .//           / \ ` ´ /    (少女はこんな生活を)強いられているんだ!!  
     //レ′{ /        、   /      /             
____/  |.  ヽ/  ._ -‐ _  - ´     ノ

   /  八 l  \   |^l  ヽ ` -、_     ./          `゛ ー- 、_
    {    \    '、 \\__ 〉/   /       \          `゛ ー- _
    |      ヽ    ヽ\`‐---‐'´ ,. ィ´}           \
    |        \   \  ̄   / / .|\     \  \

男「………ふぅ。再来週の机上レポートの対策はこんなところかな。利他主義の問題点3つとその具体的事例、まぁ何とかなるだろ」

男「女さん。お昼はなにがいいですか?」

女「男が作ったものならなんでもいいよー」

男「そういうのは困るんですが……和風・中華・洋風だとどれですか?」

女「んー。じゃあ中華!」

男「わかりました。んー、ホイコーローでも作るかな」

少女「………」

少女「………あの」

男「なんだ少女。中華は苦手?」

少女「……いえ、あの……手伝わせて、ほしいです」

男「それはありがたいけど……、料理できるの?」

少女「いえ……」

男「んーじゃあ、ちぎりサラダでも作ってもらおうかな。包丁なくてもできるし。作り方は教えるよ」

少女「あ………はい」ニコ

女「…………」

女「いっただきまーす!」

男「いただきます。サラダは少女が作ってくれたんだよ」

少女「………はい」

女「うめぇ!?おかわり!」ガツガツガツ

男「はやいよ」

少女「………いただきます」

女「いやー食べた食べたー。動けないよもぅ」

男「ふふ。おかわり3回もしましたからね」

男「でも、サラダにも手をつけてくださいよ。ほとんど手をつけてないじゃないですか。野菜もとらないとダメですよ」

女「ホイコーローも野菜たっぷりだったから大丈夫!」

男「いや、ホイコーローも肉ばっか食べてたじゃないですか……」

少女「………」

男「じゃあ食器洗っちゃいますね」ガタ

少女「あ、わたしも……」

男「あーこれは僕がやっておくから、晩御飯の片付けは頼むよ」スタスタ...

少女「………はい」

女「………」

少女「………」

女「………ッザイナァ」チッ

少女「………え?」

女「そうまでして気に入られたいんだ?」ボソ

少女「え? え……」

女「おてつだいしてぇー、あたし献身的な女ですぅってアピールしたいんでしょ」

少女「………いえ」

少女「………その、ご迷惑をおかけしてるので少しでもお返ししないとと思って」

少女「男さんにも、女さんにも、すごく、感謝してます……から………」

女「………ッ! そういうのがウザいって言ってんのよ! チラチラ チラチラ人の顔色伺って、男に媚売ってんじゃねーよ!いいかげん殺すぞテメェ!あぁ!?」

>>531
おい誰かとめろ

男「!!」

男「ちょっと、女さん!どうしたんですか!?」

女「…! あ、ううんごめん、なんでもないの! ね、少女ちゃん」ニコ

少女「……………はい」

男「なんでもないって……なんでもないわけないじゃないですか。何があったんですか?」

女「ホントになんでもないから、男は気にしないで。あたし昼寝してくるねー」

女「………女ちゃん、大声あげちゃってごめんね? 許してくれる?」

少女「………はい」

女「そ。じゃあおやすみー」

バタン

男「………」

少女「………」

男「………」

少女「………」

男「………ごめんな」

少女「………いえ」

男「………彼女も似てるんだ、君と。親に虐待されて育った」

少女「え……」

男「彼女のうちは、ちょっと、普通とは違うレベルのお金持ちでね。暮らしは何不自由ないものだった」

男「彼女には兄弟姉妹がたくさんいるんだけど、彼女一人だけがなぜか両親から無視されて育ったんだ」

少女「………どうして、なんですか」

男「わからない。親にしか分からない理由があったのかもしれない」

男「家政婦さんがいたおかげで君とは違って衣食住は保障されていたけど、でも彼女の両親は、彼女にいっさい視線を向けず、話しかけず、空気のように扱った」

男「彼女の両親は彼女の一切は家政婦に丸投げしたんだ。ある意味で君以上にひどいネグレクトを受けて育ったとも言える」

少女「………」

男「目の前で無視され続けるくらいなら、いっそ両親から遠く離れたところで成長した方がはるかにマシだっただろうね」

悪意の渦は繰り返される

男「女さんは僕が大学1年のときのサークルの先輩でね。出会った頃は今みたいな感じじゃなくて、もっと暗くて無口だったよ」

少女「………」

男「で、だんだん話してるうちに打ち解けていって、仲良くなったんだ」

男「昨年の冬に僕の両親が自動車事故で死んでからは、特に経済的な面ですごくお世話になった。破格のバイト代がでるバイトを紹介してくれたり、格安でルームシェアを買って出てくれたり……」

男「彼女には感謝してもしきれない。返しきれないくらいの恩があるんだ」

少女「………」

少女「………お兄さんは、女さんが好きなんですか?」

男「………」

男「………うん。僕にとって、誰よりも大切な人だよ」

男「もちろん女さんの僕に対する気持ちも知ってるよ」

男「まぁアプローチが分かりやすすぎるだけなんだけど」フフ

男「でも、今はその気持ちに応えられない」

少女「………どうして、ですか」

男「いまの僕が生活していけるのは彼女のおかげだからね。この状況で彼女とお付き合いするのは不誠実だと思うからだよ」

少女「………?」

男「あー、つまり、今彼女の気持ちに応えると、お金ほしさに彼女とつきあってるみたいじゃないか」

男「もっとも、彼女はそんなこと気にしないだろうけど……ね」

女『チラチラ チラチラ人の顔色伺って……!』

少女「女さんは……だから……」

男「うん。僕に対する嫉妬もあるけど、同時に、君を見ていると昔の自分を思い出して苛つくんじゃないかな」

男「いや……。昔、じゃなくて、いま現在の自分の姿を君に見ているのかもしれない」

少女「………」

男「話はこれだけ。彼女には彼女なりの事情があって苦しんでるんだ。だから、あまり彼女の言葉を真に受けないようにしてって言いたかった」

少女「……はい。わかりました」

男「あと、今の話は内緒にしてくれな」

少女「……はい」

女からはケイネスの嫁さん臭というか豊口ボイスが聞こえる

ーー夜/自宅

男「女さーん、晩御飯なにがいいですかー?」

女「………」

男「女さん?」

女「………」モゾ

男「布団かぶってないで出てきて下さいよ」

女「………やだ」

男「なに拗ねてんですか。晩御飯作りたいんで要望を聞きに来たんですけど」

女「………やだもん」

>>565
女「ボキッ」

少女「ぁ……ぁ……」

男「『もん』とかいい大人がやめてください。いったいどうしたんですか」

女「………………………怒ってる?」

男「はぁ? なんで僕が怒るんですか」

女「うそ………怒ってるんでしょ。もう私のことなんか嫌いになったんでしょ」

男「怒ってませんから。少女も気にしてないって言ってました」

女「うそだもん。もういい。引きこもるから放っておいて。今日から布団人間になる。布団人間ベムだもん」

男「………はぁ。まったく」

男「………………」

男「今すぐ出てきたらキスしてあげても、いいかもしれませんが」ボソ

ガバァッ!!

女「出た!出たよ!ほらキス!いまキス!あそこにチュー!」

男「………す、すごい勢いですね」

女「嘘かもしれないと思っても全力で釣られるクマー!ほらキス!はやく!」

男「………じゃあ、目をつぶって下さいよ ///」

女「えっ!うそ本当にしてくれるの!はい目閉じたよ!さあばっちこいやぁ!」

男「薄目開けてるのバレバレですよ、もう」

男「………」チュッ

女「いやーご飯がおいすぃーわー!おかわり!」

男「昼にあれだけ食べたのにすごい食欲ですね」

少女「………」

女「このきゅうりの浅漬けもいい感じよん♪」

男「あー、……ちなみにそれは少女が作ったんです。な?」

少女「あ………はい………」ビク

女「そうなんだー、いい出来よこれ!明日もつくって!」

少女「あ……」

少女「は、はい!」ニコ

男(…………ふぅ)


ーーこうして穏やかな四日目の夜もまた、過ぎていった

こんなに頑張った>>1は寝てもいいんじゃないかと思う
おやすみ

起きた
頑張って最後まで書く

女さんはあの日以来機嫌がよく、少女との仲も良好のようだ

少女もぎこちなさを残しつつ、しかし少しずつこの生活に慣れてきたようだった

そんな穏やかすぎる日が続いたせいだろうか

少女との1週間が終わったことに、8日目の朝、玄関からの呼出音ではじめて気がついた

婦人「おはようございます。少女はいます?」

男「………あ、あぁ。どうも」

男「少女なら奥にいます……けど………」

婦人「そう。出してもらえるかしら」

少女「………ママ」

婦人「あら、1週間見ないうちに随分血色がよくなったわね。こっちにいらっしゃい少女」グイッ

少女「あっ……」

婦人「それじゃお世話様でした。あなたのおかげで旅行が楽しめました。感謝しています。それでは」

男「………ッ」

男「あなたは」女「ふざけんじゃないわよあんた!!」

婦人「ッ!」

女「『旅行が楽しめました。感謝しています』ですって? その前に子どもを預かってもらったことに礼を言いなさいよ!」

婦人「……………ええ、そうね。失礼したわ。娘を預かってくれてありがとう。さ、行きましょう少女」

男「待って下さい」

婦人「……まだ何か?」

男「あなたは、娘さんを虐待していますよね」

男「『児童虐待防止法』って知ってますか。18歳未満の子どもに保護者が行う虐待を防止するための法律です。あなたのお子さんへの振舞いは、明らかにこの法律に抵触するものですよ」

婦人「……それで?」

男「あなたが考えや振舞いを改めないというのであれば、しかるべき場所に訴え出させてもらいますが」

婦人「へぇ。でもこの娘はなんて言うかしら」

少女「……」

婦人「ねえ少女?わたし、あなたにひどいことしてる?」

少女「……」フルフル

婦人「そうよねぇ?じゃあ、私がお巡りさんに連れて行かれちゃってもいいと思う?」

少女「……」フルフル

修羅場、それだけのこと。

女「ッ」ギリ

女「そんなの……てめぇにおびえてる奴がその本人の前で言えるわけねーだろうがこらぁ!」

男「少女がなんと言おうと、発育不良な身体や、身体中にみられる傷、これらはあなたが彼女を虐待している明らかな証拠です」

男「また少女本人の口から、着替えの服を他に一着も持っていないこと、毎日玄関で眠らされていること、食事は一日に一回少量しか与えられていないことなどを確認しています」

婦人「………へぇ。そう」チラ

少女「……ッ!」ビク

男「あなたや、あなたの娘さんが何を言おうと、しかるべき機関によって強制的にあなた達親子を切り離すことは可能です。そのことを──」

少女「やめてください!」

ガリガリか

男「!ッ」

男「……少女」

少女「わたし虐待なんてされてません。だからお母さんと離れ離れにしないでください」

婦人「………うふ、ふふふふ。うふふふふふふふふふふふ」

婦人「あーおかしい。ですってよ、うちの娘はこう言ってるけど?」

女「少女!あんた、このまま母親におびえて生きていくつもり?あんたが一言助けてって言えば全力で助けてあげられるのよ?」

少女「わたしは虐待なんてされてません。虐待なんてされてません。虐待なんて……」

男「少女……」

婦人「もういいわよね。それじゃ1週間ありがとうございました。また機会があったらお願いするわ」フフ

女「くッ」ギリリ…

男「……」

これマジで虐待されてた人が読んだら辛いだろうな

ーー自宅

女「どうするのよ、あれ……」

男「………」

女「私は、少女がなんて言おうと警察に届け出るべきだと思う」

男「………」

女「それにしてもあの糞女めちゃくちゃ腹がたったわ。目ん玉スプーンで繰り抜いてピラニアの餌にして高笑いしてやりたいくらい」

男「………」

女「………ねえ。男聞いている?ちょっと」

男「………え?あ、あぁすみません、少し考え事をしてました」

女「ちょっと、しっかりしてよ。」

男「いえ、少女はなんであんなに頑に虐待の事実を否定してたんだろうと思って……」

男「その……すみません、こんなことすごく聞きにくいんですが」

女「なに?」

男「その、女さんのときにはどうだったんだろうか、と思いまして」

女「……ああ。そうねー、でも私のは参考にならないわよ。さっきの母親と少女の関係を見たら明らかでしょ。明らかに恐怖で支配してる」

女「わたし、父親と母親に何とか振り向いて欲しくて媚を売ってたけど、恐怖は感じてなかったもの。感じてたのは………寂しさだけよ」

男「………そう、ですか。すみません言いにくいこと聞いちゃって」

男「いずれにせよ、ここで警察や児童相談所に電話するのは早計かもしれません」

女「はあ?なに悠長なこと言ってるのよ。あの娘、今日からまた虐待されつづけるのよ」

男「もちろんわかってます。いざと言うときには問答無用で110番しましょう」

男「ただ、この世には『良かれと思ってしたことが、最悪の結果を招く』こともありますから、もう少し慎重に動きたいんです」

男「それに非情なようですが、彼女は虐待を10数年間も受けてきたんでしょう。だったら彼女にとってそれはもう日常なんです」

女「………それは」

男「すぐにでも虐待を止めたいところですが、逆に、すぐに虐待を止めなくても彼女に命の危機が訪れるわけじゃありません」

男「急がないといけませんが、急ぎすぎては事を仕損じるかもしれません」

男「………はぁ、それにしてもここまで深入りしたくはなかったんですけど。でも、1週間彼女を自宅に泊めてしまったこと自体がもう泥沼の入り口ですよね」

女「赤の他人の問題に深入りしない男くんにしては、今回はずいぶん熱血入ってるよね?」

男「まったくです。きっかけは100円ぽっちのパンを気まぐれにあげちゃったことですよ?」

男「その責任をとるために1週間彼女を預かったはいいものの、1週間も一緒に過ごせばそりゃもう『赤の他人』じゃないですよね。そんなの……助けざるをえないじゃないですか」

女「ふふ。そんなことに今更気づくなんて意外と間が抜けてるのね」

男「むっ。そういう女さんこそ、一時の不機嫌が嘘なくらい少女に肩入れしてるじゃないですか」

女「そりゃあそうよ! 正直私は赤の他人はおろか、それが知り合いだとしても、苦しもうが死のうが知ったことじゃないわ。今回の件がなかったら隣人の虐待問題も無視し続けたでしょうし」

女「でも今やあの娘は特別! だって───彼女は私の恋のキューピッドだったんだから♪」

ーー夜/自宅

隣室(…………オマエナンカシネ!!)

男「これは……」

隣室(…ガン!!……ガンガンガンガン!!!…イヤッ!!………ゴメンナサイッ…ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイッ……)

女「………あの……糞女ッ!」

男「行きましょう」

女「うん!」

ピンポンピンポンピンポン

男「すいません!」コンコン!

女「出てこいクソ女!火ぃつけんぞオラ!」ガンガンガン!!!

ガチャ

婦人「………なんですか。近所迷惑じゃないですか」

女「どの口が言ってんだよコラ!てめぇのヒステリーがうちの部屋まで聞こえてくんだよおい!」

婦人「………あら、ごめんなさい。次からは声量を抑えるわね」

女「んなこと言ってんじゃ……!」

男「……どうしてですか」

婦人「え?」

男「なぜ、こんなことをするんですか?」

男「楽しいですか? お腹を痛めて生んだ我が子を痛めつけて、気持ちがいいとでも?」

婦人「………はあ?」

男「少女を育ててきて、これまで一度も彼女をかわいいと思ったことがないんですか?」

婦人「……………」

男「あるんですね? よかった。それじゃあなたは全くの冷血女ってわけじゃなさそうだ。ところで、今のご自身の行為を当時のあなたが見たらなんて言うと思いますか?」

婦人「なにをッ………………ふん。くだらないわ。他人の家のことなのにベラベラと……口出しがすぎるんじゃなくて?」

婦人「ま、おおかた少女を預けてるうちに情がわいたんでしょうけど、そういうその場的なお節介をね、『偽善』って言うのよ。少女!出かけてくるから片付けておきなさい!いいわね!」

女「ちょっと、あんた待ちなさいよ!」

婦人「………」スタスタ

男「………少女、大丈夫か」

少女「………はい」

男「片付け………手伝うよ」

少女「………いえ。自分でやりますから………」

女「水臭いこと言わないの、もう。ほら男はそっちやって」

男「はい」

少女「………ごめんなさい」

男「片付けが終わったら、うちに行こう。晩御飯食べてないんだろ?」

少女「……………ごめんなさい」

男「………うまいか?」

少女「………はい。おいしいです」

男(たった一日でこんなに顔色が悪くなって……。精神的なストレスか……)

女「そうでしょそうでしょ!今日のは自信作なんだから!」

男「作ったのは僕でしょ。手柄を横取りしないでください」

女「なによー。そういうときは黙って華を持たせてくれてもいいじゃない!けちー」

少女「………」

少女「………フフ」ニコ

男「さて、人心地ついたところで……少女、君に尋ねたいことがあるんだけど」

男「その、正直答えづらいことなら無理にとは言わない」

少女「………」

男「えっと、だね、その……………君のお母さんはどうして君をあんなに目の敵にしてるんだろう? 何か理由があったりするのかな」

少女「………」

男「あー、特に心当たりとかがないならいいんだけど、………」

少女「………」

少女「………わたしが、パパを殺したから」

男「…………」

女「…………」

少女「…………」

男「えっと、詳しい話、聞かせてもらってもいいかな」

少女「…………」

少女「…………まだ、わたしが4才か5才くらいの頃」

少女「パパと二人で遊園地に行って、帰りの車が事故にあって、パパが死んで……」

男「…………」

女「…………」

少女「ママは、わたしがワガママを言ったから、パパは疲れてるのに遊園地に連れていったって……」

少女「わたしがワガママを言わなかったら、パパは死ななかった」

少女「パパを殺したのはお前だ、って」

男「…………」

女「…………」

少女「わたしはワガママだから、ワガママを直さなくちゃいけない、って」

少女「食事も、お風呂も、寝る場所も、叩かれるのも、ぜんぶわたしのワガママを直すためだ、って」

女「…………ッ」ギリ

少女「だから………わたしは………」

女「あんたは悪くない!」

少女「!」

女「………ッッッ」ポロポロポロ…

女「あんたは悪くない!あんたのせいじゃない!」ギュッ

少女「………どうして………泣いてるんですか?」

女「あんたが泣けないから、かわりに泣いてるの! いい!? あんたは悪くない! あんたのパパが死んだのはあんたのせいじゃない!」ギュゥッ

少女「………」

女「分からないなら何度でも言ってあげる! あんたは悪くない! あんたのせいじゃない! あんたは責められるようなこと、なにもしてないんだから! だから、あんたが苦しむ必要なんてない!」

少女「…………………」

少女「…………………………」

少女「………………………………あったかい」キュッ

俺「俺のバナナ……咥えるか?」少女「……」

男「………ふぅ。二人して手つないで寝ちゃって」フフ

男「まぁ、少女は今日一日だけでも随分疲れてたみたいだし」

男「女さんは泣き疲れだろうけど」

男「……………」

男「それにしても、これからどうすべきか……」

男「虐待の動機が分かったのは一歩前進だけど、それを直接的な解決の糸口にするのは難しそうだ」

少女「………………」スヤスヤ

男「少女はきっと、母親への恐怖と、長年で刷り込まれてきた罪の意識から、母親に逆らえない状態なんだろう」

男「最初から分かっていたことだけど………素人がどうこうできる次元をはるかに超えてるよな」

男「これ以上どうしようもない。次に隣室から悲鳴が聞こえたときには……警察を呼ぼう」

いいSSが二つも見つかるとはいい日だ

>>741
もう一つは何?

俺もこのSS読んで初めて既存キャラ意外でSS書いてみようかな、と思った。

ーー翌早朝/自宅

少女「………ママが帰ってくるまでに、部屋に戻らないといけないから」

女「少女、あんたは必ず私が助けてあげる。私の命にかえてでも救ってみせるから。絶対に見捨てたりしないからね」

少女「………」

女「お腹がすいたらうちにおいで! 絶対だよ! おいしいご飯つくってあげるから」

男「作るのは僕ですけどね」

女「ちょっと!いまいいところなんだから邪魔しないでよもう!」

男「………気をつけてな」

少女「………ありがとうございました」

ーー夜/自宅

隣室(…………シネ!!……キエロ!!……)

隣室(……ガシャン!!……ゴンガンガン!!!……ハグッ!!………)

女「………男、もう、いいよね………私、もう限界」

男「………ええ、限界ですね」

女「あは♪ むしろこの手で引き裂いてやろうかしら! ね! そっちの方が楽しそう! どんな拷問がいいかな!? 」

女「うふ、うふふふふ……そうね。裁判になんてかけるよりも、ジクジクとゆっくり時間をかけて私が………」

男「女さん、落ち着いて。また歯止めがきかなくなってます」

男「行きましょう。そして終わらせましょう」

女がパームみたいになってんぞ

ピンポンピンポン

男「すいません」ドンドン

女「………麻酔をかけて、足元から5mmずつスライスしていく拷問とかどうかしら。いやん♪」クネクネ

ガチャ

婦人「………またあなた達。しつこいわね」

男「失礼しますね」グイッ

婦人「………なに!? ちょっと! いきなりなんなのよ」ギチ…

男「女さん!少女を確保して!」

女「えっ!あ、うん!」

男「すみませんが、問答無用で警察を呼ばせてもらいます。その際、万が一にでもあなたが少女に対して凶行に及ぶことを危惧して、まずはこうして拘束を」

少女「ッッ!」

>>762
くせえ

>>763
釣りだろ

少女「だめ!お兄さんやめてぇッ!!」

男「悪いがそれは聞けない。君は恐怖と罪悪感で正常な判断ができていない」

男「これ以上は、さすがに見過ごせない」

少女「やだぁッ!ダメ!!」ブンブン

女「あッ!ちょっと!」バッ

タタタッ…ドン!!

男「ッ! 携帯を!」

バッ

婦人「………ッ。こんな真似をして! あなた達タダじゃすまさないわよ」

男「………くっ」

少女「………う………ぁ……」ブルブル

女「少女、どうしてよ! そんな虐待するしか能のないクソ女、もうあんたの母親でも何でもないわ! 生きる価値すらない!」

女「いい加減目を覚ましなさい! 恐怖でおかしくなってるのは分かるけど、私達が守ってあげるから!絶対に約束するから! だから信じて!」

少女「ダメです……お母さんと、離れ離れにしないでください………」

男「少女、携帯を返すんだ。女の言う通り、僕達が君を守る。なんだったら、僕と女さんが、君の家族になってもいいんだ。だから僕達を信じて」

少女「ダメです………ダメ……」ガクガク

婦人「…………ハァハァ」

婦人「ふぅ、………………ほんと、つくづく下らないわね」

婦人「もういいわ、どうでもいい。結局あんたのワガママは直らないままだったわね、少女」スゥッ

少女「……ひッ」

婦人「ふふ………いっそのこと、あんたを殺して私も死のうかしら。ここまでの騒ぎになった以上、私もつかまるのは避けられないだろうし」

女「………やめてよ、……もうやめてよォ!! なんで自分の子どもに刃物を突きつけるの!?」

女「なんでそんなことするのよ!? あんた親なんでしょ! 親、親が、親なのに、なんで……なんでそんなことするのよぉォッ!!!」ポロポロ…

男「やめろ、馬鹿な真似はよせ! そんなことして何になるっていうんだ!」

婦人「………ほら、少女、最後だから恨み言ぐらい聞いてあげるわよ?」ギリギリ

少女「くッ!」

婦人「私のことが怖いでしょう?憎いんでしょう?自分のことが嫌いでしょう?世界を呪ってるんでしょう?」

婦人「ぶちまけちゃいなさいよ!いつもは声を発するものなら即座に殴りつけてたけどね。最後だから許してあげるわ」

少女「………ッ」

婦人「ほら!言いなさい!『私はママから離れられません!だってママが憎くて怖いからです!私はお兄さんとお姉さんが信じられません!』って言ってごらんなさいよ!ほら!言え!」

少女「………あ、」ガクガク

少女「わ、た」

婦人「聞こえないわよ!お兄さんとお姉さんに聞こえるくらいもっと大きな声で!ほら!」

少女「わた、し、は」ガクガク

少女「わたしは、ママから、離れられません……」

男「………ッ」

女「少女………ッ」ポロポロ

少女「だって、………」

少女「だ、っ…て………………」




少女「だっ、て、わたしがいなくなったら─────ママが、ひとりぼっちになっちゃうから」


                   ,.. -- 、
                   /    \
                 /、   , -、  ヽ
              〈ヽシ  ム/ _〈   お前それトキワの森でも言えんの?

               > 、 _ ィニ二_〉

                 レ' ∧∧  _」
                `ト〈 | 〉ィ´  |
                  | 〉| 〈 |  ,/
                 ∨`'´`\_/
                 「` ヽ、 /
                    ト 、/
                  レ'

>>801
お前IDでコクーン同士が戦ってるな

>>801
OガンダムVSダブルオーだと!?

>>803
>>804

スレたてますた

婦人「────………え?」

男「……………」

女「………………少、女?」

少女「わたしよりも、………ママの方が、ずっと、ずっと痛いから」ポロ…

少女「わたし、よりも、………ママの方が、もっと、ずっと、苦しいから」ポロポロ…

少女「だから、ママが壊れちゃわないように………、わたしがそばにいてあげなくちゃいけないのッ……」ポロポロポロポロ…

婦人「…………………」

婦人「…………………なによ、それ。なによそれ」

男「あそう。女、部屋に戻ろう」

女「あい」

警察A「こちらで通報があったのですが!何事ですか!?」

男「えっ!?」

警察B「こちらの階の住人から通報がありました。署の方で事情を伺いたいのですが」

男「……………はい」

女「………」

少女「………」ポロポロポロ…

婦人「……………ウソヨ、ウソ……」

ーーこうして、僕と女さんと少女との隣人付き合いは、わずか10日程度で幕を閉じた

ーーエピローグ


男「結局のところ」モグモグ

女「ん?」モキュモキュ

男「勘違いしていたのは僕達でしたね」ンググ

女「………んー、そうねぇ」

男「『他人の心なんて、本当のところはよく分からない』ってこと、分かってるようで分かってなかった」

女「………」モキュモキュ

男「『利他主義は自分本位なものに陥る可能性を孕む』………、僕達がやった手助けはきっと自分本位なもので、それが少女にとって本当に良かったことかどうかは分からない」

女「………」

刃霧、お前はこれからどーするんだ?

普通だよ メシ食って学校いく

>>827
俺は整形して奇跡の手道場でも開くとするよ

男「一番強かったのは彼女だった」

女「………」モキュモキュモキュ

男「母親に従うという『自滅』を覚悟しながら、自分のことではなく純粋に『母親のため』だけに10年以上も虐待に耐え、そして、その結果が『最悪の結果』を招きかねないものだとしても、その運命すら自分で引き受けようとしていた」

女「………」ガサゴソ…

男「『我々はどのように他人に優しくする』のがよいのか?」

男「きっと彼女こそが、その答えなのかもしれません」

女「………」ハムハムハム

男「彼女が見せた強さを、その遺志を無駄にしないためにも──……って」

女「………」ズゾゾゾゾゾゾゾゾ

男「………聞いてます人の話?」

女「んふぅ?はぁ、ふぃーへるふぃーへる」モッチュモッチュ


女「……」 クチュクチュ…

男「あっあっあっ」

女「ゴクゴク………ふはぁ………あと、勝手に殺さないようにね。あの娘元気に生きてるから」

男「ああ、すみませんつい……」

男「でも、その節は助かりました。あの娘が働きたいって言い出したときはどうやって止めようかと思いましたが」

男「同年代よりも小さな身体で、しかも小中高と学校に通ってこなかった彼女を雇ってくれるところなんて、そうはないですから」

男「女さんに感謝です」

女「別に男に感謝されるいわれはないわよ。わたしは、あの娘の幸せを全力で応援することに決めたんだから。同時に、あの娘を不幸にする存在を全力で排除もするけど」

男「なんというか、好悪に関してつくづく極端な人ですよね女さんは……」

男「………っと、噂をしてるとやって来ましたよ」

少女「………」トテトテ

少女って140cmで24kgくらいなんだろうな

少女「お嬢さま、食後の紅茶になります」

女「もう、『お嬢さま』はやめてってばー。これまで通り『女』でいいって言ってるでしょ。あと堅っくるしい話し方も禁止!」

少女「いえ、お嬢さまへの接し方については、家政婦長から厳命されております」

少女「主人との関係にケジメをつけることが、家政婦道の第一歩だと」

女「あーもう、わーかったわかった。でも本邸のときだけね。うちでもその態度を貫こうものなら、あんたの処女膜に幕を下ろしちゃうんだからね」

少女「………かしこまりました」

男(スルー力たかいなぁ……)

ガリガリ不健康幼女メイド

女「それで、仕事の方はどう?もう慣れた?」

少女「はい、皆さんよくして下さいます」

女「ほんとにぃ?もしイジメられたりしたら言いなさいよ!ソイツらを即クビにしてやるんだから」

少女「………いえ、皆さん仕事に関しては厳しいですが、普段の生活のことで色々と気を遣ってくださる優しい方々ばかりです」

女「そう。ならよかった。困ったことがあったら言いなさい。週末はうちで3人で暮らしてるわけだしね」

男「俺達で力になれることがあるなら、何でも言ってくれ」

少女「………はい」ニコ

多分SSとは言え>>1は小説の技術論理みたいなのを少しはかじってると見た

少女「それで………あの………」

女「ん?あぁー、あんたのママの件ね。やっぱり心神喪失状態にあったかどうかが争点になるみたい」

女「まぁムショ行きか病院行きか、どっちがいいのか分からないけど」

少女「……………そう、ですか」

女「……………」

女「………まぁでもなんか、反省……、してるみたいよ。なんか憑き物でも落ちたみたいに『娘に償いたい』って言ってるらしいわ。はっ、今更なに言ってんのって感じだけど。虫唾が走るわね」

少女「………っ」キュッ

男「………」

女「……………。はぁ」

女「ほら!そんな顔しないの!ママが出所したら、立派になった自分を見せて、一から親子をやり直すんでしょ?」

少女「………はい」

女「正直、あんたがあのクソ女にこだわる理由が私には1ナノも分からないけど、でも、それを目標にして頑張れるってんなら、頑張りなさい」

男「ふふ。女さんは言葉は悪いけど、君達親子のことを応援してるんだよ」

少女「………はい。わかっています」ニコ

女「ちょっとぉ!変なまとめ方しないでよもう!///」

男「ははは」

少女「ふふ」

---
--
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みんながみんな お互いに優しくなれたら一番いいけど
ひとはみんな お互いに傷つけあったり無関心だったりするから
このお話もきっと 色々な偶然が折り重なったものだってわかってる

はじまりはひとつのパン パンひとつ分のちっぽけな優しさ
でもわたしには それがとてもとても嬉しかった
気まぐれでも 同情でも 私に向けられたはじめての優しさ
ありがとうお兄さん あれは私にとって───奇跡みたいな出来事でした



──── 男「パン……食べるか?」 少女「……」 fin.

乙。なんか>>1みたいなSSを書く論理みたいなんを知りたい

はじめてのSSで稚拙なところが多かったと思いますが
最後まで読んでくれた人、ありがとう

書き溜めなしで考えながら書いてたので細部でおかしな点があったら脳内補正をお願いします
最初は皆殺しエンド、ホラーエンド、後味悪すぎエンドなどを考えていましたが、
やっぱり男と女と少女の三人が笑って終わる結末を書きたくなって色々無理な方向修正をしました

疲れましたが書き終えると達成感がありますね
機会があればまたどこかで!

>>878
お前はまっすぐに気持~ち悪いな

>>883
なんで?

色々分からない点があるんだが
男の破格給料のバイトってどんな仕事なんだ?

>>921
風俗嬢の送迎とか?

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